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JP6107501B2 - 仕分け設備 - Google Patents

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Description

本発明は、物品を仕分ける仕分け設備に関するものであり、特に、ユーザ(取引業者、店舗、個人顧客など)からの様々な注文に応じて物品を各注文別に仕分ける仕分け設備に関するものである。
多様なユーザを顧客に持つ物流業者(例えばインターネット上で個人ユーザからの注文を受け付ける通販小売商など)が受ける注文においては、各ユーザからそれぞれ別種の物品(商品)が要求されるため、多数の注文全体では要求される物品の種類(品目)が多様である一方で、注文の一件ずつでは要求される物品の数量が少ない、すなわち少量多品目の傾向にある。
こうした少量多品目の注文に対処する仕分け設備(物流センターなど)においては、注文に含まれる物品の種類ごとに包装方法を使い分けていては作業効率が低下してしまうため、一種類または少数種類の汎用的な包装方法のみで、どのような物品を含む注文にも対処できるようにすることが求められる。
従来知られている汎用的な包装方法の例として、特許文献1に記載されているような、台紙上に物品を載置して、台紙と物品をまとめてフィルムで包んでシュリンク包装し、シュリンク包装された台紙と商品を外装箱に箱詰めする、という方法がある。
特許文献1においては、両端の片部が上方に折り曲げられた台紙を使用しているが、シュリンク包装の作業および箱詰め作業を機械化しようとする場合には、機械が取り扱い易いように台紙の形状を簡略化することが好ましい。また、省資源化や台紙の折り曲げ作業の手間を省くということも考えて、近年の物流センターにおいては、平板状の台紙を使用することがある。
すなわち、ユーザから要求された各種の物品を平板状の台紙上に載置し、物品を載置した状態の台紙を、シュリンク包装を自動で行うシュリンク機まで搬送し、そしてシュリンク包装された台紙と物品を、外装箱への箱詰め作業を自動で行う箱詰め機まで搬送するのである。
ここで台紙と外装箱のサイズを一種類または少数種類に限定しておくと、物品のサイズに合わせて箱を選択する手間が省かれ、さらに、台紙と物品をまとめてフィルムで包んでシュリンク包装することにより、箱と物品との間に緩衝材を詰める必要もなくなる。
こうした包装方法が採用された仕分け設備において仕分け作業を担当する作業者は、予め用意されたサイズの台紙に物品を載置していくだけでよく、注文された物品の種類がどのようなものであっても、物品を収める箱や隙間に詰める緩衝材を毎度選択する必要がない。さらに、シュリンク包装や箱詰めの作業も自動化されていることにより、高い作業効率が得られる。
実開平3−90869号公報 特公平4−19122号公報
しかしながら、上記のように平板状の台紙を使用する場合、台紙を高速で搬送すると、台紙上に載置された物品が落下するおそれがある。そのため、台紙に物品が載置されてからシュリンク機に至るまでの台紙搬送は人手で行うか、自動搬送するならば低速で行うかしなければならず、搬送効率が低下してしまう。
台紙搬送の速さを低速としながらも搬送効率を高く保つ方法として、物品を載置した状態の台紙を複数まとめて並行して搬送するという方法が考えられる。すなわち、N枚の台紙を並行して搬送すれば、搬送速度を1/Nにしても搬送効率が保たれるのである。
台紙に限らず、容器など、物品が投入される物品受入体を並行して搬送する方法の例として、特許文献2に記載の物品仕分け設備で用いられる方法がある。この特許文献2の物品仕分け設備においては、物品の投入される容器を複数支持する容器支持枠が移動車に積載されるようになっており、物品が保管されている棚に沿ってこの移動車が走行する。そして、この移動車に割り当てられた作業者が、棚に保管されている物品を移動車上の容器支持枠内の複数の容器へと投入していく。
ところが、特許文献2の物品仕分け設備では、ある位置での投入作業が済んで移動車が次の位置へと移動する間には、作業者は物品の投入を行うことができず、待ち時間が発生してしまう。また、物品の投入が済んだ容器を移動車から降ろして空の容器を新たに積み込む間にも作業者の待ち時間が発生してしまうため、設備全体での作業効率が十分に高くはならない。
そこで、本発明は、搬送効率が高く保たれるようにするとともに、作業者が連続的に物品の投入作業を行えるようにして作業者の待ち時間を解消し、設備全体での作業効率が高いものとなる仕分け設備を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明のうち請求項1に記載の仕分け設備は、ユーザからの注文に応じて物品を仕分ける仕分け設備において、物品を投入した物品受入体を複数格納した格納体を搬送することで複数の注文に対応する物品を並行して搬送する格納体搬送路と、前記物品受入体への投入予定の物品が集品された事前集品体を搬送する事前集品体搬送路と、を備え、前記格納体搬送路に沿って、複数の格納区画を有する格納体の各格納区画に対して、前記物品受入体の搬出および搬入を行う搬出入エリアと、前記物品受入体に対して物品の投入を行う投入エリアと、が設けられており、前記事前集品体搬送路に沿って、前記物品受入体に投入される予定の物品を事前集品体へと集品する事前集品エリアが設けられており、また、前記事前集品体搬送路は、前記事前集品エリアと前記投入エリアとを結んでおり、前記格納体は、前記搬出入エリアと前記投入エリアとの間を搬送され、前記事前集品体は、前記事前集品エリアと前記投入エリアとの間を搬送され、前記搬出入エリアにおいては、物品が投入された物品受入体を格納体の各格納区画から搬出する搬出作業と、前記搬出作業が済んだ格納体の各格納区画へと物品受入体を搬入する搬入作業とが、同一または隣接した位置で行われ、前記事前集品エリアにおいては、同一の注文に対応する物品については同一の事前集品体へと集品がなされる事前集品作業が行われ、前記投入エリアにおいては、前記事前集品エリアから搬送されてきた事前集品体内に集品されている前記事前集品作業済みの物品を、前記搬出入エリアから搬送されてきた格納体の各格納区画に搬入されている搬入作業済みの物品受入体へと投入する投入作業が行われることを特徴とする。
上記構成によれば、投入エリアで物品受入体へと物品が投入された後、投入エリアから搬出入エリアへと、複数の物品受入体が物品を受け入れた状態で並行して搬送される。また、投入エリアで物品の投入作業に用いられる格納体は、予め搬出入エリアでの搬入作業により物品受入体が格納された状態で投入エリアへと搬送されてくるようになっており、さらに投入エリアで投入予定の物品は、予め事前集品エリアで事前集品体へと集品された状態で投入エリアへと搬送されてくるようになっていて、投入エリアに配置される作業者は投入作業のみを行えば良いようになっている。
また、請求項2に記載の仕分け設備は、請求項1に記載の仕分け設備であって、投入エリアにおいて投入作業が行われる投入作業位置は、格納体搬送路のうち搬出入エリアと投入エリアとの間での格納体の搬送が行われるエリア間搬送路から分岐した位置に設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、投入エリアでの投入作業が滞って格納体が投入作業位置に留まったままであったとしても、その投入作業位置はエリア間搬送路から分岐した位置であるため、エリア間での格納体の搬送が滞ることはない。
また、請求項3に記載の仕分け設備は、請求項1または請求項2に記載の仕分け設備であって、投入エリアには停留位置が設けられており、投入エリアへと格納体が搬送されてきたとき、投入作業が行われる投入作業位置に他の格納体が既に配置されている場合には、搬送されてきた格納体は前記停留位置で一時的に停留できることを特徴とする。
