JP6237069B2 - 電気光学装置、及び電子機器 - Google Patents
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Description
また、静電気保護回路の耐圧を高めるためにドレイン耐圧の高いLDD構造のトランジスター(チャネル領域の両側に低濃度の不純物を混入したトランジスター)を用いる技術が、一般的である。
一方、上述した液晶装置では、より高品位な表示を提供するために(映像信号の電位保持特性を高めるために)、付加容量を構成する容量絶縁膜を薄膜化し、付加容量を大容量化する必要がある。当該容量絶縁膜を薄膜化すると付加容量の静電気に対する耐性が低下するため、静電気の影響、すなわち静電気による信号配線501の電位の変化をさらに小さくする必要がある。
しかしながら、p型トランジスター504は、静電気によって付加された電荷の放電能力が弱いため、静電気によって付加された電荷を素早く放電し、静電気による信号配線501の電位の変化をさらに小さくすることが難しく、付加容量を構成する容量絶縁膜を薄膜化した場合に、静電気によって付加容量に回復不能な静電ダメージが生じる恐れがあった。
または、第1の静電気保護回路に配置されているn型トランジスターの半導体層は、ソース及びドレインの一方となる第1の領域とチャネル領域との間、つまりソースとなる側とチャネルとなる側との間に不純物濃度が低くなった領域(低濃度不純物領域)を有している。換言すれば、当該n型トランジスターは、チャネル領域の片側に低濃度不純物領域を形成した片側LDD(Lightly Doped Drain)構造を有している。
従って、本適用例に係る第1の静電気保護回路では、公知技術の静電気保護回路と比べて、静電気の影響がより強く抑制され、画素トランジスターや付加容量に回復不能な静電ダメージが生じにくくなり、電気光学装置の静電気に対する耐性(信頼性)を高めることができる。
または、第1の静電気保護回路に配置されているn型トランジスターの半導体層は、ソース及びドレインの一方となる第1の領域とチャネル領域との間、つまりソースとなる側とチャネルとなる側との間に不純物濃度が低くなった領域(低濃度不純物領域)を有している。換言すれば、当該n型トランジスターは、チャネル領域の片側に低濃度不純物領域を形成した片側LDD(Lightly Doped Drain)構造を有している。
従って、本適用例に係る第1の静電気保護回路では、公知技術の静電気保護回路と比べて、静電気の影響がより強く抑制され、画素トランジスターや付加容量に回復不能な静電ダメージが生じにくくなり、電気光学装置の静電気に対する耐性(信頼性)を高めることができる。
「液晶装置の概要」
実施形態1に係る液晶装置100は、電気光学装置の一例であり、薄膜トランジスター(Thin Film Transistor;以降TFTと称す)30を備えた透過型の液晶装置である。本実施形態に係る液晶装置100は、例えば後述する投射型表示装置(液晶プロジェクター)の光変調素子(ライトバルブ)として好適に使用することができるものである。
データ線駆動回路101は、プリチャージ回路を含んでいる。
なお、外部回路接続端子102は、本発明における「第1の端子」または「第2の端子」の一例である。
なお、対向電極23は、本発明における「共通電極」の一例である。
なお、共通電極配線97は、本発明における「第1の配線」の一例である。
なお、映像信号線96は、本発明における「第1の配線」及び「信号配線」の一例である。
なお、下部電極76は、本発明における「共通電極」の一例である。
なお、下部電極71は、本発明における「共通電極」の一例である。
次に、図3(a)を参照して、液晶装置100に設けられている配線の概要と、本発明の特徴をなす静電気保護回路301,302,303の配置位置を説明する。
