JP5934492B2 - デスク装置 - Google Patents
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Description
また、化粧板は、脚体にボルト等により着脱可能に固定されているとともに、配線収容部の配線等を覆っており、該配線等によって天板の下方空間の外観(見映え)が損なわれるようなことを防止している。尚、ここで言う天板の下方空間の見映えとは、天板前部(作業者から見て天板の手前部)側から見た該下方空間における視認可能な部位の外観の良し悪しであり、以下の説明についても同様である。
すなわち、この種のデスク装置においては、該デスク装置を使用する団体等の組織変更やレイアウトの変更に伴って、配線作業を行うことが多く、この配線作業の際に、化粧板を着脱する作業が煩雑となっていた。具体的に、化粧板が脚体にボルト等により固定されているため、該化粧板の取り外しや装着が面倒であり、配線収容部へのアクセスが困難であった。
また、化粧板を脚体に装着するためのネジ孔等を加工するため、製造が複雑となっており、製造費用や工数を削減することに改善の余地があった。
すなわち、本発明のデスク装置は、上面が作業面とされた天板と、前記天板を支持するとともに、該天板の下方空間を形成するように互いに離間して配設される複数の脚体と、前記天板の下方空間に位置する配線収容部を覆うように、前記脚体同士の間に配設される化粧板と、前記天板から垂設されて、前記化粧板を吊支する吊支部と、を備え、前記天板の厚さ方向に突出する凸部と該厚さ方向に窪む凹部とが係合されて、前記化粧板が前記吊支部に吊支されており、前記凸部と前記凹部とが係合された状態で、前記吊支部に対する前記化粧板の上方移動を規制する規制部が設けられることを特徴とする。
すなわち、従来では、脚体にネジ孔等を形成するとともに、該ネジ孔等にボルト等を螺合する面倒な作業によって化粧板の着脱を行っていたが、本発明によれば、このような面倒な作業は必要なく、化粧板を吊支部に吊るす単純な作業によって、該化粧板を簡単に着脱することができる。
よって、この化粧板に覆われた配線収容部へのアクセスが容易であり、該配線収容部での配線作業等が簡便に行える。
また、従来では、互いに離間する脚体同士の間に化粧板を狭持させるように設けるため、該化粧板の外形が大きくなるとともに重量が重くなり、またこの化粧板の着脱の際、配線収容部のうちアクセス不要な領域まで開口・閉塞させる必要が生じて、配線作業等の作業性に改善の余地があった。
一方、本発明によれば、脚体の位置に係わらず化粧板を配置でき、また脚体同士の間で化粧板を複数に分割して設けることも容易であるから、化粧板の外形を小さくできるとともに軽量化でき、かつ、配線収容部のうち所望の領域に対してのみアクセスすることが可能であり、作業性がよい。
また、化粧板を装着することによって、天板の下方空間に簡単に配線収容部を区画できるとともに該配線収容部を覆うことができ、構造が簡単で該下方空間の外観(見映え)が良い。
また、前記天板の厚さ方向に突出する凸部と該厚さ方向に窪む凹部とが係合されて、前記化粧板が前記吊支部に吊支されている。
化粧板に形成された凸部又は/及び凹部と、吊支部に形成された凹部又は/及び凸部とが係合されることによって、化粧板が吊支部に安定して支持されることになる。すなわち、化粧板及び吊支部における凸部と凹部との係合は、互いの凹凸形状を乗り越えない限り解除されないので、化粧板が吊支部から脱落するようなことが防止される。
このように、凹凸形状による簡単な構造を用いて、化粧板を吊支部に安定して装着できる。
また、吊支部に対する化粧板の着脱作業は、凸部と凹部との係合・解除によって簡単に行えるから、該着脱作業が容易である。
また、前記凸部と前記凹部とが係合された状態で、前記吊支部に対する前記化粧板の上方移動を規制する規制部が設けられる。
規制部が、吊支部に対する化粧板の上方移動を規制するので、化粧板が吊支部に装着された状態から、該化粧板が意図せず上方移動して吊支部から脱落するようなことが防止される。
尚、前記配線挿通孔を、天板後部(作業面で作業する作業者から見て天板の奥部)に配置した場合には、前述の効果がより顕著に得られることになり、天板上の見映えも良くなることから、好ましい。
本実施形態のデスク装置1は、例えば、病院の診察室において診察用デスクとして用いられるものである。
尚、本明細書においては、天板2の厚さ方向を上下方向(高さ方向)と言い、該厚さ方向に沿う天板2のパネル部材4側を上方、脚体3側を下方と言う。また、天板2の間口方向(ワイド方向)に沿う方向を左右方向と言い、天板2の奥行き方向に沿う方向を前後方向と言う。
図1に示されるように、本実施形態では、配線受材10はビーム9に複数設けられており、図示の例では、ビーム9上面に左右方向に間隔をあけて一対配設されている。
これら配線受材10内(及びビーム9上)には、配線等の他、パソコン本体などの電子機器等が配設される。
また、吊支部8は、化粧板7に対して複数設けられており、図示の例では、1つの化粧板7に対して一対の吊支部8が設けられている。
化粧板7の上端部と天板2との間の隙間は、作業者等が天板2前方から該天板2の下方空間を見た際に、該隙間を視認できない程度の大きさとなっている。また、化粧板7の下端部と床Fとの間の隙間は、椅子に座った作業者が後方に向けて脚を伸ばしたときに、そのつま先が収容可能な程度の大きさとなっている。
また、前板7aの後面には、配線受材10の前板(支持部)10aに係合する支持受部12が配設されている。本実施形態では、支持受部12は、左右方向に延びる帯板状をなしており、該支持受部12の全長は、配線受材10における前板10aの左右方向の長さに対応している。
