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JP6041691B2 - 測定装置および測定方法 - Google Patents

測定装置および測定方法 Download PDF

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JP6041691B2 JP2013017231A JP2013017231A JP6041691B2 JP 6041691 B2 JP6041691 B2 JP 6041691B2 JP 2013017231 A JP2013017231 A JP 2013017231A JP 2013017231 A JP2013017231 A JP 2013017231A JP 6041691 B2 JP6041691 B2 JP 6041691B2
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Description

本発明は、蛍光体の光学的な性能を測定するための測定装置および測定方法に関する。
従来から蛍光物質を含む各種の蛍光体が様々な用途で利用されている。近年では、LED(Light Emitting Diode)などを用いた発光デバイス、液晶ディスプレイや有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイなどの表示デバイス、などに広く応用されている。このような蛍光体は、発光デバイスや表示デバイスの性能を左右するので、その光学的な性能を適切に評価する必要がある。
このような蛍光体の評価に係る構成として、特開2012−208024号公報(特許文献1)は、封止材中に分散させて発光装置に用いられる蛍光体の蛍光スペクトルを測定するための構成を開示する。
特開2012−208024号公報
上述の特開2012−208024号公報(特許文献1)に開示される構成は、蛍光体を封止材中に分散させた試料(サンプル)の蛍光体スペクトルを測定することに向けられており、基本的には、試料(サンプル)毎の蛍光スペクトルを測定することが想定されている。
一方で、蛍光体の製造ラインなどでは、検査対象になる複数の蛍光体をより短時間で測定したいというニーズがある。例えば、全面が蛍光体になっているシートの状態で製造や検査が行われる。このような全面が蛍光体になっているシートは、必要な寸法の領域が切り出されて、製品として使用される。特開2012−208024号公報(特許文献1)に開示される構成では、板状の試料(サンプル)に積分球を接触させて測定する必要がある。そのため、同一面内にある複数の測定点の蛍光スペクトルを測定する場合には、積分球の移動および試料(サンプル)への接触を繰返す必要があり、測定に要する時間を短縮することが難しい。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、蛍光体の光学的な性能をより短時間で測定することができる測定装置および測定方法を提供することである。
本発明のある局面に従う蛍光体の光学的な性能を測定するための測定装置は、蛍光体に励起光を照射するための光源と、励起光のうち蛍光体を透過した光、および、励起光によって蛍光体で発生する蛍光を受光するための受光部と、受光部によって受光された光を検出するための検出部と含む。受光部は、励起光の照射方向に所定の長さを有する筺体と、筺体の蛍光体の側に配置された光拡散部と、筺体の光拡散部とは反対側に配置され、入射した蛍光を検出部へ導くための窓を含む。
好ましくは、受光部は、蛍光体から所定距離だけ離して配置される。
好ましくは、光拡散部は、窓からの視野を包含する範囲に配置される。
好ましくは、測定装置は、光源からの励起光が蛍光体に入射する位置を変更する移動機構をさらに含む。
好ましくは、蛍光体に対して、受光部が所定規則に従って複数配置されており、検出部は、複数の受光部によってそれぞれ受光された蛍光を並列的に測定する。
本発明の別の局面に従う蛍光体の光学的な性能を測定するための測定方法は、光源から蛍光体に励起光を照射するステップと、励起光のうち蛍光体を透過した光、および、励起光によって蛍光体で発生する蛍光を受光部で受光するステップと、受光部によって受光された光を検出部で検出するステップとを含む。受光部は、励起光の照射方向に所定の長さを有する筺体と、筺体の蛍光体の側に配置された光拡散部と、筺体の光拡散部とは反対側に配置され、入射した蛍光を検出部へ導くための窓を含む。
本発明によれば、蛍光体の光学的な性能をより短時間で測定することができる。
