JP6238862B2 - 収穫機 - Google Patents
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Description
すなわち、運転座席の横側にサイドパネルが備えられており、サイドパネルには、車速変更用の変速レバー等の種々の操作具が備えられる。そして、サイドパネルが、その下方側に位置するミッションケースから立設された支持フレームにより支持される構成となっていた(例えば、特許文献1参照)。尚、支持フレームにて支持される箇所は、変速レバーの揺動支点位置に近い箇所である。
前記サイドパネルを支持するパネル支持フレームが、機体フレームから立設され、
前記運転座席の下方にエンジンが備えられ、
前記エンジンの機体前方側にミッションケースが備えられ、
前記パネル支持フレームは、前記エンジンと前記ミッションケースとの前後中間部において前記機体フレームから立設され、
前記パネル支持フレームは、前記機体フレームから立設されて上方に延びる下部側の縦向き延設部と、前記下部側の縦向き延設部に連結されるとともに、前記ミッションケースの上方に沿って機体前方に向けて延設された前後向き延設部と、前記前後向き延設部の前部側箇所に連結されるとともに、上方に向けて延びる上部側の縦向き延設部とを備えている点にある。
図1,2に、稲や麦などを収穫対象とする普通型コンバインが示されている。このコンバインは、機体フレーム1の下部に左右一対のクローラ式走行装置2を装備した走行機体を備え、その走行機体の前部に、収穫対象の植立穀稈を刈り取って後方に向けて搬送する刈取部としての刈取搬送部3が横軸芯周りで揺動昇降自在に連結されている。そして、機体フレーム1上に、刈取搬送部3からの刈取穀稈に対して扱き処理を施すとともに、その扱き処理で得られた脱穀処理物に対して選別処理を施す脱穀装置4、脱穀装置4からの穀粒を貯留する穀粒タンク5、穀粒タンク5に貯留される穀粒を機外に排出するための穀粒排出装置6、操縦者が搭乗して運転操作を行う運転部7等が備えられている。
尚、この実施形態では、左方向及び右方向を定義するときは、機体進行方向視を基準に左右を定義する。
この原動部27には、図3に示すとおり、エンジン8と、エンジン冷却用のラジエータ21と、ラジエータ21に冷却風を通風する回転ファン(以下、ファンと略称する)22と、このファン22の回転方向を変更することのできるファン回転切換機構23(通風状態切換機構の一例)とが備えられる。又、ラジエータ21へ供給する冷却風に塵埃などの侵入を防ぐ除塵具の一例である防塵網24が備えられる。
すなわち、穀粒タンク5は、縦スクリューコンベア6aにおける上下軸芯Y周りで回動自在に設けられ、機体内方側に引退する作用位置と機体横側外方に張り出すメンテナンス位置とに姿勢切り換え自在に構成されている。そして、穀粒タンク5の姿勢変更に伴って、キャノピー7Bがプレクリーナ26と干渉することを回避するようにしている。
次に、ファン回転切換機構23の構造について説明する。
図4に示すように、エンジン8の出力軸8aに装着した出力プーリ28と、エンジン8の側面に支持された回転軸29に回転自在に装着した遊転プーリ30と、オルタネータ31の入力プーリ32とに亘って第1ファンベルト33が巻回されている。テンションプーリ34は常に第1ファンベルト33に対して伝動用の緊張力を付与している。
このように回転させた第2ファンベルト38の動力は正転駆動として、ファン22と回転方向が一体となっているファンプーリ22aに伝達され、ファン22は正回転駆動状態になる。この状態では、ファン22は、エンジン冷却風を原動部27の外部から防塵網24を通してラジエータ21に供給する。つまり、防塵網24を介して外気を吸引してラジエータ21に風を通風する正流状態である。
図4,6,7に示すように、ファン回転切換機構23は、運転部7のサイドパネル40に備えられた切換操作具としての切換操作レバー41による人為操作に基づいて、正流状態と逆流状態とに切り換えるように構成されている。具体的には、切換揺動体35が、切換操作レバー41の操作に基づいて、図7に示す如く第1ファンベルト33に正転プーリ36を押圧する冷却位置と、図6に示す如く第1ファンベルト33に逆転プーリ37を押圧する除塵位置とに切り換えるように構成されている。
次に、伝動構造について説明する。
図9に示すように、エンジン8の動力が、第1伝動ベルト58を備えたベルト伝達機構59を介して、静油圧式無段変速装置からなる主変速装置61に伝達され、その主変速装置61にて変速されたのちエンジン8の機体前方側に備えられたミッションケース62に伝達される。ミッションケース62には、ギア噛み合い式の副変速装置63や図示しない旋回用操作機構等の伝動機構が備えられ、ミッションケース62に伝達された動力は、ミッションケース62内部の伝動機構を介して左右の走行装置2に伝達される。
図3に示すように、運転部7には、運転座席7Aの前方にフロントパネル82が備えられ、フロントパネル82には、ステアリング操作と刈取搬送部3の昇降操作とを行う十字揺動自在な操作レバー83と、各種の情報を表示する表示パネル57等が備えられている。
