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JP5887390B2 - 放射線画像撮影システム - Google Patents

放射線画像撮影システム Download PDF

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JP5887390B2 JP2014165267A JP2014165267A JP5887390B2 JP 5887390 B2 JP5887390 B2 JP 5887390B2 JP 2014165267 A JP2014165267 A JP 2014165267A JP 2014165267 A JP2014165267 A JP 2014165267A JP 5887390 B2 JP5887390 B2 JP 5887390B2
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Description

本発明は、被写体を透過した放射線を検出し、検出した前記放射線を放射線画像情報に変換する放射線変換パネルを備えた放射線画像撮影システムに関する。
医療分野において、被写体に放射線を照射し、該被写体を透過した前記放射線を放射線変換パネルに導いて放射線画像を撮影する放射線画像撮影装置が広汎に使用されている。この場合、前記放射線変換パネルとしては、前記放射線画像が露光記録される従来からの放射線フイルムや、蛍光体に前記放射線画像としての放射線エネルギを蓄積し、励起光を照射することで前記放射線画像を輝尽発光光として取り出すことのできる蓄積性蛍光体パネルが知られている。これらの放射線変換パネルは、前記放射線画像が記録された放射線フイルムを現像装置に供給して現像処理を行い、あるいは、前記蓄積性蛍光体パネルを読取装置に供給して読取処理を行うことで、可視画像としての前記放射線画像が得られる。
一方、手術室等においては、患者に対して迅速且つ的確な処置を施すため、撮影後の放射線変換パネルから直ちに放射線画像を読み出して表示できることが必要である。このような要求に対応可能な放射線変換パネルとして、放射線を直接電気信号に変換し、あるいは、放射線をシンチレータで可視光に変換した後、電気信号に変換して読み出す固体検出素子を用いた放射線検出器が開発されている。
ところで、放射線変換パネルを収容する放射線検出カセッテを用いた放射線画像撮影システムでは、放射線画像の撮影を効率よく行うために、当該放射線検出カセッテにカセッテID情報を付与し、このカセッテID情報に基づいて、前記放射線画像の撮影に使用する放射線検出カセッテを特定している(特許文献1〜3参照)。
すなわち、特許文献1には、制御装置に接続された中継器に放射線検出カセッテを装填した状態で当該放射線検出カセッテにカセッテID情報に基づく通信キーを付与し、前記中継器から外した状態で前記放射線検出カセッテを使用して放射線画像の撮影を行うことや、前記通信キーの有効期間内に前記放射線検出カセッテが前記中継器に戻されていない場合には、該通信キーを無効にすることが提案されている。
特許文献2には、カセッテ収納ボックスに収納されている複数の放射線検出カセッテに付与されたカセッテID情報から、所定の放射線画像の撮影に最適な放射線検出カセッテを表示装置に表示させ、医師又は放射線技師が前記表示装置の表示内容に基づいて該当する放射線検出カセッテを前記カセッテ収納ボックスから取り出すことが提案されている。
特許文献3には、放射線検出カセッテから取り外されたアダプタ内に格納されているカセッテID情報を、放射線源を備える撮影装置が取得した後に、該撮影装置が無線を介して前記放射線検出カセッテに前記カセッテID情報及び前記放射線源のID情報を送信し、該放射線検出カセッテでは、受信した前記各識別情報に基づいて、放射線画像の撮影を可能な状態にすることが提案されている。
特開2002−191586号公報 特開2002−248095号公報 特開2004−141473号公報
しかしながら、特許文献1では、通信キーを無効にすると、放射線検出カセッテに対して再度通信キーを付与する必要があり、システム全体が複雑化するおそれがある。
また、特許文献2では、カセッテ収納ボックスに収納されている複数の放射線検出カセッテの中から放射線画像の撮影に最適な放射線検出カセッテを選択する場合にのみカセッテID情報を用いるので、前記放射線画像の撮影のために放射線源と放射線検出カセッテとを対向させたときに、この放射線検出カセッテが、前記カセッテ収納ボックスから取り出された、放射線画像の撮影に最適な放射線検出カセッテであるか否かを判別することはできない。
さらに、特許文献3では、アダプタを介して撮影装置にカセッテID情報を取得させるので、前記アダプタを紛失すれば、前記撮影装置に前記カセッテID情報を付与することができなくなって、放射線画像の撮影を行うことができない。
本発明は、前記の課題に鑑みなされたものであり、放射線画像の撮影を確実に且つ効率よく行うことを可能とする放射線画像撮影システムを提供することを目的とする。
本発明の放射線画像撮影システムは、放射線を出力する放射線源と、被写体を透過した前記放射線を検出して放射線画像情報に変換する放射線変換パネルを収容する放射線検出カセッテと、前記放射線源及び前記放射線検出カセッテを制御する制御装置とを有する。
前記放射線検出カセッテは、自己を特定するためのカセッテID情報が記憶された第1ID記憶部と、第1通信手段とを有する。前記放射線源は、撮影装置に収容されている。
また、前記放射線画像撮影システムは、複数の前記放射線検出カセッテと、第2通信手段とをさらに有する。さらに、前記制御装置は、複数のカセッテID情報が記憶された第2ID記憶部と、ID判定部とを有する。
この場合、前記各第1通信手段は、前記第1ID記憶部に記憶された前記カセッテID情報を前記第2通信手段に送信する。前記第2通信手段は、受信した前記各カセッテID情報を前記制御装置に送信する。
前記ID判定部は、前記送信された各カセッテID情報と前記第2ID記憶部に記憶された各カセッテID情報とを比較して、前記送信された各カセッテID情報と一致するカセッテID情報が前記第2ID記憶部内に記憶されているか否かを判定することで、前記各第1通信手段と前記第2通信手段との間の通信が確立されているか否かを把握する。
本発明によれば、制御装置のID判定部は、各放射線検出カセッテの第1通信手段から第2通信手段を介して制御装置に送信されたカセッテID情報と一致するカセッテID情報が第2ID記憶部に記憶されているか否かを判定する。この結果、放射線画像の撮影に用いられる放射線検出カセッテがどのようなカセッテであるのかを制御装置側にて特定することができる。これにより、放射線画像の撮影を確実に且つ効率よく行うことが可能となる。
また、第2通信手段にて受信された各カセッテID情報を制御装置に送信し、ID判定部にて、送信された各カセッテID情報と第2ID記憶部に記憶された各カセッテID情報とを比較することで、第1通信手段と第2通信手段との間の通信が確立されているか否かを制御装置側にて把握することも可能となる。これにより、制御装置は、第1通信手段と第2通信手段との間の通信が確立されていれば、第2通信手段を介して当該放射線検出カセッテを制御することも可能となる。
第1実施形態の放射線画像撮影システムが設置された手術室の説明図である。 図1の放射線検出カセッテの内部構成図である。 図2の放射線検出器の回路構成ブロック図である。 図1の放射線画像撮影システムの構成ブロック図である。 撮影スイッチの操作から放射線の照射に至るまでの放射線画像撮影システムの動作を説明するためのフローチャートである。 第2実施形態の放射線画像撮影システムの構成ブロック図である。 図6の放射線検出カセッテの平面図である。 図6の撮影装置、放射線検出カセッテ及び手術台の側面図である。 図6の放射線画像撮影システムの動作を説明するためのフローチャートである。 放射線検出カセッテの他の構成図である。 放射線検出カセッテの充電を行うクレードルの構成図である。
