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JP6050655B2 - 固定ガラス板の取付構造 - Google Patents

固定ガラス板の取付構造 Download PDF

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JP6050655B2 JP2012244874A JP2012244874A JP6050655B2 JP 6050655 B2 JP6050655 B2 JP 6050655B2 JP 2012244874 A JP2012244874 A JP 2012244874A JP 2012244874 A JP2012244874 A JP 2012244874A JP 6050655 B2 JP6050655 B2 JP 6050655B2
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Description

本発明は、化学実験等を行う際に使用されるヒュームフードに適用される固定ガラス板の取付構造に関する。
従来、ヒュームフードは、フード本体内の処理室内の空気を排気しつつ、フード本体の前面開口に設けられた前面扉を開放して処理室内に空気を給気し、使用者が処理室内に手を差し入れて実験を行うようにしている。このようなフュームフードでは、フード本体の前面開口の両側縁部に、上下方向に沿って扉案内溝が設けられるとともに、この扉案内溝に開閉扉の両側縁部がスライド自在に収容されて、開閉扉が昇降自在に取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。一般に、このような扉案内溝は、押出成形された上下方向に延びるレール状の部材に形成されており、このレール状の部材には、扉案内溝に近接して同様の溝が設けられ、この溝の上方部位に、前面開口の上縁部に配置される透明板からなるガラリ板(固定ガラス板)が保持されるようになっている。
特開2009−97775号公報(第6頁、第1図)
しかしながら、特許文献1に記載のフュームフードにあっては、その製造組立時において、重量のある固定ガラス板を、上下方向に延びる溝の上方部位に取り付けるため、この溝内で固定ガラス板が落下しないように支持する者と、固定ガラス板をフード本体にねじ等を用いて固定する者の複数の作業者が必要となり、組立作業が煩雑になるばかりか、製造コストが嵩むという問題がある。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、前面の開口の上方に設けられる固定ガラス板の取付作業を容易に行うことができ、製造コストを低減できる固定ガラス板の取付構造を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の固定ガラス板の取付構造は、
押出成形により形成されたレール部材が開口の左右縁辺に配置され、該レール部材に上下方向に延びるレール溝が形成され、該レール溝の上方部位に固定ガラス板を取り付ける固定ガラス板の取付構造であって、
前記レール溝に嵌合される縦長枠部材を該レール溝の下方部位に設け、該レール溝の上方部位に前記固定ガラス板の左右縁辺が保持されるとともに、該固定ガラス板の左右下端が前記縦長枠部材の上端に支持されることを特徴としている。
この特徴によれば、固定ガラス板の取付時において、固定ガラス板をレール部材に設置する際に、固定ガラス板の左右下端がレール溝の下方部位に嵌合される縦長枠部材の上端に支持されるので、前面の開口の上方に設けられる固定ガラス板の取付作業を容易に行うことができ、製造コストを低減できる。
本発明の固定ガラス板の取付構造は、
前記縦長枠部材は、弾性を有する樹脂製の部材となっていることを特徴としている。
この特徴によれば、縦長枠部材が弾性変形されるので、レール部材のレール溝に縦長枠部材を嵌合させ易くなり、かつレール溝の上方から固定ガラス板を落とし込んだ際に、固定ガラス板の左右下端が縦長枠部材の上端に衝突しても、下方の縦長枠部材が衝撃力を吸収することができる。
本発明の固定ガラス板の取付構造は、
前記固定ガラス板は、その左右縁辺が断面視で略コ字形状をなす縦長枠部材により挟持された状態で前記レール溝の上方部位に嵌合され、該縦長枠部材と同一断面形状を有する縦長枠部材が反転された状態で前記レール溝の下方部位に嵌合されることを特徴としている。
