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JP6172119B2 - コモンモードチョークコイル - Google Patents

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JP6172119B2 JP2014227795A JP2014227795A JP6172119B2 JP 6172119 B2 JP6172119 B2 JP 6172119B2 JP 2014227795 A JP2014227795 A JP 2014227795A JP 2014227795 A JP2014227795 A JP 2014227795A JP 6172119 B2 JP6172119 B2 JP 6172119B2
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Description

この発明は、コモンモードチョークコイルに関するもので、特に、積層型のコイルを備えるコモンモードチョークコイルに関するものである。
積層型のコイルを備えるコモンモードチョークコイルは、積層された複数の絶縁層をもって与えられる積層構造を有する積層体を備え、積層体の内部にコイルが設けられる。コイルは、渦巻き状の複数のコイル導体を備えている。複数のコイル導体の各々は、絶縁層の比較的中央近傍に位置する内周側端部と比較的外周近傍に位置する外周側端部とを有していて、内周側端部には内周側ビアホール導体が接続され、外周側端部には外周側ビアホール導体が接続される。そして、コイルにおいて互いに反対の巻き方向とされた部分を作り出すため、内周側端部同士が内周側ビアホール導体によって接続され、次いで、外周側端部同士が外周側ビアホール導体によって接続されるというように、複数のコイル導体は、内周側ビアホール導体と外周側ビアホール導体とを交互に介して直列接続される。
この発明にとって興味あるコモンモードチョークコイルが、たとえば特開2003−68528号公報(特許文献1)および特開2001−44033号公報(特許文献2)に記載されている。
特許文献1および2には、絶縁層上に渦巻き状のコイル導体を形成し、この絶縁層を複数積層し、ビアホール導体を介して複数のコイル導体を直列接続して1次コイルを形成し、他方、絶縁層上に渦巻き状のコイル導体を形成し、この絶縁層を複数積層し、ビアホール導体を介して複数のコイル導体を直列接続して2次コイルを形成することが記載されている。
特に、特許文献1に記載のコモンモードチョークコイルは、1次コイル用の複数の絶縁層のみを積層した部分と2次コイル用の複数の絶縁層のみを積層した部分とを互いに分離して配置した構造を有している。
他方、特許文献2に記載のコモンモードチョークコイルは、1次コイル用の絶縁層と2次コイル用の絶縁層とを交互に積層した構造、すなわち、1次コイル用のコイル導体と2次コイル用のコイル導体とを交互に積層した構造を有している。
特開2003−68528号公報 特開2001−44033号公報
特許文献1に記載のコモンモードチョークコイルでは、1次コイルと2次コイルとが互いに分離されて位置されているため、1次コイルと2次コイルとの間の結合が弱く、そのため、所望の特性を得にくいという問題がある。
これに対して、特許文献2に記載のコモンモードチョークコイルによれば、1次コイル用のコイル導体と2次コイル用のコイル導体とを交互に積層した構造を有しているため、1次コイルと2次コイルとの間で比較的強い結合を得ることができる。しかし、このような交互積層構造を採用した場合、一方のコイル用のコイル導体間を接続するビアホール導体は、他方のコイル用のコイル導体が延びている界面を与える2つの絶縁層を必ず貫通することになり、このことは、次のような問題を引き起こすことがある。
図7には、交互積層構造を採用したコモンモードチョークコイルの一部であって、第1のコイル用の隣り合う2つのコイル導体1および2とこれらを互いに接続するビアホール導体3とが位置する部分が、いくつかの絶縁層4〜8および第2のコイル用のコイル導体9とともに断面図で示されている。なお、図7には図示されないが、少なくとも絶縁層5および6間の界面に沿って、第2のコイル用のコイル導体が延びている。
図7に示すように、絶縁層5〜7間の界面位置には、ビアパッド3aがビアホール導体3の周囲に広がるように形成されている。ビアパッド3aは、ビアホール導体3のための導電性ペーストの付与と同時に形成されるものであるが、絶縁層4〜7の積層ずれがたとえ生じても、ビアホール導体3とコイル導体1および2との接続の信頼性を高めるとともに、ビアホール導体3の絶縁層5〜7間の界面上での接続の信頼性を高めるように寄与している。そのため、ビアパッド3aは、コイル導体1および2の各厚みに比べて、通常、より厚くなる傾向がある。
交互積層構造を採用した場合、コイル導体1および2を互いに接続するビアホール導体3は、前述したように、2つの絶縁層5および6を貫通するように設けられる。その結果、3つのビアパッド3aが積層方向に重なる。このことに起因して、ビアホール導体が単に1つの絶縁層を貫通する場合に比べて、ビアホール導体3の軸線方向の長さがより長くなり、そのため、ビアホール導体3近傍では、ビアホール導体3およびビアパッド3aによって与えられる導体材料がより多く存在することになる。
絶縁層4〜8がたとえばガラスセラミックから構成される場合、コモンモードチョークコイルの製造の過程で焼成工程が実施される。焼成工程において、ビアホール導体3およびビアパッド3aによる導体材料は、通常、絶縁層4〜8により与えられる絶縁材料へと拡散する。前述したように、ビアホール導体が単に1つの絶縁層を貫通する場合に比べて、図7に示す構造の方が、導体材料がより多く存在するため、導体材料の拡散量は、図7に示す構造の方が多くなる。
また、コモンモードチョークコイルの製造の過程では、焼成前の段階で、積層状態をより密にするため、絶縁層4〜8に対して積層方向にプレスする工程が実施される。プレス工程では、絶縁層4〜8が与える絶縁材料に比べて、ビアホール導体3およびビアパッド3aが与える導体材料の方がプレスによる圧縮変形が生じにくい性質を有している。そのため、たとえば絶縁層7は、ビアホール導体3およびビアパッド3aが位置する部分においてより大きく潰され、絶縁層7のこの部分での厚みTは、絶縁層7の本来の厚みよりかなり薄くなってしまう。絶縁層4においても、同様の厚み減少が生じ得る。
