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JP5812757B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シートを搬送する搬送装置を備えた画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機あるいはファクシミリ等の画像形成装置は、通常、複数枚積載されたシート材から1枚ずつシート材を取り出して搬送する搬送装置を備えている。搬送装置は、駆動源によって回転駆動される搬送ローラと、搬送ローラに対向して配置されて搬送ローラの回転に従動するピンチローラと、を有している。搬送装置は、搬送ローラとピンチローラとでシート材を狭持した状態で搬送ローラを回転させることによってシート材の搬送を行っている。
このような搬送装置には、シート材の搬送方向に対するシート材の斜行を補正(矯正)する斜行補正機構を有しているものがある。レジストローラやレジストシャッタ等にシート材の先端を突き当てることで、搬送方向に対するシート材の斜行を矯正することができる。シート材の斜行補正は、シート材に画像を形成する画像形成部に対してシート材の搬送方向の上流で行われる。
斜行されたシート材が斜行補正されたとき、斜行を補正するための部材と搬送機構との間でシート材がねじれ、図22に示すような回転力Mが発生する。つまり、斜行補正後のシート材の先端は搬送方向に対して直交する方向に揃っているが、シート材を搬送中のローラ対がシート材を斜行した状態のままシート材を狭持していることがある。このため、斜行補正を行った後のシート材が、この回転力Mによって再び斜行してしまうという問題が生じることがある。
図22に示すように、特許文献1に記載のシート搬送装置では、シート材を搬送する搬送ローラR1,R2,R3が回転軸Cに支持されている。搬送ローラR1,R2,R3は、回転軸Cが延在する方向に沿って当該回転軸Cに取り付けられており、回転軸Cに沿った方向にコイルバネS1〜S6を介して移動可能になっている。このシート搬送装置では、シート材Pの搬送方向Tの前端をレジストローラAに突き当てることでシート材Pの斜行を補正している。そして、斜行を補正した後のシート材Pのねじれ(ゆがみ)による回転力Mから発生するスラスト力Fは、搬送ローラR1,R2,R3が回転軸Cに沿って移動することによって解消されている。これにより、上述した回転力Mが解消され、斜行補正後にシート材Pが再び斜行するという上記の問題が解決される。
さらに、スラスト力Fによって移動した搬送ローラR1〜R3は、搬送ローラR1〜R3の軸方向の両側からコイルバネS1〜S6によってそれぞれ付勢されることにより、所定の位置へ復帰できるように構成されている(特許文献1参照)。
特許文献2には、給紙ローラを移動可能なアーム部材で支持し、給紙ローラとピンチローラとのニップ(狭持)をアーム部材の移動により解除することで、斜行補正で生じた用紙のねじれを解消するということが記載されている。
特開平2−18244号公報 米国特許第7533878号明細書
上述した特許文献1に記載のシート搬送装置では、複数の搬送ローラR1,R2,R3が回転軸Cの軸方向に常に移動可能にされている。そのため、シート材Pの斜行補正を行うレジストローラAにシート材Pが突き当てられるまでの間、シート材Pの搬送が不安定になるという課題がある。さらに、特許文献1に記載のシート搬送装置では、搬送ローラR1,R2,R3が搬送軸Cの回転方向に対して一体的に設けられているので、シート材の斜行補正量が比較的大きい場合、シート材のねじれを解消するには不十分なことがある。このため、搬送ローラR1,R2,R3とレジストローラAとの間に生じるシート材Pのねじれを十分に解消するには、多少なりともシート材Pを搬送ローラR1,R2,R3に対して滑らせる必要がある。しかしながら、一方で、シート材Pを搬送するのに十分な搬送力を得るためには、シート材Pと搬送ローラR1,R2,R3との滑りを極力抑える必要がある。これらの相反する条件を両立させることは困難である。
上記のように特許文献1に記載のシート搬送装置では、シート材の斜行を抑えると共にシート材の搬送を安定に行うことは困難である。そのため、斜行矯正後のシート材の搬送において、シート材の幅方向の両側での搬送力の差及び搬送距離の乱れが生じ、再びシートが斜行する要因となっていた。このようなシート搬送装置を画像形成装置、特に高画質なインクジェット記録装置に適用した場合には、シート材に記録された画像に色ムラや濃度ムラが発生するという課題がある。
また、特許文献2に記載の構成では、給紙ローラとピンチローラとのニップを解除するための駆動部の構成について具体的な記載がない。例えば、給紙ローラを専用のモータで駆動し、モータの回転方向を切り替えてアーム部材の移動を制御し、ニップを解除する方法が考えられる。しかしながら、モータの追加や複数の駆動部を設ける必要があり、製造コストの増加や装置の大型化を招いてしまうという課題がある。