この特徴によれば、レール溝の下方部位に嵌合される縦長枠部材とレール溝の上方部位に嵌合される縦長枠部材とが同一断面形状となっているため、同一の製造工程により形成された同一断面形状の縦長枠部材を用いて、固定ガラス板の左右縁辺の挟持と固定ガラス板の左右下端の支持を行うことができるので、縦長枠部材の製造コストを低減できる。
本発明の固定ガラス板の取付構造は、
前記縦長枠部材の前後面には、前記レール溝の上方部位に嵌合されるとき、または前記レール溝の下方部位に嵌合されるときのいずれの状態にあっても、前記レール溝の内面に形成された凹部または凸部に係合される凸部または凹部が設けられることを特徴としている。
この特徴によれば、レール溝の上方部位に嵌合されるとき、またはレール溝の下方部位に嵌合されるときのいずれの状態にあっても、レール溝の内面に形成された凹部または凸部に係合される縦長枠部材の前後面の凸部または凹部が抜け止めとなるので、各縦長枠部材がレール溝から脱落してしまうことを防止できる。
本発明の固定ガラス板の取付構造は、
前記固定ガラス板は、ヒュームフードにおける処理室の前面の開口に設けられ、かつ前記レール部材には、前記レール溝の前方側または後方側に、前記処理室の前面の開口を開閉するために昇降される前面扉の左右縁辺が摺動される摺動溝が設けられることを特徴としている。
この特徴によれば、固定ガラス板が保持されるレール溝と前面扉が摺動される摺動溝とが形成されたレール部材が押出成形により形成され、かつこのレール部材を固定ガラス板及び前面扉を保持するための部材として兼用させることができるので、ヒュームフードを低コストで製造できる。
実施例におけるヒュームフードを示す斜視図である。 ヒュームフードを示す正面図である。 ヒュームフードを示す図2におけるA−A縦断側面図である。 レール部材を示す斜視図である。 縦長枠部材を示す斜視図である。 縦長枠部材及びレール部材を示す図2におけるB−B横断平面図である。 縦長枠部材及びレール部材を示す図2におけるC−C横断平面図である。 固定ガラス板が縦長枠部材の上端に当接される状態を示す斜視図である。
本発明に係る固定ガラス板の取付構造を実施するための形態を実施例に基づいて以下に説明する。
実施例に係るヒュームフードにつき、図1から図8を参照して説明する。以下、図3の紙面左側をヒュームフードの正面側(前方側)とし、図6及び図7の紙面下側をヒュームフードの正面側(前方側)として説明する。図1の符号1は、化学実験等を行う際に使用されるヒュームフードである。このヒュームフード1は、筐体2の内部に処理室3を有し(図3参照)、この処理室3内の空気を排気するための排気装置4が筐体2の上部に設けられている。
図2及び図3に示すように、筐体2の前面側の開口は、その上方に強化ガラス等で構成された固定ガラス板5が固定されている。また、固定ガラス板5の下方位置には、筐体2の開口を開閉するために昇降される前面扉6が設けられている。更に、この前面扉6は、固定ガラス板5と同様に強化ガラス等で構成された昇降ガラス板7を有しており、この昇降ガラス板7の下端縁には、使用者が把持する把持辺8が取り付けられている。使用者は、この把持辺8を掴んで前面扉6を昇降させることで、筐体2の開口を開閉させることができる。
また、前面扉6は、その左右下端がワイヤ等で構成された吊架線材9,9に接続された状態で吊架されている。図1に示すように、前面扉6を吊架する左右一対の吊架線材9,9は、複数の滑車10を介して筐体2の一方の側部(本実施例では左側部)に設けられた重量のある金属板等で構成される錘11に接続されている。この錘11の重量と前面扉6の重量とを同一にしてバランスを取ることで、使用者が前面扉6を軽い力で昇降できるようになっている。
図2に示すように、筐体2の前面側の上部位置は、開閉可能な化粧パネル12で覆われている。また、この化粧パネル12を開放することで、筐体2の上部位置にある吊架線材9、滑車10、排気装置4、及び制御基板(図示略)等のメンテナンスを行うことができる。更に、化粧パネル12には、ヒュームフード1の作動状態を示す複数のランプ13が設けられており、このランプ13の点灯を制御する点灯基板(図示略)が化粧パネル12の裏面側に設けられている。
図3に示すように、固定ガラス板5及び前面扉6は、筐体2の開口の左右側辺に設けられる左右一対のレール部材14に保持されている。また、前面扉6は、レール部材14内に配置される落下防止装置15(図7参照)を介して吊架線材9に吊架されている。この落下防止装置15は、前面扉6の左右下端のそれぞれに設けられ、吊架線材9が切断されたり、吊架線材9が錘11から外れたりした場合などの非常時に作動して、前面扉6の落下を防止するために設けられている。
