JP5516520B2 - 通信ネットワークシステム - Google Patents
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Description
以下、第1実施例について図1ないし図6を参照して説明する。図6は、通信ネットワークシステムの構成を示すものであり、通信バス1(通信線)には、ノード2A〜2Cが接続されている。尚、実際には4つ以上のノードが接続されていても良い。各ノード2A〜2Cは、通常動作モード(Active)と低消費電力モード(sleep)とに移行可能に構成されている。通常動作モードとは、各ノード2を統括的に制御し、CPU或いはマイクロコンピュータにより構成される制御回路(詳細は後述する)にクロック信号が供給されて動作しているモードである。一方、低消費電力モードとは、制御回路に対するクロック信号の供給が停止されることで制御回路の動作が停止し、電力消費を抑制しているモードである(スタンバイモードとも称する)。
また、閾値設定レジスタ8に設定されるレジスタ値により、シュミットトリガ回路19におけるヒステリシス付き閾値が変更可能に構成されている。例えば、前記レジスタ値に応じて、閾値を設定する抵抗回路の抵抗値が変更される。
尚、図4(b)には「エッジ計測量」と記載しているが、信号V3のレベルは、差動信号の立ち上りエッジが連続的に検出されている期間の長さを示すので、信号V3のレベルが上昇するということは、エッジの検出回数(計測量)が多いことを意味する。
すなわち、通信バス1上における信号の変化状態がどれくらいの期間に亘り継続するかは、制御回路7がsleepに移行中でもスケルチ回路4により検出できる。また、その変化状態の継続が、通常の通信における1フレームよりも長い期間に亘ることになれば、信号がイレギュラーな出力状態にあることも容易に判別できる。
図7ないし図10は第2実施例であり、第1実施例と同一部分には同一符号を付して説明を省略し、以下異なる部分について説明する。図7は図4相当図であり、第2実施例の受信部2R’では、制御回路7’が書き込みを行うことで、閾値設定レジスタ8’のレジスタ値が設定変更可能となっている。制御回路7’は、送信側のノード2より送信される閾値変更コマンドを受信すると、そのコマンドに付随する設定データを閾値設定レジスタ8’に書き込み、スケルチ回路4におけるシュミットトリガ回路19の閾値を変更する。その他の構成は第1実施例と同様である。
また、他のノード2から送信されたコマンド又はデータを受信すると(ステップS4:YES)、受信処理を行う(ステップS5)。それから、sleepコマンドを受信したか否かを判断し(ステップS6)、受信しなければ(NO)ステップS1に戻り、受信した場合は(YES)閾値を変更するか否かを判断する(ステップS7)。
以上のように第2実施例によれば、受信側のノード2Bは、sleepモードへ移行する直前に、又はWake upコマンドを受信して通常動作モードに移行した直後にスケルチ回路4の閾値を変更するので、受信側がそれぞれ適切と判断したタイミングで閾値を変更できる。
図11は第3実施例であり、第2実施例と異なる部分のみ説明する。第3実施例は、受信側のノード2Bにおけるスケルチ回路4の閾値変更を、ノード2Cによって送信される閾値変更コマンドに基づいて行う場合を示す。ノード2Cは、ノード2A及び2Bを起動させてこれらと通信を行い、ノード2Bに閾値変更コマンドを送信してから、sleepコマンドを送信する((5),(6)参照)。ノード2Bは、閾値変更コマンドを受信すると、そのコマンドにより指定された値に応じて制御回路7’が閾値設定レジスタ8’のレジスタ値を書き換える。続いてsleepコマンドを受信すると、第2実施例と同様にsleepモードに移行する。
以上のように第3実施例によれば、閾値の変更を、送信側のノード2Cが変更コマンドを送信して行うので、ノード2Cの判断に応じて閾値を変更できる。
図12ないし図14は第4実施例である。図12に示す受信部21Rは、2つのスケルチ回路22(1),22(2)を備えているが、その最終段はシュミットトリガ回路19ではなく、通常のコンパレータに置き換えられている(図示せず)。そして、各最終段のコンパレータに対しては、閾値設定レジスタ23(1),23(2)によって異なるレベルの閾値(例えば、閾値(1)>閾値(2))が設定される。2つのスケルチ回路22(1),22(2)が出力する信号はWake up判定回路24に入力され、Wake up判定回路24において、上記2つの信号の出力パターンが予め設定されているパターンに一致するか否かが判定され、パターンに一致するとWake up信号が出力される。
