JP6070343B2 - 屈曲振動片、振動デバイス、電子機器、及び移動体 - Google Patents
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Description
一般に屈曲振動モードで振動する音叉型屈曲振動片は、CI値を抑制するために、振動腕の表裏面の長手方向に溝を形成し、その内側の主面側に励振電極を形成する構造が広く採用されている。
そこで、支持腕又は基部の形状を大きくして、振動腕と支持腕の距離を長くすることにより振動漏れを軽減することが考えられるが、屈曲振動片の小型化の要請に反することになる。
上記構成によれば、一対の振動腕を間の支持腕で支持する屈曲振動片は、振動腕と支持腕の間の隙間の領域の基部に、振動腕の屈曲振動によって基部の一端と他端で圧縮応力又は引っ張り応力を繰り返す屈曲変形が生じている。この領域に突起のような錘が形成されると、支持腕を中心線として左右の振動腕がバランス良く屈曲振動している状態において、突起によりモーメントが変わりアンバランスとなって振動漏れが発生し易くなる。しかし、一対の振動腕の間と、基部を間に挟んで重なる基部の他端の領域に複数の突起が形成された場合には、支持腕を中心線として左右の振動腕がバランス良く屈曲振動している状態において、複数の突起によりモーメントが変わることなく均衡した状態を維持して、振動漏れの発生を低減することができる。
上記構成によれば、支持腕を中心線として左右の振動腕がバランス良く屈曲振動している状態において、複数の突起によりモーメントが変わることなく均衡した状態を維持して、振動漏れの発生を特に低減することができる。
上記構成によれば、振動腕の屈曲振動に起因して基部に伝達された振動が縮幅部によって減衰(緩和・吸収)されるので、支持腕から漏洩する振動エネルギーが小さくなる。また、支持腕を中心線として左右の振動腕がバランス良く屈曲振動している状態において、複数の突起によりモーメントが変わることなく均衡した状態を維持して、振動漏れの発生を特に低減することができる。
上記構成によれば、支持腕を中心線として左右の振動腕がバランス良く屈曲振動している状態において、複数の突起によりモーメントが変わることなく均衡した状態を維持して、振動漏れの発生を特に低減することができる。
上記構成によれば、支持腕を中心線として左右の振動腕がバランス良く屈曲振動している状態において、基部の他端に支持腕を中心としてバランス良く配置された複数の突起によりモーメントが変わることなく均衡した状態を維持して、振動漏れの発生を特に低減することができる。
上記構成によれば、振動漏れを少なくしてCI値を小さくし、振動特性に優れた振動デバイスが提供される。
上記構成によれば、振動漏れを少なくしてQ値の低下を低減した屈曲振動片を用いているため、所望の性能を安定して発揮できる電子機器が提供される。
上記構成によれば、振動漏れを少なくしてQ値の低下を低減した屈曲振動片を用いているため、所望の性能を安定して発揮できる移動体が提供される。
図1に示す基部20は、一端22に対して裏側となる所の側面が他端24であり、他端24側には突出した突起50が存在している。そして、他端24が振動腕30の延出方向に対して交差する方向として直交する方向に伸びている構成である。本実施形態の場合、一端22は、例えば、振動腕30と支持腕40との間に存在している直線的な領域であり、一端22と他端24が基部本体を間に挟んで平行に形成されている。このような基部20は、振動腕30および支持腕40の延出方向に平行となる長さ方向の長さが同じ長さに形成されている。
突起50a,50bは、基部20の他端24からの突出長さが、一例として、30μm程とし、共振周波数を一対の振動腕30の共振周波数よりも高くして、振動腕30と共振しないようにしている。また突起50a,50bの幅は、振動腕30および支持腕40の幅よりも小さく設定している。
そして図2に示すように支持腕40の延出方向の中心線から基部20の端部までの長さをL、支持腕40の中心線から突起50の中心線までの長さをX、支持腕40の両脇のそれぞれにおける支持腕40と振動腕30の間を二分する中心線c間の距離a、として定義している。
最後に屈曲振動片10,10Aの個片化を行う。即ち、水晶ウエハーにおける細い連結部を折り取り、連結状態であった屈曲振動片を個片にする。
屈曲振動片10の屈曲振動に起因する弾性エネルギーは、支持腕40を介して導電性接着剤に到達し、導電性接着剤の裏面(屈曲振動片10とは反対側)に仮想的に設けられ、セラミックパッケージの材料定数を有する半無限媒体に伝達したまま屈曲振動片10には戻らない、ことを条件にして計算をしている。半無限媒体に伝達したこのエネルギーは、再び屈曲振動片10において屈曲振動に寄与することがないので、振動漏れによる損失になる。そしてこの振動漏れによる損失のみを考慮したQ値をQLeakとして定義した(振動漏れが大きくなると、QLeakは小さくなる)。また、後述するメカニズムからも容易に想像できるように、本発明は上記で示した寸法の絶対値、屈曲振動周波数、材料に依存するものではない。
Claims (8)
- 基部と、
前記基部の一端側から延出している第1の振動腕および第2の振動腕と、
前記基部の前記一端側から前記振動腕の延出方向に沿って延出しており、前記延出方向に直交する幅方向において前記第1の振動腕と前記第2の振動腕との間に配置されている支持腕と、
前記基部の前記一端とは反対の他端側であって、前記第1の振動腕の前記支持腕側の側面の延長線と交差する所から前記第2の振動腕の前記支持腕側の側面の延長線と交差する所までの範囲内であり、かつ前記支持腕の幅の中心を通り前記支持腕の前記延出方向に沿っている第1中心線を境にした両脇にそれぞれ設けられている突起と、
を備えていることを特徴とする屈曲振動片。 - 前記突起は、前記第1の振動腕と前記支持部との間の中心を通り前記延出方向に沿っている第2中心線から、前記第2の振動腕と前記支持部との間の中心を通り前記延出方向に沿っている第3中心線までの範囲内に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の屈曲振動片。
- 前記基部の前記他端は、前記支持腕の前記延出方向とは反対方向に向かうに従い幅方向の長さが漸減している縮幅部を有しており、
前記突起は、前記支持腕の前記第1中心線から前記他端の端までの距離をLとし、
前記支持腕の前記中心線から前記突起までの距離をXとしたとき、
0%<X/L≦37%を満たす範囲内に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の屈曲振動片。 - 前記突起は、前記支持腕の第1中心線から前記他端の端までの距離をLとし、
前記支持腕の中心線から前記突起までの距離をXとしたとき、
0%<X/L≦40%を満たす範囲内に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の屈曲振動片。 - 前記突起は、前記支持腕の前記第1中心線に対して線対称の位置に設けられていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載の屈曲振動片。
- 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の屈曲振動片を備えていることを特徴とする振動デバイス。
- 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の屈曲振動片を備えていることを特徴とする電子機器。
- 請求項1ないし5のいずれか一項に記載の屈曲振動片を備えていることを特徴とする移動体。
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JP2013065752A JP6070343B2 (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | 屈曲振動片、振動デバイス、電子機器、及び移動体 |
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JP6070343B2 true JP6070343B2 (ja) | 2017-02-01 |
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JP2013065752A Active JP6070343B2 (ja) | 2013-03-27 | 2013-03-27 | 屈曲振動片、振動デバイス、電子機器、及び移動体 |
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