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JP2009193853A - リテーナ付きコネクタ - Google Patents

リテーナ付きコネクタ Download PDF

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JP2009193853A
JP2009193853A JP2008034513A JP2008034513A JP2009193853A JP 2009193853 A JP2009193853 A JP 2009193853A JP 2008034513 A JP2008034513 A JP 2008034513A JP 2008034513 A JP2008034513 A JP 2008034513A JP 2009193853 A JP2009193853 A JP 2009193853A
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JP2008034513A
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Yoshihiro Iwabori
好裕 岩堀
Hiroshi Miyazaki
博司 宮崎
Akira Shinji
陽 榛地
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Publication date
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Abstract

【課題】リテーナの係止アームの破損のおそれを軽減できると共に、部品点数の削減と部品の組み付け作業性の向上が図れるリテーナ付きコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタハウジングと、端子と、コネクタハウジングの底部に形成されたリテーナ挿入凹部に挿入されることで、端子収容室に挿入された端子を二重係止するリテーナ50とからなり、リテーナに、第1,第2リテーナ部53,52と、端子導入孔51aを有するフロントマスク51とが一体に形成され、第1リテーナ部53の左右側縁とフロントマスクの左右側縁とを繋ぐ連結壁55上に片持の仮係止アーム57、第1リテーナ部53の後側の延長壁58上に両持の本係止アーム61がそれぞれ設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、コネクタハウジングに挿入された端子を二重係止するリテーナを備えたコネクタに関するものである。
図14〜図16を用いて、特許文献1に記載された従来のこの種のコネクタの例を説明する。図14は同コネクタの分解正面図、図15は図14のXV矢視図、図16はリテーナをコネクタハウジングに挿入した状態を示し、図16(a)はリテーナが仮係止位置にあるとき、図16(b)はリテーナが本係止位置にあるときの状態をそれぞれ示す側面図である。
このコネクタは、コネクタハウジング310とリテーナ350と端子(図示せず)を有し、コネクタハウジング310の端子収容室(図示略)に端子を挿入し、コネクタハウジング310の底部に設けたリテーナ挿入凹部312にリテーナ350を挿入し、リテーナ350を図16(a)に示す仮係止位置から図16(b)に示す本係止位置まで移動操作することにより、端子を抜け止め係止するものである。
リテーナ350には、両端の側板351の間に、端子を二重係止するための係止壁352が複数配列され、両端の側板351の幅方向両側には、外側縁に仮係止突起354aを有する仮係止アーム354と、外側縁に本係止突起355aを有する本係止アーム355とが設けられている。これら両係止アーム354、355は両方とも、片持アームとして形成され自由端側が内側に撓むようになっており、この撓みを利用して、リテーナ350の挿入位置に応じて、コネクタハウジング310側の仮係止爪314に仮係止突起354aが係合し、本係止爪315に本係止突起355aが係合するようになっている。また、両係止アーム354、355の自由端側を内側に撓ませなら挿入方向と反対方向に引き出すことにより、係合を解除できるようになっている。
また、図17は、特許文献2に記載されたフロントマスク(フロントホルダとも言う)とリテーナ(スペーサとも言う)を備えた従来のコネクタの例を示す分解側断面図である。
このコネクタは、コネクタハウジング400とリテーナ450とフロントマスク460の3つの独立した樹脂成形部品を組み合わせたものであり、リテーナ450は、コネクタハウジング400に挿入されることで、前述の図14〜図16の例と同様に、後方からコネクタハウジング400の端子収容室に挿入された端子を二重係止する。フロントマスク460は、コネクタハウジング400の前端に装着されることで、端子収容室の前端を画成すると共に相手コネクタの先端面に対する突当面を構成するもので、相手コネクタの雄端子の先端を、端子収容室内に収容された雌端子に向けて誘導案内する端子導入孔461を有している。
コネクタハウジング400の前端にフロントマスク460を一体に形成しないで、フロントマスク460を独立した成形部品とするのは、一体に形成すると、樹脂の流動性や型抜き作業性が悪化するという成形上の理由からである。
特開2003−22863号公報 特開2002−184511号公報
