JP5946109B2 - 空気浄化装置およびその試験システム - Google Patents
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Description
このような空気浄化装置は、例えば特許文献1と特許文献2に開示されている。この空気浄化ユニットは、鋼またはSUSからなるケーシング内にHEPAフィルタを取り付けたもので、空気浄化装置に流入したハザード物質を含む空気をろ過して、清浄な空気のみを室外に排出する。
HEPAフィルタとケーシングのシール部は、一般にスポンジパッキンによって気密性が保たれているが、パッキンの経時劣化によりシール部からリークが生じる可能性がある。
このため、HEPAフィルタの交換時や一定期間運転後等では、HEPAフィルタやシール部からのリークがないことを、定期的にリーク試験して確認する必要がある。
(1)空気浄化装置に送風する。
(2)空気浄化装置の上流側のケーシングに試験用粒子(例えば粒径0.3μmのDOP粒子)を投入する。
(3)粒子検出器(例えばパーティクルカウンタ)により、HEPAフィルタの上流側の試験用粒子濃度を測定する。
(4)HEPAフィルタの下流側の試験用粒子濃度を同様に測定する
(5)HEPAフィルタ上流と下流の試験用粒子濃度の比より、HEPAフィルタからのリークが規定のレベル以下であることを確認する。
(1)HEPAフィルタの下流側の試験用粒子サンプリング位置がHEPAフィルタに近いと、サンプリング位置から離れた場所にリークがあった場合に、そのリークから漏れてくる試験用粒子をサンプリングできず、リークを見落としてしまうことがある。
(2)リークから漏れてきた試験用粒子を確実に検出するため、HEPAフィルタの下流側のサンプリング位置をHEPAフィルタから十分に離れた位置とすると、漏れてきた試験用粒子がHEPAフィルタの正常部を通過した清浄空気により希釈されてしまうため、比較的小さなリークを見落としてしまうことがある。
ところが、特許文献1の空気浄化装置では、作業者がケーシングの内部を観察するために観察窓が設けられているが、この観察窓は、ケーシングの前面の中央部の位置に形成されている。従って、作業者がプローブ走査によりHEPAフィルタ上の試験用粒子をサンプリングする際に、作業者はプローブをほぼ水平方向に沿って、しかもグローブを通して目視で観察することになり、作業者の観察視野が狭くなりプローブ走査状況が観察しづらいので、試験用粒子のサンプリング作業が容易に行えない。
本発明は、上記課題を解消するためになされたものであり、作業者がサンプリングプローブを目視で直接観察しながら、空気浄化部の試験用粒子を容易にサンプリングすることができる空気浄化装置およびその試験システムを提供することを目的とする。
上記構成によれば、作業者がサンプリングプローブを目視で直接観察しながら、空気浄化部の試験用粒子を容易にサンプリングすることができる。すなわち、観察窓は、サンプリングプローブと操作部の位置よりも高い位置にあるので、作業者は観察窓を通してケーシング内の全体の様子を容易に見渡すことができ、作業者が目視で直接サンプリングプローブを観察しながら、空気浄化部の試験用粒子を容易にサンプリングすることができる。
上記構成によれば、作業者は、手を操作部であるグローブに挿入するだけで、作業者はサンプリングプローブを走査することで空気浄化部の試験用粒子を容易にサンプリングすることができる。
好ましくは、前記上流側のケーシング下部から前記空気浄化部を着脱可能に取り付け可能な着脱部を有することを特徴とする。
上記構成によれば、空気浄化部は、交換の際に上流側のケーシング下部から取り外すことができるので、下流側のケーシング上部を気密状態に維持することができ、従来必要であったビニールバッグの交換作業を行う必要が無い。
上記構成によれば、上流側検出部が、チャンバーのチャンバー出口とケーシングの開口との間で上流側の空気を捕捉できるので、試験粒子の上流側濃度を代表できる。
上記構成によれば、空気浄化部の少なくとも上流側の表面を洗浄水により濡らすことができるので、空気浄化部の上流側の表面において捕集した有害粉塵が飛散してすることが無い。従って、空気浄化部の水洗作業や空気浄化部の交換作業において、作業者が有害粉塵を吸引することがない。
