JP6213955B2 - 車両用シート構造 - Google Patents
車両用シート構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6213955B2 JP6213955B2 JP2013150400A JP2013150400A JP6213955B2 JP 6213955 B2 JP6213955 B2 JP 6213955B2 JP 2013150400 A JP2013150400 A JP 2013150400A JP 2013150400 A JP2013150400 A JP 2013150400A JP 6213955 B2 JP6213955 B2 JP 6213955B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- net
- width direction
- seat
- belt
- seat width
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 64
- 239000003381 stabilizer Substances 0.000 claims description 26
- 238000010276 construction Methods 0.000 claims 1
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 10
- 230000035807 sensation Effects 0.000 description 10
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 4
- 210000001217 buttock Anatomy 0.000 description 4
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 4
- JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N Ethyl urethane Chemical compound CCOC(N)=O JOYRKODLDBILNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000006557 surface reaction Methods 0.000 description 3
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 239000004744 fabric Substances 0.000 description 2
- 239000006260 foam Substances 0.000 description 2
- 230000035939 shock Effects 0.000 description 2
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 2
- 208000008765 Sciatica Diseases 0.000 description 1
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Seats For Vehicles (AREA)
Description
そこで、特許文献1の座席構造では、左右一対のサイドフレームの間に前部フレームと後部フレームとを設けて、クッション用ベースネットをこれらの前部フレームと後部フレームとの間に、前後方向に張設している。
このように構成された本発明においては、シートクッションは、左右一対の板状のサイドフレームと、一対のサイドフレームの間において、シート幅方向に張設されたネットと、ネットのシート幅方向中央部の下面側に前後方向に張設されたベルトを有するので、ネットのシート幅方向両端部と中央部とにより、ネットに作用する着座荷重が支持され、これにより、ネットのシート幅方向端部と中央部との間に位置する乗員の坐骨結節の周辺をネットの面で支持することができる。また、ベルトのシート幅方向の幅は、人体の左右の坐骨結節間の距離よりも短いので、ベルトの両端を乗員の左右の坐骨結節よりも内側に位置させることができる。これにより、乗員が異物感や底突き感を感じることを防止することができる。
このように構成された本発明においては、ベルトのシート幅方向の幅は、50mm以上110mm以下であるので、様々な体格を持つ乗員の大部分について、ベルトの両端を乗員の左右の坐骨結節よりも内側に位置させつつ、乗員の坐骨結節の周辺をネットの面で支持することができ、これにより、乗員が異物感や底突き感を感じることを確実に防止することができる。
このように構成された本発明においては、ベルトの前端は、サイドフレームの間に配置されたU字状のパイプフレームにおいてシート幅方向に延びる前部に係止され、ベルトの後端は、左右のサイドフレームの後部をシート幅方向に連結するリアスタビパイプに係止されているので、前後方向の力に対して高い剛性を有するパイプフレームの前部とリアスタビパイプとの間にベルトを張設することができ、これにより、ネットに作用する着座荷重の一部をネットのシート幅方向中央部において確実に支持することができる。従って、ネットのシート幅方向端部と中央部との間に位置する乗員の坐骨結節の周辺をネットの面で確実に支持することができる。
このように構成された本発明においては、ネットの上面の前端と、ネットの前方に載置されたパッド材の上面の後端とは、ほぼ同じ高さに位置し、ベルトは、ネットのシート幅方向中央部の下面側と、パッド材の上面側とを通るように張設されているので、ネットの前方において、ネットの上面の前端とほぼ同じ高さ位置にあるパッド材の上面によりベルトを支持することができ、これにより、ネットの上面とパッド材の上面との連続性を保持しつつ、ネットのシート幅方向両端部と中央部とにより、ネットに作用する着座荷重を支持することができる。これにより、乗員が異物感や底突き感を感じることを一層確実に防止することができる。
まず、図1及び図2により、本発明の実施形態による車両用シート構造の全体構成を説明する。図1は、本発明の実施形態による車両用シート構造の外観構成を斜め右前方且つ上方から見た斜視図であり、図2は、本発明の実施形態による車両用シート構造を斜め左前方且つ上方から見た斜視図である。
また、シート右側には、乗員がそれぞれ手動で操作するようになっている、シートクッション2を上下揺動させるためのチルトレバー6と、リクライニング機構によりシートバック4をリクライニングさせるためのリクライニングレバーとが設けられている。