ところで、図14〜図16に示した従来のコネクタのリテーナ350では、両係止アーム354、355が片持アームとして構成されて外部に露出していたので、コネクタハウジング310にセットする前の単品状態で輸送したり、コネクタハウジング310に組み込んだりするときに、両係止アーム354、355をぶつけたりして破損するおそれがあった。
また、図17に示したコネクタでは、リテーナ450とフロントマスク460を別部品としてコネクタハウジング400に組み付けるようにしていたので、部品点数が多くなり、部品の生産管理が面倒になるという問題があった。また、リテーナの組み付け方向の目視確認が面倒であり、部品の組み付け作業性が悪いという問題があった。
本発明は、上記事情を考慮し、リテーナの係止アームの破損のおそれを軽減できると共に、部品点数の削減と部品の組み付け作業性の向上が図れるリテーナ付きコネクタを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、外周壁で囲まれた領域の内部に、前後方向に延在する複数の端子収容室が設けられた合成樹脂製のコネクタハウジングと、該コネクタハウジングの後端から前記各端子収容室に挿入されることで、各端子収容室に設けられたランスにより抜け止め係止される端子と、前記コネクタハウジングの外周壁から該コネクタハウジングの内部に向けて形成されたリテーナ挿入凹部と、該リテーナ挿入凹部に前記端子の挿入方向と交差する方向に挿入され、挿入された状態で前記コネクタハウジングに対して係止する係止アームを備え、本係止位置まで挿入されることで、前記端子収容室に挿入された各端子を二重係止する合成樹脂製のリテーナと、前記コネクタハウジングの少なくとも一部の領域の前端に装着されることで、対応する領域にある前記端子収容室の前端を画成すると共に相手コネクタの先端面に対する突当面を構成し、且つ前記相手コネクタの端子の先端を前記端子収容室に収容された端子に向けて誘導案内する端子導入孔を有した合成樹脂製のフロントマスクと、を具備するリテーナ付きコネクタにおいて、前記端子収容室として、前記コネクタハウジングに、前記フロントマスクが前端に装着される第1グループの端子収容室が設けられ、前記リテーナに、前記第1グループの前記端子収容室に対応した第1リテーナ部が設けられ、該第1リテーナ部の前方に間隔をおいて前記フロントマスクが配置され、前記第1リテーナ部の左右側縁と前記フロントマスクの左右側縁とが左右一対の連結壁でそれぞれ繋がれることで、前記リテーナが、前記フロントマスクを一体に有する樹脂成形部品として構成され、更に前記連結壁の前記コネクタハウジングへの挿入方向の端縁に凹状の切欠が形成され、その切欠の内部に前記係止アームが設けられ、一方、前記コネクタハウジングに、前記リテーナ挿入凹部と連通させて、前記連結壁を収容する部分と、前記フロントマスクを収容する部分とが設けられていることを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1に記載のリテーナ付きコネクタであって、前記第1リテーナ部の後端に前記連結壁の延長上に位置する延長壁が設けられ、前記切欠の内部に設けられた係止アームを第1係止アームとした場合、前記延長壁上に、前記リテーナを前記第1係止アームとは別の挿入位置にて前記コネクタハウジングに係止する第2係止アームが設けられ、前記第1係止アームは、前記切欠の内底縁から前記リテーナのコネクタハウジングへの挿入方向に向けて立設された片持アームとして構成され、且つ、その自由端側の側縁に、前記コネクタハウジング側に設けられた第1係止部と係合する係止突起を有し、前記第2係止アームは、前記延長壁の後端縁より僅かに前側の位置に、前記リテーナのコネクタハウジングへの挿入方向に沿った縦のスリットを入れることで、長手方向両端が前記延長壁に繋がった状態で前記スリットの後側に薄く残された両持アームとして構成され、且つ、該第2係止アームの長手方向中間部の外側縁に、前記コネクタハウジング側に設けられた第2係止部と係合する係止突起を有し、前記第1係止アームまたは第2係止アームの一方が、前記リテーナを仮係止位置に係止する仮係止アームとされ、他方が前記リテーナを本係止位置に係止する本係止アームとされ、それに対応させて、前記第1係止部または第2係止部の一方が、前記リテーナを仮係止位置に係止する仮係止部とされ、他方が前記リテーナを本係止位置に係止する本係止部とされていることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載のリテーナ付きコネクタであって、前記第1グループの端子収容室が上下に複数段設けられ、前記リテーナが、前記コネクタハウジングの下側から上側に向かって前記リテーナ挿入凹部に挿入されるよう構成され、該リテーナの前記第1リテーナ部は、該リテーナが仮係止位置にあるとき、前記第1グループの端子収容室に対しての端子の挿入を許し、前記リテーナが本係止位置にあるとき、前記端子収容室に挿入された端子を係止する係止凸部を、前記第1グループの端子収容室の上下方向の段数分だけ有していることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のリテーナ付きコネクタであって、前記フロントマスクと前記連結壁の前端との間が、柔軟性を有する繋ぎ部で連結されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか1項に記載のリテーナ付きコネクタであって、前記コネクタハウジングの左右方向の中央部に第1端子収容部が設けられると共に、該第1端子収容部の左右両側に第2端子収容部が設けられ、前記第1端子収容部に、前記第1グループの端子収容室が形成されると共に、前記第2端子収容部に、前記第1グループの端子収容室に挿入される第1端子とは別のサイズの第2端子が挿入される第2端子収容室が形成され、前記リテーナに、前記第2グループの端子収容室に対応した第2リテーナ部が設けられ、該第2リテーナ部は、前記第1リテーナ部よりも前側に配置され、且つ、前記切欠の前側の位置にて前記連結壁の外側面に連結されることにより、前記リテーナに一体化され、前記コネクタハウジングには、前記リテーナ挿入凹部として、第1リテーナ部が挿入される第1リテーナ挿入凹部と、第2リテーナ部が挿入される第2リテーナ挿入凹部とが設けられていることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載のリテーナ付きコネクタであって、前記リテーナは、前記コネクタハウジングの左右の第2端子収容部おける端子収容室の左右方向の配列個数が異なることで、それに対応させて左右非対称に構成されていることを特徴とする。
請求項7の発明は、請求項5または6に記載のリテーナ付きコネクタであって、前記第2リテーナ部は、前記リテーナが仮係止位置にあるとき、前記第2グループの端子収容室に対しての端子の挿入を許し、前記リテーナが本係止位置にあるとき、前記端子収容室に挿入された端子を係止する係止凸部を有しており、該係止凸部が、前記リテーナが本係止位置にあって前記端子を係止するとき、前記端子の前部のボックス状の電気接続部の底壁に形成された打ち抜き孔から前記電気接続部の内部に進入して、該電気接続部内のバネ片の過大変位規制部を構成することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、リテーナを、フロントマスクと第1リテーナ部とを有する一体の樹脂成形部品として形成し、前後に間隔をおいて配置されたフロントマスクと第1リテーナ部を連結する連結壁上に係止アームを設け、フロントマスクと第1リテーナ部で係止アームのある部分を挟んだ形にしているので、片持アームタイプの場合でも、係止アームを安全に保護することができる。従って、リテーナを単品状態で扱っている時やコネクタハウジングへの組み付け時にも、係止アームをぶつけて破損するおそれがなくなる。また、片持アームタイプとしても問題ないので、係止アームが加工しやすくなる。また、リテーナにフロントマスクを一体に形成しているので、コネクタを構成する部品の点数を削減することができ、部品の生産管理性の向上が図れる。また、リテーナが、前側にフロントマスクがあり後側に第1リテーナ部がある形状になるので、外形から前後方向の区別の目視確認が容易になり、組み付け作業性の向上が図れる。
請求項2の発明によれば、リテーナに、第1と第2の2つの係止アームを設け、第1係止アームは、フロントマスクと第1リテーナ部を繋ぐ連結壁に設けた切欠内に片持アームとして設け、第2係止アームは、第1リテーナ部の後端に設けた延長壁に両持アームとして設けたので、両方の係止アームを破損しないように保護することができる。即ち、第1係止アームについては、片持アームであるものの、前述のように、フロントマスクと第1リテーナ部の間に挟んだ形にすることで保護することができる。また、第2係止アームについては、外部に露出しているものの、片持アームではなく、両持アームとして構成したことにより、破損しにくくすることができる。また、一方の係止アームを仮係止アーム、他方の係止アームを本係止アームとして、リテーナをコネクタハウジングに対し仮係止位置と本係止位置で係止できるようにしているので、コネクタの組み立てがやりやすくなる。また、第1係止アームと第2係止アームは、互いに離れた位置に配しているので、それぞれの係止アームの設計がしやすくなるし、また加工しやすくなる。同様に、ハウジング側の係止部も、離れた位置となるので、レイアウトしやすく、加工しやすくなる。なお、第2係止アームは、両持アームとして構成されているから、ある程度は加工しにくくなるが、第1リテーナ部の後側で露出しているので、それほど加工しにくくはなることはない。
請求項3の発明によれば、第1グループの端子収容室を上下に複数段設けたので、それに対応してリテーナの連結壁も上下方向に長くすることができ、連結壁上に係止アームを形成しやすくなる。従って、係止アームの長さを大きくすることができて、必要十分な可撓性を容易に持たせることができる。
請求項4の発明によれば、フロントマスクと連結壁の前端との間を柔軟性を有する繋ぎ部で繋いだので、フロントマスクが相手コネクタ側の端子に追従して微小移動できるようになる。従って、相手端子が斜めに進入してくるような場合でも、相手端子に追従して動きながら、端子導入孔の案内作用によって、相手端子を適正に誘導することができる。例えば、相手端子であるピン状の雄型端子が斜めに進入してきた場合、そのままであればフロントマスクに干渉してしまうおそれがあるが、フロントマスクが相手端子に追従して動くことにより、端子導入孔で確実に相手端子の先端を拾うことができ、コネクタハウジング内の雌型端子に真っ直ぐに誘導案内することができる。そのため、相手コネクタとの嵌合作業性が向上する。
請求項5の発明によれば、2種類のサイズの端子を1個のリテーナで二重係止することができる。また、第2リテーナ部は、連結壁の外側面に連結しているが、切欠の前側で連結しているので、係止アームの邪魔になることはない。しかも、この第2リテーナ部が連結壁の外側に出っ張る形で付いているので、連結壁上の係止アームを保護する役目も果たす。
請求項6の発明によれば、リテーナが左右非対称になっているので、コネクタハウジングへの組み付け時に左右を間違えて組み付けることを規制することができる。
