[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP6459502B2 - エンジンの冷却液循環構造 - Google Patents

エンジンの冷却液循環構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6459502B2
JP6459502B2 JP2014260854A JP2014260854A JP6459502B2 JP 6459502 B2 JP6459502 B2 JP 6459502B2 JP 2014260854 A JP2014260854 A JP 2014260854A JP 2014260854 A JP2014260854 A JP 2014260854A JP 6459502 B2 JP6459502 B2 JP 6459502B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coolant
water jacket
flow path
bypass
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014260854A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016121577A (ja
Inventor
昌之 池谷
昌之 池谷
照幸 土居
照幸 土居
松本 浩一
浩一 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP2014260854A priority Critical patent/JP6459502B2/ja
Publication of JP2016121577A publication Critical patent/JP2016121577A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6459502B2 publication Critical patent/JP6459502B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

この発明は、例えばディーゼルエンジン等のエンジンに適用される冷却液循環構造に関する。
エンジンのシリンダブロックやシリンダヘッド等を冷却する冷却液循環構造の一例は、シリンダブロックに形成されたウォータジャケットやウォータポンプを含んでいる。ラジエータによって冷却された冷却液は、ウォータポンプによってウォータジャケットに供給される。シリンダブロックやシリンダヘッドを冷却して温度が上昇した冷却液は再びラジエータに送られて冷却され、ラジエータからウォータポンプを経て再びウォータジャケットに供給される。一般的なウォータポンプは、クランクシャフトの回転に連動するプーリ等の動力伝達機構によって回転する。このためエンジンが回転している間、ウォータポンプは常に回転してポンプ動作を行なっている。
特許文献1あるいは特許文献2にウォータポンプの一例が記載されている。例えばウォータポンプの下流側(吐出側流路)にサーモスタット弁が配置されている場合には、冷却液の温度が低いときサーモスタット弁が閉じることにより、低温の冷却液がラジエータからウォータジャケットに供給されることを回避できる。エンジン温度が上昇し、ラジエータから供給される冷却液の温度が所定温度(例えば60℃)よりも高くなると、サーモスタット弁が開くことにより、冷却液がウォータジャケットに供給される。特許文献3には暖機運転のためのショートカット通路を備えたエンジンの冷却装置が開示されている。
特開2014−163225号公報 特開2009−74381号公報 特開2006−161782号公報
クランクシャフトの回転に連動するウォータポンプを用いた冷却液循環構造において、前記したようにサーモスタット弁の下流側にウォータポンプが配置されている場合には、サーモスタット弁が閉じればウォータポンプが回転していても、低温の冷却液がウォータジャケットに供給されることはない。しかしウォータポンプやサーモスタット弁のレイアウトの都合上、ウォータポンプがサーモスタット弁の下流側(サーモスタット弁とウォータジャケットとの間)に配置されることもある。その場合、冷却液が低温のときにウォータポンプが回転すると、低温の冷却液がウォータジャケットやシリンダヘッドに送られてしまう。このため暖機運転中のエンジンの温度が上がりにくいことがあり、暖機運転に要する時間が長くかかるという点で改善の余地があった。特許文献3では、シリンダブロック内に仕切壁を形成することによってショートカット通路を形成しているため、ウォータポンプやサーモスタットバルブの位置が変更になると、仕切壁のためにシリンダブロック自体を変更しなければならず、大掛かりな対策が必要となる。
従って本発明の目的は、暖機運転等のエンジン冷態時においてエンジン温度が上昇することを促進できる冷却液循環構造を提供することにある。
本発明の1つの実施形態の冷却液循環構造は、ウォータジャケットと冷却液導入口および冷却液流出口を有するシリンダブロックと、前記冷却液導入口に冷却液を供給するウォータポンプと、前記ウォータポンプの吸入側流路に通じる流入室と、前記流入室と前記ウォータジャケットとの間に形成されたバイパス流路と、冷却液の温度に反応する感熱部を有し、冷却液の温度が所定値以下の状態において前記バイパス流路を開放する第1の位置に移動し、冷却液の温度が所定値を越えた状態において前記バイパス流路を規制する第2の位置に移動するバイパス弁とを具備している。そしてこの実施形態は、前記ウォータジャケット内に配置されるウォータジャケットスペーサをさらに有し、前記ウォータジャケットスペーサは、前記ウォータジャケット内に配置された状態において前記ウォータジャケットの底部からシリンダヘッドに向かってシリンダボアの軸線方向に突出する凸部を有し、該凸部によって前記ウォータジャケット内の流路が前記冷却液導入口に通じる第1流路と前記冷却液流出口に通じる第2流路とに仕切られている。さらに前記バイパス流路と前記流入室との間に形成され前記バイパス弁が配置されるバイパス室と、シリンダヘッドの冷却液の流路と前記バイパス室とをつなぐ第2の戻り流路を備えている。