上記構成によれば、格納体は、投入エリア内の停留位置で停留することにより、先に投入作業位置にある格納体内の物品受入体への投入作業の完了を、投入エリア内まで搬送されてから待機することができるので、投入作業の完了後には、待機している格納体が即座に投入作業位置まで移動することができて、作業者が次の格納体の到着を待つ格納体待ち時間が解消される。
また、請求項4に記載の仕分け設備は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の仕分け設備であって、投入エリアにおいて投入作業が行われる投入作業位置には、格納体の各格納区画に対応する間口を備えた投入作業枠が設けられており、前記投入作業枠の各間口に対応して、当該間口に対応する格納区画へと物品の投入を行うべきことを示す表示が可能な間口表示手段が設けられていることを特徴とする。
上記構成によれば、格納体の複数の格納区画について、どの格納区画へと物品を投入すべきか、の指示が間口表示手段により表示されるので、投入作業の作業者は、投入先の格納区画をどれにするかについて判断する手間がかからない。
また、請求項5に記載の仕分け設備は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の仕分け設備であって、投入エリアにおける投入作業の際に、どの格納区画内の物品受入体にどの物品を投入すべきかの割り当てを行うことを特徴とする。
上記構成によれば、格納体への物品受入体の搬入作業および事前集品体への物品の事前集品作業の際には物品と物品受入体との対応関係の割り当てを行わなくてよく、ひいてはどの格納体へどの物品受入体を格納すべきか、あるいはどの事前集品体へどの物品を集品すべきか、といったことを決めておく必要がないので、搬出入エリアや事前集品エリアにおいても判断の手間が省かれる。
また、請求項6に記載の仕分け設備は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の仕分け設備であって、投入エリアでの投入作業が済んだ格納体が投入エリアから搬出入エリアへと搬送される速さが、搬出入エリアでの搬入作業が済んだ格納体が搬出入エリアから投入エリアへと搬送される速さより低速であることを特徴とする。
上記構成によれば、物品が投入された状態の物品受入体は、物品が投入されていない状態のときより低速で搬送されることとなるため、安定した搬送が行われることとなる。特に、物品受入体が平板状の台紙などの面材である場合に、その面材上に載置された物品が搬送の際に転落してしまうことを防止することができる。
本発明によれば、物品受入体は、格納体に複数体が格納された状態で搬送されることとなる。すなわち、物品受入体が複数まとめて並行して搬送されるので、物品受入体の搬送効率は高く保たれる。また、投入エリアで用いられる格納体および事前集品体は、搬出入エリアや事前集品エリアといった他のエリアで搬入作業や事前集品作業が予め済んだ状態で投入エリアに搬送されてくるため、投入エリアに配置される作業者は、搬入作業や事前集品作業を待つ必要がなく、投入エリアに留まったままで格納体への物品投入を連続して行うことができて、待ち時間が解消され、仕分け作業効率が高まる。また、搬出入エリアでは搬出作業および搬入作業、事前集品エリアでは事前集品作業、投入エリアでは投入作業と、各エリアではそれぞれの作業のみを行えば良いようになっているため、作業者は自身の担当作業にのみ集中でき、さらに搬出・搬入作業については機械化も容易であるので、設備全体での仕分け作業効率が高まる。
本発明の実施の形態の一例としての仕分け設備におけるカセット搬送路(格納体搬送路)と事前集品容器搬送路の周辺の概略を示す平面図である。 同設備において用いられるカセット(格納体)の斜視図である。 同設備における搬出入エリアを示す概略側面図であり、(a)は物品投入済の台紙(物品受入体)の搬出作業を示す図、(b)は物品未投入の台紙の搬入作業を示す図である。 同設備における事前集品エリアの概略平面図である。 同設備における投入エリアの平面図である。 同設備における投入作業位置に設けられた投入作業枠を示す正面図である。 同設備において作業に用いられるデータを示す図であり、(a)は事前集品エリアにて用いられる保管データを示す図、(b)は事前集品エリアにて用いられる取出しデータを示す図、(c)は投入エリアにて用いられる投入データを示す図である。 同設備における作業の流れを示す図である。
以下、本発明の実施の形態の一例を、図面を参照しながら説明する。
[仕分け設備の要部構成]
まず、図1に示す仕分け設備10における要部構成について説明する。
この仕分け設備10には、例えばチェーンコンベアなどの駆動コンベアで構成されて敷地内に広がるカセット搬送路14(格納体搬送路の一例)が設けられており、このカセット搬送路14上を、多段式の棚状に構成された格納体であるカセット90が搬送される。仕分け設備10での仕分け作業の対象である物品12は、カセット搬送路14上においては、このカセット90内に格納された台紙92(物品受入体の一例であり、例えばダンボール紙の板)上に載置された状態で搬送されるようになっている。なお、この物品12は、種別によって大きさも形状も様々であり、そうした種別を識別するための物品ラベル13(例えば種別ごとに固有の値である物品IDを記載したバーコードラベル)が各物品12に貼り付けられている。
また、仕分け設備10には、例えばベルトコンベアで構成された事前集品容器搬送路16(事前集品体搬送路の一例)も設けられており、この事前集品容器搬送路16上を、例えば折りたたみ式のコンテナで構成された事前集品容器32(事前集品体の一例)が搬送されるようになっている。事前集品容器搬送路16上においては、物品12は事前集品容器32に収納(集品)された状態で搬送される。
カセット搬送路14に沿った所定の領域には、カセット90に対して台紙92の搬出作業および搬入作業が行われる搬出入エリア20と、カセット90内の台紙92に対して物品の載置(投入作業)が行われる投入エリア40とが配置されており、これら搬出入エリア20と投入エリア40はカセット搬送路14によって互いに結ばれている。
また、投入エリア40は事前集品容器搬送路16にも結ばれており、事前集品容器搬送路16に沿った所定の領域に、投入エリア40のほか、事前集品容器32への物品12の事前集品作業が行われる事前集品エリア30が配置されている。
また、搬出入エリア20は、例えばベルトコンベアで構成された梱包搬送路18にも結ばれており、梱包搬送路18に沿って、物品12を載せた台紙92をシュリンク包装するシュリンク機82と、シュリンク包装された物品12および台紙92を外装箱へ詰める箱詰め機84が配置されている。
なお、この仕分け設備10には、物品12の仕分け作業を管理するための仕分け作業コントローラ60が設けられている。この仕分け作業コントローラ60は例えばコンピュータによって構成することができ、仕分け設備10内の各エリアや機器と無線あるいは有線で通信可能に接続されているほか、上位システム62にも接続されている。
ここで、上位システム62は、仕分け設備10を運用する者、例えば通販小売業者が、仕分け先(個人ユーザ、店舗、取引先など)から受ける注文やそれに応じた商品の仕入れなどを管理するとともに、仕分け設備10全体の動作を管理するシステムである。そして、仕分け作業コントローラ60は、上位システム62から注文や物品12に関するデータを受信し、それを基に各種作業において使用しやすい形にまとめたデータを作成し、仕分け設備10内の各エリアや機器へと適宜送信する。
また、仕分け作業コントローラ60は、仕分け設備10内の各エリアや機器から各種作業の進行状況や動作状態を受信し、状況に合わせてカセット搬送路14の搬送速度など各種機器の動作を制御する。