請求項7の発明によれば、リテーナの係止凸部で、端子のバネ片の過大変位規制部を構成するので、端子自体に過大変位規制部を形成する必要がなく、端子の構造を複雑化せずに済み、端子の製造コスト低減に寄与することができる。また、端子に過大変位規制部を曲げ起こして形成する場合、端子の強度の関係であまり大きく形成することができず、結果的に十分な過大変位規制が行えないおそれがあるが、リテーナの係止凸部で過大変位規制部を構成する場合は、十分な大きさに形成できるので、確実なバネ片の撓み規制機能を発揮することができる。よって、過大な撓みによるバネ片の変形を防止し、バネ片の変形による相手端子との接触荷重の低下防止を図ることができる。また、リテーナの本係止時に、端子の電気接続部の底壁に形成された打ち抜き孔にリテーナの係止凸部が進入するようになっているので、端子が半挿入状態のとき、係止凸部が端子と干渉してリテーナを本係止位置まで挿入することができなくなることによって、端子の半挿入検知を行うこともできる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
図1は実施形態のリテーナ付きコネクタの分解斜視図、図2はリテーナの詳細な構成を示す斜視図、図3はリテーナの平面図、図4はリテーナの側面図、図5はリテーナを組み付けた状態のコネクタの正面図、図6はリテーナを組み付けた状態のコネクタの下面図、図7はリテーナを仮係止した状態でコネクタハウジングに雌端子を挿入しようとしてる状態を示す図で、リテーナの連結壁の位置で縦に切って示す側断面図、図8はリテーナを仮係止した状態でコネクタハウジングに雌端子を挿入した状態を示す図で、上半部は第2端子収容部の端子収容室の位置で縦に切り、下半部は第1端子収容部の端子収容室の位置で縦に切って示す側断面図、図9はリテーナを本係止した状態で図7と同様の位置で縦に切って示す側断面図、図10(a)はリテーナを本係止した状態で第2端子収容部の端子収容室の位置で縦に切って示す側断面図、図10(b)は図10(a)のXa部の拡大図で、リテーナの係止凸部が端子のバネ片の過大変位規制部として機能する様子を説明するのための断面図、図11は図10に示した本実施形態に対する比較例を示す図で、端子にバネ片の過大変位規制部を設けた例を示す要部の斜視図、図12は同比較例の作用説明用の側断面図、図13(a)は本実施形態のコネクタにおけるフロントマスクの機能説明用の断面図、図13(b)は図13(a)のXIIIb部の拡大図である。
図1に示すように、本実施形態のリテーナ付きコネクタ1は、上面に相手コネクタに対してロックするためのロックアーム30を有した合成樹脂製のコネクタハウジング10と、2種類のサイズの複数の雌型端子(以下、単に「端子」ともいう)81、82と、コネクタハウジング10に対して下から挿入する合成樹脂製のリテーナ50とからなる。
コネクタハウジング10には、外周壁10aで囲まれた領域の内部に、前後方向に延在する複数の端子収容室21、22が設けられている。この場合、コネクタハウジング10の左右方向の中央部に、小さいサイズの第1端子82を収容する第1端子収容部11が設けられ、その第1端子収容部11の左右両側に、大きいサイズの第2端子81を収容する第2端子収容部12が設けられている。そして、第1端子収容部11に、第1端子82が挿入される第1グループの端子収容室21が上下2段に形成され、第2端子収容部12に、第2端子81が挿入される第2グループの端子収容室22が上下2段に形成されている。ここで、左右の第2端子収容部12の端子収容室22の左右方向の配列個数は、非対称となっている。
端子82、81は、図8に示すように、コネクタハウジング10の後端から各端子収容室21、22に挿入されることで、各端子収容室21、22内に設けられたランス24、23により抜け止め係止される。
ここで使用される雌型端子81、82は、図10に片方の例を示すように、前部にボックス型の電気接触部81aを持つもので、ボックス型の電気接触部81aの内部に、相手コネクタの雄型端子281を上壁81bとの間に挟むバネ片81eを有している。また、底壁81cには、リテーナ50で二重係止するときに利用する打ち抜き孔81dが設けられている。他方の第1端子82は、電気接触部81aの後端にリテーナ50を係止させるので、係止する上での打ち抜き孔は特に必要ない。
また、コネクタハウジング10の底部には、図6〜図10に示すように、外周壁10aからコネクタハウジング10の内部に向けてリテーナ挿入凹部15A、15Bが設けられている。
リテーナ50は、これらのリテーナ挿入凹部15A、15Bに対して、端子81、82の挿入方向と直交する上向きに挿入されるようになっており、本係止位置まで挿入されることで、端子収容室21、22に挿入された各端子81、82を二重係止する役目を果たす。
このリテーナ50には、端子の二重係止を行う第1リテーナ部52と第2リテーナ部53とは別に、フロントマスク51が一体に形成されている。
フロントマスク51は、コネクタハウジング10の第1端子収容部11の前端に装着されることで、第1グループの端子収容室21の前端を画成すると共に相手コネクタ200(図13参照)の先端面に対する突当面を構成するもので、相手コネクタ200の雄型端子281の先端(ピン)を端子収容室21に収容された第1雌型端子82に向けて誘導案内する端子導入孔51aを有している。
