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JP6485386B2 - 自動車用ウエザストリップ - Google Patents

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JP6485386B2 JP2016035080A JP2016035080A JP6485386B2 JP 6485386 B2 JP6485386 B2 JP 6485386B2 JP 2016035080 A JP2016035080 A JP 2016035080A JP 2016035080 A JP2016035080 A JP 2016035080A JP 6485386 B2 JP6485386 B2 JP 6485386B2
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Description

本発明は、自動車ドアのドアフレームに取付け、ウインドガラスをシールするウエザストリップに関するものである。
図4に示すように、自動車のドア1のドアフレーム2にウインドガラス5の内面をシールするウエザストリップ120が取付けられている。その従来のウエザストリップ120の全体を図3に示し、従来のそれぞれのウエザストリップがドアフレーム2の直線部に取付けた状態の断面図を図5に示す。
従来、ウエザストリップ120は、図3に示すように、ドアフレーム2の上辺部に取り付けられるウエザストリップ上辺部123と、ドアフレーム2のリヤ側縦辺部に取り付けられるウエザストリップリヤ側縦辺部125と、ドアフレーム2のフロント側縦辺部に取り付けられるウエザストリップフロント側縦辺部124を有する。ウエザストリップ上辺部123、ウエザストリップリヤ側縦辺部125及びウエザストリップフロント側縦辺部124は、押出成形により成形された直線部121を構成し、この直線部121を接続するウエザストリップコーナー部122を有している。
従来、ウインドガラス5とドアサッシュ8の間のシールは、図5に示すようなウエザストリップ110が使用されている(例えば、特許文献1参照。)。即ち、ドアサッシュ8に取付けられたウエザストリップ110は、ウインドガラス5の先端では、先端側のシールリップ111がウインドガラス5の先端又はスライダー部材6の先端に当接してシールし、その車内側方向で2本のシールリップ112、112がスライダー部材6に当接してシールしている。さらに、ウインドガラス5の内面では、シールリップ113がウインドガラス5の内面又はスライダー部材6の内面に当接してシールしている。
しかしながら、このような複雑な構造のウエザストリップ110では、ウエザストリップ110を取付けるドアにおいては、ウエザストリップ110を取付けるスペースが狭いため、組み付け作業性を確保するために、ウエザストリップ110を分割して形成して組み付ける場合がある。
ウエザストリップ110を分割してドアに取付ける場合には、分割したそれぞれのウエザストリップ110のシール部分を保持する保持部分の安定性が低下する場合がある。これにともなって、それぞれのウエザストリップ110のシール部分のシール性が低下することとなる。
特開2005−255113号公報
そこで、本発明は、分割して取付けられても、シール性に優れたウエザストリップを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために請求項1の本発明は、自動車ドアのドアフレームに取付け、ウインドガラスの内面をシールする自動車用ウエザストリップにおいて、
ウインドガラスは、ドアに取付けられたディビジョン部材又はドアフレームに保持されて昇降し、
ウエザストリップは、ウインドガラスの内面とディビジョン部材又はドアフレームの間をシールするシール部材を有し、
シール部材は、取付基部と、取付基部のウインドガラス側の面から延設され、ウインドガラスの内面に当接するウインドガラス側シールリップと、ウインドガラス側シールリップから取付基部方向に一体的に形成される支持部材又は取付基部からウインドガラス側シールリップ方向に一体的に形成される支持部材と、取付基部のディビジョン部材と当接する取付基部取付基準面から車内側方向で、かつ外周方向の斜めに延出するドア側シールリップと、取付基部の取付基部取付基準面のドア側シールリップが延設された部分よりも内周方向から車内側方向に延設されディビジョン部材に係合する取付係合部を有し、
シール部材のウインドガラス側シールリップがウインドガラスの内面に当接したときに、支持部材が取付基部又はウインドガラス側シールリップに当接して、取付基部を押圧する様に形成されたことを特徴とする自動車用ウエザストリップである。
