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JP6281258B2 - ソフトキャンディ - Google Patents

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本発明は新規な菓子に関し、さらに詳しくは、食感及び味にバリエーションがあり、かつ歯付きの改良された新食感のソフトキャンディに関する。
固形分が本質的に糖類からなり、水分含有量が6〜20重量%の飴は、ソフトキャンディとして広く食されてきた。しかし近年、飴の中でもソフトキャンディの販売量は年々下降の一途をたどっている。ソフトキャンディが時代の要請に応えられないのは、いつまでも歯にくっついて離れないことが大きな要因の一つである。そこで、ソフトキャンディの歯付きの解決法が種々提案されてきた。
そのうち大部分は添加剤による解決法であった。例えば、添加剤による歯付き防止として、分子量1万〜2万のガラクトマンナン分解物を含有することを特徴とするソフトキャンディ類の歯付き防止組成物等が提案されている(特許文献1)。しかし、添加物による歯付きの解決法には、ソフトキャンディ自体の美味しさを損なうという問題がある。
また、油脂の入ったソフトキャンディ生地を煮詰めて冷却したものに、ゼリーシロップを煮詰めて冷却固化(セッティング)させたゼリー細片を混合分散させたソフトキャンディ(特許文献2)や、前記ゼリー細片を混合分散させたソフトキャンディ生地に、クッキー類、ナッツ類、ドライフルーツ等の固形食品素材をセンター材として含有させるか又は該固形食品素材を分散させたソフトキャンディ(特許文献3)が提案されている。しかし、特許文献2及び3に開示のソフトキャンディに混合分散させたゼリー細片は主にゼラチンからなるため、ソフトキャンディ生地との食感差が殆ど出ず、また、粒径が12〜20μm程度の微小粒であるため、歯付き防止効果もあまり期待できない。また、特許文献3で用いられる固形食品素材も歯付き防止効果は不十分であり、さらに該固形食品素材を含有させることにより、ソフトキャンディ本来の食感を損なう可能性がある。
また、ソフトキャンディ生地中に所定寸法のグミを含有させることにより、歯付きを防止したソフトキャンディが提案されている(特許文献4及び5)。これらの特許文献に記載の技術において、グミとしては水分含有量がソフトキャンディ生地よりも多いものが好ましく用いられる。水分含有量の異なるものを合わせると、水分含有量の多い方から少ない方へと次第に水分移行が起こり、両者の食感差がなくなることが予想されるが、グミとソフトキャンディ生地との組み合わせの場合には、両者の水分含有量がそのまま保持され、食感差がいつまでも残る。
しかし、特許文献4及び5のソフトキャンディには、グミの寸法が比較的大きいことやソフトキャンディ生地の粘性が高いこと等から、グミをソフトキャンディ生地中に均一に分散させ難いという問題がある。このため、グミを含有する部分は、歯付きが防止されてすっきりした食後感となる反面、咀嚼中にはグミの弾力性のある食感がソフトキャンディの柔らかい食感に勝るため、ソフトキャンディ本来の柔らかい食感やチューイング性を十分に楽しむことができない場合がある。また、グミを含有していない部分は、歯付きを防止する点で改良の余地が残されている。
また、歯付きを防止するために、線状のグミをソフトキャンディ生地に挿入したり、ソフトキャンディ生地のセンターにタブレットを入れたり、ソフトキャンディ生地の外側にグミを巻きつけたりしたソフトキャンディが提案されている(特許文献5、6、7) 。しかし、これらのソフトキャンディは、ソフトキャンディ生地と組み合わせる食品がグミやタブレットに限られており、味のバリエーションや、消費者のターゲットが限定される等の課題がある。また、これらのソフトキャンディは、ソフトキャンディ本来の良好なチューイング性を含めた柔らかい食感を楽しむには適さないものであった。
さらに、シート状チューインガムの表面にガム片を接着した複合ガム(特許文献8)や、ガム等のシート状粘弾性食品の表面に該食品とは配合の異なる粒状粘弾性食品を接着した複合食品(特許文献9)が提案されている。これらの提案は、シート状チューインガムの表面に模様や色彩を入れることが目的であり、歯付き防止を目的としたものではない。また、これらの特許文献には、接着させる食品素材として、ガム片等の食品素材が記載されるのみであり、植物やその実から得られる植物加工品についての記載はない。