ノード2Cが以上のように通信バス1をドライブさせることで、Wake upコマンドは、途中から断続的な出力パターンとなる。図14(a)に示す前半2つのパルス群がWake up_Aコマンドに相当し、最後も含めた3つのパルス群がWake up_Bコマンドに相当する。
図15は第5実施例であり、第4実施例と異なる部分のみ説明する。第5実施例は、第4実施例と同様の構成において、例えばノード2A,2Bに対してそれぞれ異なる閾値を設定した場合であり、(a)はノード2A側,(b)はノード2B側を示す。閾値(2)についてはノード2A,2B共に同じ値であるが、閾値(1)についてはノード2Aよりもノード2Bの方が高い値に設定されている。尚、閾値を可変設定する構成については、第2実施例と同様である。
以上のように第5実施例によれば、複数の判定閾値を、各ノード2毎に異なる値に設定するので、各ノード2において、より多様な形態で解除要求の判定を行うことができる。尚、閾値(2)をそれぞれ異なる値に設定しても良い。
図16は第6実施例であり、スケルチ回路4において、信号V2のパルス出力頻度に応じて、信号V3のレベルが上昇する速度(傾き)が各ノード2において異なるように設定した場合を示す。例えばノード2A,2Bにおいて、スケルチ回路4を構成するコンデンサ17の容量をA側は小さく、B側は大きく設定することで、同じパルス出力頻度に対して信号V3のレベルが上昇する速度は実線で示すA側が速くなり、破線で示すB側が遅くなる。
図17及び図18は第7実施例である。図17(a)に示すように、第7実施例は、上記各実施例とは異なり、Wake upコマンドを送信する際には通信バス1をドライブ状態にし続ける。この送信形態に対応するスケルチ回路31を図18に示す。このスケルチ回路31は、スケルチ回路4より立上りエッジ検出回路14を削除したもので、通信バス1がドライブ状態にある間はコンデンサ17を充電し続けるようになっている。
図19は第8実施例を示す。第8実施例では、例えば第1実施例の構成において、各ノード2におけるスケルチ回路4に設定される閾値を全て同じ値に設定する。これにより、何れかのノード2が出力するWake upコマンドは、sleepに移行している全てのノード2を一括して起動させるコマンドとなる。そして、例えばノード2CがWake up_ALLコマンドを送信してノード2A,2Bを起動させると(2)、次にノード2Bだけをsleepさせるコマンドを送信し(3)、ノード2Aだけと通信を行う(4)。続いて、Wake up_ALLコマンドを送信した後に(5)、ノード2A,2Bの何れもsleepさせなければ、ノード2Cはノード2A,2Bの双方と通信を行うことになる(6)。
変化状態検出手段を、例えば送信データのエッジ出力回数をカウントするカウンタで構成しても良い。
差動信号により通信を行う伝送線路に限らず、シングルエンド型の伝送線路に適用しても良い。
ノードが4つ以上ある通信ネットワークに適用しても良い
Claims (19)
- 通常動作モードと低消費電力モードとに移行可能に構成される複数のノードを通信線により接続してなる通信ネットワークシステムにおいて、
前記各ノードは、通信制御を行う制御部と、前記通信線上における信号の変化状態を検出する変化状態検出手段と、前記変化状態の継続時間に応じて前記制御部に起動信号を出力する起動信号出力手段とを備え、
通信を開始するノードが、低消費電力モードに移行中であるノードを通常動作モードに移行させる際には、前記通信線上における信号の変化状態を、通常の通信における通信速度を維持したまま、通常の通信における1フレームよりも長い期間継続させ、
低消費電力モードに移行中であるノードは、前記変化状態検出手段により検出される変化状態が自身に割り当てられている閾値を超えて継続すると、前記起動信号出力手段が起動信号を出力して前記制御部を通常動作モードに移行させ、
前記変化状態検出手段は、信号レベルが反転する変化が継続する長さに応じて、検出電圧レベルが上昇するように構成されていることを特徴とする通信ネットワークシステム。 - 通常動作モードと低消費電力モードとに移行可能に構成される複数のノードを通信線により接続してなる通信ネットワークシステムにおいて、
前記各ノードは、通信制御を行う制御部と、前記通信線上における信号の変化状態を検出する変化状態検出手段と、前記変化状態の継続時間に応じて前記制御部に起動信号を出力する起動信号出力手段とを備え、
通信を開始するノードが、低消費電力モードに移行中であるノードを通常動作モードに移行させる際には、前記通信線上における信号の変化状態を、通常の通信における1フレームよりも長い期間継続させ、
