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JP5942696B2 - モータ制御装置およびモータ制御方法、ならびに、画像形成装置 - Google Patents

モータ制御装置およびモータ制御方法、ならびに、画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、モータを制御するモータ制御装置およびモータ制御方法、ならびに、画像形成装置に関する。
従来、プリンタ装置など、用紙搬送手段により搬送される用紙に対してインクジェット方式や電子写真方式による画像形成手段を用いて画像を形成する画像形成装置が知られている。
用紙搬送手段を駆動する駆動手段として、従来使用されていたステッピングモータに代わり、DCモータ(直流モータ)を用いる技術が知られている。この場合、DCモータの回転速度を検知して、検知された回転速度が目標速度となるようにフィードバック制御を行い、所定の速度で用紙が搬送されるように用紙搬送手段を駆動させる。
一般的に、DCモータは、ステッピングモータと比べて平均消費電力が小さく、最大電流が大きい。このため、DCモータに対して過剰な負荷が加えられてロック状態(DCモータが回転不能となり停止した状態)となった場合、DCモータの制御回路における、FET(Field-Effect Transistor)などのスイッチング素子に対して過大な電流が流れ、スイッチング素子が破損してしまうおそれがある。
特許文献1には、DCモータを駆動するパルス信号に基づきDCモータがロック状態になっているか否かを判定する技術が開示されている。すなわち、特許文献1では、このパルス信号のデューティを一定時間おきにコントロールする毎にデューティが最大値になったか否かを判定し、デューティが最大値となった回数をカウンタに計数させる。そして、カウンタの計数値が所定値に達するまでは、デューティが最大値であってもDCモータを停止せずにカウンタを増加させてゆき、カウンタの計数値が所定値に達したときに、DCモータがロック状態であると判定して、DCモータへの電圧印加を中断する。
ところで、画像形成装置では、用紙搬送手段におけるDCモータの駆動状態として、通常駆動状態と、位置ホールド状態との2状態を有する。通常駆動状態は、用紙の搬送速度を加速、減速および一定速度の何れかに制御する駆動状態である。また、位置ホールド状態は、用紙の搬送中に、用紙に弛みを持たせるためにDCモータの回転位置を保持するように制御する駆動状態である。すなわち、位置ホールド状態では、用紙の位置を保持するように、DCモータを駆動する。
しかしながら、DCモータの駆動状態が通常駆動状態および位置ホールド状態の何れであるかを区別して制御しない場合、位置ホールド状態に制御されているDCモータの駆動状態を、ロック状態と誤って検知してしまうおそれがあるという問題点があった。この場合、位置ホールド状態であるにも関わらずDCモータに対する電圧印加が遮断され、DCモータの回転位置すなわち用紙位置が保持できなくなってしまうことになる。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、位置ホールド状態にあるモータがロック状態と誤検知されることを防止することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、モータにトルクを発生させるための駆動制御信号に基づくモータ駆動信号によりモータを一定周期で駆動すると共に、所定間隔でカウント値を計数しモータの状態が変化することでカウント値がリセットされるカウンタの、モータが駆動される複数周期分のカウント値に対応する閾値を、カウンタに計数されたカウント値が超えた場合に、モータへのモータ駆動信号の供給を遮断する駆動回路に対して駆動制御信号を供給するモータ制御装置であって一定周期で駆動制御されるモータの回転方向を設定する設定部と、モータの駆動モードが、モータの回転位置を保持するように駆動する位置ホールドモードである場合に、設定部を制御して、回転方向を、第1の回転方向と第1の回転方向に対して反転した第2の回転方向とに、一定周期毎に交互に設定させる制御部と、駆動制御信号を生成する生成部とを有することを特徴とする。
本発明によれば、位置ホールド状態にあるモータがロック状態と誤検知されることが防止されるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係るモータ制御システムの一例の構成を示すブロック図である。 図2は、位置ホールド状態を説明するための図である。 図3は、停止状態を説明するための図である。 図4は、位置ホールド状態がロック状態として誤検知されることを説明するための図である。 図5は、既存技術によるロック検知回避について説明するための図である。 図6は、実施形態によるロック検知回避について説明するための図である。 図7は、実施形態によるロック検知回避の別の例を示す図である。 図8は、実施形態に係るモータ制御部の動作の例を示すフローチャートである。 図9は、モータ停止時の位置誤差について説明するための図である。 図10は、実施形態に係るプリドライバの動作の例を示すフローチャートである。 図11は、実施形態によるモータ制御装置を適用可能な画像形成装置の例を示す図である。
以下に添付図面を参照して、モータ制御装置およびモータ制御方法、ならびに、画像形成装置の実施形態を詳細に説明する。
<実施形態に係るモータ制御システムの構成>
図1は、実施形態に係るモータ制御システム1の一例の構成を示す。実施形態に係るモータ制御システム1は、例えば、当該モータ制御システム1が適用される装置(例えば画像形成装置)の全体の動作を制御するコントローラを有する全体制御部(図示しない)に含まれる。モータ制御システム1は、モータ制御部10が生成した駆動制御信号および動作制御信号に基づきプリドライバ20がモータ駆動信号を出力し、このモータ駆動信号によりモータ30を駆動してモータ30の回転を制御する。
