JP5956401B2 - 耐温水性に優れた紫外線硬化型塗料組成物、塗膜形成方法、塗装物品 - Google Patents
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Description
しかしその反面、樹脂基材であるため光や酸素による外観の変化、すなわち、着色や透明度の低下が起こったり、材料強度の悪化が起こったりするといった、耐候劣化を起こす問題点がある。
また、これらの合成樹脂成形品はその表面の耐摩耗性が充分ではないので、他の硬い物との接触や摩擦、引っかき等によって表面に損傷を受けやすく、表面に発生した損傷は、その商品価値を著しく低下させたり、短期間で商品を使用不能にしたりするので、表面の耐摩耗性を改良することも要求されている。
さらに、屋外で使用する用途に適するようするためには、耐水性も必要とされる。
後者の方法では、耐久性や耐薬品性は優れるものの、特に、合成樹脂成形品の耐候性が本質的に不良なもの、例えば、ポリカーボネート基材等の場合は、表面の硬化塗膜自体の耐候性は良好であっても、塗膜を通過した太陽光に含まれる紫外線等の活性エネルギー線によって基材自体が劣化を受け、黄変したり、表面の硬化塗膜にクラックが生じたり、塗膜が剥離したりする。
また、屋根材に使用される場合には、積雪を温水で融かすことがある。このような場合、塗膜に耐温水性がないと、温水によって塗膜外観が劣化し、商品価値が著しく低下するといった問題もあるため、耐温水性が必要となる。
従って、耐候性に優れるだけでなく、耐摩耗性及び耐温水性にも優れた紫外線硬化型塗料組成物が望まれていた。
また本発明の他の目的は、紫外線硬化型塗料組成物を用いて表面に塗膜を形成した塗装物品を提供することである。
(a) 分子内に4〜9個のアクリロイル基を有するウレタンアクリレート;20〜70重量部
(b) 分子内に1〜3個のアクリロイル基を有し、さらに樹脂骨格中にポリエステル骨格を有するウレタンアクリレート;10〜60重量部
(c) 分子内に1〜3個のアクリロイル基を有し、かつ樹脂骨格中にポリエステル骨格を有さないウレタンアクリレート;2〜18重量部
(d) アセトフェノン系の光重合開始剤;成分(a)、成分(b)及び成分(c)の合計量100重量部に対して1〜20重量部
(e) フォスフィンオキサイド系の光重合開始剤;成分(a)、成分(b)及び成分(c)の合計量100重量部に対して0.5〜15重量部
(f) 紫外線吸収剤;成分(a)、成分(b)及び成分(c)の合計量100重量部に対して1〜20重量部
(g) 光安定剤;成分(a)、成分(b)及び成分(c)の合計量100重量部に対して1〜20重量部
また、本発明は、上記の紫外線硬化性塗料組成物を用いた塗膜形成方法、ならびに、上記の紫外線硬化性塗料組成物を用いて表面に塗膜が形成された塗装物品を提供する。
上記分子内に2〜9個のアクリロイル基を有するウレタンアクリレート化合物(a)として、商業的に入手できるものとしては、例えば、WJV−534(DIC社製)がある。
商業的に入手できるものとしては、例えば、KRM7804、KRM8452(いずれもダイセル・オルネクス社製)等がある。
非晶質ナノシリカ粒子の表面に官能基を持たせるための方法としては上記の方法に限定されるものではなく、同様の効果を奏する限り、どのような方法を用いてもかまわない。
好ましくは、35〜60重量部である。
また、成分(a)と同様に、樹脂骨格中に水酸基(−OH基)及びアミノ基(−NH2基)を有しないものであることが好ましい。樹脂骨格中に水酸基及びアミノ基)を有するものは、芳香族環や二重結合などのπ電子系と相互作用し、黄変を促進する効果を持つためである。
なお、芳香族系のイソシアネート化合物は、黄変しやすいため、好ましくない。
上記分子内に1〜3個の水酸基を有するポリオールとしては、例えば、成分(a)の構成成分として上述した化合物のうち、分子内に1〜3個の水酸基を有する化合物と同様のものを挙げることができる。
なお、ポリエステル骨格を含有する脂肪族ウレタンアクリレートを合成するためには、ポリオールとしてポリエステルポリオールを用いればよい。
ポリエステルポリオールとしては、例えばカプロラクトン変性ジオールなどがあげられる。
上記成分(b1)及び上記成分(b2)を、イソシアネート基と水酸基とが等量になる配合比において、ジラウリン酸n−ブチル錫系触媒1000ppmの存在下、60〜70℃の温度で反応させる。
FT−IRにより、反応混合物のイソシアネート基の吸収が見られなくなるまで反応させることにより、上記成分(b)を得る。
10重量部未満であると、耐候性が低下し、60重量部を超えると、耐温水性及び耐摩耗性が低下するので、上記範囲に限定される。
好ましくは、20〜50重量部である。
上記成分(c1)及び上記成分(c2)を、イソシアネート基と水酸基とが等量になる配合比において、ジラウリン酸n−ブチル錫系触媒1000ppmの存在下、60〜70℃の温度で反応させる。