以上が本実施形態の仕分け設備10の要部構成である。なお、図1においては、カセット搬送路14および事前集品容器搬送路16の周辺エリアの構成のみを表しているが、実際にはこれ以外にも、物品の入荷が行われるエリア、検品が行われるエリア、荷札貼付が行われるエリアなど、数多くのエリアがある。
[カセット90]
次に、この仕分け設備10にて用いられるカセット90(格納体)について説明する。図2に示すように、このカセット90は多段式の棚状の構造物であり、その内部には上下左右に区分けされた複数の格納区画90a(ここでは左右に2列、上下に5段の計10区画)が設けられている。これら格納区画90aのそれぞれには、台紙92を支持して格納できるようになっている。この格納区画90aのそれぞれに格納された台紙92上に物品12を載置(投入)しておくことで、このカセット90がカセット搬送路14に沿って搬送される際には複数の物品12がカセット搬送路14上を同時に並行して搬送されることとなる。
なお、格納区画90aにおいて台紙92を支持する区画底面部は、図2に示すように、櫛状の構造になっており、そのうちの櫛の骨部分で台紙92を支持するようになっている。また、櫛の隙間部分は上下段の間では左右方向の位置が一致するようになっていて、隙間部分が上から下まで一直線に連なるようになっている。
また、カセット90の下方には、各カセット90を個別に識別するためのカセットラベル91(例えばバーコードラベル)が取り付けられている。
[カセット搬送路14]
図1に示すように、カセット90はカセット搬送路14上で搬出入エリア20と投入エリア40との間を搬送される。すなわち、投入エリア40での投入作業が済んで格納区画90a内の台紙92に物品12が載った状態のカセット90は、投入エリア40から搬出入エリア20へ向けて搬送され、搬出入エリア20での搬入作業が済んで格納区画90a内に(物品12が載っていない)台紙92が格納された状態のカセット90は、搬出入エリア20から投入エリア40へ向けて搬送される。
ここで、カセット搬送路14の途中には電動モータや油圧力などによって駆動する搬送路リフタ15a,15bが設けられており、この搬送路リフタ15a,15bは、エリア間を搬送中のカセット90の高さを昇降させる。具体的には、投入エリア40から搬出入エリア20へ向かうカセット90を搬送路リフタ15aにより上昇させ、搬出入エリア20から投入エリア40へ向かうカセット90を搬送路リフタ15bにより下降させる。
なお、カセット搬送路14によるカセット90の搬送は、仕分け作業コントローラ60によって適切な速度および加速度となるよう制御されており、特に、カセット90内の台紙92上に載置された物品12が落下することを防ぐため、カセット90内の物品12にかかる力が一定以上にならないよう制御する。そのためには、物品12を載置しているとき、すなわちカセット90が投入エリア40から搬出入エリア20へ向けて搬送されるときには、搬出入エリア20から投入エリア40へ向けて搬送されるとき(物品12を載置していないとき)よりも低速で搬送を行うことが望ましい。
[搬出入エリア20]
カセット90に対する台紙92の出し入れが、搬出入エリア20で行われる。台紙92の出し入れとは、具体的には、カセット90の各格納区画90aに物品12を載置した状態で格納されている台紙92を取り出して物品12を載せたまま台紙92を搬出する搬出作業と、格納区画90aのそれぞれに台紙92が支持されるように台紙92を格納して搬入する搬入作業のことである。
図1に示すように、搬出入エリア20においてカセット搬送路14と梱包搬送路18との間に搬出入装置22A,22Bがいくつか(図1では4つ)設けられており、この搬出入装置22A,22Bによって搬出作業および搬入作業が実行される。
図3に示すように、搬出入装置22A,22Bはカセット90を昇降させる昇降機構23と、上面に移載コンベア26aを備えた移載フォーク26と、を備えている。また、搬出作業用の搬出入装置22Aと搬入作業用の搬出入装置22Bとが組になって互いに隣接位置(図1中において左右方向)に配置されている。
なお、搬出入エリア20に搬送されてきたカセット90をどの搬出入装置22A,22Bへ送るかについては、仕分け作業コントローラ60が各搬出入装置22A,22Bの動作状況を監視して、各搬出入装置22A,22Bの作業量が均一になるよう振り分ける。
「搬出作業」
図3(a)に示す搬出作業の際には、物品12を載置した台紙92を格納しているカセット90が、搬送路リフタ15a(図1)によって高い位置に上昇させられた状態で投入エリア40からのカセット搬送路14により送られてきて、搬出作業用の搬出入装置22Aが有する昇降機構23の昇降台23aに載せられる。なおここで、昇降台23aの初期位置に近接して設けられたカセットラベル読取器24によってカセット90のカセットラベル91を読み取ることで、これから搬出作業(およびこれに続く搬入作業)が行われる対象がどのカセット90であるかを識別することができる。
昇降台23aの上面は積載物を前後に動かすことができる移動面になっており、載せられたカセット90は梱包搬送路18の方向へ少しだけ移動させられる。移載フォーク26は送られてくるカセット90の最下段の格納区画90aの下面と昇降台23aの上面との間の高さに配置されており、昇降台23a上でのカセット90の移動により、移載フォーク26は最下段の格納区画90aに格納されている台紙92と昇降台23aとの間に位置することとなる。
この状態で移載フォーク26の高さを固定したまま昇降機構23の昇降駆動器23b(電動モータの駆動力などにより上下方向への移動を発生させる機器)によって昇降台23aをカセット90とともに下降させていくと、相対的には移載フォーク26が最下段の格納区画90aの台紙92に対して上昇することとなるため、移載フォーク26の移載コンベア26a上に台紙92が載ることになる。なおここで、詳しくは図示しないが、移載フォーク26は、前述の格納区画90aの区画底面部の、櫛の隙間部分を通ることができるような、左右に離間した数本のアームで構成されているものとし、また、カセット90の左右2列から同時に搬出を行えるように、左右に2つの移載フォーク26が組となって配置されているものとする。
移載コンベア26a上に載った台紙92は、物品12を載置したまま、移載コンベア26aによって梱包搬送路18の方向へと送られる。これにより、最下段の格納区画90aに格納された台紙92および物品12がカセット90より搬出されていく。
昇降台23aと昇降駆動器23bによりカセット90をさらに下降させ続けていくと、最下段の格納区画90aの台紙92に続いて、図3(a)に示すように、下から二番目の格納区画90aからも台紙92および物品12が搬出されていく。
これを最上段から台紙92および物品12が搬出されていくまで続けることにより、カセット90の各格納区画90aからの台紙92および物品12の搬出作業が行われる。
最上段の格納区画90aから台紙92および物品12を搬出して搬出作業が済んだとき、カセット90内は空の状態(台紙92が格納されていない状態)となる。
「搬入作業」
この空となったカセット90に対して、次に図3(b)に示す搬入作業が行われる。
上記の搬出作業完了時、カセット90は搬出入エリア20へと送られてきたときよりも低い高さに位置することになる。
その低い高さにあるカセット90を、低い位置に設けられた受渡し装置27によって、隣接位置にある(組となっている)搬入作業用の搬出入装置22Bへ受け渡す。搬入作業用の搬出入装置22Bも、搬出作業用の搬出入装置22Aと同様に昇降機構23と移載フォーク26を備えており、カセット搬送路14とも連絡しているが、梱包搬送路18とは直接連絡しておらず、図3(b)に示すように、代わりに台紙供給機28aと繋がった台紙搬入路28(例えばベルトコンベア)と連絡している。