実施形態では、モータ30がブラシレスDCモータであり、モータ駆動信号は、PWM(Pulse Width Modulation)信号であるものとする。なお、モータ30は、ブラシレスDCモータに限らず、ブラシモータを用いてもよい。
モータ制御部10は、制御部11、PWM制御信号生成部12および設定部14を有する。制御部11は、図示されないコントローラから送信された、モータ30の駆動を制御するための制御信号を受信する。この制御信号は、モータ30の目標速度、目標位置および回転方向、ならびに、モータ30に対する起動要求および停止要求などを含む。制御信号には、さらに、モータ30の駆動モード(後述する)を示す情報も含まれる。制御信号は、パルスなどの信号を用いてもよいし、テーブル情報としてコントローラから制御部11に転送してもよい。
また、モータ制御部10に対して、後述するモータ30の回転を検出するエンコーダ(ENC)32から出力されるエンコーダ信号が入力される。モータ制御部10は、コントローラから受信した制御信号と、エンコーダ32から入力されたエンコーダ信号とに基づきフィードバック制御を行い、プリドライバ20に送信するモータ駆動制御信号を生成する。
モータ制御部10において、制御部11は、コントローラから送信された制御信号に基づき、PWM制御信号生成部12に対して、モータ30の回転速度および回転方向を指示する指示信号を生成して供給する。この指示信号は、例えば、電圧値の絶対値が回転速度を示し、正負の極性の符号が回転方向を示す信号である。
PWM制御信号生成部12は、制御部11から供給された指示信号の電圧値の絶対値を、PWM制御信号として出力する。また、PWM制御信号生成部12は、当該指示信号の符号を示す信号を設定部14に供給する。設定部14は、この符号を示す信号に応じて、モータ30の回転方向を設定するCW/CCW信号を生成する。設定部14は、例えば、当該指示信号の符号の極性が正で、第1の回転方向を設定するCW/CCW信号を生成し、当該指示信号の符号の極性が負で、第1の回転方向に対して回転方向が反転された第2の回転方向を設定するCW/CCW信号を生成する。
また、制御部11は、モータ30をブレーキ制御するBRAKE信号を生成する。PWM制御信号生成部12で生成されたPWM制御信号と、設定部14で生成されたCW/CCW信号と、制御部11で生成されたBRAKE信号とが、モータ30を駆動するためのモータ駆動制御信号としてプリドライバ20に供給される。
ここで、設定部14は、制御部11に受信された制御信号に含まれるモータ駆動モードが位置ホールドモードを示す場合に、モータ30の回転方向を設定し、設定された回転方向を示すCW/CCW信号を出力するように、制御部11に制御される。
プリドライバ20は、ロジック回路22と、カウンタ23と、ホール信号検出部24とを有する。モータ制御部10のPWM制御信号生成部12から出力されたPWM制御信号がロジック回路22に供給される。ロジック回路22は、供給されたPWM制御信号に応じたデューティ比のPWM信号を生成する。例えば、PWM制御信号は、所望のデューティ比に対応するレベルの指令信号であって、ロジック回路22は、モータ30の駆動周期で三角波を生成し、生成した三角波の振幅と指令信号とを比較して、当該指令信号により指令されるデューティ比のPWM信号を生成する。
ロジック回路22に対して、さらに、モータ30に設けられたホール素子31から出力されるホール信号と、モータ制御部10から出力されたCW/CCW信号またはBRAKE信号とが供給される。ロジック回路22は、PWM制御信号に基づき生成したPWM信号と、ホール素子31から供給されたホール信号と、モータ制御部10から供給されたCW/CCW信号またはBRAKE信号とに基づき、モータ30を駆動するモータ駆動信号を生成する。一例として、ロジック回路22は、U、VおよびW相の3相のモータ駆動信号によって、モータ30を駆動する。また、ホール信号も、3相の信号として出力される。
ホール信号検出部24は、ホール素子31から出力されるホール信号の変化を検出する。
カウンタ23は、所定のクロック、例えばプリドライバ20の内部クロックCLKをカウントしたカウント値Cを計数する。また、カウンタ23は、CW/CCW信号またはBRAKE信号によりカウント値Cをリセットする。さらに、カウンタ23は、ホール信号検出部24から、ホール信号の変化を検出したことを示す検出信号を受信することで、カウント値Cをリセットする。
カウンタ23は、カウント値Cを閾値Cthと比較し、カウント値Cが閾値Cthを超えるとモータ30がロック状態になったと判定し、ロジック回路22に対してモータ30がロック状態にあることを示すロック状態検知信号を出力する。ロジック回路22は、ロック状態検知信号を受信すると、例えばモータ30を駆動するモータ駆動信号のモータ30に対する供給を遮断し、モータ30やドライバ回路を保護する。
モータ30は、例えばFET(Field-Effect Transistor)を用いたスイッチング素子Q1〜Q4によるHブリッジ回路からなるドライバ回路により駆動される。なお、図1では、説明のためドライバ回路の例として2相のHブリッジ回路を示しているが、3相で駆動する場合、実際には、モータ30に対して上下のスイッチング素子のペアがさらに1組追加される。
ロジック回路22から出力されるU相、V相およびW相の各相のモータ駆動信号が各スイッチング素子Q1〜Q4のゲートに供給されると共に、モータ駆動電圧Vddがドライバ回路に供給される。各相の駆動信号により各スイッチング素子Q1〜Q4を所定のタイミングで制御することで、モータ30が回転駆動される。
ロジック回路22は、CW/CCW信号に応じてそれぞれ3相のモータ駆動信号およびホール信号の順序を入れ替えることで、モータ30の回転方向を第1および第2の回転方向に制御することができる。また、ロジック回路22は、BRAKE信号に応じて例えばモータ30の端子を短絡させることで、モータ30をブレーキ停止させることができる。