本実施の形態に従う測定装置の全体構成を示す模式図である。 本実施の形態に従う検出部の構成例を示す模式図である。 本実施の形態に従う処理装置の構成例を示す模式図である。 シート状のサンプルにおける蛍光の発生を説明するための模式図である。 積分球を用いてシート状のサンプルの光学的な性能を測定するための構成を示す模式図である。 積分球の余弦特性の一例を示す図である。 半球型積分球を用いてシート状のサンプルの光学的な性能を測定するための構成を示す模式図である。 本実施の形態に従う測定装置を用いてシート状のサンプルの光学的な性能を測定するための構成を示す模式図である。 本実施の形態に従う測定装置の受光部の余弦特性の一例を示す図である。 本実施の形態に従う測定装置の受光部を用いた色度の測定結果の一例を示す図である。 図10に示す測定結果をサンプルと受光部との距離に関してプロットしたグラフを示す。 図10に示す測定結果について、サンプルと受光部との距離に関して色度xおよび色度yの差をプロットしたグラフを示す。 本実施の形態に従う測定装置の受光部を用いたスペクトルの測定結果の一例を示す図である。 本実施の形態に従う受光部における受光角を説明するための模式図である。 本実施の形態に従う受光部において受光径を維持したまま投光径を変化させた場合の受光角の変化を示すグラフである。 本実施の形態に従う受光部において投光径を維持したまま受光径を変化させた場合の受光角の変化を示すグラフである。 本実施の形態に従う測定装置を含む検査装置の一例を示す模式図である。 図17に示す検査装置を用いてサンプルの光学的な性能を測定する手順を示すフローチャートである。 本実施の形態に従う測定装置を含む検査装置の一例を示す模式図である。 本実施の形態に従う測定装置を含む検査装置の一例を示す模式図である。
本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中の同一または相当部分については、同一符号を付してその説明は繰返さない。
<A.測定装置の概略構成>
まず、本実施の形態に従う測定装置の概略構成について説明する。図1は、本実施の形態に従う測定装置1の全体構成を示す模式図である。測定装置1は、蛍光体の光学的な性能を測定する。測定対象の蛍光体を、以下「サンプル2」とも称す。
図1を参照して、測定装置1は、サンプル2に対して励起光を照射し、その励起光のうち蛍光体を透過した光、および、その励起光によってサンプル2で発生する蛍光を検出する。典型的には、測定装置1は、透過型の蛍光測定装置である。
図1に示す測定装置1は、サンプル2に励起光を照射するための照射部50と、励起光のうち蛍光体を透過した光、および、励起光によってサンプル2で発生する蛍光を受光するための受光部10と、受光部10によって受光された光を検出するための検出部200と、処理装置300とを含む。
照射部50は、励起光を発生するための光源52と、励起光の光軸上に配置された集光レンズ54と、光源52を駆動するための電源装置56とを含む。光源52は、サンプル2の特性に応じた波長帯域を含む励起光を発生するように設計される。より具体的には、光源52として、青色LEDなどが採用される。あるいは、光源52として、分光器付きの、ハロゲン光源、キセノン光源、水銀ランプなどを採用してもよい。これらの光源を採用することで、特定の波長を含む励起光を発生させることができる。集光レンズ54は、光源52からの励起光を平行光に変換するための光学系を含む。電源装置56は、光源52の種類に応じた電力を供給する。
照射部50からの励起光がサンプル2に入射すると、サンプル2の成分や組成に応じた波長成分が吸収されて蛍光が発生する。励起光のうち、吸収されず、反射もされなかった光は、透過光となって出力される。受光部10は、この発生した蛍光および透過光を受光して、検出部200へ導く。
受光部10は、サンプル2からの蛍光および透過光を直接的に受光するのではなく、光拡散部14を透過した後の光を受光する。すなわち、受光部10は、励起光の照射方向に所定の長さを有する筺体12と、筺体12のサンプル2側に配置された光拡散部14と、筺体12のサンプル2とは反対側に配置され、入射した蛍光を検出部200へ導くための窓18とを含む。
筺体12は、窓18からの視野範囲(断面積)を可能な限り大きくするために、励起光の照射方向(光軸方向)に所定の長さを有するように構成される。典型的には、円筒状の筺体12が好ましいが、筺体12の断面形状は円に限られない。例えば、六角形や八角形の多角形の断面形状を有する筒状の構造を採用してもよい。つまり、窓18からの視野範囲(断面積)が筺体12の内面16によって制限されなければ、どのような形状を採用してもよい。さらに、筺体12としては、光拡散部14側の断面積がより大きく、窓18の側の断面積がより小さい、円錐または円錐台のような形状を採用することもできる。
光拡散部14は、サンプル2からの各方向に発光する蛍光を積分(均一化)するためのものである。典型的には、光拡散部14は、所定の透光性を有する拡散シートで実現される。光拡散部14は、筺体12の開口部の全体を覆う必要はないが、窓18を介して検出部200へ導かれる光の全体をカバーすることが好ましい。つまり、光拡散部14は、窓18からの視野24を包含する範囲に配置される。このような光拡散部14を通過させることで、実質的に積分球を用いて蛍光を積分(均一化)するのと同様の効果を得ることができる。
窓18には、受光部10と検出部200とを光学的に接続するための光ファイバー20の接続端22が挿入されており、受光部10に入射した光は、光ファイバー20を介して、検出部200へ導かれる。光ファイバー20としては、複数の素線からなる構成を採用してもよく、その場合には、接続端22において複数の素線が集合することになる。このような接続端22を用いる場合には、光ファイバー20の開口数に応じて視野24が定まることになる。あるいは、窓18としてスリットを採用してもよい。この場合には、スリット幅などに応じて視野24が定まる。また、光ファイバー20を用いずに、検出部200と受光部10とを直接的に接続してもよい。