上記のような導体材料の拡散や絶縁層4および7の厚み減少は、コモンモードチョークコイルの耐圧信頼性の低下を招く原因となる。ビアホール導体3およびビアパッド3aとの間で電位差を発生し得る導体、たとえば第2のコイル用のコイル導体9が絶縁層7の図7による上面側であって、ビアホール導体3の軸線の延長線上に位置するように形成される場合には、このコイル導体9とビアパッド3aとの間の耐圧信頼性が懸念される。また、専ら導体材料の拡散の観点からは、ビアホール導体3およびビアパッド3aとの間で電位差を発生し得る外部端子電極(図示せず。)が、ビアホール導体3またはビアパッド3aの近傍に位置している場合にも、耐圧信頼性の問題に遭遇し得る。
図7に示したビアホール導体3は、コイル導体1および2の内周側端部間を相互接続する内周側ビアホール導体である場合と、コイル導体1および2の外周側端部間を相互接続する外周側ビアホール導体である場合とがあり得る。前述した耐圧信頼性の問題をより回避しにくいのは、ビアホール導体3が、特に外周側ビアホール導体である場合においてである。以下に、その理由について説明する。
コモンモードチョークコイルの積層体を構成するにあたって、図8に示した、絶縁層11〜15が下から順に積層されると想定する。
絶縁層11上には、1次コイルのための渦巻き状のコイル導体16が形成され、絶縁層12上には、2次コイルのための渦巻き状のコイル導体17が形成され、絶縁層13上には、1次コイルのための渦巻き状のコイル導体18が形成され、絶縁層14上には、2次コイルのための渦巻き状のコイル導体19が形成され、絶縁層15上には、1次コイルのための渦巻き状のコイル導体20が形成される。
図8において、絶縁層11上のコイル導体16の内周側端部と絶縁層13上のコイル導体18の内周側端部とは、1点鎖線で示すように、内周側ビアホール導体21によって相互接続される。また、絶縁層13上のコイル導体18の外周側端部と絶縁層15上のコイル導体20の外周側端部とは、外周側ビアホール導体22によって相互接続される。他方、絶縁層12上のコイル導体17の外周側端部と絶縁層14上のコイル導体19の外周側端部とは、外周側ビアホール導体23によって相互接続される。上述した内周側ビアホール導体21は、2つの絶縁層12および13を貫通し、外周側ビアホール導体22は、2つの絶縁層14および15を貫通し、外周側ビアホール導体23は、2つの絶縁層13および14を貫通している。
上述のような接続は、図示しないコイル導体においても実現される。たとえば、絶縁層12上のコイル導体17の内周側端部と絶縁層11の下に積層される絶縁層上のコイル導体の内周側端部とが内周側ビアホール導体24によって接続され、絶縁層14上のコイル導体19の内周側端部と絶縁層15の上に積層される絶縁層上のコイル導体の内周側端部とが内周側ビアホール導体25によって接続される。
代表として、内周側ビアホール導体21および外周側ビアホール導体23に注目する。内周側ビアホール導体21とコイル導体19との位置関係は、図7に示したビアホール導体3とコイル導体9との位置関係と同様である。また、外周側ビアホール導体23とコイル導体20またはコイル導体16との位置関係についても、図7に示したビアホール導体3とコイル導体9との位置関係と同様である。したがって、いずれの場合にも、前述した耐圧信頼性の問題に遭遇し得る。
しかしながら、前者の内周側ビアホール導体21とコイル導体19との位置関係については、コイル導体19が内周側ビアホール導体21の軸線の延長線上に位置しないようにすることは比較的容易である。図9には、図8に示した絶縁層13および14が示されている。絶縁層13において、内周側ビアホール導体21をたとえば破線で示す位置にずらすことにより、その上の絶縁層14に形成されたコイル導体19が内周側ビアホール導体21の軸線の延長線上に位置しないようにすることができる。絶縁層の中央部には比較的大きな空きスペースがあるので、上述のように内周側ビアホール導体の位置を変更することは比較的容易である。
他方、後者の外周側ビアホール導体23とコイル導体20またはコイル導体16との位置関係については、コイル導体20またはコイル導体16が外周側ビアホール導体23の軸線の延長線上に位置しないようにすることは容易ではない。図10には、図8に示した絶縁層14および15が示されている。絶縁層15に形成されたコイル導体20が外周側ビアホール導体23の軸線の延長線上に位置しないようにするには、絶縁層14において、外周側ビアホール導体23を破線で示すようないくつかの位置にずらさなければならない。しかし、外周側ビアホール導体23の位置をずらすと、コイル導体19の中間部と干渉したり、絶縁層14からはみ出たりするといった不都合を招く。すなわち、絶縁層14の限られた面積の範囲内で、コイルのターン数を減らすことなく、コイル導体20(またはコイル導体16)が外周側ビアホール導体23の軸線の延長線上に位置しないようにすることは容易ではない。
以上、詳述した外周側ビアホール導体についての導体材料の拡散や絶縁層の厚み減少によってもたらされる耐圧信頼性の低下の問題は、コモンモードチョークコイルのコイル形状の設計の自由度を低下させる原因となる。また、耐圧信頼性の向上のために、絶縁層の厚みを増すと、コモンモードチョークコイルの小型化を阻害する結果を招く。
そこで、この発明の目的は、上述したような問題を解決し得るコモンモードチョークコイルの構造を提供しようとすることである。
この発明に係るコモンモードチョークコイルは、積層された複数の絶縁層をもって与えられる積層構造を有する積層体と、積層体の内部に設けられる第1および第2のコイルと、積層体の外表面上に設けられる第1ないし第4の外部端子電極と、を備える。第1および第2の外部端子電極は、それぞれ、第1のコイルの一方端および他方端に電気的に接続され、第3および第4の外部端子電極は、それぞれ、第2のコイルの一方端および他方端に電気的に接続される。
第1および第2のコイルは、ともに、絶縁層間の複数の界面に沿ってそれぞれ延び、かつ絶縁層の比較的中央近傍に位置する内周側端部と比較的外周近傍に位置する外周側端部とを有する渦巻き状の複数のコイル導体と、積層方向に隣り合うコイル導体の各内周側端部を相互接続する内周側ビアホール導体と、を含む。
第1のコイルは、積層方向に隣り合うコイル導体の各外周側端部間を相互接続する外周側ビアホール導体をさらに含み、当該第1のコイルにおいて、複数のコイル導体は、内周側ビアホール導体と外周側ビアホール導体とを交互に介して直列接続される。
そして、前述した技術的課題を解決するため、この発明では、まず、第2のコイルのためのコイル導体は、第1のコイルのためのコイル導体のうち、内周側ビアホール導体によって相互接続される2つのコイル導体の間に介在するように積層されるものを含むことを第1の特徴としている。言い換えると、第1のコイルのためのコイル導体のうち、内周側ビアホール導体によって互いに接続されるいくつかの組のコイル導体は、第2のコイルのためのコイル導体と単に1つの絶縁層を挟んで位置することを第1の特徴としている。このことは、第1のコイルと第2のコイルとの結合を強くすることに寄与する。