ホール素子31は、モータ30に内蔵され、モータ30における磁界の強度に応じたアナログ信号を出力する。ホール素子31から出力されるホール信号は、図示されない信号処理回路で増幅など所定の信号処理を施されて、ホール信号検出部24およびロジック回路22に供給される。
エンコーダ32は、例えば、モータ30の軸上に設けられ、モータ30の回転に応じたA相およびB相の2相のエンコーダ信号を出力する。このエンコーダ信号は、モータ制御部10に供給される。モータ制御部10において、例えば制御部11は、受信されたエンコーダ信号に基づきモータ30の回転量、回転速度および回転方向をモニタすることができる。
なお、エンコーダ32は、モータ30の軸上に限らず、例えばモータ30により駆動制御される制御対象と同期して動く部位に設けるようにしてもよい。また、モータ30の回転速度の検出を、エンコーダ32の代わりにホール素子31から出力されるホール信号を用いて行ってもよい。この場合、速度検出用のセンサとしてエンコーダ32を省略できるので、コストを削減することが可能である。
抵抗Rは、モータ30に流れる合成電流をモータ制御部10でモニタするためのシャント抵抗である。抵抗Rによる電流のモニタ出力は、モータ制御部10に供給される。
<モータの駆動モード>
次に、実施形態に係るモータ制御システム1における、モータ30の駆動モードについて説明する。実施形態では、モータ制御システム1は、(1)モータ30を通常状態に駆動する通常駆動モードと、(2)位置ホールド状態に駆動する位置ホールドモードと、(3)停止状態とする停止モードの3の駆動モードを有する。モータ駆動モードを示す情報は、例えば制御信号に含めてコントローラからモータ制御部10に供給される。
(1)の通常駆動モードでは、モータ制御システム1は、図示されないコントローラからの制御信号により指定された回転方向および回転速度でモータ30を回転駆動する。モータ30は、この通常駆動モードにより、回転位置が連続的に変化するように回転駆動される。
(2)の位置ホールドモードでは、モータ制御システム1は、モータ30の回転位置が保持されるように、モータ30を駆動する。この、モータ30の回転位置が保持される状態を、位置ホールド状態と呼ぶ。位置ホールドモードにおいて、モータ制御部10は、モータ30が回転を開始しない程度の所定のトルクを発生するようなモータ駆動信号がモータ30に供給されるように、モータ30を駆動制御する。より具体的には、モータ制御部10は、プリドライバ20から出力されるモータ30に対する駆動信号が、モータ30を回転位置が保持されるように駆動制御するPWM制御信号を生成する。
例えば、モータ制御システム1を画像形成装置の搬送系の駆動に用いる場合、モータ制御システム1は、上述したように、用紙の搬送中に用紙に弛みを持たせるために、モータ30の回転位置を保持するようにモータ30を駆動制御する必要がある。このような場合に、モータ30を位置ホールドモードにて駆動する。
図2を用いて、位置ホールド状態について概略的に説明する。ここでは、画像形成装置において、用紙の位置決めを行うレジストローラの駆動制御を行う場合について考える。図2(a)〜図2(c)において、一対のレジストローラ40aおよび40bにより用紙41の位置が制御されて用紙41の位置決めがなされる。モータ30は、レジストローラ40aおよび40bのうち少なくとも一方を回転駆動する。ここでは、モータ30は、レジストローラ40aを回転駆動するものとする。
位置ホールドモードにおいて、モータ制御部10は、プリドライバ20に対して、モータ30を回転位置を保持するように駆動する、所定のPWM制御信号を出力する。これにより、例えば、モータ30において、レジストローラ40aを図2中で反時計回りに回転させる方向であって、且つ、レジストローラ40aを回転させない程度の大きさのトルクが発生される。
この状態で、例えば図2(a)に例示されるように、用紙41やモータ30、レジストローラ40aおよび40bなどに、用紙41をレジストローラ40aの駆動方向とは逆方向(時計回り)の力による外乱(図中で用紙41を左方向に移動させるような外乱)が加わり、図2(b)のように用紙41の位置が変化した場合について考える。位置ホールドモードでは、モータ30が位置ホールド状態に駆動され、図2(c)に例示されるように、モータ30の駆動制御を行って用紙41の位置を元の位置に戻す位置誤差補正制御(後述する)を行うことができる。
(3)の停止モードでは、モータ制御部10からプリドライバ20に対してPWM制御信号が出力されず、モータ30が無制御状態となる。図3(a)〜(c)を用いて、停止モードについて概略的に説明する。この場合、上述と同様に、用紙を左方向に移動させるような外乱が加わった場合(図3(a))、モータ30においてトルクが発生していないため、用紙41に対する位置制御が行われず、用紙41が外乱に応じて移動されてしまう(図3(b))。したがって、図3(c)に例示されるように、用紙41は、元の位置とは異なった位置に移動されてしまう。
上述した位置ホールド状態は、外乱に対して用紙41の位置が保たれるため、この停止状態とは区別される。なお、停止状態は、モータ制御部10からプリドライバ20に対するPWM制御信号の停止に限らず、BRAKE信号をロジック回路22に供給することで実現してもよい。
<位置ホールド状態におけるロック状態の誤検知>
次に、位置ホールド状態におけるロック状態の誤検知について説明する。上述したように、実施形態に係るモータ制御システム1は、プリドライバ20において、カウンタ23でカウント値Cを計数すると共に、ホール素子31から出力されるホール信号と、モータ制御部10から供給される各種制御信号(CW/CCW信号およびBRAKE信号)とを監視し、これらの信号の変化が検出される毎にカウント値Cをリセットする。そして、カウント値Cが閾値Cth以上になった場合に、モータ30に対するモータ駆動信号の供給を遮断する。すなわち、カウント値Cは、これらの信号に変化が検出されない限り、増加し続ける。
図4を用いて、位置ホールド状態がロック状態として誤検知されることを説明する。ここでは、説明のため、ホール信号検出部24は、ホール信号に変化がある期間はハイ(High)レベルの信号を出力し、変化が無い期間はロー(Low)レベルの信号を出力するものとする。また、CW/CCW信号およびBRAKE信号については無視し、ホール信号の変化に注目して説明を行う。
