JP6060027B2 - 切削工具およびその設計方法 - Google Patents
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Description
B={L(tanθ2−tanθ1)+Dφ1π/360}
/{L(tanθ1−tanθ2)+Dφ2π/360}・・・(1)
但し、Lは軸心方向における切れ刃の先端からの距離である。
A2=exp(−k・α2)・・・(2)
A2/B=exp(−k・α1)・・・(3)
但し、kは係数である。
図1は、不等ピッチ不等リードエンドミルの切れ刃の展開図であり、横軸に軸心回りの周方向位置をとり、縦軸に切れ刃の工具先端からの軸方向距離(L)をとっている。
/{L(tanθ1−tanθ2)+Dφ2π/360}・・・(1)
但し、Dは切削工具の直径である。
そして、この(2)式を用いることで、上記すくい角αを正確に求めることができる。そして、この求めたすくい角αの刃先を全長(軸方向の全体)にわたって有する切削工具を製造することで、強制的なびびり振動の発生を防止することが可能となる。
以下に、本実施形態における切削工具の設計方法を具体的に説明する。
まず、実施例1のすくい角αの設計内容につき説明する。
一方、工具の切れ刃先端(L=0)の位置における切削抵抗の比Bは、φ1=110度、φ2=70度、θ1=30度、θ2=35度および上記(1)式から、B=110/70=1.57倍となる。このため、第1切れ刃の切削抵抗比A1としては、逆に1/1.57≒0.64倍(=1/B)に低減させる必要がある。なお、切削抵抗の比Bの算出は、第2切れ刃の切削抵抗比A2の算出よりも先に行ってもよい。このことは、以下においても同様である。
次に、L=10mmの場合について、前記同様に演算を行う。つまり、切削抵抗の比Bは、工具の直径(D)が10mmであり、φ1=110度、φ2=70度、θ1=30度、θ2=35度および(1)式から、2.22倍となるため、第1切れ刃の切削抵抗比A1としては、逆に1/2.22≒0.45倍に低減する必要がある。
実施例1では、被削材種としてアルミニウム合金(具体的にはA5052(JIS))を用いた場合の切れ刃のすくい角αを求めたが、実施例2では、鋳鉄系材料について得られた、切削抵抗比Aとすくい角αとの関係を利用して、第1切れ刃のすくい角α1を求めるものである。
切削抵抗比A=exp(−0.0122α)・・・(5)
が成立する(すなわち、k=0.0122)。なお、切削抵抗比Aは、切削加工中に測定された切削抵抗の接線方向の力と法線方向の力の合力について、すくい角が0度の時の値を基準とするものであり、図中の実線は実験により得られた切削抵抗の平均値を示す。
A2/B=exp(−0.0122α1)・・・(6)
を用いて第1切れ刃のすくい角α1を各Lに対して導出した。
実施例3では、被削材種としてステンレス系材料を用いた場合の、切削抵抗比Aとすくい角αとの関係を利用して、第1切れ刃のすくい角α1を求めるものである。ステンレス系材料としては、13Cr―3.8Ni、SUS630、15−5PH、SUS304(JIS)を用いた。
切削抵抗比A=exp(−0.0077α)・・・(7)
が成立する(すなわち、k=0.0077)。なお、切削抵抗比Aは、切削加工中に測定された切削抵抗の接線方向の力と法線方向の力の合力について、すくい角が0度の時の値を基準とするものであり、図中の実線は実験により得られた切削抵抗の平均値を示す。切削実験の実験条件は、実施例2で説明した切削実験のときの実験条件と同様である。
A2/B=exp(−0.0077α1)・・・(8)
を用いて第1切れ刃のすくい角α1を各Lに対して導出した。
実施例4では、被削材種として炭素鋼系材料を用いた場合の、切削抵抗比Aとすくい角αとの関係を利用して、第1切れ刃のすくい角α1を求めるものである。炭素鋼系材料としては、SCW480、SCM440、S45C、S25C、SACM645(JIS)を用いた。
切削抵抗比A=exp(−0.0188α)・・・(9)
が成立する(すなわち、k=0.0188)。なお、切削抵抗比Aは、切削加工中に測定された切削抵抗の接線方向の力と法線方向の力の合力について、すくい角が0度の時の値を基準とするものであり、図中の実線は実験により得られた切削抵抗の平均値を示す。切削実験の実験条件は、実施例2で説明した切削実験のときの実験条件と同様である。
A2/B=exp(−0.0188α1)・・・(10)
を用いて第1切れ刃のすくい角α1を各Lに対して導出した。
Claims (2)
- 周面に軸心を挟んで対称位置に各一対の第1切れ刃および第2切れ刃を有し、隣り合う第1切れ刃および第2切れ刃のそれぞれを回転方向に先行する切れ刃との間隔を異ならせた不等ピッチにして交互に配されるとともに、第1切れ刃及び第2切れ刃の前記軸心に対するリード角を異ならせた不等リードにして、各切れ刃が設けられた切削工具の設計方法であって、
第1切れ刃のリード角をθ1、第2切れ刃のリード角をθ2、第1切れ刃のピッチ角度をφ1、第2切れ刃のピッチ角度をφ2、第2切れ刃のすくい角をα2、工具直径をDとし、前記軸心方向での切れ刃の先端から後端までの範囲内における複数の距離に対して、下記(1)式により、第2切れ刃の切削抵抗に対する第1切れ刃の切削抵抗の比Bをそれぞれ算出し、この切削抵抗の比Bの算出の前にまたは後に、下記(2)式により、第2切れ刃のすくい角α2のときの第2切れ刃の切削抵抗比A2を算出し、算出した切削抵抗比A2を前記切削抵抗の比Bのそれぞれで除算してその除算値A2/Bを求め、下記(3)式により、当該除算値A2/Bのときの、前記複数の距離のそれぞれにおける第1切れ刃のすくい角α1を求める工程と、
B={L(tanθ2−tanθ1)+Dφ1π/360}
/{L(tanθ1−tanθ2)+Dφ2π/360}・・・(1)
但し、Lは軸心方向における切れ刃の先端からの距離である。
A2=exp(−k・α2)・・・(2)
A2/B=exp(−k・α1)・・・(3)
但し、kは係数である。
続いて、求めた全ての第1切れ刃のすくい角α1に基づいて、これら全てのすくい角α1が連続的に繋がる第1切れ刃のすくい角の曲線α1’を算出する工程と、を含むことを特徴とする切削工具の設計方法。 - 周面に軸心を挟んで対称位置に各1対の第1切れ刃および第2切れ刃が、隣り合う第1切れ刃および第2切れ刃のそれぞれを回転方向に先行する切れ刃との間隔を異ならせた不等ピッチにして交互に配されるとともに、第1切れ刃と第2切れ刃との前記軸心に対するリード角を異ならせた不等リードにして、各切れ刃が設けられた切削工具であって、請求項1に記載の切削工具の設計方法を用いて第1切れ刃のすくい角及び第2切れ刃のすくい角が設計されていることを特徴とする切削工具。
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