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JP6106379B2 - コネクタ - Google Patents

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JP6106379B2
JP6106379B2 JP2012176511A JP2012176511A JP6106379B2 JP 6106379 B2 JP6106379 B2 JP 6106379B2 JP 2012176511 A JP2012176511 A JP 2012176511A JP 2012176511 A JP2012176511 A JP 2012176511A JP 6106379 B2 JP6106379 B2 JP 6106379B2
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Description

本発明は、コネクタに関する。
コネクタハウジング内部の端子収容室に可撓性を有するランスを設け、このランスに形成されたビークを端子収容室に収容された端子の係止孔に係合させることにより、端子を保持固定するコネクタが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2012−84404
まず、図13〜図19を参照して、従来のこの種のコネクタについて説明する。
このコネクタ101は、図13及び図14に示すように、コネクタハウジング110と、電線Wの先端に取り付けられた端子150と、コネクタハウジング110の内部に前方から装着されるフロントホルダ170と、相手方コネクタを嵌合させるためのレバー180と、防水栓160及びパッキン165と、を備えている。
コネクタハウジング110には、アウタハウジング部111と、その内側のインナハウジング部112とが設けられており、インナハウジング部112の内部に、端子収容室114と、端子150を前方向に位置決めするストッパ115と、端子収容室114に後方から端子150が挿入された際に端子150に押されて端子150の挿入経路の外側(図13では下側。)へ一旦撓み変形し、端子150がストッパ115で位置決めされる位置まで挿入された段階で撓み変形から復帰して、端子150を後方へ位置決め係止する可撓性を有したランス120と、が設けられている。
ランス120は、インナハウジング部112の内周壁から延設され、自由端である先端を前方に向けて片持状に設けられている。ランス20の自由端である先端に近い幅広面には、端子150の係止孔154に係合するビーク122が幅方向に3つ並んで形成されている。そして、ランス120は、図15に示すように、ビーク122がボックス部151に形成された係止孔154に係合され、端子収容室114に挿入された端子150を後方へ位置決め係止する。
端子150は、図16に示すように、前部に、相手方コネクタのオスタブ端子(相手方端子、図示せず。)が挿入される扁平角筒状のボックス部151を有し、後部に、電線Wの先端に加締め固定するための電線加締部158を有するもので、ボックス部151を構成する幅広の周壁には、ランス120の3つのビーク122と係合する係止孔154が幅方向に3つ並んで形成されている。ボックス部151の内部には、オスタブ端子を受け入れる差し込みスペース140と、差し込みスペース140に進入してきたオスタブ端子をボックス部151の内壁との間で弾性挟持するバネ片153と、が設けられている。
フロントホルダ170は、図17に示すように、コネクタハウジング110のインナハウジング部112に対して前側の仮係止位置から後側の本係止位置に押し込み可能に構成されている。
ランス120は、フロントホルダ170が仮係止位置にあるとき、撓み空間128側に撓み変形することで、コネクタハウジング110の後方より挿入された端子150を抜け止め係止できるように構成されている。
このフロントホルダ170には、インナハウジング部112の前端外周部に嵌合する筒壁171が設けられており、この筒壁の底部側に、図17(b)に示すように、端子150をランス120により抜け止め係止した状態でフロントホルダ170を仮係止位置から本係止位置に押し込んだとき、ランス120の撓み空間128内に進入してランス120の撓みを禁止し、それにより端子150を二重係止するランス押さえ部178が設けられている。尚、フロントホルダ170は、前後方向に貫通した形状をなしており、図18に示すように、フロントホルダ170の前方から係止解除治具200を挿入して、係止解除治具200の先端でランス120に形成された押圧部121を押圧することにより、ランス120を強制的に係止解除側に撓ませられるように構成されている。