請求項1の本発明では、自動車ドアのドアフレーム周に取付け、ウインドガラスの内面をシールする自動車用ウエザストリップにおいて、ウインドガラスは、ドアに取付けられたディビジョン部材又はドアフレームに案内されて昇降する。このため、ウインドガラスは、ドア内をスムースに昇降することができる。
ウエザストリップは、ウインドガラスとディビジョン部材又はドアフレームの間をシールするシール部材を有する。このため、シール部材は、ディビジョン部材に取付けられると、ウインドガラスの内面に当接して、ウインドガラスの内面とディビジョン部材の間を確実にシールして、ドア内部に雨水や埃の進入を防止できる。
シール部材は、取付基部と、取付基部のウインドガラス側の面から延設され、ウインドガラスの内面に当接するウインドガラス側シールリップを有する。このため、取付基部をディビジョン部材に取付けると、ウインドガラス側シールリップがウインドガラスの内面に当接して、ウインドガラスの内面との間をシールすることができる。
ウインドガラス側シールリップから取付基部方向に一体的に形成される支持部材又は取付基部からウインドガラス側シールリップ方向に一体的に形成される支持部材を有するため、ウインドガラス側シールリップがウインドガラスの内面に当接すると、支持部材が取付基部又はウインドガラス側シールリップに当接して、ウインドガラス側シールリップからの押圧力を受けるとともに、取付基部を介して、ドア側シールリップをディビジョン部材に押圧してシール性を向上させることができる。
取付基部のディビジョン部材と当接する取付基部取付基準面から車内側方向で、かつ外周方向の斜めに延出するドア側シールリップを有する。このため、ウエザストリップの取付基部とディビジョン部材の間をシールすることができる。
取付基部の取付基部取付基準面のドア側シールリップが延設された部分よりも内周方向から車内側方向に延設されディビジョン部材に係合する取付係合部を有する。このため、取付係合部をディビジョン部材に挿入して、シール部材をディビジョン部材に保持させることができる。
シール部材のウインドガラス側シールリップがウインドガラスの内面に当接したときに、支持部材が取付基部又はウインドガラス側シールリップに当接して、取付基部を押圧するように形成されている。このため、ウインドガラスが閉じたときに、支持部材の押圧力が取付基部を介して、ドア側シールリップに伝達され、ドア側シールリップをディビジョン部材に押圧してシール性を向上させることができる。
請求項2の本発明は、ドア側シールリップの根元部分に近接する取付基部取付基準面に、ドア側シールリップ溝が形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項2の本発明では、ドア側シールリップの根元部分に近接する取付基部取付基準面に、ドア側シールリップ溝が形成されたため、取付基部取付基準面からドア側シールリップに連続する部分に突出する部分がなく、シール部材の取付基部がディビジョン部材に安定して保持されることができ、シール性が向上する。
請求項3の本発明は、取付基部の取付基部取付基準面よりも外周方向の面に取付基部シールリップ側面を形成し、取付基部シールリップ側面は、取付基部取付基準面よりもドア側シールリップの肉厚以上の距離で車外側方向に位置する自動車用ウエザストリップである。
請求項3の本発明では、取付基部の取付基部取付基準面よりも外周方向の面に取付基部シールリップ側面を形成し、取付基部シールリップ側面は、取付基部取付基準面よりもドア側シールリップの肉厚以上の距離で車外側方向に位置する。このため、ドア側シールリップが撓んで取付基部に当接して、ドア側シールリップが取付基部を押し上げることが無く、取付基部がディビジョン部材に安定して保持されて、シール性を確保することができる。
請求項4の本発明は、取付係合部から内周方向に延設され、ディビジョン部材に当接する回転規制部材を形成した自動車用ウエザストリップである。
請求項4の本発明では、取付係合部から内周方向に延設され、ディビジョン部材に当接する回転規制部材を形成している。このため、シール部材のドア側シールリップの反力により、取付基部が回転しようとしても、回転規制部材がディビジョン部材に当接して、取付基部の回転を止めることができ、ドア側シールリップとウインドガラス側シールリップのシール性を向上させることができる。
請求項5の本発明は、支持部材の先端又は根元の位置は、ドア側シールリップの先端部から車外側方向に延伸した線と、取付係合部の外周方向の端部から車外側方向に延伸した線の間に位置する自動車用ウエザストリップである。