検出部200は、受光部10によって受光された光を検出する。典型的には、検出部200は、入射した光の分光放射照度を測定する。このような検出部200の一例として、蛍光に含まれる特性値を波長毎に測定できる分光光度計が用いられる。分光光度計としては、単一の波長での特性値を測定するモノクロメータを採用してもよいし、ある波長範囲における特性値(スペクトル)を同時測定するポリクロメータを採用してもよい。サンプル2の特性値としてスペクトルが必要ではなく、色度のみが必要な場合には、色度センサーを採用してもよい。サンプル2に対して要求されている評価項目などに応じて、適切な検出部200が選択される。
図2は、本実施の形態に従う検出部200の構成例を示す模式図である。図2には、分光光度計(ポリクロメータ)を用いて検出部200を実現した例を示す。より具体的には、検出部200は、回折格子202と、検出素子204と、シャッター206と、スリット208とを含む。光ファイバー20を介して入射した光は、スリット208を通過した後、回折格子202で反射される。回折格子202において、光に含まれる各波長成分は、その波長に応じたそれぞれの方向に反射する。そして、反射された各波長成分は、検出素子204の波長に対応する領域に入射する。検出素子204の表面領域は、所定の単位領域に区切られており、各単位領域での強度値に基づいて、受光スペクトルが検出される。
シャッター206は、ダーク補正などを行う場合などに検出部200の内部に入射する光を遮断する。さらに、迷光成分などを低減するために、シャッター206の後段に、測定波長範囲外の波長の光を遮断するカットフィルターを配置してもよい。
再度図1を参照して、処理装置300は、検出部200から出力される検出信号に基づいて、サンプル2の光学的な性能を算出および出力する。サンプル2の光学的な性能は、分光特性(分光放射照度)に加えて、明るさや色合いといった評価値を含む。ここで、明るさは、サンプル2の輝度や光度などを意味し、色合いは、サンプル2の色度座標、主波長、刺激純度、および相関色温度などを意味する。
図3は、本実施の形態に従う処理装置300の構成例を示す模式図である。図3に示すように、処理装置300は、典型的には汎用コンピュータによって実現される。より具体的には、処理装置300は、CPU(Central Processing Unit)302と、主メモリであるRAM(Random Access Memory)304と、ハードディスク(HDD)306と、光学ディスクドライブ308と、入力部310と、表示部312と、入出力インターフェイス314とを含む。これらのコンポーネントは、バス316を介して相互に接続されている。
ハードディスク306には、後述する測定処理を実現するための計測プログラム307がインストールされている。計測プログラム307は、RAM304などに展開されてCPU302によって実行される。このようなプログラムは、光学ディスク309などの記録媒体に格納されて、あるいはネットワークなどを介して流通する。光学ディスク309などの記録媒体に格納されて流通するプログラムは、光学ディスクドライブ308などによって記録媒体から読取られて、ハードディスク306にインストールされる。
入力部310は、キーボード、マウス、タッチパネルなどを含み、ユーザからの指令や操作を受付ける。表示部312は、ディスプレイや各種インジケータを含み、処理装置300によって算出された測定結果を出力する。
入出力インターフェイス314は、測定装置1に含まれるコンポーネントへ指令を出力するとともに、検出部200などからの入力信号を受付ける。入出力インターフェイス314としては、USB(Universal Serial Bus)などの汎用的なインターフェイスを採用してもよい。さらに、入出力インターフェイス314には、必要に応じて、プリンタなどの出力装置が接続されてもよい。
本実施の形態に従う測定装置1の処理装置300においては、汎用的なプロセッサ(CPU302)がプログラムを実行することで後述するような測定処理を実現する例について説明したが、その処理の全部または一部を専用のプロセッサまたはIC(Integrated Circuit)などを用いて実現するようにしてもよい。あるいは、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などの専用のハードウエア回路を用いて実現してもよい。
<B.背景および関連技術>
(1:背景およびニーズ)
上述したように、蛍光体は、発光デバイスや表示デバイスの製造に欠かせない材料である。典型的な蛍光体の製造ラインでは、蛍光体は、シート状で製造され、その状態で品質管理も行われる。このような品質管理の一部として、蛍光体シートの光学的な性能の面内分布測定が要求される。このような蛍光体シートの生産効率を向上させるためには、迅速な測定(検査)が要求される。つまり、製造ラインにおいて、蛍光体シート上の設定される複数の測定点をより短時間で測定したいというニーズが高まっている。また、測定の迅速化とともに、長期的に安定した測定ができるように、より簡素化された手順で測定装置を校正できる機能についてもニーズが高まっている。
(2:蛍光の発生)
図4は、シート状のサンプル2における蛍光の発生を説明するための模式図である。図4に示すように、シート状のサンプル2に対して励起光を照射することで発生する蛍光の配光パターンは、サンプル2(蛍光体)の種類および測定位置に応じて変化する。さらに、蛍光の配光パターンは、波長によっても異なる。そのため、シート状のサンプル2の光学的な性能を測定することは容易ではない。
