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JP5920619B2 - ブラシレスモータの製造方法 - Google Patents

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JP5920619B2 JP2012067877A JP2012067877A JP5920619B2 JP 5920619 B2 JP5920619 B2 JP 5920619B2 JP 2012067877 A JP2012067877 A JP 2012067877A JP 2012067877 A JP2012067877 A JP 2012067877A JP 5920619 B2 JP5920619 B2 JP 5920619B2
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Description

本発明は、ステータのコアが複数に分割され、巻線がデルタ結線されるブラシレスモータの製造方法に関する。
例えば、自動車燃料ポンプ等の車載装置や家電機器の駆動モータとして、従来から、ステータコア一体型のブラシレスモータが用いられている。図11Aに示す従来のブラシレスモータのステータは、環状の一体型鉄心101の内周側に複数のティース部を有する。複数のティース部に巻回されたコイル102は、例えばスター結線またはデルタ結線される。巻線は、図示するように、一体型鉄心101の内側に形成される空間部に、巻線機103のノズル104を差し込んで行なわれる。この場合、空間部が狭いために巻線に時間がかかるだけでなく、均等に巻くのが難しい、無駄なスペースができてしまう、といった不具合がある。
これに対して、ブラシレスモータのステータコアを複数に分割し、コイル巻線後に連結させて円筒形とする構成としたものがある。分割コアを用いると、図11Bに示すように、コア201をティース部が外側となるように広げ、その外側に巻線機202を配置することができるため、ノズル203から繰り出されるコイル204を、個々の分割コアに高密度で整列巻することが可能になる。
特許文献1には、1つの磁極ティースを含む固定子片を単位とし、その複数個が外周部に設けた折り曲げ可能な連結部により連結されたユニットコアを有する回転電機が開示されている。その連結部が折り曲げられることで固定子片同志が密着され、ユニットコアの複数個が環状に接続固定されて固定子が構成される。磁極ティースに巻回されるコイルは、巻終わりが切断されることなく他のコイルの巻始めに渡って、コイル同志が接続され、渡り線は、固定子の外周部にあるコイル巻枠の外側面において、互いに間隔をおいて渡るように配設されている。
特許第3017085号明細書
ステータの巻線が連続して引き回される場合、分割コア間を往復する渡り線同士の接触や干渉による損傷、絶縁性の低下等が問題となる。これに対して、特許文献1は、コイル巻枠の外側面に、渡り線が互いに間隔をおいて斜めに渡るように構成し、または階段状に渡るように例えば複数段の溝を形成しており、渡り線同士が絶縁に必要な距離を保つことができるようになっている。
しかしながら、特許文献1は、ユニットコアの隣り合う複数の固定子片に対して連続的に巻線するか、3相Y結線(スター結線)において同相となるコイル間を直列接続するための渡り線である。各相の渡り線は、一定の向きに平行に形成されるので、軸方向にずらして配置することは、比較的容易にできる。ところが、デルタ結線では、相間を接続するために渡り線の数が多くなり、渡り線が往復する際に交差して接触や干渉が生じやすい。
さらに、渡り線がコアの外周側に配置されるため、巻線後にコアを円筒状に丸めてステータを成形する工程において、外周側に位置する渡り線が突っ張ると損傷するおそれがある。この対策として、配線時に緩みを持たせることが考えられるが、緩みが大きすぎると、後工程で樹脂モールドする際にはみ出して、外観を損ねたり、モールド不良となったりする不具合がある。このため、巻線に手間がかかり、作業性を著しく低下させる。
そこで、本願発明は、ステータのコアがコイル巻線後に連結される構成で、かつステータの巻線がデルタ結線されるブラシレスモータにおいて、巻線同士の接触や干渉を回避し、さらにステータ成形時の渡り線の突っ張りや緩みを防止して、作業性よく高品質なブラシレスモータを製造することを目的とする。
本願請求項1の発明は、周方向に複数のティース部が形成されるコア、上記コアに巻回されデルタ結線された巻線、上記コアと上記巻線とを絶縁しつつ保持するインシュレータ、および上記巻線への通電用端子を有するステータと、該ステータに径方向内方から対向し周方向に異なる磁極を有するロータとを備え、
上記コアは、複数のティース部の1つをそれぞれ含む複数のコア要素が、周方向の端部に設けた連結部にて回動可能に連結されることにより、環状の外形を構成している。
上記巻線は、上記コアが展開された状態で複数のティース部のそれぞれに巻回される複数のコイルと、上記コイル同士または上記コイルと上記端子の間を接続する渡り線を含み、
