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JP5703574B2 - 画像処理装置、システム及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は画像処理装置、システム及びプログラムに関する。
特許文献1には、原画像データに対して網点処理を行うことで生成されたスクリーン印刷用の各色の分版データに対し、モアレ確認モードが指示された場合に、各分版データのうち2色の分版データを組み合わせた計6種類の2版合成印刷画像を印刷する技術が開示されている。
また、特許文献2には、網掛画像の網点構造を解析し、単位網点領域内に含まれる複数の2値画素の各々に対応する閾値を有する閾値マトリクスを推定し、多値画像を構成する多値画素のサイズを2値画素のm×n倍(m,n≧1)に設定すると共に各多値画素と網掛画像内の2値画素との対応関係を設定し、網掛画像内の単位網点領域に対応して閾値マトリクスを繰り返し配置すると共に、網掛画像内の複数の2値画素における2値の画素値と閾値マトリクスの各々の閾値とを比較することで、多値画像内の各多値画素が取り得る濃度範囲を求め、各多値画素が取り得る濃度範囲に応じて各多値画素の濃度値を決定することで、網掛画像を多値画像へ変換する技術が開示されている。
特開2004−249737号公報 特開2000−224415号公報
本発明は、判定対象の第1画像データを用いて画像の印刷を行う前に、より少数の判定用画像によって印刷対象の画像におけるモアレの有無等を確認することが可能な画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラムを得ることが目的である。
また本発明は、判定対象の第1画像データを用いて画像の印刷を行う前に、より少数の判定用画像によって印刷対象の画像におけるモアレの有無等の確認を可能とすることを、印刷対象の画像が自然画像であっても実現できる画像処理装置、画像処理システム及び画像処理プログラムを得ることが目的である。
請求項1記載の発明に係る画像処理装置は、モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第6画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ又は前記第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データの値が、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含んで構成されている。
請求項記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記生成手段は、前記第3画像データの値が前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第6の値を加えた値以上で、かつ前記第4画像データの値が輪郭部分であるか否かを判定するための判定閾値である第7の値よりも小さい画素にも前記第3の値を設定して前記判定用画像を生成する。
請求項3記載の発明に係る画像処理装置は、モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択する第2処理を行うことで得られる第6画像データ又は前記第1画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択することで得られる第7画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データ又は前記第1画像データの値が前記第7画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含んで構成されている。
請求項4記載の発明に係る画像処理装置は、モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに対して輪郭強調処理を行うことで得られる第5画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最小値を各々選択することで得られる第9画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第10画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ又は前記第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第10画像データの値が、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含んで構成されている。
請求項5記載の発明に係る画像処理装置は、モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択する第2処理を行うことで得られる第6画像データ又は前記第1画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ又は前記第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データ又は前記第1画像データの値が、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素、及び、前記第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値が前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第6の値を加えた値以上で、かつ前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値が輪郭部分であるか否かを判定するための判定閾値である第7の値よりも小さい画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含んで構成されている。
請求項記載の発明は、モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第6画像データ、又は、前記第1画像データの値、前記第5画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最小値を各々選択することで得られる第9画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第10画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、第1画像データのモアレ判定の際の比較用の第2画像データの値、当該第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、及び、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択することで得られる第12画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データ又は前記第10画像データの値が、前記第12画像データの値以下か、或いは、前記第12画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含んで構成されている
請求項7記載の発明に係る画像処理装置は、モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値と、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに対し平滑化処理に用いるフィルタの次数や平滑化の強度を調整しつつ平滑化することで、前記第2画像データの画像中の輪郭部分における値の変化を第1画像データの画像中の輪郭部分における値の変化に近似させた平滑化済第2画像データの値と、を画素単位で比較し、前記第1画像データの値が、前記平滑化済第2画像データの値以下か、或いは、前記平滑化済第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含んで構成されている。
請求項記載の発明は、請求項1〜請求項の何れかに記載の発明において、前記生成手段は、前記第2画像データの値が判定対象に含めるか否かを判定するための判定閾値である第2の値以下の画素にも前記第3の値を設定して前記判定用画像を生成する。
請求項記載の発明は、請求項1〜請求項の何れかに記載の発明において、前記生成手段は、前記それ以外の画素に、前記第3の値と異なる値として、比較対象とした各々の画像データの値の相互の差分に応じた値を設定する。
請求項10記載の発明に係る画像処理装置は、モアレ判定の判定対象とする第1画像データと、当該第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第1画像データの値が前記第2画像データの値以下か又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素、及び、前記第2画像データの値が判定対象に含めるか否かを判定するための判定閾値である第2の値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含んで構成されている。
請求項1記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記生成手段は、前記それ以外の画素に、前記第3の値と異なる値として、前記第1画像データの値と前記第2画像データの値との差分に応じた値を設定する。
請求項1記載の発明は、請求項10又は請求項11記載の発明において、前記生成手段は、前記第1画像データを、前記第2画像データ、前記第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データ、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データと画素単位で各々比較し、前記第1画像データの値が前記第2画像データの値、前記第3画像データの値及び前記第4画像データの値のうちの最大値以下か又は前記最大値に前記第1の値を加えた値以下の画素、及び、前記第2画像データの値が前記第2の値以下の画素には前記第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する。
請求項1記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記生成手段は、前記それ以外の画素に、前記第3の値と異なる値として、前記第1画像データの値と前記第3画像データの値との差分に応じた値を設定する。
請求項1記載の発明は、請求項1〜請求項1の何れかに記載の発明において、前記生成手段は、前記第1画像データ及び前記第2画像データが2色以上の色から成る場合に、画像データの色毎に前記判定用画像を生成する。
請求項1記載の発明は、請求項1〜請求項1の何れかに記載の発明において、前記生成手段は、前記第1画像データと前記第2画像データの解像度及び画素数の少なくとも一方が相違している場合に、前記第1画像データ及び前記第2画像データの少なくとも一方に対し、解像度変換及び画素の追加の少なくとも一方を行うことで、前記判定用画像の生成に用いる複数の画像データの解像度及び画素数を一致させる画素数調整処理を行う。
請求項16記載の発明は、請求項10〜請求項15の何れかに記載の発明において、前記第1画像データに対して平滑化処理を施し、当該平滑化処理を施した前記第1画像データ、又は、当該第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第6画像データ、又は、前記第1画像データの値、及び、前記第5画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最小値を各々選択することで得られる第9画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第10画像データを用いて、前記画素単位での画像データの比較、前記判定用画像の生成を行う。
請求項1記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記第1画像データは、各々2値をとる複数画素によって前記複数画素から成る単位領域毎の階調を表す2値画像データを変換することで得られた、各々多値をとる個々の画素によって個々の画素毎の階調を表す多値画像データであり、前記生成手段は、前記第1画像データ上での前記単位領域のサイズ以上で、前記第1画像データ上での判定対象のモアレの周期よりも小さい局所領域を単位として、前記第1画像データに対する平滑化処理を行う。
請求項18記載の発明は、請求項16又は請求項17記載の発明において、前記生成手段は、前記第2画像データに対し、前記第1画像データに対する平滑化処理における局所領域よりも小さい局所領域を単位として平滑化処理を施し、当該平滑化処理を施した前記第2画像データ、又は、前記第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記平滑化処理を施した第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ、又は、前記第2画像データに対し平滑化処理に用いるフィルタの次数や平滑化の強度を調整しつつ平滑化することで、前記第2画像データの画像中の輪郭部分における値の変化を第1画像データの画像中の輪郭部分における値の変化に近似させた平滑化済第2画像データを用いて、前記画素単位での画像データの比較、前記判定用画像の生成を行う。
請求項19記載の発明は、請求項1〜請求項1の何れかに記載の発明において、前記生成手段によって生成された前記判定用画像に対して個々の画素の値の差分を増大させる強調処理を施し、当該強調処理を施した前記判定用画像を出力する画像出力手段を更に備えている。
請求項2記載の発明は、請求項19記載の発明において、前記生成手段は、前記第1画像データ及び前記第2画像データが2色以上の色から成る場合に、画像データの色毎に前記判定用画像を生成し、前記画像出力手段は、前記生成手段によって生成された色毎の前記判定用画像に対して前記強調処理を各々施した後に、前記強調処理を施した色毎の前記判定用画像を縮小して配列した単一の画像を生成して出力する。
請求項2記載の発明は、請求項1〜請求項2の何れかに記載の発明において、前記生成手段は、前記第3の値として0を、前記第3の値と異なる値として、比較対象とした各々の画像データの値の相互の差分に応じた値を設定した判定用画像を生成し、前記生成手段によって生成された前記判定用画像のうちモアレ成分であるか否かを判定するための判定閾値である第4の値以上の画素の数を計数し、計数結果がモアレの有無を判定するための判定閾値である第5の値以上か否かを判定して出力する判定出力手段を更に備えている。
請求項22記載の発明に係る画像処理システムは、モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第6画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ又は前記第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データの値が、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含む画像処理装置と、前記第1画像データから印刷機で印刷を行うための印刷版を製版する製版装置、及び、前記第2画像データから画像形成を行う画像形成装置の少なくとも一方と、を備えている。
請求項23記載の発明に係る画像処理システムは、モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択する第2処理を行うことで得られる第6画像データ又は前記第1画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択することで得られる第7画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データ又は前記第1画像データの値が前記第7画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含む画像処理装置と、前記第1画像データから印刷機で印刷を行うための印刷版を製版する製版装置、及び、前記第2画像データから画像形成を行う画像形成装置の少なくとも一方と、を備えている。