台紙供給機28aは多数枚貯蔵されている台紙92を吸盤で吸い付けるなどして一枚ずつ台紙搬入路28へと供給することができ、台紙搬入路28へ供給された台紙92は移載フォーク26の方向へと搬送される。
搬出作業によりカセット90が下降させられたため、カセット90が搬入作業用の搬出入装置22Bの昇降台23aへ受け渡されたとき、移載フォーク26はカセット90の最上段の格納区画90aよりも上方に位置していることとなる。この状態で移載フォーク26の移載コンベア26aにより台紙92をカセット搬送路14の方向へ搬送させながら昇降台23aを上昇させていくと、相対的には台紙92がカセット90に対して下降することとなるため、最上段の格納区画90aの区画底面部に台紙92が重なり、そこからさらにカセット90を上昇させると、最上段の格納区画90aの区画底面部に台紙92が支持されることとなって、最上段の格納区画90aへ台紙92が搬入された状態となる。
昇降台23aと昇降駆動器23bによりカセット90をさらに上昇させ続けていくと、最上段の格納区画90aに続いて、図3(b)に示すように、上から二番目の格納区画90aにも台紙92が搬入されていく。
これを最下段の格納区画90aへ台紙92が搬入されるまで続けることにより、カセット90の各格納区画90aへの台紙92の搬入作業が行われる。
最下段の格納区画90aへ台紙92を搬入して搬入作業が済んだとき、カセット90の高さは、搬出入エリア20へやってきたときと同等の高さに戻っている。
この高い位置に戻ったカセット90を、昇降台23a上の移動面によって、投入エリア40へ向かうカセット搬送路14へ受け渡すことで、このカセット90に対する搬出作業および搬入作業は完了となる。
なお、搬入作業の際には、どのカセット90の、どの格納区画90aに、どの台紙92が搬入されたか、の情報を記録しておくことが好ましい。具体例としては、図3(b)に示すように、台紙搬入路28の上方に、台紙92を個別に識別するための台紙識別情報(例えばバーコード)を印刷する台紙識別情報印刷器29aを設けておき、カセット90へ向かう台紙92に台紙識別情報を印刷して、そこから移載フォーク26に近い位置に設けられた台紙識別情報読取器29bで台紙92の台紙識別情報を読み取って、その台紙識別情報を搬出入装置22Bの動作状況(どのカセット90の何段目に対して搬入作業をしているか)とつき合わせて、台紙92が搬入されていくカセット90の格納区画90aがどれであるかを記録し、台紙92と格納区画90aとの対応関係を仕分け作業コントローラ60に送信しておくという方法が考えられる。
[事前集品エリア30]
カセット90内の各台紙92上に載置される予定の物品12、すなわち仕分け設備10における仕分け対象である物品12は、物品12の種類に応じてそれぞれの仕入れ先から仕分け設備10の入荷エリア(図示せず)へ入荷された後、物品ラベル13貼り付けなど先行の作業を経た上で、図4に示す事前集品エリア30に送られる。この事前集品エリア30では、複数件の注文に応じて、それらの注文に属する複数の物品12をまとめて事前集品容器32(事前集品体の一例であり、例えば折りたたみ式のコンテナ)に集品する、事前集品作業が行われる。ここで、事前集品容器32には、各事前集品容器32を個別に識別するための容器ラベル33(例えばバーコード)が取り付けられているものとする。
なお、図示の便宜上、図4においては事前集品エリア30を一つのみ示しているが、事前集品エリア30は仕分け設備10の各所に複数設けてもよく、そのそれぞれにおいて事前集品容器32への物品12の事前集品作業が行われ、各事前集品エリア30が事前集品容器搬送路16によって投入エリア40と繋がるように構成してもよい。
図4に示す事前集品エリア30には、入荷エリアから送られてきた物品12を保管する保管棚34と、事前集品作業用の事前集品カート36が備え付けられており、さらに、事前集品作業を担当する作業者HSが配置されている。また、仕分け作業コントローラ60と無線または有線で通信可能な、事前集品作業を管理する事前集品コントローラ38(例えばコンピュータ)が設けられている。
保管棚34は、例えば入荷エリアから物品12を逐次補充可能なフローラックとして構成することができる。また、保管棚34において各物品12を保管する保管部のそれぞれにはアドレス(位置情報)が予め設定されていて、どのアドレスの位置にどの種別の物品12が入荷されてきて保管されているか、に関する保管データが事前集品コントローラ38にて管理される。保管データは図7(a)に示すように、保管棚34のアドレスと、そのアドレスの位置に保管されている物品12の物品ID(種別ごとに固有の値)とを含むデータである。
図4に示す事前集品カート36は、事前集品容器32を積載しながら保管棚34に沿って事前集品エリア30内を走行することが可能な走行体とすることができ、詳しくは図示しないが、作業者HSに対して事前集品作業の指示を表示する表示部(液晶表示器など)と、容器ラベル33を読み取る容器ラベル読取器と、事前集品コントローラ38と情報を送受信する無線装置と、送受信される情報を処理する情報処理部(ICチップなど)と、物品12が事前集品容器32に収納された際に作業者HSによって操作される収納確認部(ボタンなど)などを備えている。
「事前集品作業」
事前集品作業担当の作業者HSは、事前集品作業を行うにあたり、事前集品容器保管所(図示せず)に保管されている空の事前集品容器32を、その容器ラベル33を容器ラベル読取器に読み取らせた上で事前集品カート36に積み込んで、その事前集品カート36と共に事前集品エリア30内を移動する。
事前集品コントローラ38は、事前集品作業の開始時に、仕分け作業コントローラ60と通信して、ユーザからの注文に関するデータを受信し、受信したデータと保管データとを基に、事前集品作業において用いる取出しデータを作成する。
取出しデータは図7(b)に示すように、ユーザからの注文毎に個別に割り振られた注文IDと、その注文に属する(要求されている)物品12の物品IDと、その物品IDを有する物品12が保管されている保管棚34内のアドレスと、各物品12の要求数量と、必要容積(その注文に属する物品12を全て収納するために必要な事前集品容器32の空きスペース量)を項目として含むデータである。
図4に示す事前集品カート36は、事前集品作業にあたり、まず事前集品コントローラ38から一つ(一件)の注文に対応する取出しデータを受信して、その取出しデータに含まれる物品12の事前集品作業についての指示を作業者HSに対して表示する。すなわち、保管棚34内のどの位置(アドレス)に保管されている物品12を何個取り出して事前集品容器32へと集品すべきかを、まず一つのアドレスについて表示部に表示する。
作業者HSはこの表示に従い、表示されたアドレスの位置へ事前集品カート36と共に向かって、その位置にある物品12を、表示された数量だけ事前集品容器32へ収納(集品)して、収納したら事前集品カート36の収納確認部を操作する。すると、表示部には、取出しデータに含まれる次の物品12の情報、つまり今回集品した物品12と同じ注文に属する他の物品12のアドレスと数量が新しく表示されるので、作業者HSは新しく表示された物品12の集品に向かう。
これを繰り返すことにより、同一の注文に属する物品12は同一の事前集品容器32へと集品されることとなる。つまり、一件の注文において要求されている物品12が、複数の事前集品容器32に分散して集品されることはない。
一つの注文に属する物品12が、事前集品カート36に積載された事前集品容器32に全て集品されると、事前集品カート36は、事前集品コントローラ38と通信して、今回使用した取出しデータに対応する注文に関する事前集品作業が完了したことを送信すると共に、次の注文に対応する取出しデータを新しく受信する。
次の取出しデータを受信した際に、事前集品カート36の情報処理部は、現在積載している事前集品容器32に対してこれまで行われてきた事前集品作業において用いた取出しデータの必要容積の総和と、次の取出しデータの必要容積とを合計し、その合計である次回予想容積を事前集品容器32の全容積(規定値)と比較する。