(3:積分球を用いた測定)
まず、関連技術として、積分球を用いてシート状のサンプル2の光学的な性能を測定するための構成について説明する。
図5は、積分球を用いてシート状のサンプル2の光学的な性能を測定するための構成を示す模式図である。図5を参照して、サンプル2に対して励起光を照射するとともに、その励起光の照射によって発生する透過光および蛍光を積分球90で積分(均一化)した上で、受光窓94において分光放射照度などを測定する。なお、受光窓94の前段には、入射した光が受光窓94へ直接到達することを抑制するための反射板(バッフル)92が設けられている。
積分球90は球体であるので、サンプル2に接触する範囲も曲面状になっている。そのため、積分球90には、サンプル2に接触する範囲に、口金を含む入射窓96が設けられている。すなわち、平面上に形成された口金の表面がサンプル2に接触し、サンプル2からの蛍光が積分球90内に受光される。ここで、口金としては、約10〜15mm程度の厚みが必要であり、この厚みによって、蛍光の光学的な性能を正確に測定できない場合がある。つまり、サンプル2からの蛍光の配光パターンによっては、口金の厚みが蛍光の放射を妨げて、正確な測定を行うことができない場合がある。
また、積分球90をサンプル2に接触させて測定する必要があり、蛍光体シートに対して面内分布の測定を行うとすると、積分球90とサンプル2との間で接触と分離とを繰返す必要があり、測定効率を高めることができない。
さらに、積分球90を用いた場合には、その内部の反射板92の影響によって、入射光特性が劣化することもある。
図6は、積分球の余弦特性の一例を示す図である。すなわち、図6に示す余弦特性は、積分球90の入射窓96から見た入射光の斜め特性(入射の角度と入射窓における相対強度との関係)を示す。図6には、積分球の直径が2インチおよび4インチの例をそれぞれ示す。余弦特性との名前が示すように、入射光の斜め特性は、理想的には、余弦関数(cosθ)と一致すべきである。しかしながら、積分球90の現実の余弦特性は、理想的な特性からずれが生じてしまっている。
(4:半球型積分球を用いた測定)
次に、半球型積分球を用いてシート状のサンプル2の光学的な性能を測定するための構成について説明する。図7は、半球型積分球80を用いてシート状のサンプル2の光学的な性能を測定するための構成を示す模式図である。図7を参照して、半球型積分球80は、内面に拡散反射層を設けた半球と、内面に鏡面反射層を設けた円板とを組み合わせた積分装置である。このような半球型積分球80の詳細については、例えば、特開2009−103654号公報などを参照されたい。図7に示す半球型積分球80では、円板に設けられた試料窓86を介してサンプル2からの透過光および蛍光を受光し、その受光した光を半球型積分球80の内部で積分(均一化)した上で、受光窓84において分光放射照度などを測定する。なお、受光窓84の前段には、入射した光が受光窓84へ直接到達することを抑制するための反射板(バッフル)82が設けられている。
図5に示す積分球90を用いる場合とは異なり、半球型積分球80では、サンプル2に接触する部分(試料窓86)は平面状になっている。そのため、サンプル2との接触部分によって、サンプル2からの蛍光の照射が阻害されることがない。つまり、半球型積分球80を用いることで、サンプル2からの蛍光の配光パターンに依存することなく、その照射される蛍光のすべてを受光することができ、正確な測定を実現できる。
但し、図5に示す積分球90を用いる場合と同様に、半球型積分球80を用いる場合であっても、半球型積分球80をサンプル2に接触させて測定する必要がある。そのため、蛍光体シートに対して面内分布の測定を行うとすると、半球型積分球80とサンプル2との間で接触と分離とを繰返す必要があり、測定効率を高めることができない。
<C.本実施の形態に従う測定装置>
(1:構成)
図8は、本実施の形態に従う測定装置1を用いてシート状のサンプル2の光学的な性能を測定するための構成を示す模式図である。図1を参照して説明したように、受光部10は、励起光の照射方向に所定の長さを有する筺体12と、筺体12のサンプル2側に配置された光拡散部14とを含む。ここで、受光部10は、サンプル2から所定距離だけ離して配置される。図8に示すサンプル2と受光部10との距離dは、励起光のスポットである投光径φ0と筺体12の受光径φ1との関係、および、光拡散部14の透過率などを考慮して最適化される。
なお、測定感度および測定精度を高めるためには、サンプル2と受光部10との間の距離dを小さくするとともに、受光部10の口径(受光径φ1)を大きくすることが好ましい。また、受光径φ1は、投光径φ0より十分に大きくすること(φ1>>φ0)が好ましい。
図8に示すような構成を採用することで、測定時において、受光部10をサンプル2に接触させる必要がないので、蛍光体シートに対する面内分布の測定に要する時間を短縮できる。また、光学経路が短くて済むので、受光感度を高めることができ、より高いスループットを実現できる。例えば、同一の検出部200を用いて、本実施の形態に従う受光部10を用いて蛍光を測定する場合と、半球型積分球80を用いて蛍光を測定する場合とについて、それぞれの測定に必要な露光時間を比較すると、半球型積分球80を用いた場合には5500ms必要であったのに対して、厚さ15mmの光拡散部14で構成した検出部200を用いた場合には450msであった。つまり、本実施の形態に従う受光部10を用いることで、露光時間を約1/10にできる。言い換えれば、本実施の形態に従う受光部10を用いることで、受光部10に入射する蛍光の明るさが約10倍になり、スループットを約10倍にできる。このようにスループットを高めることで、製造ラインのタクトタイムを短縮できる。