ところが、この係止解除時において、従来のコネクタ101では、フロントホルダ170に対して係止解除治具200が挿入される位置によっては、図19に示すように、係止解除治具200の先端が押圧部121の幅方向中央から端部方向にずれた位置を押圧してしまい、図19(b)に示すように、ランス120が捩れてしまう場合があった。このようにランス120が捩れ変形してしまうことにより、フロントホルダ170に係止解除治具200を挿入しても、ランス120による端子150の係止を解除できない虞があった。また、ランス120が破損したり、塑性変形してしまう虞があった。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ランスの捩れ変形を抑制可能なコネクタを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係るコネクタは、下記(1)〜(4)を特徴としている。
(1) 相手方端子と電気的に接続する筒状の端子と、
該端子が後方から挿入される端子収容室と、該端子収容室に挿入された前記端子を抜け止めする可撓性を有するランスと、を有するコネクタハウジングと、
を備え、
前記端子の壁面には、前記端子の幅方向において互いに対向する対の規制部が、前記端子の外側に向けて突設されており、
前記ランスは、前記端子の筒状部の幅寸法に対応した幅広の形状を有し、
前記ランスは、前記コネクタハウジングの内周壁に設けられた基端部から延設され、自由端である先端を前方へ向けて片持ち状に設けられ、
前記ランスには、前記基端部から前方へ向けて前後方向に延びる一対のスリットが前記ランスの幅方向に並んで形成され、
前記一対のスリットにより前記ランスの幅方向に分離された前記ランスの3つの部分における前方側の先端同士は、前記筒状部の幅寸法に対応した幅広の連結部によって相互に連結されており、
前記一対の規制部が前記ランスの一対のスリットにそれぞれ挿通され、且つ、前記一対の規制部における前記端子の幅方向外側の面が、前記一対のスリットを画成する前記ランスの幅方向内側を向く一対の壁面にそれぞれ当接する、
こと。
(2) (1)の構成のコネクタであって、
前記規制部が、前記端子の前記壁面の一部を前記端子の外側に向けて折り曲げることにより形成されている、
こと。
(3) (1)又は(2)の構成のコネクタであって、
前記ランスの前記連結部における幅方向中央部及び幅方向両端部近傍の3箇所に、それぞれ、前記端子の係止部に係合するビークが突設されている、
こと。
(4) (1)〜(3)のいずれかの構成のコネクタであって、
前記端子が前記端子収容室に誤った向きで挿入された場合には、前記規制部が前記端子収容室の当接部に当接する、
こと。
上記(1)及び上記(3)の構成のコネクタでは、ランスに規制部がランスの幅方向において当接するため、ランスの捩れ変形が規制される。このため、ランスの幅方向中央からずれた位置が押圧されてランスが捩れ変形しようとした場合であっても、当該捩れ変形を抑制できる。
加えて、上記(1)及び上記(3)の構成のコネクタでは、ランスによる端子の抜け止め時に、ランスの剛性を低下させるためのスリットに規制部が挿通されるため、コネクタを小型化でき、省スペース化及び低コスト化を図ることができる。
上記(2)の構成のコネクタでは、折り曲げという平易な製造工程により端子に規制部を形成することができるため、製造が容易であり、製造コストの増加を抑制できる。
上記(4)の構成のコネクタでは、端子が端子収容室に誤った向きで挿入された場合に、規制部が端子収容室の当接部に当接するため、端子の誤挿入の発生を抑制できる。