次回予想容積が事前集品容器32の全容積より小さく、かつ事前集品容器32に対して規定件数(例えば10件)の注文に関する事前集品作業がまだ行われていない場合には、情報処理部は事前集品作業を続行すべきと判断する。すなわち、新しく受信した取出しデータに含まれる物品12の事前集品作業についての指示を表示部に表示させる。
一方、次回予想容積が事前集品容器32の全容積を上回っている場合には、情報処理部は、事前集品容器32が既に満杯であると判断し、その事前集品容器32を投入エリア40へ送り出すべき旨の指示を、表示部によって作業者HSに対して表示する。
また、次回予想容積が事前集品容器32の全容積より小さくとも、現在積載している事前集品容器32に対して既に規定件数(例えば10件)の注文に関する事前集品作業が行われている場合には、情報処理部は、その事前集品容器32に対する事前集品作業は完了したと判断し、その事前集品容器32を投入エリア40へ送り出すべき旨の指示を表示部によって表示する。
事前集品容器32を投入エリア40へ送り出すべき旨の指示(例えば表示部に「満量」や「完了」と表示する)が行われると、作業者HSは、事前集品エリア30と投入エリア40とを結ぶ事前集品容器搬送路16によって、事前集品カート36に積載されている事前集品容器32を投入エリア40へと送り出す(例えば、事前集品容器搬送路16がベルトコンベアである場合には、事前集品容器32をそのベルトコンベア上へ載置する)。
事前集品容器32を投入エリア40へと送り出した後、作業者HSは、事前集品容器保管所から新しく空の事前集品容器32を事前集品カート36に積み込む。新しく事前集品容器32が積載されたら、事前集品カート36の情報処理部は、先に受信していた取出しデータに含まれる物品12の事前集品作業についての指示を表示部に表示させることによって、新しく積載された事前集品容器32への事前集品作業を作業者HSに行わせる。
なお、事前集品容器32を投入エリア40へ送り出す際、その事前集品容器32にはどの注文に対応する物品12が集品されているか、の情報を記録しておくことが望ましい。具体例としては、この事前集品容器32を事前集品カート36に積み込んだときに読み取った容器ラベル33の情報(事前集品容器32を個別に識別する容器ID)と、この事前集品容器32に対して行われた事前集品作業に係る複数の(例えば10件分の)注文IDとを組にして、容器IDと注文IDの対応関係を事前集品コントローラ38を介して仕分け作業コントローラ60へ送信しておくという方法が考えられる。
[投入エリア40]
事前集品エリア30と事前集品容器搬送路16によって結ばれている、図5に示す投入エリア40には、物品12が集品された事前集品容器32のほか、搬出入エリア20で台紙92が格納されたカセット90がカセット搬送路14によって搬送されてくる。そして、この投入エリア40では、搬送されてきたカセット90内の台紙92上へ、事前集品容器32内の物品12を載置(投入)していく投入作業が行われる。
なお、投入エリア40には、仕分け作業コントローラ60と無線または有線で通信可能な、投入作業を管理するための投入コントローラ48(例えばコンピュータ)が設けられていて、この投入コントローラ48により、投入エリア40内の各種機器の動作制御ができるようになっている。
<投入作業位置41>
図5に示すように、投入エリア40には複数(図中に示されているのは4箇所)の投入作業位置41が設けられており、投入作業位置41に面する位置にはそれぞれ投入作業を担当する作業者HAが配置されている。この投入作業位置41は、カセット搬送路14のうち、搬出入エリア20と投入エリア40とを結ぶエリア間搬送路14Mから側方(図5において左右)に分岐した位置に設けられている。
投入作業位置41に隣接するカセット搬送路14上の位置には、カセット搬送路14の搬送方向と交差する方向へ被搬送物を移動させることが可能な側方移行器45(例えばカセット搬送路14の搬送面から一時的に上昇して短距離の搬送を行うチェーンコンベア)が設けられており、この側方移行器45により、エリア間搬送路14M上を搬送されてきたカセット90を投入作業位置41へと移動させることができる。また、投入作業位置41にも側方移行器45が設けられていて、この投入作業位置41の側方移行器45により、カセット搬送路14からカセット90を受け取ることができるほか、投入作業が完了したカセット90をカセット搬送路14へ戻すことができる。
なお、投入作業位置41の作業者HA側には、カセットラベル読取器42が設けられていて、投入作業位置41へ送られてきたものがどのカセット90であるかを、カセットラベル91を読み取ることで識別することができるようになっている。
<停留位置43>
作業者HAから見て投入作業位置41より裏側には、投入作業位置41と同様の側方移行器45を備えた停留位置43が設けられている。カセット搬送路14上において停留位置43に隣接する位置にも側方移行器45が設けられていて、カセット搬送路14から停留位置43へとカセット90を移動させることができるようになっている。
カセット90が投入作業位置41へと接近した際に、既に投入作業位置41に他のカセット90が配置されている場合には、カセット90はこの停留位置43で一時的に待機することができる。なお、停留位置43と投入作業位置41との間には停留カセット搬送器43U(例えば短距離のチェーンコンベア)が設けられており、停留位置43のカセット90をこの停留カセット搬送器43Uにより投入作業位置41へと移動させることができる。
投入作業位置41に他のカセット90が配置されているか否かの判定については、投入作業位置41に重量センサ(図示せず)などカセット90の存否を検出できる手段を設けておくとよい。そして、投入コントローラ48が、カセット90の存否検出に基づいて、側方移行器45を動作させるか否かを決めるようにすればよい。また、停留位置43にも重量センサなどを設けて、停留位置43におけるカセット90の存否も検出できるようにしておくと、既にカセット90が待機している停留位置43へとさらにカセット90が移動させられてきてカセット90同士が衝突してしまうことを防ぐことができる。
<投入作業枠44>
投入作業位置41と作業者HAの間に、カセット90の各格納区画90aに対応した複数(例えば10箇所)の間口44aを有する投入作業枠44が設けられている。この投入作業枠44は、図6に示すように、棒状のフレームを組み合わせて構成することができ、フレームで囲われた領域が各間口44aとなる。なお、これらの間口44aには、各間口44aを識別するための間口IDが割り振られている。
さらに、各間口44a周りのフレームには点消灯を制御可能な照明体(例えばLEDを一列に並べた線光源)が埋め込まれており、間口照明44b(間口表示手段の一例)を構成している。また、各間口44aの側方には、その間口44aへ投入すべき物品12の数量を表示できる数量表示器44cと、その間口44aへの投入を行った際に作業者HAが操作するための投入確認ボタン44dが備えられている。
なお、図5に表すように、投入作業位置41の作業者HA側には、カセット90の動きを抑制するストッパ41sが設けられていて、カセット90が停留位置43から投入作業位置41へと移動させられた際に、投入作業枠44に対して所定の間隔を空けた位置で停止するようになっており、カセット90が投入作業枠44に衝突しないようになっている。そして、カセット90が投入作業枠44に対して停止した(配置された)際に、カセット90の格納区画90aのそれぞれが、投入作業枠44の各間口44aに臨むようになっている。
<事前集品容器引き込み路47>