上記構成によれば、作業者がサンプリングプローブを目視で直接観察しながら、空気浄化部の試験用粒子を容易にサンプリングすることができる。すなわち、観察窓は、サンプリングプローブと操作部の位置よりも高い位置にあるので、作業者は観察窓を通してケーシング内の全体の様子を容易に見渡すことができ、作業者が目視で直接サンプリングプローブを観察しながら、空気浄化部の試験用粒子を容易にサンプリングすることができる。
上記構成によれば、試験用粒子は、試験用粒子供給部からの試験用粒子を均一に分散した状態にして、上流側のケーシング下部内に導入することができるので、リーク試験の精度を保つことができる。
好ましくは、試験システムは、前記操作部は、前記観察窓と別体的に設けられ、作業者の手を入れるための変形自在で気密な構造を有するグローブであることを特徴とする。
上記構成によれば、作業者は、手を操作部であるグローブに挿入するだけで、作業者はサンプリングプローブを走査することで空気浄化部の試験用粒子を容易にサンプリングすることができる。
上記構成によれば、空気浄化部は、交換の際に上流側のケーシング下部から取り外すことができるので、下流側のケーシング上部を気密状態に維持することができ、従来必要であったビニールバッグの交換作業を行う必要が無い。
好ましくは、試験システムは、前記試験用粒子供給部から供給される試験用粒子がチャンバーに導かれ、前記上流側検出部が、前記チャンバーの前記チャンバー出口と前記ケーシングの開口との間で上流側の空気を捕捉して案内する構成としたことを特徴とする。
上記構成によれば、上流側検出部が、チャンバーのチャンバー出口とケーシングの開口との間で上流側の空気を捕捉できるので、試験粒子の上流側濃度を代表できる。
上記構成によれば、空気浄化部の少なくとも上流側の表面を洗浄水により濡らすことができるので、空気浄化部の上流側の表面において捕集した有害粉塵が飛散してすることが無い。従って、空気浄化部の水洗作業や空気浄化部の交換作業において、作業者が有害粉塵を吸引することがない。
尚、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
図1は、本発明の空気浄化装置とこの空気浄化装置の試験システムの各実施形態を示す図であり、図2は図1の空気浄化装置だけを示す正面図であり、図3は、図1に示す空気浄化装置の試験システム(試験装置)の使用状態を示す正面図、図4は図3の使用状態を示す概略平面図である。
図1では、空気浄化装置に試験システム(試験装置)を設けた状態を示している。
図1と図2に示す空気浄化装置100は、ケーシング1を有しており、ケーシング1は上流側のケーシング下部1Aと下流側のケーシング上部1Bを有している。上流側のケーシング下部1Aから部屋R内の空気を取り入れて、部屋R内の空気を、空気浄化部である例えばHEPAフィルタ2を通して浄化した後に、浄化した空気を下流側のケーシング上部1Bの上部の排気口15から、矢印Cで示すように部屋Rの外部に排気するようになっている。
上流側のケーシング下部1Aには、空気の吸気口3が設けられている。
図5は、図2に示すプレフィルタ4におけるD−D線の断面構造例を示している。図5に示すように、この吸気口3の開口110には、プレフィルタ4が着脱可能に設けられている。このプレフィルタ4は、HEPAフィルタ2に対して上流側に配置されており、HEPAフィルタ2に比べて、比較的大きな塵埃を捕集することができる。
図1に示すように、上流側のケーシング下部1A内には、傾斜床CFが形成されている。この傾斜床CFは、上流側のケーシング下部1Aの背面側から吸気口3に向けて下がるように湾曲して形成されている。これにより、HEPAフィルタ2の下面側を洗浄水で洗浄して清掃した場合に、上流側のケーシング下部1A内からの洗浄水の排出を容易にしている。
図6は、HEPAフィルタ2をケーシング1内に着脱可能に取り付けるための着脱部300の構造例を示している。図6に示すように、着脱部300は、フィルタ取付枠103を有しており、フィルタ取付枠103は、図1のケーシング1の中間位置において水平に固定されている。図6に示す4本の長尺ボルト104が、フィルタ取付枠103に対して下向きに固定されている。各長尺ボルト104は、HEPAフィルタ2の各辺の中間位置に位置されている。HEPAフィルタ2は、スポンジパッキン等のシール部材(ガスケット)102を介して、フィルタ取付枠103に対して押し付けて、長尺ボルト104に対してフィルタ押さえ板105を用いてナット106を締め付けることで、HEPAフィルタ2は、気密状態でフィルタ取付枠103に取り付けられている。