上述したように、液晶装置100は、データ線駆動回路101に電源を供給するためのデータ線駆動回路用電源配線91、データ線駆動回路101に駆動用の信号を供給するためのデータ線駆動回路用信号配線92、走査線駆動回路104に電源を供給するための走査線駆動回路用電源配線94、走査線駆動回路104に駆動用の信号を供給するための走査線駆動回路用信号配線95、サンプリング回路7に映像信号VID1〜VID6を供給するための映像信号線96、及び共通電極(対向電極23、下部電極71、下部電極76)に共通電位LCCOMを供給するための共通電極配線97などを有している。
データ線駆動回路用信号配線92及び走査線駆動回路用信号配線95は、本発明における「第4の配線」の一例である。
さらに、データ線駆動回路用信号配線92、走査線駆動回路用信号配線95、映像信号線96及び共通電極配線97を、配線92、配線95、配線96、及び配線97と称する場合がある。
第1静電気保護回路301、または第2静電気保護回路302は、映像信号線96(配線VID1、配線VID2、配線VID3、配線VID4、配線VID5、配線VID6)、及び共通電極配線97(配線LCCOM)に電気的に接続されている。
なお、第1静電気保護回路301及び第2静電気保護回路302は、本発明における「第1の静電気保護回路」の一例である。第3静電気保護回路303は、本発明における「第2の静電気保護回路」の一例である。
図4は、画素を構成する各構成要素の断面的な位置関係を示す模式断面図であり、明示可能な尺度で表されている。次に、図4を参照して、画素Pの具体的な構成を説明する。
第1層には、タングステンシリサイドからなる走査線11aが設けられている。走査線11aを構成する材料としては、タングステンシリサイドの他に、例えばチタンナイトライドやタングステンなどを使用することができる。走査線11aは、遮光性を有し、TFT30に下側から入射しようとする光を遮り、光によるTFT30の誤動作を抑制する。
次に、第2層として、ゲート電極3aを含むTFT30が設けられている。TFT30は、導電性の多結晶シリコン及びタングステンシリサイドからなるゲート電極3a、多結晶シリコンからなる半導体層1a、及びゲート電極3aと半導体層1aとを絶縁するシリコン酸化物からなるゲート絶縁膜2によって構成されている。半導体層1aは、高濃度ソース領域1dと、チャネル領域1a’と、高濃度ドレイン領域1eと、高濃度ソース領域1dとチャネル領域1a’との間に形成された接合領域(低濃度ソース領域1b)と、チャネル領域1a’と高濃度ドレイン領域1eとの間に形成された接合領域(低濃度ドレイン領域1c)とを有している。ゲート絶縁膜2は、半導体層1a及び下地絶縁膜12を覆うように設けられている。また、ゲート電極3aは、ゲート絶縁膜2を挟んで半導体層1aのチャネル領域1a’に対向配置されている。
走査線11aと半導体層1aとの間には、シリコン酸化物からなる下地絶縁膜12が設けられている。半導体層1aと接していない領域の下地絶縁膜12は、ゲート絶縁膜2で覆われている。走査線11a上の下地絶縁膜12及びゲート絶縁膜2には、コンタクトホール12cvが設けられている。このコンタクトホール12cvを埋めるようにゲート電極3aが設けられ、ゲート電極3aと走査線11aとは、コンタクトホール12cvを介して互いに接続され、同電位となっている。
第3層には、データ線6a(ソース電極6a1)及び中継電極5a(ドレイン電極5a1)が設けられている。データ線6a及び中継電極5aは、金属等の導電材料で構成され、例えばアルミニウムからなる層と窒化チタンからなる層との二層構造を有している。データ線6aとソース電極6a1とは一体形成されており、TFT30の高濃度ソース領域1dと接する部分が、ソース電極6a1となる。中継電極5aとドレイン電極5a1とは一体形成されており、TFT30の高濃度ドレイン領域1eと接する部分が、ドレイン電極5a1となる。
ゲート電極3aとデータ線6aとの間には、例えばシリコン酸化物やシリコン窒化物からなる第1層間絶縁膜41が設けられている。第1層間絶縁膜41には、TFT30の高濃度ソース領域1dとソース電極6a1とが電気的に接続するためのコンタクトホール81、及びTFT30の高濃度ドレイン領域1eとドレイン電極5a1とが電気的に接続するためのコンタクトホール83が設けられている。