事前集品容器32を搬送してくる事前集品容器搬送路16は、図5に示すように、投入エリア40において、複数の投入作業位置41の側方を通過するように延びており、この事前集品容器搬送路16と各投入作業位置41とを繋ぐように、事前集品容器引き込み路47が各投入作業位置41に対応して設けられている。
事前集品容器引き込み路47は、事前集品容器搬送路16上の事前集品容器32を作業者HAが自分の手元にまで引き込めるように設けられているものであり、例えばフリーローラコンベアとして構成することができる。
また、事前集品容器引き込み路47の作業者HA側には、事前集品容器32を留め置くことが可能な容器留置台47aが設けられている。
<投入作業端末46>
各容器留置台47aの近傍には、投入作業を支援する投入作業端末46(例えばコンピュータ)が設けられており、詳しくは図示しないが、この投入作業端末46は、容器ラベル33および物品ラベル13を読み取り可能なラベルリーダ、作業者HAに対して情報を表示する表示部、カセットラベル読取器42や投入作業枠44や投入コントローラ48と無線または有線で通信を行う通信装置、などを備えている。
「投入作業」
投入エリア40において行われる投入作業について説明する。
まず、投入作業位置41にカセット90が配置された(搬送されてきた)際、そのカセット90のカセットラベル91がカセットラベル読取器42によって読み取られ、投入作業端末46は、自身の通信装置および投入コントローラ48を介して、仕分け作業コントローラ60から、そのカセット90に格納されている台紙92の情報(搬入作業の際に記録された情報)を取得する。
一方、各投入作業位置41に対して配置されている作業者HAは、事前集品容器搬送路16上で搬送されている事前集品容器32を、事前集品容器引き込み路47を通じて、自分の近くの容器留置台47aに引き込む。そして、自分の面前の投入作業位置41にカセット90が既に配置されているならば、そのカセット90に対して、引き込んだ事前集品容器32内の物品12の投入作業を開始する。
具体的には、まず引き込んだ事前集品容器32の容器ラベル33を投入作業端末46のラベルリーダで読み取る。すると、投入作業端末46は、自身の通信装置および投入コントローラ48を介して、仕分け作業コントローラ60から、その事前集品容器32に集品されている物品12の情報(事前集品作業の際に記録された情報)を取得し、その情報と、先に取得したカセット90内の台紙92の情報に基づき、投入作業において用いる投入データを作成する。
投入データは、どの物品12を投入作業枠44のどの間口44aへ投入していくべきか、に関するデータであり、図7(c)に示すように、注文IDと、その注文に属する物品12の物品IDと、各物品12の要求数量と、各物品12の投入が済んだか否かを示す投入フラグと、各物品12を投入すべき間口44aの間口IDと、その間口44aに対応する格納区画90aに格納されている台紙92の識別情報(台紙ID)を項目として含むデータとすることにより、事前集品容器32に対して行われた事前集品作業に係る複数(例えば10件)の注文の各注文IDと、間口IDとの対応関係を示すことができる。
ここで、どの注文に属する物品12をどの間口44a(に対応する格納区画90a内の台紙92)へ投入するべきかの割り当てについては、一定の法則に従って自動的に割り当てるものとする。例えば、注文IDおよび間口IDが数値として表されているならば、その数値が小さい順に注文IDと間口IDとを組にしていく。ここで、下側の間口44aほど間口IDが小さく、上側ほど間口IDが大きく設定されているならば、下側の間口44aほど、小さい注文IDの注文が割り当てられていくこととなる。
こうして作成した投入データに基づき、図5に示す投入作業端末46は、その表示部に、投入作業位置41に現在配置されているカセット90のどの格納区画90a(投入作業枠44のどの間口44a)に、どの物品12を投入すべきであるかを表示する。
次に、作業者HAは事前集品容器32内の物品12を任意に取り出し、その物品12の物品ラベル13を投入作業端末46のラベルリーダで読み取る。すると、投入作業端末46は、物品ラベル13から読み取った物品IDを投入データと照らし合わせ、その物品IDを有する物品12が割り当てられている間口44aを特定する。そして、投入作業端末46の通信装置を介して、投入作業枠44に、特定した間口44aに対応する間口照明44bおよび数量表示器44cを動作させる指令を送信する。
これにより、その物品12を投入すべき格納区画90aに対応する投入作業枠44の間口44aが、間口照明44bによって照らし出される。また、その物品12を投入すべき数量(投入データ内の要求数量)が、数量表示器44cに表示される。
作業者HAは、事前集品容器32から取り出した物品12を、間口照明44bが光っている間口44aに投入する。すなわち、その間口44aに対応するカセット90の格納区画90a内に格納されている台紙92上へ物品12を載置する。ここで、数量表示器44cの表示が複数個を示しているならば、同種の物品12をその数量だけ事前集品容器32から取り出した上で投入を行う。そして、投入を行った間口44aの投入確認ボタン44dを操作(押下)する。
投入作業端末46は、通信装置を介して、投入確認ボタン44dが操作されたことを検知し、今回の投入が行われた物品12に関して、投入データ内の投入フラグを立てる(投入が済んだことを示す状態にする)。そして、操作された投入確認ボタン44dに対応する間口照明44bを消灯させ、数量表示器44cの表示を消させる。
続いて作業者HAは、事前集品容器32内から物品12を新しく任意に取り出し、その物品12の物品ラベル13を投入作業端末46のラベルリーダで読み取る。すると、新しく取り出された物品12について、上記と同様に、投入データとの照らし合わせ、投入作業枠44への動作指令、間口44aへの投入、投入確認ボタン44dの操作が行われる。以上の作業を、事前集品容器32内の物品12が全てカセット90へと投入されるまで繰り返す。
事前集品容器32内の物品12が全てカセット90へ投入されたとき、投入データ内の投入フラグが全て立った状態となる。投入フラグが全て立つと、投入作業端末46は、投入作業位置41に現在配置されているカセット90への投入作業が完了したと判断し、投入コントローラ48を介して投入作業位置41の側方移行器45を動作させて、カセット90をカセット搬送路14に戻して、搬出入エリア20へと送り出す。
投入作業位置41のカセット90がカセット搬送路14に戻された後、投入作業位置41の裏側の停留位置43に待機しているカセット90か、カセット搬送路14上のカセット90のうち物品12を未投入のものが投入作業位置41へ移動させられる。なおここで、物品12を投入済みのカセット90が投入作業位置41へ移動させられることがないように、カセット搬送路14に重量センサを設けるなどして、未投入時と投入済み時のカセット90の重量差により、投入済みか否かを検出できるようにしておくとよい。
作業者HAは、空になった事前集品容器32を、投入エリア40内に設けられた空容器返却ライン(図示せず)を通して事前集品エリア30に返却するか、空容器置き場(図示せず)に積んでおくかなどして容器留置台47aから除去し、次の事前集品容器32を事前集品容器搬送路16から引き込む。
以上のようにして、投入エリア40へと搬送されてきたカセット90内の格納区画90aに格納された台紙92に対する投入作業が行われる。
[物品12及びカセット90の流れ]
次に、図1および図8を参照して、本実施の形態における物品12およびカセット90の流れを確認する。なお、図8においては、物品12の流れとカセット90の流れを並列に示しており、左側の流れが物品12の流れ、右側の流れがカセット90の流れである。
まず、仕分け設備10へ入荷された物品12は、物品ラベル13貼り付けなどの先行作業を経た上で事前集品エリア30へ送られ、事前集品作業により事前集品容器32へと集品される(図8のステップS1)。