モータ30が通常駆動モードで駆動されている場合には、モータ30が回転してホール信号が変化する。そのため、カウンタ23が常時リセット状態となり、カウント値Cは増加しない。
ここで、時間Tにおいて、ホール信号に変化が無くなり、ホール信号検出部24からローレベルの信号が出力されたものとする。ホール信号に変化が無い間、カウンタ23はリセットされずにカウント値Cが増加し続ける。そして、カウント値Cが閾値Cthに達した時点で、カウンタ23は、ロック状態検知信号を出力し、モータ30に対する通電を遮断する。例えば、カウンタ23は、ロック状態検知信号をロジック回路22に対して出力し、ロジック回路22は、このロック状態検知信号に応じてモータ30に対するモータ駆動信号の供給を遮断する。
ホール信号に変化が無いということは、モータ30が回転していないことを示す。例えば、モータ30の駆動モードが通常駆動モードであって、外乱などによりモータ30の回転が阻害された場合、モータ30は、モータ駆動信号が供給されているにも関わらず回転していない状態となり、カウント値Cが増加し続ける。この場合、モータ30を駆動するドライバ回路などが過負荷などで破損するおそれがあるので、ロック状態として検知してモータ30に対するモータ駆動信号を遮断して、モータ30やドライバ回路を保護する。
また、位置ホールドモードでは、モータ30は、駆動信号は供給されるが回転位置が保持される位置ホールド状態とされる。そのため、外乱が無く回転位置が変化しない場合、ホール信号に変化が現れない。したがって、モータ30が位置ホールド状態にある間は、カウント値Cが増加し続け、ロック状態として検知されてしまうことになる。
なお、ロック状態の検知は、ホール素子31から出力されるホール信号を用いて行うのに限定されない。例えばエンコーダ32の出力をモータ制御部10において監視することで、ロック状態の検知を行ってもよい。
<ロック状態誤検知に対する既知の対応>
次に、上述した、位置ホールド状態におけるロック状態誤検知を回避するための既知の技術について、概略的に説明する。既知の技術においては、モータ30が通常駆動モードにおいて通常駆動されている場合には、上述した通り、カウンタ23のカウント値Cに基づきロック状態の検知を行い、過負荷などによるドライバ回路の破損を防止する。一方、モータ30の駆動モードが位置ホールドモードの場合には、ロック状態の検知を無効として誤検知を防ぎ、モータ30を駆動しつつモータ30の回転位置を保持することを可能としている。
図5を用いて、既知のロック状態検知の回避処理について説明する。図5(a)は、モータ30を駆動するためのPWM制御信号の例を、PWM信号に変換した状態で模式的に示し、図5(b)は、カウンタ23のカウント値Cの例を示す。なお、図5(a)において、上向きのパルスが正方向に駆動する信号を示し、下向きのパルスが正方向に対して回転方向が反転した逆方向に駆動する信号を示す。
位置ホールドモードにおいて、モータ30の回転位置を保持させるPWM信号のデューティ比が25%である場合、モータ制御部10は、モータ30の駆動周期ω毎にデューティ比25%のPWM信号を生成するためのPWM制御信号を出力し、閾値時間tthが経過する前に、回転方向を指示する指示信号の符号の極性を反転させる。
なお、以下では、モータ30の回転位置を保持させるPWM信号のデューティ比を、回転位置保持デューティ比HDと呼ぶ。
すなわち、モータ制御部10において制御部11は、回転位置保持デューティ比HDのPWM信号の生成と、所定の回転方向とを指示する指示信号を生成し、PWM制御信号生成部12に供給する。PWM制御信号生成部12は、指示信号に基づき回転位置保持デューティ比HDに対応するPWM制御信号を生成し、プリドライバ20に供給する。また、PWM制御信号生成部12は、指示信号から符号を示す情報を取り出し、設定部14に供給する。設定部14は、この符号を取り出す情報に基づき例えば正方向の回転方向を指示するCW/CCW信号を生成し、プリドライバ20に供給する(図5(a))。回転位置保持デューティ比HDのPWM信号により回転方向を正方向にモータ30が駆動されている間は、モータ30の回転位置が保持され、図5(b)に例示されるように、カウンタ23のカウント値Cが増加し続ける。閾値時間tthは、例えば、このカウント値Cが閾値Cthに達する直前の時間を予めモータ制御部10に設定しておく。
モータ制御部10は、この閾値時間tthに達すると、モータ30の回転方向を反転させるようなCW/CCW信号をプリドライバ20に対して出力して反転させた回転方向を設定し、この反転させた回転方向で回転位置保持デューティ比HDによるモータ30の駆動を行う。CW/CCW信号をプリドライバ20に入力することで、カウンタ23においてカウント値Cがリセットされる。モータ制御部10は、反転された回転方向での駆動を例えば1周期分行った後、再びCW/CCW信号をプリドライバ20に対して出力し、出力極性を元の極性に戻す。
このように制御することで、カウンタ23のカウント値Cが閾値Cthに到達することが無くなり、位置ホールド状態におけるロック状態の誤検知を回避することができる。一方で、この既知の技術において設定される閾値時間tthは、モータ30毎に異なる値となるため、例えば製品毎に調整が必要となり、煩わしかった。
<実施形態によるロック状態の誤検知回避>
次に、実施形態によるロック状態の誤検知回避について説明する。実施形態では、位置ホールドモードにおいて、モータ30の回転方向を一定周期、例えばモータ30の駆動周期ωの1周期毎に反転させる。図6を用いて、実施形態に係るロック状態検知の回避処理について説明する。図6(a)は、モータ30を駆動するためのPWM制御信号の例を模式的に示し、PWM信号に変換した状態で示し、図6(b)は、カウンタ23のカウント値Cの例を示す。なお、図6(a)において、上向きのパルスが正方向に駆動する信号を示し、下向きのパルスが逆方向に駆動する信号を示す。