そこで、本発明は、上述した課題のいずれか1つを解決するため、シート材の斜行補正を行った後に再び生じるシート材の斜行を抑えると共に、シート材を安定に搬送することができるシート搬送装置を備えた画像形成装置提供する。
上述した目的を達成するため、本発明の一実施形態に係る画像形成装置は、シート搬送する第1のローラと、前記シートの搬送方向において前記第1のローラの下流側に配置され、前記シートを前記搬送方向に搬送する第1の方向と、前記シートを前記搬送方向の反対方向に搬送する第2の方向とに回転する第のローラと前記搬送方向において前記第2のローラの下流側に配置され、前記シートに画像を形成する画像形成動作を行う画像形成部と、前記第1のローラおよび前記第2のローラを駆動するモータと、前記第1のローラに付勢され、前記第1のローラと共に前記シートを狭持するピンチローラと、前記第1のローラを揺動可能に支持するアームとを備え、前記画像形成動作を行う前に、前記第2のローラに前記シートの先端を押し当てることによって当該シートにループを形成し当該シートの斜行を矯正する斜行矯正動作を行う画像形成装置であって、前記モータから前記第1のローラに駆動を伝達し、前記第2のローラが前記第1の方向に第1の搬送速度で回転しているときに前記第1のローラを前記搬送方向に前記第1の搬送速度よりも小さい第2の搬送速度で回転させる駆動伝達機構を備え、前記斜行矯正動作を行った後から前記シートが所定の位置に搬送されるまでの搬送動作において、前記シートを前記第1のローラおよび前記第2のローラによって搬送することにより前記斜行矯正動作によって形成された前記シートのループを解消し前記シートに閾値を超えた張力をかけることにより前記アームを揺動させて前記第1のローラを前記ピンチローラと離間させることを特徴とする
本発明によれば、シートの斜行補正を行った後に再び生じるシートの斜行を抑えると共に、シートを安定に搬送することができる。
一実施形態における搬送装置を備えた画像形成装置の斜視図である。 一実施形態における搬送装置を備えた画像形成装置の縦断面図である。 搬送装置の、シートがセットされていないシート積載部の斜視図である。 搬送装置の、シートがセットされている状態のシート積載部の斜視図である。 搬送装置の給送手段の一実施形態の裏面図である。 給送部と分離部と反転搬送部と水平搬送部の縦断面図である。 反転搬送部を構成しているインナーガイドユニットを上方から見た斜視図である。 PFローラユニットを上方から見た斜視図である。 インナーガイドユニットの分解図である。 反転搬送部を構成しているアウターガイドユニットの断面図である。 アウターガイドを斜め前方から見た斜視図である。 シートの搬送抵抗とそれに応じて発生するPFローラとPFピンチローラとの当接力を示したグラフである。 PFローラ、LFローラ、排送ローラを駆動する駆動列全体を後部上方から見た斜視図である。 LFローラからPFローラユニットへ駆動を伝達する駆動列を上方から見た斜視図である。 LFローラからPFローラユニットへ駆動を伝達する駆動列を上方から見た斜視図である。 給送開始後の一タイミングにおけるシートの位置及び状態を示している。 図16に記載のタイミング後のあるタイミングにおけるシートの位置及び状態を示している。 図17に記載のタイミング後のあるタイミングにおけるシートの位置及び状態を示している。 図18に記載のタイミング後のあるタイミングにおけるシートの位置及び状態を示している。 図19に記載のタイミング後のあるタイミングにおけるシートの位置及び状態を示している。 搬送装置を制御する制御装置の概略を示したブロック図である。 特許文献1に記載のシート搬送装置の正面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を具体的に説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一又は対応する部分を示すものである。図1は本発明の一実施形態おける搬送装置を備えた画像形成装置の斜視図である。図2は、図1の画像形成装置の縦断面図である。図1及び図2において、搬送装置10は、シート積載部11と給送部12と分離部13と反転搬送部14と両面搬送部15と水平搬送部16とを備えている。
上記構成においてシート積載部11にセットされたシート束は給送部12と分離部13によって1枚のシートに分離されて反転搬送部14に送られる。反転搬送部14は、U字状に湾曲した搬送経路を有しており、シートは、この搬送経路で表裏が反転されて水平搬送部16に送られ、画像形成部17を通って装置外に排送(排出)される。なお、画像形成部(画像処理部)17は、記録部もしくは読取部などのシートに画像形成(画像処理)が可能なユニットで構成されている。
[シート積載部の構成について]