すなわち、本実施形態の化粧板7は、凸部16及び凹部17を備えている。
取付部8aは、上下方向に垂直な断面及び左右方向に垂直な断面が、それぞれコ字状となっている(図5及び図6を参照)。
また、上板20には、上下方向に貫通する貫通孔20aが形成されており、該貫通孔20aを通してネジ部材(不図示)が天板2に螺着されることにより、吊支部8が天板2に固定支持される。
受け部8bは、左右方向に垂直な断面が、J字状となっている。
また、後板24の前面には、ゴム板等の弾性材料からなる振動防止部材27が配設されている。図示の例では、振動防止部材27は、後板24の前面を覆うように、矩形板状に形成されている。
すなわち、本実施形態の吊支部8は、凸部28及び凹部29を備えている。
すなわち、化粧板7の凸部16及び凹部17と、吊支部8の凹部29及び凸部28とが係合された状態で、ストッパー部23bは、吊支部8に対する化粧板7の上方移動を規制する規制部となっている。
図10(a)(b)に示されるように、まず、吊支部8の弾性部材23を取り付けネジ22の軸回りに回動させることにより、該弾性部材23のストッパー部23bを吊支部8の側板19に対向配置させる。
図11(b)において、化粧板7の下板15の前端部は、吊支部8の係止板26に後方から接近又は当接配置されている。また、化粧板7の支持受部12の下側部分と前板7aとの隙間に、配線受材10の前板10aの上端部が係合されることにより、化粧板7が配線受材10に固定支持されているとともに、配線受材10に対する化粧板7の前後方向及び下方への移動が規制されている。
すなわち、従来では、脚体にネジ孔等を形成するとともに、該ネジ孔等にボルト等を螺合する面倒な作業によって化粧板の着脱を行っていたが、本実施形態によれば、このような面倒な作業は必要なく、化粧板7を吊支部8に吊るす単純な作業によって、該化粧板7を簡単に着脱することができる。
よって、この化粧板7に覆われた配線収容部6へのアクセスが容易であり、該配線収容部6での配線作業等が簡便に行える。
また、従来では、互いに離間する脚体同士の間に化粧板を狭持させるように設けるため、該化粧板の外形が大きくなるとともに重量が重くなり、またこの化粧板の着脱の際、配線収容部のうちアクセス不要な領域まで開口・閉塞させる必要が生じて、配線作業等の作業性に改善の余地があった。
一方、本実施形態によれば、脚体3の位置に係わらず化粧板7を配置でき、また脚体3同士の間で化粧板7を複数に分割して設けることも容易である(図1に示される例では、一対の化粧板7が左右方向に隣接して配置されている)から、化粧板7の外形を小さくできるとともに軽量化でき、かつ、配線収容部6のうち所望の領域に対してのみアクセスすることが可能であり、作業性がよい。
具体的に、本実施形態においては、脚体3同士の間に例えば左右方向に隣接して3つ以上の化粧板7を設けることも可能であり、この場合、これら化粧板7のうち左右方向の両端部以外の部位に設けられる化粧板7の配置や形状は、脚体3の位置に特に拘束されない。
また、化粧板7を装着することによって、天板2の下方空間に簡単に配線収容部6を区画できるとともに該配線収容部6を覆うことができ、構造が簡単で該下方空間の外観(見映え)が良い。
尚、本実施形態では、化粧板7の上端部と天板2との間の隙間が、天板2前方から作業者等が見て視認されない程度の大きさに設定されており、吊支部8は前記隙間にのみ露出されているから、前記下方空間の見映えが損なわれることはない。
尚、本実施形態で説明したように、配線挿通孔5を、天板2後部(作業面で作業する作業者から見て天板2の奥部)に配置した場合には、前述の効果がより顕著に得られることになり、天板2上の見映えも良くなることから、好ましい。
このように、凹凸形状による簡単な構造を用いて、化粧板7を吊支部8に安定して装着できる。
また、吊支部8に対する化粧板7の着脱作業は、凸部16、28と凹部29、17との係合・解除によって簡単に行えるから、該着脱作業が容易である。
特に、本実施形態で説明したように、化粧板7の下端部と床Fとの間に作業者の脚のつま先が収容可能な程度の隙間が設けられている場合においては、作業者が意図せずにつま先で化粧板7を押し上げるように付勢してしまうことが考えられる。このような場合であっても、本実施形態の構成によれば、化粧板7が吊支部8から脱落することがない。
2 天板
3 脚体
5 配線挿通孔
6 配線収容部
7 化粧板
8 吊支部
10a 前板(支持部)
16、28 凸部
17、29 凹部
23b ストッパー部(規制部)
Claims (3)
- 上面が作業面とされた天板と、
前記天板を支持するとともに、該天板の下方空間を形成するように互いに離間して配設される複数の脚体と、
前記天板の下方空間に位置する配線収容部を覆うように、前記脚体同士の間に配設される化粧板と、
前記天板から垂設されて、前記化粧板を吊支する吊支部と、を備え、
前記天板の厚さ方向に突出する凸部と該厚さ方向に窪む凹部とが係合されて、前記化粧板が前記吊支部に吊支されており、
前記凸部と前記凹部とが係合された状態で、前記吊支部に対する前記化粧板の上方移動を規制する規制部が設けられることを特徴とするデスク装置。 - 請求項1に記載のデスク装置であって、
前記天板における外周縁部に、該天板の厚さ方向に貫通するとともに、前記配線収容部に連通する配線挿通孔が形成されていることを特徴とするデスク装置。 - 請求項1又は2に記載のデスク装置であって、
前記配線収容部には、前記吊支部の下方で前記化粧板を支持する支持部が設けられることを特徴とするデスク装置。
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