JP5665010B2 - インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置 - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、反応剤及び光重合開始剤を含む反応液とアクリレートモノマー及びアクリレートオリゴマーを含むインク組成物とを、被記録媒体に付着させて、印字を行うインクジェット記録方法が開示されている。また、特許文献2には、水溶性の反応液を被記録媒体に付着させてから、油溶性の光硬化型インク組成物を被記録媒体に付着させた後、光硬化反応を実施するインクジェット記録方法が開示されている。
[1]
凝集剤、水溶性有機溶媒、糖類、水を少なくとも含む凝集液を、被記録媒体上に塗布する塗布工程と、着色剤、両親媒性の光重合性化合物、光重合開始剤、極性溶媒、並びに水を少なくとも含む水性光硬化型インク組成物を、記録ヘッドから吐出することにより、前記塗布工程後の被記録媒体上に該インク組成物を着弾させる吐出工程と、前記吐出工程後の水性光硬化型インク組成物を、光の照射により硬化させる硬化工程と、を含む、インクジェット記録方法。
[2]
前記凝集剤がカチオン性水溶性ポリマーである、[1]に記載のインクジェット記録方法。
[3]
前記両親媒性の光重合性化合物が、ラジカル重合性基、親水性基、及び疎水性基をそれぞれ一以上有する化合物である、[1]又は[2]に記載のインクジェット記録方法。
[4]
前記両親媒性の光重合性化合物が、両親媒性ウレタンアクリレートである、[1]〜[3]のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
[5]
前記両親媒性ウレタンアクリレートが、前記水性光硬化型インク組成物中でミセル構造を形成することにより乳化している、[4]に記載のインクジェット記録方法。
[6]
前記光重合開始剤が、380〜410nmの範囲にピーク波長を有する、[1]〜[5]のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
[7]
前記光重合開始剤がアシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤である、[1]〜[6]のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
[8]
前記浸透剤がグリコールエーテル類である、[1]〜[7]のいずれかに記載のインクジェット記録方法。
[9]
[1]〜[8]のいずれかに記載のインクジェット記録方法により画像が形成された、記録物。
[10]
[1]〜[8]のいずれかに記載のインクジェット記録方法を実施するためのインクジェット記録装置であって、凝集液タンク内の凝集剤、水溶性有機溶媒、糖類、及び水を少なくとも含む凝集液と、ローラの少なくとも一部と、が接し、該ローラが回転することにより前記凝集液を被記録媒体上に塗布する凝集液塗布手段と、着色剤、両親媒性の光重合性化合物、光重合開始剤、極性溶媒、及び水を少なくとも含む水性光硬化型インク組成物を記録ヘッドから吐出することにより、前記凝集液が塗布された前記被記録媒体上に前記水性光硬化型インク組成物を付着させるインク吐出手段と、前記被記録媒体上に付着した前記水性光硬化型インク組成物に光を照射して、前記水性光硬化型インク組成物を硬化させる光照射手段と、を有する、インクジェット記録装置。
[11]
前記光照射手段が、発光ダイオード照射ランプを有する、[10]に記載のインクジェット記録装置。
本発明の一実施形態はインクジェット記録方法に係り、後述の凝集液の塗布工程、水性光硬化型インク組成物の吐出工程及び硬化工程を含む。予め所定の凝集液を被記録媒体上に塗布しておき、その後、水性光硬化型インク組成物をヘッドから吐出して被記録媒体上に光硬化型インク組成物を着弾させることにより、光硬化型インク組成物中の固形成分(顔料等)を瞬時に凝集させることができる。さらに、紫外線等の活性エネルギー線を照射して硬化させることにより、被記録媒体のインクの浸透性の違いによる印刷濃度やカラーブリードに違いがなくなる。特に、インクの浸透性が高い被記録媒体においてもインクの浸透性の低い被記録媒体と同様の印刷濃度が得られ、また、インクの浸透性が低い被記録媒体においてもカラーブリードや濃度斑が抑制される。さらに、糖類とカチオン性の水溶性ポリマーを含有する水性液体(凝集液)を予め塗布した場合は、カールやコックリング等の紙皺が抑制される。