リテーナ50には、前述した第1グループの端子収容室21に対応した第1リテーナ部53と、第2グループの端子収容室22に対応した第2リテーナ部52とが設けられている。第1リテーナ部53は、フロントマスク51と対応する大きさのもので、第1リテーナ部53の前方に間隔をおいてフロントマスク51が位置している。そして、第1リテーナ部53の左右側縁とフロントマスク51の左右側縁とが左右一対の連結壁55でそれぞれ繋がれることで、リテーナ50が、フロントマスク51を一体に有する樹脂成形部品として構成されている。
連結壁55の上端縁側(コネクタハウジング10への挿入方向の端縁側)には略矩形状の切欠56が形成されており、その切欠56の内部に後述する仮係止アーム57が設けられている。
第2リテーナ部52は、第1リテーナ部53よりも前側に配置され、前記切欠56よりも前側の位置で、連結壁55の外側面に連結されており、それにより、リテーナ50に一体化されている。この場合、第2リテーナ部52は、連結壁55の外側面に連結しているが、切欠56の前側で連結しているので、仮係止アーム57の邪魔になることはない。左右の第2リテーナ部52は、左右の第2グループの端子収容室22の左右方向の配列個数が異なることで、左右方向の寸法が異なっている。従って、リテーナ50は、左右の第2リテーナ部52の寸法が違うことで、左右非対称に構成されている。
コネクタハウジング10には、図6に示すように、リテーナ挿入凹部として、第1リテーナ部53が挿入される第1リテーナ挿入凹部15Aと、第2リテーナ部52が挿入される第2リテーナ挿入凹部15Bとが設けられ、また、それらのリテーナ挿入凹部15A、15Bと連通させて、連結壁55を収容する部分16と、フロントマスク51を収容する部分17とが設けられている。
また、フロントマスク51と連結壁55の前端との間は、柔軟性を有する繋ぎ部54で連結されている。この柔軟性を有する繋ぎ部54としては、連結壁55の厚さより薄い上下の薄板54aが使用されている。このように、柔軟性を有する繋ぎ部54でフロントマスク51と連結壁55の前端とを繋いだことにより、図5及び図6に示すように、フロントマスク51は、コネクタハウジング10との間の左右の隙間H1、H2と前後の隙間H3の分だけ、微小変位することができるようになっている。
リテーナ50は、コネクタハウジング10に挿入された際に、仮係止位置と本係止位置とに係止される。そのため、リテーナ50には、図2〜図4、図7、図9に示すように、仮係止手段として仮係止アーム57(第1係止アーム)と、本係止手段としての本係止部60が設けられている。仮係止アーム57は、連結壁55上に設けられている。また、第1リテーナ部53の後端には、連結壁55の延長上に位置するように延長壁58が設けられ、本係止部60は、その延長壁58上に設けられている。
仮係止アーム57は、連結壁55の上部に形成された切欠56の内部に設けられており、切欠56の内底縁に接続された基端57aからリテーナ50の上方(コネクタハウジング10への挿入方向)に向けて立設された片持アームとして構成され、且つ、その自由端側の側縁に、コネクタハウジング10側に設けられた仮係止部18(第1係止部)と係合する本係止突起57bを有している。
また、本係止部60は、本係止アーム61(第2係止アーム)を有している。本係止アーム61は、延長壁58の後端縁より僅かに前側の位置に、リテーナ50のコネクタハウジング10への挿入方向に沿った縦のスリット59を入れることで、長手方向両端61aが延長壁58に繋がった状態でスリット59の後側に薄く残された両持アームとして構成されており、長手方向中間部の外側縁に、コネクタハウジング10側に設けられた本係止部19(第2係止部)と係合する係止突起62を有している。
また、図2及び図8に示すように、リテーナ50の第1リテーナ部53は、リテーナ50が仮係止位置にあるとき、第1グループの端子収容室21に対しての第1端子82の挿入を許し、リテーナ50が本係止位置にあるとき、端子収容室21に挿入された第1端子82を係止する係止凸部67を、第1グループの端子収容室21の上下方向の段数分だけ有している。第1リテーナ部53は、端子82の挿入を許す開口を有した枠体53aとして構成されており、係止凸部67はその水平枠部の上面に設けられている。
また、図2及び図10に示すように、リテーナ50の第2リテーナ部52は、リテーナ50が仮係止位置にあるとき、第2グループの端子収容室22に対しての端子第281の挿入を許し、リテーナ50が本係止位置にあるとき、端子収容室22に挿入された第2端子81を係止する係止凸部68を、第2グループの端子収容室22の上下方向の段数分だけ有している。第2リテーナ部52も、端子81の挿入を許す開口を有した枠体52aとして構成されており、係止凸部68はその水平枠部の上面に設けられている。
この場合、第2リテーナ部52の係止凸部68は、図10に示すように、リテーナ50が本係止位置にあって端子81を係止するとき、端子81の前部のボックス状の電気接触部81aの底壁81cに形成された打ち抜き孔81dから電気接続部81aの内部に進入して、該電気接触部81a内のバネ片81eの過大変位規制部を構成するようになっている。
次に作用を説明する。
このコネクタ1を組み立てる場合は、図7に示すように、リテーナ50をコネクタハウジング10に下から挿入し、仮係止アーム57の仮係止突起57bをコネクタハウジング10側の仮係止部18に係合させることにより、仮係止位置に係止させる。この仮係止状態で、端子81、82をそれぞれの端子収容室21、22に挿入し、ランス23、24により抜け止め係止させる。次に、図9に示すように、リテーナ50を更に奥に挿入し、本係止アーム61の本係止突起62をコネクタハウジング10側の本係止部19に係合させることにより、仮係止位置に係止させる。これにより、ランス23、24とリテーナ50により、端子81、82が二重係止され抜け止めされる。