上流側検出チューブ端子111は、ケーシング1の外側であって、チャンバー出口109aとケーシング1の開口110の間において、上流側空気を捕捉して上流側検出チューブ17を通じて、パーティカルカウンタ19内に案内することができる空気浄化部よりも上流側のケーシング下部の外側で空気を捕捉する上流側検出部の一例である。
図7は、この下流側検出口6の付近を示しており、下流側検出口6には、複数の樹脂チューブ接続治具112が配置されている。樹脂チューブ接続治具112は、下流側検出チューブ18とサンプリングプローブ8の樹脂チューブ7を、下流側検出口プラグ113と下流側検出口ソケット114を介してそれぞれ接続する。
各樹脂チューブ接続治具112は、溶接によりケーシング1の下流側検出口6の受け部6aに取り付けられている。リーク試験時にケーシング1の下流側検出口6のカバー6bを外して変形自在な樹脂チューブ18が接続される。樹脂チューブ7の先端には常時サンプリングプローブ8が接続されている。
図1に示すように、下流側のケーシング上部1Bの上部には、後述する作業者Mが下流側のケーシング上部1Bの内部を、目視で直接観察することができるようにするための観察窓115が設けられている。すなわち、図1と図2に示す観察窓115は、グローブ14とサンプリンググローブ8を作業者が目で直接目視するための覗き窓であるが、観察窓115は、下流側のケーシング上部1Bにおいてグローブ14の上の位置に配置されており、作業者Mがサンプリングプローブ8を直接的に視認することができる。この観察窓115は、例えば透明なガラス板をはめ込むことで構成されている。
この排気口15は、不図示の排気ダクトに接続されており、浄化空気は排気ダクトを通って室外に排出される。なお、排気ダクトの通気路中には送風機が設けられており、この送風機によって室内の空気を空気浄化装置内に吸引する構成となっている。空気浄化装置100では、図1に示すHEPAフィルタ2、プレフィルタ4、樹脂チューブ7と図8に示すグローブ14、O−リング117等を除いて、そのほとんどの部分がSUSで構成されている。
図1に示す部屋Rの空気を浄化する時には、上流側検出部である上流側検出チューブ端子111は、プレフィルタ4により封止され、下流側検出口6は樹脂チューブ接続治具112によって封止されている。また、グローブ14は、下流側のケーシング上部1Bの中において使用できる状態となっている。
ケーシング1の図示しない送風機が駆動すると、部屋Rの空気は、吸気口3から上流側のケーシング下部1A内に吸い込まれて、プレフィルタ4を通過する。この時には比較的大きな粒子や塵埃等がプレフィルタ4で捕集される。プレフィルタ4を通過した空気は、HEPAフィルタ2を通過する。この時には、ケミカルハザード物質等の室内空気に含まれる粒子状の汚染物質は、このHEPAフィルタ2によって捕集され、室内から吸い込まれた空気は浄化される。浄化された空気は、下流側のケーシング上部1B、排気口15、そして排気ダクトを通って室外に排出される。
なお、この空気浄化装置100ではプレフィルタ4により封止される部分の開口は従来よりも大きくされ、多くの空気を取り込むことができるようになっており、このため、プレフィルタ4の通気開口側断面積も従来より大きくすることで、チャンバー109で分散均一化された試験用粒子を不均一化することなくケーシング下部1Aへ導入することができる。
図1に示すように、空気浄化装置の試験システム101は、空気浄化装置100と、粒子発生器20と、チャンバー109と、パーティクルカウンタ19等を有している。
このチャンバー109は、粒子発生器20が発生する多数の粒子を均一に分散させて、上流側のケーシング下部1A側に供給する機能を有する。粒子発生器20は、空気浄化装置100のリーク試験時に、空気浄化装置100のケーシング1の上流側に試験用粒子を供給するための試験用粒子供給部の一例である。パーティクルカウンタ19は、試験用粒子を検出する試験用粒子検出部の一例である。
リーク試験時には、試験用粒子供給部であるPAO(ポリアルファオレフィン)粒子発生器20は、導入管108によりチャンバー109に接続される。チャンバー109は、プレフィルタ4を介して取り込んだ空気に混入されるPAO粒子(後述)の均一化部または均一化装置の一例である。
