JP6478536B2 - 画像処理装置および撮像装置、ならびにそれらの制御方法、プログラム - Google Patents
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Description
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下に説明する一実施形態は、画像処理装置の一例としての、撮影後にLFデータから任意の被写体距離に合焦した画像を生成可能なデジタルカメラに、本発明を適用した例を説明する。しかし本発明は、LFデータから任意の被写体距離に合焦した画像を生成することが可能な任意の機器に適用可能である。
・「ライトフィールド(LF:Light Field)データ」
被写体空間の3次元的な情報を示すデータ。本実施形態のデジタルカメラ100が有する撮像部106から出力される画像信号。画像信号の画素の各々は、通過した撮像光学系104の瞳領域及び入射方向の組み合わせが異なる光束に対応した信号強度を示している。LFデータは、光線空間情報とも呼ばれる。なお、本実施形態では、図1〜4に示すような光学系によってLFデータを取得しているが、撮像手段としてはこれに限らない。例えば特開2011−22796号公報のように、複数の視点の異なるカメラをまとめて撮像部106とみなす構成でもよい。また、図3の光学系と異なり、物体平面と撮像素子が共役の関係にあるように、マイクロレンズアレイ上で撮影光学系からの光束を結像させ、その結像面に撮像素子を設ける構成でもよい。さらには、マイクロレンズアレイ上で撮影光学系からの光束を再結像させ(一度結像した光束が拡散する状態にあるものを結像させるので再結像と呼んでいる)、その結像面に撮像素子を設けるような構成でも良い。また、適当なパターンを施したマスク(ゲイン変調素子)を撮影光学系の光路中に挿入する方法も利用できる。
LFデータを構成する画素を所望の組み合わせで合成するなどして新たに生成する画像であり、本実施形態では、LFデータから生成される、任意の被写体距離に合焦した画像を含む。具体的には所望の被写体距離に対応する合焦面(再構成面、リフォーカス面)での画素配置に従ってLFデータの画素を並び替え、再構成画像の1画素(単位画素)に対応する、LFデータの複数の画素(副画素)の画素値を合算することで該画素の画素値を得る。再構成面における画素配置は、再構成面に撮像素子が存在した場合に入射する光束を入射方向に基づいて決定される。該画素配置において1つのマイクロレンズに対応する画素の画素値を足し合わせることで、再構成画像の1画素を生成することができる。再構成画像としては他にも、マイクロレンズごとに存在する、マイクロレンズからの入射方向が同じ副画素(同じ視点の副画素)から生成される各視点の画像なども含む。この視点画像の生成の際には、他の視点(マイクロレンズからの入射方向)からの画像を視差分の移動量を踏まえて位置合わせをして加算するなどしてもよい。
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ100の機能構成を示すブロック図である。
制御部101は、例えばCPUであり、デジタルカメラ100が有する各ブロックの動作を制御する。具体的には制御部101は、ROM102に記憶されている、後述する撮影処理あるいはリフォーカス動画生成処理の動作プログラムを読み出し、RAM103に展開して実行することにより、各ブロックの動作を制御する。
ここで、本実施形態のデジタルカメラ100において、光軸上の撮像光学系104と撮像素子との間に設けられたマイクロレンズアレイ105について、図を用いて説明する。
このような構成をもつ本実施形態のデジタルカメラ100において実行されるLFデータの撮影処理について、図5のフローチャートを用いて具体的な処理を説明する。なお、本撮影処理は、例えばデジタルカメラ100においてLFデータの撮影指示がなされた際に開始されるものとして説明する。
S501で、制御部101は、撮像部106に受光した光束の撮影を行わせ、AFE107、DFE108、及び画像処理部109によるLFデータ生成に係る処理が適用されたLFデータを取得し、例えばRAM103に格納する。
・人物の認識用の特徴量の情報(例えば個人が認識出来る程度の情報)が登録されている人物の顔領域
・主被写体と考えられる顔領域(最大の顔領域、距離が最も近い顔領域、撮影画角の中央領域に存在する顔領域など。ここでは、撮影画角の中央領域に存在する顔領域とする。)
のうち1つを、特定の条件を満たす参照画像領域とするが、これらに限定されない。
次に、上述の撮影処理により記録されたLFデータを閲覧モードで閲覧する際の再生処理について、図8を用いて詳細を説明する。なお、本再生処理は、例えばデジタルカメラ100が記録媒体111に記録されたLFデータあるいはJPEGデータを閲覧する閲覧モードに設定されて起動された際に開始されるものとして説明する。また以下の説明では簡単のため、LFデータの閲覧指示があった場合の処理についてのみ説明する。その他の画像データの閲覧指示があった場合は、例えば従前の撮像装置において行われている再生処理と同様の処理が行われればよいため、本明細書ではその詳細を省略する。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態においては、撮影処理の一部が異なる以外、第1の実施形態と構成および動作が同様であってよい。そのため、以下の説明では、本実施形態に係るデジタルカメラ100の撮影処理について、図10に示すフローチャートを用いて説明する。なお、図10において、第1の実施形態と共通する処理については同じ参照数字を付し、説明を省略する。
・認識用の特徴量の情報が登録されている人物の顔領域
・面積が所定の大きさ以上の顔領域
・大きさが時間とともに増加している顔領域
に、特定の条件を満たす参照画像領域が設定される点において第1の実施形態と異なる。
以下の説明では、「認識用の特徴量の情報が登録されている人物の顔領域」の優先度が最も高く、次いで「面積が所定の大きさ以上の顔領域」、「大きさが時間とともに増加している顔領域」の順に優先度が設定される。
S601で制御部101は、デジタルカメラ100の撮影モードが人物を撮影するための撮影モード(人物撮影モード)に設定されているか、S502で人物被写体の顔領域が検出されているかのいずれかの条件を満たすか否かを判定する。S601で、人物撮影モードが設定されているか、S502で顔領域が検出されていると判断した場合、制御部101は処理をS505に移す。人物撮影モードが設定されておらず、かつS502で顔領域も検出されていないと判断した場合、制御部101は処理はS510に移す。なお、肌の色をきれいにするモードや、顔の表情を検出して撮影を開始するモードのように、人物が撮影されることが想定される画像処理モードや動作モードが設定されている場合も、人物撮影モードが設定されていると判定してもよい。
・「認識用の特徴量の情報が登録されている人物の顔領域」、
・「面積が所定の大きさ以上の顔領域」、
・「大きさが時間とともに増加している顔領域」
に関する参照画像領域に「1」が入力され、それ以外の参照画像領域については「0」が入力される。
本実施形態によっても、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
上述の実施形態では、特定の条件を満たす参照画像領域をLFデータに1つ設定する場合について説明したが、2つ以上設定する構成であってもよい。また、他の参照画像領域については、1つの被写体距離のみを決定したが、共通する2つ以上の被写体距離を決定する構成であってもよい。これらの数の増加は、LFデータを記録する際の処理負荷およびデータ量を増加させるため、装置の能力や記録媒体の容量などに応じて決定すればよい。
さらに、参照用画像の生成は、LFデータの生成時(撮影時)に行わなくてもよい。記録済みのLFデータを用いて、代表画像や参照用画像の生成を行い、再度
Claims (16)
- ライトフィールドデータを取得する取得手段と、
前記ライトフィールドデータから生成される画像における所定領域を設定する設定手段と、
前記ライトフィールドデータを用いて、特定の被写体距離に合焦した代表画像のデータと、前記所定領域についての異なる複数の再構成が行われた複数の参照用画像のデータとを生成する生成手段と、
前記代表画像のデータと、前記複数の参照用画像のデータとを、前記ライトフィールドデータに関連づけて記録する記録手段と、
前記代表画像に対して指定された位置を含む領域についての前記複数の参照用画像を選択可能に表示する表示手段と、を有し、
前記生成手段はさらに、前記複数の参照用画像のうち、選択された参照用画像に対応する被写体距離に合焦する画像を、前記ライトフィールドデータから生成することを特徴とする画像処理装置。 - 前記生成手段は、前記再構成により、合焦する被写体距離の異なる複数の画像のデータを前記参照用画像のデータとして生成可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記生成手段は、前記再構成により、視点の異なる複数の画像のデータを前記参照用画像のデータとして生成可能であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記設定手段は、ユーザ設定に基づいて前記所定領域を設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- さらに、前記ライトフィールドデータから予め定められた被写体を検出する検出手段をさらに有し、
