JP6019620B2 - 保護層転写シート - Google Patents
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Description
また、一実施形態の保護層転写シートは、基材と、基材上に剥離可能に設けられた転写性保護層を有する保護層転写シートであって、前記転写性保護層が、(A)ガラス転移温度(Tg)が50℃以上であり、数平均分子量(Mn)が6000未満の第1のポリエステル樹脂と、(B)ガラス転移温度(Tg)が50℃以上であり、数平均分子量(Mn)が10000以上25000以下の第2のポリエステル樹脂と、を含むことを特徴とする。
本発明の保護層転写シート10に用いられる基材1としては、ある程度の耐熱性と強度を有するものであれば特に限定されることはなく、従来公知の材料を適宜選択して用いることができる。このような基材1として、例えば、0.5μm〜50μm、好ましくは1μm〜10μm程度の厚さのポリエチレンテレフタレートフィルム、1,4−ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、ポリフェニレンサルフィドフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリサルホンフィルム、アラミドフィルム、ポリカーボネートフィルム、ポリビニルアルコールフィルム、セロハン、酢酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレンフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ナイロンフィルム、ポリイミドフィルム、アイオノマーフィルム等が挙げられる。
図1、図2に示すように、基材1上には転写性保護層20が設けられている。なお、図1は、転写性保護層20が単層構造である場合の保護層転写シートの一例を示す概略断面図であり、図2は、転写性保護層20が2以上の層が積層された積層構造である場合(図2に示す場合にあっては2層構造の転写性保護層)の保護層転写シートの一例を示す概略断面図である。
転写性保護層20が単層構造である場合には、印画物上に転写性保護層20を転写した際に、印画物の最表面に第1のポリエステル樹脂と第2のポリエステル樹脂を含む層が位置することとなる。上述したように、第1のポリエステル樹脂と第2のポリエステル樹脂を含む層は、耐擦過性、耐可塑剤性に優れることから、転写性保護層20が単層構造であっても印画物に物理的な耐久性と耐可塑剤性を付与することができる。さらに、転写性保護層20の転写時において尾引きの発生を防止しつつ印画物上に良好に転写することができ、また、保護層転写シート保存時においてバックの発生も防止することができる
なお、転写性保護層20が単層構造である場合には、図1に示すように、基材1と転写性保護層20との間に、転写性保護層20の離型性を向上させるための離型層3を設けることが好ましい。なお、離型層3は本発明の保護層転写シート10における任意の層であり、転写性保護層20を転写した際に基材1側に残る層である。離型層3を形成する樹脂としては、例えば、ワックス類、シリコーンワックス、シリコーン樹脂、シリコーン変性樹脂、フッ素樹脂、フッ素変性樹脂、ポリビニルアルコール、アクリル樹脂、熱架橋性エポキシ−アミノ樹脂及び熱架橋性アルキッド−アミノ樹脂等が挙げられる。また、離型層は、1種の樹脂からなるものであってもよく、2種以上の樹脂からなるものであってもよい。また離型層は、離型性樹脂に加えイソシアネート化合物等の架橋剤、錫系触媒、アルミニウム系触媒等の触媒を用いて形成することとしてもよい。離型層3の厚みは0.5μm〜5μm程度が一般的である。離型層の形成方法としては、上記樹脂を適当な溶剤により、溶解または分散させて離型層用塗工液を調製し、これを基材1上にグラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の従来公知の手段により塗布、乾燥して形成することができる。