請求項24記載の発明に係る画像処理システムは、モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに対して輪郭強調処理を行うことで得られる第5画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最小値を各々選択することで得られる第9画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第10画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ又は前記第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第10画像データの値が、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含む画像処理装置と、前記第1画像データから印刷機で印刷を行うための印刷版を製版する製版装置、及び、前記第2画像データから画像形成を行う画像形成装置の少なくとも一方と、を備えている。
請求項25記載の発明に係る画像処理システムは、モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択する第2処理を行うことで得られる第6画像データ又は前記第1画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ又は前記第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データ又は前記第1画像データの値が、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素、及び、前記第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値が前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第6の値を加えた値以上で、かつ前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値が輪郭部分であるか否かを判定するための判定閾値である第7の値よりも小さい画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含む画像処理装置と、前記第1画像データから印刷機で印刷を行うための印刷版を製版する製版装置、及び、前記第2画像データから画像形成を行う画像形成装置の少なくとも一方と、を備えている。
請求項26記載の発明に係る画像処理システムは、モアレ判定の判定対象とする第1画像データと、当該第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第1画像データの値が前記第2画像データの値以下か又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素、及び、前記第2画像データの値が判定対象に含めるか否かを判定するための判定閾値である第2の値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含む画像処理装置と、前記第1画像データから印刷機で印刷を行うための印刷版を製版する製版装置、及び、前記第2画像データから画像形成を行う画像形成装置の少なくとも一方と、を備えている。
請求項27記載の発明に係る画像処理プログラムは、コンピュータを、モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第6画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ又は前記第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データの値が、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段として機能させる。
請求項28記載の発明に係る画像処理プログラムは、コンピュータを、モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択する第2処理を行うことで得られる第6画像データ又は前記第1画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択することで得られる第7画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データ又は前記第1画像データの値が前記第7画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段として機能させる。
請求項29記載の発明に係る画像処理プログラムは、コンピュータを、モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに対して輪郭強調処理を行うことで得られる第5画像データの個々の画素として、当該画素の近隣の複数画素の値の最小値を各々選択することで得られる第9画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第10画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ又は前記第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第10画像データの値が、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段として機能させる。
請求項30記載の発明に係る画像処理プログラムは、コンピュータを、モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択する第2処理を行うことで得られる第6画像データ又は前記第1画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ又は前記第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データ又は前記第1画像データの値が、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素、及び、前記第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値が前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第6の値を加えた値以上で、かつ前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値が輪郭部分であるか否かを判定するための判定閾値である第7の値よりも小さい画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段として機能させる。
請求項31記載の発明に係る画像処理プログラムは、コンピュータを、モアレ判定の判定対象とする第1画像データと、当該第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第1画像データの値が前記第2画像データの値以下か又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素、及び、前記第2画像データの値が判定対象に含めるか否かを判定するための判定閾値である第2の値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段として機能させる。
請求項1〜,20〜25,27〜30記載の発明は、本構成を有しない場合と比較して、判定対象の第1画像データを用いて画像の印刷を行う前に、より少数の判定用画像によって印刷対象の画像におけるモアレの有無等の確認を可能とすることを、印刷対象の画像の原画像が自然画像であっても実現できる、という効果を有する。
請求項記載の発明は、本構成を有しない場合と比較して、判定対象の第1画像データを用いて画像の印刷を行う前に、より少数の判定用画像によって印刷対象の画像におけるモアレの有無等の確認を可能とすることを、印刷対象の画像の原画像が自然画像と文字画像が混在している画像であっても実現できる、という効果を有する。
請求項10,2,3記載の発明は、本構成を有しない場合と比較して、判定対象の第1画像データを用いて画像の印刷を行う前に、より少数の判定用画像によって印刷対象の画像におけるモアレの有無等を確認することが可能になる、という効果を有する。
請求項,1,1記載の発明は、判定用画像によってモアレの強度等も確認することが可能になる、という効果を有する。
請求項1記載の発明は、画像データが表す画像中の輪郭がより精度良く除去された判定用画像が得られる、という効果を有する。
請求項1記載の発明は、本構成を有しない場合と比較して、画像データが2色以上の色から成る場合にも、より少数の判定用画像によって印刷対象の画像におけるモアレの有無等を確認することが可能になる、という効果を有する。
請求項1記載の発明は、第1画像データと第2画像データの解像度及び画素数の少なくとも一方が相違している場合にも、モアレの有無等を確認可能な判定用画像が得られる、という効果を有する。
請求項1記載の発明は、判定用画像の生成に不要な輪郭等のノイズを第1画像データから除去できる、という効果を有する。
請求項1記載の発明は、第1画像データが、各々2値をとる複数画素によって前記複数画素から成る単位領域毎の階調を表す2値画像データを変換することで得られた、各々多値をとる個々の画素によって個々の画素毎の階調を表す多値画像データである場合にも、2値から多値への変換で第1画像データに残存したノイズをモアレを保存しつつ除去できる、という効果を有する。
請求項1記載の発明は、判定用画像の生成に不要なノイズを第2画像データから除去できる、という効果を有する。
請求項19記載の発明は、判定用画像の目視によるモアレの有無等の確認が容易になる、という効果を有する。
請求項2記載の発明は、画像データが2色以上の色から成る場合のモアレの有無等の確認が容易になる、という効果を有する。
請求項2記載の発明は、モアレの有無等を判定する作業の負荷を軽減できる、という効果を有する。
本実施形態に係る印刷システムの概略構成を示すブロック図である。 画像形成装置の概略構成図である。 第1実施形態に係る印刷サーバの機能ブロック図である。 第1実施形態に係るモアレ判定処理の内容を示すフローチャートである。 判定用画像の生成におけるモアレ成分の抽出及び輪郭成分の除去を説明するための線図である。 第2実施形態に係る印刷サーバの機能ブロック図である。 第2実施形態に係るモアレ判定処理の内容を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る印刷サーバの機能ブロック図である。 第3実施形態に係るモアレ判定処理の内容を示すフローチャートである。 第1,第2実施形態に係るモアレ判定処理を写真画像に対して行った場合の課題を説明するための線図である。 第3実施形態に係るモアレ判定処理での写真画像の輪郭部分における各データの変化の一例を示す線図である。 第3実施形態に係るモアレ判定処理において、デスクリーニングデータと輪郭強調済デスクリーニングデータの最小値を用いることの作用・効果を説明するための線図である。 第3実施形態に係るモアレ判定処理において、平滑化済プリンタ用データ≧デスクリーニングデータ+閾値Th4の場合に判定用画像の値=0とすることの作用・効果を説明するための線図である。 平滑化済プリンタ用データを用いる別態様での写真画像の輪郭部分における各データの変化の一例を示す線図である。 平滑化済プリンタ用データを用いる別態様の作用・効果を説明するための線図である。 第4実施形態に係る印刷サーバの機能ブロック図である。 第4実施形態に係るモアレ判定処理の内容を示すフローチャートである。 第4実施形態に係るモアレ判定処理での写真画像の輪郭部分における各データの変化の一例を示す線図である。 第4実施形態に係るモアレ判定処理において、プリンタ用データの近隣N画素の最大値を用いることの作用・効果を説明するための線図である。 デスクリーニングデータやプリンタ用データに重畳しているノイズによるモアレ画素の誤抽出を説明するための線図である。 第4実施形態に係るモアレ判定処理において、濃度がほぼ均一の部分等における各データの変化の一例を示す線図である。 第4実施形態に係るモアレ判定処理において、プリンタ用データの近隣N画素の最大値を用いることの、濃度がほぼ均一の部分等での作用・効果を説明するための線図である。 第5実施形態に係る印刷サーバの機能ブロック図である。 第5実施形態に係るモアレ判定処理の内容を示すフローチャートである。 第5実施形態に係るモアレ判定処理に係るモアレ判定処理での写真画像の輪郭部分における各データの変化の一例を示す線図である。 第5実施形態に係るモアレ判定処理において、強調処理済デスクリーニングデータの近隣N画素の最小値を用いることの作用・効果を説明するための線図である。 第5実施形態に係るモアレ判定処理において、濃度がほぼ均一の部分等における各データの変化の一例を示す線図である。 第5実施形態に係るモアレ判定処理において、強調処理済デスクリーニングデータの近隣N画素の最小値を用いることの、濃度がほぼ均一の部分等での作用・効果を説明するための線図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態の一例を詳細に説明する。
〔第1実施形態〕
図1には本実施形態に係る印刷システム10が示されている。印刷システム10は、入力された印刷用画像データに基づき電子写真プロセスにより可視のカラー画像を記録用紙上に形成するプリンタとして機能する画像形成装置12と、印刷機(プレス装置)22で印刷を行うための印刷版を入力された印刷用画像データから直接作成する製版装置(CTP:Computer To Plate)24を備えている。画像形成装置12は通信線を介して印刷サーバ26に接続され、印刷サーバ26は通信回線46を介して製版装置24及び複数台の端末装置36と互いに接続されている。
画像形成装置12は、マイクロコンピュータ等から成りCPU14A、メモリ14B、HDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等から成る不揮発性の記憶部14C及び通信I/F(インタフェース)部14Dを内蔵した本体制御部14を備えている。画像形成装置12は通信I/F部14Dを介して印刷サーバ26に接続されている。また本体制御部14には、入力された印刷用画像データが表す画像を記録用紙に印刷する画像印刷部16と、LCD等から成る表示手段としての表示部18A及びテンキーやタッチパネル等から成る入力手段としての操作部18Bが設けられた操作パネル18が各々接続されている。
図2に示すように、画像形成装置12の画像印刷部16は画像形成モジュール60と、画像形成モジュール60に記録用紙を供給するフィード(給紙)モジュール(FM:Feeder Module)64と、画像形成モジュール60とフィードモジュール64とを連結する連結モジュール66と、画像形成モジュール60で画像が形成された記録用紙を機体外へ排出する出力モジュール68を備えている。なお、フィードモジュール64は多段構成でもよい。また、出力モジュール68の後段にフィニッシャ(Finisher:後処理装置)モジュールを更に設けてもよい。フィニッシャモジュールとしては、例えば記録用紙をスタック処理し、その角部の1個所又は一辺の2個所以上を綴じるステープラを備えたもの、ファイリング用のパンチ孔を穿設するパンチング機構を備えたもの等がある。フィニッシャモジュールは画像形成装置12が他の装置と通信回線を介して接続されていないオフライン状態でも使用可能であることが望ましい。