凝集液を被記録媒体の表面に塗布する方法として、特に限定されないが、例えば、凝集液タンク内の凝集液とローラの少なくとも一部とが接し、ローラが回転することにより凝集液を被記録媒体上に塗布する方法、インクジェット方式による塗布(ヘッドからの凝集液の吐出)、ロールコーターによる塗布、リンガーロールによる塗布、バーコーターによる塗布、スプレーによる塗布、刷毛塗り等の方法が挙げられる。これらの中で、本実施形態による効果を一層有効かつ確実に奏する観点から、凝集液タンク内の凝集液とローラの少なくとも一部とが接し、ローラが回転することにより凝集液を被記録媒体上に塗布する方法が好ましい。
凝集液は、少なくとも凝集剤、水、水溶性有機溶媒とからなり、さらに被記録媒体への濡れ性や浸透性を制御する目的で界面活性剤を含み、また、印刷後のカールやコックリングを抑制するために、紙のセルロース繊維の親水性基と水素結合を形成しやすい糖類を含む。糖類は凝集液の塗布工程で使用する塗布方法に応じて凝集液の粘度調整に使用することもできる。凝集液は予め被記録媒体上に塗布しておき、本実施形態の光硬化型インク組成物をヘッドから吐出して、被記録媒体上に塗布された凝集液中の凝集剤と接触することによって瞬時に凝集させることができる。
本実施形態において後述の凝集剤を用いることにより、光硬化型インク組成物に含まれるインク固形成分、即ち顔料、光重合性化合物を迅速かつ十分に凝集させることができる。
なお、本明細書における重量平均分子量は、重量分率による分子量の平均であり下記数式により求められ、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)法によって測定される。
(高分子中に分子量MIの分子がNi個存在する。)
上記式中、X−は塩化物イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオン、硝酸イオン、燐酸イオン、硫酸イオン、又は酢酸イオン等を表す。また、nは、例えば100〜10,000の自然数である。
水溶性有機溶媒として、例えば、水溶性の高沸点有機溶剤及び低沸点有機溶剤が挙げられる。本発明の実施形態における凝集液が180℃以上の沸点を有する高沸点有機溶剤を含むことにより、凝集液の貯蔵タンク内での乾燥を回避し、塗布時の粘度を安定化できることから最適量を被記録媒体上に安定して塗布することができる。
一方、光硬化型インク組成物を着弾させるまでの時間内で凝集液の溶媒成分を乾燥させることが必要とされる場合や、凝集液と光硬化型インク組成物とを接触させて凝集させた後に紫外線照射して硬化させ、それから凝集液及び光硬化型インク組成物中の溶媒成分を短時間で乾燥させることが必要とされる場合、本実施形態における凝集液に低沸点有機溶剤を含むことができる。
本発明の凝集剤は、水性溶媒が普通紙、上質紙、印刷本紙等の被記録媒体に浸透することを促進する目的で、浸透剤をさらに含有することが好ましい。浸透剤を使用することによって、後述する糖類を被記録媒体中に均一に存在させることができ、水性溶媒の乾燥時に起こるカール・コックリング等の紙皺を抑制することができる。このような浸透剤としては、多価アルコールのアルキルエーテル(グリコールエーテル類ともいう)が好ましく用いられる。
本発明の凝集剤は、さらに糖類を含む。糖類は、普通紙、上質紙、印刷本紙等の紙類の浸透性被記録媒体中へ水や水溶性有機溶媒と共に浸透していき、紙繊維を形成するセルロースの親水性基と水素結合を形成することでカールやコックリング等の紙皺の発生を抑制することができる。また、凝集液の塗布工程で使用する塗布方法に応じて凝集液の粘度調整にも使用できる。
界面活性剤は、凝集液の表面張力を低下させて被記録媒体への濡れ性を良好にすること、また、普通紙、上質紙、印刷本紙等の被記録媒体への浸透性を良好にするために使用する。界面活性剤は、ノニオン性界面活性剤またはカチオン性界面活性剤が用いられる。カチオン性界面活性剤の具体例としては、第一脂肪アミン塩、第二脂肪アミン塩、第三脂肪アミン塩、テトラアルキルアンモニウム塩、トリアルキルベンジルアンモニウム塩、アルキルビリジニウム塩、2−アルキル−1−アルキル−1−ヒドロキシエチルイミダゾリニウム塩、N,N−ジアルキルモルホリニウム塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミド塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミドの尿素縮合物の塩、ポリエチレンポリアミン脂肪酸アミドの尿素縮合物の第四級アンモニウム塩等の第四級アンモニウム塩が挙げられる。