本発明に係るコネクタによれば、ランスの捩れ変形を抑制可能なコネクタを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、本実施形態のコネクタを示す分解斜視図である。 図2は、同コネクタの相手方コネクタと嵌合する前の状態を示す外観斜視図である。 図3は、コネクタハウジングの端子収容室に、電線の先端に取り付けた端子を挿入しようとしている状態を示す縦断面図である。 図4(a)は端子収容室に端子を挿入する途中の状態を示す縦断面図であり、図4(b)は端子収容室に端子を挿入した状態を示す縦断面図である。 図5は、端子収容室に端子を挿入した状態を示す水平断面図であり、図4(b)のV−V線に対応する位置における水平断面図である。 図6(a)はコネクタハウジングにおける端子収容室側の構成を示す水平断面斜視図であり、図6(b)は端子を端子収容室に挿入した際の端子とランスの係合状態を示す水平断面図である。 図7(a)は下方から視た端子を示す外観斜視図であり、図7(b)はバネ片を示す斜視図である。 図8は、フロントホルダを仮係止位置から本係止位置まで押し込み操作する場合の作用説明図で、図8(a)はフロントホルダを仮係止位置から本係止位置まで押し込む前の状態を示す縦断面図であり、図8(b)はフロントホルダを仮係止位置から本係止位置まで押し込んだ状態を示す縦断面図である。 図9は、図8に示す場合と逆に、挿入した端子を外すためにフロントホルダを本係止位置から仮係止位置まで引き出す場合の作用説明図で、図9(a)はフロントホルダを本係止位置から仮係止位置まで引き出す前の状態を示す縦断面図、図9(b)はフロントホルダを本係止位置から仮係止位置まで引き出した状態を示す縦断面図である。 図10は、図9に示すようにフロントホルダを仮係止位置まで引き出した状態で、端子を引き抜く場合の作用説明図で、図10(a)は係止解除治具を端子収容室に挿入してランスを係止解除側に強制的に撓ませている状態を示す縦断面図、図10(b)はその上で端子を端子収容室から引き抜いている状態を示す縦断面図である。 図11は、端子収容室に端子を挿入した状態における端子とランスの関係を説明する説明図であり、端子収容室に端子を挿入した状態における横断面図である。 図12は、上下逆向きに端子を端子収容室に挿入した場合における端子と端子収容室との関係を説明する説明図であり、上下逆向きに端子を端子収容室に挿入した場合における横断面を示す図である。 図13は、従来のコネクタを示す図で、コネクタハウジングの端子収容室に、電線の先端に取り付けた端子を挿入しようとしている状態を示す縦断面図である。 図14(a)は端子収容室に端子を挿入する途中の状態を示す縦断面図であり、図14(b)は端子収容室に端子を挿入した状態を示す縦断面図である。 図15(a)はコネクタハウジングにおける端子収容室側の構成を水平断面で示す斜視図であり、図15(b)は端子を端子収容室に挿入した際の端子とランスの係合状態を水平断面で示す平面図である。 図16は端子を示す外観斜視図であり、図16(b)はバネ片を示す斜視図である。 図17は、フロントホルダを仮係止位置から本係止位置まで押し込み操作する場合の作用説明図で、図17(a)はフロントホルダを仮係止位置から本係止位置まで押し込む前の状態を示す縦断面図であり、図17(b)はフロントホルダを仮係止位置から本係止位置まで押し込んだ状態を示す縦断面図である。 図18は、フロントホルダが仮係止位置にある状態で端子を引き抜く場合の作用説明図で、図18(a)は係止解除治具を端子収容室に挿入してランスを係止解除側に強制的に撓ませている状態を示す縦断面図、図18(b)はその上で端子を端子収容室から引き抜いている状態を示す縦断面図である。 図19は、係止解除時におけるランスの捩り変形を説明するための解除操作側から視た説明図であり、図19(a)は係止解除前の状態を示す説明図、図19(b)は係止解除時の状態を示す説明図である。
本発明に係るコネクタの具体的な実施形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
図1〜図12は実施形態に係るコネクタ1を示している。
コネクタ1は、相手方コネクタ2と嵌合されるコネクタであり、図1及び図2に示すように、樹脂製のコネクタハウジング10と、それぞれ電線Wの先端に取り付けられてコネクタハウジング10の内部に収容保持される必要個数の金属製の端子50と、コネクタハウジング10の内部に前方から装着される樹脂製のフロントホルダ70と、コネクタハウジング10に回動自在に装着され、両コネクタ1、2を嵌合させる際に、両コネクタ1、2を初期嵌合状態にした上で仮係止位置から本係止位置まで回動させられることにより、てこの原理を利用して小さい力で両コネクタ1、2を完全嵌合させるレバー80と、防水栓60及びパッキン65と、を備えている。