上記渡り線長さは、上記コアが展開された状態における相内結線および相間結線のための長さに、上記コアの連結部を回動させて環状の外形とするための調整分を付加した長さであり、上記渡り線は、上記インシュレータの軸方向の端部外壁に設けられた周方向に延びる渡り線保持溝に、突っ張りまたは緩みのないように保持されるブラシレスモータの製造方法に係る
このブラシレスモータの製造方法は、上記コイル同士または上記コイルと上記端子の間の渡り線の長さを調整するための複数の渡り線調整部材が支持された巻線台に、上記コアの連結部を回動させて上記複数のコア要素が展開された状態とし、上記インシュレータの上記渡り線保持溝を上記複数の渡り線調整部材側に向けて配置する工程を含む。
上記複数の渡り線調整部材は、上記渡り線が接続する上記コイルが巻回されまたは上記端子が設けられた上記コア要素間の距離であるコア間距離の長さに応じて複数設けられており、上記コア間距離の長い上記渡り線に対応する上記渡り線調整部材ほど、上記渡り線長さの上記調整分の長さが長くなるように配置されていることを特徴とする。
また、上記複数の渡り線調整部材は、上記コア間距離の長い上記渡り線に対応するものほど、上記渡り線が接続する2つの上記コア要素を結ぶ直線との距離が長くなるように配置されている。
さらに、上記コア間距離の短い上記渡り線に対応する上記渡り線調整部材ほど上記巻線台の上記コアに近い側に配置されており、上記コア間距離の長い上記渡り線に対応する上記渡り線調整部材ほど上記巻線台の上記コアから遠い側に配置されている。
例えば、上記渡り線調整部材は、上記渡り線の中間位置の近傍に設けられる渡り調整ピンである。
また、上記渡り調整部材を、上記渡り線の1つまたは複数に対応させて設けてもよい。
本願請求項の製造方法では、
上記コアの複数のティース部に、所定の順序でコイルを集中巻きするとともに、各コア要素から導出される渡り線を、上記渡り線調整部材の外側を通って次のコア要素に導入することにより、上記渡り線長さを、環状の外形とするための調整分を付加した長さに調整する工程と、
上記コアの連結部を回動させて上記複数のコア要素を丸め、環状の外形とするとともに、上記渡り線を上記渡り線保持溝に収容する工程とを含む。
本願請求項の製造方法は、上記渡り線保持溝に保持される上記渡り線を、樹脂モールドする工程を含む。
本発明の製造方法によって製造されるブラシレスモータにおいて、好ましくは、上記インシュレータは、上記渡り線保持溝を、軸方向の一方の側と他方の側に隔離する隔壁を有し、上記渡り線は、上記渡り線保持溝の一方の側または他方の側に、渡り線同士が交差しないように軸方向に整列して保持される。
また、好ましくは、上記インシュレータは、上記コイルの巻き終わり部から延びる上記渡り線を、上記渡り線保持溝に導出するための複数の導出溝を有し、これら複数の導出溝は、上記渡り線保持溝に保持される上記渡り線の軸方向の位置に対応した軸方向高さに形成される。
発明の製造方法によって製造されるブラシレスモータは、モータ部と、モータ部により回転駆動される回転部材を有し、回転部材の回転により燃料を吸入し吐出するポンプ部と、を備える燃料ポンプにおいて、モータ部を構成する。
本発明請求項1の発明において、ブラスレスモータのステータは、コアが展開された状態で複数のティース部のそれぞれにコイルを巻回し、コアの連結部を回動させて環状の外形とする。デルタ結線される巻線は、コイル同士または端子との間を接続する渡り線長さを、予め調整分を付加した成形後の長さとなるように調整されるので、成形時にインシュレータの渡り線保持溝に、突っ張りも緩みもなく収容保持される。よって、巻線の損傷を防止でき、外観が良好で高品質なブラシレスモータを作業性よく得ることができる。
インシュレータは、渡り線保持溝に隔壁を設けた構成とすると、渡り線を2つのグループに分けることができ、渡り線同士の干渉を回避する効果が高い。渡り線を、渡り線保持溝と高さの一致した導出溝から導出する構成とすれば、配線経路が案内されるため、作業性が向上する。
本願請求項のブラスレスモータの製造方法は、ステータの巻線工程において、複数のコア要素が展開された状態で、インシュレータの渡り線保持溝に、渡り線調整部材を対向させる。渡り線調整部材を経由して配線することで、渡り線長さを、調整分を含む所要長となるように設定してあり、巻線後にコアを丸めて環状の外形とすると、渡り線が渡り線保持溝に突っ張りも緩みもなく収容保持される。よって、巻線の損傷を防止でき、外観が良好で高品質なブラシレスモータを作業性よく得ることができる。