特許第3485781号公報 特開平4−370063号公報 特開平10−56号公報 特許第3405323号公報 特許第3555597号公報 特許第3794416号公報 特許第4380619号公報 特許第3298892号広報 特開2006−149324号広報
本発明の目的は、ソフトキャンディ本来の良好なチューイング性を含めた柔らかい食感やおいしさを楽しむことができ、かつ優れた歯付き防止性も兼ね備え、多様な味のバリエーションを有する新感覚のソフトキャンディを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するための研究過程において、グミやタブレットのようにソフトキャンディとは全く異なる食感を有する食品素材について種々検討を重ね、焼き菓子等に食感や風味の変化を与えるドライフルーツ等の植物加工品に着目した。しかし、ソフトキャンディ生地に前記のような植物加工品の細片を混入するだけでは、ある程度の歯付き防止効果は得られるものの、植物加工品の弾力のある食感がソフトキャンディの柔らかい食感に勝り、ソフトキャンディの本来の良好なチューイング性を含めた柔らかい食感を楽しむことができるものとはならなかった。また、植物加工品を粉末化してソフトキャンディ生地に練り込んだ場合には、ソフトキャンディの本来の食感を楽しむことができるものの、歯付き防止効果を得ることはできなかった。
本発明者らは、上記のような知見に基づいてさらに研究を重ねた結果、植物加工品をソフトキャンディ中に混入させるのではなく、植物加工品をソフトキャンディ表面に貼り付けることにより、歯付き防止効果が得られることを見出した。そして、さらに研究を重ねた本発明者らは、植物加工品を所定の面積割合でソフトキャンディ表面に貼り付けることにより、(1)ソフトキャンディ本来の良好なチューイング性を含めた柔らかい食感やおいしさを楽しむことができると共に、噛み始めだけでなく、噛んでいる途中でソフトキャンディが歯に直接当たるような場合でも、歯付きがほぼ確実に防止され、咀嚼が終わるまで優れた歯付き防止効果が持続し、すっきりとした良好な食後感が得られること、(2)ドライフルーツのような弾性に富む植物加工品だけではなく、花弁や葉、皮等を原料とする薄片状植物加工品であっても、ソフトキャンディ本来の食感を損なうことなく、ドライフルーツ等と同等の歯付き防止効果が得られること、及び(3)植物加工品の種類を選択することにより、ソフトキャンディ自体のおいしさを楽しみながら、さらに多様な味のバリエーションを付与できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、ソフトキャンディ本体と、ソフトキャンディ本体の表面に貼り付けられた食物素材とを含み、食物素材が、原料である植物又は実の構造を保持した植物加工品であり、かつ植物加工品が貼り付けられる領域の面積が、ソフトキャンディの全表面積の30%以上であることを特徴とするソフトキャンディである。
また、本発明では、ソフトキャンディが厚さ1〜5mmのシート状であることが好適である。これにより、ソフトキャンディ本来の食感を保持する効果と歯付き防止効果とがバランス良く発揮される。
さらに、本発明では、植物加工品の重量比率が、ソフトキャンディ全量の5%以下であることが好適である。これにより、植物加工品による優れた歯付き防止効果を損なうことなく、ソフトキャンディ本来の食感を保持する効果が一層高まる。
さらに、本発明では、植物加工品が植物乾燥品であり、かつ植物乾燥品の水分含有量が15重量%以下、厚さが1mm以下であることが好適である。これにより、植物加工品(植物乾燥品)による優れた歯付き防止効果やソフトキャンディのおいしさを損なうことなく、ソフトキャンディ本来の食感を保持する効果がより一層高まるとともに、ソフトキャンディの常温での保存性が向上する。
本発明によれば、ソフトキャンディの表面に、原料である植物又は実の構造を保持した植物加工品を所定の面積比率で貼り付けることによって、ソフトキャンディ本来の良好なチューイング性を含めた柔らかい食感やおいしさを十分に楽しむことができると共に、噛み始めから噛み終わりまで優れた歯付き防止性が発揮される。
以下、本発明のソフトキャンディをさらに詳細に説明する。