図1に示すように、第1実施形態に係る放射線画像撮影システム10Aが設置された手術室12には、患者14が横臥する手術台(ベッド)16が配置されると共に、医師18が手術に使用する各種器具が載置される器具台20が手術台16の側部に配置される。また、手術台16の周りには、麻酔器、吸引器、心電計、血圧計等、手術に必要な様々な機器が配置される。
放射線画像撮影システム10Aは、撮影条件に従った線量からなる放射線Xを被写体としての患者14に照射するための撮影装置22と、患者14を透過した放射線Xを検出する放射線検出器40(図2〜図4参照)を内蔵した放射線検出カセッテ24と、放射線検出器40によって検出された放射線Xに基づく放射線画像を表示する表示装置26と、撮影装置22、放射線検出カセッテ24及び表示装置26を制御するコンソール(制御装置)28とを備える。なお、撮影装置22、放射線検出カセッテ24、表示装置26及びコンソール28間は、UWB(Ultra Wide Band)を用いた無線通信による信号の送受信が行われる。
撮影装置22は、自在アーム30に連結され、患者14の撮影部位に応じた所望の位置に移動可能であると共に、医師18による手術の邪魔とならない位置に待避可能である。同様に、表示装置26は、自在アーム32に連結され、撮影された放射線画像を医師18が容易に確認できる位置に移動可能である。
図2は、放射線検出カセッテ24の内部構成図である。放射線検出カセッテ24は、放射線Xを透過させる材料からなるケーシング(筐体)34を備える。ケーシング34の内部には、放射線Xが照射されるケーシング34の照射面36側から、患者14による放射線Xの散乱線を除去するグリッド38、患者14を透過した放射線Xを検出する放射線検出器(放射線変換パネル)40、及び、放射線Xのバック散乱線を吸収する鉛板42が順に配設される。なお、ケーシング34の照射面36をグリッド38として構成してもよい。
また、ケーシング34の内部には、放射線検出カセッテ24の電源であるバッテリ44と、バッテリ44から供給される電力により放射線検出器40を駆動制御するカセッテ制御部46と、放射線検出器40によって検出した放射線Xの情報を含む信号をコンソール28との間で送受信する送受信機(第1通信手段、カセッテ側通信手段)48とが収容される。なお、カセッテ制御部46及び送受信機48には、放射線Xが照射されることによる損傷を回避するため、ケーシング34の照射面36側に鉛板等を配設しておくことが好ましい。
図3は、放射線検出器40の回路構成ブロック図である。放射線検出器40は、放射線Xを感知して電荷を発生させるアモルファスセレン(a−Se)等の物質からなる光電変換層51を行列状の薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)52のアレイの上に配置した構造を有し、発生した電荷を蓄積容量53に蓄積した後、各行毎にTFT52を順次オンにして、電荷を画像信号として読み出す。図3では、光電変換層51及び蓄積容量53からなる1つの画素50と1つのTFT52との接続関係のみを示し、その他の画素50の構成については省略している。なお、アモルファスセレンは、高温になると構造が変化して機能が低下してしまうため、所定の温度範囲内で使用する必要がある。従って、放射線検出カセッテ24内に放射線検出器40を冷却する手
段を配設することが好ましい。
各画素50に接続されるTFT52には、行方向と平行に延びるゲート線54と、列方向と平行に延びる信号線56とが接続される。各ゲート線54は、ライン走査駆動部58に接続され、各信号線56は、読取回路を構成するマルチプレクサ66に接続される。ゲート線54には、行方向に配列されたTFT52をオンオフ制御する制御信号Von、Voffがライン走査駆動部58から供給される。この場合、ライン走査駆動部58は、ゲート線54を切り替える複数のスイッチSW1と、スイッチSW1の1つを選択する選択信号を出力するアドレスデコーダ60とを備える。アドレスデコーダ60には、カセッテ制御部46からアドレス信号が供給される。
また、信号線56には、列方向に配列されたTFT52を介して各画素50の蓄積容量53に保持されている電荷が流出する。この電荷は、増幅器62によって増幅される。増幅器62には、サンプルホールド回路64を介してマルチプレクサ66が接続される。マルチプレクサ66は、信号線56を切り替える複数のスイッチSW2と、スイッチSW2の1つを選択する選択信号を出力するアドレスデコーダ68とを備える。アドレスデコーダ68には、カセッテ制御部46からアドレス信号が供給される。マルチプレクサ66には、A/D変換器70が接続され、A/D変換器70によってデジタル信号に変換された放射線画像情報がカセッテ制御部46に供給される。
図4は、撮影装置22、放射線検出カセッテ24、表示装置26及びコンソール28からなる放射線画像撮影システム10Aの構成ブロック図である。なお、コンソール28には、病院内の放射線科において取り扱われる放射線画像情報やその他の情報を統括的に管理する放射線科情報システム(RIS)29が接続され、また、RIS29には、病院内の医事情報を統括的に管理する医事情報システム(HIS)31が接続される。
撮影装置22は、撮影スイッチ72と、放射線源74と、送受信機(第2通信手段、撮影装置側通信手段)76と、線源制御部78とを有する。
送受信機76は、コンソール28から無線通信により撮影条件を受信する一方、コンソール28に対して無線通信による撮影完了信号等を送信する。また、送受信機76は、放射線検出カセッテ24の送受信機48との間で無線通信が可能である。
線源制御部78は、撮影スイッチ72から供給される撮影開始信号及び送受信機76から供給される撮影条件に基づいて放射線源74を制御する。放射線源74は、線源制御部78からの制御に基づいて放射線Xを出力する。
一方、放射線検出カセッテ24のカセッテ制御部46は、アドレス信号発生部80と、画像メモリ82と、カセッテIDメモリ(第1ID記憶部)84と、ID照合部160とを備える。
アドレス信号発生部80は、放射線検出器40を構成するライン走査駆動部58のアドレスデコーダ60及びマルチプレクサ66のアドレスデコーダ68に対してアドレス信号を供給する。画像メモリ82は、放射線検出器40によって検出された放射線画像情報を記憶する。カセッテIDメモリ84は、放射線検出カセッテ24を特定するためのカセッテID情報を記憶する。ID照合部160は、コンソール28の送受信機(第3通信手段、制御装置側通信手段)96から無線通信により送受信機48に送信されたカセッテID情報と、カセッテIDメモリ84に記憶されているカセッテID情報とを照合する。
送受信機48は、コンソール28から無線通信により送信要求信号を受信する一方、コンソール28に対して、カセッテIDメモリ84に記憶されたカセッテID情報及び画像メモリ82に記憶された放射線画像情報を無線通信により送信する。
表示装置26は、コンソール28から放射線画像情報を受信する受信機90と、受信した放射線画像情報の表示制御を行う表示制御部92と、表示制御部92によって処理された放射線画像情報を表示する表示部94とを備える。
コンソール28は、送受信機96と、撮影条件管理部98と、画像処理部(画像処理手段)100と、画像メモリ101と、患者情報管理部102と、カセッテ情報管理部104と、ID判定部162と、カセッテIDメモリ(第2ID記憶部)164とを備える。