図2に示すように転写性保護層20が積層構造である場合には、転写性保護層20を構成する層のうち、基材1に最も近い層20Aが、転写性保護層20を印画物上に転写した時に、転写性保護層20が転写された印画物の最表面に位置する層となり、基材1から最も遠い層20Bが、印画物の画像と直接的に接する層となる。
転写性保護層20を構成する層のうち、基材1から最も遠い層20Bが第1のポリエステル樹脂と第2のポリエステル樹脂を含む層である場合には、基材1に最も近い層20Aは、基材1からの剥離性や物理的な耐久性に優れる層、例えば、一般的に剥離層と称される層であることが好ましい。この構成によれば、剥離層と、第1のポリエステル樹脂と第2のポリエステル樹脂を含む層の相乗効果によって、耐可塑剤性をさらに向上させることができ、バックの発生をより効果的に防止することができる。以下、好ましい剥離層の一例について説明する。
また、図1、図2に示すように基材1の転写性保護層20を設けた側とは反対の面に背面層5を設けることとしてもよい。背面層5は、本発明の保護層転写シート10における任意の層であるが、背面層5を設けることでサーマルヘッドの滑り性をよくし、かつスティッキングを防止することができる。
また、本発明の保護層転写シートは、同一基材1上に転写性保護層20と、図示しない熱転写性色材層を面順次に形成することができる。これにより、熱転写プリンタの1ヘッドで、熱転写性色材層と保護層の転写を行い、また熱転写シートの供給部と巻取部のユニットを複数単位で設けることが必要でなくなり、熱転写プリンタの小型化ができ、またプリンタの搬送系が複雑化することがなく、好ましい。
本発明の保護層転写シート10を用い熱転写法にて転写性保護層20(必要に応じて熱転写性色材層)を転写して被転写体上に画像形成を行う場合、熱転写プリンタを、昇華転写用、熱溶融転写用、保護層転写用というように別々に転写条件を設定してもよいし、また、共通のプリンタでそれぞれ印字エネルギーを適切に調整して行ってもよい。また、加熱手段として特に限定されず、その他、熱板、ホットスタンパー、熱ロール、ラインヒーター、アイロンなどを用いて転写を行うこととしてもよい。
基材として厚さ5μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、この上に、下記組成の剥離層用塗工液1を乾燥時塗布量が1.0g/m2になるように塗布し転写性保護層を構成する剥離層を形成した。次いで、剥離層上に下記組成の接着層用塗工液1を乾燥時塗布量が1.6g/m2になるように塗布し転写性保護層を構成する接着層を形成した。また、基材の転写性保護層が形成される面とは異なる面上に下記組成の背面層用塗工液を乾燥時塗布量が1.0g/m2になるように塗布し背面層を形成することで、実施例1の保護層転写シートを得た。
・アクリル樹脂 20部
(ダイヤナールBR−87、三菱レイヨン(株)製)
・トルエン 40部
・メチルエチルケトン 40部
・ポリエステル樹脂(数平均分子量:3000、Tg:53℃) 1.7部
(バイロン220 東洋紡績(株)製)
・ポリエステル樹脂(数平均分子量:23000、Tg:67℃) 15.3部
(バイロン270 東洋紡績(株)製))
・紫外線吸収剤共重合樹脂 15部
(UBA-635L BASFジャパン社製)