本実施形態のコネクタ1では、リテーナ50を、フロントマスク51と第1リテーナ部53とを有する一体の樹脂成形部品として形成し、前後に間隔をおいて配置されたフロントマスク51と第1リテーナ部53を連結する連結壁55上に仮係止アーム57を設け、フロントマスク51と第1リテーナ部53で仮係止アーム57のある部分を挟んだ形にしているので、片持アームタイプの場合でも、仮係止アーム57を安全に保護することができる。また、第2リテーナ部52が連結壁55の外側に出っ張る形で付いているので、連結壁55上の仮係止アームをより確実に保護することができる。
従って、リテーナ50を単品状態で扱っている時やコネクタハウジング10への組み付け時にも、仮係止アーム57をぶつけて破損するおそれがなくなる。また、片持アームタイプとして形成しても破損のおそれがないので、仮係止アーム57が加工しやすくなる。
また、リテーナ50にフロントマスク51を一体に形成しているので、コネクタ1を構成する部品の点数を削減することができ、部品の生産管理性の向上が図れる。
また、リテーナ50が、前側にフロントマスク51があり、後側に第1リテーナ部53がある形状になるので、外形から前後方向の区別の目視確認が容易になり、組み付け作業性の向上が図れる。
また、左右の第2リテーナ部52の寸法が異なることによりリテーナ50が左右非対称になっているので、コネクタハウジング10への組み付け時に左右(表裏)を間違えて組み付けることもなくなり、組み付け作業性の向上が図れる。
また、本実施形態のコネクタ1では、リテーナ50に、仮係止アーム57を、フロントマスク51と第1リテーナ部53を繋ぐ連結壁55に形成した切欠56内に片持アームとして設け、本係止アーム61を、第1リテーナ部53の後端に設けた延長壁58上に両持アームとして設けているので、両方の係止アーム57、61を破損しないように保護することができる。
即ち、仮係止アーム57については、片持アームであるものの、前述のように、フロントマスク51と第1リテーナ部53の間に挟んだ形にすることで保護することができる。また、本係止アーム61については、外部に露出しているものの、片持アームではなく、両持アームとして構成したことにより、破損しにくくすることができる。
また、仮係止アーム57と本係止アーム61は、互いに離れた位置に配してあるので、それぞれの係止アーム57、61の設計がしやすくなるし、また加工しやすくなる。同様に、コネクタハウジング10側の仮係止部18と本係止部19も、離れた位置となるので、レイアウトしやすく、加工しやすくなる。なお、本係止アーム61は、両持アームとして構成されているから、ある程度は加工しにくくなるが、第1リテーナ部53の後側で露出しているので、それほど加工しにくくはなることはない。また、本係止アーム61を両持アームとしているので、本係止を強固に行うことができ、ガタつきを防止できる。
また、特に第1グループの端子収容室21を上下に複数段設けているので、それに対応してリテーナ50の連結壁55も上下方向に長くすることができ、連結壁55上に仮係止アーム57を形成しやすくなり、係止アーム57の長さを大きくすることができて、必要十分な可撓性を容易に持たせることができる。
また、本実施形態のコネクタ1では、フロントマスク51と連結壁55の前端との間を柔軟性を有する繋ぎ部54で繋いでいるので、図13に示すように、フロントマスク51が相手コネクタ200側の雄型端子281に追従して矢印Sのように微小移動できるようになる。従って、相手端子281が斜めに進入してくるような場合でも、相手端子181に追従して動きながら、端子導入孔51aの案内作用によって、相手端子281を適正に誘導することができる。例えば、相手端子281が斜めに進入してきた場合、そのままであればフロントマスク51に干渉してしまうおそれがあるが、フロントマスク51が相手端子281に追従して動くことにより、端子導入孔51aで確実に相手端子281の先端を拾うことができ、コネクタハウジング10内の雌型端子82に真っ直ぐに誘導案内することができる。そのため、相手コネクタとの嵌合作業性が向上する。
また、本実施形態のコネクタ1では、図10に示すように、第2リテーナ部52の係止凸部68で、端子81のバネ片81eの過大変位規制部を構成するので、端子81自体に過大変位規制部を形成する必要がなく、端子の構造を複雑化せずに済み、端子の製造コスト低減に寄与することができる。
また、端子81に過大変位規制部を曲げ起こして形成する場合、端子81の強度の関係であまり大きく形成することができず、結果的に十分な過大変位規制が行えないおそれがあるが、第2リテーナ部52の係止凸部68で過大変位規制部を構成する場合は、十分な大きさに形成できるので、確実なバネ片81eの撓み規制機能を発揮することができる。よって、過大な撓みによるバネ片81eの変形を防止し、バネ片81eの変形による相手端子281との接触荷重の低下防止を図ることができる。
因みに、図11、図12に示す比較例のように、端子181自体に過大変位規制部181fを設けることもできる。この場合は、過大変位規制部181fとしての突起を、ボックス型の電気接続部181aの横壁から曲げ起こしている。電気接続部181aは、上壁181bと底壁181cを有し、上壁181bとの間にバネ片181eで相手端子281を挟持するようになっており、底壁181cに打ち抜き孔181dが設けられている。