水として、特に限定されないが、カルシウムイオンやマグネシウムイオン等のカチオンイオンや硫酸イオン等のアニオンイオンが含まれないものを使用する。例えば、イオン交換水、蒸留水、及び純水が挙げられる。水の含有量は、凝集液の総量に対し、好ましくは10〜95質量%、より好ましくは10〜60質量%である。
本実施形態における凝集液は、上記した成分以外にも、pH調整剤、防黴剤、防錆剤等を含んでもよい。
光硬化型インク組成物の吐出工程は、極性溶媒、着色剤、両親媒性の光重合性化合物、光重合開始剤、並びに水を少なくとも含む光硬化型インク組成物を、記録ヘッドから吐出することにより、上記の凝集液塗布工程後の被記録媒体上に該インク組成物を着弾させる工程である。該インク組成物は凝集液の塗布された被記録媒体上で瞬時に凝集し、該インク組成物の着色剤や両親媒性の光重合性化合物等の固形成分は被記録媒体の表面に残存する。
水性光硬化型インク組成物は、極性溶媒、着色剤、両親媒性の光重合性化合物、光重合開始剤、並びに水を少なくとも含む。
両親媒性の光重合性化合物は、一以上の親水性の構造部位と一以上の光重合反応部位と一以上の疎水性の構造部位を一分子内に有する化合物である。親水性の構造部位は、親水性を示す基からなり、例えば、水酸基、ポリエチレンオキサイド基、スルホン酸基とその塩、スルフィン酸基とその塩、カルボン酸基とその塩、ホスフィン酸基とその塩、リン酸エステル基、アミノ基、アミド基等が挙げられる。光重合反応部位は、光ラジカル重合可能な不飽和二重結合を有する基からなり、例えば、アクリロイル基、メタクリロイル基、アクリルアミド基、メタクリルアミド基、アリル基、ビニルエーテル基、ビニルチオエーテル基、ビニルアミノ基、ビニル基が挙げられ、光ラジカル重合反応性が特に高いという観点から、より好ましくはアクリロイル基、アクリルアミド基、メタクリロイル基、メタクリルアミド基が挙げられ、さらに好ましくはアクリロイル基とアクリルアミド基が挙げられる。疎水性の構造部位は、疎水性を示す基からなり、例えば、脂肪族炭化水素基、芳香族炭化水素基、脂環式炭化水素基、フルオロアルキル基、ポリシロキサン構造が挙げられる。脂肪族炭化水素基の例としては、アルキル基、アルケニル基及びアルキニル基が挙げられ、芳香族炭化水素基の例としては、アリール基及びアラルキル基が挙げられる。
光重合開始剤は、公知の光ラジカル重合開始剤が用いられる。光ラジカル重合開始剤は、紫外線等の活性エネルギー線が照射されることによって両親媒性の光重合性化合物の光ラジカル重合を引き起こす。
上記の光ラジカル重合開始剤は、本発明の実施形態において極性溶媒と併用することで水中に混和することができる。極性溶媒としては、2−ピロリドン,N−メチルピロリドン,ε−カプロラクタム,ジメチルスルホキシド,スルホラン,モルホリン,N−エチルモルホリン,及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン等が挙げられる。特に、2−ピロリドンが効果に優れることから好ましい。
本発明の光硬化型インク組成物の硬化に紫外線を使用することから、着色剤は紫外線照射による退色の起こらない顔料が好ましい。
硬化工程は、上記吐出工程後に光硬化型インク組成物を、特定の波長の光を照射することで硬化させる工程である。
被記録媒体として、例えば、吸収性又は非吸収性の被記録媒体が挙げられる。本発明の実施形態のインクジェット記録方法は、水溶性インク組成物の浸透が困難な非吸収性被記録媒体から、水溶性インク組成物の浸透が容易な吸収性被記録媒体まで、様々な吸収性能を持つ被記録媒体に幅広く適用できる。ただし、非吸収性の非記録媒体を使用した場合は、凝集液を塗布後に乾燥工程を設ける、紫外線を照射し硬化させた後に乾燥工程を設ける等が必要となる場合がある。
本発明の一実施形態のインクジェット記録方法を実施するためのインクジェット記録装置について、以下図面を用いて説明する。なお、インクジェット記録方法の説明と重複する内容については、ここでの説明を省略する。
下記の実施例及び比較例において使用した成分は、以下のとおりである。
(顔料)
・C.I.Pigment Yellow 73(表1ではYellow 73と略記した。)
・C.I.Pigment Red 122(表1ではRed 122と略記した。)
・C.I.Pigment Blue 15:3(表1ではBlue 15:3と略記した。)
・カーボンブラックMA7 (三菱化学社(Mitsubishi Chemical Corporation)製、表1ではBk MA7と略記した。)