・トルエン/メチルエチルケトン(質量比1:1) 68部
・ポリビニルブチラール樹脂 2.0部
(エスレックBX−1 積水化学工業(株))
・リン酸エステル系界面活性剤 1.3部
(プライサーフA208N 第一工業製薬(株))
・タルク 0.3部
(ミクロエースP−3 日本タルク工業(株))
・ポリイソシアネート 9.2部
(バーノックD750−45 大日本インキ化学工業(株))
・メチルエチルケトン 43.6部
・トルエン 43.6部
接着層用塗工液1にかえて下記組成の接着層用塗工液2を使用した以外、すべて実施例1と同様として実施例2の保護層転写シートを得た。
・ポリエステル樹脂(数平均分子量:3000、Tg:53℃) 3.4部
(バイロン220 東洋紡績(株)製)
・ポリエステル樹脂(数平均分子量:23000、Tg:67℃) 13.6部
(バイロン270 東洋紡績(株)製))
・紫外線吸収剤共重合樹脂 15部
(UBA-635L BASFジャパン社製)
・トルエン/メチルエチルケトン(質量比1:1) 68部
接着層用塗工液1にかえて下記組成の接着層用塗工液3を使用した以外、すべて実施例1と同様として実施例3の保護層転写シートを得た。
・ポリエステル樹脂(数平均分子量:3000、Tg:53℃) 5.1部
(バイロン220 東洋紡績(株)製)
・ポリエステル樹脂(数平均分子量:23000、Tg:67℃) 11.9部
(バイロン270 東洋紡績(株)製))
・紫外線吸収剤共重合樹脂 15部
(UBA-635L BASFジャパン社製)
・トルエン/メチルエチルケトン(質量比1:1) 68部
接着層用塗工液1にかえて下記組成の接着層用塗工液4を使用した以外、すべて実施例1と同様として参考例1の保護層転写シートを得た。
・ポリエステル樹脂(数平均分子量:3000、Tg:53℃) 6.8部
(バイロン220 東洋紡績(株)製)
・ポリエステル樹脂(数平均分子量:23000、Tg:67℃) 10.2部
(バイロン270 東洋紡績(株)製))
・紫外線吸収剤共重合樹脂 15部
(UBA-635L BASFジャパン社製)
・トルエン/メチルエチルケトン(質量比1:1) 68部
基材上に、下記組成の離型層用塗工液を、乾燥時塗布量が1.0g/m2になるように塗布し基材上に離型層を形成した後に、該離型層上に、剥離層用塗工液1にかえて下記組成の剥離層用塗工液2を使用し、接着層用塗工液1にかえて上記組成の接着層用塗工液3を使用して、剥離層、接着層を形成した以外、すべて実施例1と同様として実施例5の保護層転写シートを得た。
・シリコーン変性アクリル系樹脂 45.7部
(セルトップ226、ダイセル化学(株)製)
・アルミ触媒 8.5部
(セルトップCAT−A、ダイセル化学(株)製)
・メチルエチルケトン 22.9部
・トルエン 22.9部
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 20部
(ソルバインCNL、日信化学工業(株)製)
・トルエン 40部
・メチルエチルケトン 40部
接着層用塗工液1にかえて下記組成の接着層用塗工液5を使用した以外、すべて実施例1と同様として参考例2の保護層転写シートを得た。
・ポリエステル樹脂(数平均分子量:3000、Tg:53℃) 5.1部
(バイロン220 東洋紡績(株)製)
・ポリエステル樹脂(数平均分子量:18000、Tg:68℃) 11.9部
(バイロン280 東洋紡績(株)製))
・紫外線吸収剤共重合樹脂 15部
(UBA-635L BASFジャパン社製)
・トルエン/メチルエチルケトン(質量比1:1) 68部