送受信機96は、撮影装置22、放射線検出カセッテ24及び表示装置26に対して、放射線画像情報を含む必要な情報を無線通信により送受信する。撮影条件管理部98は、撮影装置22による撮影に必要な撮影条件を管理する。画像処理部100は、放射線検出カセッテ24から送信された放射線画像情報に対する画像処理を行う。画像メモリ101は、前記画像処理された放射線画像情報を記憶する。患者情報管理部102は、撮影対象である患者14の患者情報を管理する。カセッテ情報管理部104は、放射線検出カセッテ24から送信されたカセッテID情報を管理する。
カセッテIDメモリ164には、現在使用されている放射線検出カセッテ24(図1参照)を含め、複数の放射線検出カセッテを特定するためのカセッテID情報がそれぞれ記憶(登録)されている。また、コンソール28の送受信機96は、放射線検出カセッテ24のカセッテIDメモリ84内に記憶されたカセッテID情報を、送受信機48から撮影装置22の送受信機76を介して無線通信により受信するか、あるいは、送受信機48から無線通信により受信する。ID判定部162は、送受信機96にて受信された前記カセッテID情報と一致するカセッテID情報がカセッテIDメモリ164に記憶されているか否かを判定する。
また、コンソール28は、撮影装置22、放射線検出カセッテ24及び表示装置26に対して無線通信による信号の送受信を行うことができるのであれば、手術室12の外に設置してもよい。
なお、撮影条件とは、患者14の撮影部位に対して、適切な線量からなる放射線Xを照射するための管電圧、管電流、照射時間等を決定するための条件であり、例えば、撮影部位、撮影方法等の条件を挙げることができる。患者情報とは、患者14の氏名、性別、患者ID番号等、患者14を特定するための情報である。これらの撮影条件及び患者情報を含む撮影のオーダリング情報は、コンソール28で直接設定し、あるいは、RIS29を介してコンソール28に外部から供給することができる。
第1実施形態に係る放射線画像撮影システム10Aは、基本的には以上のように構成されるものであり、次にその動作について説明する。
放射線画像撮影システム10Aは、手術室12に設置されており、例えば、医師18による患者14の手術中において、放射線画像の撮影が必要となった際に使用される。そのため、撮影対象である患者14の患者情報は、撮影に先立ち、コンソール28の患者情報管理部102に予め登録しておく。また、撮影部位や撮影方法が予め決まっている場合には、これらの撮影条件を撮影条件管理部98に予め登録しておく。さらに、手術室12内で使用可能な放射線検出カセッテ24が予め決まっている場合には、該放射線検出カセッテ24のカセッテID情報もカセッテIDメモリ164に予め登録しておく。以上の準備作業が終了した状態において、患者14に対する手術が遂行される。
手術中において放射線画像の撮影を行う場合、医師18又は担当する放射線技師は、患者14と手術台16との間の所定位置に、照射面36を撮影装置22側とした状態で放射線検出カセッテ24を設置する。次いで、撮影装置22を放射線検出カセッテ24に対向する位置に適宜移動させた後、撮影スイッチ72を操作して撮影を行う。
図5は、前述した撮影スイッチ72の操作(ステップS1)から患者14に対する放射線Xの照射(ステップS17)に至るまでの放射線画像撮影システム10Aの動作を説明するためのフローチャートである。
ステップS1において前記の準備作業が行われた後に医師18又は放射線技師が撮影スイッチ72(図4参照)を操作すると、撮影装置22の線源制御部78は、送受信機76、48を介して、放射線検出カセッテ24に対しカセッテID情報の送信を要求する(ステップS2)。
放射線検出カセッテ24は、ステップS3において前記要求を受信し、次いで、カセッテIDメモリ84に記憶(登録)されている当該放射線検出カセッテ24を特定するためのカセッテID情報を、送受信機48、76を介して撮影装置22に送信する(ステップS4)。線源制御部78は、ステップS5において前記カセッテID情報を受信すると、該カセッテID情報を送受信機76、96を介してコンソール28に送信(転送)する(ステップS6)。
コンソール28は、ステップS7において前記カセッテID情報を受信し、次いで、ステップS8において、ID判定部162は、受信した前記カセッテID情報に一致するカセッテID情報がカセッテIDメモリ164内に記憶(登録)されているか否かを判定する。
ステップS8において、受信した前記カセッテID情報に一致するカセッテID情報がカセッテIDメモリ164内に記憶されているとID判定部162が判定した場合に、コンソール28は、前記一致するカセッテID情報と、バッテリ44による放射線検出器40の起動を指示するための起動指示信号とを共に、送受信機96、48を介して無線通信により放射線検出カセッテ24に送信する(ステップS9)。
なお、ステップS8において、受信した前記カセッテID情報に一致するカセッテID情報がカセッテIDメモリ164内に記憶されていないとID判定部162が判定した場合には、コンソール28は、ステップS9以降の処理を行わず、ステップS7の処理を再度実行する。
次に、ステップS10において、放射線検出カセッテ24の送受信機48が前記一致するカセッテID情報及び前記起動指示信号を受信すると、ID照合部160は、受信した前記カセッテID情報と、カセッテIDメモリ84に記憶されたカセッテID情報とを照合する(ステップS11)。
ステップS11において、両者が一致するとID照合部160が判定した場合に、放射線検出カセッテ24は、前記起動指示信号に基づいて放射線検出器40を駆動させるようにバッテリ44を制御すると共に、放射線画像の撮影に係る所定の初期化シーケンスを実施する(ステップS12)。そして、放射線検出カセッテ24は、各カセッテID情報が一致したことを示す応答信号を送受信機48、96を介して無線通信によりコンソール28に送信する(ステップS13)。
なお、ステップS11において、前記各カセッテID情報が一致しないとID照合部160が判定した場合に、放射線検出カセッテ24は、ステップS12、S13の処理を行わず、ステップS10の処理を再度実行する。
次に、ステップS14において、コンソール28は、前記応答信号を受信すると、撮影条件管理部98に登録されている患者14の撮影部位に係る撮影条件を、送受信機96、76を介して撮影装置22に送信する(ステップS15)。線源制御部78は、ステップS16において前記撮影条件を受信すると、前記撮影条件に従って放射線源74を制御して、所定の線量からなる放射線Xを患者14に照射する(ステップS17)。
なお、ステップS17以降において、患者14を透過した放射線Xは、放射線検出カセッテ24のグリッド38によって散乱線が除去された後、放射線検出器40に照射され、放射線検出器40を構成する各画素50の光電変換層51によって電気信号に変換され、蓄積容量53に電荷として保持される(図3参照)。次いで、各蓄積容量53に保持された患者14の放射線画像情報である電荷情報は、カセッテ制御部46を構成するアドレス信号発生部80からライン走査駆動部58及びマルチプレクサ66に供給されるアドレス信号に従って読み出される。
すなわち、ライン走査駆動部58のアドレスデコーダ60は、アドレス信号発生部80から供給されるアドレス信号に従って選択信号を出力してスイッチSW1の1つを選択し、対応するゲート線54に接続されたTFT52のゲートに制御信号Vonを供給する。一方、マルチプレクサ66のアドレスデコーダ68は、アドレス信号発生部80から供給されるアドレス信号に従って選択信号を出力してスイッチSW2を順次切り替え、ライン走査駆動部58によって選択されたゲート線54に接続された各画素50の蓄積容量53に保持された電荷情報である放射線画像情報を信号線56を介して順次読み出す。