さらに、積分球を用いる場合に比較して、装置構成が簡素化できるので、よりコンパクト化できるとともに、コストも低減できる。
(2:測定性能)
本実施の形態に従う測定装置1では、入射光特性の劣化を抑制できる。図9は、本実施の形態に従う測定装置1の受光部10の余弦特性の一例を示す図である。すなわち、図9に示す余弦特性は、受光部10の光拡散部14から見た入射光の斜め特性(入射の角度と光拡散部14における相対強度との関係)を示す。図9に示すように、受光部10の入射光の斜め特性は、理想的な余弦特性にほぼ一致しており、積分球90を用いる場合に比較して、測定精度をより高めることができる。
(3:サンプルと受光部との距離)
次に、サンプル2と受光部との距離dについて説明する。上述したように、図7に示す半球型積分球80を用いてサンプル2の光学的な性能を測定することで、積分球90を用いた場合に比較して測定精度を高めることができる。そのため、以下の検討では、半球型積分球80を用いた場合に得られる測定結果を基準値とみなす。
図10は、本実施の形態に従う測定装置1の受光部10を用いた色度の測定結果の一例を示す図である。図10には、サンプル2と受光部10との距離dを異ならせて測定を行った結果を示す。図10に示す測定結果においては、同一のサンプル2および検出部200の条件下で、図7に示す半球型積分球80を用いて測定した色度(色度xおよび色度y)の基準値との差を示す。つまり、図10に示すΔxおよびΔyは、それぞれ色度xおよび色度yについての測定結果の差を示し、色差は、ΔxおよびΔyの二乗和の平方根(色差=√(Δx^2+Δy^2))を示す。
図11は、図10に示す測定結果をサンプル2と受光部10との距離dに関してプロットしたグラフを示す。図12は、図10に示す測定結果について、サンプル2と受光部10との距離dに関して色度xおよび色度yの差をプロットしたグラフを示す。
図10〜図12に示すように、サンプル2と受光部10との距離dを変化させることで、色差、すなわち半球型積分球80を用いた測定結果(基準値)との差(誤差)を最小化できることがわかる。言い換えれば、サンプル2と受光部10との距離dを最適化することで、測定精度を高めることができる。より具体的には、図11に示すようなサンプル2と受光部10との距離dおよび色差をそれぞれ軸とする座標系を用いて、または、図12に示すような色度xの差および色度yの差をそれぞれ軸とする座標系を用いて、距離dの最適値を決定できる。図10〜図12に示す結果から見れば、サンプル2と受光部10との距離dは、10mm程度にすることが好ましいことが判る。
図13は、本実施の形態に従う測定装置1の受光部10を用いたスペクトルの測定結果の一例を示す図である。図13には、サンプル2と受光部10との距離dを異ならせて測定を行った結果を示す。なお、スペクトルの強度については規格化しており、相対強度として表現される。
図13に示すスペクトルのうち、同一のサンプル2および検出部200の条件下で、図7に示す半球型積分球80を用いて測定したスペクトルに最も近いものは、サンプル2と受光部10との距離dを10mm程度に設定した場合のものである。つまり、図10〜図12に示す測定結果から決定される距離dと一致している。
このように、予め基準となる測定値を取得しておき、この基準値と最も合致するように、サンプル2と受光部10との距離dを最適化することが好ましい。
(4.受光部における受光角)
次に、受光部10における受光角について説明する。図14は、本実施の形態に従う受光部10における受光角を説明するための模式図である。
図14に示すように、受光部10の受光角θは、サンプル2から発生した蛍光が受光部10に入射できる最大の角度として定義される。この受光角θは、基本的には、サンプル2と受光部10との距離d、投光径φ0(励起光のスポット径)、および受光径φ1(受光部10の口径の3つのパラメータに依存して変化する。そのため、例えば、サンプル2と受光部10との距離dを変更する場合には、この受光角θが距離dの変更前後で同一になるように、他のパラメータも調整することが好ましい。
図15は、本実施の形態に従う受光部10において受光径φ1を維持したまま投光径φ0を変化させた場合の受光角の変化を示すグラフである。図16は、本実施の形態に従う受光部10において投光径φ0を維持したまま受光径φ1を変化させた場合の受光角の変化を示すグラフである。
図15に示すように、投光径φ0を変化させると受光角θが変化するので、投光径φ0の変更前後において受光角θを同一に維持するためには、サンプル2と受光部10との距離dについても調整する必要がある。一方、図16に示すように、受光径φ0を変化させても受光角θが変化する。この受光角θの変化度合いは、投光径φ0を変化させた場合に比較してより大きくなる。そのため、受光径φ1の変更前後において受光角θを同一に維持するためには、サンプル2と受光部10との距離dについて調整する必要があり、この調整量は、投光径φ0を変化させた場合に比較してより大きくなる。