低消費電力モードに移行中であるノードは、前記変化状態検出手段により検出される変化状態が自身に割り当てられている閾値を超えて継続すると、前記起動信号出力手段が起動信号を出力して前記制御部を通常動作モードに移行させ、
前記起動信号出力手段は、各ノードで同じ閾値が設定されており、
通信を開始するノードが、前記通信線上における信号の変化状態を、通常の通信における1フレームよりも長い期間継続させて自身以外の全てのノードを起動させると、通信対象とするノード以外には低消費電力モードへ移行させるコマンドを送信することを特徴とする通信ネットワークシステム。 - 通常動作モードと低消費電力モードとに移行可能に構成される複数のノードを通信線により接続してなる通信ネットワークシステムにおいて、
前記各ノードは、通信制御を行う制御部と、前記通信線上における信号の変化状態を検出する変化状態検出手段と、前記変化状態の継続時間に応じて前記制御部に起動信号を出力する起動信号出力手段とを備え、
通信を開始するノードが、低消費電力モードに移行中であるノードを通常動作モードに移行させる際には、前記通信線上における信号の変化状態を、通常の通信における1フレームよりも長い期間継続させ、
低消費電力モードに移行中であるノードは、前記変化状態検出手段により検出される変化状態が自身に割り当てられている閾値を超えて継続すると、前記起動信号出力手段が起動信号を出力して前記制御部を通常動作モードに移行させ、
前記変化状態検出手段は、前記閾値が変更可能に構成されていることを特徴とする通信ネットワークシステム。 - 前記変化状態検出手段は、信号レベルが反転する変化が継続する長さに応じて、検出電圧レベルが上昇するように構成されていることを特徴とする請求項2又は3記載の通信ネットワークシステム。
- 前記変化状態検出手段は、前記信号レベルが一方向に反転するごとにパルス信号を出力するパルス信号出力手段と、前記パルス信号によって充電されるコンデンサとで構成され、
前記起動信号出力手段は、前記コンデンサの充電電圧を所定の閾値レベルと比較するコンパレータで構成されることを特徴とする請求項1又は4記載の通信ネットワークシステム。 - 前記起動信号出力手段は、複数の判定閾値を有し、前記検出電圧レベルが、最も低い閾値を最初に超えた以降に前記複数の判定閾値の間を交差するパターンが、予め割り当てられている所定のパターンに一致すると前記起動信号を出力することを特徴とする請求項1又は請求項3を引用する請求項4記載の通信ネットワークシステム。
- 前記変化状態検出手段は、前記検出電圧レベルが上昇する速度が、各ノード毎に異なるように構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項3を引用する請求項4記載の通信ネットワークシステム。
- 前記起動信号出力手段は、各ノードで同じ閾値が設定されており、
通信を開始するノードが、前記通信線上における信号の変化状態を、通常の通信における1フレームよりも長い期間継続させて自身以外の全てのノードを起動させると、通信対象とするノード以外には低消費電力モードへ移行させるコマンドを送信することを特徴とする請求項1又は請求項3を引用する請求項4若しくは請求項1を引用する請求項5の何れかに一項に記載の通信ネットワークシステム。 - 通常動作モードと低消費電力モードとに移行可能に構成される複数のノードを通信線により接続してなる通信ネットワークシステムにおいて、
前記各ノードは、通信制御を行う制御部と、前記通信線上における信号の変化状態を検出する変化状態検出手段と、前記変化状態の継続時間に応じて前記制御部に起動信号を出力する起動信号出力手段とを備え、
通信を開始するノードが、低消費電力モードに移行中であるノードを通常動作モードに移行させる際には、前記通信線上における信号の変化状態を、通常の通信における1フレームよりも長い期間継続させ、
低消費電力モードに移行中であるノードは、前記変化状態検出手段により検出される変化状態が自身に割り当てられている閾値を超えて継続すると、前記起動信号出力手段が起動信号を出力して前記制御部を通常動作モードに移行させ、
前記変化状態検出手段は、信号がドライブレベルに変化している状態が継続する長さに応じて充電され、検出電圧レベルが上昇するコンデンサで構成され、
前記起動信号出力手段は、前記コンデンサの充電電圧を所定の閾値レベルと比較するコンパレータで構成され、複数の判定閾値を有し、前記検出電圧レベルが、最も低い閾値を最初に超えた以降に前記複数の判定閾値の間を交差するパターンが、予め割り当てられている所定のパターンに一致すると前記起動信号を出力することを特徴とする通信ネットワークシステム。 - 前記起動信号出力手段は、各閾値との比較結果を順次格納する複数のシフトレジスタと、
