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JP6312423B2 - 撮像装置、撮像装置の制御方法、プログラム、及び、記憶媒体 - Google Patents

撮像装置、撮像装置の制御方法、プログラム、及び、記憶媒体 Download PDF

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Description

本発明は、複数の撮像部を備えた撮像装置の操作方法とその制御方法に関する。
互いに反対方向に位置する各被写体を撮像することが可能な撮像装置として、例えば、2つの撮像部を備えるデジタルカメラや携帯電話などが存在する(特許文献1参照)。このような撮像装置では、撮影の指示により2つの撮像部において同時に撮像を行うことができる。
特開2011−217121
被写体(メイン画像)を撮影するだけでなく、撮影者の表情(サブ画像)も同時に記録するために被写体方向とは逆の位置にサブカメラを備えている撮像装置がある。このような撮像装置の機能として、2つのカメラで同時に撮影し、記録時にサブ画像をメイン画像の上に重畳(合成)させてライブ画像を表示したり、記録したりするものがある。
しかし、従来の撮像装置では、サブカメラのライブ画像の配置位置や表示エリアというのは基本的には撮影モードによらず固定位置であった。固定位置が固定であると、多彩な撮影モードをそなえる機器については、撮影モードによっては使いにくくなる場合がある。
そこで、本発明は、1つの撮像部で撮影した画像の上に他の撮像部で撮影した画像を表示する際に、撮影モードに応じて適した位置に表示させることにより、ユーザの使い勝手を向上させることを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の撮像装置は、
第1の撮像手段と、第2の撮像手段と、静止画撮影モードを設定するモード設定手段と、前記第1の撮像手段により撮影された画像の上に、前記第2の撮像手段により撮影された画像を重畳して表示手段に表示するように制御する制御手段であって、前記設定手段により設定された撮影モードに応じて、前記第1撮像手段により撮影された画像に対する前記第2の撮像手段により撮影された画像の合成位置を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記モード設定手段により第1の静止画撮影モードに設定された場合は、第2の静止画撮影モードに設定された場合よりも、前記第1の撮像手段により撮影された画像の端部から離れた位置に前記第2の撮像手段により撮影された画像を表示するように制御し、前記第1の静止画撮影モードにおいて表示される前記第1の撮像手段により撮影された画像と、前記第2の静止画撮影モードにおいて表示される前記第1の撮像手段により撮影された画像は、同じアスペクト比の画像であることを特徴とする。
または、上記目的を達成するため、本発明の撮像装置は、
第1の撮像手段と、第2の撮像手段と、静止画撮影モードを設定するモード設定手段と、前記第1の撮像手段により撮影された画像の上に、前記第2の撮像手段により撮影された画像を重畳して表示手段に表示するように制御する制御手段であって、前記設定手段により設定された撮影モードに応じて、前記第1撮像手段により撮影された画像に対する前記第2の撮像手段により撮影された画像の合成位置を制御する制御手段と、を有し、前記設定手段は、前記第1の撮像手段により撮影された静止画を記録すると共に、前記第1の撮像手段により撮影された画像を前記静止画とは異なるアスペクト比の画像として記録する第1の静止画撮影モードを設定可能であり、前記制御手段は、前記第1の静止画撮影モードが設定されている場合、前記表示手段に表示される前記第1の撮像手段により撮影された画像のうち、前記静止画と共に記録される前記静止画とは異なるアスペクト比の画像として記録されない領域を避けた位置に前記第2の撮像手段により撮影した画像を表示するように制御することを特徴とする。
または、上記目的を達成するため、本発明の撮像装置は、
第1の撮像手段と、第2の撮像手段と、静止画撮影モードを設定するモード設定手段と、前記第1の撮像手段により撮影された画像の上に、前記第2の撮像手段により撮影された画像を重畳して表示手段に表示するように制御する制御手段であって、前記設定手段により設定された撮影モードに応じて、前記第1撮像手段により撮影された画像に対する前記第2の撮像手段により撮影された画像の合成位置を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記第1の撮像手段により撮影される画像の端部に特殊効果を施す第1の静止画撮影モードが設定されている場合は、前記第1の撮像手段により撮影された画像の前記特殊効果が施される領域を避けた領域に前記第2の撮像手段により撮影された画像を表示するように制御することを特徴とする。
1つの撮像部で撮影した画像の上に他の撮像部で撮影した画像を表示する際に、撮影モードに応じた位置に他の撮像部で撮影した画像が表示されるため、ユーザの使い勝手が向上する。
デジタルカメラ100の外観の一例を示す図である。 デジタルカメラ100のハードウェア構成の一例を示す図である。 デジタルカメラ100の起動から終了までの基本フローチャートである。 メイン画像とサブ画像を重畳して表示する場合の例である。 デジタルカメラ100撮影モードでの処理を示すフローチャートである。 デジタルカメラ100のサブカメラを使用する撮影モードでの処理を示すフローチャートである。 デジタルカメラ100のダイジェストモードでの処理を示すフローチャートである。 デジタルカメラ100のデュアルショットモードでの処理を示すフローチャートである。 サブのライブ画像の表示位置の決定処理を示すフローチャートである。 メイン画像にサブ画像を重畳して表示する表示位置を説明するための図である。 サブのライブ画像の表示位置の決定処理を示すフローチャートである。 デジタルカメラ100においてダイジェストモードおよびデュアルショットモードで記録される動画または静止画を示す図である。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図1に本発明の撮像装置の一例としてのデジタルカメラの外観図を示す。表示部28は画像や各種情報を表示する表示部である。シャッターボタン64は撮影指示を行うための操作部である。モード切り替えダイアル60は各種モード設定を切り替えるための操作部である。コネクタ112は接続ケーブルとデジタルカメラ100とのコネクタである。操作部70はユーザからの各種操作を受け付ける各種スイッチ、ボタン等の操作部材より成る操作部である。コントローラホイール73は操作部70に含まれる回転操作可能な操作部材である。72は電源スイッチであり、電源オン、電源オフを切り替える。記録媒体200はメモリカードやハードディスク等の記録媒体である。記録媒体スロット201は記録媒体200を格納するためのスロットである。記録媒体スロット201に格納された記録媒体200は、デジタルカメラ100との通信が可能となる。蓋203は記録媒体スロット201の蓋である。サブカメラ150は、被写体を撮影している撮影者側を撮影可能なカメラモジュールが設けられている。図1では、表示部28が設けられているデジタルカメラ100の背面側の外観図であるが、デジタルカメラ100の表側の面には、被写体側を撮影するカメラモジュールであるアウトカメラ104が設けられている。アウトカメラ104とサブカメラ150の光軸(撮影方向)は互いに略平行であり、アウトカメラ104の光軸(撮影方向)は、サブカメラ150の光軸(撮影方向)と逆方向に設定されている。