(分散剤)
・Solsperse 27000(LUBRIZOL社製、表1ではSOL27000と略記した。)
(溶剤)
・2−ピロリドン
・トリエチレングリコール(表1ではTEGと略記した。)
・トリエチレングリコールモノブチルエーテル(表1ではTEGBEと略記した。)
(界面活性剤)
・オルフィンE1010(アセチレンジオールのエチレンオキサイド(10モル)付加物、日信化学工業社(NISSIN CHEMICAL INDUSTRY CO., LTD.)製)
(光重合性化合物)
・両親媒性ウレタンアクリレート(EM90、荒川化学工業社製、表1ではEM90と略記した。)
・トリメチロールプロパントリアクリレート(表1ではTMPTAと略記した。)
・ポリエチレングリコールジアクリレート(PEG600ジアクリレート、ダイセル・サイテック社(DAICEL-CYTEC Company LTD.)製、表1ではPEGDAと略記した。)
(光重合開始剤)
・DAROCUR TPO(アシルホスフィンオキサイド系光開始剤、チバジャパン社(Ciba Japan K.K.)製、表1ではTPOと略記した。)
(pH調整剤)
・10%水酸化カリウム水溶液(表1では10%KOHaqと略記した。)
(水)
・イオン交換水
(凝集剤)
・ジアリルジメチルアンモニウムクロリド重合体 PAS−H−5L(分子量4000、固形分20%、日東紡社製)
(溶剤)
・トリエチレングリコールモノブチルエーテル(表1ではTEGBEと略記した。)
・トリエチレングリコール(表1ではTEGと略記した。)
・プロピレングリコール(表1ではPGと略記した。)
・グリセリン
(pH調整剤)
・トリエタノールアミン(表1ではTEAと略記した。)
(界面活性剤)
・オルフィンE1010(アセチレンジオールのエチレンオキサイド(10モル)付加物、日信化学工業社(NISSIN CHEMICAL INDUSTRY CO., LTD.)製)
(水)
・イオン交換水
水性光硬化型インク組成物(インク1〜12)を下記の方法によって調製した。
顔料分散液は、Solsperse 27000(LUBRIZOL社製)25gをイオン交換水850gに溶解し、これに下記表1に記載の顔料100gを加えて混合した。この混合液を、アイガーモーターミルM250型(商品名、アイガージャパン社製)を使用して、ビーズ充填率70%及び回転数5,000rpmの条件下で5時間分散処理し、イオン交換水で顔料濃度を15質量%に調整して得た。
凝集液を下記表2の組成に従って調製した。表2に記載の組成(単位:質量%)となるように配合し、これを撹拌装置により撹拌することにより、実施例及び比較例間で共通の凝集液1を得た。
下記の実施例及び比較例で得られた光硬化型インク組成物、又は当該インク組成物より得られた塗膜に対して、印刷適性、硬化性、印刷斑の有無、及び印刷濃度を、以下のようにして評価した。
本発明のインクジェット記録装置の凝集液塗布手段で上質紙(金菱)に凝集液を塗布し、その塗布面にインクセット1〜3を1列180dpi、8列のノズル配列構造のヘッドセットに各1列にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)を充填し、縦720dpi×横720dpiの解像度で、1dot当たり7pLで100%dutyのベタ画像を形成し、さらに該記録装置の紫外線照射機構で395nmの紫外光を5000mJ/cm2照射し、印刷物を得た。
評価A:インクが均一に塗布され、鮮明な画像で、エッジも鋭敏であった。
評価B:インクのはじきの発生あるいは濃度の高い部分が局所に存在する印刷斑によって、画像は鮮明さを欠き、エッジも鋭敏でなかった。
本発明のインクジェット記録装置の凝集液塗布手段で上質紙(金菱)に凝集液を塗布し、その塗布面にインクセット1〜3を1列180dpi、8列のノズル配列構造のヘッドセットに各1列にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)を充填し、縦720dpi×横720dpiの解像度で、1dot当たり7pLで画像を形成し、さらに該記録装置の紫外線照射機構で395nmの紫外光を5000mJ/cm2照射し、印刷物を得た。得られた印刷物を25℃、湿度40%の雰囲気に1時間放置した後に、ゼブラ社製イエロー水性蛍光ペンZEBRA PEN2(商品名)に9.8N/mm2の荷重をかけて印刷部分を擦り、画像の状態を目視で観察し、以下の基準で評価した。
評価A:擦る前と同じ状態であった。