<D.応用例1>
(1:全体構成)
次に、本実施の形態に従う測定装置1の応用例について説明する。図17は、本実施の形態に従う測定装置1を含む検査装置400の一例を示す模式図である。検査装置400は、蛍光体シートの光学的な性能の面内分布を測定する。より具体的には、検査装置400は、測定用暗箱410と、校正用暗箱420とを含む。サンプル2は、測定用暗箱410内に配置され、励起光源62からの励起光が照射される。この励起光の照射によって発生する蛍光が受光部10および光ファイバー20を介して、検出部200によって測定される。
より具体的には、励起光源62で発生した励起光は、光ファイバー66を介して照射部60へ導かれる。照射部60から照射された励起光は、サンプル2へ向けて伝搬する。励起光の入射によってサンプル2から発生した透過光および蛍光は、受光部10で受光され、光ファイバー20を介して検出部200へ導かれる。ここで、サンプル2上の励起光の入射する位置を変更するために、測定用暗箱410内にサンプルステージ412が設けられる。すなわち、サンプルステージ412は、励起光源62からの励起光がサンプル2(蛍光体)に入射する位置を変更する移動機構に相当する。サンプルステージ412は、位置制御コントローラ414からの指示に従って、任意の位置に移動可能になっている。
励起光源62の照射側には波長選択部64が設けられており、測定に適した波長を選択可能に構成されている。この波長選択部64としては、分光器を利用したフィルタを採用できる。さらに、複数の異なる種類の光源を用意しておき、測定対象のサンプル2に応じて適宜選択できるようにしてもよい。励起光の波長が変化すると、透過光量および蛍光量が変化するので、透過型の蛍光測定装置においては、励起光の波長を一定に制御することが重要である。
なお、励起光源62の調光を行う機能を搭載してもよい。この調光機能としては、励起光の経路上にサンプル2が存在しないようにサンプルステージ412を移動させた状態で、励起光を照射し、そのときの測定結果に基づいて、励起光源62の発光強度を調整する。起光の波長が変化すると、透過光量および蛍光量が変化するので、透過型の蛍光測定装置においては、励起光の波長を一定に制御することが重要である。
検出部200は、受光部10および光ファイバー20を介して入射した光のスペクトルを測定する。処理装置300は、検出部200による測定結果を対応するサンプル2の位置(座標値)に関連付けて順次格納する。この測定結果としては、CIE表色系における色度(色度xおよび色度y)や相関色温度などを含む。サンプル2の位置(座標値)としては、位置制御コントローラ414の位置情報が用いられる。
さらに、処理装置300は、測定された面内分布に基づいて、対象のサンプル2の良否を判断することもできる。サンプル2が不良であるとは、例えば、光学的な性能が面内において不均一である(ばらつきが所定のしきい値を超えている)場合や、測定された色度が所定のしきい範囲を超えている場合などが挙げられる。
図17に示す検査装置400には、さらに校正機能が実装されている。より具体的には、校正用暗箱420内に校正用の標準光源422が配置されている。校正時には、受光部10が校正用暗箱420内に配置されるとともに、標準光源用電源424により標準光源422が点灯される。このときの検出部200による測定値に対して校正(値付け)が行われる。なお、校正に必要な補正計算は、検出部200および/または処理装置300において実行される。
(2:処理手順)
次に、図17に示す検査装置400を用いてサンプル2の光学的な性能を測定する手順について説明する。図18は、図17に示す検査装置400を用いてサンプル2の光学的な性能を測定する手順を示すフローチャートである。図18に示す演算処理については、典型的には、処理装置300がプログラムを実行することで実現される。
図18を参照して、まず、検出部200で検出される分光放射照度についての校正が実行される。より具体的には、ユーザは、受光部10を校正用暗箱420内に配置し、標準光源422を点灯させる(ステップS2)。処理装置300は、標準光源422に値付けされた基準スペクトルと検出部200による測定値とを比較して、校正係数を決定する(ステップS4)。
続いて、サンプル2に照射される励起光の調光が実行される。すなわち、励起光源62からの励起光の分光放射照度が測定され、この測定された分光放射照度が予め定められた規定範囲に収まるように励起光源62の発光強度が調整される。励起光の光量が変化すると、透過蛍光の値が変化するので、同じ品種のサンプルの測定に対しては、励起光の光量を一定にする必要がある。
より具体的には、ユーザは、受光部10を測定用暗箱410内に配置するとともに、励起光の光路上にサンプル2が存在しないようにサンプルステージ412を所定位置まで移動させた後、波長選択部64を制御して波長を設定し、励起光源62を点灯させる(ステップS6)。続いて、処理装置300は、検出部200により測定された分光放射照度が規定範囲に収まっているか否か、および、ピーク波長が設定波長から外れていないか否かを判断する(ステップS8)。検出部200により測定された分光放射照度が規定範囲に収まっていない場合、および/または、ピーク波長が設定波長から外れている場合(ステップS8においてNOの場合)には、処理装置300は、励起光源62に対して励起光の強度を調整するための指令を出力する(ステップS10)。そして、ステップS8の処理が繰返される。
