JP5949182B2 - 工作機械 - Google Patents
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Description
本発明においては、第2の被覆部により、工具マガジンの加工主軸部側の部分に切粉及びクーラント液が付着するのが抑制される。
本発明においては、開口部により、把持アームに把持させる工具を支障なく交換することができる。
図1は本発明の実施の形態に係る工作機械100の斜視図、図2は工作機械100の正面図、図3は工作機械100の右側面図、図4は工具マガジンカバー90を省略した斜視図、図5は工具マガジンカバー90を省略した正面図、図6は工具マガジンカバー90を省略した右側面図、図7は工具交換装置10及びマガジンカバー90等を省略した斜視図である。
コラム28は、柱状をなし、コラム台26c上に固定してある。コラム28は、Y方向移動装置22及びX方向移動装置26によって前後方向及び左右方向に移動する。
マガジンカバー90は、工具マガジン40の上方を覆う上板部91と、外周側上部を覆う外板部92と、外周側下部を覆う下板部93(図16参照)と、内周側を覆う内板部94とを備える。
ドローバーの上方には、ドローバーを下方に押圧する押圧機構(図示略)が設けられている。押圧機構は、ドローバーをクランプバネの弾性力に抗して下方に押し下げる。ドローバーを下方に押し下げることで、コレットチャックはプルスタッド12aの挟持を解除する。コレットチャックがプルスタッド12aの挟持を解除することで、工具ホルダ11は主軸34から外れる。
レール部41の支持梁41a,41aは、上側を斜辺として前方へ下方傾斜した三角形状をなす板状の構造部材であり、コラム28の左右に片持ちに固定してある。支持梁41a,41aは、コラム28の左右に固定した部分から主軸ヘッド32の両側部分まで下方傾斜して延設してある。支持梁41a,41aの上側端面は、前方下方から後方上方へ、水平面から略30度傾斜している。
回転杆82の中途部に、回転杆82に略直交した回転軸(図示せず)が設けてある。回転杆82の後端部に位置決めカムフォロワ83が設けてある。位置決めカムフォロワ83は、回転軸と平行な軸回りに回転可能な円柱形のローラである。回転杆82の前端部に軸方向に延びる杆体85が設けてある。杆体85及び基台81は、ばね(図示せず)によって連結してある。回転杆82の前端部は杆体85の中央部に連結している。
支持杆74の連結部74bに連なる基部は、長手方向の中央部が括れた形状を有している。該基部の表面には、把持アーム70の番号を記載した番号板74dが設けられている。
把持アーム70は、アーム枢軸77がレール41cの軌道に沿うように、移動台43の下面に取り付けられている。
把持アーム70は、工具ホルダ11を把持する下部先端がアーム枢軸77の軸心回りにアーム部76が揺動することにより工具を交換する。このアーム枢軸77の軸心方向は、長円形のレール41cの半円部分における円周に沿う方向としてある。また、移動台43が長円形のレール41cの半円部分に位置するときに、工具ホルダ11の軸線を含みアーム枢軸77の軸心方向を法線方向とする平面は、レール41c半円部分の中心点を通るように、把持アーム70を移動台43に取り付けてある。
以下、工具ホルダ11の交換の概略について説明する。ワークの加工を終了した時点で、主軸34には工具を保持する工具ホルダ11が装着してある。このとき一の把持アーム70が交換位置にて待機している。該把持アーム70は、工具ホルダ11を把持していない。アーム部76は、保持円筒78、78を下方に向けてアーム枢軸77を支点にしてぶら下がっている。アーム部76は、アーム枢軸77を揺動中心にして前後方向に揺動可能である。第1カムフォロワ71、第2カムフォロワ72及び位置決めカムフォロワ83は、カム機構60の接近カム61、離反カム62及び位置決めカム63に当接していない。アーム部76と案内板75、75との間には、ロック機構(図示略)が設けてある。ロック機構は、アーム部76が保持円筒78、78を下方に向けてアーム枢軸77を支点にしてぶら下がった姿勢を維持する第1ロック状態と、後述する第2ロック状態とを有する。
その後、工具マガジン40が回転し、他の工具ホルダ11を把持した把持アーム70が交換位置に搬送される。工具マガジン40の回転によって把持アーム70が移動しても、ロック機構によるアーム部76のロック(第2ロック状態)は外れずに、把持アーム70は姿勢を維持することができる。
以上のように、工具マガジン40が工具ホルダ11を保持する複数の移動台43をレール41cに沿って循環させることにより、各工具が順次、主軸34に装着され、ワークに順次、加工を施すことができる。
図16はマガジンカバー90を図1における前方上側から見た状態を示す斜視図、図17は前方下側から見た状態を示す斜視図である。図18は後方下側から見た状態を示す斜視図である。
上述したように、マガジンカバー90は、上板部91、外板部92、下板部93、及び内板部94を備える。
上板部91は、全体として所定幅を有する略長円環状をなし、長手方向の両端部は台形状をなす。
上板部91の外縁には、該外縁から斜め外向きに延びるように、外板部92が連設されている。外板部92の前側の中央部には窓部98が設けられている。
外板部92の下縁には、該下縁から内向きに折り返すように、下板部93が連設されている。下板部93の前側部分には、前方下側が解放した切り欠き部97が設けられている。
内板部94は、上板部91の長円における2つの直線部分に沿い、かつ端部が両方の台形状端部側に延在する状態で、上板部91の内縁に垂設されている。