この実施形態において、前記流入室の流入口とラジエータとをつなぐ第1の戻り流路と、前記流入口に配置され冷却液の温度が所定値より低い状態において閉じるサーモスタット弁とを備えてもよい。あるいは前記流入室と前記ウォータジャケットとをつなぐ第3の戻り流路と、該第3の戻り流路に通じるヒータおよびEGRクーラとを備えてもよい。
本発明に係るエンジンの冷却液循環構造によれば、エンジンの冷態時にウォータポンプが回転しても、低温の冷却液がウォータジャケットやシリンダヘッド等の冷却液の流路に供給されることを抑制することができ、暖機運転等においてエンジンの温度を比較的早く上昇させることができる。
シリンダブロックの一例を示す斜視図。 図1に示されたシリンダブロックの正面図。 ウォータジャケットスペーサの斜視図。 シリンダブロックとウォータジャケットスペーサ等を模式的に示す斜視図。 1つの実施形態に係るシリンダブロックとポンプユニット等を模式的に示す断面図。 図5に示されたポンプユニットを拡大して示す断面図。
以下に1つの実施形態に係る冷却液循環構造を備えたエンジンについて、図1から図6を参照して説明する。図1は、エンジンのシリンダブロック10を示している。図2は、シリンダブロック10の正面図である。シリンダブロック10には、クランクシャフトの軸線X1に沿って、複数(例えば4つ)のシリンダボア11〜11が直列に形成されている。図1中に矢印X2で示す方向がシリンダボア11〜11の列方向である。
シリンダボア11〜11は、それぞれシリンダブロック10の上面12において開口している。シリンダブロック10の上面12には、ガスケット13を間に挟んでシリンダヘッド14が配置される。シリンダヘッド14のエキゾースト側に、エキゾーストマニホールド(排気多岐管)が配置されている。シリンダヘッド14のインテーク側に、インテークマニホールド(吸気多岐管)が配置されている。シリンダヘッド14には、冷却液が流れるエキゾースト側流路14a(図4に模式的に示す)とインテーク側流路14bとが形成されている。
シリンダボア11〜11の周りに、冷却液(クーラント)が流れるウォータジャケット20が形成されている。なお、冷却液は水であってもよい。ウォータジャケット20は、全てのシリンダボア11〜11の周りを囲むように連続して形成されている。シリンダブロック10の上部は下部よりも高温となる。このためウォータジャケット20は、シリンダブロック10の特に上部を効率良く冷却することができるように、シリンダブロック10の上面12からシリンダボア11〜11の上下方向(軸線Y1方向)の中間部までの範囲H1(図2に示す)に形成されている。
この明細書では説明の都合上、図2においてシリンダブロック10の手前側をインテーク側ブロック壁10aと称し、図2においてシリンダブロック10の裏側をエキゾースト側ブロック壁10bと称することにする。エンジンが回転すると、エキゾースト側ブロック壁10bの上端付近の温度は、排気の影響などにより、インテーク側ブロック壁10aの上端付近の温度よりも高くなる。
インテーク側ブロック壁10aに、冷却液導入口30と、冷却液流出口31とが形成されている。冷却液導入口30は、インテーク側ブロック壁10aの前後方向(クランクの軸線X1方向)の一端10c寄りの位置に形成されている。これに対し冷却液流出口31は、インテーク側ブロック壁10aの他端10d寄りの位置に形成されている。しかも冷却液導入口30は、冷却液流出口31よりも高さH2(図2に示す)だけ高い位置に形成されている。すなわち冷却液導入口30と冷却液流出口31とは、互いに高低差H2をもたせてシリンダブロック10の同じ側(インテーク側ブロック壁10a)に形成されている。
図2から図6に示されるように、シリンダブロック10のウォータジャケット20に、ウォータジャケットスペーサ(これ以降、単にスペーサと称すこともある)40が配置されている。図3にウォータジャケットスペーサ40の単品が示されている。図4は、ウォータジャケットスペーサ40が収容されたシリンダブロック10の上部を模式的に示す斜視図である。
ウォータジャケットスペーサ40は、例えばポリアミド等の耐熱性(100℃以上の耐熱性)を有する樹脂からなり、帯状基部41と、帯状基部41の第1の部分41aの上方に突き出る第1の凸部51と、帯状基部41の第2の部分41bの上方に突き出る第2の凸部61とを有している。
帯状基部41は、このスペーサ40がウォータジャケット20に収容された状態において、ウォータジャケット20の底部20aに沿ってシリンダボア11〜11の列方向X2に連なっている。帯状基部41は、1番目のシリンダボア11の周りに沿う第1の円弧部45と、2番目のシリンダボア11の周りに沿う第2の円弧部46と、3番目のシリンダボア11の周りに沿う第3の円弧部47と、4番目のシリンダボア11の周りに沿う第4の円弧部48とを有している。第4の円弧部48には、冷却液流出口31と対向する位置に、冷却液流出口31の流路を妨げない大きさの円弧状(略半円形)の凹部49が形成されている。