本発明の第1実施形態におけるブラシレスモータの主要部構成図であり、コアをインサートモールドしたインシュレータの展開図である。 本発明の第1実施形態におけるブラシレスモータのステータ形状を示す図である。 コアをインサートモールドしたインシュレータの正面図で、図1AのIC矢視図である。 第1実施形態のブラシレスモータを用いた燃料ポンプの縦断面図である。 第1実施形態のブラシレスモータを用いた燃料ポンプの横断面図で、図2AのIIB−IIB断面図である。 第1実施形態のブラシレスモータを用いた燃料ポンプの上面図で、図2AのIIC矢視図である。 第1実施形態におけるコアをインサートモールドしたインシュレータに巻線した状態の展開図である。 第1実施形態におけるコアをインサートモールドしたインシュレータの展開図である。 第1実施形態におけるコアの展開図である。 第1実施形態における巻線手順を説明するための図である。 図7CのIVB−IVB線断面図である。 渡り線長さを調整する方法を説明するためのコアをインサートモールドしたインシュレータの展開図である。 渡り線長さを調整する方法を説明するためのステータ構造図である。 渡り線長さを調整する方法を説明するための模式的な図である。 第1実施形態における渡り調整ピンの配置と巻線工程を説明するための図である。 第1実施形態における巻線工程を説明するタイムチャート図である。 第1実施形態におけるインシュレータに巻線する第1段階の展開状態の正面図である。 第1実施形態におけるインシュレータに巻線する第2段階の展開状態の正面図である。 第1実施形態におけるインシュレータに巻線する第3段階の展開状態の正面図である。 第2実施形態における巻線工程を説明するための図である。 第2実施形態における渡り線調整ピンの配置図である。 第3実施形態における渡り線調整部材の配置と巻線工程を説明するための図である。 第3実施形態における渡り線調整部材の構成を説明するための模式的な図である。 巻線の配線レイアウトを示す模式的な図である。 巻線のデルタ結線図である。 従来のステータコアと巻線方法を示す模式的な図である。 従来のステータコアと巻線方法を示す模式的な図である。
以下、本発明の第1実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1に、本発明のブラシレスモータの主要部構成を、図2に、ブラシレスモータを適用した装置の一例として、車両用燃料ポンプを示す。まず、図2により燃料ポンプの全体構成について説明する。図2Aにおいて、燃料ポンプ1は、円筒状のハウジングH内にモータ部3とポンプ部4を備え、図示しない燃料タンク内に装着される。そして、ハウジングH下方に突出する吸込口H1から燃料タンクの燃料を吸入し、ハウジングH上方に突出する吐出口H2から、内燃機関の燃料通路(図示せず)に吐出する。
ハウジングHの下端開口には、吸込口H1が形成されるポンプカバーH3が配設され、上端開口には、吐出口H2が形成されるカバーエンドH4が配設される。これらポンプカバーH3とカバーエンドH4は、ハウジングHの上下開口縁部を内側に加締めることにより、ハウジングH内に固定され、ハウジングHの上下開口を閉鎖している。
モータ部3によって駆動されるポンプ部4は、軸方向に対向するポンプカバーH2とポンプケーシング41の間に、ポンプ室42を形成し、回転部材としてのインペラ60を収容している。ポンプカバーH2は、吸込口H1に続く吸入通路43が、インペラ60側の面に形成される溝44と連通し、ポンプケーシング41のインペラ60側の面には、溝45が形成され、これに続く通路46が形成されている。円板状のインペラ60は、公知の構成で、モータ部3のシャフト52の回転によりポンプ室42内で回転し、吸入された燃料を加圧する。
本発明のブラシレスモータであるモータ部3は、シャフト52と、その周りに配設されるロータ50と、ステータ10とを備える。シャフト52は、両端が軸受55、56に支持され、ロータ50の中心軸に沿う軸穴51に圧入固定されてロータ50とともに回転する。ロータ50は、鉄心53の周囲に磁石54を有する。図2Bに示すように、磁石54は、環状のロータ50の外側を取り囲んで、周方向にN極541とS極542とが交互に配置される。本実施形態では、N極541とS極542とを4極対(計8極)設けており、スロット数6、磁極数8のブラシレスモータを構成するが、これは一例であり、スロット数および磁極数は変更してもよい。
ステータ10は、円筒体形状で、ハウジングHの内側に収容されている。ステータ10は、コア11と、インシュレータ21と、巻線30および端子331〜333を有している。コア11は、鉄等の磁性材料からなり、図2Bに示すように、複数(本実施形態では6個)のコア要素111〜116が周方向に連結されて構成されている。各コア要素111〜116は、環状の外形を構成する環状部12と、環状部12から径方向内方に放射状に突出するティース部13とを有している。互いに連接するコア要素111〜116のティース部13間には、軸方向に貫通する6個のスロット14が構成される。
巻線30は、各スロット14を通して、各コア要素111〜116のティース部13に、連続して集中巻きされる。以下、各コア要素111〜116のティース部13に集中巻きされた巻線を、それぞれコイル321〜326とし、これらコイル321〜326間を接続する渡り線311〜316を含む総称として、「巻線30」の語を用いる。巻線30を保持するインシュレータ21は、さらに、カバーエンドH4を形成するモールド樹脂20によって、カバーエンドH4と一体的に樹脂成形される。これにより、ステータ10とカバーエンドH4が一体化される。