上述した浄化装置100では、プレフィルタ4を大きくし、多くの空気を導入できるようにしたことに伴い、開口110を大きくしたため、診断システム101を使用する際に、試験、診断時に混入されるPAO粒子の拡散均一度を向上させる必要があり、そのため、粒子を分散して均一化する粒子分散部(粒子分散手段)を設けている。
チャンバー109は、粒子発生器20から導入される試験用粒子を拡散均一化するのに十分な空間を内部に備える装置である。図1,図2,図3に示されているように、作業者Mと空気浄化装置100との間に位置するように、架台5の上に配置されて、ケーシング下部1Aの開口110に位置合わせされている。
このチャンバー109には、粒子発生器20から延びる導入管108が接続されている。すなわち、試験用粒子供給部としての粒子発生器20は、空気浄化装置100のリーク試験時だけに多数の試験用粒子を上流側のケーシング下部1A内に供給することができる。粒子発生器20が発生する多数の試験用粒子は、導入管108を通じてチャンバー109に導き、チャンバー109はこの多数の試験用粒子を均一に分散する。このチャンバー109は、粒子発生器20から供給された多数の試験用粒子を分散して均一化する粒子分散部であり、リーク試験の際に試験システム(試験装置)を構成する際にだけ取付けられる。
このチャンバー109は図1及び図3を参照して理解されるように、試験作業の作業者Mと、ケーシング1との間において、架台5の上に配置される。
チャンバー109は例えば、内部に空間を有するようにしたほぼ矩形の箱状の形態であり、外部からの空気を取り入れることができるように、空気の吸込口が形成されている。吸込口は、例えば、図3に示されているように、チャンバー109の正面の略中央付近に四角形に設けた開口である正面の吸込口25と、図1に示すように、側面に長方形の開口として設けた側面吸込口23を有しており、この実施形態は側面吸込口23は、図1に現れていない反対の側面にも設けられている。チャンバー109とケーシング1との間の隙間には、図1に平行斜線で示すように、リーク防止のため例えばガスケットなどの目止め21が施され、この目止め21は、チャンバー109とケーシング1との間の隙間を全て埋めるように、チャンバー109の全周にわたって設けられることにより、気密状態を維持するようにされている。
ここで、導入管108は、好ましくは、チャンバー109の略中央まで引き回されて、該チャンバー109の中央部の吸込口25に試験用粒子をチャンバー109内に導くようになっている。これにより、吸込口23と吸込口25,25の三方から吸い込まれた空気でチャンバー109内で該試験用微粒子がミキシングされて均一に拡散し易いようにされている。
これに対応して、上流側検出チューブ端子111は、ケーシング1の外側であって、チャンバー出口109aとケーシング1の開口110の間で、しかもチャンバー出口109aの中央部に配置されており、当該箇所において、適切に拡散されてチャンバー109から出される粒子を代表して検出するようにされている。これにより精密な計測が可能となるようになっている。
図7に示すように、下流側検出口6の樹脂チューブ接続治具112には、下流側検出チューブ18が接続される。このように、上流側検出チューブ17と下流側検出チューブ18は、試験用粒子検出部であるパーティクルカウンタ(LASAIR、PMS社製)19に接続される。
リーク試験では、まず図1に示すPAO粒子発生器20から試験用粒子としてPAO粒子が供給される。このときPAO粒子は、粒子濃度がHEPAフィルタ2の上流側で106〜107個/ft3(3.5×107〜3.5×108個/m3)となるように供給される。PAO粒子の粒子濃度は、ダンパの開度やコンプレッサからの圧縮空気の供給によって調整される。HEPAフィルタ2の上流側のチャンバー109と上流側のケーシング下部1Aの開口110との間の空気の一部は、上流側検出チューブ端子111により捕捉されて上流側検出チューブ17に案内され、上流側検出チューブ17を通ってパーティクルカウンタ19に送られる。これにより、パーティクルカウンタ19は、上流側空気に含まれるPAO粒子を検出して、HEPAフィルタ2の上流側のPAO粒子濃度を測定することができる。
HEPAフィルタ2の下流側のケーシング上部1B内の空気の一部は、スキャン中のサンプリングプローブ8により捕捉されて、樹脂チューブ7に案内され、下流側検出口6および下流側検出チューブ18を通ってパーティクルカウンタ19に送られる。これにより、パーティクルカウンタ19は、下流側空気に含まれるPAO粒子を検出し、HEPAフィルタ2の下流側のPAO粒子濃度を測定することができる。