本発明のソフトキャンディは、ソフトキャンディ生地からなるソフトキャンディ本体と、ソフトキャンディ本体の表面に所定の面積割合で貼り付けられた食品素材と、からなり、該食品素材が、原料である植物又は実の構造を保持した植物加工品(以下、単に「植物加工品」とすることがある。)であることを特徴とする。
本発明のソフトキャンディにおいて、ソフトキャンディ本体を構成するソフトキャンディ生地は、日本農林規格に定義されるように、水分含有量が6〜20重量%、好ましくは6〜15重量%の軟質性キャンディ生地である。水分含有量を6〜20重量%の範囲とすることにより、ソフトキャンディ特有の良好なチューイング性も含めた柔らかな食感を有し、保型性、成型性、保存性等に優れ、流れやべたつきを起こすことなく、効率良く大量生産可能なソフトキャンディ生地を得ることができる。
本発明で使用するソフトキャンディ生地は、例えば、糖類、ゼラチン等を含み、さらにソフトキャンディ生地用添加剤を任意成分として含んでいてもよい。以下、各成分について順番に説明する。
糖類としては、ソフトキャンディの分野で用いられる糖類を特に限定なく使用でき、例えば、ブドウ糖、果糖等の単糖類、砂糖、乳糖等の二糖類、ブドウ糖果糖液糖、果糖ブドウ糖液糖、砂糖混合ブドウ糖果糖液糖、砂糖混合果糖ブドウ糖液糖等の異性化糖類、キシリトール、ソルビトール、エリスリトール等の糖アルコール類、水飴、粉飴等の水飴類等が挙げられる。糖類は1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。糖類の含有量は、ソフトキャンディ生地全量の70〜90重量%の範囲が好ましい。これにより、ソフトキャンディ特有の良好なチューイング性をも含めた柔らかな食感を有し、保型性、成型性、保存性等に優れ、流れやべたつきを起こすことなく、効率良く大量生産可能なソフトキャンディ生地を得ることができる。
ゼラチンとしては特に限定されないが、例えば、豚皮ゼラチン、牛骨ゼラチン、フィッシュゼラチン等が挙げられる。ゼラチンは1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。ゼラチンの含有量は、ソフトキャンディ生地全量の0.2〜10重量%の範囲が好ましい。これにより、ソフトキャンディ特有の良好なチューイング性をも含めた柔らかな食感を有し、保型性、成型性、保存性等に優れ、流れやべたつきを起こすことなく、効率良く大量生産可能なソフトキャンディ生地を得ることができる。
任意成分として用いられるソフトキャンディ生地用添加剤としては、従来からソフトキャンディ生地に用いられている添加剤であれば特に限定されず、例えば、植物油脂、動物油脂等の油脂類、歯付き防止効果を有するフォンダント、乳化剤、甘味料、着香料、着色料、酸味成分、カルボン酸塩等のpH調整剤、デンプン由来の鎖状化合物、保存料、酸化防止剤、ビタミン、ミネラル、香辛料、動植物抽出液及びその加工物等が挙げられる。ソフトキャンディ生地用添加剤は、1種を単独で又は2種以上を組み合わせて使用できる。
ソフトキャンディ生地は公知の方法に従って製造でき、例えば、砂糖、水飴等の糖類、所望により油脂、乳化剤等を水に溶解及び混合し、煮詰めて得られる糖液に、ゼラチン溶液、所望によりフォンダント等を添加しニーダーで混合し、一晩寝かせてエージングさせることにより得ることができる。得られたソフトキャンディ生地を所望の形状及び寸法に成型することにより、ソフトキャンディ本体が得られる。なお、ソフトキャンディ生地の水分含有量は、減圧乾燥法により測定することができる。
ソフトキャンディ本体の表面に貼り付ける植物加工品は、それ自体がソフトキャンディ本体とは異なる食感を有しているが、ソフトキャンディ本体の表面に所定の面積割合で貼り付けることにより、ソフトキャンディ本体の食感に悪影響を及ぼすことなく、噛み始めから噛み終わりまで十分な歯付き防止効果を発揮すると共に、それ自体の食感がソフトキャンディ本体の食感とは別個に感じられるので、本発明のソフトキャンディに食感の多様性を付与することができる。
本発明において、植物加工品としては、原料である植物又はその実の構造の少なくとも一部を保持したものを使用する。より具体的には、原料が植物の花弁、葉及び皮である場合は、その構造と共に形状を保持したものが好ましく、原料が茎等の植物の繊維質部分である場合は、その繊維質組織を残したものが好ましく、原料が果実、種子類、豆類及び根菜から選ばれる植物の実である場合は、その組織を残したものが好ましい。なお、根菜には、根、地下茎(球茎、根茎、塊茎、鱗茎等)、担根体等が含まれる。また、植物の実を原料とする植物加工品を用いる場合、ソフトキャンディが本来有する良好なチューイング性をも含めた柔らかい食感を保持するという観点から、押し潰し、スライス等の方法で薄片状に加工して用いることが好ましい。