画像形成モジュール60は画像形成コア部70とトナー供給部72を備えている。トナー供給部72にはC,M,Y,K4色のトナーカートリッジ74が装填される。また、画像形成コア部70はC,M,Y,Kの各色成分の何れかに対応する4個のプリントエンジン(印刷ユニット)76を備えている。各プリントエンジン76は無端の中間転写ベルト88の回転移動方向に沿って一列に配置されている(所謂タンデム型)。個々のプリントエンジン76は、感光体ドラム78と、感光体ドラム78を帯電させる帯電器80と、対応する色成分の印刷データに応じて変調した光ビームを感光体ドラム78上で走査させることで静電潜像を形成させる光走査装置82と、感光体ドラム78上に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成させる現像器84と、感光体ドラム上に形成されたトナー像を中間転写ベルト88上へ転写(1次転写)させる1次転写器86を各々備えており、個々のプリントエンジン76で形成された各色成分のトナー像が中間転写ベルト88上で互いに重ね合わされることで、中間転写ベルト88上にカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト88上に形成されたカラートナー像は、2次転写器90により、予め定められたタイミングでフィードモジュール64から搬送されてきた記録用紙上に転写(2次転写)される。カラートナー像が転写された記録用紙は、搬送路92に沿って定着器(Fuser)94へ搬送され、定着器94によってトナー像が溶融定着されて出力モジュール68の排紙処理装置96に渡され(排紙部 (スタッカ)98に一時的に保持された後に排紙処理装置96へ渡されることもある)、必要に応じて終末処理が行われた後に機体外へ排出される。また、両面印刷が行われる際には、片面にトナー像が定着(カラー画像が印刷)された記録用紙は、排紙部98から反転路100、画像形成モジュール60の反転搬送路102を経由することで、反転された反転された状態で搬送路92へ再度送り込まれる。なお画像形成コア部70には、個々のプリントエンジン76の作動を制御する電気回路や各モジュール用の電源回路等を収容する電気系制御収納部104も設けられている。
なお、製版装置24については詳細な説明を省略するが、例えば円筒形の回転ドラムの外周面にシート状の印刷版を巻き付けて固定し、回転ドラムを回転させると共に、入力された特定色成分の印刷データに応じて変調した光ビームを回転ドラムと一体回転する印刷版に照射することで印刷版に画像を記録した後に、画像を記録した印刷版を現像することで、特定の色成分の印刷版(刷版)を製作する構成が採用される。この場合、上記工程をC,M,Y,Kの各色成分について繰り返すことで各色成分に対応する印刷版が得られる。製版装置24によって製作された各色成分の印刷版は印刷機22に各々セットされて印刷に使用される。
本実施形態に係る印刷システム10では、画像形成装置12及び製版装置24に対して利用者が端末装置36からオンラインで印刷を指示可能とされていると共に、画像形成装置12を用いて印刷を行わせるか、製版装置24を用いて印刷を行わせるか(製版装置24によって印刷版を製作させ、製作された印刷版を印刷機22にセットして印刷を行わせるか)を選択可能とされている。画像形成装置12を用いた印刷は、印刷版の作成及び作成した印刷版を印刷機にセットする等の作業が不要で、印刷を指示してから短時間で印刷が完了する(印刷速度は60枚/分程度)が、印刷可能な記録用紙のサイズに制限がある(通常A3サイズ以下)ので、予め定められたサイズ以下の複数種の印刷物を比較的少量印刷する場合に利用される。また、製版装置24による印刷版の製作に先立ち、印刷版の製作に用いる印刷用画像データが表す画像を確認したい場合にも利用される。一方、製版装置24を用いた印刷では、製版装置24による印刷版の製作に比較的長い時間がかかる(例えば印刷版1枚当り数分程度)と共に製作された印刷版を印刷機にセットする手間もかかるものの、印刷機への印刷版のセットが完了してしまえば高速に印刷を行うことができ(例えば数百枚/分)、印刷物のサイズの制限も緩やかであるため、大サイズの印刷物を印刷する場合や少数種の印刷物を大量に印刷する場合に利用される。
一方、端末装置36は、パーソナル・コンピュータ(PC:Personal Computer)等から成りCPU38A、メモリ38B、HDDやフラッシュメモリ等から成る不揮発性の記憶部38C、通信I/F部36Dを内蔵した端末本体38を備えており、端末本体38は通信I/F部36Dを介して通信回線46に接続されている。また、端末装置36の端末本体38にはディスプレイ40、キーボード42及びマウス44が各々接続されている。端末装置36の記憶部38Cには、OS(Operating System)及び印刷対象の原稿を作成するためのアプリケーション・ソフトがインストールされている。
本実施形態において、利用者は端末装置36を操作し前記アプリケーション・ソフトを利用することで印刷対象の原稿を作成する。この原稿は文字原稿であってもよいし、写真や図表等の画像であってもよいし、文字と画像が混在している原稿であってもよい。印刷対象の原稿の作成が完了すると、利用者は印刷対象の原稿の印刷を指示する操作を行う。この操作では、印刷を行わせる装置の種別(画像形成装置12/製版装置24)や印刷部数、印刷物のサイズや紙質等の印刷条件を規定するパラメータも指定される。利用者によって上記操作が行われると、利用者によって設定された印刷条件を予め定められたフォーマット(例えばJDF:Job Definition Format)で表す印刷制御情報が生成され、生成された印刷制御情報が、印刷対象の原稿をページ記述言語(PDL:Page Description Language)によって記述した印刷データと共に、端末装置36から印刷サーバ26へ送信される。
次に印刷サーバ26について説明する。印刷サーバ26は、CPU28A、メモリ28B、HDDやフラッシュメモリ等から成る不揮発性の記憶部28C及び通信I/F部28Dを内蔵したサーバ本体28を備えており、通信I/F部28Dを介して通信回線46に接続されている。また、サーバ本体28にはディスプレイ30、キーボード32及びマウス34が各々接続されている。印刷サーバ26の記憶部28Cには、印刷サーバ26を印刷用画像データ生成部50(図3参照、後述)として機能させるための印刷データ生成プログラムと、印刷サーバ26をモアレ判定部110(図3参照、後述)として機能させるための(CPU28Aによって後述するモアレ判定処理を行うための)モアレ判定プログラムが各々インストールされている。なお、モアレ判定プログラムは請求項3に記載の画像処理プログラムに対応しており、印刷サーバ26のCPU28Aによってモアレ判定プログラムが実行されることで、印刷サーバ26は請求項1,1,1〜2に記載の画像処理装置の一例として機能する。
図3に示すように、印刷サーバ26のCPU28Aによって印刷データ生成プログラムが実行されることで実現される印刷用画像データ生成部50は、データ格納部52、製版用RIP処理部54A、プリンタ用RIP処理部54B、画像処理部56及びインタフェース(I/F)部58A,58Bを含んで構成されている。データ格納部52には、印刷サーバ26が端末装置36から受信した印刷データ(PDLで記述されR,G,Bで色が表現された印刷データ)が順次格納される。RIP処理部54A,54Bには、PDL解釈部及び所謂RIPエンジンが各々組み込まれている。
印刷用画像データ生成部50では、印刷制御情報を参照することで印刷を行わせる装置の種別(製版装置24/画像形成装置12)を認識し、認識した装置種別が製版装置24の場合は製版用RIP処理部54Aが起動され、認識した装置種別が画像形成装置12の場合はプリンタ用RIP処理部54Bが起動される。製版用RIP処理部54Aは、起動されると、データ格納部52から印刷データを取り出して解釈し、R,G,B→C,M,Y,Kの色変換及び網点処理によるラスタイメージデータ(ビットマップ形式のデータ)への展開をページ単位で行うことで、製版装置24での印刷に使用可能なフォーマット(例えば解像度が比較的高く(例えば2400dpi)で1画素(1ドット)当りC,M,Y,K各1ビットの2値/高解像度のフォーマット)の印刷用画像データを生成するRIP(Raster Image Process)処理を行う。なお、製版用RIP処理部54Aによる網点処理には、例えば175線(175lpi:1インチ当り175線)のスクリーンが用いられる。
また、プリンタ用RIP処理部54Bは、起動されると、データ格納部52から印刷データを取り出して解釈し、R,G,B→C,M,Y,Kの色変換及びラスタイメージデータ(ビットマップ形式のデータ)への展開をページ単位で行うことで、画像形成装置12での印刷に使用可能なフォーマット(例えば解像度が比較的低く(例えば600dpi)で1画素当りC,M,Y,Kそれぞれ複数ビット(例えば8ビット)で階調を表現する多値/低解像度のフォーマット)の印刷用画像データを生成するRIP処理を行う。なお、印刷を行わせる装置の種別として製版装置24が設定された印刷データに対し、後述するモアレ判定処理が行われる場合には、RIP処理部54A,54Bが各々起動され、RIP処理部54A,54BでRIP処理が各々行われる。
またRIP処理部54A,54Bは、データ格納部52から取り出した印刷データに対応する印刷制御情報を参照して印刷条件を判断し、判断した印刷条件に基づき必要な画像処理をRIP処理と共に行う。なお、製版用RIP処理部54AでRIP処理と共に行われる可能性がある画像処理としては、大サイズの記録用紙に対応する大サイズの印刷面上に複数頁分の画像を割り付ける面付けが挙げられ、プリンタ用RIP処理部54BでRIP処理と共に行われる可能性がある画像処理としては、例えば回転(Rotation)、1枚の用紙内への複数頁分の画像の割付、リピート処理、用紙サイズ合わせ、デバイス差を補正するCMS(Color Management System:カラー管理システム)処理、解像度変換、コントラスト調整等が挙げられる。
製版用RIP処理部54AでRIP処理が行われた場合、製版用RIP処理部54Aは上記処理を経て得られた印刷用画像データをI/F部58Aへ出力する。この場合、印刷用画像データはI/F部58Aによって製版装置24へ順次転送され、製版装置24での印刷(印刷版の作成)に用いられる。一方、プリンタ用RIP処理部54BでRIP処理が行われた場合、プリンタ用RIP処理部54Bは上記処理を経て得られた印刷用画像データを画像処理部56へ出力する。
画像処理部56は プリンタ用RIP処理部54Bから画像処理部56へ出力された印刷用画像データに対応する印刷制御情報を参照して印刷処条件を判断し、判断した印刷条件に応じた画像処理を行う。すなわち、画像処理部56は入力された印刷用画像データに対して画像の回転や用紙上の画像位置の調整、拡大又は縮小等の各種処理を行う機能を備えており、印刷制御情報として設定されている排出条件及び印刷を行わせる画像形成装置12の構造や特性に応じて、昇順/降順のページの並べ替え、両面印刷時の処理ページ順決定、多次元ルックアップテーブルを用いた色変換・グレーバランス補正・色ずれ補正等のキャリブレーション処理、スクリーン指定処理、画像形成装置12のフィニッシャモジュールで実行されるフィニッシング処理に対応したページ再配置(ステープラやパンチ穴の場所確保)、コレーション(丁合)、排出面(上下)合わせ等のように、画像形成装置12の構造や特性に応じて処理内容が相違する各種処理を行う。画像処理部56で各種の処理が行われた印刷用画像データはI/F部58Bを介して画像形成装置12へ転送され、画像形成装置12による記録用紙への画像の印刷に用いられる。
また、印刷サーバ26のCPU28Aによってモアレ判定プログラムが実行されることで実現され、次に説明するモアレ判定処理を行うモアレ判定部110は、多値化・解像度変換部112、画素数調整部114A,114B、平滑化処理部116A,116B、判定用画像生成部118、強調処理部120、色分解・面付け処理部122、モアレ画素計数部124及びモアレ判定表示部126から構成される。モアレ判定部110を構成する各機能ブロックによる処理については後述する。
次に本第1実施形態の作用を説明する。本実施形態に係る印刷システム10において、製版用の2値画像データ(製版装置24での印刷に使用される印刷用画像データ)は、印刷サーバ26が端末装置36から受信した印刷データに基づき製版用RIP処理部54Aで網点処理を含むRIP処理が行われることで生成されるが、原画像(印刷データが表す画像)に、網点処理で用いられるスクリーンのピッチ(例えば175線のスクリーンであれば1インチ当り175線)に近似する空間周波数成分や前記ピッチよりも高い空間周波数成分が含まれている場合、製版用の2値画像データにモアレが発生する可能性がある。
このため、本実施形態では、製版用の2値画像データにモアレが発生しているか否かを判定するためのモアレ判定プログラムが印刷サーバ26の記憶部28Cに記憶されており、製版用の2値画像データにモアレが発生しているか否かの確認を所望している場合、利用者は、製版用RIP処理部54Aで生成された製版用の2値画像データを用いて製版装置24で印刷版の作成を行う前に、端末装置36を介し、製版用の2値画像データに対するモアレの有無等の判定を印刷サーバ26へ指示する。そして、この指示を契機として、印刷サーバ26では、CPU28Aによってモアレ判定プログラムが実行されることで図4に示すモアレ判定処理が行われる。なお、このモアレ判定処理は本発明に係る生成手段に対応する処理の一例である。
モアレ判定処理では、まずステップ150において、製版用RIP処理部54Aからモアレ判定対象の製版用の2値データを取得すると共に、製版用RIP処理部54Aが製版用の2値画像データの生成に用いた印刷データと同一の印刷データに基づき、プリンタ用RIP処理部54BでRIP処理を行わせ、当該RIP処理で生成されたプリンタ用の多値データ(画像形成装置12での印刷に使用可能な印刷用画像データ:「比較用の第2画像データ」の一例)をプリンタ用RIP処理部54Bから取得する。
次のステップ152では、ステップ150で製版用RIP処理部54Aから取得したモアレ判定対象の製版用2値データに対し、1画素当りC,M,Y,Kそれぞれ複数ビット(例えば8ビット)で階調を表現する多値データへの変換(デスクリーニング)及び予め定めた解像度への変換を行う。なお、モアレ判定対象の製版用2値データにモアレが発生していた場合、上記のデスクリーニングに拘わらず変換後のデータにもモアレは残存する。また、上記の解像度としては、製版用の2値データの解像度に対して1/n(nは整数)の解像度が望ましく、例えば製版用の2値データの解像度が2400dpiであれば、上記の解像度としては600dpi(n=4)や800dpi(n=3)、1200dpi(n=2)等を適用することができ、後述する判定用画像を用いたモアレの判定精度を考慮すると、実用上は600dpi以上であることが望ましい。なお、上記のステップ152は多値化・解像度変換部112(図3参照)に相当する処理である。
次のステップ154では、ステップ150でプリンタ用RIP処理部54Bから取得したプリンタ用多値データの解像度が予め定めた解像度(ステップ152のデスクリーニング及び解像度変換を経たデータの解像度)に一致しているか否か判定する。なお、ステップ152のデスクリーニング及び解像度変換を経たデータは「判定対象の第1画像データ」の一例であり、以下ではこのデータをデスクリーニングデータと称する。ステップ154の判定が肯定された場合はステップ158へ移行するが、ステップ154の判定が否定された場合(一例として、予め定めた解像度が600dpiや800dpi、1200dpi等であり、プリンタ用多値データの解像度が360dpiや720dpi等である場合)はステップ156へ移行し、プリンタ用多値データに対して予め定めた解像度への変換を行う。
次のステップ158では、プリンタ用多値データとデスクリーニングデータの縦横の画素数を比較し、両者の画素数が一致していない場合には、プリンタ用多値データとデスクリーニングデータのうち画素数の少ない方のデータに、C,M,Y,K=0の白画素から成る画素列を画素数の不足分だけ付加することで、両者の縦横の画素数が一致させる画素数調整処理を行う。上述したステップ154〜ステップ158により、プリンタ用多値データとデスクリーニングデータは解像度及び縦横の画素数が一致される。なお、ステップ154〜ステップ158は画素数調整部114A,114B(図3参照)に相当する処理であり、請求項1に記載の生成手段の一例である。
ステップ160では、デスクリーニングデータ及びプリンタ用多値データに対して平滑化処理を各々行う。この平滑化処理は、例えば局所平均フィルタを用い、中心画素を含む局所領域内の全画素の平均値を中心画素の値とする平均化処理を行うことにより実現できるが(局所平均フィルタに代えて局所加重平均フィルタやメディアンフィルタ等の他のフィルタを用いてもよい)、本実施形態では、デスクリーニングデータに対する平滑化処理とプリンタ用多値データに対する平滑化処理とで、局所平均フィルタのサイズ(次数ともいう)を相違させている。
すなわち、製版用2値データは網点処理を含むRIP処理が行われることで生成されるので、デスクリーニングデータには、網点処理で用いられたスクリーンのデスクリーニングデータ上でのピッチを最大ピッチとして繰り返し出現するドットがスクリーンノイズとして残存している可能性がある。このため、本実施形態では、デスクリーニングデータに対する平滑化処理で用いる局所平均フィルタのサイズを、網点処理で用いたスクリーンのデスクリーニングデータ上でのピッチ(請求項1に記載の「第1画像データ上での単位領域のサイズ」に相当)よりも大きく、デスクリーニングデータ上でのモアレの周期よりも小さいサイズとしている。