第4層には、付加容量70が設けられている。付加容量70は、画素電極9aに接続され画素電位側容量電極としての上部電極73と、固定電位側容量電極としての下部電極71と、上部電極73と下部電極71とで挟まれた誘電体層72などで構成されている。この付加容量70によれば、画素電極9aにおける電位保持特性を顕著に高めることが可能となる。
下部電極71は、金属等の導電材料で構成され、例えばアルミニウムからなる層と窒化チタンからなる層との二層構造を有している。下部電極71の本線部は、走査線11aの配置方向に延在され、容量線60となる。つまり、下部電極71と容量線60とは、同電位(固定電位)になっている。
なお、画素電極9aにおける電位保持特性を高めるためには、付加容量70を大容量化することが好ましい。このため、誘電体層72は薄膜化(例えば、数十nm程度)されている。なお、誘電体層72を薄膜化したため、付加容量70は静電気に対する耐性が弱くなっている。
なお、データ線6aの末端側に設けられた付加容量75(図3参照)は、付加容量70と同じ工程(同じ材料)で形成されている。このため、付加容量75も、付加容量70と同様に静電気に対する耐性が弱くなっている。
データ線6a及び中継電極5aと、付加容量70との間には、例えばシリコン窒化物やシリコン酸化物などで構成される第2層間絶縁膜42が設けられている。第2層間絶縁膜42には、中継電極5aと上部電極73とを電気的に接続するためのコンタクトホール85が設けられている。
第5層には、画素電極9aが設けられている。画素電極9aは、画素P毎に島状に形成され、画素電極9a上には配向膜18が設けられている。そして、画素電極9aと付加容量70との間には、例えばシリコン窒化物やシリコン酸化物などからなる第3層間絶縁膜43が設けられている。第3層間絶縁膜43には、画素電極9aと上部電極73とを電気的に接続するためのコンタクトホール89が設けられている。
図5(a)は第1静電気保護回路の回路図であり、同図(b)は第2静電気保護回路の回路図であり、同図(c)は第3静電気保護回路の回路図である。
以下、図5を参照して、本実施形態に係る静電気保護回路301,302,303の概要を説明する。
このように、第1静電気保護回路301では、液晶装置100が駆動時において、第2配線322−1の電位、第1配線321−1の電位、第3配線323−1の電位の順に、電位が高くなる。
このように、第2静電気保護回路302では、液晶装置100が駆動時において、第2配線322−2の電位、第1配線321−2の電位、第3配線323−2の電位の順に、電位が高くなる。
このように、第3静電気保護回路303では、液晶装置100が駆動時において、第2配線322−3の電位、第1配線321−3の電位、第3配線323−3の電位の順に、電位が高くなる。
図6(a)は第1静電気保護回路の概略平面図であり、同図(b)は同図(a)のA−A’線に沿った概略断面図である。図7(a)は第2静電気保護回路の概略平面図であり、同図(b)は同図(a)のB−B’線に沿った概略断面図である。図8(a)は第3静電気保護回路の概略平面図であり、同図(b)は同図(a)のC−C’線に沿った概略断面図である。
最初に、図6(a)を参照して、第1静電気保護回路301の平面的な構成を説明する。
n型トランジスター330−1において、半導体層331−1は、矩形状であり、高濃度ドレイン領域331−1eとチャネル領域331−1aと高濃度ソース領域331−1dとを有している。換言すれば、高濃度ソース領域331−1d及び高濃度ドレイン領域331−1eは、チャネル領域331−1aに接するように配置されている。また、高濃度ドレイン領域331−1eがドレイン335−1となり、高濃度ソース領域331−1dがソース334−1となる。
なお、高濃度ソース領域331−1dは、本発明における「第1の領域」の一例である。高濃度ドレイン領域331−1eは、本発明における「第2の領域」の一例である。