FDAの無菌操作ガイドラインにあるHEPAフィルタの局所的な許容基準リーク率は、0.01%(102〜103個/ft3又は約3.5×103〜3.5×104個/m3)以下である。試験システム101では、装置の運転状態、HEPAフィルタ2の大きさ、およびサンプリングプローブ8の開口面積等の条件によって異なるが、サンプリングプローブ8を5cm/s程度の速度にて移動して走査させることにより、上記基準によるリーク試験を実施することができる。
図9は、HEPAフィルタ2の交換作業の例を示しており、図9を参照してHEPAフィルタ2の交換作業について説明する。
リーク試験で試験用粒子の数を検出したことにより上記基準値を上回る結果が検出された場合や、HEPAフィルタ2の浄化能力が低下(例えば差圧計によって目詰まりを検出)した場合、またはHEPAフィルタ2の耐久期限を迎えた場合等には、使用したHEPAフィルタ2を新たなHEPAフィルタ2に交換することがある。
図9(a)に示すように、外部ホース114がプレフィルタ4へ散水することで、プレフィルタ4に付着した粉塵が飛散するのを防止し、図9(b)に示すように、プレフィルタ4は粉塵の飛散を防止してから取り外す。
図9(c)に示すように、外部ホース114が上流側のケーシング下部1Aの内部へ散水して、HEPAフィルタ2の空気流の上流側の面2Fに付着した粉塵を洗い流すと共に、HEPAフィルタ2の少なくも上流側の面2Fが水洗される。
なお、図9に示す水洗によるフィルタ交換は一例であり、粉塵が飛散しない場合、粉塵の有害性がない場合には、水洗することなくHEPAフィルタ2の交換をする場合もある。
HEPAフィルタ2よりも上流側のケーシング下部1A内には、浄化される前の空気が通ることから、HEPAフィルタ2よりも上流側のケーシング下部1A内は比較的汚れやすい。また、リーク試験を行った場合では、上流側のケーシング下部1A内にはPAO粒子が付着する。このような場合には通常水洗いが行われる。
図1に示す空気浄化装置100では、上流側のケーシング下部1A側からHEPAフィルタ2を取り付けるようになっていることから、水洗時には図9(c)に示すようにHEPAフィルタ2の上流側の面2F側を濡らすことができ、上流側の面2Fに付着した粉塵が飛散することを防止できる。上流側のケーシング下部1Aの床面が、吸気口3に向けて傾斜した傾斜床CFをしていることから、上流側のケーシング下部1Aにおける水洗時における水はけが良い。
このことから、空気浄化装置100は、空気を浄化することができ、かつ空気を浄化する状態について精度および信頼性の高いリーク試験を実施することができる。
図1の空気浄化装置100では、上流側のケーシング下部1Aの床面が、吸気3に向けて傾斜した傾斜床CFになっていることから、リーク試験後等にHEPAフィルタ2の上流側の面を洗浄した場合に、上流側のケーシング下部1A内の水洗における水はけが良く、水洗後の上流側のケーシング下部1A内をより清潔な状態に容易にすることができ、ケーシング1のメンテナンス性により優れている。
試験システム101は、断面形状が矩形のケーシング1に対して、矩形の開口端を有するサンプリングプローブ8が用いられることから、下流側のケーシング上部1Bの角部やHEPAフィルタ2の取り付け部(シール部)周辺においても、HEPAフィルタ2の下流側のケーシング上部1B内をもれなくスキャンして、角部周辺の空気も捕捉、案内できることから、より精密なリーク試験を実施することができる。
図1と図6に示すに示す空気浄化部としてのHEPAフィルタ2は、粒子状の汚染物質を捕集するものであれば特に限定されない。この空気浄化部としては、例えば、準HEPAフィルタ、HEPAフィルタやULPAフィルタ、超ULPAフィルタ等の高性能フィルタを例示することができ、排気系の空気浄化装置としては、HEPAフィルタが好ましくは用いられる。空気浄化部のケーシング1への取り付けは気密に行われるが、空気浄化部の取り付けには、図6に例示したように長尺ボルトとナットまたはカム等の締め付け部材を用いることが、取り付けの気密性を確保する上で好ましい。
サンプリングプローブ8を手動で移動自在とする構成としては、例えば変形自在かつ気密な管状体の先端にサンプリングプローブを接続する構成を例示できる。