図2は、本実施形態によるデジタルカメラ100の構成例を示すブロック図である。
図2において、撮影レンズ103はズームレンズ、フォーカスレンズを含むレンズ群である。シャッター101は絞り機能を備えるシャッターである。撮像部22は光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器23は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。バリア102は、デジタルカメラ100の、撮影レンズ103を含む撮像系を覆うことにより、撮影レンズ103、シャッター101、撮像部22を含む撮像系の汚れや破損を防止する。アウトカメラ104は、撮像部22、シャッター101、撮影レンズ103、バリア102等により構成される。
同様に撮影レンズ153はサブカメラ150側のズームレンズ、フォーカスレンズを含むレンズ群である。シャッター151はサブカメラ150側の絞り機能を備えるシャッターである。撮像部154はサブカメラ150側(撮影者側)の光学像を電気信号に変換するCCDやCMOS素子等で構成される撮像素子である。A/D変換器23は、アナログ信号をデジタル信号に変換する。A/D変換器23は、撮像部22から出力される信号変換だけでなく、同時に撮像部154から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換するために用いられる。
画像処理部24は、A/D変換器23からのデータ、又は、メモリ制御部15からのデータに対し所定の画素補間、縮小といったリサイズ処理や色変換処理を行う。また、画像処理部24では、撮像した画像データを用いて所定の演算処理が行われ、得られた演算結果に基づいてシステム制御部50が露光制御、測距制御を行う。これにより、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理が行われる。画像処理部24では更に、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
A/D変換器23からの出力データは、画像処理部24及びメモリ制御部15を介して、或いは、メモリ制御部15を介してメモリ32に直接書き込まれる。メモリ32は、撮像部22によって得られA/D変換器23によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部28に表示するための画像データを格納する。メモリ32は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像および音声を格納するのに十分な記憶容量を備えている。
また、メモリ32は画像表示用のメモリ(ビデオメモリ)を兼ねている。D/A変換器13は、メモリ32に格納されている画像表示用のデータをアナログ信号に変換して表示部28に供給する。こうして、メモリ32に書き込まれた表示用の画像データはD/A変換器13を介して表示部28により表示される。表示部28は、LCD等の表示器上に、D/A変換器13からのアナログ信号に応じた表示を行う。A/D変換器23によって一度A/D変換されメモリ32に蓄積されたデジタル信号をD/A変換器13においてアナログ変換し、表示部28に逐次転送して表示することで、電子ビューファインダとして機能し、スルー画像表示を行える。本実施形態においては表示部28のアスペクト比を4:3として説明する。
不揮発性メモリ56は、電気的に消去・記録可能なメモリであり、例えばEEPROM等が用いられる。不揮発性メモリ56には、システム制御部50の動作用の定数、プログラム等が記憶される。ここでいう、プログラムとは、本実施形態にて後述する各種フローチャートを実行するためのプログラムのことである。
システム制御部50は、デジタルカメラ100全体を制御する。前述した不揮発性メモリ56に記録されたプログラムを実行することで、後述する本実施形態の各処理を実現する。52はシステムメモリであり、RAMが用いられる。システムメモリ52には、システム制御部50の動作用の定数、変数、不揮発性メモリ56から読み出したプログラム等を展開する。また、システム制御部はメモリ32、D/A変換器13、表示部28等を制御することにより表示制御も行う。
システムタイマー53は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
モード切り替えダイアル60、操作部70は、システム制御部50に各種の動作指示を入力するための操作部として使用される。
モード切り替えダイアル60は、システム制御部50の動作モードを静止画記録モード、動画記録モード、再生モード等のいずれかに切り替える。静止画記録モードに含まれるモードとして、オート撮影モード、オートシーン判別モード、マニュアルモード、シーンモード、プログラムAEモード、カスタムモード、またアウトカメラとサブカメラの両方で撮影可能な複数カメラ同時撮影モード等がある。モード切り替えダイアル60で、静止画撮影モードに含まれるこれらのモードのいずれかに切り替え、モード設定を変更することができる。あるいは、モード切り替えダイアル60で静止画撮影モードに一旦切り換えた後に、他の操作部材を用いて、静止画撮影モードに含まれるこれらのモードのいずれかに切り替えるようにしてもよい。アウトカメラとサブカメラの両方で撮影可能な複数カメラ同時撮影モードであるダイジェストモードやデュアルショットモードはこのモード切換えスイッチによって切り替えることが可能である。同様に、動画撮影モードにも複数のモードが含まれていてもよい。デジタルカメラ100に設けられたシャッターボタン64の操作途中、いわゆる半押し(撮影準備指示)でONとなり第1シャッタースイッチ信号SW1を発生する。第1シャッタースイッチ信号SW1により、アウトカメラ側でAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作(撮影準備処理)を開始する。もしモード切換えスイッチ60のポジションが複数カメラ同時撮影モードであった場合に1シャッタースイッチ信号SW1がONとなった場合は、サブカメラ側でもAF処理、AE処理などの動作(撮影準備処理)を開始する。