前記設定手段は、ユーザ設定がない場合に前記検出手段が検出した被写体の領域に基づいて前記所定領域を設定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。 - 前記検出手段が検出した被写体に予め登録された被写体が含まれている場合、前記設定手段は、前記予め登録された被写体の領域に基づいて前記所定領域を設定することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
- 前記検出手段が検出した被写体に予め登録された被写体が含まれていない場合、前記設定手段は、前記検出手段が検出した被写体の位置、大きさ、大きさの変化のいずれかに基づいて選択した被写体の領域に基づいて前記所定領域を設定することを特徴とする請求項5または6に記載の画像処理装置。
- 前記生成手段はさらに、前記検出手段が検出した被写体のうち、前記所定領域の設定に用いられなかった被写体の領域について、共通する被写体距離に合焦する画像のデータを生成し、前記ライトフィールドデータに関連づけて記録することを特徴とする請求項5から7のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記共通する被写体距離が、前記複数の参照用画像が合焦する複数の被写体距離のいずれかであることを特徴とする請求項8に記載の画像処理装置。
- 前記複数の被写体距離が、前記所定領域に含まれる被写体が合焦する被写体距離を含むように決定されることを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
- 前記複数の被写体距離が、前記ライトフィールドデータから生成可能な画像が合焦する被写体距離の範囲に均等に分布する複数の被写体距離を含むように決定されることを特徴とする請求項9または10に記載の画像処理装置。
- ライトフィールドデータを撮影により生成する撮像手段と、
請求項1から11のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
を有することを特徴とする撮像装置。 - ライトフィールドデータを取得する取得手段と、
前記ライトフィールドデータから生成された、特定の被写体距離に合焦した代表画像に対して指定された位置を含む領域について、前記ライトフィールドデータから生成された、それぞれが異なる被写体距離に合焦した複数の参照用画像を選択可能に表示する表示手段と、
前記複数の参照用画像のいずれかを選択する指示を受け付けると、選択された参照用画像に対応する被写体距離に合焦する画像を、前記ライトフィールドデータから生成する生成手段と、を有することを特徴とする再生装置。 - 取得手段が、ライトフィールドデータを取得する取得工程と、
設定手段が、前記ライトフィールドデータから生成される画像における所定領域を設定する設定工程と、
生成手段が、前記ライトフィールドデータを用いて、特定の被写体距離に合焦した代表画像のデータと、前記所定領域についての異なる複数の再構成が行われた複数の参照用画像のデータとを生成する生成工程と、
記録手段が、前記代表画像のデータと、前記複数の参照用画像のデータとを、前記ライトフィールドデータに関連づけて記録する記録工程と、
表示手段が、前記代表画像に対して指定された位置を含む領域についての前記複数の参照用画像を選択可能に表示する表示工程と、を有し、
前記生成工程ではさらに、前記複数の参照用画像のうち、選択された参照用画像に対応する被写体距離に合焦する画像を、前記ライトフィールドデータから生成することを特徴とする画像処理装置の制御方法。 - 取得手段が、合焦する被写体距離の異なる複数の画像を生成可能なライトフィールドデータを取得する取得工程と、
表示手段が、前記ライトフィールドデータから生成された、特定の被写体距離に合焦した代表画像に対して指定された位置を含む領域について、前記ライトフィールドデータから生成された、それぞれが異なる被写体距離に合焦した複数の参照用画像を選択可能に表示する表示工程と、
生成手段が、前記複数の参照用画像のいずれかを選択する指示を受け付けると、選択された参照用画像に対応する被写体距離に合焦する画像を、前記ライトフィールドデータから生成する生成工程と、を有することを特徴とする再生装置の制御方法。 - コンピュータを、請求項1から11のいずれか1項に記載の画像処理装置の各手段として機能させるためのプログラム。
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JP2014183492A JP6478536B2 (ja) | 2014-09-09 | 2014-09-09 | 画像処理装置および撮像装置、ならびにそれらの制御方法、プログラム |
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