具体的には、例えば製版用2値データの解像度が2400dpi、網点処理で用いられたスクリーンが175lpi、デスクリーニングデータの解像度が600dpiであるとすると、前記スクリーンのデスクリーニングデータ上でのピッチは3.4画素となる一方、解像度が600dpiのデスクリーニングデータ上でのモアレの周期は40〜50画素程度であるので、デスクリーニングデータに対する平滑化処理で用いる局所平均フィルタとしては、一例として5画素×5画素〜13画素×13画素程度のサイズが適用される。上記サイズの局所平均フィルタ等を用いて平滑化処理を行うことで、デスクリーニングデータに残存しているモアレは保存される一方で、デスクリーニングデータに残存しているスクリーンノイズは除去される。
また、上記のように比較的大サイズの局所平均フィルタを用いてデスクリーニングデータに対する平滑化処理を行うことで、デスクリーニングデータ中のエッジ(急峻な値の変化)も鈍ることになるが、プリンタ用多値データに対しても、比較的大サイズの局所平均フィルタを用いて平滑化処理を行うことで、プリンタ用多値データ中のエッジを鈍らせたとすると、後述する判定用画像の生成において、デスクリーニングデータ中のエッジの鈍り度合いとプリンタ用多値データ中のエッジの鈍り度合いの僅かな相違により、エッジに相当する画素がモアレに相当する画素として誤抽出されたり抽出されなかったり等、判定用画像の生成結果が変動する現象が生ずる。
このため、本実施形態では、プリンタ用多値データに対する平滑化処理で用いる局所平均フィルタのサイズを、デスクリーニングデータに対する平滑化処理で用いる局所平均フィルタのサイズよりも小さくしている。具体的には、例えばプリンタ用多値データの解像度が600dpiであるとすると、プリンタ用多値データに対する平滑化処理で用いる局所平均フィルタとしては、一例として3画素×3画素程度のサイズが適用される。モアレが問題となる画像は、例えばデジタルスチルカメラによって撮影された写真画像を含む等の画像であることが多いが、上記程度のサイズの局所平均フィルタを用いてプリンタ用多値データに対する平滑化処理を行った場合、デジタルスチルカメラのCCD等の撮像素子に起因するノイズはプリンタ用多値データから除去される一方で、プリンタ用多値データ中のエッジは殆ど鈍ることなく保存される。
なお、上述したステップ160のうち、デスクリーニングデータに対する平滑化処理は平滑化処理部116B(図3参照)に相当する処理であり、請求項1(より詳しくは請求項1)に記載の生成手段の一例である。また、プリンタ用多値データに対する平滑化処理は平滑化処理部116A(図3参照)に相当する処理であり、請求項1に記載の生成手段の一例である。
次のステップ162〜ステップ180では、ステップ160における平滑化処理を経たデスクリーニングデータ及びプリンタ用多値データを用いて、モアレを判定するための判定用画像の生成を行う。すなわち、まずステップ162では画像中の処理対象の画素の位置を表す変数nを0に初期化する。またステップ164では、C,M,Y,K各色のうち処理対象の色を表す変数iにC,M,Y,Kの何れかを表す値を設定する。次のステップ166では、デスクリーニングデータが表す画像及びプリンタ用多値データが表す画像のうち変数nが表す画素位置(画素位置n)に画素が有るか否か判定する。
判定が肯定された場合はステップ168へ移行し、プリンタ用多値データのうち画素位置nの画素の色iの値Cn1iが0か否か判定する。なお、この判定における「0」は本発明に係る第2の値の一例である。この判定が否定された場合はステップ170へ移行し、値Cn1iに予め設定された判定閾値Th0を加算した値が、デスクリーニングデータのうち画素位置nの画素の色iの値Dn1iよりも小さいか否か判定する。なお、この判定における判定閾値Th0は本発明に係る第1の値の一例である。ステップ168の判定が肯定されるか、ステップ170の判定が否定された場合はステップ172へ移行し、判定用画像における画素位置nの画素の色iの値Oniとして0を設定し、ステップ176へ移行する。なお、ステップ172で値Oniに設定する「0」は本発明に係る第3の値の一例である。また、ステップ170の判定が肯定された場合はステップ174へ移行し、値Dn1iから値Cn1i及び判定閾値Th0を各々減算した値を、判定用画像における画素位置nの画素の色iの値Oniとして設定し、ステップ176へ移行する。なお、ステップ174で値Oniに設定する値は、請求項1に記載の「第3の値と異なる値」及び請求項1に記載の「第1画像データの値と第2画像データの値との差分に応じた値」の一例である。
ステップ176では、画素位置nの画素のC,M,Y,K全ての色に対してステップ168〜ステップ174の処理を行ったか否か判定する。判定が否定された場合はステップ178へ移行し、処理対象の色を表す変数iにC,M,Y,Kのうちの未処理の色を表す値を設定する。ステップ178の処理を行うとステップ168に戻り、ステップ176の判定が肯定される迄ステップ168〜ステップ178を繰り返す。また、画素位置nの画素のC,M,Y,K全ての色に対してステップ168〜ステップ174の処理を行うと、ステップ176の判定が肯定されてステップ180へ移行し、処理対象の画素の位置を表す変数nを更新(例えば1だけインクリメント)した後にステップ164に戻る。これにより、ステップ166の判定が否定される迄ステップ164〜ステップ180が繰り返され、デスクリーニングデータが表す画像及びプリンタ用多値データが表す画像の全画素について、C,M,Y,K各色毎にステップ168〜ステップ174の処理が各々行われる。
ステップ168〜ステップ174の処理について、図5を参照して更に説明する。前述のように、製版用2値画像データのモアレは、製版用RIP処理部54Aで網点処理を含むRIP処理が行われることに伴って発生し、元の製版用2値画像データにモアレが発生していた場合、製版用2値画像データから生成したデスクリーニングデータにもモアレが残存する。一方、プリンタ用多値データは、プリンタ用RIP処理部54BによるRIP処理で網点処理が行われず、解像度も製版用2値画像データと相違しているのでモアレは発生しない。このため、製版用2値画像データにモアレが発生していることでデスクリーニングデータにモアレが残存していた場合、デスクリーニングデータが表す画像及びプリンタ用多値データが表す画像のうち、各画素の値が一定、或いは各画素の値の変化が小さい領域では、図5(A)に示すように、プリンタ用多値データは各画素がおよそ一定の値を示す一方、デスクリーニングデータは残存しているモアレにより各画素の値が周期的に変動する変化を示す。
ステップ168〜ステップ174の処理では、デスクリーニングデータの値Dn1iがプリンタ用多値データの値Cn1iに判定閾値Th0を加算した値以下の場合(ステップ170の判定が否定された場合)は判定用画像の値Oniを0に設定し(ステップ172)、デスクリーニングデータの値Dn1iがプリンタ用多値データの値Cn1iに判定閾値Th0を加算した値よりも大きい場合(ステップ170の判定が肯定された場合)に、デスクリーニングデータの値Dn1iからプリンタ用多値データの値Cn1i及び判定閾値Th0を各々減算した値を判定用画像の値Oniに設定する(ステップ174)ので、図5(A)からも明らかなように、デスクリーニングデータに重畳されているモアレ成分が判定用画像として抽出されることになる。また、デスクリーニングデータの値Dn1iをプリンタ用多値データの値Cn1iに判定閾値Th0を加算した値と比較することで、平滑化処理に拘わらずデスクリーニングデータ及びプリンタ用多値データから除去しきれずにノイズが残存していたとしても、このノイズによる悪影響が軽減される。
また、デスクリーニングデータに対しては比較的大サイズの局所平均フィルタを用いて平滑化処理が行われることで、図5(B)に示すように、画像中のエッジに相当する部分におけるデスクリーニングデータの各画素の値の変化は鈍っているのに対し、プリンタ用多値データに対する平滑化処理にはデスクリーニングデータよりも小サイズの局所平均フィルタが用いられることで、図5(B)に示すように、プリンタ用多値データの各画素の値は、画像中のエッジに相当する部分においてデスクリーニングデータよりも急峻に変化することになる。
これに対し、ステップ168〜ステップ174の処理では、プリンタ用多値データの値Cn1iが0の場合(ステップ168の判定が肯定された場合)は判定用画像の値Oniを0に設定する(ステップ172)ので、図5(B)に破線で示すハッチングのように、画像中のエッジに相当する部分のうちデスクリーニングデータの値Dn1iがプリンタ用多値データの値Cn1iよりも大きくなっている部分(輪郭成分)は判定用画像から除去される。従って、ステップ168〜ステップ174の処理により、C,M,Y,K色毎に、製版用2値画像データに発生し、デスクリーニングデータに残存しているモアレに相当する画素(モアレ画素)についてのみモアレ成分の振幅に対応する値が設定され、モアレ画素以外の画素については値が0に設定された判定用画像が得られることになる。なお、上述したステップ162〜ステップ180は判定用画像生成部118(図3参照)に相当する処理であり、請求項1,1,1に記載の生成手段の一例である。
デスクリーニングデータが表す画像及びプリンタ用多値データが表す画像の全画素のC,M,Y,K各色についてステップ168〜ステップ174の処理を完了し、上述した判定用画像が生成されると、ステップ166の判定が否定されてステップ182へ移行し、判定用画像の各画素のC,M,Y,K各色の値を予め設定された判定閾値Th1と各々比較することで、判定用画像の各画素のうちC,M,Y,K各色の値の何れかが判定閾値Th1以上の画素の数を、モアレに相当する可能性の高いモアレ画素の数として計数する。なお、ステップ182はモアレ画素計数部124(図3参照)に相当する処理である。
次のステップ184では、ステップ182におけるモアレ画素の計数結果(モアレ画素の数)を予め設定された判定閾値Th2と比較し、モアレ画素の数が判定閾値Th2以上か否かに基づいてモアレの有無を判定する。そして、モアレの有無を判定した結果を、モアレの有無等の判定を指示した端末装置36へ送信することで、当該端末装置36のディスプレイ40に表示させる。これにより、モアレ判定対象の製版用の2値データを用いて印刷版の作成・印刷を行った場合にモアレが発生するか否かが利用者に認識される。なお、モアレの有無を判定した結果を端末装置36のディスプレイ40に表示させることに代えて、印刷サーバ26のディスプレイ30に表示させるようにしてもよい。ステップ184はモアレ判定表示部126(図3参照)に相当する処理であり、先のステップ182と共に請求項2に記載の判定出力手段の一例である。
次のステップ186以降では判定用画像を可視化する処理を行う。図5からも明らかなように、判定用画像におけるモアレ画素の値は、デスクリーニングデータとプリンタ用多値データとの偏差、すなわちモアレ成分の振幅に対応する値であるので、判定用画像をそのまま可視化したとしてもモアレ画素が視認し難く、モアレの確認は困難である。このため、ステップ186では判定用画像のヒストグラムを作成し、次のステップ188では、ステップ186で作成したヒストグラムに基づき、判定用画像におけるモアレ画素の最大値が、判定用画像のデータでとり得る最大値(例えば1画素当りC,M,Y,Kに各々8ビットを割り当てるデータであれば255)に変換されるように、判定用画像の強調度合い(判定用画像の各画素の各色の値に乗ずる係数)を決定する。
そしてステップ190では、ステップ188で決定した強調度合い(係数)を判定用画像の各画素の各色の値に乗ずることで、判定用画像の各画素の各色の値の差分を増大させる強調処理を行う。これにより、C,M,Y,K各色毎のモアレ画素の抽出結果を重畳した視認容易な判定用画像(判定用画像Aと称する)が得られる。なお、上述したステップ186〜ステップ190は強調処理部120(図3参照)に相当する処理であり、請求項19に記載の強調処理の一例である。
次のステップ192では、強調処理を経て得られた判定用画像AをC,M,Y,K各色毎の判定用画像に分解し、C,M,Y,K各色毎の判定用画像(4頁分の判定用画像)を単一頁に面付け可能な縮小率で各々縮小する。またステップ194では、ステップ192で縮小した各色毎の判定用画像を単一頁に面付けした判定用画像Bを生成する。なお、上述したステップ192,194は色分解・面付け処理部122(図3参照)に相当する処理であり、請求項2に記載の「強調処理を施した各色毎の判定用画像を縮小して配列した単一の画像を生成」する処理の一例である。そしてステップ196では、判定用画像Aのデータ、判定用画像Bのデータ及び原画像のデータ(この原画像のデータとしては、例えばプリンタ用多値データ等が用いられる)を、モアレの有無等の判定を指示した端末装置36へ送信することで、当該端末装置36のディスプレイ40に判定用画像A、判定用画像B及び原画像を各々表示させる。
例えばデスクリーニングデータが表す画像をそのままディスプレイに表示させてモアレの有無等を確認しようとした場合、デスクリーニングデータが表す画像全体を印刷版を用いた印刷における解像度と同一の解像度でディスプレイに一度に表示させることは困難であり、デスクリーニングデータが表す画像の一部分をディスプレイに表示させ、表示された一部分におけるモアレの有無等を確認することを、デスクリーニングデータが表す画像のうちディスプレイに表示させる部分をスクロールさせながら繰り返すことになる。また、ディスプレイへの画像の表示は印刷版を用いた画像の印刷と原理が全く異なるので、デスクリーニングデータが表す画像をそのままディスプレイに表示させても、モアレの視認性は印刷版を用いて印刷された画像より大幅に低下する。
これに対し、判定用画像Aはデスクリーニングデータからモアレ成分を抽出して強調処理を施した画像であるので、判定用画像A全体をディスプレイに縮小表示しても、解像度や出力倍率、画像出力の原理の相違等の影響を受けることなく、デスクリーニングデータに重畳されているモアレ成分が明確に表示される。また、画像中に複数色のモアレが重なっている領域が存在していた場合、判定用画像A上では前記領域内のモアレ成分の表示の明瞭度が低下するが、判定用画像BはC,M,Y,K各色毎の判定用画像が単一頁に面付けされて構成されているので、前記領域内の複数色のモアレはディスプレイに表示された判定用画像Bを構成する各色毎の判定用画像上で各色毎に分離されて表示される。
次のステップ198では、判定用画像等の印刷が指示されたか否か判定する。判定が否定された場合はモアレ判定処理を終了するが、端末装置36を介して判定用画像等の印刷が利用者から指示されることでステップ198の判定が肯定された場合はステップ200へ移行し、判定用画像Aのデータ、判定用画像Bのデータ及び原画像のデータをI/F部58B経由で画像形成装置12へ送信し、判定用画像A、判定用画像B及び原画像を画像形成装置12によって記録用紙に各々印刷させた後にモアレ判定処理を終了する。なお、上述したステップ186〜ステップ200は請求項19(詳しくは請求項2)に記載の画像出力手段に対応する処理の一例である。
例えばデスクリーニングデータが表す画像を画像形成装置12によって記録用紙に印刷させたとすると、画像形成装置12による画像の印刷は、印刷版を用いた画像の印刷と印刷の原理も印刷剤も解像度も相違しているので、画像形成装置12によって記録用紙に印刷された画像におけるモアレの視認性は印刷版を用いて印刷された画像よりも大幅に低下する。これに対し、判定用画像Aは前述のようにデスクリーニングデータからモアレ成分を抽出して強調処理を施した画像であるので、この判定用画像Aを画像形成装置12によって記録用紙に印刷しても、印刷の原理や印刷剤、解像度の相違等の影響を受けることなく、デスクリーニングデータに重畳されているモアレ成分は明確に表示される。また、画像中に複数色のモアレが重なっている領域が存在していたとしても、前記領域内の複数色のモアレは画像形成装置12によって記録用紙に印刷された判定用画像Bを構成する各色毎の判定用画像上で各色毎に分離されて表示される。
〔第2実施形態〕
次に本発明の第2実施形態について説明する。なお、第1実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。図6に示すように、本第2実施形態に係るモアレ判定部110は、本第1実施形態で説明したモアレ判定部110と比較して、輪郭強調処理部128を備え、平滑化処理部116Aから出力されたプリンタ用多値データ及び平滑化処理部116Bから出力されたデスクリーニングデータが入力される判定用画像生成部118に対し、画素数調整部114Aから出力されたプリンタ用多値データ及び輪郭強調処理部128から出力されたプリンタ用多値データも入力される点で相違している。