シリンダブロック10の上部は下部よりも高温となるが、シリンダブロック10の下部は比較的低温であり、温度的に厳しくない。このためウォータジャケット20の深さH1(図2に示す)が大きい場合には、ウォータジャケットスペーサ40を挿入することにより、帯状基部41の高さH3分だけウォータジャケット20内の流路の底が嵩上げされた状態となる。これにより、ウォータジャケット20内の流路を流れる冷却液の量をなるべく少なくすることができる。
第1の凸部51は、帯状基部41の第1の部分41aの上縁から、シリンダボア11〜11の軸線Y1方向に突き出ている。すなわち第1の凸部51は、帯状基部41の第1の部分41aからシリンダヘッド14に向かって次第に幅が小さくなる第1のテーパ部52と、第1のテーパ部52から上方に延びる幅狭部53とを有している。第1の凸部51の先端すなわち幅狭部53の上端は、シリンダブロック10の上面12よりも僅かに低い位置(例えばガスケット13の下面よりも1mm程度以内)に達している。
第2の凸部61は、帯状基部41の第2の部分41bの上縁から、シリンダボア11〜11の軸線Y1方向に突き出ている。すなわち第2の凸部61は、帯状基部41の第2の部分41bからシリンダヘッド14に向かって次第に幅が小さくなる第2のテーパ部62と、第2のテーパ部62から上方に延びる幅狭部63とを有している。第2の凸部61の先端すなわち幅狭部63の上端は、シリンダブロック10の上面12よりも僅かに低い位置(例えばガスケット13の下面よりも1mm程度以内)に達している。
図5は、シリンダブロック10とウォータジャケットスペーサ40と下記ポンプユニット80などを模式的に示す断面図である。第1の凸部51と第2の凸部61とによって、ウォータジャケット20内の流路がエキゾースト側の第1流路71と、インテーク側の第2流路72とに仕切られている。
第1流路71は、シリンダブロック10の冷却液導入口30と連通している。しかも第1流路71は、シリンダヘッド14のエキゾースト側流路14a(図4に示す)と連通している。第2流路72は、シリンダブロック10の冷却液流出口31と連通している。しかも第2流路72は、シリンダヘッド14のインテーク側流路14b(図4に示す)と連通している。
図4に示されるように、シリンダブロック10の上面に配置されたガスケット13に、エキゾースト側連通孔75とインテーク側連通孔76とが形成されている。これらエキゾースト側連通孔75とインテーク側連通孔76とは、それぞれ、各シリンダボア11〜11ごとに、複数個所に形成されている。
ウォータジャケット20の第1流路71は、エキゾースト側連通孔75を介して、シリンダヘッド14のエキゾースト側流路14aと連通している。ウォータジャケット20の第2流路72は、インテーク側連通孔76を介して、シリンダヘッド14のインテーク側流路14bと連通している。
図5と図6に示されるように、シリンダブロック10のインテーク側ブロック壁10aにポンプユニット80が取付けられている。図6は、ポンプユニット80とシリンダブロック10の一部を拡大して示す断面図である。ポンプユニット80とウォータジャケット20などは、本実施形態の冷却液循環構造の一部をなしている。
ポンプユニット80は、シリンダブロック10に固定されたハウジング81と、ハウジング81に設けられたウォータポンプ82と、バイパス弁85と、サーモスタット弁90などを含んでいる。ウォータポンプ82は、動力伝達機構83によって回転するインペラ84を有している。動力伝達機構83は、エンジンのクランクシャフトの回転に連動するプーリおよびベルト等によって構成されている。
ポンプユニット80のハウジング81の内部に、流入室91と、ウォータポンプ82の吸入側流路92および吐出側流路93と、バイパス流路95と、バイパス室96などが形成されている。バイパス室96にバイパス弁85が配置されている。バイパス室96は流入室91と連通している。ウォータポンプ82のインペラ84が回転すると、吸入側流路92から流入した冷却液が吐出側流路93から流出し、シリンダブロック10の冷却液導入口30に供給される。
ウォータポンプ82の吸入側流路92は、流入室91と連通している。ウォータポンプ82の吐出側流路93は、冷却液導入口30と連通している。バイパス流路95は、ウォータジャケット20の第1流路71に通じる液戻り孔97とバイパス室96との間に形成されている。バイパス流路95の一端(流入側)は液戻り孔97と連通し、この液戻り孔97が冷却液導入口30の近傍に開口している。このためバイパス流路95は冷却液導入口30とも連通している。バイパス流路95の他端(流出側)にバイパス弁85の弁体86が配置されている。
バイパス弁85は、バイパス流路95を開閉する弁体86と、バイパス室96内の冷却液の温度に反応する感熱部87とを含んでいる。感熱部87は、例えばワックス等のように温度に応じて体積が変化する感熱部材を有し、冷却液の温度が所定値(例えば60℃)以下の場合には、弁体86を第1の位置に移動させることにより、バイパス流路95を開放して冷却液が通る流路断面を確保する。また冷却液の温度が所定値を越えた状態において、弁体86を第2の位置に移動させることにより、バイパス流路95を閉じるかまたは流路断面を小さくするなど、バイパス流路95を規制するように構成されている。
流入室91は流入口99を有している。流入口99とラジエータ100の流出側とが第1の戻り流路101によってつながれている。流入口99にサーモスタット弁90が配置されている。サーモスタット弁90は冷却液の温度に応じて開閉し、冷却液の温度が所定値よりも低い状態において閉弁することにより、ラジエータ100からの冷却液が流入室91に流れ込むことを抑制する。ラジエータ100の流入側は、管路102を介して冷却液流出口31に接続されている。