図2Cにおいて、端子331〜333は、カバーエンドH4に設けられる吐出口H2および吐出通路34と干渉しない位置に埋設され、軸方向に突出している。本実施形態では、端子331はW相、端子332はV相、端子333はU相の端子に相当し、各相の巻線30が接続される。図示しない駆動装置からの3相電力が端子331〜333を通して巻線30に供給されると、ステータ10に回転磁界が生じ、ロータ50がシャフト52ととともにインペラ60を回転させる。これにより、吸入口H1から吸入通路43を溝44へ導かれる燃料が、インペラ60の回転により昇圧されつつ溝45へ導かれ、通路46からモータ部3内の通路61を経て、吐出通路34に続く吐出口H2から吐出される。
次に、本発明の特徴部分であるモータ部3の巻線30と巻線方法の詳細について説明する。本発明において、ステータ10の3相巻線30は、デルタ結線されており、図1Bは、その実際の巻線例である。図1Bにおいて、巻線30は、コア11がインサートモールドされたインシュレータ21に巻回され、インシュレータ21は、コア11と巻線30とを絶縁しつつ保持する。巻線工程は、図1A、Cに示すように、インシュレータ21で被覆されるコア11が展開された状態においてなされ、その後の丸め工程において、コア11両端のコア要素111、116を衝合させて(図1Bの接合線L)、環状の外形を有するように整える。
巻線30は、表面が絶縁被覆された金属線、例えば、絶縁被覆銅線からなる。巻線工程または丸め工程において、巻線30同士または巻線30と他の部材との干渉や接触により、被覆が損傷すると、巻線30同士または巻線30と他の部材とが短絡するといった不具合が生じるおそれがある。図1Aのように、渡り線31が展開されたコア11の両端に渡る場合には、両端間の最短距離(図中点線)に対して、適度なゆとりがないと、丸め工程時に突っ張り、干渉等が生じやすい。これを回避するため、本発明のステータ10は、図1Cのように、インシュレータ21に渡り線31の保持溝261、262を設けており、さらに渡り線長さを調整する手段を備える。これらについて、図3〜10により説明する。
図3Cに示すように、コア11は、6個のコア要素111〜116から構成される連結体である。各コア要素111〜116は、互いに隣接する環状部12の周方向の端部同士が、連結部であるヒンジ部15により連結されている。図3Bにおいて、インシュレータ21は、絶縁性の樹脂からなり、コア要素111〜116に対応した6個のインシュレータ要素211〜216から構成される連結体である。各インシュレータ要素211〜216は、環状部12を被覆する環状被覆部22と、ティース部13を被覆するティース被覆部23とを備える。
図3Aは、インシュレータ21の端子方向から見た図1Bの展開図で、図11Bの結線図に基づいている。具体的には、W相端子331とV相端子332の間に、W相第1コイル321、渡り線311、W相第2コイル324および渡り線312がこの順に直列接続されており、V相端子332とU相端子333の間に、V相第1コイル322、渡り線313、V相第2コイル325および渡り線314がこの順に直列接続されている。また、U相端子333とW相端子331の間に、U相第1コイル323、渡り線315、U相第2コイル326および渡り線316がこの順に直列接続されている。
図10Aは、図10Bの結線図に対応した巻線の配線レイアウトであり、図中の矢印は巻線方向を示している。このように、デルタ結線による巻線30は、例えば、W相端子331から巻き始めW相端子331に戻るまでを、一筆書きのような連続線とすることが可能である。図4Aは、この巻線手順において、インシュレータ要素211〜216間を配線される渡り線311〜316の配線順と配線方向を示す。図中、Aは対向結線(相内結線:4コア間)、Bはデルタ結線(相間結線:3コア間)、Cはデルタ結線(相間結線:6コア間)となっている。
図1Cは、巻線前、すなわち初期段階のインシュレータ21であり、被覆部22のうち、軸方向のコア11より端子側の部分は、渡り線配線部24を構成する。渡り線配線部24には、巻線を導入するための導入通路271〜276と、巻線を導出し渡り線を配線する起点導出溝281〜286が形成される。導入通路271〜276は、配線作業の自由度を確保できるよう、巻線1本分の線径に対して比較的幅広く形成される。一方、導出溝281〜286は、巻線1本分の線径に対応する幅に形成されており、渡り線の正確な位置決めが可能となっている。
ここで、インシュレータ21のうち、コア11の端子側端部に対応する段差部の高さを、基準高さh0とすると、基準高さh0からの導出溝281〜286の軸方向高さh1〜h6は、それぞれ互いに異なるように設定されている。これにより、各導出溝281〜286から導出される渡り線は、すべて固有の高さで配線されることとなる。具体的には、図4Aの巻線手順で巻線同士が交差しないように、h1<h2<h4<h3<h6<h5となっている。また、渡り線配線部24の組付時の外周側には、周方向に延び、径方向に突出する上壁253の下壁251、隔壁252、上壁253の3つの壁が設けられている。