次に、シート積載部11の構成について説明する。図3はシートがセットされていない状態のシート積載部11を斜め上方から見た斜視図である。図4はシートがセットされた状態のシート積載部11を斜め上方から見た斜視図である。図3及び図4において、シート積載部11は、複数枚のシートSを略水平に保持するためのシート積載面31と、シートSの両側をガイドするサイドガイド32a、32bと、シートSの先端をガイドするための先端基準面33と、を備えている。先端基準面33は揺動可能に設けられていて、給送動作以外のときはシートSの給送方向に対して略直角になっており、ユーザがシートSをセットするときの突き当て基準になっている。一方、シートの給送中には、先端基準面33は搬送経路外に退避する。
[給送部について]
次に、給送部12の構成について説明する。図5は給送部12を構成する給送手段を下方から見た裏面図である。給送部12は、給送ローラ51と、給送ローラ51を揺動可能に軸支するスイングアーム52と、を有する(図2も参照)。スイングアーム52のフック部52eと給送ベース58の不図示のフック部との間に張架されたバネ手段として、付勢バネ53が設けられている。また、給送部12は、給送ローラ51へ駆動を伝達するための駆動シャフト54と、駆動シャフト54の出力ギア54aと、不図示の駆動源からの駆動を駆動シャフト54に伝達するための入力ギア54bと、を有する。入力ギア54bと出力ギア54aとの間には、一方向へのみトルクを伝達するワンウェイクラッチ55が取り付けられている。ワンウェイクラッチ55は、給送ローラ51がシートを搬送する方向に回転するときに、入力ギア54bから出力ギア54aへのトルクを伝達するようになっている。スイングアーム52には、駆動シャフト54の出力ギア54aからの駆動を給送ローラギア56へ伝達するためのアイドラギア57a、57bが軸支されている。スイングアーム52は、給送ベース58の下面側に回動(揺動)可能に取り付けられている。また駆動シャフト54も、スイングアーム52の回動支点と同軸に、給送ベース58に回転自在に嵌合軸支されている。
[分離部について]
図6は、給送部12と分離部13と反転搬送部14と水平搬送部16の縦断面図である。図3と図6を用いて分離部13の構成について説明する。分離部13は、コスト的に有利な分離土手方式であることが好ましい。本実施形態では、分離部13は、分離土手として機能し、給送方向に対して傾斜している面を有する土手部61と、土手部61の中央に設けられた分離補助部材62と、シート積載面31に取り付けられた分離シート63と、を有する。分離補助部材62は、土手部61の傾斜面よりわずかに突出しており、シートSが給送されるとシートSの先端と接触して抵抗を与えるようになっている。さらに分離補助部材62は水平方向に可動自在に取り付けられており、所定の荷重で強く押し付けられると退避するようになっている。本構成において、給送ローラ51が回転駆動されると、シート積載部11に積載されたシートSは給送ローラ51によって押さえられながら送り出される。シートSの先端が分離補助部材62および土手部61に押し付けられて抵抗を受けると、シートSの腰(中央部)とシートSの先端で受ける摩擦力によって、最上位のシートがその下側のシート(次位以下のシート)から分離される。これにより、1枚のシートSだけが搬送経路へ給送される。
[反転搬送部について]
次に、反転搬送部14の構成について説明する。図7は反転搬送部14を構成しているインナーガイドユニット71を上方から見た斜視図である(図6も参照)。図8はPFローラユニット74を上方から見た斜視図である(図6も参照)。図9はインナーガイドユニット71の分解図である。図10は反転搬送部14を構成しているアウターガイドユニット72の断面図である(図6も参照)。図11はアウターガイドユニット72を斜め正面から見た斜視図である。
反転搬送部14は、インナーガイドユニット71とアウターガイドユニット72とを備えている。インナーガイドユニット71は、シートの表裏を反転する反転搬送路の内側のガイドを形成し、後述する各部材を支持しているインナーガイド73と、反転搬送路内のシートを搬送するPFローラユニット74と、を有する。アウターガイドユニット72は、反転搬送路の外側のガイドを形成し、後述する各部材を支持しているアウターガイド75と、PFローラユニット74と協働してシートを搬送するPFピンチローラユニット76と、を備えている。反転搬送路は湾曲した湾曲パスを有している。
図7、図8および図9において、PFローラ77は、ゴム等の高摩擦部材を外周に有し、PFアーム(アーム部材)78の先端に軸支されている。PFアーム78は、該PFアームに一体に形成された軸78a、78bをインナーガイドの穴73a、73bに軸支することで揺動可能に支持されている。PFシャフト79の一端はPFアームの軸78aと同軸に形成された穴に軸支され、一端はクラッチ80を介してインナーガイド73に軸支されている。この状態でPFアーム78は、インナーガイド73に形成された回転規制部91とPFアーム78の係合部とにより所定の範囲で回転可能になっている。PFアーム78の揺動支点78cは、反転搬送路を搬送されるシートの搬送方向に対して、シートとPFローラ77の接触点を基準として上流側に設定されている。また、PFシャフト79の他端にはPF出力ギア81が固定されており、PF出力ギア81はPFローラ77と一体で回転するPFローラギア82と噛み合っている。クラッチ80の一端には扁平の係合部80aが形成されている。一方、不図示の駆動源と接続されているPF入力ギア83と一体で回転するPFギアシャフト84には、係合部80aと係合する溝84aが形成されている。PFギアシャフト84にはクラッチばね85が取り付けられており、クラッチばね85の一端を不図示の駆動フレームに固定することで一方向のみ回転が可能になっている。