放射線検出器40の選択されたゲート線54に接続された各画素50の蓄積容量53から読み出された放射線画像情報は、各増幅器62によって増幅された後、各サンプルホールド回路64によってサンプリングされ、マルチプレクサ66を介してA/D変換器70に供給され、デジタル信号に変換される。デジタル信号に変換された放射線画像情報は、カセッテ制御部46の画像メモリ82に一旦記憶される。
同様にして、ライン走査駆動部58のアドレスデコーダ60は、アドレス信号発生部80から供給されるアドレス信号に従ってスイッチSW1を順次切り替え、各ゲート線54に接続されている各画素50の蓄積容量53に保持された電荷情報である放射線画像情報を信号線56を介して読み出し、マルチプレクサ66及びA/D変換器70を介してカセッテ制御部46の画像メモリ82に記憶させる。
画像メモリ82に記憶された放射線画像情報は、送受信機48を介して、無線通信によりコンソール28に送信される。
コンソール28に送信された放射線画像情報は、送受信機96によって受信され、画像処理部100において所定の画像処理が施された後、患者情報管理部102に登録されている患者14の患者情報と関連付けられた状態で画像メモリ101に記憶される。
また、画像処理の施された放射線画像情報は、送受信機96から表示装置26に送信される。受信機90によって放射線画像情報を受信した表示装置26は、表示制御部92によって表示部94を制御し、放射線画像を表示する。医師18は、表示部94に表示された放射線画像を確認しながら手術を遂行する。
このように、第1実施形態に係る放射線画像撮影システム10Aによれば、放射線検出カセッテ24から撮影装置22に送信され、該撮影装置22からコンソール28に転送されたカセッテID情報と一致するカセッテID情報がカセッテIDメモリ164に記憶されているか否かをID判定部162にて判定するので、放射線画像の撮影に用いられる放射線検出カセッテ24がどのようなカセッテであるのかをコンソール28側にて特定することができる。これにより、前記放射線画像の撮影を確実に且つ効率よく行うことが可能となる。
また、撮影装置22の送受信機76にて受信されたカセッテID情報をコンソール28の送受信機96に送信(転送)し、ID判定部162にて、前記転送されたカセッテID情報とカセッテIDメモリ164に記憶された各カセッテID情報とを比較することで、放射線検出カセッテ24の送受信機48と撮影装置22の送受信機76との間の無線通信が確立されているか否か、すなわち、送受信機76の通信範囲内に送受信機48を有する放射線検出カセッテ24が存在するか否かをコンソール28側にて把握することも可能となる。これにより、コンソール28は、送受信機48、76間の無線通信が確立されていれば、送受信機96から送受信機76を介して放射線検出カセッテ24を制御することも可能となる。
さらに、放射線検出カセッテ24とコンソール28との間、放射線検出カセッテ24と撮影装置22との間、撮影装置22とコンソール28との間、及び、コンソール28と表示装置26との間では、UWBの無線通信により信号の送受信が行われている。すなわち、撮影装置22、放射線検出カセッテ24、表示装置26及びコンソール28間では、該信号を送受信するためのケーブルが連結されていないため、例えば、手術室12の床面にこれらのケーブルが配設されることがなく、医師18等の作業に支障を来すおそれがない。従って、医師18は、自己の作業を効率よく行うことが可能となる。また、前記無線通信をUWBとすることで、従来の無線通信と比較して、消費電力の低減、耐フェージング性の向上及び高速通信化の向上を図ることができる。
また、送受信機96にて受信したカセッテID情報に一致するカセッテID情報がカセッテIDメモリ164に記憶されているとID判定部162が判定した場合に、コンソール28は、前記判定されたカセッテID情報を、送受信機96、48を介して無線通信により放射線検出カセッテ24に送信し、ID照合部160は、送受信機48が受信したカセッテID情報と、カセッテIDメモリ84に記憶されたカセッテID情報とを照合するので、両者が一致していれば、放射線検出カセッテ24側において、各送受信機48、76、96間で無線通信が確立されていることを容易に把握することができる。
さらに、送受信機96から無線通信により送受信機48に対して、前記判定されたカセッテID情報及び起動指示信号を共に送信することで、放射線検出カセッテ24の起動及び初期化を確実に行うことが可能となり、放射線画像の撮影を効率よく行うことが可能となる。
さらにまた、ID照合部160にて各カセッテID情報が一致すると判定した場合に、送受信機48は、両者が一致したことを示す応答信号を無線通信により送受信機96に送信し、コンソール28は、送受信機96で受信された前記応答信号に基づいて、患者14の撮影条件を送受信機96、76を介して撮影装置22に送信することで、放射線画像の撮影を一層効率よく行うことが可能となる。また、コンソール28は、前記応答信号の受信により、各送受信機48、76、96間で無線通信が確立されていることや、一致したカセッテID情報に対応する放射線検出カセッテ24を用いて放射線画像の撮影が行われることを容易に把握することができる。
また、撮影装置22の送受信機76は、放射線Xの照射方向に指向性を有するアンテナであってもよく、さらに、放射線検出カセッテ24の送受信機48は、指向性が可変のアンテナであってもよい。これにより、放射線Xの照射方向に配置された放射線検出カセッテ24と撮影装置22との間の無線通信を容易に確立することが可能となる。
なお、第1実施形態に係る放射線画像撮影システム10Aでは、コンソール28は、ID判定部162での判定によって一致したカセッテID情報及び起動指示信号を、送受信機96から無線通信により送受信機48に送信しているが、これに代えて、送受信機96から送受信機76を介して送受信機48に無線通信により送信してもよい。また、応答信号についても、送受信機48から無線通信により送受信機96に送信しているが、これに代えて、送受信機48から送受信機76を介して送受信機96に無線通信により送信してもよい。
また、第1実施形態に係る放射線画像撮影システム10Aでは、医師18又は放射線技師の撮影スイッチ72の操作に起因して放射線画像の撮影が行われるが、医師18又は前記放射線技師によるコンソール28の操作に起因して放射線画像の撮影が行われるようにしてもよい。
さらに、第1実施形態に係る放射線画像撮影システム10Aでは、例えば、放射線検出カセッテ24に収容される放射線検出器40は、入射した放射線Xの線量を光電変換層51によって直接電気信号に変換するものであるが、これに代えて、入射した放射線Xをシンチレータによって一旦可視光に変換した後、この可視光をアモルファスシリコン(a−Si)等の固体検出素子を用いて電気信号に変換するように構成した放射線検出器を用いてもよい(特許第3494683号公報参照)。
また、光変換方式の放射線検出器を利用して放射線画像情報を取得することもできる。この光変換方式の放射線検出器では、マトリクス状に配列された各固体検出素子に放射線が入射すると、その線量に応じた静電潜像が固体検出素子に蓄積記録される。静電潜像を読み取る際には、放射線検出器に読取光を照射し、発生した電流の値を放射線画像情報として取得する。なお、放射線検出器は、消去光を放射線検出器に照射することで、残存する静電潜像である放射線画像情報を消去して再使用することができる(特開2000−105297号公報参照)。