剥離層用塗工液1にかえて下記組成の剥離層用塗工液3を使用し、接着層用塗工液1にかえて上記組成の接着層用塗工液3を使用した以外、すべて実施例1と同様として実施例7の保護層転写シートを得た。
・セルロースアセテートブチレート樹脂 20部
(CAB381−20、イーストマンコダック社製)
・トルエン 40部
・メチルエチルケトン 40部
接着層用塗工液1にかえて下記組成の接着層用塗工液6を使用した以外、すべて実施例1と同様として実施例8の保護層転写シートを得た。
・ポリエステル樹脂(数平均分子量:3000、Tg:53℃) 1.7部
(バイロン220 東洋紡績(株)製)
・ポリエステル樹脂(数平均分子量:23000、Tg:67℃) 15.3部
(バイロン270 東洋紡績(株)製))
・トルエン/メチルエチルケトン(質量比1:1) 68部
接着層用塗工液1にかえて下記組成の接着層用塗工液Aを使用した以外、すべて実施例1と同様として比較例1の保護層転写シートを得た。
・ポリエステル樹脂(数平均分子量:23000、Tg:67℃) 17部
(バイロン270 東洋紡績(株)製))
・紫外線吸収剤共重合樹脂 15部
(UBA-635L BASFジャパン社製)
・トルエン/メチルエチルケトン(質量比1:1) 68部
接着層用塗工液1にかえて下記組成の接着層用塗工液Bを使用した以外、すべて実施例1と同様として比較例2の保護層転写シートを得た。
・ポリエステル樹脂(数平均分子量:3000、Tg:53℃) 17部
(バイロン220 東洋紡績(株)製)
・紫外線吸収剤共重合樹脂 15部
(UBA-635L BASFジャパン社製)
・トルエン/メチルエチルケトン(質量比1:1) 68部
接着層用塗工液1にかえて下記組成の接着層用塗工液Cを使用した以外、すべて実施例1と同様として比較例3の保護層転写シートを得た。
・ポリエステル樹脂(数平均分子量:23000、Tg:67℃) 11.9部
(バイロン270 東洋紡績(株)製))
・ポリエステル樹脂(数平均分子量:8000、Tg:65℃) 5.1部
(バイロン226 東洋紡績(株)製))
・紫外線吸収剤共重合樹脂 15部
(UBA-635L BASFジャパン社製)
・トルエン/メチルエチルケトン(質量比1:1) 68部
接着層用塗工液1にかえて下記組成の接着層用塗工液Dを使用した以外、すべて実施例1と同様として比較例4の保護層転写シートを得た。
・ポリエステル樹脂(数平均分子量:3000、Tg:53℃) 5.1部
(バイロン220 東洋紡績(株)製)
・ポリエステル樹脂(数平均分子量:16000、Tg:47℃) 11.9部
(バイロン600 東洋紡績(株)製))
・紫外線吸収剤共重合樹脂 15部
(UBA-635L BASFジャパン社製)
・トルエン/メチルエチルケトン(質量比1:1) 68部
下記組成のカード基材を用いて、そのカード基材上に、下記のサーマルプリンタを用い、顔写真を色分解して得たイエロー、マゼンタ、シアンそれぞれの画像情報に従って、各染料を被転写体に転写して、フルカラーの写真画像を形成した。また、イエロー、マゼンタ、シアンの染料としては、HID社製プリンタ(HDP−600)用の熱転写シートを使用した。
・ポリ塩化ビニルコンパウンド(重合度800) 100部
(安定化剤等の添加剤を約10%含有)
・白色顔料(酸化チタン) 10部
・可塑剤(DOP) 0.5部
階調制御方式;1ライン周期を256に等分割したパルス長をもつ分割パルス数を0から255個まで可変できるマルチパルス方式
サーマルヘッド;KEE−57−12GAN2−STA(京セラ(株)製)
発熱体平均抵抗値;3303(Ω)
主走査方向印字密度;300dpi
副走査方向印字密度;300dpi
印画電圧;18(V)
1ライン周期;3.0(msec.)