図6(b)に示すように、基板本体10aを覆う下地絶縁膜12の上に設けられた半導体層331−1,311−1は、ゲート絶縁膜2で覆われている。ゲート絶縁膜2の上には、ゲート電極3aと同じ工程で形成されたゲート電極313−1,333−1が設けられている。ゲート絶縁膜2を介して、半導体層311−1,331−1に対向配置された部分のゲート電極313−1,333−1が、ゲート313−1a,333−1aとなる。ゲート電極313−1,333−1及びゲート絶縁膜2は、第1層間絶縁膜41で覆われている。第1層間絶縁膜41の上には、データ線6aや中継電極5aと同じ工程で形成された配線321−1,322−1,323−1が設けられている。配線321−1,322−1,323−1には、第2層間絶縁膜42と第3層間絶縁膜43と配向膜18とが、順に積層されている。
このように、n型トランジスター330−1は、ソース334−1(高濃度ソース領域331−1d)及びドレイン335−1(高濃度ドレイン領域331−1e)が自己整合的に形成されたセルフアライン構造のトランジスターである。
図7(a)に示すように、第2静電気保護回路302では、p型トランジスター310−2とn型トランジスター330−2とが、第1配線321−2を挟んで略線対称に配置されている。
なお、高濃度ソース領域331−2dは、本発明における「第1の領域」の一例である。高濃度ドレイン領域331−2eは、本発明における「第2の領域」の一例である。低濃度ソース領域331−2bは、本発明における「第3の領域」の一例である。
このように、n型トランジスター330−2は、ソース334−2(高濃度ソース領域331−2d)とチャネル領域331−2aとの間に低濃度不純物領域(低濃度ソース領域331−2b)が設けられた片側LDD構造のトランジスターである。
図7(b)に示すように、基板本体10aを覆う下地絶縁膜12の上に設けられた半導体層331−2,311−2は、ゲート絶縁膜2で覆われている。ゲート絶縁膜2の上には、ゲート電極3aと同じ工程で形成されたゲート電極313−2,333−2が設けられている。ゲート絶縁膜2を介して、半導体層311−2,331−2に対向配置された部分のゲート電極313−2,333−2が、ゲート313−2a,333−2aとなる。ゲート電極313−2,333−2及びゲート絶縁膜2は、第1層間絶縁膜41で覆われている。第1層間絶縁膜41の上には、データ線6aや中継電極5aと同じ工程で形成された配線321−2,322−2,323−2が設けられている。配線321−2,322−2,323−2には、第2層間絶縁膜42と第3層間絶縁膜43と配向膜18とが、順に積層されている。
図8(a)に示すように、第3静電気保護回路303では、p型トランジスター310−3とn型トランジスター330−3とが、第1配線321−3を挟んで略線対称に配置されている。
なお、高濃度ソース領域331−3dは、本発明における「第4の領域」の一例である。高濃度ドレイン領域331−3eは、本発明における「第5の領域」の一例である。低濃度ソース領域331−3bは、本発明における「第6の領域」の一例である。低濃度ドレイン領域331−3cは、本発明における「第7の領域」の一例である。
図8(b)に示すように、基板本体10aを覆う下地絶縁膜12の上に設けられた半導体層331−3,311−3は、ゲート絶縁膜2で覆われている。ゲート絶縁膜2の上には、ゲート電極3aと同じ工程で形成されたゲート電極313−3,333−3が設けられている。ゲート絶縁膜2を介して、半導体層311−3,331−3に対向配置された部分のゲート電極313−3,333−3が、ゲート313−3a,333−3aとなる。ゲート電極313−3,333−3及びゲート絶縁膜2は、第1層間絶縁膜41で覆われている。第1層間絶縁膜41の上には、データ線6aや中継電極5aと同じ工程で形成された配線321−3,322−3,323−3が設けられている。配線321−3,322−3,323−3には、第2層間絶縁膜42と第3層間絶縁膜43と配向膜18とが、順に積層されている。