次に図7を参照し、本第2実施形態に係るモアレ判定処理について、第1実施形態で説明したモアレ判定処理(図4)と異なる部分についてのみ説明する。本第2実施形態に係るモアレ判定処理では、画素数調整処理を経たプリンタ用多値データ及びデスクリーニングデータに対してステップ160で平滑化処理を行った後に、ステップ161において、画素数調整処理を経たプリンタ用多値データに対して輪郭強調処理を行う。なお、本第2実施形態では以後、ステップ160の平滑化処理を経たプリンタ用多値データを「平滑化済プリンタ用多値データ」と称するが、この平滑化済プリンタ用多値データは請求項1に記載の第3画像データの一例である。
ステップ161における輪郭強調処理は、例えば微分フィルタ等のエッジ抽出フィルタを用いて画素数調整処理を経たプリンタ用多値データからエッジ(輪郭)成分を抽出し、抽出した輪郭成分に予め設定した係数を乗じて元のプリンタ用多値データに加算する等の処理によって実現できる。これにより、画素数調整処理を経たプリンタ用多値データに対して輪郭を強調した画像データが得られる。なお、上述したステップ161は輪郭強調処理部128(図6参照)に相当する処理であり、ステップ161の輪郭強調処理を経たプリンタ用多値データ(以後、このデータを「輪郭強調済プリンタ用多値データ」と称する)は請求項1に記載の第4画像データの一例である。
また、本第2実施形態に係るモアレ判定処理では、ステップ168において、画素数調整処理を経たプリンタ用多値データ(図6の画素数調整部114Aから出力されるプリンタ用多値データ)のうち画素位置nの画素の色iの値Cn1iが0か否か判定し、判定が否定された場合にステップ169へ移行し、プリンタ用多値データのうち画素位置nの画素の色iの値Cn1i、平滑化済プリンタ用多値データのうち画素位置nの画素の色iの値Cn2i、及び、輪郭強調済プリンタ用多値データのうち画素位置nの画素の色iの値Cn3iのうちの最大値を判定基準値Cmに設定する。そして次のステップ171では、判定基準値Cmに判定閾値Th0を加算した値が、デスクリーニングデータのうち画素位置nの画素の色iの値Dn1iよりも小さいか否か判定する。
そして本第2実施形態に係るモアレ判定処理では、ステップ168の判定が肯定されるか、ステップ171の判定が否定された場合にステップ172へ移行し、判定用画像における画素位置nの画素の色iの値Oniとして0を設定してステップ176へ移行するが、ステップ171の判定が肯定された場合はステップ175へ移行し、値Dn1iから値Cn2i及び判定閾値Th0を各々減算した値を、判定用画像における画素位置nの画素の色iの値Oniとして設定し、ステップ176へ移行する。なお、ステップ175で値Oniに設定する値は、請求項1に記載の「第3の値と異なる値」及び請求項1に記載の「第1画像データの値と第3画像データの値との差分に応じた値」の一例である。また、ステップ176以降の処理は第1実施形態で説明したモアレ判定処理(図4)と同一であるので、説明を省略する。第2実施形態に係るモアレ判定処理におけるステップ162〜ステップ180は判定用画像生成部118(図6参照)に相当する処理であり、請求項1,1〜1に記載の生成手段の一例である。
本第2実施形態に係るモアレ判定処理(図7)は、上述したように、デスクリーニングデータの値Dn1iが、プリンタ用多値データの値Cn1i、平滑化済プリンタ用多値データの値Cn2i及び輪郭強調済プリンタ用多値データの値Cn3iのうちの最大値(判定基準値Cm)に判定閾値Th0を加算した値よりも大きい場合についてのみ、判定用画像の値Oniとして値Dn1iから値Cn2i及び判定閾値Th0を各々減算した値を設定するので、第1実施形態で説明したモアレ判定処理と比較して、判定用画像から輪郭成分がより精度良く除去される。
〔第3実施形態〕
次に本発明の第3実施形態について説明する。なお、第2実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。図8に示すように、本第3実施形態に係るモアレ判定部110は、本第2実施形態で説明したモアレ判定部110と比較して、輪郭強調処理部130及びノイズ除去部132が追加されており、画素数調整部114Aから出力されたプリンタ用多値データ、平滑化処理部116Aから出力されたプリンタ用多値データ、輪郭強調処理部128から出力されたプリンタ用多値データ及び平滑化処理部116Bから出力されたデスクリーニングデータが入力される判定用画像生成部118に対し、輪郭強調処理部130Aから出力されたデスクリーニングデータも入力されると共に、判定用画像生成部118で生成された判定用画像が、ノイズ除去部132によるノイズ除去処理を経て強調処理部120及びモアレ画素計数部124へ出力される点で相違している。
次に本第3実施形態の作用を説明する。網点処理を含むRIP処理(例えば製版用RIP処理部54AによるRIP処理)によって印刷データから生成される製版用2値データは、前述のようにモアレが発生する可能性がある以外に、印刷データが表す画像(原画像)中の画像部(高濃度部)と背景部(低濃度部)の境界部分(輪郭部分)における画像部の濃度が低くなるに従って、前記画像部における製版用2値データが表す画像上での網点の面積率が低下し、網点を構成するドットの間隔が広がることで、製版用2値データ(が表す画像)上での前記輪郭部分の濃度変化が原画像よりも鈍る現象が生ずる。原画像が文字原稿を表す画像であれば、輪郭部分における画像部の濃度は比較的高いので上記現象は視認されにくいが、原画像が写真画像、或いは写真画像と文字原稿を表す画像が混在している画像である場合、写真画像中の輪郭部分における画像部の濃度は文字原稿を表す画像よりも低いことが多いため、製版用2値データ(が表す画像)上の輪郭部分における濃度変化の鈍りは比較的顕著に視認される。
このため、特に写真画像、或いは写真画像と文字原稿を表す画像が混在している画像の印刷版を製版装置24によって作成し、印刷機22で印刷させる場合には、RIP処理に伴って製版用2値データ上で写真画像中の輪郭部分の濃度変化が鈍ることを見込んで、例えば端末装置24等により印刷データに対して輪郭強調処理を予め行っておくことが多い。これにより、例として図10に実線で示すように、RIP処理後の製版用2値データ上での写真画像中の輪郭部分の濃度変化の鈍りが、印刷データに対して予め行われた輪郭強調処理によって軽減される(なお、図10の実線はデスクリーニングデータ上での写真画像中の輪郭部分の濃度変化を示しているが、デスクリーニング前の2値データ上での写真画像中の輪郭部分も同様の変化を示す)。
但し、印刷データからプリンタ用の多値データを生成するRIP処理(例えばプリンタ用RIP処理部54BによるRIP処理)では、上記のような写真画像中の輪郭部分における濃度変化の鈍りは生じないので、例として図10に破線で示すように、プリンタ用の多値データ上での写真画像中の輪郭部分は、印刷データに対して行われた輪郭強調処理により濃度が急峻に変化しており、図10に示す実線と破線を比較しても明らかなように、写真画像中の輪郭部分における濃度変化はデスクリーニングデータとプリンタ用の多値データとで大きく相違する。
先に第1実施形態及び第2実施形態で説明したモアレ判定処理では、文字原稿を表す画像における背景部の濃度が0又は0に近い値であることを利用し、プリンタ用多値データのうち画素位置nの画素の色iの値Cn1iが0の場合(ステップ168の判定が肯定された場合)に、判定用画像における画素位置nの画素の色iの値Oniとして0を設定することで、図5(B)にも示すように、輪郭部分における背景部側の濃度変化(デスクリーニングデータの値Dn1iが、プリンタ用多値データの値Cn1i又は判定基準値Cmに判定閾値Th0を加えた値よりも高い値を示す範囲内の濃度変化)に相当する輪郭成分を判定用画像から除去していたが、写真画像では背景部も或る程度の濃度を有しているため、写真画像や、写真画像と文字原稿を表す画像が混在している画像に上記処理を適用しても、図10に示すように、写真画像中の輪郭部分における背景部側の濃度変化に対応する輪郭成分は判定用画像から除去されない。また、プリンタ用多値データの値Cn1iと比較する判定閾値(本発明に係る第2の値)として0よりも大きい値を用いたとすると、判定用画像からの文字原稿を表す画像中の輪郭成分の除去精度が低下することになる。
上記を考慮し、本第3実施形態では図9に示すモアレ判定処理を行う。なお、以下では、本第3実施形態に係るモアレ判定処理について、第2実施形態で説明したモアレ判定処理(図7)と異なる部分についてのみ説明する。本第3実施形態に係るモアレ判定処理では、画素数調整処理を経たプリンタ用多値データ及びデスクリーニングデータに対してステップ160で平滑化処理を各々行った後に、次のステップ210において、画素数調整処理を経たプリンタ用多値データに対して輪郭強調処理を行うと共に、平滑化処理を経たデスクリーニングデータに対しても輪郭強調処理を行う。以後、ステップ210の輪郭強調処理を経たデスクリーニングデータを「輪郭強調済デスクリーニングデータ」と称するが、この輪郭強調済デスクリーニングデータは請求項1に記載の第5画像データの一例である。
ステップ210のデスクリーニングデータに対する輪郭強調処理についても、第2実施形態で説明したステップ161(図7参照)と同様に、例えば微分フィルタ等のエッジ抽出フィルタを用いて平滑化処理を経たデスクリーニングデータからエッジ(輪郭)成分を抽出し、抽出した輪郭成分に予め設定した係数を乗じて元のデスクリーニングデータに加算する等の処理によって実現できる。これにより、デスクリーニングデータから、例として図11に太い実線で示すように、写真画像中の輪郭部分ではプリンタ用多値データと類似した値の変化を示し、かつデスクリーニングデータに重畳されているモアレ成分が保存された画像データ(輪郭強調済デスクリーニングデータ)が得られる。なお、ステップ210のデスクリーニングデータに対する輪郭強調処理は輪郭強調処理部130(図8参照)に相当する処理である。
また、本第3実施形態に係るモアレ判定処理では、次のステップ212で変数nを0に初期化し、ステップ214で変数iにC,M,Y,Kの何れかを表す値を設定し、ステップ216で画素位置nに画素が有るか否か判定し、ステップ216の判定が肯定された場合はステップ218へ移行し、プリンタ用多値データのうち画素位置nの画素の色iの値Cn1iが予め設定された判定閾値Th3以下か否か判定する。なお、この判定は請求項に記載の生成手段による処理の一例であり、この判定における判定閾値Th3は請求項に記載の第2の値の一例である。判定閾値Th3としては0又は0に近い値(例えば濃度値の百分率で2〜6%程度の値)を適用することができる。
ステップ218の判定が否定された場合はステップ220へ移行し、プリンタ用多値データのうち画素位置nの画素の色iの値Cn1i、平滑化済プリンタ用多値データのうち画素位置nの画素の色iの値Cn2i、及び、輪郭強調済プリンタ用多値データのうち画素位置nの画素の色iの値Cn3iのうちの最大値を判定基準値Cmに設定する。なお、この判定基準値Cmは請求項1,に記載の第7画像データの一例である。また、次のステップ222では、デスクリーニングデータのうち画素位置nの画素の色iの値Dn1iと、輪郭強調済デスクリーニングデータのうち画素位置nの画素の色iの値Dn2iと、のうちの最小値を判定基準値Dmに設定する。なお、この判定基準値Dmは請求項1に記載の第6画像データの一例である。
次のステップ224では、判定基準値Cmに判定閾値Th0を加算した値が判定基準値Dmよりも小さいか否か判定する。この判定が肯定された場合はステップ226へ移行し、平滑化済プリンタ用多値データのうち画素位置nの画素の色iの値Cn2iが、プリンタ用多値データのうち画素位置nの画素の色iの値Cn1iに予め設定された判定閾値Th4を加算した値以上で、かつ、輪郭強調済プリンタ用多値データのうち画素位置nの画素の色iの値Cn3iが、予め設定された判定閾値Th5よりも小さいか否か判定する。なお、このステップ226の判定は請求項,に記載の生成手段による処理の一例であり、この判定における判定閾値Th4は請求項,に記載の第6の値の一例、判定閾値Th5は請求項,に記載の第7の値の一例である。
そして本第3実施形態に係るモアレ判定処理では、ステップ218の判定が肯定されるか、ステップ224の判定が否定されるか、ステップ226の判定が肯定された場合はステップ228へ移行し、判定用画像における画素位置nの画素の色iの値Oniとして0を設定してステップ232へ移行する。なお、ステップ228で値Oniに設定する値(=0)は、請求項1に記載の第3の値の一例である。また、ステップ218の判定が否定され、ステップ224の判定が肯定され、ステップ226の判定が否定された場合はステップ230へ移行し、判定基準値Dmから判定基準値Cmを減算した値を、判定用画像における画素位置nの画素の色iの値Oniとして設定し、ステップ232へ移行する。なお、ステップ230で値Oniに設定する値は、請求項1に記載の「第3の値と異なる値」及び請求項に記載の「第6画像データの値と第7画像データの値との差分に応じた値」の一例である。
ステップ232では画素位置nの画素のC,M,Y,K全ての色に対してステップ218〜ステップ230の処理を行ったか否か判定し、判定が否定された場合はステップ234で変数iにC,M,Y,Kのうちの未処理の色を表す値を設定してステップ218へ戻る。これにより、画素位置nの画素のC,M,Y,K全ての色に対してステップ218〜ステップ234の処理が行われる。また、ステップ232の判定が肯定された場合は、ステップ236で変数nを更新(例えば1だけインクリメント)してステップ214に戻る。これにより、デスクリーニングデータが表す画像及びプリンタ用多値データが表す画像の全画素に対し、C,M,Y,K各色毎にステップ218〜ステップ234の処理が各々行われる。なお、第3実施形態に係るモアレ判定処理におけるステップ212〜ステップ236は判定用画像生成部118(図8参照)に相当する処理であり、請求項1,,,,,に記載の生成手段の一例である。
ステップ218〜ステップ234の処理について、図11,12を参照して更に説明する。ステップ218〜ステップ234の処理では、プリンタ用多値データの値Cn1i、平滑化済プリンタ用多値データの値Cn2i及び輪郭強調済プリンタ用多値データの値Cn3iのうちの最大値を判定基準値Cmに設定する(ステップ220)と共に、デスクリーニングデータの値Dn1i及び輪郭強調済デスクリーニングデータの値Dn2iの最小値を判定基準値Dmに設定し(ステップ222)、判定基準値Cmに判定閾値Th0を加算した値が判定基準値Dmよりも小さいか否か判定し(ステップ224)、この判定が否定された場合は判定用画像の値Oniを0に設定している(ステップ228)。
ここで、輪郭強調済デスクリーニングデータの値Dn2iは、例として図11に太い実線で示すように、写真画像中の輪郭部分ではプリンタ用多値データと類似した値の変化を示し、かつデスクリーニングデータに重畳されているモアレ成分が保存された画像データであるので、この輪郭強調済デスクリーニングデータの値Dn2iとデスクリーニングデータの値Dn1iの最小値である判定基準値Dmは、図12に実線で示すように、写真画像中の輪郭部分のうちの背景部側ではプリンタ用多値データと類似した値の変化を示す一方、写真画像中の輪郭部分のうちの画像部側ではプリンタ用多値データよりも低い値で推移し、モアレ成分が保存されたデータとなる。従って、判定基準値Dmが判定基準値Cmに判定閾値Th0を加算した値以下の場合に判定用画像の値Oniを0に設定することで、図12を図10と比較しても明らかなように、モアレ成分の抽出性能を維持したままで、判定用画像として抽出される輪郭成分が低減される。
また、ステップ218〜ステップ234の処理では、平滑化済プリンタ用多値データの値Cn2iがプリンタ用多値データの値Cn1iに判定閾値Th4を加算した値以上で、かつ、輪郭強調済プリンタ用多値データの値Cn3iが判定閾値Th5よりも小さいか否か判定し(ステップ226)、この判定が肯定された場合も判定用画像の値Oniを0に設定している(ステップ228)。ここで、ステップ226のうち、輪郭強調済プリンタ用多値データの値Cn3iが判定閾値Th5よりも小さいか否かの判定は、輪郭強調済プリンタ用多値データの値Cn3iが写真画像中の輪郭部分における背景部側の濃度変化に相当する値の範囲から明らかに外れている場合を対象から除外するための判定であり、判定閾値Th5としては、例えば濃度の百分率で30〜40%程度の値が設定される(一例を図13に示す)。