また、前面扉6を上昇させて所定の開口量(約3分の1)まで開放した状態で、使用者が処理室3内に手を差し入れて実験を行うようにしている。なお、処理室3内で行う実験は、排気装置4を作動させながら行うようになっており、前面扉6下方の開口から処理室3内に空気が給気されるとともに、処理室3内の空気が排気装置4から排気されるようになっている。このように処理室3内を流れる空気は、常に一方向に流れるようになっており、処理室3内で発生したガス等が使用者に向かって逆流しないようになっている。更に、本実施例では、面風速が約0.5m/sが確保されるようになっている。
また、前面扉6が一定の開口量以上に開かれると、前面扉6下方の開口から流れ込む給気量が排気装置4の排気量を上回り、処理室3内の空気が使用者側に向かって逆流してしまう虞がある。これを防止するめに、前面扉6が一定の開口量以上に開かないように規制するストッパ部材16が設けられている。なお、ストッパ部材16は、筐体2の開口の左右側辺のうち左方側にのみ設けられている(図2参照)。また、処理室3内の清掃やメンテナンスを行う際には、ストッパ部材16を操作すると前面扉6の規制状態を解除できるようになっており、前面扉6を全開させることができる。
図3に示すように、筐体2を構成する背面板17の前面側には、処理室3内の空気を排気装置4まで導くための排気通路18を形成する上下2枚のバッフル板19,20が取り付けられている。これらのバッフル板19,20のうち、下方側に配置される下部バッフル板20は、背面板17の前面に設けられる円筒形状をなすスペーサ部材21を介して取り付けられている。また、上方側に配置される上部バッフル板19は、その上端縁が筐体2を構成する天井板22の下面に設けられる保持フレーム23に保持されるとともに、その下端縁が下部バッフル板20の上部に設けられた固定具24に保持される。
次に、固定ガラス板5の取付構造について図4から図8を参照して詳述する。なお、固定ガラス板5が取り付けられる左右のレール部材14は同一構成となっているので、右方側に配置されるレール部材14を例に以下に説明する。
図4に示すように、レール部材14は、押出成形により形成された上下方向に延びる部材となっており、このレール部材14は、上端部から下端部に至るまで同一断面形状となっている。そして、レール部材14の内部には、落下防止装置15を上下方向に摺動可能に収容する摺動溝39が形成されている。
図7に示すように、レール部材14における前面扉6を向く側に開口40が形成され、この開口40から前面扉6のエンド部材32が摺動溝39内に導入されている。そして、前面扉6は、その左右端部のエンド部材32が取り付けられた落下防止装置15を介して上下方向に摺動可能な状態で摺動溝39に保持されている。
図6に示すように、前面扉6の左右上端部は、平面視で略コ字形状をなすガイド部材61により保持される。このガイド部材61は、レール部材14の前部配置溝50に取付金具62を介して取り付けられている。更に、レール部材14の開口40の反対側にある内面には、落下防止装置15の爪部材28が係止される上下方向に延びる係止フレーム41が固着されている。なお、この係止フレーム41は、レール部材14に形成された側部配置溝42に配置されている。
また、レール部材14には、摺動溝39の後方側に固定ガラス板5を保持させるためのレール溝63が形成されている。このレール溝63は、平面視で略コ字形状をなし、レール部材14の上端から下端まで延びる溝となっている。更に、固定ガラス板5の上下寸法は、筐体2の開口の上部を覆うことができる程度の寸法となっており(図1及び図2参照)、固定ガラス板5は、レール溝63における上方部位に配置されるようになっている。
また、固定ガラス板5は、その左右縁辺が縦長枠部材64により挟持された状態でレール溝63の上方部位に嵌合される。なお、本実施例では、レール部材14において、摺動溝39の後方側にレール溝63が形成されているが、摺動溝39の前方側にレール溝63が形成されていてもよい。
図5に示すように、縦長枠部材64,65は、ポリプロピレン等の弾性を有する合成樹脂で形成され、断面視で略コ字形状をなし、押出成形により形成された部材となっている。なお、縦長枠部材64,65の開口縁辺は、固定ガラス板5を前後方向から挟持するための挟持片66が突設されており、この挟持片66が形成された部位は、エラストマー等の可撓性を有する合成樹脂で形成されている。