図6(a)に例示されるように、位置ホールドモードでは、PWM制御信号生成部12は、モータ30の駆動周期ω毎に回転位置保持デューティ比HDに対応するPWM制御信号を生成し、プリドライバ20に供給する。それと共に、設定部14は、制御部11の制御に従い、モータ30の回転方向をモータ30の駆動周期ω毎に交互に反転させるCW/CCW信号を出力し、プリドライバ20に供給する。
図6(a)の例では、モータ制御部10は、駆動周期ω0においてCW/CCW信号により正方向の回転を指示し、次の駆動周期ω1においてCW/CCW信号により逆方向の回転を指示する。モータ制御部10は、さらに次の駆動周期ω2においてCW/CCW信号により正方向の回転を指示する。
ロック状態は、モータ30の駆動周期ωの複数周期分について検知することが望ましい。したがって、閾値Cthは、モータ30の駆動周期ωの複数周期でカウント値Cが到達する値が用いられる。そのため、図6(b)に例示されるように、モータ30が位置ホールド状態に駆動されていても、カウント値Cが閾値Cthに達することが無く、位置ホールド状態のモータ30がロック状態にあると誤検知されることが防がれる。
なお、モータ制御部10が逆方向の回転を指示する際には、PWM信号のデューティ比を、回転位置保持デューティ比HDに対して小さいデューティ比とすると、反転時の振動などが抑制され、好ましい。図7は、回転位置保持デューティ比HDの25%に対して、出力極性の反転時のPWM信号のデューティ比を1%とした場合の例である。このPWM信号の出力極性の反転時のデューティ比は、可能な限り小さい値であることが望ましい。
<実施形態に係るモータ制御部の動作>
次に、実施形態に係るモータ制御部10の動作の例について、図8のフローチャートを用いて説明する。なお、図8のフローチャートの実行に先立って、モータ制御部10は、後述する極性フラグを予めデフォルト側の回転方向に対応する値に設定しておくものとする。デフォルト側の回転方向は、例えばモータ30の駆動対象を予め定められた方向に駆動する際の、モータ30の回転方向である。
ステップS100で、モータ制御部10は、コントローラからの指示を待機する。モータ制御部10は、コントローラからの指示を含む制御信号を受信すると、ステップS101で、制御信号からモータ30の駆動モードを取得する。ここでは、駆動モードとして、通常駆動モード、位置ホールドモードおよび停止モードの3モードが定義されているものとする。
モータ制御部10は、ステップS102で、取得した駆動モードが通常駆動モード、位置ホールドモードおよび停止モードのうち何れであるかを判定する。モータ制御部10は、駆動モードが通常駆動モードであると判定した場合、処理をステップS103に移行させる。
ステップS103で、モータ制御部10は、コントローラから受信した制御信号に含まれる回転方向および回転速度の情報をセットする。次のステップS104で、モータ制御部10は、ステップS103でセットされた回転方向および回転方向に従い、モータ30を駆動するためのPWM信号のデューティ比をセットすると共に、回転方向に対応した極性フラグの値をセットする。極性フラグの値は、例えば設定部14に対して設定される。次のステップS105で、モータ制御部10は、ステップS104でセットされたデューティ比および極性フラグに従いPWM制御信号およびCW/CCW信号を生成し、プリドライバ20に送信する。
ステップS105で各信号のプリドライバ20への送信が終了すると、モータ制御部10は、処理をステップS106に移行させ、モータ30の次の駆動周期を待機する。モータ30の次の駆動周期が到来すると、モータ制御部10は、処理をステップS107に移行させてコントローラからの指示の有無を判定する。若し、コントローラからの制御信号を受信していないと判定した場合、モータ制御部10は、処理をステップS106に戻し、モータの次の駆動周期を待機する。一方、コントローラからの制御信号を受信したと判定した場合、処理をステップS101に戻す。
上述のステップS102で、モータ制御部10が駆動モードが位置ホールドモードであると判定した場合、処理がステップS110に移行される。ステップS110において、直前の駆動モードが例えば通常駆動モードであって、モータ30が回転していた場合には、モータ制御部10は、モータ30を減速させ停止させる。例えば、モータ制御部10は、モータ30の回転速度を減速および停止させるようなPWM制御信号を生成する。モータ30の停止は、BRAKE信号により行ってもよい。
次のステップS111で、モータ制御部10は、モータ30の停止に伴う位置誤差の所定範囲への収束を待機する。モータ30の停止に伴う位置誤差の収束について、図9を用いて説明する。図9(a)は、モータ30を減速制御から停止させる場合における、時間と目標速度との関係の例を示す。図9(a)の下に、図9(a)と時間軸を対応させて、モータ30の駆動状態(減速動作および位置ホールド状態)を示す。図9(b)は、時間と位置誤差との関係の例を示す。
例えば、画像形成装置における用紙搬送では、用紙の停止位置が重要となる。一方で、モータ30の減速時の速度や、モータ30に対する負荷の状態などによって、与えられた減速度での減速動作が終了した時点で、用紙が目標の停止位置に到達できない場合がある。
このため、モータ制御部10は、モータ停止位置の位置誤差補正制御を行う。位置誤差補正制御は、図9(b)に示すように、モータ30の正転/逆転を繰り返し実行することで行われる。また、位置誤差が所定範囲に収まると、その旨が例えばコントローラからモータ制御部10に通知される。なお、図2(b)および図2(c)を用いて説明したような、モータ30の駆動状態が位置ホールド状態の場合において外乱により位置誤差が生じた場合も、同様の位置誤差補正制御がなされる。
ステップS111で、モータ制御部10は、位置誤差が所定範囲に収束したと判定した場合、処理をステップS112に移行させ、極性フラグがデフォルト側および反転側の何れを示す値に設定されているかを判定する。若し、極性フラグが反転側を示す値に設定されていると判定した場合、モータ制御部10は、処理をステップS113に移行する。