サンプリングプローブ8の先端の開口形状は、ケーシング1の断面形状、空気浄化部2の下流側端面の形状、空気浄化部2とケーシング1との取り付け部の形状等によって決めることが好ましい。例えばケーシング1の断面形状が矩形である場合では、サンプリングプローブ8の開口形状も矩形とすると、リーク試験時においてケーシングの角部でも隙間無く空気の捕捉ができ、より正確にスキャンニングすることができる。また、断面形状が円形、楕円形等も使用できる。
図1に示す試験用粒子供給部としての粒子発生器20は、空気浄化部2よりも上流側のケーシング下部1A内に試験用粒子を供給するが特に限定されず、当該技術分野において従来知られている粒子発生装置等を用いることができる。試験用粒子供給部は、リーク試験に用いられる試験用粒子の種類によって適当なものが用いられる。試験用粒子供給部は、リーク試験時に空気浄化部2よりも上流側のケーシング下部1Aに直接接続されていなくても良く、例えば適当なダクト等を介して上流側のケーシング下部1Aと接続されて試験用粒子を供給するものであっても良い。
試験用粒子としては、従来DOPが使用されてきたがフィルタ汚染問題、発がん性、内分泌かく乱物質の人体有害問題の疑いからJISZ8901の試験用粒子2の1種として規定されるポリアルファオレフィン(PAO)粒子が代替粒子として用いられる。このPAO粒子を試験用粒子とする場合の試験用粒子供給部には、例えばJISB9927に示されるように、ラスキンノズルと呼ばれるノズルをPAO液中に浸漬し、ノズルの穴より噴出する圧縮空気流により粒径1μm以下のPAO粒子を発生させるものを用いることができる。
試験用粒子検出部は、用いられる試験用粒子の種類によって適当なものが用いられる。試験用粒子検出部としては、例えば、PMS社製パーティクルカウンタ(LASAIR)や、JISZ4812にある光散乱式相対濃度計(例えばATI社製、TDA−2E)等を例示することができる。
空気浄化装置100は、SUSや鋼等の金属で形成された部材等を必要に応じて用い、着脱自在部位を除き全溶接構造とすることが、耐圧性や気密性等を維持する上で好ましい。空気浄化装置100は、好ましくは排気系に用いられるが、例えばチャンバー等により閉鎖された空間に浄化された空気を供給するなど、清浄空間を形成するために用いられても良いし、清浄空間や製造室等の壁面や通気路等の一部を構成するユニットとして利用することもできる。試験システム101は、空気浄化装置100のリーク試験を行うためのシステムであるが、空気浄化部2のリーク試験に用いても良い。
従来では上流側検出口を装置前面に設ける必要があり、前面のプレフィルタの設置面積が制約を受けたが、上流側濃度は空気浄化装置の外で行なうので、プレフィルタの設置に制約されることなく前面に寸法いっぱいに設置できる。
しかし、本発明の実施形態では、下流側のケーシング上部1Bにおいて、グローブ14の上部の位置に別体として離して観察窓115を設けたため、ケーシング1の下流側のケーシング上部1Bの内部全体およびサンプリングプローブを目視で直接見渡すことができる。このため、作業者Mは、精度および信頼性の高いリーク試験を実施することができる。
従来は観察窓とビニールバッグとグローブを一体化した構造とする必要があるために、HEPAフィルタの交換のたびにグローブを新しく交換して取り付ける必要があり、廃棄物が生じていた。これに対して、本発明の実施形態では、グローブは交換の必要が無いために廃棄物の発生を防ぐことができる。
空気浄化装置およびその試験システムでは、空気浄化部がHEPAフィルタであると、ケミカルハザード物質の捕集、除去など高度な浄化を要する空気の浄化にも使用することができ、また高度な浄化を要する空気浄化装置100のリーク試験を実施することができる。
空気浄化装置100およびその試験システム101は、サンプリングプローブ8を自在に操作するための操作部(グローブ14)を有するので、作業者はリーク試験時におけるスキャンニングを任意に行うことができ、より容易かつ正確にリーク箇所を特定することができる。
空気浄化装置100およびその試験システム101では、操作部(グローブ14)が変形自在かつ気密なグローブであると、イニシャルコストをより低くすることができ、空気浄化時には操作部を容易に収納することができ、空気の浄化に影響を及ぼしにくく、かつ作業性の向上により一層効果的である。