さらに、この発明では、第1のコイルにおいて、外周側ビアホール導体が、単に1つの絶縁層しか貫通しないように設けられることを第2の特徴としている。この第2の特徴は、言い換えると、外周側ビアホール導体によって相互接続されるコイル導体は、単に1つの絶縁層を挟んで位置していることになり、そのため、外周側ビアホール導体の軸線方向の長さを短くできる。よって、焼成工程において、外周側ビアホール導体による導体材料の拡散量を低減できるとともに、プレス工程において、外周側ビアホール導体による絶縁層の厚み減少を抑制することができる。
この発明において、好ましくは、第1のコイルに対して与えられる上述した特徴的構成が、第2のコイルに対しても与えられる。すなわち、第2のコイルについても、積層方向に隣り合うコイル導体の各外周側端部間を相互接続する外周側ビアホール導体をさらに含み、当該第2のコイルにおいて、複数のコイル導体は、内周側ビアホール導体と外周側ビアホール導体とを交互に介して直列接続される。第1のコイルのためのコイル導体は、第2のコイルのためのコイル導体のうち、内周側ビアホール導体によって相互接続される2つのコイル導体の間に介在するように積層されるものを含む。そして、第2のコイルにおいても、外周側ビアホール導体は、単に1つの絶縁層を貫通するように設けられる。
上述の好ましい構成によれば、第1および第2のコイルの双方において、焼成時の外周側ビアホール導体による導体材料の拡散量を低減でき、かつ、プレス時の外周側ビアホール導体による絶縁層の厚み減少を抑制することができるとともに、第1のコイルと第2のコイルとの結合をより強くすることができる。
また、この発明において、好ましくは、第1のコイルの形態と第2のコイルの形態とは積層方向に関して対称とされる。これによって、コモンモードチョークコイルの実装にあたって方向性をなくすことができる。
この発明によれば、第1のコイルと第2のコイルとの間で比較的強い結合を確保しながら、外周側ビアホール導体に起因する導体材料の拡散や絶縁層の厚み減少を抑制することができるので、外周側ビアホール導体の軸線の延長線上またはその近傍に、当該外周側ビアホール導体との間で電位差を発生し得る導体を配置しても、耐圧信頼性低下に対する懸念を低減することができる。そのため、コモンモードチョークコイルにおけるコイル形状の設計の自由度を高めることができる。また、外部端子電極と外周側ビアホール導体との位置関係についても、設計の自由度を高めることができる。さらに、耐圧信頼性の向上のために、絶縁層の厚みを増す必要がないので、コモンモードチョークコイルの小型化を阻害することがない。
また、この発明によれば、図4を参照して後述するように、第1のコイルのためのコイル導体と第2のコイルのためのコイル導体との積層順序を変えることによって、コモンモードチョークコイルの特性インピーダンスを容易に調整することができる。
この発明の第1の実施形態によるコモンモードチョークコイル30の外観を示す斜視図である。 図1に示したコモンモードチョークコイル30に備える積層体31における低透磁率部32を構成する複数の絶縁層35〜42を積層順序に従って配置して示す平面図である。 図1に示したコモンモードチョークコイル30に備える積層体31における外周側ビアホール導体58およびその近傍を拡大して示す断面図である。 積層型のコイルを備えるコモンモードチョークコイルにおいて、1次コイルのためのコイル導体と2次コイルのためのコイル導体との積層順序を種々に変えることによる特性インピーダンスの調整を説明するための図である。 この発明の第2の実施形態を示す、図2に対応する図である。 この発明の第3の実施形態を示す、図2に対応する図である。 この発明が解決しようとする課題を説明するためのもので、交互積層構造を採用したコモンモードチョークコイルに備える積層体の一部を拡大して示す、図3に対応する図である。 交互積層構造を採用したコモンモードチョークコイルに備える積層体を構成する複数の絶縁層11〜15を積層順序に従って配置して示す平面図である。 この発明が解決しようとする課題を説明するためのもので、図8に示した絶縁層13および14を取り出して示す平面図である。 この発明が解決しようとする課題を説明するためのもので、図8に示した絶縁層14および15を取り出して示す平面図である。
図1を参照して、コモンモードチョークコイル30は、部品本体としての積層体31を備える。積層体31は、低透磁率部32を2つの磁性体部33および34で挟んだ構造を有している。磁性体部33および34は、たとえば、Ni−Cu−Zn系フェライト、Mn−Zn系フェライト、六方晶フェライトなどから構成される。他方、低透磁率部32の材質としては、たとえば、透磁率がほぼ1のガラスセラミックのような非磁性体や、透磁率が1〜10程度のNi−Cu−Zn系フェライト、非磁性フェライトなどを用いることができる。また、低透磁率部32の材質として、ポリイミド等の樹脂を用いることもできる。
積層体31の外表面上には、第1ないし第4の外部端子電極43〜46が設けられる。より詳細には、外部端子電極43および46は積層体31の側面47に位置され、外部端子電極44および45は側面47に対向する側面48に位置される。外部端子電極43〜46に含まれる導体材料としては、たとえば、Cu、Pd、Al、Agなどの導電性金属またはこれらを含む合金が用いられる。
低透磁率部32は、図2に示した8つの絶縁層35〜42を含む積層された複数の絶縁層をもって与えられる積層構造を有している。絶縁層35〜42は、この順序で下から積層される。なお、図2ならびに後述する図5および図6において、右列と左列との間に表示されるブラケット記号は、積層における割り込み位置を示している。
絶縁層35〜42上には、それぞれ、渦巻き状のコイル導体49〜56が形成される。コイル導体49〜56は、それぞれ、絶縁層35〜42の比較的中央近傍に位置する内周側端部と比較的外周近傍に位置する外周側端部とを有している。なお、コイル導体49〜56は、実際には、絶縁層35〜42の隣り合うものの間の界面に沿ってそれぞれ延びるように形成されるものであるが、以下においては、絶縁層35〜42の各々上に位置するものとして説明する。
積層体31の内部、より特定的には、低透磁率部32の内部には、第1および第2のコイルが設けられる。コモンモードチョークコイル30における1次コイルおよび2次コイルは相対的に決まるものであるが、以下において、第1および第2のコイルを、それぞれ、1次コイルおよび2次コイルとして説明する。
図2において、右側に1次コイルが、左側に2次コイルが示されている。図1に示した第1および第2の外部端子電極43および44は、それぞれ、1次コイルの一方端および他方端に電気的に接続され、同じく図1に示した第3および第4の外部端子電極45および46は、それぞれ、2次コイルの一方端および他方端に電気的に接続される。1次コイルは、コイル導体50、53、54および56をもって構成され、2次コイルは、コイル導体49、51、52および55をもって構成される。
