JP5626954B2 - タイヤ - Google Patents
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Description
まず、本実施形態に係る空気入りタイヤ1の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1の一部を示す斜視図である。なお、空気入りタイヤ1には、空気ではなく、窒素ガスなどの不活性ガスが充填されてもよい。
次に、上述した周方向溝部30の構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1の一部を示す拡大斜視図である。図3は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1の断面図(図1のA−A断面図)である。図4は、本実施形態に係る空気入りタイヤ1の拡大断面図である。空気入りタイヤ1の断面とは、トレッド幅方向tw及びタイヤ径方向trに沿った断面を示す。なお、空気入りタイヤ1の断面において、空気入りタイヤ1の外縁は、トロイド状である。
凹部130は、周方向溝部30内においてタイヤ径方向tr内側に凹んでいる。凹部130は、凸部230のトレッド幅方向tw外側にそれぞれ設けられる(2つ設けられる)。
凸部230は、凹部130よりもタイヤ径方向tr外側に隆起している。凸部230は、トレッド仮想線TIよりもタイヤ径方向tr内側に位置する。なお、トレッド仮想線TIとは、空気入りタイヤ1がリムホイール(不図示)に組み付けられていない空気入りタイヤ1単体の状態(いわゆる、空気が入っていない状態)において、一方のショルダー陸部20と他方のショルダー陸部20とをトロイド状の形状に沿って結ぶ線を示す。
次に、上述した傾斜溝40の構成について、図1及び図2を参照しながら説明する。
次に、上述した周方向溝部30、凹部130、凸部230及び傾斜溝40の関係(比率など)について、図3及び図4を参照しながら説明する。
次に、本発明の効果を更に明確にするために、以下の比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いて行った比較評価について説明する。具体的には、(5.1)各空気入りタイヤの構成、(5.2)評価結果について説明する。なお、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
まず、比較例及び実施例に係る空気入りタイヤについて、簡単に説明する。なお、各空気入りタイヤに関するデータは、以下に示す条件において測定された。
・ リムサイズ : 7J−17
・ 荷重条件 : ドライバー1名+600N
・ 内圧条件 : 試験車両の指定内圧
上述した比較例及び実施例に係る空気入りタイヤを用いた評価結果について、表1を参照しながら説明する。具体的には、(5.2.1)転がり抵抗、(5.2.2)ノイズ、(5.2.3)ハイプレ性、(5.2.4)制動性能について説明する。
各空気入りタイヤを転がり抵抗試験ドラムに装着し、比較例1に係る空気入りタイヤ100Aの転がり抵抗の値を‘100’とし、その他の空気入りタイヤの転がり抵抗の値を測定した。なお、指数が大きいほど、転がり抵抗が低い。
新品時の各空気入りタイヤが装着された車両でテストコースを走行し、比較例1に係る空気入りタイヤ100Aが装着された車両の惰走時(速度60km/h)のノイズを‘100’とし、その他の空気入りタイヤが装着された車両のノイズをフィーリング評価した。なお、指数が大きいほど、ノイズが小さい。
50%摩耗時の各空気入りタイヤが装着された車両でテストコース(水深6mm)を走行し、比較例1に係る空気入りタイヤ100Aが装着された車両を徐々に加速させてハイドロプレーニング現象が生じた速度を‘100’とし、その他の空気入りタイヤが装着された車両でハイドロプレーニング現象が生じた速度を評価した。なお、指数が大きいほど、ハイプレ性に優れている。
50%摩耗時の各空気入りタイヤが装着された車両でテストコース(水深2mm)を走行し、比較例1に係る空気入りタイヤ100Aが装着された車両が速度60km/hからフルブレーキを欠けて停止するまでの距離(減速度)を‘100’とし、その他の空気入りタイヤが装着された車両の減速度を評価した。なお、指数が大きいほど、制動性能に優れている。