これに対して、検出部200により測定された分光放射照度が規定範囲に収まっており、かつ、ピーク波長が設定波長から外れていない場合(ステップS8においてYESの場合)には、サンプル2に対する測定処理が開始される。具体的には、処理装置300は、サンプルステージ412を移動させるための指令を出力し、サンプル2の測定点を励起光の光路と一致させる(ステップS12)。検出部200は、受光部10によって受光された、励起光を受けてサンプル2から発生する透過光および蛍光の分光放射照度を測定する(ステップS14)。そして、処理装置300は、検出部200による測定結果を、現在のサンプル2(あるいは、サンプルステージ412)の位置(座標)に関連付けて格納する(ステップS16)。
なお、サンプル2に対する面内分布の測定中、励起光源62から励起光を常に照射するようにしてもよいし、サンプル2の位置決めが完了した時点で、スポット的に励起光を照射するようにしてもよい。
続いて、処理装置300は、サンプル2のすべての測定点について測定が完了したか否かを判断する(ステップS18)。サンプル2の測定点のうち測定が完了していない測定点がある場合(ステップS18においてNOの場合)には、処理装置300は、サンプルステージ412を移動させるための指令を出力し、サンプル2の次の測定点を励起光の光路と一致させる(ステップS20)。そして、ステップS14以下の処理が実行される。
これに対して、サンプル2のすべての測定点について測定が完了した場合(ステップS18においてYESの場合)には、処理装置300は、格納された測定結果を出力する(ステップS22)。このとき、各種の光学特性を算出する処理や異常の有無を判定する処理などを付加的に行ってもよい。
以上の手順によって、1つのサンプル2に対する測定が完了する。
(3:変形例)
図17には、代表的に、1つのサンプル2に対する測定を行う場合について示したが、実際の製造ラインでは、多数のサンプル2を効率的に測定する必要がある。このような場合には、例えば、以下に示すような構成を採用できる。
図19は、本実施の形態に従う測定装置1を含む検査装置402の一例を示す模式図である。図19(a)には、検査装置402の平面図を示し、図19(b)には、検査装置402の側面図を示す。この検査装置402においては、複数のシート状のサンプル2がサンプルホルダに所定規則に従って配置される。図19(a)に示す例では、1つのサンプルホルダ440に4つのサンプル2が配置されている例を示す。1つのサンプル2の面内には、複数(図19では、9個)の測定点が設定されており、各測定点について、光学的な性能が測定される。いずれかの測定点の測定結果に基づいて不良であると判断されると、その測定点を含むサンプル2に対して、(図示しないマーキング装置にて)不良であることを示すマーキングがなされる。
複数のサンプル2が配置されたサンプルホルダ440の各々は、カセット450に装着されている。カセット450は、重力方向に積み重ねることができるように構成されている。このように積み重ねられた複数のカセット450がサンプル収納部490に収納される。搬送ロボット460は、アーム462をカセット450の各スロットへ順次挿入し、対象のスロットに収められているサンプルホルダ440をサンプルステージ412へ搬送する。このサンプルホルダ440の移動は、サンプルステージ412の前段に設けられたエリアセンサ464によって検出される。サンプルステージ412上に載せられたサンプルホルダ440内のサンプル2に対して、上述したような手順に従って、必要な光学的な性能の測定が実行される。
なお、照射部60および受光部10は、サンプルステージ412の上下方向に配置された支持部材470に固定される。
図19に示すような構成を採用することで、複数のサンプル2に対する測定を連続的に行うことができる。サンプル収納部490を複数配置することが好ましい。複数のサンプル収納部490を配置することで、一方のサンプル収納部490に収納された複数のカセット450に対して測定処理が実行されている間に、別のサンプル収納部490に対して、新たな複数のカセット450の装着、または、測定済の複数のカセット450の取出しを行うことができる。
<E.応用例2>
上述の説明では、サンプル2に励起光を照射するための照射部50と、励起光によってサンプル2で発生する透過光および蛍光を受光するための受光部10との一対のみが配置される構成を例示したが、これらの照射部50と受光部10との対を複数配置してもよい。
図20は、本実施の形態に従う測定装置1を含む検査装置500の一例を示す模式図である。図20に示す検査装置500では、サンプル2に設定される複数の測定点に対応して、照射部50と受光部10との対が複数配置された構成例を示す。すなわち、検査装置500においては、サンプル2(蛍光体)に対して、受光部10が所定規則に従って複数配置されており、検出部は、複数の受光部10によってそれぞれ受光された透過光および蛍光を並列的に測定する。