これら3つの壁のうち、下壁251と隔壁252とは、その間に渡り線保持溝261を形成し、隔壁252と上壁253とは、その間に渡り線保持溝262を形成する。このように、渡り線保持溝261、262は、インシュレータ21の外壁の周方向に延びるように形成される。また、隔壁252は、渡り線保持溝261、262を、軸方向の端子側と反端子側とに2分割しており、言い換えれば、軸方向の一方の側と他方の側とに隔離している。さらに、渡り線保持溝261、262は、上述の導出溝281〜286の軸方向の位置に対応した高さに形成されている。
この構成において、図4Aの巻線手順で配線すると、図4Bに示すように、渡り線311〜316が渡り線保持溝261、262内に、それぞれ固有の高さで収容される。図4Bは、図1Cのコア要素113における配線状態を示す断面図である。ただし、上述したように、巻線工程では、コア要素111〜116が水平面内に位置する展開状態で配線されるため、渡り線311〜316の長さの調整が難しい。このため、本発明では、図5に示す方法で、コア11の展開状態で必要な渡り線長さaを予め決定し、渡り線調整部材としての渡り調整ピン7を用いて、所望の渡り線長さaとなるように巻線を行う。これを次に説明する。
図5Aにおいて、コア11の両端に位置するコア要素111とコア要素116の距離を、コア間距離bとする。また、図5Bにおいて、コア11を丸めた成形形状で、インシュレータ21の外周に沿う円弧状とするために必要な調整分を付加した渡り線長さをaとする。ここで、図5Bを基に、コア11を環状に成形した時のインシュレータ21外径と、コア要素111とコア要素116のなす角度(例えば300°)を用いて、必要な渡り線長さaを算出することができる。さらに、図5Cにおいて、渡り調整ピン7のx方向位置(コア周方向位置)を渡り線31の中点とした時、渡り調整ピン7のy方向位置(コア軸方向位置)を、コア間距離bを底辺とする二等辺三角形の高さyとして、各辺の長さから概算することができる。他のコア要素間の渡り線についても同様にして、必要な渡り線長さを算出する。
図6Aは、このようにして算出した渡り線長さを基に、渡り調整ピンを配置した例である。コア11がインサートモールドされたインシュレータ21は、展開された状態で、端子331〜333側が手前側となるように、巻線台8上に配置されている。巻線台8には、複数の渡り調整ピン7が端子331〜333の突出方向(コア軸方向)に突出可能に支持されており、具体的には、図4Aに示した対向結線A(相内結線:4コア間)に対応する渡り調整ピン72、デルタ結線B(相間結線:3コア間)に対応する渡り調整ピン71、デルタ結線C(相間結線:6コア間)に対応する渡り調整ピン73の3種類を有する。
これら渡り調整ピン7は、渡り線長さaが短い順、すなわちコア間距離bが短く必要となる調整分(緩み分)が小さい順に、コア11に近い巻線台8上方から下方へ、デルタ結線Bに対応する2つの渡り調整ピン71、対向結線Aに対応する3つの渡り調整ピン72、デルタ結線Cに対応する渡り調整ピン73の順に配置されている。これら渡り調整ピン71〜73は、図示しない駆動手段により、それぞれ巻線工程の任意のタイミングで巻線台8から突出(OUT)、収納(IN)可能となっている。巻線時には、巻線台8上方に位置する公知のノズルNを用いてコア11の各コア要素にインシュレータ21を介して巻線を行い、コア間に渡り線を配線するときに、図示するように、対応する渡り調整ピン7の下方を通すことにより、所望の渡り線長さとすることができる。
図6Bは、巻線工程におけるこれら渡り調整ピン71〜73のOUT、IN動作の一部を例示するタイムチャートであり、図7に示す結線の手順〈1〉〜〈6〉を参照しながら、渡り線長さの調整方法を説明する。ここでは、図11Bの結線図におけるW相第1コイル321をW1コイル321、W1コイル321が巻回されるインシュレータ要素211をW1インシュレータ要素211のように表すものとする。また、各段階でコイルが集中巻きされるインシュレータ要素211〜216の符号を図中にて囲み、配線される渡り線311〜316を配線の順となる上記手順の符号〈1〉〜〈6〉を用いて、配線方向とともに示している。
図7Aに示す巻線工程の第1段階では、以下〈1〉〜〈2〉の手順で巻線される。
〈1〉W相端子331の係止部341から引き出された巻線は、導入通路271を通って、W1インシュレータ要素211に導入され、W1コイル321として集中巻きされる。その後、導出溝281から導出された渡り線311が、W2インシュレータ要素214まで配線される。この時、図6A、Bにおいて、導出溝281の上端(t1)から下端(t2)へ渡ったタイミングで、対向結線Aに対応する渡り調整ピン72がOUTとなり、渡り線311は渡り調整ピン72の下側を通って、導入通路274へ至る。渡り線311が、導入通路274の下端(t3)から上端(t4)へ達すると、渡り調整ピン72はINとなる。