上記構成により、PF入力ギア83が時計回り(図中CW方向)に回転すると、クラッチばね85が緩み、PFギアシャフト84が回転可能になる。すると係合部80a、溝84a、クラッチ80を介して駆動力がPFシャフト79に伝達され、PF出力ギア81が時計回りに回転し、その結果、PFローラギア82とPFローラ77が反時計回り(図中CCW方向)、すなわちシートの搬送方向に回転する。一方、PF入力ギア83の駆動を止めた状態でPFローラ77を搬送方向(CCW方向)に回転させると、クラッチ80の作用によりPFシャフト79とPFギアシャフト84との駆動が遮断される。そのため、クラッチばね85が緩んでトルクが働かず、PFローラ77は低い駆動トルクで回転可能になっている。
さらに、PF入力ギア83の駆動を止めた状態でPFローラ77を時計回り(CW方向)に回転させると、クラッチ80の作用によりPFギアシャフト84に駆動が伝達されるが、クラッチばね85が閉まるため回転不能になる。
また、PFアーム78には、図6において時計回り(CW方向)に付勢力の発生する予圧バネ90が取り付けられており、予圧バネ90の作用によって後述のPFピンチローラ86に接触した状態で停止している。一例として、予圧バネ90は、30gf(約0.294N)の付勢力を発生させた。PFピンチローラ86は、PFアーム78と押圧してPFアーム78の駆動に伴い回転駆動される。PFアーム(駆動ローラ)78とPFピンチローラ(従動ローラ)86は、シートを挟持しつつシートを搬送する第1のローラ対を構成している。
図10及び図11において、PFピンチローラ86はPFピンチローラホルダ87の一端に軸支されている。PFピンチローラホルダ87は、該PFピンチローラホルダに一体に形成された軸87aを、アウターガイド75に形成された穴に軸支することで揺動可能に軸支されている。PFピンチローラホルダ87の裏面87bとアウターガイドの対向部75bとの間にはPFピンチローラバネ88が設けられている。PFピンチローラホルダ87は、PFピンチローラバネ88により矢印V方向に付勢されており、アウターガイド75に設けられたストッパ89によりその位置が規制されている。
次に、シートの搬送抵抗と、PFローラ77とPFピンチローラ86との当接力について説明する。図12は、シートの搬送抵抗とそれに応じて発生するPFローラ77とPFピンチローラ86との当接力を示したグラフである。PFローラ77とPFピンチローラ86との当接力は、両ローラが互いに押し合う力によって定義される。図12に示すグラフ中、横軸はシートの搬送抵抗を示しており、縦軸はPFローラ77とPFピンチローラ86との当接力を示している。
図6において、PFアーム78は、シートの搬送抵抗F2によりPFローラ77に生じる偶力によって、PFローラ77がPFピンチローラ86へ与える付勢力を増加させる方向(すなわちPFアーム78がCW方向に回転)に揺動可能に構成されている。つまり、PFアーム78は、シートの搬送抵抗が大きいほどPFローラ77をPFピンチローラ86に押し付けるように揺動し、搬送抵抗F2に応じた摩擦力が発生するようになっている。図12に示すように、PFローラ77とPFピンチローラ86の当接力は、搬送抵抗のない待機状態においては予圧バネ90によって発生する力(予圧)のみである。シートの搬送状態において搬送抵抗F2が増大すると、PFアーム78に働く偶力によって搬送抵抗F2に応じた当接力が発生する。さらに搬送抵抗F2が増大してPFピンチローラバネ88に生じている付勢力を超えた当接力(図12のFaからFbまでの区間)になると、PFピンチローラホルダ87は支点(軸)87aを中心に反時計回り(図中CCW方向)に回転して退避する。PFアーム78はそれに追従して時計回り(図中CW方向)に揺動(回転)する。さらに搬送抵抗F2が増大すると、PFアーム78の揺動は回転規制部91によって規制され、その結果、当接力が増大しなくなる。
[水平搬送部について]