又、サイドパネル40の後部側には、穀粒排出装置6を穀粒排出状態に切り換える排出クラッチレバー89、上述したファン回転方向切り換え用の切換操作レバー41等が備えられている。
図14,15,18に示すように、サイドパネル40を支持するための支持枠体90が備えられている。この支持枠体90は、上部パネル面を形成する上部平面部90aを備えるとともに、上部平面部90aの左右両側部に縦面部90b,90cが一連に連なる状態で一体的に形成されている。
図18に示すように、脱穀クラッチレバー84を揺動自在に支持する脱穀用回動支軸118と、刈取クラッチレバー85を揺動自在に支持する筒状の刈取用回動支軸119とが、同一軸芯周りで相対回動自在に嵌合装着される状態で、且つ、運転部7の内方側から外方側に亘って機体横方向に沿って延びる状態で備えられている。
尚、図17では、構造を理解し易くするために、脱穀クラッチ用の連動操作部材124と刈取クラッチ用の連動操作部材129とを位置をずらせた状態で記載している。
図10〜13に示すように、エンジン8の動力が第4伝動ベルト70を介して入力される入力回転体としての入力プーリ部135aと、入力される動力を第5伝動ベルト73を介して刈取搬送部3に伝達する刈取出力回転体としての出力プーリ部135bとが1つの伝動回転体としての伝動用プーリ135にて一体的に形成され、その伝動用プーリ135が中継伝動軸71に一体回転自在に取り付けられている。出力プーリ部135bは入力プーリ部135aよりも中継伝動軸71の軸端側に備えられている。
従って、第5伝動ベルト73とテンションクラッチ機構140とにより刈取クラッチ74が構成されている。
図15,19,20に示すように、パネル支持フレーム91における上部側の縦向き延設部91Cの横側部に正面視チャンネル形の支持ブラケット150が連結され、この支持ブラケット150から運転座席7A側に向けて横向きに突出する状態で支点ピン151が固定されている。そして、主変速レバー86の基端側に連動連係された回動操作部材152が、支点ピン151に回動自在に且つ摩擦保持機構153により任意の回動位置で保持自在に支持されている。
主変速操作ロッド155の下端部は主変速装置61の変速操作アーム157と連動連係されている。
そして、ブレーキペダル94が踏み操作されると、主変速レバー86が前進操作域及び後進操作域のいずれかに操作されて摩擦保持機構153により位置保持されていても、いずれかの中立戻し用の操作リンク161により、強制的に回動操作部材152を中立位置に戻して主変速装置61を中立状態に切り換えることができる。
(1)上記実施形態では、パネル支持フレーム91が、機体正面視で、上側部が下側部に対して横方向に偏倚している略クランク形状に形成される構成としたが、このような構成に代えて、機体正面視で直線状に延びる形状としてもよい。
7 運転部
7A 運転座席
8 エンジン
40 サイドパネル
59 ベルト伝動機構
62 ミッションケース
91 パネル支持フレーム
91A 下部側の縦向き延設部
91B 前後向き延設部
91C 上部側の縦向き延設部
94 ブレーキペダル
95 回動軸
96 パネル支持フレーム側の支持部
101 運転部側の支持部
103 連係機構
106 テンション機構
Claims (5)
- 運転部における運転座席の横側にサイドパネルが備えられ、
前記サイドパネルを支持するパネル支持フレームが、機体フレームから立設され、
前記運転座席の下方にエンジンが備えられ、
前記エンジンの機体前方側にミッションケースが備えられ、
前記パネル支持フレームは、前記エンジンと前記ミッションケースとの前後中間部において前記機体フレームから立設され、
前記パネル支持フレームは、前記機体フレームから立設されて上方に延びる下部側の縦向き延設部と、前記下部側の縦向き延設部に連結されるとともに、前記ミッションケースの上方に沿って機体前方に向けて延設された前後向き延設部と、前記前後向き延設部の前部側箇所に連結されるとともに、上方に向けて延びる上部側の縦向き延設部とを備えている収穫機。 - 前記パネル支持フレーム側の支持部と前記運転部側の支持部とにより回転自在に支持された左右向きの回動軸が備えられ、
前記回動軸のうち前記運転部側の箇所に、ブレーキペダルが連結されている請求項1記載の収穫機。 - 前記回動軸における前記パネル支持フレーム側の支持部と前記運転部側の支持部との間に、前記ブレーキペダル及びブレーキ作動部と連動連係する連係機構が連結されている請求項2記載の収穫機。
- 前記パネル支持フレームは、機体正面視で、上側部が下側部に対して横方向に偏倚している略クランク形状に形成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の収穫機。
- 前記エンジンから前記ミッションケースに動力伝達するベルト伝動機構と、前記ベルト伝動機構に緊張力を付与するテンション機構とが備えられ、
前記テンション機構が、前記パネル支持フレームに支持されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の収穫機。
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