まず、1次コイルを構成するコイル導体50、53、54および56の接続態様について説明する。
下からの積層順序で説明すると、絶縁層36上に形成されるコイル導体50の外周側端部は、絶縁層36の外周端縁にまで引き出され、図1に示した第1の外部端子電極43に接続される。他方、コイル導体50の内周側端部は、絶縁層37、38および39を貫通するように設けられた内周側ビアホール導体57に接続される。
なお、ビアホール導体57には、図7を参照して前述したビアホール導体3に関連して形成されるビアパッド3aと同様、ビアパッドが形成される。特に採り上げて説明しないが、以下に登場する他のビアホール導体についても同様である。
次いで、前述した内周側ビアホール導体57は、絶縁層39上に形成されるコイル導体53の内周側端部に接続される。このようにして、コイル導体50の内周側端部とコイル導体53の内周側端部とは、内周側ビアホール導体57によって相互接続される。コイル導体53の外周側端部は、絶縁層40を貫通するように設けられた外周側ビアホール導体58に接続される。
次いで、上述した外周側ビアホール導体58は、絶縁層40上に形成されるコイル導体54の外周側端部に接続される。このようにして、コイル導体53の外周側端部とコイル導体54の外周側端部とは、外周側ビアホール導体58によって相互接続される。コイル導体54の内周側端部は、絶縁層41および42を貫通するように設けられた内周側ビアホール導体59に接続される。
次いで、上述した内周側ビアホール導体59は、絶縁層42上に形成されるコイル導体56の内周側端部に接続される。このようにして、コイル導体54の内周側端部とコイル導体56の内周側端部とは、内周側ビアホール導体59によって相互接続される。コイル導体56の外周側端部は、絶縁層42の外周端縁にまで引き出され、図1に示した第2の外部端子電極44に接続される。
以上のように、コイル導体50、53、54および56が、内周側ビアホール導体57、外周側ビアホール導体58および内周側ビアホール導体59を順次介して、すなわち、内周側ビアホール導体と外周側ビアホール導体とを交互に介して接続されることによって、1次コイルが構成される。
次に、2次コイルを構成するコイル導体49、51、52および55の接続態様について説明する。
下からの積層順序で説明すると、絶縁層35上に形成されるコイル導体49の外周側端部は、絶縁層35の外周端縁にまで引き出され、図1に示した第4の外部端子電極46に接続される。他方、コイル導体49の内周側端部は、絶縁層36および37を貫通するように設けられた内周側ビアホール導体60に接続される。
次いで、上述した内周側ビアホール導体60は、絶縁層37上に形成されるコイル導体51の内周側端部に接続される。このようにして、コイル導体49の内周側端部とコイル導体51の内周側端部とは、内周側ビアホール導体60によって相互接続される。コイル導体51の外周側端部は、絶縁層38を貫通するように設けられた外周側ビアホール導体61に接続される。
次いで、上述した外周側ビアホール導体61は、絶縁層38上に形成されるコイル導体52の外周側端部に接続される。このようにして、コイル導体51の外周側端部とコイル導体52の外周側端部とは、外周側ビアホール導体61によって相互接続される。コイル導体52の内周側端部は、絶縁層39、40および41を貫通するように設けられた内周側ビアホール導体62に接続される。
次いで、上述した内周側ビアホール導体62は、絶縁層41上に形成されるコイル導体55の内周側端部に接続される。このようにして、コイル導体52の内周側端部とコイル導体55の内周側端部とは、内周側ビアホール導体62によって相互接続される。コイル導体55の外周側端部は、絶縁層41の外周端縁にまで引き出され、図1に示した第3の外部端子電極45に接続される。
以上のように、コイル導体49、51、52および55が、内周側ビアホール導体60、外周側ビアホール導体61および内周側ビアホール導体62を順次介して、すなわち、内周側ビアホール導体と外周側ビアホール導体とを交互に介して接続されることによって、2次コイルが構成される。
上述したコイル導体49〜56ならびにビアホール導体57〜62に含まれる導体材料としては、たとえば、Cu、Pd、Al、Agなどの導電性金属またはこれらを含む合金が用いられる。
以上説明したコモンモードチョークコイル30において、外周側ビアホール導体58および61は、いずれも、単に1つの絶縁層40または38しか貫通しないように設けられている。したがって、以下に図3を参照して説明するように、外周側ビアホール導体58および61に起因する不都合を生じにくくすることができる。
図3には、外周側ビアホール導体58および61を代表して、外周側ビアホール導体58およびその近傍が図示されている。図3において、図2に示す要素に相当する要素には同様の参照符号を付している。絶縁層39〜41間の界面位置には、ビアパッド58aが外周側ビアホール導体58の周囲に広がるように形成されている。
コモンモードチョークコイル30を製造するにあたって、焼成前のプレス工程において、積層体31がプレスされたとき、絶縁層35〜42が与える絶縁材料に比べて、ビアホール導体57〜62が与える導体材料の方がプレスによる圧縮変形が生じにくい性質を有しているため、たとえば絶縁層41は、ビアホール導体58およびビアパッド58aが位置する部分において潰され、厚みTが減少する傾向がある。しかし、ビアホール導体58は、単に1つの絶縁層40しか貫通しないので、図7に示したビアホール導体3の場合に比べて、軸線方向の長さが短く、よって、絶縁層41の厚みTの減少はあまり生じない。
また、外周側ビアホール導体58および61は、図7に示したビアホール導体3の場合に比べて、導体材料の量が少ないので、焼成工程での導体材料の、絶縁層35〜42への拡散量を少なくすることができる。
このようなことから、外周側ビアホール導体58および61の軸線の延長線上またはその近傍に、当該外周側ビアホール導体58および61との間で電位差を発生し得る導体を配置しても、耐圧信頼性低下に対する懸念を低減することができる。
そのため、コモンモードチョークコイル30におけるコイル形状の設計の自由度を高めることができる。図2に示したコイル形状では、たとえば、1次コイルのための外周側ビアホール導体58の軸線の延長線上に2次コイルのためのコイル導体52および55が位置したり、逆に、2次コイルのための外周側ビアホール導体61の軸線の延長線上に1次コイルのためのコイル導体50および53が位置したりすることはないが、コイルのターン数を増やすため、コイル導体をさらに外周方向に延長したり、コイル導体の延びる形態を図2に示すような長円状から後述する図5および図6に示すような矩形状に変更したり、といった設計変更を問題なく行なうことができる。