評価B:評価AとCの中間の状態。擦りによって印刷部分が僅かに汚れるが、画像は認識できる状態。
評価C:擦りによって印刷部分が汚れて、画像が不鮮明であった。
本発明のインクジェット記録装置の凝集液塗布手段で上質紙(金菱)に凝集液を塗布しその塗布面にインクセット1〜3を1列180dpi、8列のノズル配列構造のヘッドセットに各1列にイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)を充填し、縦720dpi×横720dpiの解像度で、1dot当たり7pLで100%dutyのベタ画像を形成し、さらに該記録装置の紫外線照射機構で395nmの紫外光を5000mJ/cm2照射し、印刷物を得た。ここで、評価基準は下記のとおりである。
評価A:均一であり濃度が1.5以上であり高い値であった。
評価B:濃度斑があった。
評価C:均一であるが濃度が1.5より低い値だった。
また、上記の評価結果を下記表3に示す。
Claims (11)
- 凝集剤、水溶性有機溶媒、糖類、水を少なくとも含む凝集液を、被記録媒体上に塗布する塗布工程と、
着色剤、両親媒性の光重合性化合物、光重合開始剤、極性溶媒、並びに水を少なくとも含む水性光硬化型インク組成物を、記録ヘッドから吐出することにより、前記塗布工程後の被記録媒体上に該インク組成物を着弾させる吐出工程と、
前記吐出工程後の水性光硬化型インク組成物を、光の照射により硬化させる硬化工程と、
を含み、
前記両親媒性の光重合性化合物は、光重合性化合物として単官能又は2官能以上のオリゴマーであり、自己乳化形態で前記水性光硬化型インク組成物に含まれており、
前記糖類の前記凝集液に対する含有量が1〜40質量%である、
インクジェット記録方法。 - 前記凝集剤がカチオン性水溶性ポリマーである、請求項1に記載のインクジェット記録方法。
- 前記両親媒性の光重合性化合物が、ラジカル重合性基、親水性基、及び疎水性基をそれぞれ一以上有する化合物である、請求項1又は2に記載のインクジェット記録方法。
- 前記両親媒性の光重合性化合物が、両親媒性ウレタンアクリレート、両親媒性ポリエステルアクリレート、両親媒性エポキシアクリレートの少なくともいずれかである、請求項1〜3のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記両親媒性の光重合性化合物が、両親媒性ウレタンアクリレートである、請求項1〜4のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記光重合開始剤が、380〜410nmの範囲にピーク波長を有する、請求項1〜5のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記光重合開始剤がアシルフォスフィンオキサイド系光重合開始剤である、請求項1〜6のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記凝集液は浸透剤を含み、前記浸透剤がグリコールエーテル類である、請求項1〜7のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 前記吐出工程において、水性光硬化型インク組成物(水の含有量が10重量%未満のインク組成物を除く)を吐出する、請求項1〜8のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法。
- 請求項1〜9のいずれか1項に記載のインクジェット記録方法を実施するためのインクジェット記録装置であって、
凝集液タンク内の凝集剤、水溶性有機溶媒、糖類、及び水を少なくとも含み、前記糖類の凝集液に対する含有量が1〜40質量%である凝集液と、ローラの少なくとも一部と、が接し、該ローラが回転することにより前記凝集液を被記録媒体上に塗布する凝集液塗布手段と、
着色剤、両親媒性の光重合性化合物、光重合開始剤、極性溶媒、及び水を少なくとも含む水性光硬化型インク組成物を記録ヘッドから吐出することにより、前記凝集液が塗布された前記被記録媒体上に前記水性光硬化型インク組成物を付着させるインク吐出手段と、
前記被記録媒体上に付着した前記水性光硬化型インク組成物に光を照射して、前記水性光硬化型インク組成物を硬化させる光照射手段と、
を有する、インクジェット記録装置。 - 前記光照射手段が、発光ダイオード照射ランプを有する、請求項10に記載のインクジェット記録装置。
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