コネクタハウジング10には、前面に開口11aを有するアウタハウジング部11と、その内側のインナハウジング部12とが設けられており、アウタハウジング部11とインナハウジング部12との間には、両コネクタ1、2の嵌合時に、相手方コネクタ2のハウジング3のフード部4が進入するフード部嵌合スペース13が確保されている。尚、アウタハウジング部11とインナハウジング部12は、後から装着する部品の邪魔にならない位置で互いに一体に連結されている。
インナハウジング部12の内部には、図3に示すように、それぞれ後方から端子50が挿入される複数の端子収容室14と、端子収容室14に後方から挿入される端子50の前端が突き当たることで端子50を前方向に位置決めするストッパ15と、端子収容室14に後方から端子50が挿入された際に端子50に押されて端子50の挿入経路の外側(図3では下側。)へ一旦撓み変形し、端子50がストッパ15で位置決めされる位置まで挿入された段階で撓みから復帰して、端子50を後方へ位置決め係止して抜け止めする可撓性を有するランス20と、が設けられている。
ランス20は、インナハウジング部12の内周壁から延設され、自由端である先端を前方に向けて片持状に設けられている。このランス20は、図6に示すように、端子50のボックス部51の幅寸法に対応した1枚の幅広の板状に形成されている。ランス20の自由端である先端に近い幅広面には、幅方向中央に端子50の係止孔54に係合するビーク22が突設されている。また、該幅広面には、幅方向両端近傍に端子50の係止凹部55、55にそれぞれ係合する一対のビーク23、23が突設されている。
ランス20には、ランス20の剛性を低下させるためのスリット24が前後方向に沿って形成されている。スリット24は、ランス20の幅方向において並んで一対に形成されている。該一対のスリット24によりランス20の幅方向に切り離された3つの部分の先端は、連結部25により相互に連結されている。また、ランス20の幅方向両端に配されたビーク23と幅方向中央に置されたビーク22の位置は前後方向にずれており、3つのビーク22、23の前端が係止孔54及び係止凹部55の前部孔縁に係合し、少なくとも幅方向両端に配されたビーク23の側面が係止凹部55の側部孔縁に係合するように構成されている。また、幅方向両端に配されたビーク23は幅方向中央に配されたビーク22よりも前後方向に長く形成されている。
ランス20は、フロントホルダ70が仮係止位置にあるとき、コネクタハウジング10の後方より挿入された端子50に押されて一旦撓み空間28側に撓み変形し、端子50がストッパ15で止まる位置まで挿入された段階で撓みから復帰することにより、端子50を抜け止め係止できるように構成されている。
端子50は、図7に示すように、前部に、相手方コネクタ2のオスタブ端子(相手方端子、図示せず。)が前方から進入してきたときに該オスタブ端子を受け入れて接触導通する扁平角筒状のボックス部51を有し、後部に、電線Wの先端に加締め固定するための電線加締部59を有する。ボックス部51は、一枚の金属板を折り曲げ成形することにより形成されている。ボックス部51を構成する幅広の周壁の幅方向中央には、ランス20のビーク22と係合する係止孔54が設けられている。また、当該周壁の幅方向両端には、ランス20の一対のビーク23、23とそれぞれ係合する一対の係止凹部55、55が設けられている。係止凹部55は、ボックス部51の壁面の一部を切り欠いて形成した折曲げ片58a、58bをボックス部51の内側に向けて折り曲げることにより形成されている。また、当該周壁の係止孔54及び係止凹部55よりも後端側には、一対のスタビライザ(規制部)52が設けられている。スタビライザ52は、ボックス部51の壁面の一部を切り欠いて形成した折曲げ片58cをボックス部51の外側に向けて垂直に折り曲げることにより形成されている。ボックス部51の内部には、オスタブ端子を受け入れる差し込みスペース40と、差し込みスペース40に進入してきたオスタブ端子をボックス部51の内壁との間で弾性挟持して、端子50とオスタブ端子とを電気的に接続するバネ片53と、が設けられている。
バネ片53は、ボックス部51とは別体に形成され、図7に示すように、相手方コネクタ2のオスタブ端子と弾性接触する接触部57と、接触部57と一体に形成された係止片部56と、を有している。バネ片53は、係止片部56が図7に示すようにボックス部51の折曲げ片58a、58bに係止されることにより、ボックス部51と係合している。また、図7に示すように、係止片部56の一部は、係止凹部55からボックス部51の外部に向かって露出している。