また、図2に示したコイル形状では、外周側ビアホール導体58と、これとの間で電位差を発生し得る外部端子電極45および46とは、比較的離隔しているが、外周側ビアホール導体58と外部端子電極45および46とをより近づける設計変更も許容される。外周側ビアホール導体61と外部端子電極43および44との関係についても同様である。
また、コモンモードチョークコイル30において、2次コイルのためのコイル導体は、1次コイルのためのコイル導体のうち、内周側ビアホール導体によって相互接続される2つのコイル導体の間に介在するように積層されるものを含んでいる。より具体的には、2次コイルのためのコイル導体51および52は、内周側ビアホール導体57によって相互接続される1次コイルのためのコイル導体50および53の間に介在するように積層され、また、2次コイルのためのコイル導体55は、内周側ビアホール導体59によって相互接続される1次コイルのためのコイル導体54および56の間に介在するように積層される。
また、逆に、1次コイルのためのコイル導体についても、2次コイルのためのコイル導体のうち、内周側ビアホール導体によって相互接続される2つのコイル導体の間に介在するように積層されるものを含んでいる。より具体的には、1次コイルのためのコイル導体50は、内周側ビアホール導体60によって相互接続される2次コイルのためのコイル導体49および51の間に介在するように積層され、また、1次コイルのためのコイル導体53および54は、内周側ビアホール導体62によって相互接続される2次コイルのためのコイル導体52および55の間に介在するように積層される。
上述したような構成の結果、コイル導体49とコイル導体50、コイル導体50とコイル導体51、コイル導体52とコイル導体53、コイル導体54とコイル導体55、コイル導体55とコイル導体56、というように、5対のコイル導体において、1次コイルのためのコイル導体と2次コイルのためのコイル導体とを、単に1つの絶縁層を挟んで位置させることができる。そのため、1次コイルと2次コイルとの間で強い結合を得ることができる。
また、コモンモードチョークコイル30は、図2からわかるように、1次コイルの形態と2次コイルの形態とが積層方向に関して対称である。このことは、コモンモードチョークコイル30の実装にあたって方向性がないことを意味する。したがって、コモンモードチョークコイル30を実装するにあたって、第1および第2の外部端子電極43および44の位置と第3および第4の外部端子電極45および46の位置とを互いに逆にすることもできる。
コモンモードチョークコイルの特性インピーダンスZ0は、伝送線路が無損失である場合、
0=(L/C)1/2
で表わされることが知られている。ここで、Lは直列インダクタンス、Cは並列静電容量である。並列静電容量Cは、コイル導体間に位置する絶縁層が有する誘電体としての性質からもたらされるものであり、低透磁率部32を構成する絶縁層35〜42は、通常、2〜6程度の比誘電率を有している。
上記式から、並列静電容量Cを変えることにより、特性インピーダンスZ0を調整できることがわかる。この実施形態によるコモンモードチョークコイル30に備える特徴的構成に基づけば、以下に説明するように、並列静電容量Cを容易に変えることができ、その結果、特性インピーダンスZ0を容易に調整することができる。
図4には、積層型のコイルを備えるコモンモードチョークコイルにおいて、1次コイルのためのコイル導体と2次コイルのためのコイル導体との積層順序を変えた5つの例が模式的に示されている。
図4の表現方法について説明すると、点線で示した横線は、1次コイルのためのコイル導体を示し、実線で示した横線は、2次コイルのためのコイル導体を示している。また、左端に記載した「1」〜「8」の数字は、下からの積層位置を示している。積層順序を変えた5つの例の各々の下に記載された「(1347)」のような表示は、実線で示した2次コイルのためのコイル導体が位置している積層位置を示すもので、たとえば、最も左列の「(1347)」は、左端に記載した「1」〜「8」の数字に対応させて、「1」、「3」、「4」、「7」の各積層位置に2次コイルのためのコイル導体が位置していることを示している。
また、前述した並列静電容量Cに寄与する静電容量は、1次コイルのためのコイル導体と2次コイルのためのコイル導体とが対向する箇所において発生する。図4において、このような静電容量が発生する箇所には、コンデンサを表わす記号が記入されている。
図2を参照して説明したコモンモードチョークコイル30は、最も左列の「(1347)」の積層順序を有している。この場合、静電容量の発生する箇所が5つある。
上記の例からわかるように、1次コイルのためのコイル導体と2次コイルのためのコイル導体との積層順序を変えることにより、静電容量の発生する箇所の数を変えることができる。
「(1345)」の積層順序のものは、静電容量の発生する箇所が3つある。したがって、「(1345)」の積層順序のものの並列静電容量Cは、「(1347)」の積層順序のものに比べて、より小さくなり、応じて、特性インピーダンスZ0がより大きくなる。
「(1346)」の積層順序のものは、「(1347)」の積層順序のものと同様、静電容量の発生する箇所が5つある。したがって、これらの並列静電容量Cは互いに同じであると考えられる。なお、実際には、コイル導体のパターンの微妙な差によって、並列静電容量Cが全く同じにならないのが通常である。
「(1357)」の積層順序のものは、特許文献2に記載の交互積層構造を有するもので、静電容量の発生する箇所が7つある。したがって、「(1357)」の積層順序のものは、「(1347)」の積層順序のものや「(1346)」の積層順序のものに比べて、並列静電容量Cがより大きくなり、応じて、特性インピーダンスZ0がより小さくなる。
「(1234)」の積層順序のものは、特許文献1に記載の1次コイルと2次コイルとが互いに分離した積層構造を有し、静電容量の発生する箇所が1つしかない。したがって、「(1234)」の積層順序のものは、上述したいずれのものより、並列静電容量Cがより小さくなり、その結果、特性インピーダンスZ0がより大きくなる。
図4において、「(1347)」、「(1345)」および「(1346)」の積層順序のものが、この発明の範囲内にある。
この発明の範囲内にある例のうち、「(1347)」については、1次コイルと2次コイルの双方において、同じコイルのためのコイル導体が積層方向に2つ並ぶ箇所があるが、このように2つ並ぶコイル導体同士が外周側ビアホール導体で相互接続されることになる。