バイパス室96に第2の戻り流路110の一端側が接続されている。第2の戻り流路110の他端側は、シリンダヘッド14のエキゾースト側流路14aまたはインテーク側流路14b(図4に示す)に接続されている。すなわちバイパス室96は、第2の戻り流路110を介してシリンダヘッド14の冷却液の流路と連通している。このためシリンダヘッド14を流れる冷却液の一部が、第2の戻り流路110を通ってバイパス室96に流入する。さらに流入室91には、ヒータ120およびEGRクーラ(exhaust gas recirculation cooler)(図5に示す)121に通じる第3の戻り流路123が接続されている。EGRクーラ121は、高温のEGRガスを冷却する熱交換器である。
次に、本実施形態のポンプユニット80を備えた冷却液循環構造の冷却液の流れについて説明する。
ウォータポンプ82は、サーモスタット弁90の下流側(サーモスタット弁90とウォータジャケット20との間)に配置されている。エンジンが回転している間、ウォータポンプ82は常時回転し、冷却液を吐出側流路93に送り出している。暖機運転等のエンジン冷態時には冷却液の温度が低いため、サーモスタット弁90が閉じている。本実施形態は、流入室91とラジエータ100とをつなぐ第1の戻り流路101と、冷却液が低温のときに閉弁するサーモスタット弁90とを備えているため、エンジンの冷態時に低温の冷却液がラジエータ100からポンプユニット80に供給されることを回避できる。
暖機運転等のエンジン冷態時には冷却液の温度が低いため、バイパス弁85が第1の位置に移動し、バイパス流路95が開放されている。このためウォータポンプ82から吐出側流路93に供給される冷却液は、図5と図6に矢印R1で示すように、ウォータジャケット20の第1流路71に向かうが、冷却液導入口30付近にウォータジャケットスペーサ40の第1の凸部51が設けられていることもあって、冷却液の一部は液戻り孔97とバイパス流路95を経てバイパス室96に流入する。
バイパス室96に流入した冷却液は、図5と図6に矢印R2で示すように、流入室91を経て再びウォータポンプ82の吸入側流路92に向かう。こうして冷却液の少なくとも一部がバイパス流路95を通ってハウジング81の内部を循環することにより、低温の冷却液がウォータジャケット20に供給されることを抑制することができる。よって、シリンダブロック10やシリンダヘッド14の温度上昇を促進することができる。
しかも本実施形態では、シリンダヘッド14を流れた冷却液の一部が第2の戻り流路110を介してバイパス室96に流入し、バイパス弁85の感熱部87に接するようにしている。このためシリンダヘッド14を流れる冷却液の温度がバイパス弁85の開閉に関与する。よって、感熱部87は実際にエンジンが暖まった時点で的確にバイパス弁85を閉じることができる。
また本実施形態では、流入室91とウォータジャケット20とをつなぐ第3の戻り流路123を有し、第3の戻り流路123にヒータ120とEGRクーラ121が配置されている。このため、エンジン冷態時にサーモスタット弁90が閉じていても、冷却液の一部をヒータ120に供給できるとともに、EGRクーラ121に冷却液を供給することができる。
暖機運転が終了し、冷却液の温度が上昇すると、サーモスタット弁90が開弁する。これにより、ラジエータ100によって冷却された冷却液が流入口99に流入する。また冷却液の温度が上昇し、バイパス弁85が第2の位置に移動すると、バイパス流路95が閉じる。このためウォータポンプ82から吐出される冷却液の全量が吐出側流路93と冷却液導入口30を経てウォータジャケット20の第1流路71に流入する。
ウォータジャケット20の第1流路71に流入した冷却液は、ウォータジャケット20の下部側から上昇し、シリンダブロック10の主にエキゾースト側ブロック壁10bなどを冷却したのち、図4に矢印Aで示すようにエキゾースト側連通孔75からシリンダヘッド14のエキゾースト側流路14aに流入する。そしてエキゾースト側流路14aからインテーク側流路14bに向かって矢印Bに示すように流れてシリンダヘッド14を冷却したのち、矢印Cで示すようにインテーク側連通孔76からウォータジャケット20の第2流路72に流入する。
ウォータジャケット20の第2流路72に流入した冷却液は、第2流路72の上部から下部側に向かって流れ、シリンダブロック10の主にインテーク側ブロック壁10aを冷却したのち、冷却液流出口31から流出し、管路102を経てラジエータ100に向かって流れる。ウォータジャケットスペーサ40の帯状基部41には冷却液流出口31と対応した位置に凹部49が形成されているため、冷却液流出口31から流出する冷却液の流れを妨げることがなく、圧力損失が回避されて円滑に流出させることができる。
なお本発明を実施するに当たり、ポンプユニットを構成するハウジングやウォータポンプ、バイパス弁、バイパス流路、流入室等の具体的な形状や位置をはじめとして、冷却液循環構造を構成する各要素の態様を適宜に変更して実施できることは言うまでもない。またシリンダブロックやウォータジャケットあるいはシリンダヘッド等のエンジン構成要素についても前記実施形態に制約されるものではなく、エンジンの仕様に応じて種々の形態をとることができる。本発明の冷却液循環構造はディーゼルエンジンに限ることはなく、ガソリンエンジンに適用することもできる。
10…シリンダブロック、11〜11…シリンダボア、14…シリンダヘッド、20…ウォータジャケット、30…冷却液導入口、31…冷却液流出口、40…ウォータジャケットスペーサ、51…第1の凸部、61…第2の凸部、80…ポンプユニット、81…ハウジング、82…ウォータポンプ、85…バイパス弁、86…弁体、87…感熱部、90…サーモスタット弁、91…流入室、92…吸入側流路、93…吐出側流路、95…バイパス流路、96…バイパス室、99…流入口、100…ラジエータ、101…第1の戻り流路、110…第2の戻り流路、120…ヒータ、123…第3の戻り流路。