このため、HEPAフィルタ2が上流側のケーシング下部1A内で空気を捕捉すると、上流側の濃度を代表できないおそれがある。しかし、上流側検出チューブ端子(上流側検出部)111は、HEPAフィルタ2からのリーク試験時にHEPAフィルタ2よりも上流側であってケーシング1の外側で空気を捕捉して案内することができる。すなわち、上流側検出チューブ端子(上流側検出部)111は、ケーシング外で試験粒子を充満したチャンバー出口109a(ケーシング1の開口110)において試験粒子を検出できるので、試験粒子の上流側濃度を代表できるというメリットがある。
これに対して、図1に示す本発明の実施形態の空気浄化装置100と試験システム101では、HEPAフィルタ(空気浄化部2)を、上流側のケーシング下部1Aのフィルタ取付枠103に対して,上流側(下側)から着脱自在に交換することができる。このため、図9に例示したように、上流側のケーシング下部1Bを水洗するだけで、HEPAフィルタをビニールバッグの交換をすることなく簡単に交換することができる。特に、HEPAフィルタの少なくとも上流側の面2Fを洗浄水により濡らすことができるので、HEPAフィルタの上流側の面2Fにおいて捕集した有害粉塵が飛散してすることが無い。従って、HEPAフィルタの水洗作業やHEPAフィルタの交換作業において、作業者が有害粉塵を吸引することがないというメリットがある。
これに対して、図1に示す本発明の実施形態の空気浄化装置100と試験システム101では、観察窓115の配置位置が、グローブ14の取り付け位置よりも上になっている。従って、三角形の破線で示すように、作業者Mの目の位置P1と、気密構造になっているグローブ14の取付け位置P2と、下流側のケーシング上部1B内におけるサンプリングプローブ8の走査面の先端(最奥)位置P3とが、例えばほぼ二等辺三角形を形成することができる。このため、図1に示す本発明の実施形態の空気浄化装置100と試験システム101では、作業者Mの目の位置P1は、サンプリングプローブ8とグローブ14の位置よりも高い位置にあるので、作業者Mはケーシング1内の全体の様子を容易に見渡すことができ、サンプリングプローブ8の走査状況を確実に視認できる
また、HEPAフィルタ(空気浄化部2)を、上流側のケーシング下部1Aのフィルタ取付枠に対して,上流側(下側)から着脱自在に交換することができるので、下流側のケーシング上部1Bを気密化した構造を採用する必要がなく、しかも従来必要であったビニールバッグを使用する必要も無い。上流側のケーシング下部1Aを上流側のケーシング下部1A側から水洗することが容易にできるメリットがある。
これに対して、図1の本発明の実施形態の空気浄化装置100と試験システム101では、図6に示すように、HEPAフィルタ2は、T方向に沿って上流側から、すなわち下側からフィルタ取付枠103に取り付ける構造を採用している。このため、フィルタ取付枠103の上部には突出物がなくフラットな形状であるために、図1に示すサンプリングプローブ8は平面的な2次元な走査をするだけでよい。このように、平面上をサンプリングプローブ8が走査するので、サンプリングプルーブ8は、HEPAフィルタ2の吹出面側に沿うようにして試験粒子のサンプリングが確実に行えるので、リーク試験の信頼性が高まるメリットがある。
ところで、本発明は上記実施形態に限定されず、本発明は様々な修正と変更が可能であり、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変形が可能である。
Claims (9)
- 浄化されるべき空気の通気路を形成するケーシングと、前記ケーシング内に設けられて前記ケーシングを通る空気を浄化する空気浄化部としてのフィルタとを有する空気浄化装置であって、
前記ケーシング内の前記フィルタにおける走査リーク試験時に、外側のパーティクルカウンタと接続され、前記フィルタよりも上流側で空気を捕捉する上流側検出部と、
前記フィルタよりも下流側のケーシング上部内を移動自在であり、前記走査リーク試験時に、前記パーティクルカウンタと接続され、前記フィルタよりも前記下流側のケーシング上部内の空気を捕捉するサンプリングプローブと、
前記下流側のケーシング上部に配置されて前記サンプリングプローブを移動操作させる操作部と、
前記ケーシングの前記下流側である前記ケーシング上部に配置されて作業者が前記サンプリングプローブを観察するための観察窓と、