印字開始温度;35(℃)
パルスデューティー;85%
実施例1〜3、5、7、8、比較例1〜4、参考例1、2の保護層転写シートを用い、以下の条件にて、上記のフルカラーの写真画像が形成された塩ビカード上に転写性保護層を転写し、転写性保護層が転写された実施例1〜3、5、7、8、比較例1〜4、参考例1、2の印画物を得た。なお、各実施例、比較例、及び参考例において転写性保護層の転写は、上記のサーマルプリンタで、階調値230にて行なった。
上記転写性保護層の転写によって得られた実施例1〜3、5、7、8、比較例1〜4、参考例1、2の印画物を耐擦過性試験機(東洋精機社製ロータリーアブレージョンテスタ)を用い、研磨輪CS−10Fを荷重500gにて保護層上で500回転の磨耗性試験を行い、目視にて転写性保護層の耐擦過性を下記基準で評価した。耐擦過性の評価結果を表1に示す。
○・・・印画物に殆ど影響が見られない。
△・・・印画物に影響が見られるが使用上問題ないレベルである。
×・・・印画物に明らかな擦過傷がある。
可塑剤入り軟質塩化ビニルシート(三菱化学(株)製アルトロン#480、厚み400μm)と印画物の保護層転写面を重ね合わせ、24gf/cm2の荷重をかけて80℃環境下に8時間保存し、可塑剤による画像の劣化状態を目視により観察し、下記基準で保護層の耐可塑剤性を評価した。耐可塑剤性の評価結果を表1に併せて示す。
◎・・・染料の移行が全く無い。
○・・・染料の移行がほとんど無い。
△・・・ある程度染料の移行が確認できるが使用上問題ないレベルである。
×・・・ほぼ全面に染料が移行している。
上記転写性保護層の転写における転写性保護層(接着層)の残り具合を目視で確認し、以下の評価基準により尾引き評価を行った。評価結果を表1に併せて示す。
○・・・尾引きがほとんど生じない(1mm未満)。
△・・・尾引きが多少生じる(1mm以上2mm未満)が使用上問題ないレベルである。
×・・・尾引きがかなり生じる(2mm以上)。
キヤノン(株)製カラーインク/ペーパーセットKP−36IP(商品名)のインクリボンのマゼンタ部分と、背面層とを対向させ、20kgf/cm2の荷重をかけて、40℃、湿度90%環境下で96時間保管し、背面層に染料を移行(キック)させた。なお、染料のキックに用いた背面層は、上記各実施例、比較例、及び参考例で用いた背面層と同じものを使用した。
ΔE*=((対向前後のL*値の差)2+(対向前後のa*値の差)2+(対向前後のb*値の差)2)1/2
○:未保存の保護層を転写した転写物と、バックさせた転写性保護層を転写した転写物の色差ΔE*が1.5未満
△:未保存の保護層を転写した転写物と、バックさせた転写性保護層を転写した転写物の色差ΔE*が1.5以上3.5未満
×:未保存の保護層を転写した転写物と、バックさせた転写性保護層を転写した転写物の色差ΔE*が3.5以上
上記転写性保護層の転写に用いたカード基材上に、上記のサーマルプリンタを用いてモノカラー画像を形成した。次いで、実施例1〜3、5、7、8、比較例1〜4、参考例1、2の保護転写シートを用いて、モノカラー画像が形成された塩ビカード上に255〜130階調まで25階調ずつ階調を変化させたパターン画像を転写後、どの階調で転写しているのかを目視にて判断し、以下の評価基準に基づいて接着性の評価を行った。なお、低階調で転写性保護層が転写するほど接着性が良好であるといえる。接着性の評価結果を表1に併せて示す。
◎・・・255〜130階調で転写性保護層が転写した。
○・・・255〜155階調で転写性保護層が転写した。
△・・・255〜180階調で転写性保護層が転写した。
×・・・255〜205階調で転写性保護層が転写した。
1 基材
3 離型層
5 背面層
20 転写性保護層
Claims (3)
- 基材と、基材上に剥離可能に設けられた転写性保護層を有する保護層転写シートであって、
前記転写性保護層が、
(A)ガラス転移温度(Tg)が50℃以上であり、数平均分子量(Mn)が6000未満の第1のポリエステル樹脂と、
(B)ガラス転移温度(Tg)が50℃以上であり、数平均分子量(Mn)が23000以上25000以下の第2のポリエステル樹脂と、
を含み、
前記(A)第1のポリエステル樹脂と、前記(B)第2のポリエステル樹脂との合計質量に対し、前記(A)第1のポリエステル樹脂の含有量が10質量%以上35質量%以下の範囲内であることを特徴とする保護層転写シート。 - 前記転写性保護層が、基材側から剥離層と接着層とがこの順で積層された構成をとり、
前記接着層が、前記(A)第1のポリエステル樹脂と、前記(B)第2のポリエステル樹脂を含むことを特徴とする請求項1に記載の保護層転写シート。 - 前記基材と、前記転写性保護層との間に、離型層が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の保護層転写シート。
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