この端子181の場合、相手端子(雄型端子)281が、バネ片181eと上壁181bの隙間に進入するとバネ片181eが撓み、バネ片181eの復元力により相手端子281との接触圧を発生させている。従って、図12に示すように、相手端子281が斜めに進入してきたとき、バネ片181eが過大変位するおそれがある。そのとき、過大変位規制部181fが機能する。
即ち、この過大変位規制部181fが所定の間隔をあけてバネ片181eの下側に挿入されていることにより、バネ片181eの過大変位を規制することができる。
ところが、この例のように端子181に過大変位規制部181fを直接形成すると、電気接続部181aの壁に余分な孔が開くことになり、電気接続部181aの強度低下につながる。また、強度低下を避けるために小さな孔にすると、過大変位規制部181fが小さくなり、バネ片181eの下への入り込む量が少なくなってしまい、バネ片181eが撓んだ際にバネ片181eが過大変位規制部181fとしての突起を乗り越えてしまう可能性が出てくる。また、電気接続部181aの壁から過大変位規制部181f曲げ起こすと、端子181のプレス工程が増えるという問題もある。
この点、本実施形態のように、リテーナ50の係止凸部68にバネ片81eの過大変位規制部の機能を持たせると、上述のようなメリットが得られる。
また、リテーナ50の本係止時に、端子81の電気接続部81aの底壁81cに形成された打ち抜き孔81dにリテーナ50の係止凸部68が進入するようになっているので、端子81が半挿入状態のとき、係止凸部68が端子81と干渉してリテーナ50を本係止位置まで挿入することができなくなることによって、端子81の半挿入検知を行うこともできる。
なお、上記実施形態では、リテーナ50の連結板55に片持アームとして仮係止アーム57を設け、延長壁58に両持アームとして本係止アーム61を設けた例について説明したが、連結板55に片持アームとして本係止アームを設け、延長壁58に両持アームとして仮係止アームを設けてもよい。
本発明の実施形態のリテーナ付きコネクタの分解斜視図である。 リテーナの詳細な構成を示す斜視図である。 リテーナの平面図である。 リテーナの側面図である。 リテーナを組み付けた状態のコネクタの正面図である。 リテーナを組み付けた状態のコネクタの下面図である。 リテーナを仮係止した状態でコネクタハウジングに雌端子を挿入しようとしてる状態を示す図で、リテーナの連結壁の位置で縦に切って示す側断面図である。 リテーナを仮係止した状態でコネクタハウジングに雌端子を挿入した状態を示す図で、上半部は第2端子収容部の端子収容室の位置で縦に切り、下半部は第1端子収容部の端子収容室の位置で縦に切って示す側断面図である。 リテーナを本係止した状態で図7と同様の位置で縦に切って示す側断面図である。 (a)はリテーナを本係止した状態で第2端子収容部の端子収容室の位置で縦に切って示す側断面図、(b)は(a)のXa部の拡大図で、リテーナの係止凸部が端子のバネ片の過大変位規制部として機能する様子を説明するのための断面図である。 図10に示した本実施形態に対する比較例を示す図で、端子にバネ片の過大変位規制部を設けた例を示す要部の斜視図である。 同比較例の作用説明用の側断面図である。 (a)は本実施形態のコネクタにおけるフロントマスクの機能説明用の断面図、(b)は(a)のXIIIb部の拡大図である。 従来のコネクタの分解正面図である。 図14のXV矢視図である。 リテーナをコネクタハウジングに挿入した状態を示し、(a)はリテーナが仮係止位置にあるとき、(b)はリテーナが本係止位置にあるときの状態をそれぞれ示す側面図である。 他の従来のコネクタの断面図である。
符号の説明
1 コネクタ
10 コネクタハウジング
10a 外周壁
11 第1端子収容部
12 第2端子収容部
15A,15B リテーナ挿入凹部
16 連結壁を収容する部分
17 フロントマスクを収容する部分
18 仮係止部
19 本係止部
21 第1グループの端子収容室
22 第2グループの端子収容室
23,24 ランス
50 リテーナ
51 フロントマスク
51a 端子導入孔
52 第2リテーナ部
53 第1リテーナ部
54 柔軟性を有する繋ぎ部
55 連結壁
56 切欠
57 仮係止アーム
57b 仮係止突起
58 延長壁
59 スリット
60 本係止部
61 本係止アーム
61a 両端
62 本係止突起
67 係止凸部
68 係止凸部
81 第2端子(雌型端子)
81a ボックス型の電線接続部
81b 上壁
81c 底壁
81d 打ち抜き孔
81e バネ片
82 第1端子(雌型端子)
200 相手コネクタ
281 相手側の雄型端子(相手端子)

Claims (7)

  1. 外周壁で囲まれた領域の内部に、前後方向に延在する複数の端子収容室が設けられた合成樹脂製のコネクタハウジングと、該コネクタハウジングの後端から前記各端子収容室に挿入されることで、各端子収容室に設けられたランスにより抜け止め係止される端子と、前記コネクタハウジングの外周壁から該コネクタハウジングの内部に向けて形成されたリテーナ挿入凹部と、該リテーナ挿入凹部に前記端子の挿入方向と交差する方向に挿入され、挿入された状態で前記コネクタハウジングに対して係止する係止アームを備え、本係止位置まで挿入されることで、前記端子収容室に挿入された各端子を二重係止する合成樹脂製のリテーナと、前記コネクタハウジングの少なくとも一部の領域の前端に装着されることで、対応する領域にある前記端子収容室の前端を画成すると共に相手コネクタの先端面に対する突当面を構成し、且つ前記相手コネクタの端子の先端を前記端子収容室に収容された端子に向けて誘導案内する端子導入孔を有した合成樹脂製のフロントマスクと、を具備するリテーナ付きコネクタにおいて、