次に、第2実施形態に係る放射線画像撮影システム10Bについて、図6〜図9を参照しながら説明する。なお、放射線画像撮影システム10Bにおいて、第1実施形態に係る放射線画像撮影システム10A(図1〜図5参照)と同じ構成要素については、同一の参照符号を用いると共にその詳細な説明を省略する。
第2実施形態に係る放射線画像撮影システム10Bは、放射線検出カセッテ24が信号発生部122及び表示部136をさらに有し、撮影装置22が信号検出部124及び距離算出部126をさらに有し、コンソール28が判定部(カセッテ選択部、距離判定部)128をさらに有し、信号発生部122、信号検出部124及び距離算出部126により距離検出手段129を構成する点で、第1実施形態に係る放射線画像撮影システム10Aとは異なる。
なお、第2実施形態に係る放射線画像撮影システム10Bにおいて、手術室12内には、図8に示すように、患者14と手術台16との間に配置された放射線検出カセッテ24以外にも、該放射線検出カセッテ24の予備となる複数の放射線検出カセッテ24が存在する。ここでは、一例として、手術室12内に予備の2個の放射線検出カセッテ24が用意され、放射線源74から各放射線検出カセッテ24までの距離d1〜d3は、送受信機76の通信範囲内の距離であり且つ信号検出部124が各信号発生部122から発信される信号を検出可能な距離とする。
図7の放射線検出カセッテ24の平面図及び図8の撮影装置22、複数の放射線検出カセッテ24及び手術台16の側面図において、ケーシング34の照射面36側の四隅には、グリッド38、放射線検出器40及び鉛板42が配設されておらず、これらの四隅に信号発生部122がそれぞれ配置されている。一方、これら4個の信号発生部122に対応して、撮影装置22には、信号検出部124が配置されている。
この場合、線源制御部78(図6参照)は、撮影スイッチ72から供給される撮影開始信号に基づき、各放射線検出カセッテ24に対してカセッテID情報の送信を要求し、前記各放射線検出カセッテ24からカセッテID情報を受信したときに、各信号発生部122から発信される信号を検出するように信号検出部124を制御する。従って、信号検出部124は、線源制御部78からの制御に基づいて、各放射線検出カセッテ24の前記4個の信号発生部122から発信される各信号を検出する。具体的に、各信号発生部122は、磁石又は磁気発生器であり、信号検出部124は、前記各磁石又は前記磁気発生器から連続的又は間欠的に発生した磁界を検出する3軸の磁界センサである。
距離算出部126は、信号検出部124にて検出した各信号発生部122からの信号に基づいて、距離d1〜d3(図8参照)を算出し、算出した距離d1〜d3を線源制御部78に出力する。線源制御部78は、距離d1〜d3を各放射線検出カセッテ24のカセッテID情報と共に送受信機76、96を介して無線通信によりコンソール28に送信する。
前述したように、各信号発生部122が磁石又は磁気発生器であり、信号検出部124が前記各磁石又は前記磁気発生器から連続的又は間欠的に発生した磁界を検出する3軸の磁界センサであれば、距離算出部126は、例えば、前記磁界センサにて検出された各磁界の強度に基づいて、信号検出部124に対する各信号発生部122の3次元の位置及び方向を算出し、これらの3次元位置及び方向と放射線源74の現在位置とから距離d1〜d3を算出する。
判定部128は、送受信機96にて受信された距離d1〜d3及びカセッテID情報に基づいて、放射線源74から最短距離にある放射線検出カセッテ24を判定(特定)する。コンソール28は、判定部128での判定結果と、ID判定部162におけるカセッテID情報の判定結果とに基づいて、カセッテID情報及び起動指示信号を、送受信機96から無線通信を介して前記最短距離にある放射線検出カセッテ24(図8では、患者14と手術台16との間に配置された放射線検出カセッテ24)の送受信機48に送信する。
また、表示部136は、図7に示すように、例えば、放射線検出カセッテ24の照射面36側の四隅のいずれかに配置されたLEDであり、コンソール28の送受信機96から無線通信によって送受信機48に送信され、あるいは、送受信機96から送受信機76を介して送受信機48に送信された通知指示信号に基づいて、該LEDが発光することにより、放射線検出カセッテ24の位置を手術室12内の医師18又は放射線技師に通知する。
図9は、距離d1〜d3を撮影装置22からコンソール28に送信する場合の放射線画像撮影システム10Bの動作を示すフローチャートである。なお、図9の説明では、必要に応じて、図5のフローチャートも参照しながら説明する。
図5のステップS5において、撮影装置22の送受信機76が複数の放射線検出カセッテ24からカセッテID情報を受信すると、線源制御部78は、信号発生部122から発信される信号を検出するように信号検出部124を制御する。
この場合、各放射線検出カセッテ24の信号発生部122は、連続的又は間欠的に信号を発信しており(図9のステップS20)、信号検出部124は、線源制御部78からの制御に基づいて各信号発生部122から発信される信号を検出し、検出した各信号を距離算出部126に出力する(ステップS21)。距離算出部126は、信号検出部124からの前記各信号に基づいて距離d1〜d3を算出し、算出した距離d1〜d3を線源制御部78に出力する(ステップS22)。線源制御部78は、送受信機76から無線通信により送受信機96に距離d1〜d3及び各カセッテID情報を送信する(ステップS23)。
コンソール28では、ステップS24において、送受信機96にて距離d1〜d3及び各カセッテID情報を受信した後に、ID判定部162においてステップS8と同様の前記各カセッテID情報に対する判定処理を行う(ステップS25)。
ステップS25において、前記各カセッテID情報と一致するカセッテID情報がカセッテIDメモリ164にそれぞれ記憶されているとID判定部162が判定すれば、判定部128は、前記各カセッテID情報に対応する距離d1〜d3を比較して、最短距離のものに対応するカセッテID情報を特定する(ステップS26)。
従って、コンソール28は、前記最短距離に対応するカセッテID情報を有する放射線検出カセッテ24(図8における患者14と手術台16との間に配置された放射線検出カセッテ24)に対して、ステップS9以降の処理を実行する。
なお、ステップS25において、前記各カセッテID情報が一致しないとID判定部162が判定すれば、コンソール28は、ステップS26以降の処理を行わず、ステップS24の処理を再度実行する。
このように、第2実施形態に係る放射線画像撮影システム10Bでは、距離検出手段129は、各放射線検出カセッテ24側に配置された信号発生部122と、撮影装置22側に配置された信号検出部124及び距離算出部126とで構成され、信号検出部124は、各信号発生部122から発信された信号を検出し、距離算出部126は、検出された前記各信号に基づいて距離d1〜d3を算出する。
この場合、コンソール28の判定部128は、距離d1〜d3のうち最短距離にある放射線検出カセッテ24のカセッテID情報を特定するので、コンソール28は、この最短距離の放射線検出カセッテ24に対して、カセッテID情報及び起動指示信号を無線通信により送信する。
従って、第2実施形態に係る放射線画像撮影システム10Bでは、放射線源74から最短距離にある放射線検出カセッテ24を確実に起動させて、放射線画像の撮影を行わせることが可能となり、前記放射線画像の撮影を効率よく行うことができる。
なお、各信号発生部122が磁石又は磁気発生器であり、信号検出部124が前記各磁石又は前記各磁気発生器から発生した磁界を検出する3軸の磁界センサであれば、距離算出部126は、前記磁界センサで検出された前記各磁界に基づいて距離d1〜d3を正確に算出することができる。