FT−IRにより、反応混合物のイソシアネート基の吸収が見られなくなるまで反応させることにより、上記成分(c)を得る。
中でも、黄変性や臭気の問題から、α−アミノアセトフェノンより、α−ヒドロキシアセトフェノンが特に好ましい。α−ヒドロキシアセトフェノンは硬化物の黄変が少なく、また紫外線照射直後やその後の太陽光や室内光での保存中において黄変が低く抑えられる上、表面硬化性に優れる。
フォスフィンオキサイド系光重合開始剤を添加することにより、長波長の光の照射によってラジカルを生成できることから、特に塗膜の深部の硬化を行うことができる。さらに、フォスフィンオキサイド系紫外線重合開始剤は、光反応によって可視光領域に及ぶ吸収がなくなるフォトブリーチング効果を持つため、黄変性が極めて低くなる効果もある。
フォスフィンオキサイド系の光重合開始剤は広範囲な波長領域の光の照射によってラジカルを生成できることから、380nmより短波長の光の照射によってもラジカルを生成するものが好ましい。また、フォスフィンオキサイド系の光重合開始剤としては、アシルフォスフィンオキサイド系の光重合開始剤であることが好ましい。例えば、以下のものを挙げることができる。2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルフェニルホスフィンオキサイド等。
フェニルサリシレ−ト、4−t−ブチルフェニルサリシレ−ト、2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシルベンゾエ−ト、4−t−オクチルフェニルサリシレ−ト等のサリシレ−ト系紫外線吸収剤;2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−ベンジルオキシベンゾフェノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ−2−メトキシフェニル)メタン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、4−ドデシルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−2′−カルボキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリロイルオキシエトキシ)ベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤。
2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−ドデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−(2−ヒドロキシ−3−トリデシルオキシプロピル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−[4−[(2−ヒドロキシ−3−(2‘−エチル)ヘキシル)オキシ]−2−ヒドロキシフェニル]−4,6−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,4−ビス(2−ヒドロキシ−4−ブチルオキシフェニル)−6−(2,4−ビス−ブチルオキシフェニル)−1,3,5−トリアジン、2−(2−ヒドロキシ−4−[1−オクチルオキシカルボニルエトキシ]フェニル)−4,6−ビス(4−フェニルフェニル)−1,3,5−トリアジン、2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−アセトキシエトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシ−5,5′−ジスルホベンゾフェノン・2ナトリウム塩等のヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤等。
これらは、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
なかでも、紫外線吸収剤自体が紫外線や熱に対して安定であり、吸収能に優れる点から、ヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤が好ましい。
上記市販品としては、例えば、チヌビン400、チヌビン477(チバ・ジャパン社製)等を挙げることができる。
1重量部未満であると、耐候性試験時に塗膜が黄変し、20重量部を超えると、硬化性、密着性及び耐摩耗性が低下するので、上記範囲に限定される。
好ましくは、2〜15重量部であり、特に好ましくは3〜12重量部である。
なかでも、少量でより大きな効果があるヒンダードアミン系光安定剤が好ましい。
ヒンダードアミン系光安定剤の中でも、アクリロイル基、メタクリロイル基等の反応性基を持つものが特に好ましい。塗膜形成樹脂と重合し、塗膜に組み込まれるため、ブリードアウトしにくくなり、長期にわたってその機能を持続できる。
上記市販品としては、例えば、アデカスタブLA−87(ADEKA社製)、チヌビン152(チバ・ジャパン社製)等を挙げることができる。