また、図5及び図6に示すように、縦長枠部材64,65の前面側及び後面側には、凸部67が長手方向に沿って形成されている。更に、レール部材14のレール溝63の前後の内面には、縦長枠部材64,65の凸部67が係合される凹部68が長手方向に沿って形成されている。この縦長枠部材64,65の凸部67がレール溝63の凹部68に係合されることで、縦長枠部材64,65がレール溝63から抜け難くなり、固定ガラス板5をしっかりと保持することができる。
なお、レール溝63の前後の内面のそれぞれには、左右方向に2つの凹部68が形成されており、後述するように、縦長枠部材65を反転させた状態でレール溝63に嵌合させても、縦長枠部材65の凸部67がレール溝63の凹部68に係合されるようになっている。
また、後述するように、ヒュームフード1の組立時において、固定ガラス板5をレール溝63に取り付ける際に、固定ガラス板5の左右縁辺を挟持した縦長枠部材64は、レール部材14の上端からレール溝63内に挿入され、所定の位置まで降下されるようになっている(図8参照)。この縦長枠部材64がレール溝63内を摺動される際に、縦長枠部材64の摺動抵抗を低減させるために、レール溝63の奥面に長手方向に延びる摩擦低減用の凸部69が設けられている。
図7に示すように、レール溝63における下方部位には、縦長枠部材65が左右方向に反転された状態で嵌合されている。なお、この下方部位の縦長枠部材65は、固定ガラス板5を挟持する縦長枠部材64と同一構成の部材を用いている。また、この下方部位の縦長枠部材65は、レール溝63において、前述した固定ガラス板5の左右縁辺を挟持する縦長枠部材64が配置される部位よりも下方部位の全長に亘って設けられている。
そして、固定ガラス板5をレール溝63に取り付ける際に、固定ガラス板5の左右縁辺を挟持した縦長枠部材64は、レール部材14の上端からレール溝63内に挿入され、該縦長枠部材64及び固定ガラス板5の左右下端が、下方部位の縦長枠部材65の上端に接触される位置まで降下される。このように固定ガラス板5を下方部位の縦長枠部材65の上端により支持することができる。更に、固定ガラス板5が下方部位の縦長枠部材65により仮に支持された状態で、固定ガラス板5を筐体2の所定部位に螺合部材を用いて螺着して固定することができる。
また、レール溝63の下方部位に縦長枠部材65が嵌合されていることにより、レール溝63の下方部位の目隠しを行うことができ、見栄えを向上させることができる。なお、本実施例では、レール溝63における下方部位の目隠しとして縦長枠部材65を用いているが、固定ガラス板5を筐体2に固定した後に、下方部位の縦長枠部材65をレール溝63から取り除くようにしてもよい。
以上、本実施例における固定ガラス板5の取付構造にあっては、レール溝63に嵌合される縦長枠部材65をレール溝63の下方部位に設け、レール溝63の上方部位に固定ガラス板5の左右縁辺が保持されるとともに、固定ガラス板5の左右下端が縦長枠部材65の上端に支持されることで、固定ガラス板5の取付時において、固定ガラス板5をレール部材14に設置する際に、固定ガラス板5の左右下端がレール溝63の下方部位に嵌合される縦長枠部材65の上端に支持されるので、筐体2の前面の開口の上方に設けられる固定ガラス板5の取付作業を容易に行うことができ、製造コストを低減できる。
また、縦長枠部材64,65は、弾性を有する樹脂製の部材となっていることで、縦長枠部材64,65が弾性変形されるので、レール部材14のレール溝63に縦長枠部材64,65を嵌合させ易くなり、かつレール溝63の上方から固定ガラス板5を落とし込んだ際に、固定ガラス板5の左右下端が縦長枠部材65の上端に衝突しても、下方の縦長枠部材65が衝撃力を吸収することができる。
また、固定ガラス板5は、その左右縁辺が断面視で略コ字形状をなす縦長枠部材64により挟持された状態でレール溝63の上方部位に嵌合され、縦長枠部材64と同一断面形状を有する縦長枠部材65が反転された状態でレール溝63の下方部位に嵌合されることで、レール溝63の下方部位に嵌合される縦長枠部材65とレール溝63の上方部位に嵌合される縦長枠部材64とが同一断面形状となっているため、同一の製造工程により形成された同一断面形状の縦長枠部材64,65を用いて、固定ガラス板5の左右縁辺の挟持と固定ガラス板5の左右下端の支持を行うことができるので、縦長枠部材64,65の製造コストを低減できる。