シャッターボタン64の操作完了、いわゆる全押し(撮影指示)でONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2を発生する。システム制御部50は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像部22からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。ここでもしモード切換えスイッチ60のポジションが複数カメラ同時撮影モードであった場合は、撮像部154からの信号読み出しから記録媒体200に画像データを書き込むまでに一連の撮影処理を撮像部22からの一連の処理と同時に行う。
操作部70の各操作部材は、表示部28に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部28に表示される。利用者は、表示部28に表示されたメニュー画面と、上下左右の4方向ボタンやSETボタンとを用いて直感的に各種設定を行うことができる。
コントローラホイール73は、操作部70に含まれる回転操作可能な操作部材であり、方向ボタンと共に選択項目を指示する際などに使用される。コントローラホイール73を回転操作すると、操作量に応じて電気的なパルス信号が発生し、このパルス信号に基づいてシステム制御部50はデジタルカメラ100の各部を制御する。このパルス信号によって、コントローラホイール73が回転操作された角度や、何回転したかなどを判定することができる。なお、コントローラホイール73は回転操作が検出できる操作部材であればどのようなものでもよい。例えば、ユーザの回転操作に応じてコントローラホイール73自体が回転してパルス信号を発生するダイアル操作部材であってもよい。また、タッチセンサよりなる操作部材で、コントローラホイール73自体は回転せず、コントローラホイール73上でのユーザの指の回転動作などを検出するものであってもよい(いわゆる、タッチホイール)。
電源制御部80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部80は、その検出結果及びシステム制御部50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体200を含む各部へ供給する。
電源部30は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。記録媒体I/F18は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体200とのインターフェースである。記録媒体200は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。
図3はデジタルカメラの起動から終了までの基本的な流れを示したフロー図である。
カメラ起動後はS301へ進む。S301ではモード切り替えダイアル60の位置により撮影モードかどうかの判定をする。撮影モードであると判定された場合は撮影モードの処理を行い、撮影モードではないと判定された場合はS302に進む。撮影モード処理については後で詳細を説明する。S302ではモード切換えスイッチ60の位置により再生モードであるかの判定を行う。再生モードであると判定された場合はS303へ進み、再生モードではないと判定された場合はS304に進む。S303では再生モードの処理を行う。ここでいう再生モードの処理とは、画像閲覧や、拡大表示、画像を消去する処理などが含まれる。S304ではその他の処理を行う。ここでいうその他の処理とは、現在時刻を表示するだけの時計表示モードでの処理などがあげられる。それぞれのモード処理が終了するとS305へ進み、カメラ動作をシャットダウンさせるか否かの判定を行う。シャットダウンさせると判定された場合はカメラ動作を終了し、シャットダウンしない場合はS301へ進む。
<ダイジェストモード、および、デュアルショットモードの説明>
デジタルカメラ100では、アウトカメラとサブカメラの両方で撮影可能な静止画撮影モードとして、ダイジェストモードと、デュアルショットモードとを有している。
ダイジェストモードは、アウトカメラ104で静止画を撮影すると、裏で自動的に撮影時の動画を記録するモードである。このダイジェストモードにおいては、シャッターボタン64を全押ししたことに応じてアウトカメラ104で静止画像を撮影し、記録媒体200に記録するすると共に、静止画撮影前にアウトカメラ104で撮影していた動画も記録する。また、サブカメラ150の撮影設定をONにすることで、サブカメラで撮影した画像をアウトカメラで撮影した画像の上に重畳して合成した画像を記録することが可能である。サブカメラの撮影設定がONになっている場合は、ダイジェストモードにおいて記録される動画については、図12(a)のように、アウトカメラ104で撮影した画像1201の右下に、サブカメラ150で撮影した画像1202を合成して記録する。実際にはアウトカメラ画像1201の端に接するようにサブカメラ画像1202を配置せずに、アウトカメラ画像1201の端から所定量の画素数(本実施形態では10画素とする)離れた位置にサブカメラ画像1202を配置している。ダイジェストモードにおいて記録する静止画については、図12(b)のように、サブカメラの画像は合成せずに、アウトカメラで撮影した画像1203を記録する。サブカメラの撮影設定がOFFに設定されている場合は、図12(c)のように、アウトカメラ104で撮影した画像1201のみが、動画として記録される。記録される静止画については、サブカメラの撮影設定に関わらず、図12(b)のようにアウトカメラで撮影した画像1203が静止画として記録される。また、ダイジェストモードにおいて記録される動画の記録サイズは固定であり、1280×720画素で、16:9のアスペクト比を有している。それに対し、静止画は、4000×3000画素で、4:3のアスペクト比を有している。これは、動画はテレビやディスプレイに表示して閲覧することが考えられるが、テレビやディスプレイは、16:9のアスペクト比を有しているものが多いため、16:9のアスペクト比で記録している。また、ダイジェストモードにおいて撮影された動画は、複数の静止画撮影で得られた動画をつなげて1つの動画ファイルとして記録するため、記録サイズを固定にしている。これに対し、静止画は写真として印刷する用途が多いため、写真のサイズに合わせて4:3のアスペクト比で記録している。本実施形態では、静止画の記録サイズも固定としたが、静止画の記録サイズをユーザの操作により変更可能に構成してもよい。