また、第2実施形態に係る放射線画像撮影システム10Bでは、一例として、各放射線検出カセッテ24の照射面36側の四隅に信号発生部122をそれぞれ配置し、距離検出手段129が磁気を用いて距離d1〜d3を検出する場合について説明したが、距離算出部126において放射線検出カセッテ24及び放射線源74の各3次元位置及び方向に基づいて距離d1〜d3を算出するのであれば、信号発生部122の個数は、少なくとも3個であることが好ましい。
さらに、各放射線検出カセッテ24側に配置される信号発生部122の個数は、前述した3個又は4個に限定されることはなく、後述するように、距離検出手段129がどのような方法によって距離d1〜d3を検出するのかによって適宜変更される。
すなわち、距離検出手段129が超音波を用いて距離d1〜d3を検出する場合に、各信号発生部122は、各放射線検出カセッテ24の照射面36側の四隅のいずれかに配置された1個の超音波反射器であり、信号検出部124は、前記各超音波反射器に向けて超音波を放射し、該各超音波反射器にて反射した前記超音波の反射波を受信する超音波送受信器であり、距離算出部126は、前記超音波送受信器が前記超音波を放射してから前記各反射波を受信するまでの時間に基づいて距離d1〜d3を算出する。
また、距離検出手段129がUWBを用いた無線により距離d1〜d3を検出する場合に、各信号発生部122は、各放射線検出カセッテ24の照射面36側の四隅のいずれかに配置された無線発信器であり、信号検出部124は、前記各無線発信器からのUWBの無線信号を受信する無線受信器であり、距離算出部126は、前記各無線発信器から発信された前記無線信号が前記無線受信器にて受信されるまでの時間に基づいて距離d1〜d3を算出する。この場合には、例えば、各信号発生部122と信号検出部124との間で、電波時計を利用して予め時刻同期を取る必要がある。
さらに、距離検出手段129がUWBを用いた無線により距離d1〜d3を検出する場合に、各信号発生部122は、各放射線検出カセッテ24の照射面36側の四隅のいずれかに配置された無線反射器であり、信号検出部124は、前記各無線反射器に向けて電波を放射し、該各無線反射器にて反射した前記電波の反射波を受信する無線送受信器であり、距離算出部126は、前記無線送受信器が前記電波を放射してから前記各反射波を受信するまでの時間に基づいて距離d1〜d3を算出する。
さらにまた、各信号発生部122が地磁気センサ、重力センサ及び3次元ジャイロから構成される複合センサである場合には、前記重力センサは、放射線検出カセッテ24の重力加速度を出力し、前記地磁気センサは、地磁気の方向を出力し、前記3次元ジャイロは、放射線検出カセッテ24の姿勢を出力する。そして、信号検出部124は、前記重力加速度、前記地磁気の方向及び前記姿勢を含む各信号発生部122からの検出信号を無線を介して受信(検出)し、距離算出部126は、前記各検出信号に基づいて距離d1〜d3を算出する。
このように、距離検出手段129が磁気、超音波、無線及び複合センサのいずれかの手段により距離d1〜d3を検出する場合であっても、距離d1〜d3を正確に算出することができるので、判定部128では、距離d1〜d3から最短距離の放射線検出カセッテ24のカセッテID情報を確実に特定することが可能となる。
なお、距離検出手段129が前記無線を用いて距離d1〜d3を検出する場合には、当該距離検出手段129は、UWBによるパルスレーダであり、搬送波を用いないパルス状の電波を使用して距離d1〜d3の検出を行うことが好ましい。この場合、前記無線をUWBとすることで、消費電力の低減、耐フェージング性の向上、高速通信化及び位置検出精度の向上を図ることができる。
また、第2実施形態に係る放射線画像撮影システム10Bでは、放射線検出カセッテ24側に信号発生部122を配置し、撮影装置22側に信号検出部124及び距離算出部126を配置しているが、距離d1〜d3を検出できるような構成であれば、上述の構成に代えて、例えば、信号発生部122を撮影装置22に配置し、信号検出部124及び距離算出部126を放射線検出カセッテ24に配置することも可能である。
さらにまた、第2実施形態に係る放射線画像撮影システム10Bでは、放射線検出カセッテ24に自己の位置を外部に通知するための表示部136が配置されている。この場合、コンソール28から放射線検出カセッテ24に送信された通知指示信号に基づいて、表示部136が医師18又は放射線技師に対して放射線検出カセッテ24の現在位置を通知するので、例えば、該通知指示信号が、現在使用可能なカセッテを外部に通知させるための信号であれば、医師18又は放射線技師は、通知中の表示部136を有する放射線検出カセッテ24が、現在使用可能なカセッテであることを容易に特定することができると共に、この放射線検出カセッテ24を患者14と手術台16との間に配置して手術を遂行することが可能となる。
例えば、前記最短距離の放射線検出カセッテ24に対して、カセッテID情報及び起動指示信号と共に前記通知指示信号を送信すれば、放射線検出カセッテ24の起動と、使用可能な放射線検出カセッテ24の医師18又は放射線技師への通知とを同時に実行することも可能となるので、放射線画像の撮影を一層効率よく行うことができる。
なお、第1及び第2実施形態に係る放射線画像撮影システム10A、10Bは、上述した実施形態に限らず、下記のような構成を採り得ることも可能である。
放射線検出カセッテ24は、手術室12等で使用されるとき、血液やその他の雑菌が付着するおそれがある。そこで、放射線検出カセッテ24を防水性、密閉性を有する構造とし、必要に応じて殺菌洗浄することにより、1つの放射線検出カセッテ24を繰り返し続けて使用することができる。
また、放射線検出カセッテ24は、手術室12で使用される場合に限られるものではなく、例えば、検診や病院内での回診にも適用することができる。
さらに、放射線検出カセッテ24と外部機器との間での無線通信は、通常の電波による通信に代えて、赤外線等を用いた光無線通信で行うようにしてもよい。
さらにまた、図10に示すように放射線検出カセッテ500を構成すると、一層好適である。
すなわち、放射線検出カセッテ500には、ケーシング502の放射線照射面側に、撮影領域及び撮影位置の基準となるガイド線504が形成される。このガイド線504を用いて、放射線検出カセッテ500に対する被写体(患者14)の位置決めを行い、また、放射線Xの照射範囲を設定することにより、放射線画像情報を適切な撮影領域に記録することができる。
放射線検出カセッテ500の撮影領域外の部位には、当該放射線検出カセッテ500に係る各種情報を表示する表示部506を配設する。この表示部506には、放射線検出カセッテ500に記録される患者14のID情報、放射線検出カセッテ500の使用回数、累積曝射線量、放射線検出カセッテ500に内蔵されているバッテリ44の充電状態(残容量)、放射線画像情報の撮影条件、患者14の放射線検出カセッテ500に対するポジショニング画像等を表示させる。この場合、放射線技師は、例えば、表示部506に表示されたID情報に従って患者14を確認すると共に、当該放射線検出カセッテ500が使用可能な状態にあることを事前に確認し、表示されたポジショニング画像に基づいて患者14の所望の撮影部位を放射線検出カセッテ500に位置決めして、最適な放射線画像情
報の撮影を行うことができる。
また、放射線検出カセッテ500に取手部508を形成することにより、当該放射線検出カセッテ500の取扱い、持ち運びが容易になる。
放射線検出カセッテ500の側部には、ACアダプタの入力端子510と、USB(Universal Serial Bus)端子512と、メモリカード514を装填するためのカードスロット516とを配設すると好適である。