それら複数のシフトレジスタより出力されるデータパターンを、予め設定されている所定のデータパターンと比較するパターン比較手段とを備えて構成されることを特徴とする請求項6又は9記載の通信ネットワークシステム。 - 前記複数の判定閾値は、各ノード毎に異なる値に設定されていることを特徴とする請求項9又は10記載の通信ネットワークシステム。
- 通常動作モードと低消費電力モードとに移行可能に構成される複数のノードを通信線により接続してなる通信ネットワークシステムにおいて、
前記各ノードは、通信制御を行う制御部と、前記通信線上における信号の変化状態を検出する変化状態検出手段と、前記変化状態の継続時間に応じて前記制御部に起動信号を出力する起動信号出力手段とを備え、
通信を開始するノードが、低消費電力モードに移行中であるノードを通常動作モードに移行させる際には、前記通信線上における信号の変化状態を、通常の通信における1フレームよりも長い期間継続させ、
低消費電力モードに移行中であるノードは、前記変化状態検出手段により検出される変化状態が自身に割り当てられている閾値を超えて継続すると、前記起動信号出力手段が起動信号を出力して前記制御部を通常動作モードに移行させ、
前記変化状態検出手段は、信号がドライブレベルに変化している状態が継続する長さに応じて充電され、検出電圧レベルが上昇するコンデンサを用いて、前記検出電圧レベルが上昇する速度が、各ノード毎に異なるように構成され、
前記起動信号出力手段は、前記コンデンサの充電電圧を所定の閾値レベルと比較するコンパレータで構成されていることを特徴とする通信ネットワークシステム。 - 前記変化状態検出手段は、前記変化状態が継続することにより充電電圧レベルが上昇するコンデンサを備え、前記コンデンサの容量を異なる値に設定することを特徴とする請求項7又は12記載の通信ネットワークシステム。
- 通常動作モードと低消費電力モードとに移行可能に構成される複数のノードを通信線により接続してなる通信ネットワークシステムにおいて、
前記各ノードは、通信制御を行う制御部と、前記通信線上における信号の変化状態を検出する変化状態検出手段と、前記変化状態の継続時間に応じて前記制御部に起動信号を出力する起動信号出力手段とを備え、
通信を開始するノードが、低消費電力モードに移行中であるノードを通常動作モードに移行させる際には、前記通信線上における信号の変化状態を、通常の通信における1フレームよりも長い期間継続させ、
低消費電力モードに移行中であるノードは、前記変化状態検出手段により検出される変化状態が自身に割り当てられている閾値を超えて継続すると、前記起動信号出力手段が起動信号を出力して前記制御部を通常動作モードに移行させ、
前記変化状態検出手段は、信号がドライブレベルに変化している状態が継続する長さに応じて充電され、検出電圧レベルが上昇するコンデンサで構成され、
前記起動信号出力手段は、前記コンデンサの充電電圧を所定の閾値レベルと比較するコンパレータで構成され、各ノードで同じ閾値が設定されており、
通信を開始するノードが、前記通信線上における信号の変化状態を、通常の通信における1フレームよりも長い期間継続させて自身以外の全てのノードを起動させると、通信対象とするノード以外には低消費電力モードへ移行させるコマンドを送信することを特徴とする通信ネットワークシステム。 - 前記変化状態検出手段は、前記閾値が変更可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の通信ネットワークシステム。
- 前記変化状態検出手段は、前記変化状態が継続する長さに応じて出力電圧レベルを上昇させるように構成され、
前記起動信号出力手段は、前記出力電圧レベルを閾値と比較するコンパレータを備え、
前記コンパレータに設定される閾値が変更可能に構成されていることを特徴とする請求項3,15又は請求項3を引用する請求項4若しくは請求項4を引用する請求項6から8の何れか一項に記載の通信ネットワークシステム。 - 前記閾値の変更を、送信側のノードが変更コマンドを送信して行うことを特徴とする請求項15又は16記載の通信ネットワークシステム。
- 受信側のノードは、低消費電力モードに移行する直前に前記閾値を変更することを特徴とする請求項15又は16記載の通信ネットワークシステム。
- 受信側のノードは、通常動作モードに移行した直後に前記閾値を変更することを特徴とする請求項15又は16記載の通信ネットワークシステム。
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