ランス20が端子収容室14に挿入された端子50を抜け止めしている状態においては、係止凹部55に係合したビーク23が、バネ片53の係止片部56をランス20を係止方向に押圧して、折曲げ片58aとの間に係止片部56を挟持している。より具体的には、ビーク23が、折曲げ片58aとの間に、係止片部56のボックス部51から外部に露出した部分を押圧して挟持している。このため、係止片部56の上下方向への移動が規制されている。また、このとき、係止片部56の左右方向の端面が折曲げ片58bに当接しているため、バネ片53の左右方向への移動も規制されている。
また、ランス20が端子収容室14に挿入された端子50を抜け止めしている状態においては、図11に示すように、一対のスタビライザ52は、ランス20のスリット24にそれぞれ挿通されている。また、図11に示すように、一対のスタビライザ52は、スリット24を画成するランス20の壁面20aに、幅方向においてそれぞれ当接している。
端子50に先端が固定された電線Wの外周には、端子収容室14の周壁と電線Wの外周との間の隙間をシールするゴム製の防水栓60が設けられ、コネクタハウジング10のインナハウジング部12の外周には、両コネクタ1、2を嵌合した際に相手方コネクタ2のフード部4とインナハウジング部12との間の隙間をシールするパッキン65が設けられており、これら防水栓60及びパッキン65のシール作用によりコネクタ1が防水仕様に構成されている。尚、図7に示すように、防水栓60は、端子50の後端において電線Wの絶縁被覆の上に加締め固定されている。
フロントホルダ70は、図8に示すように、コネクタハウジング10のインナハウジング部12に対し前側の仮係止位置から後側の本係止位置に押し込み可能とされている。
このフロントホルダ70には、インナハウジング部12の前端外周部に嵌合する筒壁71が設けられており、この筒壁71の底部側に、図9(b)に示すように、端子50をランス20により抜け止め係止した状態でフロントホルダ70を仮係止位置から本係止位置に押し込んだとき、ランス20の撓み空間28内に進入してランス20の撓みを禁止し、それにより端子50を二重係止するランス押さえ部78が設けられている。尚、フロントホルダ70は、前後方向に貫通した形状に形成されており、図10に示すように、フロントホルダ70の前方から係止解除治具500を挿入して、係止解除治具500の先端でランス20に形成された押圧部21を押圧することにより、ランス20を強制的に係止解除側に撓ませられるように構成されている。
レバー80は、図1に示すように、互いに平行に対向する一対の側板81、82と、これら一対の側板81、82を連結する連結操作部83と、を有している。このレバー80は、両方の側板81、82を、コネクタハウジング10のインナハウジング部12を上下から挟む位置に配した状態で、コネクタハウジング10に水平方向回動可能に装着されており、仮係止位置から回動させることにより、初期嵌合されている両コネクタ1、2を完全嵌合させることができるように構成されている。
次に組み立て手順と分解手順について説明する。
コネクタハウジング10には、予めフロントホルダ70、レバー80、パッキン65が組み付けられており、フロントホルダ70及びレバー80は仮係止位置に保持されている。この状態において、電線Wの先端に取り付けられた端子50をコネクタハウジング10に組み付ける場合には、図3、図4に示すように、端子収容室14に後方から端子50を挿入する。端子50を挿入すると、電線Wの外周に装着された防水栓60が端子収容室14の周壁内面に密着し、端子収容室14の周壁と電線Wの外周の隙間がシールされる。
このとき、端子50を上下逆向きに挿入しようとした場合(即ち、誤った向きで挿入しようとした場合。)、図12に示すように、端子50のスタビライザ52が端子収容室14の後側の縁部(当接部)10aに当接するため、端子50を端子収容室14に挿入できない。一方、図3に示すように、端子50を正規の挿入向きで挿入しようとした場合には、スタビライザ52は端子収容室14に当接せず、端子50を端子収容室14に挿入できる。このため、端子50の挿入方向を間違える誤挿入の発生を抑制できる。
また、端子50を挿入した際に、図4(a)に示すように、ランス20が、端子50に押されることにより一旦端子50の挿入経路から外側に矢印Xのように撓む。この段階では、フロントホルダ70が仮係止位置にあることにより、ランス20の外側にランス20の撓み空間28が確保されている。挿入された端子50は、図4(b)及び図6(b)に示すように、前端が端子収容室14の前端に設けられたストッパ15に当たることで止まり、同時にランス20が元の位置に撓みから復帰し、ランス20の3つのビーク22、23がそれぞれ端子50の係止孔54、係止凹部55に係合して、それにより、端子50が係止状態に保持される。