    前記端子収容室として、前記コネクタハウジングに、前記フロントマスクが前端に装着される第1グループの端子収容室が設けられ、前記リテーナに、前記第1グループの前記端子収容室に対応した第1リテーナ部が設けられ、該第1リテーナ部の前方に間隔をおいて前記フロントマスクが配置され、前記第1リテーナ部の左右側縁と前記フロントマスクの左右側縁とが左右一対の連結壁でそれぞれ繋がれることで、前記リテーナが、前記フロントマスクを一体に有する樹脂成形部品として構成され、更に前記連結壁の前記コネクタハウジングへの挿入方向の端縁に凹状の切欠が形成され、その切欠の内部に前記係止アームが設けられ、一方、前記コネクタハウジングに、前記リテーナ挿入凹部と連通させて、前記連結壁を収容する部分と、前記フロントマスクを収容する部分とが設けられていることを特徴とするリテーナ付きコネクタ。
  2. 請求項1に記載のリテーナ付きコネクタであって、
    前記第1リテーナ部の後端に前記連結壁の延長上に位置する延長壁が設けられ、前記切欠の内部に設けられた係止アームを第1係止アームとした場合、前記延長壁上に、前記リテーナを前記第1係止アームとは別の挿入位置にて前記コネクタハウジングに係止する第2係止アームが設けられ、前記第1係止アームは、前記切欠の内底縁から前記リテーナのコネクタハウジングへの挿入方向に向けて立設された片持アームとして構成され、且つ、その自由端側の側縁に、前記コネクタハウジング側に設けられた第1係止部と係合する係止突起を有し、前記第2係止アームは、前記延長壁の後端縁より僅かに前側の位置に、前記リテーナのコネクタハウジングへの挿入方向に沿った縦のスリットを入れることで、長手方向両端が前記延長壁に繋がった状態で前記スリットの後側に薄く残された両持アームとして構成され、且つ、該第2係止アームの長手方向中間部の外側縁に、前記コネクタハウジング側に設けられた第2係止部と係合する係止突起を有し、前記第1係止アームまたは第2係止アームの一方が、前記リテーナを仮係止位置に係止する仮係止アームとされ、他方が前記リテーナを本係止位置に係止する本係止アームとされ、それに対応させて、前記第1係止部または第2係止部の一方が、前記リテーナを仮係止位置に係止する仮係止部とされ、他方が前記リテーナを本係止位置に係止する本係止部とされていることを特徴とするリテーナ付きコネクタ。
  3. 請求項1または2に記載のリテーナ付きコネクタであって、
    前記第1グループの端子収容室が上下に複数段設けられ、前記リテーナが、前記コネクタハウジングの下側から上側に向かって前記リテーナ挿入凹部に挿入されるよう構成され、該リテーナの前記第1リテーナ部は、該リテーナが仮係止位置にあるとき、前記第1グループの端子収容室に対しての端子の挿入を許し、前記リテーナが本係止位置にあるとき、前記端子収容室に挿入された端子を係止する係止凸部を、前記第1グループの端子収容室の上下方向の段数分だけ有していることを特徴とするリテーナ付きコネクタ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のリテーナ付きコネクタであって、
    前記フロントマスクと前記連結壁の前端との間が、柔軟性を有する繋ぎ部で連結されていることを特徴とするリテーナ付きコネクタ。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載のリテーナ付きコネクタであって、
    前記コネクタハウジングの左右方向の中央部に第1端子収容部が設けられると共に、該第1端子収容部の左右両側に第2端子収容部が設けられ、前記第1端子収容部に、前記第1グループの端子収容室が形成されると共に、前記第2端子収容部に、前記第1グループの端子収容室に挿入される第1端子とは別のサイズの第2端子が挿入される第2端子収容室が形成され、前記リテーナに、前記第2グループの端子収容室に対応した第2リテーナ部が設けられ、該第2リテーナ部は、前記第1リテーナ部よりも前側に配置され、且つ、前記切欠の前側の位置にて前記連結壁の外側面に連結されることにより、前記リテーナに一体化され、前記コネクタハウジングには、前記リテーナ挿入凹部として、第1リテーナ部が挿入される第1リテーナ挿入凹部と、第2リテーナ部が挿入される第2リテーナ挿入凹部とが設けられていることを特徴とするリテーナ付きコネクタ。
  6. 請求項5に記載のリテーナ付きコネクタであって、
    前記リテーナは、前記コネクタハウジングの左右の第2端子収容部おける端子収容室の左右方向の配列個数が異なることで、それに対応させて左右非対称に構成されていることを特徴とするリテーナ付きコネクタ。
  7. 請求項5または6に記載のリテーナ付きコネクタであって、
    前記第2リテーナ部は、前記リテーナが仮係止位置にあるとき、前記第2グループの端子収容室に対しての端子の挿入を許し、前記リテーナが本係止位置にあるとき、前記端子収容室に挿入された端子を係止する係止凸部を有しており、該係止凸部が、前記リテーナが本係止位置にあって前記端子を係止するとき、前記端子の前部のボックス状の電気接続部の底壁に形成された打ち抜き孔から前記電気接続部の内部に進入して、該電気接続部内のバネ片の過大変位規制部を構成することを特徴とするリテーナ付きコネクタ。
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