請求項5の本発明では、支持部材の先端又は根元の位置は、ドア側シールリップの先端部から車外側方向に延伸した線と、取付係合部の外周方向の端部から車外側方向に延伸した線の間に位置する。このため、支持部材が先端又は根元から、押圧力を確実に取付基部に伝達して、ドア側シールリップの反発力で取付基部が回転してシール性が低下することを防止できる。
請求項6の本発明は、支持部材は、ウインドガラス側シールリップの先端から屈曲して形成されるとともに、車外側方向で、かつ内周方向に一体的に斜めに延設して形成された自動車用ウエザストリップである。
請求項6の本発明では、支持部材は、ウインドガラス側シールリップの先端から屈曲して形成されるとともに、車外側方向で、かつ内周方向に一体的に斜めに延設して形成された。このため、ウインドガラス側シールリップがウインドガラスの内面に当接したときに、ウインドガラス側シールリップの先端が最も大きく撓んで、支持部材を確実に取付基部に押圧することができる。
請求項7の本発明は、ウインドガラス側シールリップの根元部から内装部品の先端を覆う内装部品側シールリップが延設された自動車用ウエザストリップである。
請求項7の本発明では、ウインドガラス側シールリップの根元部から内装部品の先端を覆う内装部品側シールリップが延設された。このため、シール部材と内装部品の間を塞ぐことができ、見栄えを向上させることができる。
ウインドガラス側シールリップから取付基部方向に一体的に形成される支持部材又は取付基部からウインドガラス側シールリップ方向に一体的に形成される支持部材を有するため、ウインドガラス側シールリップがウインドガラスの内面に当接すると、支持部材が、取付基部を押圧する力が発生する。このため、ウインドガラスが閉じたときに、支持部材の押圧力が取付基部を介して、ドア側シールリップに伝達され、ドア側シールリップをディビジョン部材に押圧してシール性を向上させることができる。
本発明の第1の実施の形態であるウエザストリップの断面図である。 本発明の第2の実施の形態であるウエザストリップの断面図である。 本発明の実施の形態であるウエザストリップの正面図である。 自動車ドアの正面図である。 従来のウエザストリップをドアフレームの縦辺部に装着した状態の断面図である。
本発明の実施の形態を、図1〜図4に基づき説明する。
図4は、自動車のフロント側のドア1の正面図であり、図3は、ドア1のドアフレーム2に取付けるフロントドアのウエザストリップ20の正面図である。図4に示すように、ドア1の上部にはドアフレーム2が設けられ、ウインドガラス5が昇降自在に取付けられる。すなわち、ドアフレーム2には、ウエザストリップ20が取付けられ、ウインドガラス5とドアフレーム2との間をシールしている。
ウエザストリップ20は、図3に示すように、全体として熱可塑性エラストマー又は合成ゴムで形成されるとともに、押出成形で形成された直線部21と、ドアフレーム2のコーナー部2eに取付けられ、上記の直線部21を接続し、型成形で形成されるコーナー部22からなる。
直線部21は、ドアフレーム2の上辺部に取付けられるウエザストリップ上辺部23と、ドアフレーム2のフロント側縦辺部に取付けられるウエザストリップフロント側縦辺部24と、ドアフレーム2のリヤ側縦辺部をなすディビジョンサッシュに取付けられるウエザストリップリヤ側縦辺部25とからなる。
これらの押出成形部分をドアフレーム2に対応した形状となるように、フロント側とリヤ側のそれぞれのコーナー部分において、型成形により成形して直線部21を接続してコーナー部22が形成されている。なお、ウエザストリップ20のコーナー部22は、ドアフレーム2のコーナー部2eの部分に装着される。
図1に基づき、本願発明の第1の実施の形態のウエザストリップ20のウエザストリップフロント側縦辺部24について説明する。本願発明の実施の形態では、フロント側ドアに取付けられるウエザストリップフロント側縦辺部24を例にとり説明するが、本願発明は、フロントドア及びリヤドアの他の部位に取付けられるウエザストリップ20についても使用することができる。
なお、図1において、上方向は車外側方向を示し、下方向は、車内側方向を示し、右方向は、ドアフレーム2とウエザストリップ20の内周方向を示し、左方向は、ドアとウエザストリップ20の外周方向を示す。
図1に示すように、本願発明のウエザストリップ20は、ウインドガラス5の内面とディビジョン部材10の間をシールするシール部材40に関するものであるが、このシール部材40に加えて、ウインドガラス5の先端とディビジョン部材10の間をシールするシール部材や、スライダー部材とディビジョン部材10の間をシールするシール部材を合わせて使用することができる。
まず、ディビジョン部材10について説明し、その後、シール部材40について説明する。