入力端子510は、放射線検出カセッテ500に内蔵されているバッテリ44の充電機能が低下しているとき、あるいは、バッテリ44を充電するのに十分な時間を確保できないとき、ACアダプタを接続して外部から電力を供給することにより、当該放射線検出カセッテ500を直ちに使用可能な状態とすることができる。
USB端子512又はカードスロット516は、放射線検出カセッテ500がコンソール28等の外部機器との間で無線通信による情報の送受信を行うことができないときに利用することができる。すなわち、USB端子512にケーブルを接続することにより、外部機器との間で有線通信による情報の送受信を行うことができる。また、カードスロット516にメモリカード514を装填し、このメモリカード514に必要な情報を記録した後、メモリカード514を取り出して外部機器に装填することにより、情報の送受信を行うことができる。
なお、図10では、放射線画像撮影システム10Bに関して、信号発生部122及び表示部136(図7参照)の図示を省略している。
手術室12や病院内の必要な箇所には、図11に示すように、放射線検出カセッテ24が装填され、内蔵されるバッテリ44の充電を行うクレードル518を配置すると好適である。この場合、クレードル518は、バッテリ44の充電だけでなく、クレードル518の無線通信機能又は有線通信機能を用いて、RIS29、HIS31、コンソール28等の外部機器との間で必要な情報の送受信を行うようにしてもよい。送受信する情報には、クレードル518に装填された放射線検出カセッテ24に記録された放射線画像情報を含めることができる。
また、クレードル518に表示部520を配設し、この表示部520に対して、装填された当該放射線検出カセッテ24の充電状態や、放射線検出カセッテ24から取得した放射線画像情報を含む必要な情報を表示させるようにしてもよい。
また、複数のクレードル518をネットワークに接続し、各クレードル518に装填されている放射線検出カセッテ24の充電状態をネットワークを介して収集し、使用可能な充電状態にある放射線検出カセッテ24の所在を確認できるように構成することもできる。
なお、本発明に係る放射線画像撮影システムは、上述の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなく、種々の構成を採り得ることは勿論である。
10A、10B…放射線画像撮影システム
12…手術室
14…患者
16…手術台
22…撮影装置
24、500…放射線検出カセッテ
26…表示装置
28…コンソール
29…RIS
31…HIS
40…放射線検出器
44…バッテリ
46…カセッテ制御部
48、76、96…送受信機
50…画素
74…放射線源
84、164…カセッテIDメモリ
90…受信機
94…表示部
98…撮影条件管理部
100…画像処理部
101…画像メモリ
102…患者情報管理部
104…カセッテ情報管理部
122…信号発生部
124…信号検出部
126…距離算出部
128…判定部
129…距離検出手段
136…表示部
160…ID照合部
162…ID判定部

Claims (23)

  1. 放射線を出力する放射線源と、
    被写体を透過した前記放射線を検出して放射線画像情報に変換する放射線変換パネルを収容する放射線検出カセッテと、
    前記放射線源及び前記放射線検出カセッテを制御する制御装置と、
    を有する放射線画像撮影システムにおいて、
    前記放射線検出カセッテは、自己を特定するためのカセッテID情報が記憶された第1ID記憶部と、第1通信手段とを有し、
    前記放射線源は、撮影装置に収容され、
    前記放射線画像撮影システムは、複数の前記放射線検出カセッテと、第2通信手段と、前記第2通信手段が前記各第1通信手段からカセッテID情報を受信した場合に、前記放射線源と前記各放射線検出カセッテとの間の距離及び方向のうち、少なくともいずれか一方を検出する距離検出手段とをさらに有し、
    前記制御装置は、複数のカセッテID情報が記憶された第2ID記憶部と、ID判定部と、前記距離検出手段が検出した前記各距離又は方向に基づいて、前記被写体の撮影に使用する放射線検出カセッテを選択するカセッテ選択部とを有し、
    前記各第1通信手段は、前記第1ID記憶部に記憶された前記カセッテID情報を前記第2通信手段に送信し、
    前記第2通信手段は、受信した前記各カセッテID情報を前記制御装置に送信し、
    前記ID判定部は、前記送信された各カセッテID情報と前記第2ID記憶部に記憶された各カセッテID情報とを比較して、前記送信された各カセッテID情報と一致するカセッテID情報が前記第2ID記憶部内に記憶されているか否かを判定することで、前記各第1通信手段と前記第2通信手段との間の通信が確立されているか否かを把握することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  2. 請求項1記載のシステムにおいて、
    前記制御装置は、移動可能な装置であることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  3. 請求項1又は2記載のシステムにおいて、
    前記第1通信手段は、前記第2通信手段との間で、無線通信による信号の送受信が可能であることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載のシステムにおいて
    記制御装置は、前記各第1通信手段及び前記第2通信手段との間で通信が可能であり、且つ、前記第2通信手段から前記各カセッテID情報を受信する第3通信手段とをさらに有することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  5. 請求項4記載のシステムにおいて、
    前記距離検出手段は、前記各放射線検出カセッテに配置された信号発生部と、前記放射線源側に配置された信号検出部及び距離算出部とを有し、
    前記第2通信手段が前記各第1通信手段からカセッテID情報を受信した場合に、前記信号検出部は、前記各信号発生部から発信された信号を検出し、前記距離算出部は、前記各信号に基づいて前記放射線源と前記各放射線検出カセッテとの間の距離を算出し、
    前記カセッテ選択部は、前記距離算出部にて算出された前記各距離のうち、前記放射線源から最短距離にある放射線検出カセッテを特定する距離判定部であることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  6. 請求項5記載のシステムにおいて、
    前記距離検出手段が磁気を用いて前記各距離及び方向を検出する場合に、
    前記各信号発生部は、前記各放射線検出カセッテにそれぞれ少なくとも3個配置された磁石又は磁気発生器であり、
    前記信号検出部は、前記各磁石又は前記各磁気発生器から発生した磁界を検出する3軸の磁界センサであり、
    前記距離算出部は、前記磁界センサで検出された前記各磁界に基づいて前記各距離及び方向を算出することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  7. 請求項5記載のシステムにおいて、
    前記距離検出手段が超音波を用いて前記各距離を検出する場合に、
    前記各信号発生部は、前記各放射線検出カセッテにそれぞれ配置された超音波反射器であり、
    前記信号検出部は、前記各超音波反射器に向けて超音波を放射し、該各超音波反射器にて反射した前記超音波の反射波を受信する超音波送受信器であり、