次に、「(1345)」については、積層位置「2」、「6」〜「8」に1次コイルのためのコイル導体が位置し、積層位置「1」、「3」〜「5」に2次コイルのためのコイル導体が位置している。1次コイルにおいて、積層位置「2」、「6」〜「8」のコイル導体が内周側ビアホール導体と外周側ビアホール導体とを交互に介して直列接続されるので、積層位置「6」のコイル導体と積層位置「7」のコイル導体とが、単に1つの絶縁層を貫通する外周側ビアホール導体で相互接続される。他方、2次コイルにおいて、積層位置「1」、「3」〜「5」のコイル導体が内周側ビアホール導体と外周側ビアホール導体とを交互に介して直列接続されるので、積層位置「3」のコイル導体と積層位置「4」のコイル導体とが、単に1つの絶縁層を貫通する外周側ビアホール導体で相互接続される。
次に、「(1346)」については、積層位置「2」、「5」、「7」および「8」に1次コイルのためのコイル導体が位置し、積層位置「1」、「3」、「4」および「6」に2次コイルのためのコイル導体が位置している。1次コイルにおいて、積層位置「2」、「5」、「7」および「8」のコイル導体が内周側ビアホール導体と外周側ビアホール導体とを交互に介して直列接続されるので、積層位置「5」のコイル導体と積層位置「7」のコイル導体とが外周側ビアホール導体で相互接続される。しかし、積層位置「5」のコイル導体と積層位置「7」のコイル導体とを相互接続する外周側ビアホール導体は、2次コイルのためのコイル導体を介在させる2つの絶縁層を貫通している。他方、2次コイルにおいて、積層位置「1」、「3」、「4」および「6」のコイル導体が内周側ビアホール導体と外周側ビアホール導体とを交互に介して直列接続されるので、積層位置「3」のコイル導体と積層位置「4」のコイル導体とが、単に1つの絶縁層を貫通する外周側ビアホール導体で相互接続される。したがって、「(1346)」の例では、2次コイルについてのみ、外周側ビアホール導体が単に1つの絶縁層を貫通するように設けられるという条件を満たしている。
これら3つの例から、積層順序の変更により、特性インピーダンスZ0の調整が可能であることがわかる。そして、このような特性インピーダンスZ0の調整は、コモンモードインピーダンスの取得効率の悪化をもたらし得るコイル導体間の対向距離の拡大や絶縁抵抗劣化をもたらし得るコイル導体間の対向距離の短縮を必要としない点で有利である。
図2に示した第1の実施形態では、8層に分布するコイル導体49〜56を備えていたが、この発明の範囲内において、コイル導体の積層数を種々に変更することができる。以下、コイル導体の積層数が変更された実施形態の代表例について説明する。
図5に示す、この発明の第2の実施形態では、コイル導体の積層数が6である。なお、図2では、コイル導体の延びる形態が長円形状であったのに対し、図5および後述する図6では、コイル導体の延びる形態が矩形状であるが、このことは本質的な相違点ではない。
図5を参照して説明するコモンモードチョークコイルは、図1に示したコモンモードチョークコイル30と同様の外観を有している。図5に示すように、このコモンモードチョークコイルの積層体に備える低透磁率部64は、6つの絶縁層65〜70を含む複数の絶縁層をもって与えられる積層構造を有している。絶縁層65〜70は、この順序で下から積層される。絶縁層65〜70上には、それぞれ、渦巻き状のコイル導体71〜76が形成される。
図5において、右側に1次コイルが、左側に2次コイルが示されている。1次コイルは、コイル導体71、73、74および76をもって構成され、2次コイルは、コイル導体72および75をもって構成される。
まず、1次コイルを構成するコイル導体71、73、74および76の接続態様について説明する。なお、1次コイルでの接続態様は、実質的には、図2に示した1次コイルでの接続態様と同様である。
下からの積層順序で説明すると、絶縁層65上に形成されるコイル導体71の外周側端部は、絶縁層65の外周端縁にまで引き出され、図1に示した第1の外部端子電極43に相当する外部端子電極に接続される。他方、コイル導体71の内周側端部は、絶縁層66および67を貫通するように設けられた内周側ビアホール導体77に接続される。
次いで、上述した内周側ビアホール導体77は、絶縁層67上に形成されるコイル導体73の内周側端部に接続される。このようにして、コイル導体71の内周側端部とコイル導体73の内周側端部とは、内周側ビアホール導体77によって相互接続される。コイル導体73の外周側端部は、絶縁層68を貫通するように設けられた外周側ビアホール導体78に接続される。
次いで、上述した外周側ビアホール導体78は、絶縁層68上に形成されるコイル導体74の外周側端部に接続される。このようにして、コイル導体73の外周側端部とコイル導体74の外周側端部とは、外周側ビアホール導体78によって相互接続される。コイル導体74の内周側端部は、絶縁層69および70を貫通するように設けられた内周側ビアホール導体79に接続される。
次いで、上述した内周側ビアホール導体79は、絶縁層70上に形成されるコイル導体76の内周側端部に接続される。このようにして、コイル導体74の内周側端部とコイル導体76の内周側端部とは、内周側ビアホール導体79によって相互接続される。コイル導体76の外周側端部は、絶縁層70の外周端縁にまで引き出され、図1に示した第2の外部端子電極44に相当する外部端子電極に接続される。
以上のように、コイル導体71、73、74および76が、内周側ビアホール導体77、外周側ビアホール導体78および内周側ビアホール導体79を順次介して、すなわち、内周側ビアホール導体と外周側ビアホール導体とを交互に介して接続されることによって、1次コイルが構成される。
次に、2次コイルを構成するコイル導体72および75の接続態様について説明する。
下からの積層順序で説明すると、絶縁層66上に形成されるコイル導体72の外周側端部は、絶縁層66の外周端縁にまで引き出され、図1に示した第4の外部端子電極46に相当する外部端子電極に接続される。他方、コイル導体72の内周側端部は、絶縁層67、68および69を貫通するように設けられた内周側ビアホール導体80に接続される。
次いで、上述した内周側ビアホール導体80は、絶縁層69上に形成されるコイル導体75の内周側端部に接続される。このようにして、コイル導体72の内周側端部とコイル導体75の内周側端部とは、内周側ビアホール導体80によって相互接続される。コイル導体75の外周側端部は、絶縁層69の外周端縁にまで引き出され、図1に示した第3の外部端子電極45に相当する外部端子電極に接続される。
以上のように、コイル導体72および75が、内周側ビアホール導体80を介して接続されることによって、2次コイルが構成される。