デュアルショットモードでは、サブカメラの撮影設定はONに固定され、ユーザによる変更は不可となり、このモードでは常にサブカメラ150による撮影が行われる。デュアルショットモードでは、シャッターボタン64が全押しされたことに応じて、アウトカメラ104およびサブカメラ150による撮影が行われる。そして、図12(d)のように、アウトカメラ104で撮影した画像1204の右下にサブカメラ150で撮影した画像1205が合成され、静止画として記録媒体200に記録される。実際にはアウトカメラ画像1204の端に接するようにサブカメラ画像1205を配置せずに、アウトカメラ画像1204の端から所定の画素数(本実施形態では10画素とする)離れた位置にサブカメラ画像1205を配置している。デュアルショットモードにおいて記録される静止画の記録サイズは2048×1536画素(アスペクト比4:3)と決まっており、ユーザは変更できない。これは、デュアルショットモードは、メインカメラとサブカメラを使った静止画撮影をユーザが簡単に行えるようにするためのモードであるため、記録サイズを固定としている。
次に、デジタルカメラ100での処理について、図5、図6、図7、図8、図9のフローチャートを用いて説明する。なお、これらのフローチャートは、システム制御部50が不揮発性メモリ56から読み出したプログラムに基づいて演算処理およびデジタルカメラ100を各部の制御を行うことにより実現される。
図5は撮影モードにおける基本的な処理の流れを示したフローチャートである。
S501にてサブカメラの撮影設定がONであるか、つまり撮像部154を動作させるかの判定を行う。ここでは、デュアルショットモードが設定されている場合と、ダイジェストモードにおいて、サブカメラの撮影設定(または、表示設定)がONに設定されている場合に、サブカメラの撮影設定がONであると判断される。サブカメラの撮影設定がONの場合は、撮像部154を動作させると共に、サブカメラ(撮像部154)で撮影した画像を表示する位置を決定するためのサブのライブ画表示位置決定処理(S502)に遷移する。なお、S502のサブのライブ画表示位置決定処理については、図9を用いて後に説明する。サブのライブ画表示位置決定処理後は、S503へ進む。S503では、サブ、つまり撮像部154で撮影したスルー画を、メイン、つまり撮像部22で撮影したスルー画に重畳して表示する。ここで、重畳して表示する場合には、メインのスルー画のサブのライブ画表示位置決定処理で決定した位置に、メインのスルー画よりも小さいサイズのサブのスルー画を重畳合成して表示部28に表示させる。サブのライブ画像を重畳して表示するときのメインのライブ画像に対するサブのライブ画像の位置およびサイズの関係は、サブ画像を合成して記録するときのメイン画像に対するサブ画像の位置およびサイズの関係と同等になるようにする。その後、サブカメラを使用する撮影モード処理(S504)に遷移する。S504のサブカメラを使用する撮影モード処理については図6のフローチャートを用いて後に説明する。そしてS505へ進む。S501にてサブカメラがONではない場合はS506へ進む。S506ではメイン、つまり撮像部22のスルー画(ライブ画)のみを表示部28に表示する。そしてS507へ進む。S507ではサブカメラを使わない通常の撮影モード処理を行う。通常の撮影モードとは、メインのスルー画を表示部に表示し、シャット―ボタン64が押されことに応じてメインカメラで撮影した画像に現像処理、圧縮処理等を行い、記録媒体に記録するモードである。そしてS505に進む。
S505では撮影モードを終了するかどうかの判定を行う。終了する場合は撮影モードを終了し、終了しない場合はS501に戻り、撮影モードを継続する。
次に、サブカメラ150を使用する撮影モード処理について図6のフローチャートを用いて説明する。
まずS601にて今選択されている撮影モードがデュアルショットモードであるかどうかの判定を行う。デュアルショットモードであると判定された場合はデュアルショットモードの撮影処理(S602)を行う。デュアルショットモードの撮影処理の説明は後述の図7のフローチャートで説明する。そしてS603へ進む。S601にて今選択されているモードがデュアルショットモードではないと判定された場合はS604に進む。S604では今選択されている撮影モードがダイジェストモードであるかどうかの判定を行う。ダイジェストモードであると判定された場合はダイジェストモードの撮影処理(S605)を行う。ダイジェストモードの撮影処理の説明は後述の図8のフローチャートで説明する。そしてS603へ進む。S603では、サブカメラを使用する撮影モードを終了するかどうかの判定を行う。終了する場合はサブカメラを使用する撮影モードの処理を終了し、終了しない場合はS601に戻り、サブカメラを使用する撮影モードを継続する。
次に、ライブ画像(スルー画像)表示位置の決定処理について説明する。
サブカメラの撮影設定がONになっている場合、表示部28にライブ画像(スルー画像)を表示する際には、メインカメラで撮影したライブ画像(メインのスルー画)の上にサブカメラで撮影したライブ画像(サブのスルー画)を重畳して表示する。通常は、図4(a)のように、サブ画像402は、メイン画像401の右下に(画像の端に)寄せて配置される。撮影者は、表示部28に表示されている画像が記録されると考えているので、記録時に合成される位置と同等の位置にサブのスルー画像を合成して表示する。しかし、ダイジェストモードでは、スルー画を表示させている撮影待機時に、裏で静止画のアスペクトとは異なるアスペクト比の動画を記録している。つまり、図4(b)の403の領域は、動画として記録されない領域であるため、サブ画像の一部が欠けた状態で、動画が記録されてしまうことになってしまう。
そのため、本実施形態のデジタルカメラ100では、サブ画像の表示位置を以下のように決定する。
図9は、サブカメラの撮影設定がONの場合のサブのライブ画表示位置の決定処理を示すフローチャートである。
まずS901にて、撮影モードがデュアルショットモードであるかダイジェストモードであるかの判定を行う。デュアルショットモードであると判定された場合はS902へ進み、ダイジェストモードであると判定された場合はS903に進む。