次に、水平搬送部16について説明する。図2において、LFローラ101は金属軸の表面にセラミックの微小粒をコーティングした構成になっており、その両軸の金属部分はシャーシに取り付けられた軸受け部に支持されている。ピンチローラホルダ103には、ピンチローラばね104によってLFローラ101の表面に付勢されている複数のピンチローラ105が保持されており、ピンチローラ105はLFローラ101の表面に当接してこれに従動する。LFローラ101とピンチローラ105は、シートを挟持しつつ搬送する第2のローラ対を構成している。この第2のローラ対101,105は、上記第1のローラ対77,86よりもシートの搬送方向の下流側に設けられている。排送ローラ106は金属軸に複数のゴムローラと挿入して固定した構成になっている。拍車ホルダ107には複数の拍車が取り付けられており、これらの拍車はコイルバネを棒状に設けた拍車バネによって排送ローラ106の方へ押圧されている。プラテン108はLFローラ101と排送ローラ106との間でシートの下面を支持するように構成されている。
画像形成装置は、プラテン108に対向して配置され、シートに画像を形成する画像形成部17を有している。つまり、画像形成部は、LFローラ101とピンチローラ105よりもシートの搬送方向の下流側に設けられている。
[両面搬送部について]
次に、両面搬送部15について説明する。両面搬送部15は、LFローラ101およびピンチローラ105と、PFローラ77およびPFピンチローラ86との間の別の搬送経路(両面搬送路)を有する。図2および図6において、両面給送フラッパー111は、両面搬送路の最上流の反転搬送路と合流する位置に配置され、その一端をアウターガイド75に回転可能に支持されている。両面給送フラッパー111の上面は待機状態において自重によりインナーガイド73に当接することで両面搬送ガイドとして機能する。両面給送フラッパー111の下面は反転搬送路内を搬送されているシートにより回転し、アウターガイド75とピンチローラホルダ103のガイド面とをつなぐ搬送ガイド面として機能する。アウターガイド75の後部には、両面搬送路の内周側の壁面を形成する両面インナーガイド112と、両面搬送路の外周側の壁面を形成する両面アウターガイド113とが構成されている。両面排送フラッパー114は、両面搬送路の最下流で反転搬送路と合流する位置に配置され、その一端を土手部61に回転可能に支持されている。両面排送フラッパー114は待機状態において反転搬送路のガイド面を形成するように自重で停止しており、両面搬送路を搬送されているシートに押されるより反時計方向に回転することで両面搬送路のガイド面を形成するようになっている。
[駆動列について]
次に、駆動列の構成について説明する。図13は、PFローラ77、LFローラ101、排送ローラ106を駆動する駆動列全体を後部上方から見た斜視図である。図14および図15は、LFローラ101からPFローラユニット74へ駆動を伝達する駆動列を上方から見た斜視図である。
駆動源である搬送モータ201の駆動は、ピニオンギア202およびアイドラギア203を介して排送ローラ106の一端に取り付けられた排送ローラギア204に伝達される。また、アイドラギア203は、LFローラ101の一端に取り付けられたLFローラギア205にも接続されており、搬送モータ201からの駆動はLFローラ101にも伝達される。ここでは、一例として、LFローラ101と排送ローラ106との回転比は1:1とされており、LFローラギア205と排送ローラギア204との回転比も1:1とされている。この構成により、LFローラ101の回転周期と排送ローラ106の回転周期及び伝達ギア217の回転周期が等しくなり、ローラ101,106の偏心に起因する搬送量の誤差もローラ101,106の回転と同じ周期で発現することになる。LFローラ101の同軸上には150〜360lpiのピッチでスリットを形成したコードホイールが直結されている。そして、LFローラエンコーダセンサによりコードホイール上のスリットが通過する回数やタイミングを読み取りつつ、搬送モータ201の回転量および回転スピードを制御している。搬送モータ201の制御は、後述する制御部B1によって行われる。
LFローラ101を挟んで、搬送モータ201と逆側にはPFローラ77へ駆動を伝達するPFローラ駆動列210が配置されている。PFローラ駆動列210は、LFローラ101の他端に取り付けられたLF出力ギア211と、アイドラギア212と、振り子ギアユニット213と、前述のPF入力ギア83と、を有する。振り子ギアユニット213は、振り子アーム214と、太陽ギア215と、遊星ギア216と、太陽ギア215と、ワンウェイクラッチを介して太陽ギア215と同軸上に取り付けられた伝達ギア217と、を有する。このワンウェイクラッチは、太陽ギア215が時計回りに回転したときに、伝達ギア217に駆動を伝達することができる。
上記構成において、LFローラ101が正転(図のCW方向に回転)すると、LF出力ギア211およびアイドラギア212を介して太陽ギア215に駆動が伝達される。これにより、太陽ギア215および振り子アーム214はCW方向に回転し、遊星ギア216はCCW方向に回転する。振り子アーム214は、CW方向に回転すると不図示のストッパに当接して停止する。そして駆動はワンウェイクラッチによって伝達ギア217に伝達され、PF入力ギア83がCCW方向に回転する。この状態からLFローラ101を逆転(図のCCW方向に回転)すると、太陽ギア215および振り子アーム214はCCW方向に回転し、振り子アームは遊星ギア216がPF入力ギア83と噛み合う位置で不図示のストッパにより停止する。そしてPF入力ギア83は遊星ギア216によりCW方向に回転させられる。このとき、伝達ギア217はPF入力ギア83によりCW方向に回転するが、ワンウェイクラッチの作用により太陽ギア215からの駆動は伝達されないので回転可能になっている。つまりLFローラ101が正転から逆転に切り替わると、PF入力ギア83は一度停止し、LFローラ101が所定量回転したのち回転を開始するディレイ機構が備わっている。