一方、平滑化済プリンタ用多値データの値Cn2iは、例として図13に太い実線で示すように、平滑化により写真画像中の輪郭部分における濃度変化が鈍り、写真画像中の輪郭部分のうちの背景部側では、プリンタ用多値データの値Cn1iに判定閾値Th4を加算した値以上の値で推移する。従って、平滑化済プリンタ用多値データの値Cn2iがプリンタ用多値データの値Cn1iに判定閾値Th4を加算した値以上で、かつ、輪郭強調済プリンタ用多値データの値Cn3iが判定閾値Th5よりも小さい場合に判定用画像の値Oniを0に設定することで、図13に示すように、写真画像中の輪郭部分のうちの背景部側の濃度変化に対応する輪郭成分が判定用画像として抽出されることが低減される。
更に、ステップ218〜ステップ234の処理では、プリンタ用多値データの値Cn1iが判定閾値Th3以下か否か判定し(ステップ218)、この判定が肯定された場合も判定用画像の値Oniを0に設定している(ステップ228)。これにより、印刷対象の原画像が写真画像と文字原稿の画像が混在している画像であったとしても、文字原稿の画像の輪郭部分については、当該輪郭部分のうちの背景部側の濃度変化に対応する輪郭成分が、上記ステップ218の判定が肯定されることで判定用画像から除去されることになる。
従って、上述したステップ218〜ステップ234の処理により、C,M,Y,K各色毎に、製版用2値画像データに発生し、デスクリーニングデータに残存しているモアレに相当する画素(モアレ画素)についてのみモアレ成分の振幅に対応する値が設定され、モアレ画素以外の画素については、写真画像に対応する画素か文字原稿の画像に対応する画素かに拘わらず、また写真画像中の輪郭部分に対応する画素であっても、値が0に設定された判定用画像が得られることになる。
デスクリーニングデータが表す画像及びプリンタ用多値データが表す画像の全画素のC,M,Y,K各色について、上記のステップ218〜ステップ234の処理を各々行うことで判定用画像が生成されると、ステップ216の判定が否定されてステップ238へ移行し、生成された判定用画像に対してノイズ除去処理を行う。このノイズ除去処理には、平滑化フィルタや、ガウシアンフィルタ、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)、モルフォロジによる収縮、パターンマッチングによる孤立点除去など、公知のノイズ除去手法を適用することができる。なお、ステップ238のノイズ除去処理はノイズ除去部130(図8参照)に相当する処理である。次のステップ240では判定用画像生成・出力処理を行うが、この判定用画像生成・出力処理は図4,7に示したステップ182〜ステップ200と同一の処理であり、説明を省略する。
なお、上述した第3実施形態では、ステップ220〜224,228において、デスクリーニングデータに対して輪郭強調処理を行うことで、デスクリーニングデータから、写真画像中の輪郭部分ではプリンタ用多値データと類似した値の変化を示し、かつデスクリーニングデータに重畳されているモアレ成分が保存された輪郭強調済デスクリーニングデータを取得し、デスクリーニングデータの値Dn1iと輪郭強調済デスクリーニングデータの値Dn2iの最小値である判定基準値Dmが、プリンタ用多値データ(詳しくはプリンタ用多値データの値Cn1iから求めた判定基準値Cmに判定閾値Th0を加算した値)以下の場合に判定用画像の値Oniを0に設定することで、写真画像中の輪郭部分のうちの背景部側の濃度変化に対応する輪郭成分が判定用画像として抽出されることを低減していたが、これに代えて以下の処理を行うようにしてもよい。
すなわち、写真画像中の輪郭部分におけるデスクリーニングデータとプリンタ用多値データの値の変化を類似させることは、上記のようにデスクリーニングデータに対して輪郭強調処理を行うことに代えて、プリンタ用多値データに平滑化処理を行うことによっても実現可能であり、プリンタ用多値データに対する平滑化処理に用いるフィルタの次数(処理単位とする領域の大きさ)や平滑化の強度を調整することで、例として図14に示すように、平滑化済プリンタ用データ(図14に太い実線で示す)の写真画像中の輪郭部分における値の変化を、デスクリーニングデータ(図14に細い実線で示す)の写真画像中の輪郭部分における値の変化に近似させることができる。
従って、先に説明したステップ220〜224,228の処理に代えて、デスクリーニングデータの値を平滑化済プリンタ用データに判定閾値Th0を加えた値と比較し、デスクリーニングデータの値が平滑化済プリンタ用データに判定閾値Th0を加えた値以下の場合に判定用画像の値Oniを0に設定する処理を行うようにしてもよい。この場合も、例として図15に示すように、写真画像中の輪郭部分のうちの背景部側の濃度変化に対応する輪郭成分が判定用画像として抽出されることが低減される。この態様は請求項記載の発明の一例である。
但し、この態様では、プリンタ用データに対する平滑化の強度が不足している等の場合は、写真画像中の輪郭部分に相当する輪郭成分が判定用画像として抽出されることを抑制する効果が低下する一方、プリンタ用データに対する平滑化の強度等が過大になると、原画像上で濃度が細かく変化している部分について、平滑化済プリンタ用データ上では前記変化が均されて値が小さくなることで、デスクリーニングデータの方が前記部分の値が大きくなり、前記部分に対応する画素がモアレ画素として誤検出される。このため、この態様では、プリンタ用データに対する平滑化処理による値の変化の鈍り具合が、RIP処理に伴う製版用2値データ上での濃度変化の鈍り具合と同程度になるように、プリンタ用データに対する平滑化処理の次数・強度を微調整する必要がある。
〔第4実施形態〕
次に本発明の第4実施形態について説明する。なお、第3実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。図16に示すように、本第4実施形態に係るモアレ判定部110は、本第3実施形態で説明したモアレ判定部110と比較して、近隣N画素最大値抽出部134が追加されており、判定用画像生成部118に対し、画素数調整部114Aから出力されたプリンタ用多値データ、平滑化処理部116Aから出力された平滑化済プリンタ用多値データ、輪郭強調処理部128から出力された輪郭強調済プリンタ用多値データ、平滑化処理部116Bから出力されたデスクリーニングデータ、輪郭強調処理部130Aから出力された輪郭強調済デスクリーニングデータに加えて、近隣N画素最大値抽出部134から出力されたプリンタ用多値データの近隣N画素の最大値も入力される点で相違している。
次に図17を参照し、本第4実施形態に係るモアレ判定処理について説明する。第3実施形態で説明したモアレ判定処理(図9)では、ステップ220において、プリンタ用多値データの値Cn1i、平滑化済プリンタ用多値データの値Cn2i及び輪郭強調済プリンタ用多値データの値Cn3iのうちの最大値を判定基準値Cmに設定していたが、本第4実施形態に係るモアレ判定処理は、上記処理に代えて、ステップ221において、平滑化済プリンタ用多値データのうち画素位置nの画素の色iの値Cn2i、輪郭強調済プリンタ用多値データのうち画素位置nの画素の色iの値Cn3i、及び、プリンタ用多値データのうち画素位置nの画素の近隣に存在するN(N≧2)個の画素の色iの最大値Cn4i、の最大値を判定基準値Cmに設定している点でのみ、第3実施形態で説明したモアレ判定処理と相違している。
なお、プリンタ用多値データのうち画素位置nの画素の近隣N個の画素の色iの最大値Cn4iは、請求項,に記載の第8画像データの一例であり、上記のステップ221で設定される判定基準値Cmは請求項1,3に記載の第7画像データの一例である。また、ステップ221において、プリンタ用多値データの値Cn1iの個々の画素毎に近隣に存在するN個の画素の色iの最大値Cn4iを抽出する処理は、近隣N画素最大値抽出部134(図17参照)に相当する処理である。
本第4実施形態に係るモアレ判定処理において、次のステップ222以降の処理は第3実施形態で説明したモアレ判定処理と同一であり、デスクリーニングデータの値Dn1iと輪郭強調済デスクリーニングデータの値Dn2iの最小値を判定基準値Dmに設定し(ステップ222)、判定基準値Cmに判定閾値Th0を加算した値が判定基準値Dmよりも小さいか否か判定し(ステップ224)、この判定が否定された場合は判定用画像の値Oniを0に設定する(ステップ228)。
上記のステップ221〜ステップ224,228の処理について、図18〜図22を参照して更に説明する。前述のようにステップ221では、平滑化済プリンタ用多値データの値Cn2i、輪郭強調済プリンタ用多値データの値Cn3i、及び、プリンタ用多値データの近隣N画素の最大値Cn4i、のうちの最大値を判定基準値Cmに設定しているが、このうち、プリンタ用多値データの近隣N画素の最大値Cn4iは、プリンタ用多値データの個々の画素毎に、近隣に存在するN個の画素の色iの最大値を抽出・設定することで得られる画像データであるので、例として図18に一点鎖線で示すように、写真画像中の輪郭部分では、プリンタ用多値データに対して値が変化する位置が背景部側へN画素分移動し、写真画像中の輪郭部分のほぼ全域に亘って判定基準値Dm(デスクリーニングデータの値Dn1iと輪郭強調済デスクリーニングデータの値Dn2iの最小値)よりも高い値で推移する。
判定基準値Cmは平滑化済プリンタ用多値データの値Cn2i、輪郭強調済プリンタ用多値データの値Cn3i及びプリンタ用多値データの近隣N画素の最大値Cn4iのうちの最大値であるので、写真画像中の輪郭部分では、プリンタ用多値データに対して値が変化する位置が背景部側へN画素分移動した近隣N画素の最大値Cn4iが判定基準値Cmとなる。従って、この判定基準値Cm(=プリンタ用多値データの近隣N個の画素の最大値Cn4i)に判定閾値Th0を加算した値(図19に破線で示す)を判定基準値Dmと比較し、判定基準値Cmに判定閾値Th0を加算した値が判定基準値Dm以上であれば判定用画像の値Oniを0に設定することで、図19に示すように、写真画像中の輪郭部分の濃度変化に対応する輪郭成分が判定用画像として抽出されることが防止又は低減される。
ところで、デスクリーニングデータには第1実施形態で説明した平滑化処理でも除去し切れなかったスクリーンノイズが重畳している可能性があり(一例を図20に実線で示す)、プリンタ用データについても、原画像が写真画像であれば、デジタルスチルカメラのCCD等の撮像素子に起因するノイズ(スクリーンノイズよりも周期の短いノイズ:一例を図20に太い破線で示す)が重畳している可能性が高い。
ここで、デスクリーニングデータにスクリーンノイズが重畳しており、プリンタ用データにもノイズが重畳していた場合、例えば第1〜第3実施形態で説明したモアレ判定処理を適用したとしても、例えば図20に示すように、画像中の濃度がほぼ均一の部分等において、各データに重畳しているノイズに起因する各データの値の変動により、デスクリーニングデータの値Dn1i(又は判定基準値Dm)が、プリンタ用多値データの値Cn1i(又は判定基準値Cm)に判定閾値Th0を加算した値よりも高くなる部分が生じ、この部分の画素がモアレ画素として誤抽出されることになる。
これに対し、本第4実施形態に係るモアレ判定処理では、プリンタ用多値データの近隣N画素の最大値Cn4iの算出に用いるN個の画素の画像上での分布長さが、プリンタ用データに重畳しているノイズの周期の画像上での長さ以上であれば、画像中の濃度がほぼ均一の部分等において、図21に一点鎖線で示すように、プリンタ用多値データの近隣N画素の最大値Cn4iが、前記部分におけるプリンタ用多値データの最大値に相当する一定値のままで推移する。このため、画像中の濃度がほぼ均一の部分等では、この近隣N画素の最大値Cn4iが判定基準値Cmとなり、図22に示すように、判定基準値Dm(図22に実線で示す)が判定基準値Cmに判定閾値Th0を加算した値(図22に細い破線で示す)よりも高い部分が無くなることで、デスクリーニングデータやプリンタ用データに重畳しているノイズの影響でモアレ画素が誤抽出されることが防止又は低減される。
なお、N個の画素の画像上での分布長さが、プリンタ用データに重畳しているノイズの周期の画像上での長さよりも短い場合、プリンタ用多値データの近隣N画素の最大値Cn4iは、値の変動は生ずるものの、プリンタ用多値データの最大値又は当該最大値に近い値で推移するので、判定基準値Dmが判定基準値Cmに判定閾値Th0を加算した値よりも高い部分は低減され、デスクリーニングデータやプリンタ用データに重畳しているノイズの影響で誤抽出されるモアレ画素が低減される。
〔第5実施形態〕
次に本発明の第5実施形態について説明する。なお、第3実施形態と同一の部分には同一の符号を付し、説明を省略する。図23に示すように、本第5実施形態に係るモアレ判定部110は、本第3実施形態で説明したモアレ判定部110と比較して、輪郭強調処理部130Aから出力された輪郭強調済デスクリーニングデータが入力される近隣N画素最小値抽出部136が追加されており、判定用画像生成部118に対し、画素数調整部114Aから出力されたプリンタ用多値データ、平滑化処理部116Aから出力された平滑化済プリンタ用多値データ、輪郭強調処理部128から出力された輪郭強調済プリンタ用多値データ、平滑化処理部116Bから出力されたデスクリーニングデータに加えて、近隣N画素最小値抽出部136から出力された輪郭強調済デスクリーニングデータの近隣N画素の最小値も入力される点で相違している。
次に図24を参照し、本第5実施形態に係るモアレ判定処理について説明する。第3実施形態で説明したモアレ判定処理(図9)では、ステップ220において、プリンタ用多値データの値Cn1i、平滑化済プリンタ用多値データの値Cn2i及び輪郭強調済プリンタ用多値データの値Cn3iのうちの最大値を判定基準値Cmに設定した後に、ステップ222において、デスクリーニングデータの値Dn1iと輪郭強調済デスクリーニングデータの値Dn2iの最小値を判定基準値Dmに設定していたが、本第5実施形態に係るモアレ判定処理は、上記ステップ222の処理に代えて、ステップ223において、デスクリーニングデータの値Dn1iと、輪郭強調済デスクリーニングデータのうち画素位置nの画素の近隣に存在するN(N≧2)個の画素の色iの最小値Dn3iと、の最小値を判定基準値Dmに設定している点でのみ、第3実施形態で説明したモアレ判定処理と相違している。
なお、輪郭強調済デスクリーニングデータのうち画素位置nの画素の近隣N個の画素の色iの最小値Dn3iは、請求項に記載の第9画像データの一例であり、上記のステップ223で設定される判定基準値Dmは請求項に記載の第10画像データの一例である。また、ステップ223において、輪郭強調済デスクリーニングデータのうち画素位置nの画素の近隣N個の画素の色iの最小値Dn3iを抽出する処理は、近隣N画素最小値抽出部136(図23参照)に相当する処理である。
なお、本第5実施形態に係るモアレ判定処理において、次のステップ224以降の処理は、第3実施形態で説明したモアレ判定処理と同一であり、判定基準値Cmに判定閾値Th0を加算した値が判定基準値Dmよりも小さいか否か判定し(ステップ224)、この判定が否定された場合は判定用画像の値Oniを0に設定する(ステップ228)。
上記のステップ220,223,224,228の処理について、図25〜図28を参照して更に説明する。前述のようにステップ223では、デスクリーニングデータの値Dn1iと、輪郭強調済デスクリーニングデータの近隣N画素の最小値Dn3iと、の最小値を判定基準値Dmに設定しているが、このうち、輪郭強調済デスクリーニングデータの近隣N画素の最小値Dn3iは、輪郭強調済デスクリーニングデータの個々の画素毎に、近隣に存在するN個の画素の色iの最小値を抽出・設定することで得られる画像データであるので、例として図25に一点鎖線で示すように、写真画像中の輪郭部分では、輪郭強調済デスクリーニングデータに対して値が変化する位置が画像部側へN画素分移動し、写真画像中の輪郭部分のほぼ全域に亘って判定基準値Cm(プリンタ用多値データの値Cn1i、平滑化済プリンタ用多値データの値Cn2i及び輪郭強調済プリンタ用多値データの値Cn3iのうちの最大値)よりも低い値で推移する。
判定基準値Dmはデスクリーニングデータの値Dn1i及び輪郭強調済デスクリーニングデータの近隣N画素の最小値Dn3iの最小値であるので、写真画像中の輪郭部分では、輪郭強調済デスクリーニングデータに対して値が変化する位置が画像部側へN画素分移動した近隣N画素の最小値Dn3iが判定基準値Dmとなる。従って、この判定基準値Dm(=輪郭強調済デスクリーニングデータの近隣N画素の最小値Dn3i:図26に実線で示す)を、判定基準値Cmに判定閾値Th0を加算した値(図26に破線で示す)と比較し、判定基準値Dmが判定基準値Cmに判定閾値Th0を加算した値以下であれば判定用画像の値Oniを0に設定することで、図26に示すように、写真画像中の輪郭部分の濃度変化に対応する輪郭成分が判定用画像として抽出されることが防止又は低減される。