ディビジョン部材10は、アルミニウムの押出成形で形成される。ディビジョン部材10は、シール部材40を取付けるシール部材取付部13を有する。また、ウインドガラス5の先端とディビジョン部材10の間をシールするシール部材や、スライダー部材とディビジョン部材10の間をシールするシール部材を取付けるシール部材取付部を設けることができる。
シール部材取付部13は、上面が塞がれた断面長方形状に形成され、上面は後述するシール部材40のドア側シールリップ45が当接するシール部材取付基準面13aを形成する。
シール部材取付部13の内周方向の外面には、後述するシール部材40の取付係合部46が係合されるシール部材取付部溝部13bが形成されている。シール部材取付部溝部13bには、後述する回転規制部47が当接するシール部材取付部段部13cが形成されている。
シール部材取付部13は、ドアアウターパネル2aとドアインナーパネル2bにシール部材取付ネジ15で固定されている。
なお、ウインドガラス5の先端の内面側に、断面略U字形のスライダー部材を取付けることができる。スライダー部材は、一方の側壁は、ウインドガラス5の内面の先端に接着剤で取付けられている。スライダー部材の断面U字形の内部には、スライダー部材の摺動を案内するウエザストリップを取付ける。
次に、シール部材40について説明する。
シール部材40は、それぞれ押出成形で形成され、合成ゴムまたは熱可塑性エラストマー等で形成される。本実施の形態では、同じ材料を使用するが、異なる材料で形成することもできる。
本実施の形態では、ウインドガラス5の内面とディビジョン部材10の間をシールするシール部材40を使用するが、ウインドガラス5の先端とディビジョン部材又は三角ガーニッシュ部の間をシールするシール部材と、スライダー部材とディビジョン部材の間をシールするシール部材を合わせて使用する場合には、それぞれのシール部材は、分離して形成されている。
この場合には、シール部材40は、ウインドガラス5の内面とディビジョン部材10の間をシールし、他のシール部材は、ウインドガラス5の先端とディビジョン部材10又は三角ガーニッシュ部の間をシールするとともに、ウインドガラス5と車体開口部周縁の間をシールすることができる。さらにシール部材40と、他のシール部材を分割して形成した場合には、製造が容易であるとともに、それぞれのシール部材を別々にディビジョン部材10に取付けることができ、取付作業が容易である。
次に、図1に基づき、本願発明の第1の実施の形態のシール部材40について説明する。シール部材40は、断面が板状の取付基部44と、取付基部44のウインドガラス5側の面の側端から外周方向で、かつ車外側方向の斜めに延設され、ウインドガラス5の内面に当接するウインドガラス側シールリップ41を有する。
ウインドガラス側シールリップ41は、取付基部44からウインドガラス5の先端方向に斜めに延出され、ウインドガラス5が閉じられたときに、ウインドガラス5の内面に当接して、ウインドガラス5の内面とシール部材40との間をシールすることができる。
ウインドガラス側シールリップ41は、ウインドガラス5と当接する面である車外側方向に低摺動層を形成することができる。低摺動層は、熱可塑性エラストマーのオレフィン部分の比率が多い摺動抵抗の少ない材料や、シリコン樹脂やウレタン樹脂を塗布して形成することができる。
ウインドガラス側シールリップ41の先端から取付基部44方向(車内側方向)でかつ、内周方向に斜めに一体的にリップ状の支持部材42が屈曲して形成されている。支持部材42の先端は、ウインドガラス5が開いているときは、取付基部44の車外側方向の面から離れているように形成され、ウインドガラス5が閉じているときは、取付基部44の車外側方向の面に当接するように形成されている。
このため、ウインドガラス5が閉じているときに、ウインドガラス側シールリップ41がウインドガラス5の内面に当接して、ウインドガラス側シールリップ41の先端が大きく撓んで、支持部材42の先端が、取付基部44を押圧して、確実に取付基部44を押圧することができる。
支持部材42の先端の位置は、後述するドア側シールリップ45の先端部から車外側方向に延伸した線と、後述する取付係合部46の外周方向の端部から車外側方向に延伸した線の間に位置することが好ましい。この場合には、支持部材42の先端が取付基部44に当接して、押圧力を確実に取付基部44に伝達して、後述するドア側シールリップ45の反発力で取付基部44が回転してシール性が低下することを防止できる。