〈2〉導入通路274を通って、W2インシュレータ要素214に導入された巻線は、W2コイル324として集中巻きされる。その後、導出溝284から導出された渡り線312が、V1インシュレータ要素212まで配線され、V相端子332の係止部342に係止される。この渡り線312は、渡り線311よりも上方の経路に配線されるため、渡り線311と渡り線312が交差されることが回避できる。
この時、図6A、Bにおいて、導出溝284の上端(t5)から下端(t6)を通り、V1インシュレータ要素212方向へ戻る途中のタイミング(t7)で、デルタ結線Bに対応する渡り調整ピン71がOUTとなり、渡り線312は渡り調整ピン71の下側を通って、導出溝282から係止部342に至る。渡り線311が通過すると(t8)、渡り調整ピン71はINとなり、導出溝282の下端(t9)から上端(t10)へ達する。ここで、渡り線長さが短いデルタ結線Bは、渡り調整ピン71がインシュレータ21の外壁に接近しており、配線時にノズルNとの干渉が生じるおそれがある。このため、渡り調整ピン71の出し入れのタイミングを、ノズルNが通過する前後の比較的短い間隔で行なうのがよい。
図7Bに示す巻線工程の第2段階では、以下〈3〉、〈4〉の手順で巻線される。
〈3〉V相端子332の係止部342から引き出された巻線は、導入通路272を通って、V1インシュレータ要素212に導入され、V1コイル322として集中巻きされる。その後、導出溝282から導出された渡り線313が、V2インシュレータ要素215まで配線される。この渡り線313は、図6A、Bにおける〈1〉と同様のタイミングで、対向結線Aに対応する渡り調整ピン72を出し入れすることにより配線される。
〈4〉渡り線313は、導入通路275を通って、V2インシュレータ要素215に導入され、V2コイル325として集中巻きされる。その後、導出溝285から導出された渡り線314が、U1インシュレータ要素213まで配線され、U相端子333の係止部343に係止される。この渡り線314は、図6A、Bにおける〈2〉と同様のタイミングで、デルタ結線Bに対応する渡り調整ピン71を出し入れすることにより配線される。この時、渡り線314は、渡り線313よりも上方の経路に配線されるため、渡り線313と渡り線314が交差されることが回避できる。
図7Cに示す巻線工程の第3段階では、以下〈5〉、〈6〉の手順で巻線される。
〈5〉U相端子333の係止部343から引き出された巻線は、導入通路273を通って、U1インシュレータ要素213に導入され、U1コイル323として集中巻きされる。その後、導出溝283から導出された渡り線315が、U2インシュレータ要素216まで配線される。この渡り線315は、図6A、Bにおける〈1〉と同様のタイミングで、対向結線Aに対応する渡り調整ピン72を出し入れすることにより配線される。
〈6〉渡り線315は、導入通路276を通って、U2インシュレータ要素216に導入され、U2コイル326として集中巻きされる。その後、導出溝286から導出された渡り線315が、U1インシュレータ要素216まで配線され、巻き始め箇所であるW相端子331の係止部341に再び係止される。この渡り線316は、渡り線315よりも上方の経路に配線されるため、渡り線315と渡り線316が交差されることが回避できる。
この時、図6A、Bにおいて、デルタ結線Cに対応する渡り調整ピン73は、常にOUTの状態にあり、導出溝286の上端(t11)から下端(t12)を通り、W1インシュレータ要素211方向へ向かう渡り線316は渡り調整ピン73の下側を通って、導出溝281を経て(t13、t14)係止部341に至る。
このように、渡り調整ピン71〜73を用いて上記手順で配線すると、渡り線配線部24に6本の渡り線311〜316が所定の長さで、互いに干渉することなく軸方向に整列する。特に、中間部のインシュレータ要素213、214においては、種々の長さの6本の渡り線311〜316全てが横断することになるが、6本の渡り線311〜312は、2つの渡り線保持溝261、262に対応する2つのグループに区分されて保持される。すなわち、3本の渡り線311、313、312は、下壁251と隔壁252との間の渡り線保持溝261に、3本の渡り線315、316、314は、隔壁252と上壁253との間の渡り線保持溝262に保持されるので、異なるグループの渡り線同士が干渉することはない。
そして、渡り線311〜316の配線順を考慮した上記手順により、渡り線同士が交差することが回避される結果、渡り線保持溝261、262内に各渡り線が一段で、互いに重なることなく収容される。しかも、これら渡り線311〜316の長さは、渡り調整ピン71〜73により適切な長さに調整されているため、続くコア11の丸め工程において突っ張り軸方向にずれたり、あるいは緩みを生じてはみ出したりすることがない。したがって、図4Bのように、6本の渡り線311〜312は、2つの渡り線保持溝261、262内に、それぞれ固有の高さで整列収容することができる。