Claims (3)

  1. ウォータジャケットと冷却液導入口および冷却液流出口を有するシリンダブロックと、
    前記冷却液導入口に冷却液を供給するウォータポンプと、
    前記ウォータポンプの吸入側流路に通じる流入室と、
    前記流入室と前記ウォータジャケットとの間に形成されたバイパス流路と、
    冷却液の温度に反応する感熱部を有し、冷却液の温度が所定値以下の状態において前記バイパス流路を開放する第1の位置に移動し、冷却液の温度が所定値を越えた状態において前記バイパス流路を規制する第2の位置に移動するバイパス弁と、
    前記ウォータジャケット内に配置されるウォータジャケットスペーサと、を有しかつ、
    前記ウォータジャケットスペーサは、
    前記ウォータジャケット内に配置された状態において前記ウォータジャケットの底部からシリンダヘッドに向かってシリンダボアの軸線方向に突出する凸部を有し、該凸部によって前記ウォータジャケット内の流路が前記冷却液導入口に通じる第1流路と前記冷却液流出口に通じる第2流路とに仕切られ、さらに
    前記バイパス流路と前記流入室との間に形成され前記バイパス弁が配置されるバイパス室と、シリンダヘッドの冷却液の流路と前記バイパス室とをつなぐ第2の戻り流路を備えたことを特徴とするエンジンの冷却液循環構造。
  2. 前記流入室の流入口とラジエータとをつなぐ第1の戻り流路と、前記流入口に配置され冷却液の温度が所定値より低い状態において閉じるサーモスタット弁とを備えたことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの冷却液循環構造。
  3. 前記流入室と前記ウォータジャケットとをつなぐ第3の戻り流路と、該第3の戻り流路に通じるヒータおよびEGRクーラとを備えたことを特徴とする請求項1または2に記載のエンジンの冷却液循環構造。
JP2014260854A 2014-12-24 2014-12-24 エンジンの冷却液循環構造 Active JP6459502B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014260854A JP6459502B2 (ja) 2014-12-24 2014-12-24 エンジンの冷却液循環構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014260854A JP6459502B2 (ja) 2014-12-24 2014-12-24 エンジンの冷却液循環構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016121577A JP2016121577A (ja) 2016-07-07
JP6459502B2 true JP6459502B2 (ja) 2019-01-30

Family

ID=56326630

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014260854A Active JP6459502B2 (ja) 2014-12-24 2014-12-24 エンジンの冷却液循環構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6459502B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6465364B2 (ja) * 2016-08-03 2019-02-06 マツダ株式会社 エンジンの冷却構造
JP6645479B2 (ja) * 2017-07-07 2020-02-14 マツダ株式会社 エンジンの冷却システム
CN114893316A (zh) * 2022-06-07 2022-08-12 哈尔滨东安汽车动力股份有限公司 一种高效的自然吸气发动机冷却系统布置方案

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4517844B2 (ja) * 2004-12-10 2010-08-04 マツダ株式会社 エンジンの冷却装置
JP4175389B2 (ja) * 2006-06-05 2008-11-05 トヨタ自動車株式会社 エンジンの冷却装置
JP2008286141A (ja) * 2007-05-18 2008-11-27 Toyota Motor Corp 弁機構及び冷却システム
JP5246342B2 (ja) * 2009-10-27 2013-07-24 トヨタ自動車株式会社 内燃機関
JP2014001646A (ja) * 2012-06-15 2014-01-09 Toyota Motor Corp 内燃機関の冷却装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016121577A (ja) 2016-07-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5846135B2 (ja) 内燃機関
JP5227205B2 (ja) 内燃機関の冷却装置
US8061309B2 (en) Cooling system
JP6036668B2 (ja) 多気筒エンジンの冷却構造
EP1865166A2 (en) Engine cooling apparatus
JP6475360B2 (ja) 水冷式エンジンの冷却構造
US20150267603A1 (en) Cooling control device and cooling control method for internal combustion engine
JP6079594B2 (ja) 多気筒エンジンの冷却構造
JP6455136B2 (ja) シリンダブロック
JP6459502B2 (ja) エンジンの冷却液循環構造
JP6754705B2 (ja) 内燃機関
JP5206150B2 (ja) エンジンの冷却液通路構造
JP7530541B2 (ja) シリンダクランクケース内に一体化されたオイルクーラと冷却水制御装置とを備えた内燃機関
CN109236450A (zh) 一种发动机的冷却系统、控制方法及发动机
JP5760775B2 (ja) 内燃機関の冷却装置
JP2010174712A (ja) 内燃機関の冷却装置
JP2014145326A (ja) 内燃機関
JP2013019312A (ja) 内燃機関の冷却装置
JP6056809B2 (ja) エンジンの冷却装置
US10132228B1 (en) Cooling system for an engine
KR101219693B1 (ko) 실린더 헤드의 냉각수 라인 구조
JP6437650B2 (ja) 内燃機関の冷却構造
JP6344356B2 (ja) 内燃機関の冷却構造
JP2023069439A (ja) 冷却装置
JP6761826B2 (ja) 内燃機関

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20171124

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180724

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20180725

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180913

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20181217

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6459502

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350