本発明で用いる植物加工品の代表例としては、例えば、植物乾燥品、シロップ等の各種調味液を含浸させた植物等が挙げられ、植物乾燥品が好ましい。植物加工品の原料となる植物としては、可食性の植物又は実であればよく、例えば、野菜、果実、種子類、豆類、ハーブ類、香辛料、コーヒー豆、茶葉等が挙げられる。
なお、植物粉末、植物ペースト、果汁等は原料植物又は実の構造の少なくとも一部を保持していないので、本発明における植物加工品には含まれない。植物粉末、植物ペースト、果汁等を用いても、ソフトキャンディ本体の歯付きを防止する効果は満足できる水準にはない。すなわち、本発明では、植物加工品をそのまま又は必要に応じて所定の形状や寸法に細片化して使用することはあっても、粉砕により粉末化したり、摩砕によりペースト化したりして使用することはない。
植物加工品が植物乾燥品である場合、植物の乾燥方法としては植物が粉末化されない方法であれば特に限定されず、例えば、陰干し、天日干し等の自然乾燥法、熱風を食品に吹きつける熱風乾燥法、食品を気流中で浮遊させて乾燥させる流動層乾燥法、湿度を下げた低温(20〜30℃)の空気により乾燥させる低温乾燥法、食品を凍結して高真空下で乾燥させる凍結乾燥法等が挙げられる。なお、植物に各種シロップやその他の調味液を含浸させた後、乾燥させたものを本発明の植物加工品として使用しても良い。
植物加工品が植物乾燥品である場合、植物乾燥品の水分含有量は好ましくは15重量%以下、より好ましくは10重量%以下である。植物乾燥品の水分含有量が15重量%を超えると、ソフトキャンディ本体への水分移行により、べたつき等の問題が生じ、本発明のソフトキャンディの歯付き性が高まったり、常温での保存性が低下したりするおそれがある。
また、植物加工品が植物乾燥品である場合、その厚さは好ましくは1mm以下である。これにより、植物乾燥品のソフトキャンディ本体への接着性が向上し、常温流通下でも植物乾燥品がソフトキャンディ本体に安定的に貼り付いた状態が保持され、植物加工品の歯付き防止効果が十分に発揮される。厚さが1mmを超えると、植物乾燥品による歯付き防止効果は得られるものの、植物乾燥品の食感がソフトキャンディの食感に与える影響が大きくなり、ソフトキャンディ本来の食感を楽しむことができなくなるおそれがある。なお、植物乾燥品がドライフルーツ等のように1mmを超える厚さを有するものである場合は、該植物乾燥品を加圧等により押し潰して1mm以下の厚さに調整して用いることが好ましい。また、該植物乾燥品を厚さ1mm以下にスライスして用いてもよい。
本発明では、ソフトキャンディ生地が持つ粘着性を利用して、ソフトキャンディ本体表面に植物加工品を貼り付けることができる。より具体的には、例えば、所定の形状及び寸法に成形され、表面が乾燥する前のソフトキャンディ生地(例えば、エージング後のソフトキャンディ生地)の表面に所定寸法の植物加工品を供給し、必要に応じてローラ、プレス機等により押圧した後、ソフトキャンディ生地の表面を乾燥させることにより、本発明のソフトキャンディを作製できる。
本発明のソフトキャンディにおいて、植物加工品が貼り付けられる領域の面積は、ソフトキャンディの全表面積の30%以上である。植物加工品が貼り付けられる領域の面積が30%未満では、歯付き防止効果が不十分になり、歯付きのするソフトキャンディとなるおそれがある。なお、植物加工品のソフトキャンディの食感への影響、本発明のソフトキャンディを口中に含ませた時の舌触り等を考慮すると、植物加工品が貼り付けられる領域の面積の上限は80%以下とすることが好ましい。
本発明のソフトキャンディにおいて、植物加工品の重量比率は、好ましくは5%以下、より好ましくは3%以下である。該重量比率が5%を超えると、植物加工品の食感がソフトキャンディの食感に影響を及ぼし、ソフトキャンディ本来の食感を楽しむことができなくなるおそれがある。
本発明のソフトキャンディにおいて、その形状は特に限定されず、例えば、シート状、ブロック状、円柱状、球状等の様々な形状とすることができるが、植物加工品による歯付き防止効果を十分に発揮させる観点や生産性の観点等から、シート状やブロック状とすることが好ましく、シート状とすることがより好ましい。