一方、LFローラ101が逆転から正転に切り替わる時はほとんど時間差なく直ちにPF入力ギア83に駆動が伝達される。前記所定量は振り子アーム214のストッパにより決定される振り子アーム214の回転角によって決定される。本実施例における前記所定量は、LFローラ101が130度回転(シートの搬送長で11mm)するとPF入力ギア83に駆動が伝達するように設定されている。
上記のように、第1のローラ対77,86と第2のローラ対101,105は、同一の搬送モータ201によって駆動されることが好ましい。これにより、製造コストの増加や装置の大型化を抑制することができる。
[給送開始から排送終了までの動作について]
次に、シートの給送開始から排送終了までの動作について説明する。図16〜図20は、給送開始から排送終了までのシートの位置及び状態を示す搬送装置の断面図である。ここでは、一例として、給送ローラ51、PFローラ77、LFローラ101、排送ローラ106で搬送されるシートの速度比は以下のように設定されている。
つまり、LFローラ101が正転するときには、「給送ローラ:PFローラ:LFローラ:排送ローラ=0.6:0.6:1:1」という速度比に設定されている。LFローラ101が逆転するときには、「PFローラ:LFローラ:排送ローラ=1:1:1」という速度比に設定されている。
まず給送ローラ51、PFローラ77、LFローラ101が正転することで、シートの給送が開始される。すると、シートの表面(すなわち、画像記録面又は画像読取面)を下にしてシート積載部11にセットされたシート束から、給送ローラ51と土手部61の作用によって最上部の一枚のシートSが分離される。分離されたシートSは給送ローラ51によって両面排送フラッパー114のガイド面を通過して反転搬送路に入る。そして、シートSは、PFローラ77とPFピンチローラ86のニップ部(シートを狭持する部分)に到達し、PFローラ77によってさらに下流に搬送される(図16参照。)。シートSがPFローラ77とPFピンチローラ86とのニップ部から所定量搬送されると、給送ローラ51の駆動が遮断されて給送ローラ51が停止する。
続いて、PFローラ77およびPFピンチローラ86によってシートSは反転搬送路の下流に向けて搬送され、不図示のシート検知部がシートの先端を検出する。そして、シートの先端を検出した位置から所定量搬送した位置でPFローラ77およびLFローラ101を停止する。前記所定量は普通紙や写真用紙などのシートの種類によって変えられるようになっていることが好ましい。本実施例においては、写真用紙ではLFローラ101のニップ部を4mm超えた位置でPFローラ77を停止するように設定している(図17参照。)。次に、LFローラ101が逆転を開始すると、前述したようにディレイ機構によってPFローラ77は停止したままで、シートSの先端はLFローラ101のニップ部まで戻される。PFローラ77は停止したままなので、PFローラ77とLFローラ101の間にあるシートSに4mm分のループ、つまり撓みが発生する(図18参照。)。そして、さらにLFローラ101が逆転を続けると、PFローラ77が正転を開始して、シートSに生じるループ量が大きくなる。するとシートSがアウターガイド75およびPFピンチローラホルダ87に接触し、これ以上ループが大きくなることができなくなったところ(シートSが搬送経路の湾曲パスの外周側の壁面に張り付いた位置)で、LFローラ101は停止する(図19参照。)。本実施例において、LFローラ101の停止時のシートSのループ量は6mmになっている。このように、PFローラ77およびPFピンチローラ86でシートを搬送しつつシートSの先端をLFローラ101とピンチローラ105のニップ部に強く押し当てることで、シートSの先端がニップ部に沿って整列し、シートSの斜行が補正される。シートの先端の斜行補正が終了した後のシートSのループの大きさはシートSの左右で異なっており、シートSはねじれた状態になっている。上記実施例では、第1のローラ対77,86とは逆方向に回転中のLFローラ101およびピンチローラ105にシートの先端を押し当てたが、可能であれば、停止中のLFローラ101およびピンチローラ105にシートの先端を押し当てるようにしても良い。