図9は、静電気保護回路に配置されているn型トランジスターの電気特性を示す図である。横軸にはゲート電位が示されている。縦軸にはドレイン電流(ソース・ドレイン間電流)Idが対数で示されている。同図の破線は、第1静電気保護回路301に配置されているn型トランジスター330−1の電気特性である。同図の実線は、第2静電気保護回路302に配置されているn型トランジスター330−2の電気特性である。同図の一点鎖線は、第3静電気保護回路303に配置されているn型トランジスター330−3の電気特性である。さらに、図9には、ゲートにさらに低い負の電位が印加された場合のドレイン電流Idの状態が、模式的に図示されている。また、図9の横軸における「高」は−15Vよりも低い負の電位の状態を示し、「低」は「高」よりも低い負の電位の状態を示している。
以降の説明では、ゲートに正の電位が印加された場合にソース334−1,334−2,334−3とドレイン335−1,335−2,335−3との間に流れるドレイン電流Idをオン電流と称す。
以降の説明では、ゲートに負の電位が印加された場合にソース334−1,334−2,334−3とドレイン335−1,335−2,335−3との間に流れるドレイン電流Idをオフ電流と称す。
図10及び図11は、図5に対応する静電気保護回路の回路図であり、静電気によって外部回路接続端子に付加された電荷の流れが破線で示されている。詳しくは、第1静電気保護回路301における正の電荷PCの電荷の流れが図10(a)に、第2静電気保護回路302における正の電荷PCの電荷の流れが図10(b)に、第3静電気保護回路303における正の電荷PCの流れが図10(c)に、それぞれ図示されている。第1静電気保護回路301における負の電荷NCの電荷の流れが図11(a)に、第2静電気保護回路302における負の電荷NCの電荷の流れが図11(b)に、第3静電気保護回路303における負の電荷NCの流れが図11(c)に、それぞれ図示されている。
以下、図10及び図11を参照して、静電気によって外部回路接続端子102に付加された正または負の電荷の流れを説明する。
なお、上述したように付加容量70,75を大容量化するために、付加容量70,75を構成する誘電体層72が薄膜化され、付加容量70,75は静電気の影響を受けやすくなっている。このため、本実施形態では、液晶装置100の非動作時において、付加容量70,75に回復不能な静電ダメージを生じにくくすることが重要である。
すなわち、付加容量70,75を構成する誘電体層72を薄膜化しても、付加容量70,75に回復不能な静電ダメージが生じにくくなる。
すなわち、付加容量70,75を構成する誘電体層72を薄膜化しても、付加容量70,75に回復不能な静電ダメージが生じにくくなる。
すなわち、付加容量70,75を構成する誘電体層72を薄膜化しても、付加容量70,75に回復不能な静電ダメージが生じにくくなる。
よって、付加容量70,75を構成する誘電体層72を薄膜化しても、付加容量70,75に回復不能な静電ダメージが生じにくくなる。
すなわち、付加容量70,75を構成する誘電体層72を薄膜化しても、付加容量70,75に回復不能な静電ダメージが生じにくくなる。
すなわち、付加容量70,75を構成する誘電体層72を薄膜化しても、付加容量70,75に回復不能な静電ダメージが生じにくくなる。
1)第1静電気保護回路301に配置されているn型トランジスター330−1、及び第2静電気保護回路302に配置されているn型トランジスター330−2では、半導体層331−1,331−2のチャネルとなる側(チャネル領域331−1a,331−2a)と、ドレインとなる側(高濃度ドレイン領域331−1e,331−2e)との間に低濃度不純物領域を設けていないため、ゲート333−1a,333−2aにより低い負の電位を印加すると、ドレイン335−1,335−2の近傍が高電界領域となる。この高電界領域によってホットキャリアが発生し、当該ホットキャリアによってソース314−1,314−2とドレイン315−1,315−2との間に電流(オフ電流)が流れるようになる。すなわち、n型トランジスター330−1及びn型トランジスター330−2は、ゲート333−1a,333−2aに正の電位を印加した場合と、ゲート333−1a,333−2aにより低い負の電位を印加した場合との両方で、ソース334−1,334−2とドレイン335−1,335−2との間に電流が流れるようになる。