以上説明した実施形態では、少なくとも境界部分50(実施形態では、境界部分50及び境界部分60)は、空気入りタイヤ1の断面において曲線によって構成される。これによれば、空気入りタイヤ1に負荷される荷重によって、トレッド10と路面との接地面積が増減する。具体的には、低荷重時(例えば、通常走行時)には、接地面積が減少することによって、転がり抵抗が低減するため、自動車の省燃費に対する貢献度がより高くなる。一方、重荷重時(例えば、制動時)には、接地面積が増大することによって、トレッド10と路面との摩擦係数が大きくなり、制動性能が向上する。
次に、上述した実施形態に係る空気入りタイヤ1の変更例について、図面を参照しながら説明する。なお、上述した実施形態に係る空気入りタイヤ1と同一部分には同一の符号を付して、相違する部分を主として説明する。
上述したように、本発明の実施形態を通じて本発明の内容を開示したが、この開示の一部をなす論述及び図面は、本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなる。
Claims (5)
- トレッドショルダー部にそれぞれ設けられる一対のショルダー陸部と、
一方の前記ショルダー陸部と他方の前記ショルダー陸部との間に形成され、タイヤ周方向に延びる周方向溝部と
を備えるタイヤであって、
トレッド幅方向及びタイヤ径方向に沿った前記タイヤの断面において、前記ショルダー陸部と前記周方向溝部との境界部分は、曲線によって構成され、
前記タイヤの断面において、前記周方向溝部の形状は、連続しており、
前記周方向溝部は、一方の前記ショルダー陸部と他方の前記ショルダー陸部との間の領域全体に渡って形成されるとともに、タイヤ径方向内側に凹んだ湾曲状の底面、前記ショルダー陸部側において折れ曲った部分を含まないように前記底面に連続する湾曲状の側面、および、前記ショルダー陸部側とは反対側において折れ曲った部分を含まないように前記底面に連続する湾曲状の側面、を有する凹部と、折れ曲った部分を含まないように前記凹部に連続し、前記凹部よりもタイヤ径方向外側に隆起するとともに路面と接する湾曲状の突出面を有する凸部と、を有し、
少なくとも前記周方向溝部には、前記周方向溝部よりもタイヤ径方向内側にさらに凹んでタイヤ周方向に対して斜めに延びる溝内溝が形成され、
前記ショルダー陸部には、前記凸部の前記突出面、前記凹部、および、前記ショルダー陸部の踏面の外側端、に渡って、タイヤ周方向に対して連続して傾斜して延在する長傾斜溝と、前記凹部の前記底面、前記ショルダー陸部側において前記底面に連続する前記側面、および、前記ショルダー陸部の踏面の外側端、に渡って、タイヤ周方向に対して連続して傾斜して延在する短傾斜溝と、からなる傾斜溝が形成され、
前記傾斜溝と前記溝内溝は、連なっているタイヤ。 - 前記タイヤの断面において、前記タイヤの外縁はトロイド状であり、
前記凸部は、
前記タイヤがリムホイールに組み付けられていないタイヤ単体の状態において、一方の前記ショルダー陸部と他方の前記ショルダー陸部とを前記トロイド状の形状に沿って結ぶトレッド仮想線よりもタイヤ径方向内側に位置し、かつ、リムホイールに組み付けられた前記タイヤに正規内圧及び正規荷重が負荷された状態において、路面と接する請求項1に記載のタイヤ。 - 前記タイヤの断面において、前記境界部分と前記凸部の突出面との境目から前記境界部分の最もトレッド幅方向内側までの距離をL2とし、前記トレッド仮想線から前記凹部の底面までのタイヤ径方向に沿った深さをD1とした場合、L2/D1=1.2以上の関係を満たす、請求項2に記載のタイヤ。
- 前記タイヤの断面において、前記一対の境界部分の最もトレッド幅方向外側同士を結ぶ直線から前記凸部の突出面までのタイヤ径方向に沿った高さをh1とし、前記直線から前記トレッド仮想線までのタイヤ径方向に沿った高さをh2とした場合、0≦h1≦h2の関係を満たす、請求項3に記載のタイヤ。
- 前記凸部は、トレッド幅方向における中央領域に位置する請求項4に記載のタイヤ。
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