S902にて、デュアルショットモードにおけるサブのライブ画像の配置を決定する。本実施形態においては、図10(a)のように、サブのライブ画像1012は、画面(メインのライブ画像1011)の端部に表示するように決定する。本実施形態においては、サブのライブ画像1012は、メインのライブ画像1011の端部に配置してはいるが、メインのライブ画像1011の端から所定量だけ離れた位置に配置している。この表示位置に限らず、メインのライブ画像1011の端に接する位置には配置するようにしてもよい。本実施形態では、サブのライブ画像を配置可能な領域として図10(b)の領域1013が設定されている。サブのライブ画像1012は、この領域1013内に配置可能であるが、通常は、メイン画像1011の中央部には被写体が位置していることが多い。そのため、サブのライブ画像1012が被写体を覆わないように領域1013の端に接するようにサブのライブ画像1012を配置するように決定する。また、デュアルショットモードにおいて、サブのライブ画像を配置可能な領域1013は、メイン画像1011のうち、画像の端から所定量の画素分の領域を除いた全体の領域である。本実施形態では、メイン画像とサブ画像を合成した際のレイアウトのデザイン性を考慮して、メイン画像の端から所定の少量の画素分を除いた領域を配置可能領域としているが、メイン画像1011全体を配置可能領域に設定してもよい。S902でサブのライブ画像の表示位置を決定するとS905へ進む。
S903では、ダイジェストモードにおけるサブのライブ画像の配置位置を決定する。デュアルショットモードでは、図10(a)のようにメインのライブ画像の端部にサブのライブ画像を配置したが、ダイジェストモードでは、図10(c)のように、メインのライブ画像1021の端部から離れた位置にサブのライブ画像1022を配置する。ダイジェストモードにおいては、記録される静止画のアスペクト比(4:3)と、記録される動画のアスペクト比(19:9)が異なっている。そのため、図10(d)のように、メイン画像1021のうち、動画として記録されるのは、領域1024のみで、領域1025は動画としては記録されない。そこで、サブのライブ画像1022は、領域1025を避けて、領域1024内に配置して表示するようにしている。即ち、サブのライブ画像1022は、メインのライブ画像1021の図10(c)中の下側の端部にある領域1025を避けて、下側の端部から上方向に離れた位置に配置するように決定する。ダイジェストモードでは、サブのライブ画像を配置可能とする領域1023は、領域1025を含まない、領域1024内の領域としている。ダイジェストモードにおいても、デュアルショットモードと同様に、領域1024の端から所定の少量の画素分を除いた領域を配置可能領域としているが、領域1024全体を配置可能領域に設定してもよい。
このようにして、デュアルショットモード、ダイジェストモードにおいて表示するサブのライブ画像の表示位置(配置位置)が決定される。そして、ここで決定された表示位置となるように、S503においてメインのライブ画像の上にサブのライブ画像を重畳させて表示する。デュアルショットモードおよびダイジェストモードにおいて記録される静止画のアスペクト比は両方とも4:3である。そのため、デュアルショットモードで表示されるメイン画像1011のアスペクト比は4:3であり、ダイジェストモードにおいて表示されるメイン画像1021のアスペクト比も4:3でとなる。
このように、本実施形態のデジタルカメラ100は、デュアルショットモードでは、メイン画像の端部にサブ画像を配置して表示する。それに対し、ダイジェストモードでは、メイン画像の端部ではなく、デュアルショットモード時にサブ画像が表示される端部から、ダイジェストモードの動画が記録される位置まで所定の方向に一定距離離れた位置に、サブ画像を配置して表示している。に表示されるメイン画像1021の端から一定距離離間した位置にサブ画像1022を配置することで、記録された動画においてサブ画像が中途半端に画像が切られてしまうことがなくなる。また、このような表示を行うことで、静止画として記録されることになるメイン画像を確認しながら、動画に記録されるサブ画像の内容およびメイン画像内に合成されるときの位置を確認することができる。このような表示方法は、アスペクト比の違う複数の画像が記録されるモードのときに効果がある。
本実施形態では、サブのライブ画像をメインのライブ画像の右下の隅に配置すると決定したが、右上に配置してもよい。つまり、配置可能領域の四つの角のいずれかに配置するようにしてもよい。また、角ではなく、配置可能領域の辺にサブ画像が接するように配置してもよい。
また、上述の説明では、図10で示す位置にサブのライブ画像が表示されるように表示位置を決定した。デフォルトの表示位置を図10の位置とし、その後、サブのライブ画像の表示位置をユーザの操作に応じて、配置可能領域1013または1023内で変更可能なように構成してもよい。その場合、変更したサブのライブ画像の表示位置と撮影モードをメモリ32に記憶しておき、次に、サブのライブ画表示位置の決定処理を行う際には、メモリ32に記憶しておいた表示位置を読み出し、読みだした表示位置にサブのライブ画像を表示するようにする。ただし、メモリ32に記憶されている前回サブ画像を表示したときの撮影モードと、現在設定されている撮影モードが異なる場合は、配置可能領域が異なるため、サブのライブ画像の表示位置を調整する。表示位置の調整は、配置可能領域の4つの角の端部領域のうち、サブのライブ画像をメモリ32から読み出した表示位置から一番近い端部領域にサブのライブ画像が表示されるように表示位置を変更する。デュアルショットモードからダイジェストモードに変更された場合は、サブのライブ画像の表示位置は、メイン画像の端部から離れる方向に移動することになる。そして、ダイジェストモードからデュアルショットモードに変更された場合は、サブのライブ画像の表示位置は、メイン画像の端部へ近づく方向に移動することになる。
本実施形態では、ダイジェストモードにおいて、静止画のアスペクト比は4:3で固定としている。しかし、近年、静止画も動画と同様にテレビやディスプレイによる閲覧を目的として撮影することが増えているため、16:9のアスペクト比の記録サイズを選択可能としてもよい。
次に、デュアルショットモードの撮影処理について図7のフローチャートを用いて説明する。
まずS701にて、レリーズスイッチ、つまりシャッターボタン64が全押しされ、SW2信号が入力されたかどうかの判定を行う。押されたと判定された場合はS702へ進み、レリーズスイッチが押されていない場合はS705へ進む。ここでは、シャッターボタン64が半押しされSW!信号が入力された場合の処理の説明を省略しているが、その場合は、前述した通り撮影準備処理を行う。レリーズスイッチが押さると、S702ではインカメラおよびアウトカメラで画像を撮影し、撮影した画像の合成、現像処理を行う。つまり、インカメラおよびアウトカメラで撮影した画像を取得し、図12(d)のように、メインカメラで撮像したメイン画像に対しサブカメラで撮像したサブ画像を重畳合成させたものでRAW画像を作成する。そして、そのRAW画像に対し現像処理を行うことで合成画像(静止画)を生成する。本実施形態においては、デュアルショットにおいて記録される静止画は前述したとおりアスペクト比4:3である。また、サブ画像をメイン画像に合成するときの合成位置は、表示部28に表示されているメインのライブ画像とサブのライブ画像の位置関係(図10(a))と同じになるように合成する。つまり、S502のサブのライブ画像の表示位置決定処理で決定した表示位置にの情報を使用して合成位置を決定する。S703では、撮影後のレビュー表示を行う。デュアルショットの場合は撮影待機中にシャッターボタン64が全押しされたときのライブ画像と同等の静止画像が記録されるため、表示部28に表示されるレビュー表示は、図10(a)のような表示となる。ユーザは撮影直後にこのレビュー表示を確認することで実際撮影された静止画がどのような画像かを把握することができる。S704では、S702にて生成した静止画(メイン画像にサブ画像が合成された合成画像)を1つの静止画ファイルとして記録媒体200に保存する記録処理を行う。このようにS701〜S704の処理が行われることで、デュアルショットモードにおいてメイン画像とサブ画像を合成した合成画像を生成し記録することが可能となる。合成画像の記録処理が終わるとS701へ遷移し撮影待機状態となる。