すなわち、付加容量70,75を構成する誘電体層72を薄膜化しても、付加容量70,75に回復不能な静電ダメージが生じにくくなる。従って、付加容量70を大容量化し、画素電極9aにおける電位保持特性を高めることで、本実施形態に係る液晶装置100では高品位な表示が提供される。
「電子機器」
図12は、電子機器としての投射型表示装置(液晶プロジェクター)の構成を示す概略図である。図12に示すように、本実施形態の電子機器としての投射型表示装置1000は、システム光軸Lに沿って配置された偏光照明装置1100と、光分離素子としての2つのダイクロイックミラー1104,1105と、3つの反射ミラー1106,1107,1108と、5つのリレーレンズ1201,1202,1203,1204,1205と、3つの光変調手段としての透過型の液晶ライトバルブ1210,1220,1230と、光合成素子としてのクロスダイクロイックプリズム1206と、投射レンズ1207とを備えている。
ダイクロイックミラー1105で反射した緑色光(G)は、リレーレンズ1204を経由して液晶ライトバルブ1220に入射する。
ダイクロイックミラー1105を透過した青色光(B)は、3つのリレーレンズ1201,1202,1203と2つの反射ミラー1107,1108とからなる導光系を経由して液晶ライトバルブ1230に入射する。
上記実施形態以外にも様々な変形例が考えられる。以下、変形例を挙げて説明する。
第1静電気保護回路301、第2静電気保護回路302、及び第3静電気保護回路303は、液晶装置100に適用させることに限定されず、例えば、有機エレクトロルミネッセンス素子を有する発光装置に適用させることができる。第1静電気保護回路301、第2静電気保護回路302、及び第3静電気保護回路303によって、静電気の影響を受けにくい高い信頼性の発光装置を提供することができる。
静電気保護回路301,302,303(第1静電気保護回路301、第2静電気保護回路302、第3静電気保護回路303)は、第2配線322−1,322−2,322−3、第2配線322−1,322−2,322−3の電位よりも高い電位の第1配線321−1,321−2,321−3、及び第1配線321−1,321−2,321−3の電位よりも高い電位の第3配線323−1,323−2,323−3に接続すればよく、このような電位が供給されている配線が存在すれば、静電気保護回路301,302,303を液晶装置(電気光学装置)の任意の場所に配置することができる。
実施形態1に係る液晶装置100が適用される電子機器は、実施形態2の投射型表示装置1000に限定されない。例えば、投射型表示装置1000の他に、投射型のHUD(ヘッドアップディスプレイ)、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)、電子ブック、パーソナルコンピューター、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダー型あるいはモニター直視型のビデオレコーダー、カーナビゲーションシステム、POSなどの情報端末機器、及び電子手帳などの電子機器に、実施形態1に係る液晶装置を適用させることができる。
Claims (5)
- 第1の端子と、
前記第1の端子に電気的に接続される第1の配線と、
前記第1の配線に電気的に接続される第1の静電気保護回路と、
を含み、
前記第1の静電気保護回路は、
片側LDD構造のn型トランジスターと、
LDD構造でないp型トランジスターと、
を含み、
前記n型トランジスターのゲートと、前記n型トランジスターのソース及びドレインのうちの一方と、は第2の配線に電気的に接続され、
前記n型トランジスターのソース及びドレインのうちの他方と、前記p型トランジスターのソース及びドレインのうちの一方と、は前記第1の配線に電気的に接続され、