また、インシュレータ要素211〜216に形成される渡り線保持溝261、262は、それぞれ収容される渡り線の本数に応じて幅が定められ、渡り線311〜316は、下壁251または上壁253と隔壁252の間に保持される。これにより、同一の渡り線保持溝261、262内においても、移動が規制されるので、軸方向のずれによる渡り線同士の干渉を防止できる。
また、渡り線保持溝261、262への導出溝281〜286は、渡り線保持溝261、262内における渡り線311〜316の高さに形成されている。これにより、導出溝281〜286から導出される渡り線311〜316は、そのままの高さで周方向に延び、さらに渡り調整ピン71〜73により配線経路が案内されるため、配線作業性が向上する。
よって、本実施形態によれば、ステータ10の巻線工程および丸め工程において、渡り線311〜316の接触や干渉による損傷を防止し、信頼性を向上させることができる。また、環状に成形したコア11の外周に渡り線311〜316がはみ出すことなく、渡り線保持溝261、262内に重ならずに整列させることができるので、巻線長さにむだがなく、巻線後の手直し等が不要となる。そして、モールド樹脂20によってカバーエンドH4と一体化することで、配線作業後の渡り線311〜316の位置ずれを防止し、モールド後の外観不良や、ハウジングH等他部材との接触による損傷、絶縁性低下を防止でき、生産性が向上する。
図8Aは、本発明の第2実施形態であり、渡り調整ピン7の他の配置例である。本実施形態では、上述した図6Aにおけるデルタ結線B用の渡り調整ピン71と、対向結線A用の渡り調整ピン72を共通化した渡り調整ピン74を設けている。具体的には、コア要素112とコア要素114、コア要素113とコア要素115の2コア間のデルタ結線Bについて、それぞれコア要素111とコア要素115、コア要素112とコア要素116の4コア間の対向結線Aと渡り調整ピン74を共通化することができる。これについて、図8Bで説明する。
図8Bに示すように、図6Aにおけるデルタ結線B用の渡り調整ピン71と、対向結線A用の渡り調整ピン72とは、比較的近接して位置している。このため、図中矢印で示すように、互いに接近する方向へ渡り調整ピン71、72を移動し、渡り調整ピン74として統合することができる。この時、渡り調整ピン74は、デルタ結線Bと対向結線Aの両方の渡り線のほぼ中間に位置する。これにより、渡り調整ピン7の本数を減らして設備を簡略化し、かつ良好な配線作業性を維持することができる。
なお、渡り調整ピン74は、対向結線A用の渡り調整ピン72に対して、図5に基づいて設定される位置よりコア11側に移動することになる。ただし、実際の配線では、渡り調整ピン74の外側を渡る曲線状となり、図示する三角形の2辺の長さより渡り線が長くなりやすい。このため、適切な位置設定を行なうことで渡り調整ピン7の統合が可能であり、突っ張りや緩みなく巻線することができる。このため、本実施形態では、統合が不要である対向結線A用の渡り調整ピン72についても、渡り調整ピン74位置へ移動している。同様に、デルタ結線C用の渡り調整ピン73を移動することもできる。
図9A、Bは、本発明の第3実施形態であり、渡り線調整部材としての渡り調整溝81〜83を有する渡り線調整部80を設けている。渡り線調整部80はブロック状で、巻線台8の外壁中央部に固定されており、デルタ結線B用の渡り調整溝81、対向結線A用の渡り調整溝82、デルタ結線C用の渡り調整溝83を備えている。これら渡り調整溝81〜83は、コア11の周方向(図9Aの左右方向)に延び、その高さは、上述した図6Aにおける渡り調整ピン71〜73の高さに一致している。また、図9Bに示すように、各渡り調整溝81〜83は、線径に応じた半円形溝で図の下方に開口し、対応する渡り線の本数に応じた数だけ設けられる。例えば、渡り調整溝81は、デルタ結線Bに対応する2つの渡り調整溝811、812が、インシュレータ21の軸方向に並設される。また、渡り調整溝82は、対向結線A用の3つの渡り調整溝821〜823を有し、渡り調整溝83は1つで、デルタ結線Cに対応している。
これら渡り調整溝811〜83は、インシュレータ21の軸方向に互いに異なる高さで配置される。すなわち、図4Bに示したインシュレータ21の渡り線保持溝261、262内における渡り線311〜316の位置と対応するように、配置されることで、渡り線同士の干渉を防止でき、作業性を向上できる。
上記実施形態のステータ10は、デルタ結線される3相巻線の各相が2つのコイルを直列接続する構成としたが、各相のコイル数は、2つ以上の偶数であればよい。また、コア要素111〜116からなるコア11の構成、インシュレータ21の渡り線保持構造、その他構成部材の形状、端子やコイルのレイアウト等は変更することもできる。また、コア11はインシュレータ21にインサートモールドした構成としたが、別体で設けたインシュレータを装着する構成としてもよい。