次に、LFローラ101を正転させて画像形成位置までシートSを搬送する。このとき、LFローラ101とPFローラ77との間にはシートSのループによりシートSに張力が加えられていない状態となっている。そのため、シートSの先端部はLFローラ101の速度(周速)で搬送され、シートの中央部または後方部はPFローラ77の速度(周速)で搬送される。ここで、LFローラ101とPFローラ77の速度差のために、LFローラ101でシートSを15mm搬送すると、シートSのループ(6mm)は解消される。LFローラ101から画像形成部17の位置、つまり画像形成開始位置までの距離は25mmに設定されている。ループを解消したのち画像形成開始位置までシートSを搬送すると、LFローラ101とPFローラ77との間に張力が働き、PFローラ77は、シートSとの摩擦力によってLFローラ101の速度(今までよりも速い速度)で強制的に回転させられる。このように、第2のローラ対101,105の周速を第1のローラ対77,86の周速よりも早くすることで、斜行が矯正されたシートの先端が所定の位置まで搬送されるまでに第1のローラ対と第2のローラ対との間でシートに張力がかかるようにしている。これにより、PFローラ77に印加されていたシートSからの搬送抵抗は低下または0になる。すると、PFローラ77とPFピンチローラ86の当接力が予圧バネ90の荷重まで下り、さらにシートSを搬送するとシートSの張力が予圧バネ90の荷重を超える。そのため、PFアーム78が反時計回りに回転し、PFローラ77とPFピンチローラ86とが離間する。これにより、第1のローラ対77,86と第2のローラ対101,105との間に生じていたシートSのねじれが解消される(図20参照)。
また、揺動可能に支持されたPFローラ77を搬送経路の湾曲パスの内周側に配置し、PFピンチローラ86を湾曲パスの外周側に配置することが好ましい。これにより、斜行補正後のシートには湾曲パスの内周側のガイドへ習う力が発生し、PFローラ77を支持するPFアーム78が揺動してPFローラ77とPFピンチローラ86とが離間し易くなる。
本例では、シートの先端が画像形成部17に達する位置までに、シートSのねじれが解消するように第1のローラ対77,86および第2のローラ対101,105を制御することが好ましい。シートSは搬送経路の内側ガイドに沿って搬送されている。画像形成位置まで搬送されたシートSは、LFローラ101と排送ローラ106でさらに下流に搬送されるとともに、画像形成部17によって画像が形成される。画像の形成が終了すると、シートSは、排送ローラ106によって排送される。
上記一連の動作により、斜行補正で発生したシートのねじれが解消されるため、その後、LFローラ101でシートSを搬送するときに、シートSの斜行を抑制できる。このような搬送装置を備えた記録装置では、高精度のシートの搬送ができるため、高精度な画像形成が可能になる。また、上述した第1のローラ対77,86および第2のローラ対101,105の周速の制御は、後述の制御部B1によって行うことが出来る。
図21は、上記の搬送装置と画像形成部17とを備えた画像形成装置の制御の概略を示したブロック図である。ここでは、画像形成装置の一例として、インクジェットプリンタのブロック図を示している。制御部B1に対し制御部B1のインターフェイス部を通してパーソナルコンピュータB2や操作パネルB3が接続される。印字命令を受けた際、制御部B1は、搬送駆動伝達系B6に接続された搬送モータ201に対して、搬送モータ201に接続されたドライバB4を通して電力を供給するよう指令を出す。印字命令は、パーソナルコンピュータB2や操作パネルB3から発せられたり、制御部B1の内部のタイマーなどによって発せられたりする。これに並行して、制御部B1は、印字部B13に接続された印字部モータB12に対しても印字部モータドライバB11を通して電力を供給するよう指令を出す。また、印字部B13は、その動作によって、搬送駆動切替・伝達系B8の駆動切替を行えるようになっている。また、搬送駆動伝達系B6を通して搬送モータ201から駆動を伝達された印字・排送ローラユニットB7および給送ローラユニットB9は、印字(画像形成)の際にはシート(記録シート)Sを搬送するとともに、搬送駆動切替・伝達系B8に回転駆動力を伝える。搬送駆動切替・伝達系B8は印字・排送ローラユニットB7および給送ローラユニットB9から伝達された駆動力を、印字部B13の動作により、駆動伝達の有無および回転方向を切り換えて、給送ローラユニットB9および中間ローラユニットB10へ伝達する。各モータ201、B12の回転状態や負荷状態やシートの搬送状態は、画像形成装置の各所に設けられた各種センサB14によって検知され、電気信号の形で制御部B1に送られる。制御部B1は命令とセンサ情報に基づいて各モータ201、B12を制御し、シートに画像を形成する。なお、中間ローラユニットB10は上述の第1のローラ対77,86を含むユニットであり、印字・排送ローラユニットB7は上述の第2のローラ対101,105を含むユニットである。