ディビジョン部材10のシール部材取付部13のシール部材取付基準面13aと当接する取付基部取付基準面44aから車内側方向で、かつ外周方向に斜めに延出するドア側シールリップ45が形成されている。ドア側シールリップ45の先端は、ディビジョン部材10のシール部材取付基準面13aに当接する。
前述のように、ウインドガラス側シールリップ41の先端が大きく撓んで、支持部材42の先端が、取付基部44を押圧したときに、ドア側シールリップ45の先端は、ディビジョン部材10のシール部材取付基準面13aに強く当接して、シール部材取付基準面13aとの間のシール性を向上させることができる。
ドア側シールリップ45の根元部分に近接する取付基部取付基準面44aに、ドア側シールリップ溝45aが形成されている。このため、ドア側シールリップ45の根元部は、取付基部取付基準面44aよりも車外側で取付基部44と連結して、シール部材取付基準面13aに対してドア側シールリップ45の柔軟に変形が可能な部分で当接することになるため、シール部材40の取付基部44がディビジョン部材10のシール部材取付基準面13aに安定して保持されることができ、シール性が向上する。
取付基部44のシール部材取付基準面13aと対向する面において、取付基部取付基準面44aよりも外周方向で、ドア側シールリップ45の根元部分よりも外周方向の面は、取付基部シールリップ側面44bを形成する。取付基部シールリップ側面44bは、取付基部取付基準面44aよりもドア側シールリップ45の肉厚以上の距離を離れて車外側方向に位置する。
このため、ドア側シールリップ45が撓んで、シール部材取付基準面13aと取付基部シールリップ側面44bの間に挟まれても、ドア側シールリップ45が取付基部44を押し上げることが無く、取付基部44の取付基部取付基準面44aがディビジョン部材10のシール部材取付基準面13aに安定して保持されて、シール性を確保することができる。
取付基部44のウインドガラス5と対向する面からウインドガラス側シールリップ41とは反対方向である内周方向に内装部品側シールリップであるガーニッシュ側シールリップ43が形成されている。ガーニッシュ側シールリップ43の先端は、内周側に取付けられた内装部品であるガーニッシュ4の先端に当接してガーニッシュ4とシール部材40の間を覆い、見栄えを向上させている。
取付基部44は、取付基部44の取付基部取付基準面44aのドア側シールリップ45が延設された部分よりも内周側から車内側方向に延設され、ディビジョン部材10のシール部材取付部溝部13bに係合する取付係合部46を有する。取付係合部46の先端は、鍵状に屈曲して形成され、シール部材取付部溝部13bに係合している。これにより、取付係合部46をディビジョン部材10のシール部材取付部溝部13bに挿入して、シール部材40をディビジョン部材10のシール部材取付部13に保持させることができる。
取付係合部46から内周方向に、ディビジョン部材10のシール部材取付部溝部13bに形成されたシール部材取付部段部13cに当接する回転規制部47が延設されている。ドア側シールリップ45がシール部材取付基準面13aに当接して取付基部44を取付係合部46の先端を中心に回転させようとしても、回転規制部47がディビジョン部材10のシール部材取付部段部13cに当接して、取付基部44の回転を止めることができ、シール部材40の姿勢を安定して維持させることができ、ガラス摺動時のずれや脱落を防止して、ドア側シールリップ45とウインドガラス側シールリップ41のシール性を向上させることができる。
次に、図2に基づき、本願発明の第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態と比べて、支持部材42及び回転規制部47の形状が異なるとともに、ガーニッシュ側シールリップ43が無いことが異なり、他の部分は同様であるため、同様な部分の説明は省略する。
第2の実施の形態のシール部材40は、取付基部44から延設され、ウインドガラス5の内面に当接するウインドガラス側シールリップ41を有するが、ウインドガラス側シールリップ41の先端から支持部材42が延設されていない。第2の実施の形態の支持部材48は、取付基部44からウインドガラス側シールリップ41の先端方向に斜めに延設されている。
このため、ウインドガラス5が閉じているときに、ウインドガラス側シールリップ41がウインドガラス5の内面に当接して、ウインドガラス側シールリップ41の先端が大きく撓んで、支持部材48に当接して、支持部材48を押圧して、支持部材48の根元が確実に取付基部44を押圧することができる。
支持部材48の根元の位置は、ドア側シールリップ45の先端部から車外側方向に延伸した線と、後述する取付係合部46の外周方向の端部から車外側方向に延伸した線の間に位置することが好ましい。この場合には、支持部材48の根元が取付基部44を押圧して、押圧力を確実に取付基部44に伝達して、ドア側シールリップ45の反発力で取付基部44が回転してシール性が低下することを防止できる。
第1の実施の形態と同様に、ディビジョン部材10のシール部材取付部13のシール部材取付基準面13aと当接する取付基部取付基準面44aから車内側方向で、かつ外周方向に斜めに延出するドア側シールリップ45が形成されている。
また、同様に、ドア側シールリップ45の根元部分に近接する取付基部取付基準面44aに、ドア側シールリップ溝45aが形成されている。
第2の実施の形態では、ガーニッシュ側シールリップ43は形成されていないが、ガーニッシュ4が取付けられる場合には形成することができる。
取付基部44は、ディビジョン部材10のシール部材取付部溝部13bに係合する取付係合部46を有する。取付係合部46の先端は、鍵状に屈曲して形成され、シール部材取付部溝部13bに係合している。
取付係合部46から内周方向に、取付基部44から連続的に一体的に延設され、ディビジョン部材10のシール部材取付部13の先端面に当接する回転規制部47が延設されている。ドア側シールリップ45がシール部材取付基準面13aに当接して取付基部44を取付係合部46の先端を中心に回転させようとしても、回転規制部47がディビジョン部材10のシール部材取付部13の先端面に当接して、取付基部44の回転を止めることができ、ドア側シールリップ45とウインドガラス側シールリップ41のシール性を向上させることができる。
2 ドアフレーム
5 ウインドガラス
10 ディビジョン部材
40 ウエザストリップ
41 ウインドガラス側シールリップ
42 支持部材
44 取付基部
45 ドア側シールリップ
46 取付基部
47 回転規制部

Claims (7)

  1. 自動車ドアのドアフレームに取付け、ウインドガラスの内面をシールする自動車用ウエザストリップにおいて、
    上記ウインドガラスは、ドアに取付けられたディビジョン部材又は上記ドアフレームに保持されて昇降し、
    上記ウエザストリップは、上記ウインドガラスの内面と上記ディビジョン部材又は上記ドアフレームの間をシールするシール部材を有し、
    該シール部材は、取付基部と、該取付基部の上記ウインドガラス側の面から延設され、上記ウインドガラスの内面に当接するウインドガラス側シールリップと、該ウインドガラス側シールリップから上記取付基部方向に一体的に形成される支持部材又は上記取付基部から上記ウインドガラス側シールリップ方向に一体的に形成される支持部材と、上記取付基部の上記ディビジョン部材と当接する取付基部取付基準面から車内側方向で、かつ外周方向の斜めに延出するドア側シールリップと、上記取付基部の上記取付基部取付基準面の上記ドア側シールリップが延設された部分よりも内周方向から車内側方向に延設され上記ディビジョン部材に係合する取付係合部を有し、
    上記シール部材の上記ウインドガラス側シールリップが上記ウインドガラスの内面に当接したときに、上記支持部材が上記取付基部又はウインドガラス側シールリップに当接して、上記取付基部を押圧するよう形成されたことを特徴とする自動車用ウエザストリップ。
  2. 上記ドア側シールリップの根元部分に近接する上記取付基部取付基準面に、ドア側シールリップ溝が形成された請求項1に記載の自動車用ウエザストリップ。
  3. 上記取付基部の上記取付基部取付基準面よりも外周方向の面に取付基部シールリップ側面を形成し、該取付基部シールリップ側面は、上記取付基部取付基準面よりも上記ドア側シールリップの肉厚以上の距離で車外側方向に位置する請求項1又は請求項2に記載の自動車用ウエザストリップ。
  4. 上記取付係合部から内周方向に延設され、上記ディビジョン部材に当接する回転規制部材を形成した請求項1乃至請求項3いずれか1項に記載の自動車用ウエザストリップ。
  5. 上記支持部材の先端又は根元の位置は、上記ドア側シールリップの先端部から車外側方向に延伸した線と、上記取付係合部の外周方向の端部から車外側方向に延伸した線の間に位置する請求項1乃至請求項4いずれか1項に記載の自動車用ウエザストリップ。
  6. 上記支持部材は、上記ウインドガラス側シールリップの先端から屈曲して形成されるとともに、車内側方向でかつ内周方向に一体的に斜めに延設して形成された請求項1乃至請求項5いずれか1項に記載の自動車用ウエザストリップ。
  7. 上記ウインドガラス側シールリップの根元部から内装部品の先端を覆う内装部品側シールリップが延設された請求項1乃至請求項6いずれか1項に記載の自動車用ウエザストリップ。
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