ステップS113で、モータ制御部10は、モータ30を駆動するためのPWM信号のデューティ比を、モータ30の回転方向を反転させた場合のPWM信号として予め定められた値にセットする。一例として、図7を用いて説明したように、回転方向を反転させないデフォルト側でのPWM信号のデューティ比(すなわち回転位置保持デューティ比HD)が25%の場合に、この25%よりも小さい値(1%など)に、デューティ比をセットする。
次のステップS114で、モータ制御部10は、ステップS113でセットしたデューティ比に従いPWM制御信号を生成すると共に、極性フラグに従い反転側の回転方向を示すCW/CCW信号を生成する。モータ制御部10は、生成したこれらPWM制御信号およびCW/CCW信号を、プリドライバ20に送信する。そして、次のステップS115で、モータ制御部10は、極性フラグをデフォルト側にセットし、処理を上述したステップS106に移行させる。
一方、上述のステップS112で、極性フラグがデフォルト側を示す値に設定されていると判定した場合、モータ制御部10は、処理をステップS116に移行させる。
ステップS116で、モータ制御部10は、モータ30を駆動するためのPWM信号のデューティ比を、デフォルト側のPWM信号として予め定められた値(回転位置保持デューティ比HD)にセットする。
次のステップS117で、モータ制御部10は、ステップS116でセットしたデューティ比に従いPWM制御信号を生成すると共に、極性フラグに従いデフォルト側の回転方向を示すCW/CCW信号を生成する。モータ制御部10は、生成したこれらPWM制御信号およびCW/CCW信号を、プリドライバ20に送信する。そして、次のステップS118で、モータ制御部10は、極性フラグを反転側にセットし、処理を上述したステップS106に移行させる。
上述のステップS102で、モータ制御部10はが駆動モードが停止モードであると判定した場合、処理がステップS120に移行される。モータ制御部10は、ステップS120でモータ30の停止処理を行い、処理を上述したステップS106に移行させる。
<実施形態に係るプリドライバの動作>
次に、実施形態に係るプリドライバ20の動作の例について、図10のフローチャートを用いて説明する。ステップS200で、プリドライバ20は、モータ制御部10からPWM制御信号を受信したか否かを判定する。若し、PWM制御信号を受信していないと判定した場合、プリドライバ20は、次のステップS220で、モータ30を停止状態に駆動し、ステップS221でカウンタ23のカウント値Cを0にリセットする。そして、処理がステップS200に戻される。
一方、ステップS200でモータ制御部10からPWM制御信号を受信したと判定すると、処理が次のステップS201に移行される。ステップS201で、プリドライバ20は、モータ制御部10から受信したPWM制御信号に基づきPWM信号を生成する。
次のステップS202で、プリドライバ20は、ホール信号検出部24の検出出力に基づきホール信号の変化が検出されたか否かを判定する。若し、変化が検出されたと判定した場合、処理がステップS212に移行され、カウンタ23のカウント値Cが0にリセットされる。ステップS212でカウント値がリセットされた後、処理が後述するステップS206に移行される。一方、変化が検出されないと判定した場合、処理がステップS203に移行される。
ステップS203で、プリドライバ20は、モータ制御部10からCW/CCW信号を受信したか否かを判定する。若し、CW/CCW信号を受信したと判定した場合、処理がステップS210に移行され、受信したCW/CCW信号に従いロジック回路22によりモータ30の回転方向が制御される。そして、処理がステップS212に移行され、カウンタ23のカウント値が0にリセットされる。一方、ステップS203でCW/CCW信号を受信していないと判定した場合、処理がステップS204に移行される。
ステップS204で、プリドライバ20は、モータ制御部10からBRAKE信号を受信したか否かを判定する。若し、BRAKE信号を受信したと判定した場合、処理がステップS211に移行され、ロジック回路22によりブレーキ停止制御がなされる。そして、処理がステップS212に移行され、カウンタ23のカウント値が0にリセットされる。一方、BRAKE信号を受信してないと判定した場合、処理がステップS205に移行される。
ステップS205では、カウンタ23において、カウント値Cが、例えば1を加算されて増加される。そして、処理がステップS206に移行され、プリドライバ20は、カウンタ23のカウント値Cが閾値Cth以上であるか否かを判定する。若し、カウント値Cが閾値Cth未満であると判定した場合、処理がステップS200に戻される。
一方、ステップS206で、カウント値Cが閾値Cth以上であると判定した場合、処理がステップS207に移行され、モータ30の駆動が遮断される。例えば、プリドライバ20において、ロジック回路22からモータ30に供給されるモータ駆動信号が遮断される。PWM制御信号に基づくPWM信号の生成を停止してもよい。
以上説明したように、実施形態によれば、モータを位置ホールド状態に駆動する場合において、モータの駆動周期毎にモータの回転方向を反転させる指示を出し、ロック状態を検知するカウント値を駆動周期毎にリセットするようにしている。そのため、位置ホールド状態において当該カウント値が閾値を超えることが無く、位置ホールド状態をロック状態と誤検知されるのが防がれる。
<画像形成装置への適用例>
次に、図11は、実施形態によるモータ制御システム1を適用可能な画像形成装置100の一例の構成を示す。図11に例示される画像形成装置100は、タンデム型カラープリンタである。画像形成装置100本体の上方にあるボトル収容部101には、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した4つのトナーボトル102Y、102M、102C、102Kが着脱自在(交換自在)に設置されている。