S705では、モード切換えスイッチ60への操作によって撮影モード設定が変更され、デュアルショットモード以外に切り替えられたかどうかを判定する。切り替えられた場合はS706で撮影モード変更処理を行い、図5のS501へ遷移し、撮影モードの初期処理に戻る。切り替えられていない場合はデュアルショットモードを継続し、S707へ進む。S707では撮影設定値が変更されたかどうかを判定する。ここでいう撮影設定値とは、露出値や測光、ISO、セルフタイマーのON・OFFなどの設定のことを挿す。設定値が変更された場合は、S708へ進み設定値の変更処理を行いS701へ遷移してデュアルショットモードの撮影待機状態に戻る。設定値が変更されない場合はS709へ遷移する。S709ではデュアルショットモードを終了するかどうかの判定を行う。終了する場合はデュアルショットモードを終了し、終了しない場合はS701へ遷移し、デュアルショットモードの撮影待機状態へ戻る。
次に、ダイジェストモードの撮影処理について図8のフローチャートを用いて説明する。
まず撮影待機時においてS801のメイン画像とサブ画像を合成した合成動画のエンコード処理を行っておく。ダイジェストモードにおいては、S501で判定されたようにサブカメラの状態がONの場合、撮影待機時のシャッターボタン64を押す前の4秒間に撮影していた動画が静止画と共に記録される。ダイジェストモードにおいて記録する動画は、メイン画像にサブ画像を合成した合成動画である。サブ画像をメイン画像に合成するときの合成位置は、表示部28に表示されているメインのライブ画像とサブのライブ画像の位置関係(図10(c))と同じになるように合成する。つまり、S502のサブのライブ画像の表示位置決定処理で決定した表示位置の情報を使用して合成位置を決定する。ただし、図10(c)で表示されているメイン画像のアスペクト比は4:3であるのに対し、記録する動画のアスペクト比は16:9であるため、メイン画像の一部の領域(図10(d)の領域1024に対応する領域)の画像を抽出し、その画像にサブ画像を合成して合成動画を生成する。生成した合成動画をエンコードしリングバッファ形式で最大4秒間分をメモリ32に保持しておく。
次に、S802では、レリーズスイッチ、つまりシャッターボタン64が全押しされたかどうかの判定を行う。押されたと判定された場合はS803へ進み、レリーズスイッチが押されていない場合はS807へ進む。
レリーズスイッチが押された場合、S803において、メインカメラ(撮像部22は)で静止画を撮影し、撮影した静止画の現像処理を行う。ダイジェストモードで記録される静止画は、インカメラで撮影したサブ画像は合成しないので、現像処理はアウトカメラで撮影したメイン画像に対してのみ行う。前に説明したように、ダイジェストモードで記録する静止画のアスペクト比は4:3で固定とである。その後、S804ではS803で現像処理を施して生成した静止画を表示部28に表示するレックレビュー表示処理を行う。S805では、S801にてエンコードし、メモリ32に記憶しておいたメインとサブの合成動画を、記録媒体200に記録する処理を行う。そしてS806に進む。S806では、S803にて現像した静止画を記録媒体200に1つの静止画ファイルとして記録する記録処理を行う。なお、S805で記録媒体に合成動画を記録する際には、ダイジェストモードで撮影した動画用の動画ファイルに追加する形で合成動画を記録する。つまり、ダイジェストモードでは、静止画はそれぞれ1つの静止画ファイルとして記録されるが、動画については、複数回の撮影で得られた動画が、1つの動画ファイルとして記録される。
このようにS801〜S806の処理が行われることで、ダイジェストモードにおいて図12(a)合成動画と、図12(b)に示すような一枚の静止画を記録することが可能となる。なお、サブカメラの撮影設定がOFFになっている場合について説明は省略したが、その場合、S801では、合成動画ではなくアウトカメラで撮影したメイン画像の動画がメモリ32に記憶される。そして、S805では、メイン画像の動画が記録されることになる。
S806の処理が終わると、S801へ遷移し撮影待機状態となる。
S807では、モード切換えスイッチ60への操作によって撮影モード設定が変更され、ダイジェストモード以外に切り替えられたかどうかを判定する。切り替えられた場合はS808で撮影モード変更処理を行い、図5のS501へ遷移し、撮影モード初期処理に戻る。切り替えられていない場合はダイジェストモードを継続しS809へ進む。
S809では撮影設定値が変更されたかどうかを判定する。この処理は前述したS707の処理と同様だが、モード毎によって変更できる撮影設定値が異なる。たとえばダイジェストモードでは前述したようにS801にて動画をエンコードしているため、露出値や測光値などは固定であったほうが都合がよい。そのためS809で設定変更はできないようにしている。設定値が変更された場合は、S810へ進み、設定値の変更処理を行いS801へ遷移してダイジェストモードの撮影待機状態に戻る。設定が変更されない場合はS811へ遷移する。
S811ではダイジェストモードを終了するかどうかの判定を行う。終了する場合はダイジェストモードの処理を終了し、終了しない場合はS801へ遷移し、ダイジェストモードの撮影待機状態へ戻る。
(第2の実施形態)
第2の実施形態は、基本的な構成及び処理は第1の実施形態と同じであるため説明は省略する。第2の実施形態は第1の実施形態とサブのライブ画像表示位置決定処理が異なっているので、この処理を図11のフローチャートを用いて説明する。なお、このフローチャートの処理は、システム制御部50が不揮発性メモリ56から読み出したプログラムに基づいて演算処理およびデジタルカメラ100を各部の制御を行うことにより実現される。
図11は、サブカメラの撮影設定がONの場合のサブのライブ画表示位置の決定処理を示すフローチャートである。