    前記距離算出部は、前記超音波送受信器が前記超音波を放射してから前記各反射波を受信するまでの時間に基づいて前記各距離を算出することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  8. 請求項5記載のシステムにおいて、
    前記距離検出手段が無線を用いて前記各距離を検出する場合に、
    前記各信号発生部は、前記各放射線検出カセッテにそれぞれ配置された無線発信器であり、
    前記信号検出部は、前記各無線発信器からの無線信号を受信する無線受信器であり、
    前記距離算出部は、前記各無線発信器から発信された前記各無線信号が前記無線受信器にて受信されるまでの時間に基づいて前記各距離を算出することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  9. 請求項5記載のシステムにおいて、
    前記距離検出手段が無線を用いて前記各距離を検出する場合に、
    前記各信号発生部は、前記各放射線検出カセッテにそれぞれ配置された無線反射器であり、
    前記信号検出部は、前記各無線反射器に向けて電波を放射し、該各無線反射器にて反射した前記電波の反射波を受信する無線送受信器であり、
    前記距離算出部は、前記無線送受信器が前記電波を放射してから前記各反射波を受信するまでの時間に基づいて前記各距離を算出することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  10. 請求項8又は9記載のシステムにおいて、
    前記距離検出手段は、前記無線としてUWBを用いたパルスレーダであることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  11. 請求項5記載のシステムにおいて、
    前記各信号発生部は、前記各放射線検出カセッテにそれぞれ配置され、地磁気センサ、重力センサ及び3次元ジャイロから構成される複合センサであり、
    前記重力センサは、前記放射線検出カセッテの重力加速度を出力し、
    前記地磁気センサは、地磁気の方向を出力し、
    前記3次元ジャイロは、前記放射線検出カセッテの姿勢を出力し、
    前記信号検出部は、前記重力加速度、前記地磁気の方向及び前記姿勢を含む前記各信号発生部からの検出信号を検出し、
    前記距離算出部は、前記各検出信号に基づいて前記各距離を算出することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  12. 請求項5〜11のいずれか1項に記載のシステムにおいて、
    前記放射線検出カセッテは、表示手段をさらに有し、
    前記距離判定部にて前記放射線源から最短距離にある放射線検出カセッテが特定された場合に、
    前記制御装置は、前記最短距離にある放射線検出カセッテの位置を外部に通知させることを指示するための通知指示信号を、前記第3通信手段から前記最短距離にある放射線検出カセッテの第1通信手段に送信するか、あるいは、前記第2通信手段に送信して該第2通信手段から前記最短距離にある放射線検出カセッテの第1通信手段に送信し、
    前記表示手段は、前記第1通信手段が受信した通知指示信号に基づいて、前記最短距離にある放射線検出カセッテの位置を外部に通知することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  13. 請求項12記載のシステムにおいて、
    前記放射線検出カセッテは、ID照合部をさらに有し、
    前記第2ID記憶部内に、前記第3通信手段が受信したカセッテID情報に一致するカセッテID情報が記憶されていると前記ID判定部が判定した場合に、
    前記制御装置は、前記判定されたカセッテID情報を、前記第3通信手段から前記第1通信手段に送信するか、あるいは、前記第2通信手段に送信して該第2通信手段から前記第1通信手段に送信し、
    前記ID照合部は、前記第1通信手段が受信したカセッテID情報と、前記第1ID記憶部に記憶されたカセッテID情報とを照合することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  14. 請求項13記載のシステムにおいて、
    前記放射線検出カセッテは、バッテリをさらに有し、
    前記制御装置は、前記判定されたカセッテID情報及び前記放射線変換パネルの起動を指示するための起動指示信号を、前記第3通信手段から前記第1通信手段に送信するか、あるいは、前記第2通信手段に送信して該第2通信手段から前記第1通信手段に送信し、
    前記ID照合部は、前記第1通信手段が受信したカセッテID情報と、前記第1ID記憶部に記憶されたカセッテID情報とを照合して、両者が一致する場合には、前記起動指示信号に基づいて前記放射線変換パネルを駆動するように前記バッテリを制御することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  15. 請求項14記載のシステムにおいて、
    前記ID照合部にて各カセッテID情報が一致すると判定した場合に、前記第1通信手段は、両者が一致したことを示す応答信号を前記第2通信手段又は前記第3通信手段に送信し、
    前記制御装置は、前記第3通信手段で受信され、あるいは、前記第2通信手段で受信されて前記第3通信手段に送信された前記応答信号に基づいて、前記被写体の撮影条件を前記撮影装置に送信することを特徴とする放射線画像撮影システム。
  16. 請求項12〜15のいずれか1項に記載のシステムにおいて、
    前記第1〜第3通信手段は互いに無線通信が可能であり、前記第1〜第3通信手段による無線通信は、UWBを用いた無線通信であることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  17. 請求項12〜15のいずれか1項に記載のシステムにおいて、
    前記表示手段は、前記通知指示信号に基づいて発光する発光素子であることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  18. 請求項5〜17のいずれか1項に記載のシステムにおいて、
    前記放射線源、前記第2通信手段、前記信号検出部及び前記距離算出部は、前記撮影装置に共に収容されていることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  19. 請求項1〜15のいずれか1項に記載のシステムにおいて、
    前記第1通信手段は、外部機器との間で光無線通信を行うことを特徴とする放射線画像撮影システム。
  20. 請求項19記載のシステムにおいて、
    前記第1通信手段は、前記外部機器との間で赤外線を用いた光無線通信を行うことを特徴とする放射線画像撮影システム。
  21. 請求項1〜16のいずれか1項に記載のシステムにおいて、
    前記第2通信手段は、前記放射線の照射方向に指向性を有するアンテナであることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  22. 請求項1〜16のいずれか1項に記載のシステムにおいて、
    前記第1通信手段は、指向性が可変のアンテナであることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  23. 請求項1〜22のいずれか1項に記載のシステムにおいて、
    前記撮影装置と前記放射線検出カセッテとが別体構成からなることを特徴とする放射線画像撮影システム。
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