また、デスクリーニングデータにスクリーンノイズが重畳しており、プリンタ用データにもノイズが重畳していた場合、本第5実施形態に係るモアレ判定処理では、画像中の濃度がほぼ均一の部分等において、輪郭強調済デスクリーニングデータの近隣N画素の最小値Dn3i(図27に一点鎖線で示す)が、デスクリーニングデータの値Dn1i(図27に実線で示す)の変化に対し、比較的高い値を示している期間が短くなる一方で、比較的低い値を示している期間が長くなる変化を示す。なお、画像中の濃度がほぼ均一の部分等における輪郭強調済デスクリーニングデータの近隣N画素の最小値Dn3iが、第4実施形態で説明したプリンタ用多値データの近隣N画素の最大値Cn4iのように一定にならないのは、デスクリーニングデータに重畳されるスクリーンノイズはプリンタ用データに重畳されるノイズよりも周期が長いので、輪郭強調済デスクリーニングデータの近隣N画素の最小値Dn3iを一定とするためにはNの値をより大きくする必要がある一方、Nの値を大きくし過ぎるとモアレ画素の抽出性能に悪影響を及ぼすためである。
画像中の濃度がほぼ均一の部分等において、輪郭強調済デスクリーニングデータの近隣N画素の最小値Dn3iが上記のように変化することで、画像中の濃度がほぼ均一の部分等では、この近隣N画素の最小値Dn3iが判定基準値Dmとなり、図28に示すように、判定基準値Dm(図28に実線で示す)が判定基準値Cmに判定閾値Th0を加算した値(図22に細い破線で示す)よりも高い部分が減少することで、デスクリーニングデータやプリンタ用データに重畳しているノイズの影響でモアレ画素が誤抽出されることが低減される。
なお、上記では判定用画像の各画素のうちC,M,Y,K各色の値の何れかが判定閾値Th1以上の画素(モアレ画素)の数を計数し(ステップ182)、モアレ画素の計数結果(モアレ画素の数)が判定閾値Th2以上か否かに基づいてモアレの有無を判定し、判定結果を端末装置36のディスプレイ40に表示させる(ステップ184)態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、モアレ画素の計数結果、或いは全画素に占めるモアレ画素の割合等を利用者に提示し、モアレの有無の判定は利用者に委ねるようにしてもよい。
また、第1実施形態で説明したモアレ判定処理(図4)では、プリンタ用多値データの値Cn1iが0ではなく(ステップ168の判定が否定)、値Cn1iに判定閾値Th0を加算した値がデスクリーニングデータの値Dn1iよりも小さい(ステップ170の判定が肯定)場合に、値Dn1iから値Cn1i及び判定閾値Th0を各々減算した値を判定用画像の値Oniとして設定している(ステップ174)が、本発明はこれに限定されるものではなく、判定閾値Th0を用いずに、値Cn1iが0ではなく、値Cn1iがデスクリーニングデータの値Dn1iよりも小さい場合に、値Dn1iから値Cn1iを減算した値を判定用画像の値Oniとして設定するようにしてもよい。また、第2実施形態で説明したモアレ判定処理(図7)についても、プリンタ用多値データの値Cn1iが0ではなく(ステップ168の判定が否定)、判定基準値Cmに判定閾値Th0を加算した値がデスクリーニングデータの値Dn1iよりも小さい(ステップ171の判定が肯定)場合に、値Dn1iから平滑化済値プリンタ用多値データの値Cn2i及び判定閾値Th0を各々減算した値を判定用画像の値Oniとして設定している(ステップ175)が、本発明はこれに限定されるものではなく、判定閾値Th0を用いずに、値Cn1iが0ではなく、判定基準値Cmがデスクリーニングデータの値Dn1iよりも小さい場合に、値Dn1iから値Cn2iを減算した値を判定用画像の値Oniとして設定するようにしてもよい。この点は第3〜第5実施形態についても同様である。上記のように判定閾値Th0を用いない場合、判定閾値Th0を用いる態様よりはプリンタ用多値データやデスクリーニングデータに残存しているノイズの影響を受け易くなるが、本発明はこのような態様も権利範囲に含むものである。
また、第1及び第2実施形態では本発明に係る第2の値として「0」を適用した態様を説明し、第1〜第5実施形態では第3の値として「0」を適用した態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明に係る第2の値は0よりも大きく0に近い値であってもよい。また、本発明に係る第3の値は、第3の値を設定する非モアレ画素とモアレ成分に相当する値が設定されるモアレ画素を画像上で明瞭に区別できる値であればよく、例えば各画素毎かつ各色毎に非モアレ画素か否かを表すタグを設け、非モアレ画素については、値を暫定的に0にすると共に非モアレ画素であることを表す情報をタグに設定しておき、C,M,Y,K各色のうちの何れかの色の判定用画像の出力に際し、非モアレ画素についてはモアレ画素と異なる色で出力されるように値(第3の値)を設定し直すようにしてもよい。
更に、第3実施形態に係るモアレ判定処理(図9)及び第5実施形態に係るモアレ判定処理(図24)では、ステップ224において、判定基準値Dmを判定基準値Cmに判定閾値Th0を加算した値と比較していたが、これに限定されるものではなく、判定基準値Cmに代えてプリンタ用多値データ(請求項1,に記載の第2画像データの一例)を用い、判定基準値Dmをプリンタ用多値データの値Cn1iに判定閾値Th0を加算した値と比較するようにしてもよい。このように判定基準値Cmに代えてプリンタ用多値データの値Cn1iを用いた場合、判定用画像からの輪郭成分の除去精度は低下するものの、請求項1,の権利範囲にはこのような態様も含まれる。
また、第4実施形態に係るモアレ判定処理(図17)では、ステップ224において、判定基準値Dmを判定基準値Cmに判定閾値Th0を加算した値と比較していたが、これに限定されるものではなく、判定基準値Dmに代えてデスクリーニングデータ(請求項に記載の第1画像データの一例)を用い、デスクリーニングデータの値D1niを判定基準値Cmに判定閾値Th0を加算した値と比較するようにしてもよい。このように判定基準値Dmに代えてデスクリーニングデータの値D1niを用いた場合も、判定用画像からの輪郭成分の除去精度は低下するものの、請求項記載の発明の権利範囲にはこのような態様も含まれる。
また、第3実施形態に係るモアレ判定処理(図9)、第4実施形態に係るモアレ判定処理(図17)及び第5実施形態に係るモアレ判定処理(図24)では、ステップ218でプリンタ用多値データの値Cn1iが判定閾値Th3以下か否かを判定し、判定が肯定された場合はステップ228で判定用画像の値Oniを0に設定していたが、これに限定されるものではなく、例えば原画像中に文字原稿に対応する画像部が含まれていない等の場合には、上記判定を省略することも可能である。請求項1,,の発明の権利範囲にはこのような態様も含まれる。
更に、第3実施形態に係るモアレ判定処理(図9)、第4実施形態に係るモアレ判定処理(図17)及び第5実施形態に係るモアレ判定処理(図24)では、ステップ226において、平滑化済プリンタ用多値データの値Cn2iが、プリンタ用多値データの値Cn1iに判定閾値Th4を加算した値以上で、かつ、輪郭強調済プリンタ用多値データの値Cn3iが判定閾値Th5よりも小さいか否か判定し、判定が肯定された場合はステップ228で判定用画像の値Oniを0に設定していたが、上記処理を第1実施形態に係るモアレ判定処理(図4)や第2実施形態に係るモアレ判定処理(図7)に加えてもよい。請求項の発明の権利範囲にはこのような態様も含まれる。
更に、上記では判定用画像と共に原画像の出力(表示装置への表示や記録用紙への印刷等)を行う態様を説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、本実施形態では判定用画像から輪郭成分が除去されるので、判定用画像上でモアレ成分が明示されていた場合に、判定用画像を参照したのみでは、判定用画像上のモアレ成分が明示されている領域が原画像上の何れの領域に相当するかを判断することが困難となることも考えられ、判定用画像と共に原画像も出力することは上記判断の補助を目的としている。このため、原画像(例えば画素数調整処理を経たプリンタ用多値データ)から輪郭成分を抽出し、抽出した輪郭成分を判定用画像に加えるようにしてもよく、特に表示装置への判定用画像の表示に際しては、判定用画像に加える輪郭成分の強度を利用者からの指示に応じてリアルタイムで変化させるようにしてもよい。これにより、判定用画像を参照したのみで、判定用画像上のモアレ成分が明示されている領域が原画像上の何れの領域に相当するかを判断することが可能となり、原画像を判定用画像と共に出力することを省略することも可能となる。本発明は上記のような態様も含むものである。
また、上記では判定用画像のデータにおける解像度が、画像形成装置12での印刷に使用可能な印刷用画像データの解像度と一致していることで、画像形成装置12による判定用画像の印刷に際して判定用画像のデータの解像度変換が不要な態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、判定用画像のデータにおける解像度は、画像形成装置12での印刷に使用可能な印刷用画像データの解像度と一致していなくてもよい。例えば画像形成装置12での印刷に使用可能な印刷用画像データの解像度が600dpiである場合に、判定用画像のデータにおける解像度を1200dpiとしておき、画像形成装置12によって判定用画像を印刷させる場合に、判定用画像のデータの解像度を1200dpiから600dpiに変換するようにしてもよい。
また、上記では判定用画像を生成した後に、生成した判定用画像を端末装置36のディスプレイに表示させ、判定用画像の印刷が指示された場合に画像形成装置12によって判定用画像を記録用紙に印刷させる態様を説明したが、これに限定されるものではなく、モアレの判定が指示される度に記録用紙への判定用画像の印刷を行うようにしてもよいし、表示装置への判定用画像の表示及び記録用紙への判定用画像の印刷の一方を省略してもよい。
更に、判定用画像を印刷する印刷装置は、画像形成装置12のように電子写真方式で画像の印刷を行う構成に限られるものではなく、インジェット方式等の公知の他の方式で画像の印刷を行う構成であってもよい。
また、上記では印刷サーバ26を本発明に係る画像処理装置として機能させる態様を説明したが、本発明はこれに限定されるものでもなく、画像形成装置12を本発明に係る画像処理装置として機能させるようにしてもよいし、端末装置36を本発明に係る画像処理装置として機能させるようにしてもよい。
また、上記では本発明に係る画像処理プログラムに対応するモアレ判定プログラムが印刷サーバ26の記憶部28Cに予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、本発明に係る画像処理プログラムは、CD−ROMやDVD−ROM等の記録媒体に記録されている形態で提供することも可能である。
10 印刷システム
12 画像形成装置
24 製版装置
26 印刷サーバ
36 端末装置
40 ディスプレイ

Claims (31)

  1. モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第6画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ又は前記第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データの値が、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含む画像処理装置。
  2. 前記生成手段は、前記第3画像データの値が前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第6の値を加えた値以上で、かつ前記第4画像データの値が輪郭部分であるか否かを判定するための判定閾値である第7の値よりも小さい画素にも前記第3の値を設定して前記判定用画像を生成する請求項1記載の画像処理装置。
  3. モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択する第2処理を行うことで得られる第6画像データ又は前記第1画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択することで得られる第7画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データ又は前記第1画像データの値が前記第7画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含む画像処理装置。
  4. モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに対して輪郭強調処理を行うことで得られる第5画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最小値を各々選択することで得られる第9画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第10画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ又は前記第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第10画像データの値が、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含む画像処理装置。
  5. モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択する第2処理を行うことで得られる第6画像データ又は前記第1画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ又は前記第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データ又は前記第1画像データの値が、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素、及び、前記第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値が前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第6の値を加えた値以上で、かつ前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値が輪郭部分であるか否かを判定するための判定閾値である第7の値よりも小さい画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含む画像処理装置。
  6. モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第6画像データ、又は、前記第1画像データの値、前記第5画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最小値を各々選択することで得られる第9画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第10画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、第1画像データのモアレ判定の際の比較用の第2画像データの値、当該第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、及び、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択することで得られる第12画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データ又は前記第10画像データの値が、前記第12画像データの値以下か、或いは、前記第12画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含む画像処理装置。
  7. モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値と、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに対し平滑化処理に用いるフィルタの次数や平滑化の強度を調整しつつ平滑化することで、前記第2画像データの画像中の輪郭部分における値の変化を第1画像データの画像中の輪郭部分における値の変化に近似させた平滑化済第2画像データの値と、を画素単位で比較し、前記第1画像データの値が、前記平滑化済第2画像データの値以下か、或いは、前記平滑化済第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含む画像処理装置。