前記ケーシング内の前記上流側と下流側の境界位置に設けられ、前記フィルタを着脱可能な着脱部と、
を有し、
前記着脱部は、前記フィルタが取り付けられる枠状のフィルタ取付枠を有し、
前記フィルタ取付枠は、前記フィルタが下流側に突出しないように前記ケーシング下部からシール部材を介して押し付けられていると共に、前記フィルタの前記下流側に向いた露出面側に着脱構造の一部等が突出しないようにされ、さらに、下流側の面が平坦な形状とされている
ことを特徴とする空気浄化装置。 - 前記操作部は、前記観察窓と別体的に設けられ、作業者の手を入れるための変形自在で
気密な構造を有するグローブであることを特徴とする請求項1に記載の空気浄化装置。 - 試験用粒子供給部から供給された前記試験用粒子を分散して均一化する粒子分散部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の空気浄化装置。
- 前記ケーシングの開口から吸入された空気がプレフィルタおよび前記フィルタを通過して排気口から排出されるように前記ケーシングの内部が連通しており、前記プレフィルタを取り外した状態で前記開口から前記ケーシングの内部に放水したときに前記フィルタの少なくとも空気流の上流側の面が水洗可能なように、前記フィルタが前記ケーシングの内部において着脱可能に前記着脱部に取り付けられていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の空気浄化装置。
- 浄化されるべき空気の通気路を形成するケーシングと、前記ケーシング内に設けられて前記ケーシングを通る空気を浄化するフィルタとを有する空気浄化装置におけるリークを検出するための試験システムであって、
前記ケーシング内の前記フィルタにおける走査リーク試験時に、外側のパーティクルカウンタと接続され、前記フィルタよりも上流側で空気を捕捉する上流側検出部と、
前記フィルタよりも下流側のケーシング上部内を移動自在であり、前記走査リーク試験時に、前記パーティクルカウンタと接続され、前記フィルタよりも前記下流側のケーシング上部内の空気を捕捉するサンプリングプローブと、
前記下流側のケーシング上部に配置されて前記サンプリングプローブを移動操作させる操作部と、
前記ケーシングの前記下流側である前記ケーシング上部に配置されて作業者が前記サンプリングプローブを観察するための観察窓と
前記フィルタよりも前記上流側のケーシング下部内に、試験用粒子を供給する試験用粒子供給部と、
前記ケーシング内の前記上流側と下流側の境界位置に設けられ、前記フィルタを着脱可能な着脱部と
を有し、
前記着脱部は、前記フィルタが取り付けられる枠状のフィルタ取付枠を有し、
前記フィルタ取付枠は、前記フィルタが下流側に突出しないように前記ケーシング下部からシール部材を介して押し付けられていると共に、前記フィルタの前記下流側に向いた露出面側に着脱構造の一部等が突出しないようにされ、さらに、下流側の面が平坦な形状とされている
ことを特徴とする試験システム。 - 前記試験用粒子供給部から供給された前記試験用粒子を分散して均一化する粒子分散部を有することを特徴とする請求項5に記載の試験システム。
- 前記操作部は、前記観察窓と別体的に設けられ、作業者の手を入れるための変形自在で気密な構造を有するグローブであることを特徴とする請求項5または請求項6に記載の試験システム。
- 前記試験用粒子供給部から供給される試験用粒子が前記粒子分散部としてのチャンバーに導かれ、前記上流側検出部が、前記チャンバーの前記チャンバー出口と前記ケーシングの開口との間で上流側の空気を捕捉して案内する構成としたことを特徴とする請求項5ないし請求項7のいずれかに記載の試験システム。
- 前記ケーシングの開口から吸入された空気がプレフィルタおよび前記フィルタを通過して排気口から排出されるように前記ケーシングの内部が連通しており、前記プレフィルタを取り外した状態で前記開口から前記ケーシングの内部に放水したときに前記フィルタの少なくとも空気流の上流側の面が水洗可能なように、前記フィルタが前記ケーシングの内部に着脱可能に前記着脱部に取り付けられていることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の試験システム。
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