また、シートバック4は、シートバック4自体を支持するためのシートバックフレーム24を有している。このシートバックフレーム24の左右両側の下端部は、それぞれ、シートクッション2の左右のサイドフレーム14の後端上辺部にリクライニング機構を介して連結されており、このリクライニング機構により、シートバック4は、シートバックフレーム24の下端部を軸として前後に揺動可能となっている。そして、シートバック用パッド材26が、このシートバックフレーム24を覆うように設けられている。
図3は、本発明の実施形態による車両用シート構造のパイプフレーム16の周辺構造を斜め左前方且つ上方から見た部分拡大斜視図である。
また、中実丸棒により形成され後述するクッション材22を下側から支持するクッションサポート30が、パイプフレーム16の前部に設けられている。
さらに、後述するクッション材22の前端を係止する板材の係止プレート32が、パイプフレーム16の前端のシート幅方向中央に設けられ、クッション材22の後端を係止する中実丸棒の係止ワイヤ34が、リアスタビパイプ20の後面側のシート幅方向中央に設けられている。
すなわち、パイプフレーム16全体は、リアスタビパイプ20を介してサイドフレーム14に軸支され、リアスタビパイプ20を軸として上下に揺動可能となっている。
また、シートクッション2の左右前部には、フロントスタビパイプ18の端部とパイプフレーム16の前部とを連結するリンク機構38が設けられている。
図4は、本発明の実施形態による車両用シート構造のクッション材22を斜め左前方且つ上方から見た斜視断面図であり、図5は、図4に示したクッション材22からプリーツパッドを除いたものの斜視断面図である。
図6は、本発明の実施形態によるネット40及びベルト46が張設されたパイプフレーム16の周辺構造を斜め左上方から見た部分拡大斜視図である。なお、クッション材22は、上述したようにネット40、パッド材42、プリーツパッド44及びベルト46が互いに縫い合わされて一体となった状態でサイドフレーム14及びパイプフレーム16の上に取り付けられるが、図6においては、パイプフレーム16に対するネット40及びベルト46の取り付け構造を説明するために、パッド材42及びプリーツパッド44が省略された状態を図示している。
着座した乗員の坐骨結節48の直下にベルト46が位置していると、ベルト46の反力により坐骨結節48の部分の体圧が高くなり、乗員が異物感や底突き感を感じる可能性がある。従って、ベルト46のシート幅方向の幅は、坐骨結節48間の距離Wよりも狭いことが好ましい。
そこで、本実施形態による車両用シート構造では、ベルト46のシート幅方向の幅は、AF05の坐骨結節48間の距離よりも狭く、具体的には、110mm以下となっている。
そこで、本発明者らが、米国成人女子5%タイル(AF05)の着座時における座面の体圧分布を測定したところ、左右の臀部間の幅50mmの範囲は体圧が十分に低いので、ベルト46のシート幅方向の幅を50mm未満としても、乗員の異物感や底突き感の低減には効果が小さいことが分かった。そこで、本実施形態による車両用シート構造では、ベルト46のシート幅方向の幅は、50mm以上となっている。
さらに、本発明者らが、米国成人男子25%タイル(AM25)から米国成人男子80%タイル(AM80)までの着座時における座面の体圧分布を測定したところ、左右の臀部間の幅70mmの範囲は体圧が十分に低いことが判明した。従って、ベルト46のシート幅方向の幅を70mmとすることが特に好ましい。
図8は、ネット40による乗員の臀部の支持状態を示した概略断面図であり、図8(a)はシート幅方向に張設されたネット40を有し且つベルト46を有しない車両用シート構造の場合を示し、図8(b)は本発明の実施形態による車両用シート構造の場合を示している。
また、図9は、坐骨結節48の近傍の前後位置における、シート幅方向に沿った座面の体圧の分布を示す線図であり、横軸はシート幅方向左端からの距離を示し、縦軸は座面への全荷重に対する各位置における荷重の割合(荷重割合)を示している。この図9において、実線は本発明の実施形態による車両用シート構造の体圧分布を示し、破線はシート幅方向に張設されたネット40を有し且つベルト46を有しない車両用シート構造の体圧分布を示している。
2 シートクッション
4 シートバック
6 チルトレバー
8 スライド機構
10 ガイドレール
12 スライダ
14 サイドフレーム
16 パイプフレーム
16a ネット支持部
18 フロントスタビパイプ
20 リアスタビパイプ
22 クッション材
24 シートバックフレーム
26 シートバック用パッド材
28 係止部材
28a ベース部
28b フック
30 クッションサポート
32 係止プレート
34 係止ワイヤ
36 接続ブラケット
38 リンク機構
40 ネット
40a スリット
42 パッド材
42a 前部サポート
42b サイドサポート
44 プリーツパッド
44a 表皮
46 ベルト
46a、46b 係止フック
48 坐骨結節
Claims (4)
- シートクッション及びシートバックを備えた車両用シート構造であって、
上記シートクッションは、
左右一対の板状のサイドフレームと、
上記一対のサイドフレームの間において、シート幅方向に張設されたネットと、
上記ネットのシート幅方向中央部の下面側に前後方向に張設されたベルトと、を有し、
上記ベルトにより上記ネットのシート幅方向中央部に作用する着座荷重を支持し、上記ベルトは、乗員の坐骨結節の部位が上記ネットのシート幅方向両端部と上記ネットのシート幅方向中央部との間に位置する上記ネットの面で支持されるように、シート幅方向の幅が人体の左右の坐骨結節間の距離よりも短く形成されることを特徴とする車両用シート構造。 - 上記ベルトのシート幅方向の幅は、50mm以上110mm以下である、請求項1に記載の車両用シート構造。
- 上記一対のサイドフレームの間に配置され、これらのサイドフレームに支持された、平面視で後方に開口したU字状のパイプフレームと、
上記左右一対のサイドフレームの後部をシート幅方向に連結するリアスタビパイプと、を有し、
上記ネットは、上記パイプフレームにおいて前後方向に延びる左右一対のネット支持部の間に、シート幅方向に張設され、
上記ベルトの前端は、上記パイプフレームにおいてシート幅方向に延びる前部に係止され、上記ベルトの後端は、上記リアスタビパイプに係止されている、請求項1又は2に記載の車両用シート構造。 - 上記ネットの前方において上記パイプフレームの前部上側に載置されたパッド材を有し、