まずS1101にて、撮影モードがデュアルショットモードであるかダイジェストモードであるかの判定を行う。デュアルショットモードであると判定された場合はS1102へ進み、ダイジェストモードであると判定された場合はS1105に進む。
S1102では、特殊効果をかける設定、特に、画像の端部に特殊効果を×設定がされているかどうかの判定を行う。本実施形態では、デュアルショットモードの際に、画像の端部に特殊t効果をかけて撮影、画像の記録をする設定を行うことが可能である。画像の端部に特殊t効果をかける設定とは、トイカメラ風の四隅の光量を落とした効果(画像処理)をかける設定である。特殊効果モードであると判定された場合はS1104へ進み、特殊効果をかけるモードではないと判定された場合はS1103へ進む。
S1103では、特殊効果をかけないデュアルショットモードのときのサブのライブ画像の表示位置を、メイン画像の端部にサブ画像を表示すると決定する。S902と同じ処理であるため、詳しい説明は省略する。
S1105では、ダイジェストモードの場合に、サブ画像が、メイン画像の端部から離れた、静止画も動画も記録される領域に表示されるように、サブのライブ画像の表示位置を決定する。S903と同じ処理であるため、詳しい説明は省略する。
S1104では、画像の端部に特殊効果をかけるモードでのサブのライブの配置を決定する。本実施形態においては、図10(e)のように、メイン画像1031の四隅の領域1036に、特殊効果が掛けられる。通常のデュアルショットにおいては、メイン画像の四隅のいずれかに1つの隅にサブ画像が配置されるが、そうしてしまうと、隅に施された特殊効果を確認することができなくなってしまう。そのため、本実施形態では、特殊効果をかける設定がされている場合には、画像の端部ではなく、図10(f)の、特殊効果が掛けられる領域1036を含まない領域1033をサブ画像配置可能領域と設定し、この領域内にサブ画像を表示させる。特殊効果がかかる領域1036を避けた領域をサブ画像配置可能領域としているため、特殊効果の設定がされている場合は、画像の端部から離れ、領域1036を避けた位置にサブ画像が表示される。メイン画像の端から一定距離離間した場所に配置することで、効果のかかる面白みのでる箇所にサブカメラがおかれてしまい確認の妨げになるのを防ぐことが可能である。メイン画像の端部にかけられる効果を表示部28で確認しつつ、サブ画像も確認することができるようになる。
(その他の実施形態)
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態では、本発明を適応した撮像装置を例に説明したが、カメラ付き携帯電話や携帯ゲーム機等で本発明を実施してもよい。また、1つの装置で上述の実施形態の機能を実現せずに、複数の装置、例えば、複数の撮像部を有する撮像装置、表示部を有する表示装置、制御部を有する制御装置を接続したシステムで実施してもよい。また、上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
また、上述の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いてプログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含む。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリでもよい。また、プログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムを記憶し、接続のあったクライアントコンピュータはがコンピュータプログラムをダウンロードしてプログラムするような方法も考えられる。

Claims (18)

  1. 第1の撮像手段と、
    第2の撮像手段と、
    静止画撮影モードを設定するモード設定手段と、
    前記第1の撮像手段により撮影された画像の上に、前記第2の撮像手段により撮影された画像を重畳して表示手段に表示するように制御する制御手段であって、前記設定手段により設定された撮影モードに応じて、前記第1撮像手段により撮影された画像に対する前記第2の撮像手段により撮影された画像の合成位置を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記モード設定手段により第1の静止画撮影モードに設定された場合は、第2の静止画撮影モードに設定された場合よりも、前記第1の撮像手段により撮影された画像の端部から離れた位置に前記第2の撮像手段により撮影された画像を表示するように制御し、
    前記第1の静止画撮影モードにおいて表示される前記第1の撮像手段により撮影された画像と、前記第2の静止画撮影モードにおいて表示される前記第1の撮像手段により撮影された画像は、同じアスペクト比の画像であることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、前記第2の静止画撮影モードに設定されている場合に、前記第2の撮像手段により撮影された画像を前記第1の撮像手段により撮影された画像の端部領域に表示するように制御することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  3. 前記端部領域とは、前記第1の撮像手段により撮影された画像の端に接する領域であることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  4. 前記端部領域とは、前記第1の撮像手段により撮影された画像のうち、前記第2の撮像手段により撮影された画像を配置可能に設定している領域の端に接する領域であることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  5. 前記端部領域とは、前記第1の撮像手段により撮影された画像の端から所定量離れた位置に配置される領域であることを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  6. 前記第1の静止画撮影モードは、前記第1の撮像手段により撮影された静止画を記録すると共に、前記静止画とは異なるアスペクト比の前記第1の撮像手段により撮影された画像を記録する静止画撮影モードであることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 第1の撮像手段と、
    第2の撮像手段と、
    静止画撮影モードを設定するモード設定手段と、
    前記第1の撮像手段により撮影された画像の上に、前記第2の撮像手段により撮影された画像を重畳して表示手段に表示するように制御する制御手段であって、前記設定手段により設定された撮影モードに応じて、前記第1撮像手段により撮影された画像に対する前記第2の撮像手段により撮影された画像の合成位置を制御する制御手段と、を有し、