ボトル収容部101の下方には中間転写ユニット85が配設されている。その中間転写ユニット85の中間転写ベルト78に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部74Y、74M、74C、74Kが並設されている。
各作像部74Y、74M、74C、74Kには、それぞれ、感光体ドラム75Y、75M、75C、75Kが配設されている。また、各感光体ドラム75Y、75M、75C、75Kの周囲には、それぞれ、帯電部73、現像部76、クリーニング部77、除電部(図示しない)などが配設されている。そして、各感光体ドラム75Y、75M、75C、75Kで、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)が行われて、各感光体ドラム75Y、75M、75C、75K上に各色の画像が形成されることになる。
感光体ドラム75Y、75M、75C、75Kは、図示されない駆動モータによって図6中の時計方向に回転駆動される。そして、帯電部73の位置で、感光体ドラム75Y、75M、75C、75Kの表面が一様に帯電される(帯電工程)。
その後、感光体ドラム75Y、75M、75C、75Kの表面は、露光部103から発せられたレーザ光の照射位置に達して、この位置での露光走査によって各色に対応した静電潜像が形成される(露光工程)。
その後、感光体ドラム75Y、75M、75C、75Kの表面は、現像装置76との対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、各色のトナー像が形成される(現像工程)。
その後、感光体ドラム75Y、75M、75C、75Kの表面は、中間転写ベルト78及び第1転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム75Y、75M、75C、75K上のトナー像が中間転写ベルト78上に転写される(1次転写工程)。このとき、感光体ドラム75Y、75M、75C、75K上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム75Y、75M、75C、75Kの表面は、クリーニング部77との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム75Y、75M、75C、75K上に残存した未転写トナーがクリーニング部77のクリーニングブレードによって機械的に回収される(クリーニング工程)。
最後に、感光体ドラム75Y、75M、75C、75Kの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム75Y、75M、75C、75K上の残留電位が除去される。こうして、感光体ドラム75Y、75M、75C、75K上で行われる、一連の作像プロセスが終了する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト78上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト78上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ユニット85は、中間転写ベルト78、4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79K、2次転写バックアップローラ82、クリーニングバックアップローラ83、テンションローラ84、中間転写クリーニング部80、等で構成される。中間転写ベルト78は、3つのローラ82〜84によって張架および支持されると共に、ローラ82の回転駆動によって図6中の矢印方向に無端移動される。
4つの1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kは、それぞれ、中間転写ベルト78を感光体ドラム75Y、75M、75C、75Kとの間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kに、トナーの極性とは逆の転写バイアスが印加される。
そして、中間転写ベルト78は、矢印方向に走行して、各1次転写バイアスローラ79Y、79M、79C、79Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム75Y、75M、75C、75K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト78上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト78は、2次転写ローラ89との対向位置に達する。この位置では、2次転写バックアップローラ82が、2次転写ローラ89との間に中間転写ベルト78を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト78上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト78には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト78は、中間転写クリーニング部80の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト78上の未転写トナーが回収される。こうして、中間転写ベルト78上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。