以上説明した実施形態においても、外周側ビアホール導体78は、単に1つの絶縁層68しか貫通しないように設けられている。したがって、前述した実施形態の場合と同様、外周側ビアホール導体78に起因する不都合を生じにくくすることができる。
特に、図5に示した実施形態では、1次コイルのための外周側ビアホール導体78の軸線の延長線上に2次コイルのためのコイル導体72および75が位置しているが、これら電位差を発生し得る外周側ビアホール導体78とコイル導体72および75との間での耐圧信頼性は確保される。
また、図5に示した実施形態では、コイル導体71とコイル導体72、コイル導体72とコイル導体73、コイル導体74とコイル導体75、コイル導体75とコイル導体76、というように、4対のコイル導体において、1次コイルのためのコイル導体と2次コイルのためのコイル導体とを単に1つの絶縁層を挟んで位置させることができる。そのため、1次コイルと2次コイルとの間で強い結合を得ることができる。
また、図5からわかるように、この実施形態によっても、1次コイルの形態と2次コイルの形態とが積層方向に関して対称であるコモンモードチョークコイルを実現することができる。
なお、第2の実施形態に関して、特に説明しなかった点については、第1の実施形態の場合と実質的に同様であると理解すべきである。
次に、図6に示す、この発明の第3の実施形態では、コイル導体の積層数が12である。
図6を参照して説明するコモンモードチョークコイルについても、図1に示したコモンモードチョークコイル30と同様の外観を有している。図6に示すように、このコモンモードチョークコイルの積層体に備える低透磁率部82は、12の絶縁層83〜94を含む複数の絶縁層をもって与えられる積層構造を有している。絶縁層83〜94は、この順序で下から積層される。絶縁層83〜94上には、それぞれ、渦巻き状のコイル導体95〜106が形成される。
図6において、右側に1次コイルが、左側に2次コイルが示されている。1次コイルは、コイル導体98、101、102、104、105および106をもって構成され、2次コイルは、コイル導体95、96、97、99、100および103をもって構成される。
まず、1次コイルを構成するコイル導体98、101、102、104、105および106の接続態様について説明する。なお、1次コイルのうち、コイル導体98、101、102および104の接続態様は、実質的には、図2に示した1次コイルでの接続態様と同様である。
下からの積層順序で説明すると、絶縁層86上に形成されるコイル導体98の外周側端部は、絶縁層86の外周端縁にまで引き出され、図1に示した第1の外部端子電極43に相当する外部端子電極に接続される。他方、コイル導体98の内周側端部は、絶縁層87、88および89を貫通するように設けられた内周側ビアホール導体107に接続される。
次いで、上述した内周側ビアホール導体107は、絶縁層89上に形成されるコイル導体101の内周側端部に接続される。このようにして、コイル導体98の内周側端部とコイル導体101の内周側端部とは、内周側ビアホール導体107によって相互接続される。コイル導体101の外周側端部は、絶縁層90を貫通するように設けられた外周側ビアホール導体108に接続される。
次いで、上述した外周側ビアホール導体108は、絶縁層90上に形成されるコイル導体102の外周側端部に接続される。このようにして、コイル導体101の外周側端部とコイル導体102の外周側端部とは、外周側ビアホール導体108によって相互接続される。コイル導体102の内周側端部は、絶縁層91および92を貫通するように設けられた内周側ビアホール導体109に接続される。
次いで、上述した内周側ビアホール導体109は、絶縁層92上に形成されるコイル導体104の内周側端部に接続される。このようにして、コイル導体102の内周側端部とコイル導体104の内周側端部とは、内周側ビアホール導体109によって相互接続される。コイル導体104の外周側端部は、絶縁層93に設けられた外周側ビアホール導体110に接続される。
次いで、上述した外周側ビアホール導体110は、絶縁層93上に形成されるコイル導体105の外周側端部に接続される。このようにして、コイル導体104の外周側端部とコイル導体105の外周側端部とは、外周側ビアホール導体110によって相互接続される。コイル導体105の内周側端部は、絶縁層94を貫通するように設けられた内周側ビアホール導体111に接続される。
次いで、上述した内周側ビアホール導体111は、絶縁層94上に形成されるコイル導体106の内周側端部に接続される。このようにして、コイル導体105の内周側端部とコイル導体106の内周側端部とは、内周側ビアホール導体111によって相互接続される。コイル導体106の外周側端部は、絶縁層94の外周端縁にまで引き出され、図1に示した第2の外部端子電極44に相当する外部端子電極に接続される。
以上のように、コイル導体98、101、102、104、105および106が、内周側ビアホール導体107、外周側ビアホール導体108、内周側ビアホール導体109、外周側ビアホール導体110および内周側ビアホール導体111を順次介して、すなわち、内周側ビアホール導体と外周側ビアホール導体とを交互に介して接続されることによって、1次コイルが構成される。
次に、2次コイルを構成するコイル導体95、96、97、99、100および103の接続態様について説明する。なお、2次コイルのうち、コイル導体97、99、100および103の接続態様は、実質的には、図2に示した2次コイルでの接続態様と同様である。
下からの積層順序で説明すると、絶縁層83上に形成されるコイル導体95の外周側端部は、絶縁層83の外周端縁にまで引き出され、図1に示した第4の外部端子電極46に相当する外部端子電極に接続される。他方、コイル導体95の内周側端部は、絶縁層84を貫通するように設けられた内周側ビアホール導体112に接続される。
次いで、上述した内周側ビアホール導体112は、絶縁層84上に形成されるコイル導体96の内周側端部に接続される。このようにして、コイル導体95の内周側端部とコイル導体96の内周側端部とは、内周側ビアホール導体112によって相互接続される。コイル導体96の外周側端部は、絶縁層85を貫通するように設けられた外周側ビアホール導体113に接続される。
次いで、上述した外周側ビアホール導体113は、絶縁層85上に形成されるコイル導体97の外周側端部に接続される。このようにして、コイル導体96の外周側端部とコイル導体97の外周側端部とは、外周側ビアホール導体113によって相互接続される。コイル導体97の内周側端部は、絶縁層86および87を貫通するように設けられた内周側ビアホール導体114に接続される。