  8. 前記生成手段は、前記第2画像データの値が判定対象に含めるか否かを判定するための判定閾値である第2の値以下の画素にも前記第3の値を設定して前記判定用画像を生成する請求項1〜請求項7の何れか1項記載の画像処理装置。
  9. 前記生成手段は、前記それ以外の画素に、前記第3の値と異なる値として、比較対象とした各々の画像データの値の相互の差分に応じた値を設定する請求項1〜請求項8の何れか1項記載の画像処理装置。
  10. モアレ判定の判定対象とする第1画像データと、当該第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第1画像データの値が前記第2画像データの値以下か又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素、及び、前記第2画像データの値が判定対象に含めるか否かを判定するための判定閾値である第2の値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含む画像処理装置。
  11. 前記生成手段は、前記それ以外の画素に、前記第3の値と異なる値として、前記第1画像データの値と前記第2画像データの値との差分に応じた値を設定する請求項10記載の画像処理装置。
  12. 前記生成手段は、前記第1画像データを、前記第2画像データ、前記第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データ、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データと画素単位で各々比較し、前記第1画像データの値が前記第2画像データの値、前記第3画像データの値及び前記第4画像データの値のうちの最大値以下か又は前記最大値に前記第1の値を加えた値以下の画素、及び、前記第2画像データの値が前記第2の値以下の画素には前記第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する請求項10又は請求項11記載の画像処理装置。
  13. 前記生成手段は、前記それ以外の画素に、前記第3の値と異なる値として、前記第1画像データの値と前記第3画像データの値との差分に応じた値を設定する請求項12記載の画像処理装置。
  14. 前記生成手段は、前記第1画像データ及び前記第2画像データが2色以上の色から成る場合に、画像データの色毎に前記判定用画像を生成する請求項1〜請求項13の何れか1項記載の画像処理装置。
  15. 前記生成手段は、前記第1画像データと前記第2画像データの解像度及び画素数の少なくとも一方が相違している場合に、前記第1画像データ及び前記第2画像データの少なくとも一方に対し、解像度変換及び画素の追加の少なくとも一方を行うことで、前記判定用画像の生成に用いる複数の画像データの解像度及び画素数を一致させる画素数調整処理を行う請求項1〜請求項14の何れか1項記載の画像処理装置。
  16. 前記生成手段は、前記第1画像データに対して平滑化処理を施し、当該平滑化処理を施した前記第1画像データ、又は、当該第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第6画像データ、又は、前記第1画像データの値、及び、前記第5画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最小値を各々選択することで得られる第9画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第10画像データを用いて、前記画素単位での画像データの比較、前記判定用画像の生成を行う請求項10〜請求項15の何れか1項記載の画像処理装置。
  17. 前記第1画像データは、各々2値をとる複数画素によって前記複数画素から成る単位領域毎の階調を表す2値画像データを変換することで得られた、各々多値をとる個々の画素によって個々の画素毎の階調を表す多値画像データであり、
    前記生成手段は、前記第1画像データ上での前記単位領域のサイズ以上で、前記第1画像データ上での判定対象のモアレの周期よりも小さい局所領域を単位として、前記第1画像データに対する平滑化処理を行う請求項16記載の画像処理装置。
  18. 前記生成手段は、前記第2画像データに対し、前記第1画像データに対する平滑化処理における局所領域よりも小さい局所領域を単位として平滑化処理を施し、当該平滑化処理を施した前記第2画像データ、又は、前記第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記平滑化処理を施した第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ、又は、前記第2画像データに対し平滑化処理に用いるフィルタの次数や平滑化の強度を調整しつつ平滑化することで、前記第2画像データの画像中の輪郭部分における値の変化を第1画像データの画像中の輪郭部分における値の変化に近似させた平滑化済第2画像データを用いて、前記画素単位での画像データの比較、前記判定用画像の生成を行う請求項16又は請求項17記載の画像処理装置。
  19. 前記生成手段によって生成された前記判定用画像に対して個々の画素の値の差分を増大させる強調処理を施し、当該強調処理を施した前記判定用画像を出力する画像出力手段を更に備えた請求項1〜請求項18の何れか1項記載の画像処理装置。
  20. 前記生成手段は、前記第1画像データ及び前記第2画像データが2色以上の色から成る場合に、画像データの色毎に前記判定用画像を生成し、
    前記画像出力手段は、前記生成手段によって生成された色毎の前記判定用画像に対して前記強調処理を各々施した後に、前記強調処理を施した色毎の前記判定用画像を縮小して配列した単一の画像を生成して出力する請求項19記載の画像処理装置。
  21. 前記生成手段は、前記第3の値として0を、前記第3の値と異なる値として、比較対象とした各々の画像データの値の相互の差分に応じた値を設定した判定用画像を生成し、
    前記生成手段によって生成された前記判定用画像のうちモアレ成分であるか否かを判定するための判定閾値である第4の値以上の画素の数を計数し、計数結果がモアレの有無を判定するための判定閾値である第5の値以上か否かを判定して出力する判定出力手段を更に備えた請求項1〜請求項20の何れか1項記載の画像処理装置。
  22. モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第6画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ又は前記第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データの値が、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含む画像処理装置と、
    前記第1画像データから印刷機で印刷を行うための印刷版を製版する製版装置、及び、前記第2画像データから画像形成を行う画像形成装置の少なくとも一方と、
    を備えた画像処理システム。
  23. モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択する第2処理を行うことで得られる第6画像データ又は前記第1画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択することで得られる第7画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データ又は前記第1画像データの値が前記第7画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含む画像処理装置と、
    前記第1画像データから印刷機で印刷を行うための印刷版を製版する製版装置、及び、前記第2画像データから画像形成を行う画像形成装置の少なくとも一方と、
    を備えた画像処理システム。
  24. モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに対して輪郭強調処理を行うことで得られる第5画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最小値を各々選択することで得られる第9画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第10画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ又は前記第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第10画像データの値が、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含む画像処理装置と、
    前記第1画像データから印刷機で印刷を行うための印刷版を製版する製版装置、及び、前記第2画像データから画像形成を行う画像形成装置の少なくとも一方と、
    を備えた画像処理システム。
  25. モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択する第2処理を行うことで得られる第6画像データ又は前記第1画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ又は前記第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データ又は前記第1画像データの値が、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素、及び、前記第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値が前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第6の値を加えた値以上で、かつ前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値が輪郭部分であるか否かを判定するための判定閾値である第7の値よりも小さい画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含む画像処理装置と、
    前記第1画像データから印刷機で印刷を行うための印刷版を製版する製版装置、及び、前記第2画像データから画像形成を行う画像形成装置の少なくとも一方と、
    を備えた画像処理システム。
  26. モアレ判定の判定対象とする第1画像データと、当該第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第1画像データの値が前記第2画像データの値以下か又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素、及び、前記第2画像データの値が判定対象に含めるか否かを判定するための判定閾値である第2の値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段を含む画像処理装置と、
    前記第1画像データから印刷機で印刷を行うための印刷版を製版する製版装置、及び、前記第2画像データから画像形成を行う画像形成装置の少なくとも一方と、
    を備えた画像処理システム。
  27. コンピュータを、モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第6画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ又は前記第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データの値が、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段として機能させるための画像処理プログラム。
  28. コンピュータを、モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択する第2処理を行うことで得られる第6画像データ又は前記第1画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択することで得られる第7画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データ又は前記第1画像データの値が前記第7画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段として機能させるための画像処理プログラム。
  29. コンピュータを、モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに対して輪郭強調処理を行うことで得られる第5画像データの個々の画素として、当該画素の近隣の複数画素の値の最小値を各々選択することで得られる第9画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択することで得られる第10画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ又は前記第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第10画像データの値が、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段として機能させるための画像処理プログラム。
  30. コンピュータを、モアレ判定の判定対象とする第1画像データの値、及び、当該第1画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第5画像データの値のうち小さい値を画素単位で選択する第2処理を行うことで得られる第6画像データ又は前記第1画像データと、前記第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値、前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値、及び、前記第2画像データの個々の画素の値として、当該画素の近隣の複数画素の値の最大値を各々選択することで得られる第8画像データの値のうち最大の値を画素単位で選択する第1処理を行うことで得られる第7画像データ又は前記第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第6画像データ又は前記第1画像データの値が、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値以下か、或いは、前記第7画像データ又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素、及び、前記第2画像データに平滑化処理を施すことで得られる第3画像データの値が前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第6の値を加えた値以上で、かつ前記第2画像データに輪郭強調処理を施すことで得られる第4画像データの値が輪郭部分であるか否かを判定するための判定閾値である第7の値よりも小さい画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段として機能させるための画像処理プログラム。
  31. コンピュータを、モアレ判定の判定対象とする第1画像データと、当該第1画像データと同一の画像を表し、前記第1画像データのモアレ判定の際に当該第1画像データと比較するために用いる第2画像データと、を画素単位で比較し、前記第1画像データの値が前記第2画像データの値以下か又は前記第2画像データの値にノイズを低減させるためにモアレ判定の閾値に加算する値である第1の値を加えた値以下の画素、及び、前記第2画像データの値が判定対象に含めるか否かを判定するための判定閾値である第2の値以下の画素にはモアレ成分でないことを示す固定値である第3の値を設定し、それ以外の画素には前記第3の値と異なる値を設定した判定用画像を生成する生成手段として機能させるための画像処理プログラム。
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