次に、図8に示すように、仮係止状態にあるフロントホルダ70を押し込むことで、フロントホルダ70が本係止され、同時に、フロントホルダ70のランス押さえ部78がランス20の撓み空間28に入り込んで、ランス20を撓み不可能な状態に保持する。これにより、端子50が二重係止により固定される。
この状態から端子50を取り外す場合は、図9に示すように、まず、フロントホルダ70を本係止位置から仮係止位置に引き戻し、ランス20を撓み可能な状態にする。次に図10に示すように、フロントホルダ70の前方から係止解除治具500の先端を挿入して、係止解除治具500の先端でランス20の押圧部21を押圧し、ランス20を強制的に外側に撓ませる。そうすると、ランス20のビーク22、23が端子50の係止孔54、係止凹部55からそれぞれ外れるので、その状態で端子50を後方に引っ張ることにより、端子収容室14から端子50を取り外すことができる。
このとき、本実施形態に係るコネクタ1では、図11に示すように、一対のスタビライザ52がランス20の壁面20aに幅方向において当接しているため、上下方向への移動時には、ランス20はスタビライザ52により案内される。また、係止解除時にランス20の押圧部21の幅方向中央からずれた位置が押圧され、ランス20に捩れモーメントが作用してランス20が捩れ変形しようとする場合であっても、当該捩れ変形がスタビライザ52により規制される。即ち、ランス20に捩れモーメントが作用した場合であっても、ランス20に幅方向において当接しているスタビライザ52が当該捩れモーメントに対する受け部として作用するため、ランス20の捩れ変形が抑制される。また、ランス20による係止解除時についてのみ説明したが、端子50が端子収容室14に挿入されることによりランス20が撓み変形する際、及び当該撓み変形から復帰して端子50を抜け止め係止する際にも、ランス20はスタビライザ52により案内される。
以下では、本実施形態に係るコネクタ1の作用及び効果を説明する。
本実施形態に係るコネクタ1は、オスタブ端子(相手方端子)と電気的に接続する筒状の端子50と、該端子50が挿入される端子収容室14と、該端子収容室14に挿入された端子50を抜け止めする可撓性を有するランス20と、を有するコネクタハウジング10と、を備えている。そして、端子50の壁面には、捩れ変形しようとするランス20に幅方向において当接するスタビライザ52(規制部)が、端子50の外側に向けて突設されている。
これにより、捩れ変形しようとするランス20にスタビライザ52が幅方向において当接するため、ランス20の捩れ変形が規制される。このため、幅方向中央からずれた位置が押圧されてランス20が捩れ変形しようとした場合であっても、当該捩れ変形を抑制できる。また、本実施形態に係るコネクタ1は、特に、本実施形態のようにランス20が幅広に形成されており、係止解除時にランス20に捩れ変形が生じ易い場合に有用である。
また、本実施形態に係るコネクタ1では、スタビライザ52が、端子50の壁面の一部を端子50の外側に向けて折り曲げることにより形成されている。
これにより、折り曲げという平易な製造工程により端子50にスタビライザ52を形成することができるため、製造が容易であり、製造コストの増加を抑制できる。
また、本実施形態に係るコネクタ1では、ランス20には、ランス20の剛性を低下させるためのスリット24が前後方向に沿って形成され、ランス20による端子50の抜け止め時には、スタビライザ52がスリット24に挿通される。
これにより、ランス20による端子50の抜け止め時には、ランス20の剛性を低下させるためのスリット24に規制部が挿通されるため、コネクタ1を小型化でき、省スペース化及び低コスト化を図ることができる。また、スリット24が形成されたことによりランス20の剛性が低下し、捩り変形が生じ易い場合にも、スリット24に挿通されたスタビライザ52により当該捩り変形の発生を抑制できる。
また、本実施形態に係るコネクタ1では、端子50が端子収容室14に誤った向きで挿入された場合には、スタビライザ52が端子収容室14の後側の縁部(当接部)10aに当接する。
これにより、端子50が端子収容室14に誤った向きで挿入された場合にはスタビライザ52が縁部10aに当接するため、端子50の誤挿入の発生を抑制できる。