10μmの乾燥塗膜としたときのヘイズ値を2%以下とするための普遍的な手法は明らかではなく、一般に塗料組成物に用いる成分間の相溶性が悪い場合に塗料組成物に濁りが見られ、これからなる塗膜のヘイズ値も高くなる。したがって、相溶性の良好な成分の組み合わせを用いることを要する。
なかでも、ポリカーボネート樹脂を成形した基材が好ましい。
なかでも、ポリカーボネート樹脂を成形した成形品、あるいはポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂で成形したシートに適用することが特に好ましい。
塗膜の厚さとしては、硬化後の膜厚が、3〜30μmとなるようにすることが好ましい。
3μm未満であると、十分な耐候性及び耐摩耗性が得られず、また、酸素による硬化阻害を受けやすい。30μmを超えると、硬化収縮が大きくなるため密着性が低下することや、塗膜の着色が無視できない程度になるといった問題がある。
より好ましくは、4〜20μmであり、特に好ましくは5〜15μmである。
上記プレヒートは、IR炉、電気炉、ガス炉等により行うことができる。
上記プレヒートは、合成樹脂成形品の温度を60〜80℃で5〜15分間保持することが好ましい。
合成樹脂成形品の温度が60℃未満であると、塗布された紫外線硬化型塗料組成物中の有機溶剤が残存し、初期塗膜でチヂミが発生したり、耐候性試験時に塗膜に白化が生じる。
合成樹脂成形品の温度が50℃を超えたままであると、冷却後に行う紫外線照射によって更に熱が加えられ、合成樹脂成形品が変形してしまう。
より好ましくは、40℃以下である。
成形後の合成樹脂成形品に硬化後の膜厚が3〜30μmとなるように紫外線硬化型塗料組成物を塗装し、次に、塗装された合成樹脂成形品を、IR炉、電気炉、ガス炉等により、60〜80℃で5〜15分間プレヒートして、有機溶剤を揮散させる。なお、塗装前に合成樹脂成形品をアニールしてもよい。
その後、50℃以下になるまで充分に冷却され、高圧水銀灯、メタルハライドランプ等のランプを用いて、ランプ高さ10〜30cmで、空気中又は窒素雰囲気下で紫外線を照射することにより、塗膜を形成する。
表1及び表2中の成分は、以下の(1)〜(12)を用いた。
なお、表1及び表2中の配合の数字は、固形分に換算した後の値である。
(1)KRM8528C(非晶質ナノシリカが分散されたナノコンポジットを形成する4官能脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマー、固形分:95重量%、ダイセル・オルネクス社製)
(2)KRM7804(9官能脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマー、ダイセル・オルネクス社製)
(3)GENOMER6083/HD(2官能アクリレートモノマー、RAHN AG社製)
(4)サートマーCN2921(ポリエステル骨格を有する2官能脂肪族ウレタンアクリレート、ホモポリマーのガラス転移温度:−13℃、サートマー社製)
(5)紫光UV−7510B(3官能ウレタンアクリレートオリゴマー、ホモポリマーのガラス転移温度:17℃、日本合成化学工業社製)
(6)EBECRYL 8701(3官能ウレタンアクリレートオリゴマー、ダイセル・オルネクス社製)
(7)エタキュアDR−065A(2官能脂肪族ウレタンアクリレートオリゴマー、重量平均分子量:10000〜20000、ETERNAL CHEMICAL社製)
(8)イルガキュア184(1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、チバ・ジャパン社製)
(9)イルガキュア819(ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、チバ・ジャパン社製)
(10)チヌビン479(ヒドロキシフェニルトリアジン系紫外線吸収剤、チバ・ジャパン社製)
(11)アデカスタブLA−87(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルメタクリレート、ADEKA社製)
(12)メチルエチルケトン(有機溶剤)
結果を表1及び表2に示した。
ポリカーボネート板(LS2−111、鈴木化工社製、厚さ3mm)を用いてスプレー塗装にて、硬化後の膜厚が10〜14μmとなるように塗装した。
その後、70℃で5分間プレヒートして、紫外線硬化型塗料組成物中に含まれる有機溶剤を揮散させた。
続いて、高圧水銀灯を用いてピーク強度350mW/cm2、積算光量1000mJ/cm2の照射条件にて紫外線照射を行い、硬化塗膜を形成した。
未塗装素材と、得られた試験片のヘイズ値(ΔHAZE値)を測定した。
○(実用レベル):ΔHAZE値<2%
×(実用不適):ΔHAZE値≧2%
得られた試験片に1mm間隔で基材まで達するクロスカットを入れ、1mm2 の碁盤目を100個作り、その上にセロハンテープを貼り付け、急激に剥がし、剥離した碁盤目を数えた。