上記ネットの上面の前端と、上記パッド材の上面の後端とは、ほぼ同じ高さに位置し、 上記ベルトは、上記ネットのシート幅方向中央部の下面側と、上記パッド材の上面側とを通るように張設されている、請求項3に記載の車両用シート構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013150400A JP6213955B2 (ja) | 2013-07-19 | 2013-07-19 | 車両用シート構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013150400A JP6213955B2 (ja) | 2013-07-19 | 2013-07-19 | 車両用シート構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015020597A JP2015020597A (ja) | 2015-02-02 |
JP6213955B2 true JP6213955B2 (ja) | 2017-10-18 |
Family
ID=52485442
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013150400A Active JP6213955B2 (ja) | 2013-07-19 | 2013-07-19 | 車両用シート構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6213955B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6597384B2 (ja) * | 2016-02-24 | 2019-10-30 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シート |
JP6610465B2 (ja) | 2016-08-15 | 2019-11-27 | トヨタ自動車株式会社 | 座席装置 |
JP7193704B2 (ja) * | 2018-09-14 | 2022-12-21 | テイ・エス テック株式会社 | 乗物用シート |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000175761A (ja) * | 1998-12-18 | 2000-06-27 | Nissan Motor Co Ltd | 車両用シートクッション |
JP4544520B2 (ja) * | 2004-10-13 | 2010-09-15 | 株式会社川島織物セルコン | 体圧分散型クッション布帛とクッション体 |
US20070102987A1 (en) * | 2005-11-04 | 2007-05-10 | Su-Ming Chen | Meshed seat cushion for chair |
-
2013
- 2013-07-19 JP JP2013150400A patent/JP6213955B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015020597A (ja) | 2015-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6475278B2 (ja) | 車両用シート | |
JP6162942B2 (ja) | 乗物用座席 | |
JP5904086B2 (ja) | 車両用シート | |
WO2014077346A1 (ja) | 乗物用シート | |
JP6085546B2 (ja) | 車両用シート及びトリムカバー | |
JP6213955B2 (ja) | 車両用シート構造 | |
JP2022179712A (ja) | 乗物用シート | |
JP6822317B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP5802709B2 (ja) | バックル保持構造 | |
US11299076B2 (en) | Seat | |
JP2015020596A (ja) | 車両用シート構造 | |
JP6056687B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP6054713B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP2019072244A (ja) | シートクッション | |
JP6364309B2 (ja) | シート | |
JP6394427B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP5877184B2 (ja) | 車両用シート | |
JP6053465B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP2008284901A (ja) | 自動車の車室内構造 | |
JP2009083701A (ja) | 車両の車室底部構造 | |
JP2010083193A (ja) | 車両の下部車体構造 | |
JP7386207B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP2013193568A (ja) | 乗物用シート | |
JP6412228B2 (ja) | 乗物用シート | |
JP5809427B2 (ja) | 乗り物用シート |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160715 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170525 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170531 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170731 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170823 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170912 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6213955 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |