JP6188511B2 - フラックスレスろう付け用アルミニウム合金ブレージングシートおよびその製造方法 - Google Patents
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Description
表1に示す組成を有する心材、ろう材および表層材を連続鋳造により造塊し、心材については、鋳塊を所定の厚さまで面削し、ろう材と表層材については、鋳塊を所定厚さまで熱間圧延し、心材の片面にろう材と表層材を積層して熱間クラッド圧延し、冷間圧延を経て厚さ0.4mmのアルミニウム合金ブレージングシート(3層材)を作製した。表層材の平均結晶粒径は、S1が300μm、S2が400μm、S3が250μm、S4が180μm、S5が220μm、S6が120μm、S7が110μmであった。なお、表1において、本発明の条件を外れたものには下線を付した。
間隙充填試験:脱脂処理後、弱酸でエッチング処理したブレージングシートを水平材とし、3003合金板(厚さ1mm)を垂直材として図1に示すように組み付けて間隙充填試験片を構成した。内容積0.4m3の予熱室とろう付け室を備えた二室型炉からなる窒素ガス炉を使用し、間隙充填試験片をろう付け室に装入し、到達温度595℃でろう付け接合した。ろう付け条件は、窒素ガス炉の各室に20m3/hの窒素ガスを送り込み、450℃から595℃までを約5分で昇温した。加熱終了時のろう付け室の酸素濃度は7〜13ppmであった。ろう付け室にて間隙充填試験片の温度が595℃に到達したら間隙充填試験片を予熱室に移し、予熱室にて570℃まで冷却後、間隙充填試験片を取り出して大気中で冷却した。
Claims (11)
- 不活性ガス雰囲気中でフラックスを用いずにアルミニウムをろう付けするために用いるアルミニウム合金ブレージングシートであって、アルミニウム合金の心材の片面または両面に、6〜13%(質量%、以下同じ)のSiを含有し、Li:0.004〜0.2%、Be:0.004〜0.2%、Ca:0.001〜0.1%、Ba:0.001〜0.1%のうちの1種以上を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるろう材をクラッドし、ろう材の表面にSi含有量を2%以下、Cu含有量を0.3%以下、Mg含有量を0.15%以下に制限し、残部Alおよび不可避的不純物からなる表層材を0.2〜1.0%のクラッド率で設けてなり、表層材はろう付け時に溶融したろう中に溶解して消滅するものであることを特徴とするフラックスレスろう付け用アルミニウ合金ブレージングシート。
- 不活性ガス雰囲気中でフラックスを用いずにアルミニウムをろう付けするために用いるアルミニウム合金ブレージングシートであって、アルミニウム合金の心材の片面または両面に、9〜13%のSiを含有し、Li:0.004〜0.2%、Be:0.004〜0.2%、Ca:0.001〜0.1%、Ba:0.001〜0.1%のうちの1種以上を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなるろう材をクラッドし、ろう材の表面にSi含有量を2%以下、Cu含有量を0.3%以下、Mg含有量を0.15%以下に制限し、残部Alおよび不可避的不純物からなる表層材を0.2〜2.0%のクラッド率で設けてなり、該ろう材の厚さが該表層材の厚さの4倍以上であり、表層材はろう付け時に溶融したろう中に溶解して消滅するものであることを特徴とするフラックスレスろう付け用アルミニウ合金ブレージングシート。
- 前記ろう材が、さらにBi:0.004〜0.2%、Sr:0.002〜0.05%、Sb:0.003〜0.07%のうちの1種以上を含有することを特徴とする請求項1または2記載のフラックスレスろう付け用アルミニウム合金ブレージングシート。
- 前記ろう材が、さらにMg:0.05〜0.4%を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のフラックスレスろう付け用アルミニウム合金ブレージングシート。
- 前記ろう材が、さらにZn:2.5〜8%を含有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のフラックスレスろう付け用アルミニウム合金ブレージングシート。
- 前記心材がMg:0.2〜1.3%を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のフラックスレスろう付け用アルミニウム合金ブレージングシート。
- 前記心材がMg:0.2〜1.3%を含有し、更に、Fe:1.0%以下、Mn:0.5〜1.8%、Si:1.0%以下、Cu:0.5%以下、Zn:0.5%以下、Ti:0.2%以下、Zr:0.5%以下のうちの1種または2種以上を含有し、残部Alおよび不可避的不純物からなることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のフラックスレスろう付け用アルミニウム合金ブレージングシート。
- 前記表層材が、さらにZn:2.5〜10%を含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載のフラックスレスろう付け用アルミニウム合金ブレージングシート。
- 前記表層材の平均結晶粒径が300μm以下であることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載のフラックスレスろう付け用アルミニウム合金ブレージングシート。
- 請求項1〜9のいずれかに記載のアルミニウム合金ブレージングシートを製造する方法であって、表層材とろう材との界面、ろう材と心材との界面のうち少なくとも表層材とろう材との界面に、表層材、ろう材および心材の固相線温度よりも低い固相線温度を有する金属粉末、あるいは、アルミニウムとの間で共晶組成を有し、表層材、ろう材および心材の固相線温度よりも低い共晶温度を有する金属粉末を介在させ、金属粉末の固相線温度以上あるいは共晶温度以上に加熱して、金属粉末中に液相を生じせしめ、少なくともろう材および表層材を接合した後、熱間クラッド圧延することを特徴とするフラックスレスろう付け用アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法。
- 請求項5記載のアルミニウム合金ブレージングシートを製造する方法であって、ろう材が、更に、Zn:2.5〜8%を含有してなり、心材、ろう材および表層材を積層し、積層材を525〜575℃の温度に加熱して、ろう材中に液相を生じせしめ、表層材とろう材およびろう材と心材を接合した後、熱間クラッド圧延することを特徴とするフラックスレスろう付け用アルミニウム合金ブレージングシートの製造方法。
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