尚、本発明の技術的範囲は、上述した実施形態に限定されるものではない。上述した実施形態は、本発明の技術的範囲内で種々の変形や改良等を伴うことができる。
例えば、本実施形態に係るコネクタ1では、スタビライザ52が、ボックス部51の壁面の一部を切欠いて形成した折曲げ片58cを折り曲げることにより形成される構成としたが、他の公知の手法により形成される構成としても構わない。例えば、鋳造や溶接によりスタビライザ52を形成する構成としても構わない。
また、本実施形態に係るコネクタ1では、スタビライザ52が幅方向に並んで一対に形成されている構成としたが、単一のスタビライザ52が形成されている構成としても構わない。また、スタビライザ52が3つ以上形成されている構成としても構わない。
また、本実施形態に係るコネクタ1では、スタビライザ52がスリット24に挿通され、スリット24を画成するランス20の壁面20aに当接する構成としたが、スタビライザ52が捩れ変形しようとするランス20に幅方向において当接する構成であれば他の構成であっても構わない。例えば、本実施形態に係るコネクタ1のように、ランス20が捩れ変形する前からランス20とスタビライザ52とが当接している構成ではなく、ランス20が捩れ変形する前にはランス20とスタビライザ52が当接せず、ランス20が捩れ変形すると、ランス20とスタビライザ52が当接する構成としても構わない。また、本実施形態に係るコネクタ1のように、スタビライザ52が、ランス20による端子50の抜け止め時にスリット24に挿通される位置に設けられる構成ではなく、一対のスタビライザ52が、ボックス部51の左右方向の両側壁の外側にそれぞれ当接する位置に設けられる構成としても構わない。
1 コネクタ
2 相手方コネクタ
3 ハウジング
4 フード部
10 コネクタハウジング
10a 縁部(当接部)
11 アウタハウジング部
12 インナハウジング部
14 端子収容室
20 ランス
20a 壁面
22 ビーク
23 ビーク
24 スリット
40 差し込みスペース
50 端子
51 ボックス部
52 スタビライザ(規制部)
53 バネ片
54 係止孔
55 係止凹部
56 係止片部
57 接触部
58a 折曲げ片
58b 折曲げ片

Claims (4)

  1. 相手方端子と電気的に接続する筒状の端子と、
    該端子が後方から挿入される端子収容室と、該端子収容室に挿入された前記端子を抜け止めする可撓性を有するランスと、を有するコネクタハウジングと、
    を備え、
    前記端子の壁面には、前記端子の幅方向において互いに対向する対の規制部が、前記端子の外側に向けて突設されており、
    前記ランスは、前記端子の筒状部の幅寸法に対応した幅広の形状を有し、
    前記ランスは、前記コネクタハウジングの内周壁に設けられた基端部から延設され、自由端である先端を前方へ向けて片持ち状に設けられ、
    前記ランスには、前記基端部から前方へ向けて前後方向に延びる一対のスリットが前記ランスの幅方向に並んで形成され、
    前記一対のスリットにより前記ランスの幅方向に分離された前記ランスの3つの部分における前方側の先端同士は、前記筒状部の幅寸法に対応した幅広の連結部によって相互に連結されており、
    前記一対の規制部が前記ランスの一対のスリットにそれぞれ挿通され、且つ、前記一対の規制部における前記端子の幅方向外側の面が、前記一対のスリットを画成する前記ランスの幅方向内側を向く一対の壁面にそれぞれ当接する、
    ことを特徴とするコネクタ。
  2. 前記規制部が、前記端子の前記壁面の一部を前記端子の外側に向けて折り曲げることにより形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記ランスの前記連結部における幅方向中央部及び幅方向両端部近傍の3箇所に、それぞれ、前記端子の係止部に係合するビークが突設されている、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記端子が前記端子収容室に誤った向きで挿入された場合には、前記規制部が前記端子収容室の当接部に当接する、
    ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のコネクタ。
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