また、縦長枠部材64,65の前後面には、レール溝63の上方部位に嵌合されるとき、またはレール溝63の下方部位に嵌合されるときのいずれの状態にあっても、レール溝63の内面に形成された凹部68に係合される凸部67が設けられることで、レール溝63の上方部位に嵌合されるとき、またはレール溝63の下方部位に嵌合されるときのいずれの状態にあっても、レール溝63の内面に形成された凹部68に係合される縦長枠部材64,65の前後面の凸部67が抜け止めとなるので、各縦長枠部材64,65がレール溝63から脱落してしまうことを防止できる。
また、固定ガラス板5は、ヒュームフード1における処理室3の前面の開口に設けられ、かつレール部材14には、レール溝63の前方側に、処理室3の前面の開口を開閉するために昇降される前面扉6の左右縁辺が摺動される摺動溝39が設けられることで、固定ガラス板5が保持されるレール溝63と前面扉6が摺動される摺動溝39とが形成されたレール部材14が押出成形により形成され、かつこのレール部材14を固定ガラス板5及び前面扉6を保持するための部材として兼用させることができるので、ヒュームフード1を低コストで製造できる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更や追加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、ヒュームフード1の筐体2の開口に用いられる固定ガラス板5の取付構造に本発明が適用されているが、本発明はヒュームフード1のみならず、各種サッシや窓枠やショーケース等における固定ガラス板の取付構造にも適用できる。
また、前記実施例では、下方部位の縦長枠部材65がレール溝63に嵌合されて取り付けられているが、下方部位の縦長枠部材65をレール溝63に取り付ける態様は、嵌合により取り付ける態様のみならず、接着剤やねじ等を使って取り付ける態様であってもよい。
また、前記実施例では、下方部位の縦長枠部材65は、レール溝63において、固定ガラス板5の左右縁辺を挟持する縦長枠部材64が配置された部位よりも下方部位の全長に亘って設けられているが、下方部位の縦長枠部材65は、固定ガラス板5の左右下端を支えることができれば、レール溝63の下端まで延設される必要はない。
また、前記実施例では、縦長枠部材64,65の前後面に凸部67が設けられ、この凸部67がレール溝63の内面に形成された凹部68に係合される態様となっているが、縦長枠部材64,65の前後面に凹部が設けられ、この凹部がレール溝63の内面に形成された凸部に係合される態様となっていてもよい。
1 ヒュームフード
5 固定ガラス板
6 前面扉
14 レール部材
63 レール溝
64,65 縦長枠部材
67 凸部
68 凹部

Claims (5)

  1. 押出成形により形成されたレール部材が開口の左右縁辺に配置され、該レール部材に上下方向に延びるレール溝が形成され、該レール溝の上方部位に固定ガラス板を取り付ける固定ガラス板の取付構造であって、
    前記レール溝に嵌合される縦長枠部材を該レール溝の下方部位に設け、該レール溝の上方部位に前記固定ガラス板の左右縁辺が保持されるとともに、該固定ガラス板の左右下端が前記縦長枠部材の上端に支持されることを特徴とする固定ガラス板の取付構造。
  2. 前記縦長枠部材は、弾性を有する樹脂製の部材となっていることを特徴とする請求項1に記載の固定ガラス板の取付構造。
  3. 前記固定ガラス板は、その左右縁辺が断面視で略コ字形状をなす縦長枠部材により挟持された状態で前記レール溝の上方部位に嵌合され、該縦長枠部材と同一断面形状を有する縦長枠部材が反転された状態で前記レール溝の下方部位に嵌合されることを特徴とする請求項1または2に記載の固定ガラス板の取付構造。
  4. 前記縦長枠部材の前後面には、前記レール溝の上方部位に嵌合されるとき、または前記レール溝の下方部位に嵌合されるときのいずれの状態にあっても、前記レール溝の内面に形成された凹部または凸部に係合される凸部または凹部が設けられることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の固定ガラス板の取付構造。
  5. 前記固定ガラス板は、ヒュームフードにおける処理室の前面の開口に設けられ、かつ前記レール部材には、前記レール溝の前方側または後方側に、前記処理室の前面の開口を開閉するために昇降される前面扉の左右縁辺が摺動される摺動溝が設けられることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の固定ガラス板の取付構造。
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