内板部94の前方の台形状端部側の下縁には、隔離部95、95が連設されている。隔離部95、95間は開口96を形成する。隔離部95の下端には、外向きに突出したフランジ95aが設けられている。
マガジンカバー90は、内板部94の下縁から内側に突出した横設部94aをレール台41bにネジ止めし、後述するように、内板部94の上縁から外側に突出した横設部94bに上板部91をネジ止めすることにより(図28参照)、レール部41に取り付けられる。
工具マガジン40の各把持アーム70は、上方がマガジンカバー90の上板部91により、外周側上部が外板部92により、外周側下部が下板部93により、内周側の直線部分が内板部94により、主軸ヘッド32側の内周部分が隔離部95により覆われている。
外板部92の窓部98により、作業者は交換位置にある把持アーム70の支持杆74の番号板74dに記載された番号を視認することができる。
下板部93の切り欠き97により、交換位置で、主軸ヘッド32の下降に従い、把持アーム70のアーム部76が揺動して前方へ突出するときに、アーム部76がマガジンカバー90に当接することが防止されている。
隔離部95、95間の開口部96により、作業者が手を差し入れて、工具ホルダ11を横方向に引き出し、工具を付け替えることができる。
上述したように、交換位置で、主軸ヘッド32が下降し、アーム部76が前方へ揺動する場合、図22〜図24に示すように、切り欠き部97からアーム部76が突出することができる。すなわち、アームカバー99が下板部93に干渉されることなく、アーム部76がマガジンカバー90の外へ突出することができる。切り欠き部97は、アームカバー99が切り欠き部97の平面内に位置する場合、アームカバー99によりほぼ塞がれる程度の大きさを有するのが好ましい。
上板部91の端部は台形状に切り欠かれ、内板部94は、台形状端部側においては直線部分側の端部のみに設けられているので、マガジン駆動部50のギア51は支障なく回転して、移動台43のピン49,49,・・・が該ギア51に噛合し、把持アーム70を循環させることができる。図25に示すように、マガジン駆動部50側の把持アーム70が把持した工具ホルダ11及びテーパ装着部12は、取付台41eにより覆われており、切粉及びクーラント液の付着が抑制されている。
以上のように構成することで、容易に、確実にマガジンカバー90を工具マガジン40に取り付けることができる。
工具マガジン40が把持アーム70を循環させ、主軸ヘッド32に順次工具ホルダ11を脱着することができ、かつマガジンカバー90内の隙間を小さくすることができるように、上板部91の寸法、並びに外板部92及び下板部93の傾き、寸法を決める。外板部92及び下板部93は円弧状に形成してもよい。
従って、把持アーム70等の位置精度が良好に保持された状態で、工具マガジンが良好に動作することができる。そして、テーパ装着部12を主軸ヘッド32に装着した場合、主軸ヘッド32に対する工具の位置がずれるのが防止され、加工精度の低下が防止される。
把持アーム70の工具ホルダ11に保持する工具を交換するための開口部96は、正面側に1箇所設ける場合に限定されるものではない。開口部を複数箇所設けることにしてもよい。例えば正面側と左右側との3箇所に設けることにしてもよい。
11 工具ホルダ(工具)
28 コラム(支持部)
32 主軸ヘッド(加工主軸部)
40 工具マガジン
41c レール
41d 嵌合部
42 チェーン部
43 移動台
47 内側ローラ
48 外側ローラ
70 把持アーム
90 マガジンカバー
91 上板部(被覆部)
92 外板部(被覆部)
93 下板部(被覆部)
94 内板部(第2の被覆部)
95 隔離部(第2の被覆部)
97 切り欠き部
98 窓部
99 アームカバー(第3の被覆部)
Claims (6)
- 工具を把持し、中途部に設けた枢軸によって揺動可能な複数の把持アームを循環経路に沿って循環させる工具マガジンと、前記循環経路の内側に配され、各把持アームが把持する工具を受け取って被加工物を加工する加工主軸部とを備える工作機械において、
前記循環経路の少なくとも前記加工主軸部の周囲に対応する部分で、前記把持アームの外側を覆う被覆部と、
前記循環経路の少なくとも前記加工主軸部の周囲に対応する部分で前記把持アームの内側を覆い、前記工具を交換するための開口部が設けられている第2の被覆部と
を備えることを特徴とする工作機械。 - 前記被覆部は、前記循環経路の全周を覆っていることを特徴とする請求項1に記載の工作機械。
- 前記加工主軸部は上下動が可能であり、
前記被覆部は、前記加工主軸部が上下動することが可能に、前記加工主軸部側における上部が開口していることを特徴とする請求項1又は2に記載の工作機械。 - 前記工具マガジンを駆動するマガジン駆動部を備え、
前記被覆部は、前記マガジン駆動部が駆動することが可能に、前記マガジン駆動部側における上部が開口していることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の工作機械。 - 前記把持アームは、前記加工主軸部の上下動に追随して該加工主軸部に対し接離することが可能であり、
前記被覆部は、前記把持アームが前記加工主軸部の上下動に追随して該加工主軸部に対し接離することが可能に、前記加工主軸部側における下部が開口していることを特徴とする請求項3又は4に記載の工作機械。 - 前記把持アームは、該把持アームの前記工具を把持する部分を覆う第3の被覆部を取り付けてあることを特徴とする請求項1から5までのいずれか1項に記載の工作機械。
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