前記p型トランジスターのゲートと、前記p型トランジスターのソース及びドレインの他方と、は第3の配線に電気的に接続され、
前記n型トランジスターの半導体層は、前記ソース及びドレインの一方となる第1の領域と、前記ソース及びドレインの他方となる第2の領域と、前記第1の領域及び前記第2の領域の間のチャネル領域と、を含み、
前記第1の領域と前記チャネル領域との間に第3の領域が配置され、
前記第1の領域及び前記第2の領域の不純物濃度より前記第3の領域の不純物濃度は低く、
前記第1の配線は、映像信号の供給に係る信号配線、または共通電極への信号の供給に係わる共通電極配線であることを特徴とする電気光学装置。 - 第2の端子と、
前記第2の端子に電気的に接続される第4の配線と、
前記第4の配線に電気的に接続される第2の静電気保護回路と、
をさらに含み、
前記第2の静電気保護回路は、
両側LDD構造の第2n型トランジスターと、
LDD構造でない第2p型トランジスターと、
を含み、
前記第2n型トランジスターのゲートと、前記第2n型トランジスターのソース及びドレインのうちの一方と、は第5の配線に電気的に接続され、
前記第2n型トランジスターのソース及びドレインのうちの他方と、前記第2p型トランジスターのソース及びドレインのうちの一方と、は前記第4の配線に電気的に接続され、
前記第2p型トランジスターのゲートと、前記第2p型トランジスターのソース及びドレインの他方と、は第6の配線に電気的に接続され、
前記第2n型トランジスターの半導体層は、前記ソース及びドレインの一方となる第4の領域と、前記ソース及びドレインの他方となる第5の領域と、前記第4の領域と前記第5の領域との間の第2チャネル領域と、を含み、
前記第4の領域と前記第2チャネル領域との間に第6の領域が配置され、
前記第5の領域と前記第2チャネル領域との間に第7の領域が配置され、
前記第6の領域及び前記第7の領域の不純物濃度は、前記第4の領域及び前記第5の領域の不純物濃度よりも低く、
前記第4の配線は、データ線駆動回路用信号配線、または走査線駆動回路用信号配線であることを特徴とする請求項1に記載の電気光学装置。 - 第2の端子と、
前記第2の端子に電気的に接続される第4の配線と、
前記第4の配線に電気的に接続される第2の静電気保護回路と、
を含み、
前記第2の静電気保護回路は、
両側LDD構造のn型トランジスターと、
LDD構造でないp型トランジスターと、
を含み、
前記n型トランジスターのゲートと、前記n型トランジスターのソース及びドレインのうちの一方と、は第5の配線に電気的に接続され、
前記n型トランジスターのソース及びドレインのうちの他方と、前記p型トランジスターのソース及びドレインのうちの一方と、は前記第4の配線に電気的に接続され、
前記p型トランジスターのゲートと、前記p型トランジスターのソース及びドレインの他方と、は第6の配線に電気的に接続され、
前記n型トランジスターの半導体層は、前記ソース及びドレインの一方となる第4の領域と、前記ソース及びドレインの他方となる第5の領域と、前記第4の領域と前記第5の領域との間のチャネル領域と、を含み、
前記第4の領域と前記チャネル領域との間に第6の領域が配置され、
前記第5の領域と前記チャネル領域との間に第7の領域が配置され、
前記第6の領域及び前記第7の領域の不純物濃度は、前記第4の領域及び前記第5の領域の不純物濃度よりも低く、
前記第4の配線は、データ線駆動回路用信号配線、または走査線駆動回路用信号配線であることを特徴とする電気光学装置。 - 前記第1の配線は、映像信号のサンプリングに係わるサンプリング用トランジスターを介してデータ線に電気的に接続され、
前記データ線は、付加容量に電気的に接続されることを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学装置。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電気光学装置を有していることを特徴とする電子機器。
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