なお、上記実施形態は、プリンタ、ファクシミリ、複写機、スキャナなどの画像形成装置において、シート状の記録媒体もしくは原稿などのシートをシート積載部11から1枚ずつ搬送する搬送装置であれば、その形態や動作方式に関わらず適用可能である。また、画像形成部17を記録部で構成する場合、記録部としては、画像情報に基づいてシートに画像を記録するものであれば、種々の記録方式を採ることができる。例えば、記録ヘッドの吐出口からシートへインクを吐出して記録を行うインクジェット記録装置の他、レーザービーム式、熱転写式、感熱式、ワイヤドット式などの記録装置でも採用可能である。記録部は、往復移動するキャリッジに搭載した記録ヘッドで記録するシリアルタイプ、あるいは、記録媒体の幅方向に延びる記録ヘッドを用いて記録媒体の副走査(搬送)のみで記録するラインタイプのいずれでも良い。さらに、本発明は、記録部もしくは読取部を有する画像形成装置の他、それ以外の単一又は複数の機器を一体化した構成の画像形成装置に対しても同様に適用できるものである。
14 反転搬送部
77 PFローラ
78 PFローラアーム
86 PFピンチローラ
101 LFローラ
105 ピンチローラ
B1 制御部

Claims (9)

  1. シート搬送する第1のローラと、
    前記シートの搬送方向において前記第1のローラの下流側に配置され、前記シートを前記搬送方向に搬送する第1の方向と、前記シートを前記搬送方向の反対方向に搬送する第2の方向とに回転する第のローラと
    前記搬送方向において前記第2のローラの下流側に配置され、前記シートに画像を形成する画像形成動作を行う画像形成部と、
    前記第1のローラおよび前記第2のローラを駆動するモータと、
    前記第1のローラに付勢され、前記第1のローラと共に前記シートを狭持するピンチローラと、
    前記第1のローラを揺動可能に支持するアームとを備え、
    前記画像形成動作を行う前に、前記第2のローラに前記シートの先端を押し当てることによって当該シートにループを形成し当該シートの斜行を矯正する斜行矯正動作を行う画像形成装置であって、
    前記モータから前記第1のローラに駆動を伝達し、前記第2のローラが前記第1の方向に第1の搬送速度で回転しているときに前記第1のローラを前記搬送方向に前記第1の搬送速度よりも小さい第2の搬送速度で回転させる駆動伝達機構を備え、
    前記斜行矯正動作を行った後から前記シートが所定の位置に搬送されるまでの搬送動作において、前記シートを前記第1のローラおよび前記第2のローラによって搬送することにより前記斜行矯正動作によって形成された前記シートのループを解消し前記シートに閾値を超えた張力をかけることにより前記アームを揺動させて前記第1のローラを前記ピンチローラと離間させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記アームの揺動支点は前記搬送方向において前記第1のローラの上流側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 記第1のローラと前記第2のローラとの間湾曲した湾曲パスを備え
    前記第1のローラは前記湾曲パスの内周側に配置され、前記ピンチローラは前記湾曲パスの外周側に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記所定の位置は前記シートの先端が前記画像形成部に達する位置であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記駆動伝達機構は、前記第2のローラが前記第2の方向に回転しているときも、前記第1のローラを前記搬送方向に回転させることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記第2のローラの回転方向を前記第1の方向から前記第2の方向に切り替えたときに前記第1のローラの回転を一旦停止させ、前記第2のローラが前記第2の方向に所定量回転した後に前記第1のローラの回転を開始させるディレイ機構を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記斜行矯正動作は、前記第1のローラおよび前記第2のローラによって前記シートを前記搬送方向に所定量搬送した後に、前記第2のローラを前記第2の方向に回転させることによって当該シートを前記反対方向に搬送して、当該シートにループを形成することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記斜行矯正動作は、前記第1のローラによって搬送される前記シートの先端を、停止または前記第2の方向に回転している前記第2のローラに突き当てることによって、当該シートにループを形成することを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記斜行矯正動作において、前記第1のローラは前記搬送方向に回転していることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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