本発明のブラシレスモータは、燃料ポンプに限らず、他の流体用ポンプに用いることもできる。また、体格が小さく高品質な駆動装置として、種々の装置に利用することができる。
1 燃料ポンプ
10 ステータ
11 コア
111〜116 コア要素
12 環状部
13 ティース部
14 スロット
15 ヒンジ部(連結部)
20 モールド樹脂
21 インシュレータ
211〜216 インシュレータ要素
3 モータ部(ブラシレスモータ)
30 巻線
311〜316 渡り線
321〜326 コイル
331〜333 端子
4 ポンプ部
50 ロータ
7 渡り調整ピン(渡り線調整部材)

Claims (8)

  1. 周方向に複数のティース部が形成されるコア、上記コアに巻回されデルタ結線された巻線、上記コアと上記巻線とを絶縁しつつ保持するインシュレータ、および上記巻線への通電用端子を有するステータと、該ステータに径方向内方から対向し周方向に異なる磁極を有するロータとを備え、
    上記コアは、複数のティース部の1つをそれぞれ含む複数のコア要素が、周方向の端部に設けた連結部にて回動可能に連結されることにより、環状の外形を構成しており、
    上記巻線は、上記コアが展開された状態で複数のティース部のそれぞれに巻回される複数のコイルと、上記コイル同士または上記コイルと上記端子の間を接続する渡り線を含み、
    上記渡り線長さは、上記コアが展開された状態における相内結線および相間結線のための長さに、上記コアの連結部を回動させて環状の外形とするための調整分を付加した長さであり、上記渡り線は、上記インシュレータの軸方向の端部外壁に設けられた周方向に延びる渡り線保持溝に、突っ張りまたは緩みのないように保持されるブラシレスモータの製造方法であり、
    上記コイル同士または上記コイルと上記端子の間の渡り線の長さを調整するための複数の渡り線調整部材が支持された巻線台に、上記コアの連結部を回動させて上記複数のコア要素が展開された状態とし、上記インシュレータの上記渡り線保持溝を上記複数の渡り線調整部材側に向けて配置する工程を含み、
    上記複数の渡り線調整部材は、上記渡り線が接続する上記コイルが巻回されまたは上記端子が設けられた上記コア要素間の距離であるコア間距離の長さに応じて複数設けられており、
    上記コア間距離の長い上記渡り線に対応する上記渡り線調整部材ほど、上記渡り線長さの上記調整分の長さが長くなるように配置されており、
    上記複数の渡り線調整部材は、上記コア間距離の長い上記渡り線に対応するものほど、上記渡り線が接続する2つの上記コア要素を結ぶ直線との距離が長くなるように配置されており、
    上記コア間距離の短い上記渡り線に対応する上記渡り線調整部材ほど上記巻線台の上記コアに近い側に配置されており、上記コア間距離の長い上記渡り線に対応する上記渡り線調整部材ほど上記巻線台の上記コアから遠い側に配置されていることを特徴とするブラシレスモータの製造方法。
  2. 上記渡り線調整部材は、上記渡り線の中間位置の近傍に設けられる渡り調整ピンである請求項に記載のブラシレスモータの製造方法。
  3. 上記渡り線調整部材を、上記渡り線の1つまたは複数に対応させて設ける請求項1ないしに記載のブラシレスモータの製造方法。
  4. 上記コアの複数のティース部に、所定の順序でコイルを集中巻きするとともに、各コア要素から導出される渡り線を、上記渡り線調整部材の外側を通って次のコア要素に導入することにより、上記渡り線長さを、環状の外形とするための調整分を付加した長さに調整する工程と、
    上記コアの連結部を回動させて上記複数のコア要素を丸め、環状の外形とするとともに、上記渡り線を上記渡り線保持溝に収容する工程と、を含むことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載のブラシレスモータの製造方法。
  5. 上記渡り線保持溝に保持される上記渡り線を、樹脂モールドする工程を含むことを特徴とする請求項に記載のブラシレスモータの製造方法。
  6. 上記インシュレータは、上記渡り線保持溝を、軸方向の一方の側と他方の側に隔離する隔壁を有し、上記渡り線は、上記渡り線保持溝の一方の側または他方の側に、渡り線同士が交差しないように軸方向に整列して保持される請求項1ないしのいずれか1項に記載のブラシレスモータの製造方法。
  7. 上記インシュレータは、上記コイルの巻き終わり部から延びる上記渡り線を、上記渡り線保持溝に導出するための複数の導出溝を有し、これら複数の導出溝は、上記渡り線保持溝に保持される上記渡り線の軸方向の位置に対応した軸方向高さに形成される請求項1ないしのいずれか1項に記載のブラシレスモータの製造方法。
  8. 上記ブラシレスモータは、
    モータ部と、モータ部により回転駆動される回転部材を有し、回転部材の回転により燃料を吸入し吐出するポンプ部と、を備える燃料ポンプにおいて、モータ部を構成する請求項1ないしのいずれか1項に記載のブラシレスモータの製造方法。
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