その一方、事前集品作業とは独立に、カセット90に対して搬出入エリア20にて搬入作業が行われ、カセット90の各格納区画90aに台紙92が搬入される(図8のステップS2)。
事前集品作業を受けた物品12と、搬入作業を受けたカセット90はそれぞれ投入エリア40へと搬送され、投入作業により、カセット90内の格納区画90aに格納(搬入)された台紙92上に物品12が載置(投入)される(図8のステップS3)。
投入作業を受けた物品12およびカセット90は共に搬出入エリア20へ搬送され、搬出作業により、カセット90内の台紙92が物品12を載置したまま搬出される(図8のステップS4)。
カセット90から取り出された台紙92およびその上の物品12は、例えばベルトコンベアで構成された梱包搬送路18によって搬出入エリア20から送り出されて、梱包作業を受ける(図8のステップS5)。具体的には、台紙92と物品12はまずシュリンク機82へと搬送され、そこで熱収縮性フィルムが台紙92と物品12とにまとめて巻きつけられ、その状態の台紙92と物品12が熱収縮加工トンネルに通されて、フィルムの熱収縮により物品12が台紙92に密着させられ、物品12と台紙92とがくくり付けられるようにして一体となる。梱包搬送路18は、シュリンク機82からさらに箱詰め機84へと通じており、台紙92と一体となった物品12は、この箱詰め機84において、台紙92ごと外装箱へと箱詰めされてから、仕分け先に向けての出荷を行う出荷エリア、あるいは荷札貼付など後続の作業を行う下流のエリアへと搬送されていく。
一方、搬出作業によって台紙92が搬出された(取り出された)カセット90は、搬出入エリア20で再び搬入作業を受ける(図8のステップS2に戻る)。
以上が本実施の形態における物品12およびカセット90の流れとなる。
以上のように本実施の形態によれば、梱包作業において機械が取り扱い易い面材である台紙92上に物品12を載置する形式としつつも、その台紙92をカセット90に格納した上で複数を並行して搬送しているため、物品12が載置された状態の台紙92の搬送速度を、物品12が転落しない程度の速さまで低下させたとしても、単位時間当たりの台紙92(およびその上の物品12)の搬送数量は低下することがなく、搬送効率を高く維持したまま、安全確実な物品12の搬送を行うことができる。
また、本実施の形態によれば、投入作業において必要な、物品12を投入すべきカセット90も、投入されるべき物品12も、それぞれ搬出入エリア20および事前集品エリア30から、搬入作業および事前集品作業を受けた上で投入エリア40まで次々と搬送されてくるため、投入作業担当の作業者HAは、投入エリア40内に留まったまま、待ち時間が発生することなく次々と投入作業を行えるので、作業効率が高まる。また、搬入作業および事前集品作業が予め別エリア(搬出入エリア20,事前集品エリア30)で行われているため、作業者は投入作業のみに専念できて、この点からも作業効率が高まる。
また、本実施の形態によれば、投入作業が行われる投入作業位置41は、エリア間搬送路14M上ではなく、そこから分岐した箇所に設けられているため、機器の不良や作業者HAの不慣れなどの原因により投入作業が滞ってカセット90が投入作業位置41に長時間留まってしまったとしても、エリア間搬送路14M上でカセット90が留まってしまうわけではないため、搬出入エリア20と投入エリア40間でのカセット90の搬送は滞ることがない。
さらに、本実施の形態によれば、カセット90が一時的に停留可能な停留位置43が設けられているため、投入作業位置41に配置されたカセット90への投入作業が行われている間に、この停留位置43に次のカセット90を待機させておくことで、投入作業位置41のカセット90への投入作業が済んだ際には待機していたカセット90を即座に投入作業位置41へ移動させることができ、作業者HAは次のカセット90の到着を待つ必要がなく、すぐに次の投入作業にとりかかることができて、高い作業効率が得られる。
また、投入作業位置41に、カセット90の各格納区画90aに対応する間口44aを備えた投入作業枠44が設けられていて、いずれかの間口44aに対応するカセット90の格納区画90aへ物品12を投入すべきときには、その間口44a周りのフレームに設けられた間口照明44bが点灯し、投入対象の間口44aを囲むフレームが光ることで間口44aが照らし出されるため、作業者HAは投入対象の間口44aを容易に認識することができ、どの間口44aへ物品12を投入すべきか迷うことがない。また、間口照明44b、数量表示器44c、投入確認ボタン44dなどの表示手段及び入力手段を、投入作業位置41の数に応じた分だけ用意すればよいので、カセット90の一つ一つに表示手段及び入力手段を設ける必要がなく、機材コストを低減できる。
また、投入作業において事前集品容器32の容器ラベル33が読み取られたときに投入データを作成して、どの格納区画90aに格納されている台紙92にどの物品12を投入(載置)すべきかの割り当てを行う、すなわち、現在投入作業位置41にあるカセット90に対して事前集品容器32内の物品12をどのように投入していくかを、投入作業の時点で決めるため、事前集品作業の時点では投入作業位置41と事前集品容器32の対応関係は決まっておらず、事前集品作業を済ませた事前集品容器32は、どの投入作業位置41に対応する容器留置台47aに引き込まれてもよい。また、カセット90への台紙92の搬入作業時にも、そのカセット90と投入作業位置41の対応関係は決まっていないので、搬入作業を済ませたカセット90はどの投入作業位置41へ送られてもよい。このため、仕分け設備10の柔軟な運用が可能となる。
なお、本実施の形態においては、物品受入体の一例として台紙92を用いているが、物品受入体としては、物品12が投入された(物品12を受け入れた)状態でカセット90(格納体)に格納されて搬送されるものを用いればよく、例えばプラスチック板や金網などの面材でもよく、また、物品12の支持をより確実とするためにトレイやコンテナを用いてもよい。
また、本実施の形態においては、格納体の一例として2列5段の格納区画90aを備えた棚状に構成されたカセット90を用いているが、格納区画90aの配置はこれに限るものではなく、高さ方向に複数並べて幅方向には1列に配置したり、幅方向に複数並べて高さ方向には1段で配置したりしてもよい。また、格納体は物品受入体を複数格納した状態で搬送されるものであればよく、例えば複数の物品受入体を保持して自走する自走台車とすることもできる。この場合、自走台車の移動経路が格納体搬送路となる。なお、搬出入エリア20における搬出作業と搬入作業は格納体の形態に合わせて最適な形式で行えばよく、搬出入装置22A,22Bの代わりにフォークリフトを用いたり、あるいは人手で行ったりしてもよい。
また、本実施の形態においては、事前集品体として事前集品容器32(折りたたみ式のコンテナ)を用いているが、事前集品体は仕分け対象(投入予定)の物品12が集品された状態で搬送されるものであればよく、例えば袋体でもよい。また、事前集品カート36に物品12を直接積み込めるようにして、この事前集品カート36が事前集品エリア30と投入エリア40との間で移動するようにしてもよい。この場合、事前集品カート36の移動経路が事前集品体搬送路となる。また、事前集品体搬送路上に直接物品12を集約するようにして、集約された物品12の集まりを事前集品体とみなすこともできる。