本発明のソフトキャンディがシート状である場合、その厚さは、好ましくは1〜5mm、より好ましくは2〜4mmである。厚さが1mm未満では、ソフトキャンディの食感を十分に楽しむことができないおそれがある。また、製造工程において、生産効率が低下する等の問題が発生するおそれがある。一方、厚さが5mmを超えると、ソフトキャンディの食感は楽しめるものの、植物加工品による歯付き防止効果が不十分になり、歯付きのするソフトキャンディとなるおそれがある。なお、本発明のソフトキャンディがシート状である場合、植物加工品はその全ての面に貼り付けることができるが、生産性等を考慮すると、厚み方向の片方の面又は両方の面に貼り付けることが好ましい。
以下、実施例によって本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら制限されるものではない。なお、実施例の記載中、特に断らない限り、「%」は「重量%」を、「部」は「重量部」を表す。
(実施例1)
次のようにしてソフトキャンディ生地を作製した。砂糖407部、水飴566部、油脂67部、乳化剤4.2部を溶解、混合し、水分含有量4%まで煮詰めた。該糖液に1.4倍に膨潤したゼラチン溶液を55.8部、フォンダント14部を添加しニーダーで混合し、一晩寝かせてエージングさせ、水分含有量7%のソフトキャンディ生地を得た。
上記のようにして得られたソフトキャンディ生地100部をシート成型機で厚さ3.5mm、長さ150mm、幅150mmのシート状に成型し、シート上面に、所望の大きさにカットしたローズペタル(ローズ花びらの乾燥物、日本緑茶センター(株)製、厚さ約0.35mm(平均値)、水分含有量3%)1部を載せ、ローラで押圧することにより接着した。なお、ローズペタルは押圧によりシートを構成するソフトキャンディ生地中に押し込まれるので、シートの厚さは変化しなかった。
上記のようにしてローズペタルを貼り付けたシートを幅12mm、長さ43mmにカットし、シート状のソフトキャンディを得た。このとき、得られたソフトキャンディのローズペタルによって覆われている領域の面積は、ソフトキャンディ全表面積の約36%であった。得られたソフトキャンディは、噛み始めから噛み終わりまで歯付きが改善され、かつ、ソフトキャンディそのものの良好なチューイング性を含めた柔らかい食感及びおいしさ、並びにローズペタルの香りを楽しむことができるものであった。
(実施例2)
実施例1と同様にして得られたソフトキャンディ生地100部をシート成型機で厚さ3.5mmのシート状に成型し、シート上面及び下面に、所望の大きさにカットした実施例1と同じローズペタル2部を接着した。得られたシートを幅12mm、長さ43mmにカットし、シート状のソフトキャンディを得た。このとき、得られたソフトキャンディのローズペタルによって覆われている領域の面積は、ソフトキャンディ全表面積の約73%であった。得られたソフトキャンディは、噛み始めから噛み終わりまで歯付きが改善され、かつ、ソフトキャンディそのものの良好なチューイング性を含めた柔らかい食感及びおいしさ、並びにローズペタルの香りを楽しむことができるものであった。
(実施例3)
ペパーミントの葉を固形分40%の沸騰した糖液に30秒間漬け込み、60℃の乾燥庫で12時間乾燥させ、ペパーミント乾燥物を得た。得られたペパーミント乾燥物の水分含有量は3%、厚さは約0.4mm(平均値)であった。
実施例1と同様にして得られたソフトキャンディ生地100部をシート成型機で厚さ3.5mmのシート状に成型し、シート上面に、所望の大きさにカットした上記ペパーミント乾燥物1部を接着した。得られたシートを幅12mm、長さ43mmにカットし、シート状のソフトキャンディを得た。このとき、得られたソフトキャンディのペパーミント乾燥物によって覆われている領域の面積は、ソフトキャンディ全表面積の約36%であった。得られたソフトキャンディは、噛み始めから噛み終わりまで歯付きが改善され、かつ、ソフトキャンディそのものの良好なチューイング性を含めた柔らかい食感及びおいしさ、並びにペパーミントの風味を楽しむことができるものであった。
(実施例4)