○:剥離が全くみられない
×:剥離した碁盤目の数が1個以上のもの
JIS K7204規格に基づき、テーバー摩耗試験機(装置名:ロータリーアブレージョンテスタ、テーバー社製)を用いてテーバー摩耗試験を行い、試験前後のヘイズ値の変化(ΔHAZE値)を測定した。
試験条件: 摩耗輪 ・・・CS−10F
荷重 ・・・500g
回転速度・・・60rpm
回転回数・・・500回
評価基準
○(実用レベル):ΔHAZE値<40%
×(実用不適):ΔHAZE値≧40%
超促進耐候性試験機(製品名:アイスーパーUVテスター、岩崎電気社製)を用いて耐候性評価を行った。
試験条件:
ランプ ・・・ メタルハライドランプ
照射強度 ・・・ 100 mW/cm2
試験温度 ・・・ ブラックパネル温度63℃
試験サイクル ・・・ 照射8時間→結露4時間(シャワー15秒、結露前後)→結露(50℃、湿度90%)4時間→シャワー15秒
試験時間:480時間(40サイクル:屋外暴露10年相当)
評価方法: 試験前後の黄色度の変化(ΔYI値)およびヘイズ値の変化(ΔHAZE値)を確認した。なお、黄色度はコニカミノルタセンシング社製の色彩色差計CR−400を用いて測定した。
耐候性の評価基準
○(実用レベル):ΔYI値<20%かつΔHAZE値<35%
×(実用不適):ΔYI値≧20%またはΔHAZE値≧35%
得られた試験片を80℃の恒温水槽に96時間浸漬した後、外観の変化を目視により確認した。
評価基準
○(実用レベル):外観異常なし
△(実用レベル):わずかな外観異常あり
×(実用不適): 外観異常あり
得られた試験片を80℃の恒温水槽に144時間浸漬した後、外観の変化を目視により確認した。
評価基準
○(実用レベル):外観異常なし
△(実用レベル):わずかな外観異常あり
×(実用不適): 外観異常あり
得られた試験片を100℃の恒温水槽に12時間浸漬した後、外観の変化を目視により確認した。
評価基準
○(実用レベル):外観異常なし
△(実用レベル):わずかな外観異常あり
×(実用不適): 外観異常あり
Claims (9)
- 下記成分(a)〜(g)を含み、膜厚10μmの乾燥膜とした場合のヘイズ値が2%以下であることを特徴とする紫外線硬化性塗料組成物。
(a) 分子内に4〜9個のアクリロイル基を有するウレタンアクリレート;20〜70重量部
(b) 分子内に1〜3個のアクリロイル基を有し、さらに樹脂骨格中にポリエステル骨格を有するウレタンアクリレート;10〜60重量部
(c) 分子内に1〜3個のアクリロイル基を有し、かつ樹脂骨格中にポリエステル骨格を有さないウレタンアクリレート;2〜18重量部
(d) アセトフェノン系の光重合開始剤;成分(a)、成分(b)及び成分(c)の合計量100重量部に対して1〜20重量部
(e) フォスフィンオキサイド系の光重合開始剤;成分(a)、成分(b)及び成分(c)の合計量100重量部に対して0.5〜15重量部
(f) 紫外線吸収剤;成分(a)、成分(b)及び成分(c)の合計量100重量部に対して1〜20重量部
(g) 光安定剤;成分(a)、成分(b)及び成分(c)の合計量100重量部に対して1〜20重量部 - 成分(a)の樹脂骨格中に水酸基及びアミノ基を有しないことを特徴とする請求項1に記載の紫外線硬化性塗料組成物。
- 成分(a)が、非晶質ナノシリカ微粒子が分散されたナノコンポジット構造を形成する脂肪族ウレタンアクリレートである請求項1又は2に記載の紫外線硬化性塗料組成物。
- 成分(b)が分子内に1〜3個のアクリロイル基を有し、さらに樹脂骨格中にポリエステル骨格を有する脂肪族ウレタンアクリレートであって、ホモポリマーのガラス転移温度が−40〜40℃である請求項1から3のいずれかに記載の紫外線硬化性塗料組成物。
- 成分(b)の樹脂骨格中に水酸基及びアミノ基を有しないことを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の紫外線硬化性塗料組成物。
- 成分(c)が、分子内に1〜3個のアクリロイル基を有し、かつ樹脂骨格内にポリエステル骨格を有さず、加えて、重量平均分子量が5000〜30000の脂肪族ウレタンアクリレートである請求項1から5のいずれかに記載の紫外線硬化性塗料組成物。
- 請求項1から6のいずれかに記載された紫外線硬化性塗料組成物を用いて表面に塗膜が形成されたポリカーボネート樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ABS樹脂、アクリル樹脂のいずれかである塗装物品。
- 請求項1から6のいずれかに記載された紫外線硬化性塗料組成物を用いて表面に塗膜が形成された自動車ヘッドランプ用カバー、グレージング、サンルーフ、建築材料、カーポートの屋根材、又はテラスの屋根材。
- 請求項1から6のいずれかに記載された紫外線硬化性塗料組成物を用いた塗膜形成方法。
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