図20に示す構成において、検出部としては、多入力分光光度計220を用いることができる。この多入力分光光度計220は、例えば、並列に配置された複数のラインセンサなどを用いて、複数の蛍光の分光放射照度を並列的に同時測定することができる。このような多入力分光光度計220を用いることで、測定に要する時間をより短縮できるとともに、サンプルステージ412の構成を簡素化、あるいはサンプルステージ412を用いない構成を実現できる。なお、多入力分光光度計220に代えて、色度センサを受光部10に取り付けて、透過蛍光色度を並列的に同時測定するようにしてもよい。
図20には、照射部50と受光部10との対が行列状に配置された構成を示すが、必ずしも行列状に配置される必要はなく、一列分だけを配置するようにしてもよい。さらに、測定点が千鳥状に設定されている場合には、そのような千鳥状に設定された測定点にそれぞれ対応する位置に照射部50と受光部10との対を配置すればよい。
<F.利点>
本実施の形態によれば、蛍光体の光学的な性能の測定に際して、積分球を用いる場合のようなサンプルとの接触は必要なく、サンプルから所定距離だけ離れた位置に受光部を配置して測定できるので、面内分布測定をより短時間で行うことができる。また、サンプルとの接触がないので、サンプルを誤って損傷させることを回避できる。
本実施の形態によれば、校正機能を実装することができ、受光部の光拡散部での分光放射照度に対して校正を行うことができる。このような校正機能を実装することで、測定自体を長期的に安定化できる。
本実施の形態によれば、励起光源に対する調光機能を実装することもでき、この調光機能によって励起光の光量を一定に維持できる。このような調光機能を実装することで、測定自体を長期的に安定化できる。
上述の説明においては、主として、発光デバイスや表示デバイスなどに広く応用される蛍光材料を測定対象にする場合について説明した、測定対象の蛍光は、これらの限られるものではない。例えば、Langmuir Blodgett(LB)膜や機能性分子膜から生じる蛍光や、生物細胞やタンパク質から生じる蛍光などの測定にも応用できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 測定装置、2 サンプル、10 受光部、12 筺体、14 光拡散部、16 内面、18 窓、20,66 光ファイバー、22 接続端、24 視野、50,60 照射部、52 光源、54 集光レンズ、56 電源装置、62 励起光源、64 波長選択部、80 半球型積分球、84,94 受光窓、86 試料窓、90 積分球、92 反射板、96 入射窓、200 検出部、202 回折格子、204 検出素子、206 シャッター、208 スリット、220 多入力分光光度計、300 処理装置、302 CPU、304 RAM、306 ハードディスク、307 計測プログラム、308 光学ディスクドライブ、309 光学ディスク、310 入力部、312 表示部、314 入出力インターフェイス、316 バス、400,402,500 検査装置、410 測定用暗箱、412 サンプルステージ、414 位置制御コントローラ、420 校正用暗箱、422 標準光源、424 標準光源用電源、440 サンプルホルダ、450 カセット、460 搬送ロボット、462 アーム、464 エリアセンサ、470 支持部材、490 サンプル収納部。

Claims (6)

  1. 蛍光体の光学的な性能を測定するための測定装置であって、
    前記蛍光体に励起光を照射するための光源と、
    前記蛍光体から所定距離だけ離して配置されるとともに、前記励起光のうち前記蛍光体を透過した光、および、前記励起光によって前記蛍光体で発生する蛍光を受光するための受光部と、
    前記受光部によって受光された光を検出するための検出部とを備え、
    前記受光部は、
    前記励起光の照射方向に所定の長さを有する筺体と、
    前記筺体の前記蛍光体の側に配置された光拡散部と、
    前記筺体の前記光拡散部とは反対側に配置され、入射した蛍光を検出部へ導くための窓を含む、測定装置。
  2. 前記光拡散部は、前記窓からの視野を包含する範囲に配置される、請求項に記載の測定装置。
  3. 前記光源からの励起光が前記蛍光体に入射する位置を変更する移動機構をさらに備える、請求項1または2に記載の測定装置。
  4. 前記蛍光体に対して、前記受光部が所定規則に従って複数配置されており、
    前記検出部は、複数の受光部によってそれぞれ受光された蛍光を並列的に測定する、請求項1〜のいずれか1項に記載の測定装置。
  5. 前記所定距離は、前記励起光の投光径と前記筺体の受光径との関係、および、前記光拡散部の透過率に応じて定められる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の測定装置。
  6. 蛍光体の光学的な性能を測定するための測定方法であって、
    光源から前記蛍光体に励起光を照射するステップと、
    前記蛍光体から所定距離だけ離して配置された受光部で、前記励起光のうち前記蛍光体を透過した光、および、前記励起光によって前記蛍光体で発生する蛍光を受光するステップと、
    前記受光部によって受光された光を検出部で検出するステップとを備え、
    前記受光部は、
    前記励起光の照射方向に所定の長さを有する筺体と、
    前記筺体の前記蛍光体の側に配置された光拡散部と、
    前記筺体の前記光拡散部とは反対側に配置され、入射した蛍光を検出部へ導くための窓を含む、測定方法。
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