次いで、上述した内周側ビアホール導体114は、絶縁層87上に形成されるコイル導体99の内周側端部に接続される。このようにして、コイル導体97の内周側端部とコイル導体99の内周側端部とは、内周側ビアホール導体114によって相互接続される。コイル導体99の外周側端部は、絶縁層88に設けられた外周側ビアホール導体115に接続される。
次いで、上述した外周側ビアホール導体115は、絶縁層88上に形成されるコイル導体100の外周側端部に接続される。このようにして、コイル導体99の外周側端部とコイル導体100の外周側端部とは、外周側ビアホール導体115によって相互接続される。コイル導体100の内周側端部は、絶縁層89、90および91を貫通するように設けられた内周側ビアホール導体116に接続される。
次いで、上述した内周側ビアホール導体116は、絶縁層91上に形成されるコイル導体103の内周側端部に接続される。このようにして、コイル導体100の内周側端部とコイル導体103の内周側端部とは、内周側ビアホール導体116によって相互接続される。コイル導体103の外周側端部は、絶縁層91の外周端縁にまで引き出され、図1に示した第3の外部端子電極45に相当する外部端子電極に接続される。
以上のように、コイル導体95、96、97、99、100および103が、内周側ビアホール導体112、外周側ビアホール導体113、内周側ビアホール導体114、外周側ビアホール導体115および内周側ビアホール導体116を順次介して、すなわち、内周側ビアホール導体と外周側ビアホール導体とを交互に介して接続されることによって、2次コイルが構成される。
以上説明した第3の実施形態においても、外周側ビアホール導体108、110、113および115は、それぞれ、単に1つの絶縁層90、93、85または88しか貫通しないように設けられている。したがって、前述した実施形態の場合と同様、外周側ビアホール導体108、110、113および115に起因する不都合を生じにくくすることができる。
特に、図6に示した実施形態においても、図5に示した実施形態の場合と同様、1次コイルのための外周側ビアホール導体108および110の各々の軸線の延長線上に2次コイルのためのコイル導体100および103が位置し、また、2次コイルのための外周側ビアホール導体113および115の各々の軸線の延長線上に1次コイルのためのコイル導体98および101が位置しているが、これら電位差を発生し得る外周側ビアホール導体108および110とコイル導体100および103との間ならびに外周側ビアホール導体113および115とコイル導体98および101との間での耐圧信頼性は確保される。
また、図6に示した実施形態では、コイル導体97とコイル導体98、コイル導体98とコイル導体99、コイル導体100とコイル導体101、コイル導体102とコイル導体103、コイル導体103とコイル導体104、というように、5対のコイル導体において、1次コイルのためのコイル導体と2次コイルのためのコイル導体とを単に1つの絶縁層を挟んで位置させることができる。そのため、1次コイルと2次コイルとの間で強い結合を得ることができる。
また、図6からわかるように、この実施形態によっても、1次コイルの形態と2次コイルの形態とが積層方向に関して対称であるコモンモードチョークコイルを実現することができる。
なお、第3の実施形態に関しても、特に説明しなかった点については、第1の実施形態の場合と実質的に同様であると理解すべきである。
以上、この発明を図示したいくつかの実施形態に関連して説明したが、この発明の範囲内において、その他種々の変形が可能である。
たとえば、コイル導体の積層数は、設計に応じて増減することができる。
また、1つの絶縁層における内周側ビアホール導体と外周側ビアホール導体との位置関係や、内周側ビアホール導体および外周側ビアホール導体と外部端子電極との位置関係については、図示したもの以外の位置関係を採用してもよい。
30 コモンモードチョークコイル
31 積層体
32,64,82 低透磁率部
35〜42,65〜70,83〜94 絶縁層
43〜46 外部端子電極
49〜56,71〜76,95〜106 コイル導体
57、59,60,62,77,79,80,107,109,111,112,114,116 内周側ビアホール導体
58,61,78,108,110,113,115 外周側ビアホール導体

Claims (3)

  1. 積層された複数の絶縁層をもって与えられる積層構造を有する積層体と、
    前記積層体の内部に設けられる第1および第2のコイルと、
    前記積層体の外表面上に設けられる第1ないし第4の外部端子電極と、
    を備え、
    前記第1および第2の外部端子電極は、それぞれ、前記第1のコイルの一方端および他方端に電気的に接続され、
    前記第3および第4の外部端子電極は、それぞれ、前記第2のコイルの一方端および他方端に電気的に接続され、
    前記第1および第2のコイルは、ともに、前記絶縁層間の複数の界面に沿ってそれぞれ延び、かつ前記絶縁層の比較的中央近傍に位置する内周側端部と比較的外周近傍に位置する外周側端部とを有する渦巻き状の複数のコイル導体と、積層方向に隣り合う前記コイル導体の各前記内周側端部間を相互接続する内周側ビアホール導体と、を含み、
    前記第1のコイルは、積層方向に隣り合う前記コイル導体の各前記外周側端部間を相互接続する外周側ビアホール導体をさらに含み、当該第1のコイルにおいて、複数の前記コイル導体は、前記内周側ビアホール導体と前記外周側ビアホール導体とを交互に介して直列接続され、
    前記第2のコイルのための前記コイル導体は、前記第1のコイルのための前記コイル導体のうち、前記内周側ビアホール導体によって相互接続される2つのコイル導体の間に介在するように積層されるものを含み、
    前記第1のコイルにおいて、前記外周側ビアホール導体は、単に1つの前記絶縁層を貫通するように設けられる、
    コモンモードチョークコイル。
  2. 前記第2のコイルは、積層方向に隣り合う前記コイル導体の各前記外周側端部間を相互接続する外周側ビアホール導体をさらに含み、当該第2のコイルにおいて、複数の前記コイル導体は、前記内周側ビアホール導体と前記外周側ビアホール導体とを交互に介して直列接続され、
    前記第1のコイルのための前記コイル導体は、前記第2のコイルのための前記コイル導体のうち、前記内周側ビアホール導体によって相互接続される2つのコイル導体の間に介在するように積層されるものを含み、
    前記第2のコイルにおいて、前記外周側ビアホール導体は、単に1つの前記絶縁層を貫通するように設けられる、
    請求項1に記載のコモンモードチョークコイル。
  3. 前記第1のコイルの形態と前記第2のコイルの形態とは積層方向に関して対称である、請求項1または2に記載のコモンモードチョークコイル。
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