実施例1と同様にして得られたソフトキャンディ生地100部をシート成型機で厚さ1mmのシート状に成型し、シート上面に、所望の大きさにカットした実施例1と同じローズペタル1部を接着した。得られたシートを幅12mm、長さ43mmにカットし、シート状のソフトキャンディを得た。このとき、得られたソフトキャンディのローズペタルによって覆われている領域の面積は、ソフトキャンディ全表面積の約45%であった。得られたソフトキャンディは、噛み始めから噛み終わりまで歯付きが改善され、かつ、ソフトキャンディそのものの良好なチューイング性を含めた柔らかい食感及びおいしさ、並びにローズペタルの香りを楽しむことができるものであった。
(実施例5)
実施例1と同様にして得られたソフトキャンディ生地100部をシート成型機で厚さ5mmのシート状に成型し、シート上面に、所望の大きさにカットした実施例1と同じローズペタル1部を接着した。得られたシートを幅12mm、長さ43mmにカットし、シート状のソフトキャンディを得た。このとき、得られたソフトキャンディのローズペタルによって覆われている領域の面積は、ソフトキャンディ全表面積の約32%であった。得られたソフトキャンディは、噛み始めから噛み終わりまで歯付きが改善され、かつ、ソフトキャンディそのものの良好なチューイング性を含めた柔らかい食感及びおいしさ、並びにローズペタルの香りを楽しむことができるものであった。
(実施例6)
実施例1と同様にして得られたソフトキャンディ生地100部をシート成型機で厚さ3.5mmのシート状に成型し、シート上面に、厚さ1mm以下に押し潰したブルーベリーのドライフルーツ5部を接着した。得られたシートを幅12mm、長さ43mmにカットし、シート状のソフトキャンディを得た。このとき、得られたソフトキャンディのブルーベリーによって覆われている領域の面積は、ソフトキャンディ全表面積の約36%であった。得られたソフトキャンディは、噛み始めから噛み終わりまで歯付きが改善され、かつ、ソフトキャンディそのものの良好なチューイング性を含めた柔らかい食感及びおいしさ、並びにブルーベリーの風味を楽しむことができるものであった。
(比較例1)
実施例1と同様にして得られたソフトキャンディ生地100部をシート成型機で厚さ3.5mmのシート状に成型し、シート上面に、所望の大きさにカットしたローズペタル0.5部を接着した。得られたシートを幅12ミリメートル、長さ43ミリメートルにカットし、シート状のソフトキャンディ得た。このとき、得られたソフトキャンディのローズペタルによって覆われている領域の面積は、ソフトキャンディ全表面積の約18%であった。得られたソフトキャンディは、ソフトキャンディそのものの食感を楽しめるが、歯付きのするものであった。
(比較例2)
実施例1と同様にして得られたソフトキャンディ生地100部をシート成型機で厚さ3.5mmのシート状に成型し、シート上面に、粉末状に粉砕したローズペタル1部を接着した。得られたシートを幅12mm、長さ43mmにカットし、シート状のソフトキャンディを得た。得られたソフトキャンディは、ソフトキャンディそのものの食感を楽しむことができるが、歯付きのするものであった。
(比較例3)
実施例1と同様にして得られたソフトキャンディ生地100部をシート成型機で厚さ3.5mmのシート状に成型し、シート上面に、厚さ1mm以下に押し潰したグミキャンデイ5部を接着した。得られたシートを幅12mm、長さ43mmにカットし、シート状のソフトキャンディを得た。得られたソフトキャンディは、歯付きの改善が不十分であった。

Claims (4)

  1. ソフトキャンディ本体と、前記ソフトキャンディ本体の表面に貼り付けられた食物素材とを含むソフトキャンディであって、
    前記食物素材が、原料である植物又は実の構造を保持した植物加工品であり、かつ前記植物加工品が貼り付けられる領域の面積が、前記ソフトキャンディの全表面積の30%以上であり、
    前記植物加工品が、植物の花弁、葉又は皮の構造および形状を保持した乾燥品、植物の繊維質組織を残した乾燥品、植物の実の組織を残しかつ押し潰された又はスライスされた乾燥品よりなる群から選ばれた少なくとも1種の植物乾燥品であり、
    前記植物乾燥品の厚さが1mm以下であることを特徴とするソフトキャンディ。
  2. 前記ソフトキャンディは、厚さが1〜5mmのシート状である請求項1記載のソフトキャンディ。
  3. 前記植物加工品の重量比率が、前記ソフトキャンディ全量の5%以下である請求項1又は2記載のソフトキャンディ。
  4. 前記植物乾燥品の水分含有量が15重量%以下である請求項1乃至3の何れか1項に記載のソフトキャンディ。
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