ここで、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、画像形成装置100の下方に配設された給紙部104から、給紙ローラ97やレジストローラ対98等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部104には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ97が図11中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対98のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対98に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対98のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト78上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対98が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着装置90の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ローラ91及び加圧ローラ92による熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対99のローラ間を経て、装置外へと排出される。排紙ローラ対99によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部93上に順次スタックされる。こうして、画像形成装置100における、一連の画像形成プロセスが完了する。
実施形態に係るモータ制御システム1により制御されるモータ30は、上述したレジストローラ対98を駆動する駆動系の動力として用いることができる。例えば、記録媒体Pをレジストローラ対98のローラニップの位置で一旦停止させる際のモータ30のモータ駆動モードを、位置ホールドモードとする。位置ホールドモードによりモータ30の回転駆動を停止させることで、モータ30すなわちレジストローラ対98の回転位置が保持され、記録媒体Pの位置が保持される。
このとき、実施形態によれば、位置ホールド状態で記録媒体Pの位置を保持している期間は、モータ30が駆動周期毎に反転制御される。そのため、ロック状態を検知するカウント値が駆動周期毎にリセットされて閾値を超えることが無く、長時間、記録媒体Pの停止状態が継続してもロック状態と誤検知されることが防がれる。
なお、実施形態に係るモータ制御システム1により制御されるモータ30の適用対象は、レジストローラ対98の駆動源に限られず、画像形成装置100において位置を保持する駆動制御が必要な他の動力源として適用してもよい。
上述の実施形態は、本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。
1 モータ制御システム
10 モータ制御部
11 制御部
12 PWM制御信号生成部
20 プリドライバ
21 PWM信号生成部
22 ロジック回路
23 カウンタ
24 ホール信号検出部
30 モータ
特開2002−347296号公報

Claims (5)

  1. モータにトルクを発生させるための駆動制御信号に基づくモータ駆動信号により前記モータを一定周期で駆動すると共に、所定間隔でカウント値を計数し該モータの状態が変化することで該カウント値がリセットされるカウンタの、該モータが駆動される複数周期分のカウント値に対応する閾値を、該カウンタに計数されたカウント値が超えた場合に、該モータへの該モータ駆動信号の供給を遮断する駆動回路に対して該駆動制御信号を供給するモータ制御装置であって、
    一定周期で駆動制御される前記モータの回転方向を設定する設定部と、
    前記モータの駆動モードが、該モータの回転位置を保持するように駆動する位置ホールドモードである場合に、前記設定部を制御して、前記回転方向を、第1の回転方向と該第1の回転方向に対して反転した第2の回転方向とに、前記一定周期毎に交互に設定させる制御部と、
    前記駆動制御信号を生成する生成部と
    を有する
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記制御部は、
    前記生成部を制御して、駆動モードが前記位置ホールドモードの場合に、予め定められた第1の回転方向のトルクよりも、前記第2の回転方向のトルクを小さくする前記駆動制御信号を生成させる制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記モータは、ブラシレスDCモータである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のモータ制御装置。
  4. モータにトルクを発生させるための駆動制御信号に基づくモータ駆動信号により前記モータを一定周期で駆動すると共に、所定間隔でカウント値を計数し該モータの状態が変化することで該カウント値がリセットされるカウンタの、該モータが駆動される複数周期分のカウント値に対応する閾値を、該カウンタに計数されたカウント値が超えた場合に、該モータへの該モータ駆動信号の供給を遮断する駆動回路に対して該駆動制御信号を供給するモータ制御方法であって、
    一定周期で駆動制御されるモータの回転方向を設定する設定ステップと、
    前記モータの駆動モードが、該モータの回転位置を保持するように駆動する位置ホールドモードである場合に、前記設定ステップを制御して、前記回転方向を、第1の回転方向と該第1の回転方向に対して反転した第2の回転方向とに、前記一定周期毎に交互に設定させる制御ステップと、
    前記駆動制御信号を生成する生成ステップと
    を有する
    ことを特徴とするモータ制御方法。
  5. 請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のモータ制御装置と、
    前記モータ制御装置により制御される前記モータにより搬送駆動される記録媒体に画像を形成する画像形成部と
    を有する
    ことを特徴とする画像形成装置。
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