また、本実施の形態においては、投入データを投入作業にのみ使用しているが、事後チェックにも用いるようにしてもよい。例えば、投入作業が完了した際に、用いた投入データを仕分け作業コントローラ60へ送信しておき、搬出作業の際に、搬出された台紙92の台紙識別情報および載置されている物品12の物品IDを読み取って、投入データと照合し、読み取った台紙識別情報および物品IDと投入データとの整合を確認することで、投入データ通りに投入作業が行われているか、搬送中に物品12が落下したりしていないか、などをチェックするようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、搬出作業を行う搬出入装置22Aと隣接した位置の搬出入装置22Bによって搬入作業を行っているが、搬出作業と搬入作業を同一位置で行ってもよい。例えば、搬出作業と搬入作業のどちらを行うかによって搬出入エリア20の出入口付近のカセット搬送路14の搬送方向を変えるようにするとともに、搬出入装置22Aが梱包搬送路18と台紙搬入路28のどちらに繋がるかについても変更可能にしておくことで、同じ搬出入装置22Aで搬出作業と搬入作業の両方を行えるようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、事前集品容器32内の物品12が全てカセット90へ投入されると、そのカセット90を搬出入エリア20へ送り出すようにしているが、物品12未投入の格納区画90aが残っているようならば、次の事前集品容器32内の物品12も同じカセット90へ投入できるようにしてもよい。例えば、大きめの物品12を多く要求する注文があったために容積が足りず、事前集品容器32にはカセット90の格納区画90aの数(例えば10区画)に満たない件数(例えば4件)の注文の分だけしか物品12が集品されていなかったならば、その事前集品容器32内の物品12を全て投入してもカセット90をすぐには搬出入エリア20へ送らず、次の投入作業に用いる事前集品容器32の容器ラベル33が読み取られるまで、そのカセット90を投入作業位置41に留めておく。そして、次の投入作業に用いる事前集品容器32にも少件数(例えば6件)の注文に対応する物品12のみが集品されており、その件数と先の事前集品容器32に対応する件数との合計が格納区画90aの数以内であるならば、次の事前集品容器32内の物品12を、未投入の格納区画90aへ投入させればよい。ただし、件数の合計が格納区画90aの数を超えていたならば、先の投入作業に使ったカセット90は搬出入エリア20へ送り、停留位置43またはカセット搬送路14から新しくカセット90を投入作業位置41へ移動させてくる。
また、本実施の形態においては、図5に示すように、各投入作業位置41に対応して停留位置43を一箇所ずつ設けているが、一つの投入作業位置41に対応して停留位置を二箇所以上設けてもよい。すなわち、一つの投入作業位置41における投入作業に対して、複数のカセット90がその完了を待機するようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、数量表示器44cに物品12の要求数量を表示させ、同種の物品12についてはその要求数量を一度に投入させるようにしているが、作業者の熟練度合いや物品12の性質(掴みにくいなど)によっては、物品12を一つずつ投入させるようにしてもよい。このとき、複数要求されている物品12の投入フラグについては、投入の度に投入データ内の要求数量を減算していくようにして、要求数量が0となったときに投入フラグが立つようにするとよい。また、複数の種別の物品12がセットで要求されることが多い場合には、そのセットに含まれる物品12の物品ラベル13を読み取った際に、セットで要求されている旨と、そのセット内訳を投入作業端末46の表示部に表示するなどして、複数の種別の物品12をまとめて投入させるようにしてもよい。
また、本実施の形態においては、間口表示手段として間口照明44bを用い、間口44aを照らし出すことによって投入作業対象の間口44aを投入担当の作業者HAに認識させるようにしているが、どの間口44aに投入を行うべきかを作業者HAが認識できるようになっていればよく、例えば数量表示器44cの数量表示のみで投入作業対象の間口44aを認識させるようにしてもよいし、各間口44aに開閉式のシャッターを設けておき、投入作業対象の間口44aのみが開くようにしてもよい。
10 仕分け設備
12 物品
20 搬出入エリア
30 事前集品エリア
32 事前集品容器
40 投入エリア
90 カセット
92 台紙

Claims (6)

  1. ユーザからの注文に応じて物品を仕分ける仕分け設備において、
    物品を投入した物品受入体を複数格納した格納体を搬送することで複数の注文に対応する物品を並行して搬送する格納体搬送路と、前記物品受入体への投入予定の物品が集品された事前集品体を搬送する事前集品体搬送路と、を備え、
    前記格納体搬送路に沿って、
    複数の格納区画を有する格納体の各格納区画に対して、前記物品受入体の搬出および搬入を行う搬出入エリアと、
    前記物品受入体に対して物品の投入を行う投入エリアと、
    が設けられており、
    前記事前集品体搬送路に沿って、前記物品受入体に投入される予定の物品を事前集品体へと集品する事前集品エリアが設けられており、また、前記事前集品体搬送路は、前記事前集品エリアと前記投入エリアとを結んでおり、
    前記格納体は、前記搬出入エリアと前記投入エリアとの間を搬送され、
    前記事前集品体は、前記事前集品エリアと前記投入エリアとの間を搬送され、
    前記搬出入エリアにおいては、物品が投入された物品受入体を格納体の各格納区画から搬出する搬出作業と、前記搬出作業が済んだ格納体の各格納区画へと物品受入体を搬入する搬入作業とが、同一または隣接した位置で行われ、
    前記事前集品エリアにおいては、同一の注文に対応する物品については同一の事前集品体へと集品がなされる事前集品作業が行われ、
    前記投入エリアにおいては、前記事前集品エリアから搬送されてきた事前集品体内に集品されている前記事前集品作業済みの物品を、前記搬出入エリアから搬送されてきた格納体の各格納区画に搬入されている搬入作業済みの物品受入体へと投入する投入作業が行われること
    を特徴とする仕分け設備。
  2. 投入エリアにおいて投入作業が行われる投入作業位置は、格納体搬送路のうち搬出入エリアと投入エリアとの間での格納体の搬送が行われるエリア間搬送路から分岐した位置に設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載の仕分け設備。
  3. 投入エリアには停留位置が設けられており、
    投入エリアへと格納体が搬送されてきたとき、投入作業が行われる投入作業位置に他の格納体が既に配置されている場合には、搬送されてきた格納体は前記停留位置で一時的に停留できること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の仕分け設備。
  4. 投入エリアにおいて投入作業が行われる投入作業位置には、格納体の各格納区画に対応する間口を備えた投入作業枠が設けられており、前記投入作業枠の各間口に対応して、当該間口に対応する格納区画へと物品の投入を行うべきことを示す表示が可能な間口表示手段が設けられていること
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の仕分け設備。
  5. 投入エリアにおける投入作業の際に、どの格納区画内の物品受入体にどの物品を投入すべきかの割り当てを行うこと
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の仕分け設備。
  6. 投入エリアでの投入作業が済んだ格納体が投入エリアから搬出入エリアへと搬送される速さが、搬出入エリアでの搬入作業が済んだ格納体が搬出入エリアから投入エリアへと搬送される速さより低速であること
    を特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の仕分け設備。
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