    前記設定手段は、前記第1の撮像手段により撮影された静止画を記録すると共に、前記第1の撮像手段により撮影された画像を前記静止画とは異なるアスペクト比の画像として記録する第1の静止画撮影モードを設定可能であり、
    前記制御手段は、前記第1の静止画撮影モードが設定されている場合、前記表示手段に表示される前記第1の撮像手段により撮影された画像のうち、前記静止画と共に記録される前記静止画とは異なるアスペクト比の画像として記録されない領域を避けた位置に前記第2の撮像手段により撮影した画像を表示するように制御することを特徴とする撮像装置。
  8. 前記制御手段は、前記第1の静止画撮影モードが設定されている場合、前記表示手段に表示される前記第1の撮像手段により撮影された画像のうち、前記静止画としても、前記静止画と異なるアスペクト比の画像としても記録される領域に、前記第2の撮像手段により撮影された画像を表示することを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  9. 前記制御手段は、前記第1の撮像手段により撮影された画像を、前記静止画に対応するアスペクト比で表示することを特徴とする請求項7または8に記載の撮像装置。
  10. 前記第1の静止画撮影モードは、前記静止画とは異なるアスペクト比の画像を、動画として記録する静止画撮影モードであることを特徴とする請求項6ないし9のいずれか1項に記載の撮像装置。
  11. 第1の撮像手段と、
    第2の撮像手段と、
    静止画撮影モードを設定するモード設定手段と、
    前記第1の撮像手段により撮影された画像の上に、前記第2の撮像手段により撮影された画像を重畳して表示手段に表示するように制御する制御手段であって、前記設定手段により設定された撮影モードに応じて、前記第1撮像手段により撮影された画像に対する前記第2の撮像手段により撮影された画像の合成位置を制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記第1の撮像手段により撮影される画像の端部に特殊効果を施す第1の静止画撮影モードが設定されている場合は、前記第1の撮像手段により撮影された画像の前記特殊効果が施される領域を避けた領域に前記第2の撮像手段により撮影された画像を表示するように制御することを特徴とする撮像装置。
  12. 前記制御手段は、前記第1の撮像手段により撮影されたスルー画の上に前記第2の撮像手段により撮影されたスルー画を重畳して表示するように制御することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載の撮像装置。
  13. 前記第1の撮像手段により撮影された画像の上に前記第2の撮像手段により撮影された画像を合成するか否かを設定する設定手段を有することを特徴とする請求項1ないし12のいずれか1項に記載の撮像装置。
  14. 第1の撮像手段と、第2の撮像手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像装置の静止画撮影モードを設定するモード設定工程と、
    前記第1の撮像手段により撮影された画像の上に、前記第2の撮像手段により撮影された画像を重畳して表示手段に表示するように制御する制御工程であって、前記モード設定工程で設定された撮影モードに応じて、前記第1撮像手段により撮影された画像に対する前記第2の撮像手段により撮影された画像の合成位置を制御する制御工程と、を有し、
    前記制御工程では、第1の静止画撮影モードに設定された場合は、第2の静止画撮影モードに設定された場合よりも、前記第1の撮像手段により撮影された画像の端部から離れた位置に前記第2の撮像手段により撮影された画像を表示するように制御し、
    前記第1の静止画撮影モードにおいて表示される前記第1の撮像手段により撮影された画像と、前記第2の静止画撮影モードにおいて表示される前記第1の撮像手段により撮影された画像は、同じアスペクト比の画像であることを特徴とする撮像装置の制御方法。
  15. 第1の撮像手段と、第2の撮像手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像装置の静止画撮影モードを設定するモード設定工程と、
    前記第1の撮像手段により撮影された画像の上に、前記第2の撮像手段により撮影された画像を重畳して表示手段に表示するように制御する制御工程であって、前記モード設定工程で設定された撮影モードに応じて、前記第1撮像手段により撮影された画像に対する前記第2の撮像手段により撮影された画像の合成位置を制御する制御工程と、を有し、
    前記モード設定工程では、前記第1の撮像手段により撮影された静止画を記録すると共に、前記第1の撮像手段により撮影された画像を前記静止画とは異なるアスペクト比の画像として記録する第1の静止画撮影モードを設定可能であり、
    前記制御工程では、前記第1の静止画撮影モードが設定されている場合、前記表示手段に表示される前記第1の撮像手段により撮影された画像のうち、前記静止画と共に記録される前記静止画とは異なるアスペクト比の画像として記録されない領域を避けた位置に前記第2の撮像手段により撮影した画像を表示するように制御することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  16. 第1の撮像手段と、第2の撮像手段と、を有する撮像装置の制御方法であって、
    前記撮像装置の静止画撮影モードを設定するモード設定工程と、
    前記第1の撮像手段により撮影された画像の上に、前記第2の撮像手段により撮影された画像を重畳して表示手段に表示するように制御する制御工程であって、前記モード設定工程で設定された撮影モードに応じて、前記第1撮像手段により撮影された画像に対する前記第2の撮像手段により撮影された画像の合成位置を制御する制御工程と、を有し、
    前記制御工程では、前記第1の撮像手段により撮影される画像の端部に特殊効果を施す第1の静止画撮影モードが設定されている場合は、前記第1の撮像手段により撮影された画像の前記特殊効果が施される領域を避けた領域に前記第2の撮像手段により撮影された画像を表示するように制御することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  17. コンピュータを、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の撮像装置の各手段として機能させるためのプログラム。
  18. 請求項14ないし16のいずれか1項に記載の撮像装置の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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