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JP5551637B2 - 電気配線の保護カバーと保護カバーの取付け方法 - Google Patents

電気配線の保護カバーと保護カバーの取付け方法 Download PDF

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JP5551637B2 JP2011050193A JP2011050193A JP5551637B2 JP 5551637 B2 JP5551637 B2 JP 5551637B2 JP 2011050193 A JP2011050193 A JP 2011050193A JP 2011050193 A JP2011050193 A JP 2011050193A JP 5551637 B2 JP5551637 B2 JP 5551637B2
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Description

本発明は、電気配線の保護カバーと保護カバーの取付け方法とに関する。
従来、電気配線等を保護するとともに絶縁性を保つため、電気配線等にビニールやゴム等の樹脂による被覆処理が為されている。また、配線自由度や加工自由度を損なわないように、いわゆる裸線状態で配線工程を遂行する場合もあり、後発的に、絶縁処理や保護処理が必要となる場合もある。また、電気接続構成の多様化や複雑化に対応して、平画線や平網線など多種多様な形状の電気配線を用いる頻度も多くなっている。
例えば下記引用文献1には、裸線の屈曲に沿って装着ができる裸線の絶縁カバーを提供することを目的とし、裸線の外周を覆う絶縁カバーであって、長尺のシート状で、その両側縁には裸線の外径よりも小さい径の巻き癖が設けられ、巻き癖を開いた際、裸線の外周に絶縁カバーを渦巻状に装着できるような復元力が得られる弾性材で構成された裸線の絶縁カバー構成とする技術思想が開示されている。
また、引用文献1に開示された構成によって、絶縁カバーが高い絶縁性を備え、かつ施工性が極めてよいこと、装着性に優れ、気候・温度などによってはく離しにくいこと、さらに、既存のジャンパー線などの裸線に後付けすることも容易にできること、従来の絶縁カバーに比較して施工後の径がはるかに小さくでき、風圧荷重の増加を低減することができること、また、裸電線の曲線的なたるみに沿って連続的に施すことが可能であること、との作用効果を奏することが記載されている。
特開2003−244829号公報
直角に曲折した箇所があるなど特に形状が複雑な電気配線等については、後発的に直管形状の保護カバーを、配線形状に沿って取り付けることが困難であった。また、電気配線を施した後に、例えば配線密度が高い箇所や筐体等との間隔が近い箇所等について、後発的に絶縁性を向上させたい場合においても、絶縁カバーを後発的に取り付けることは安全上や作業性等の観点から困難であった。
本発明は上述の問題点に鑑み為されたものであり、電気配線処理が為された後でも、後発的に容易かつ迅速に装着することが可能な電気配線の保護カバーを提供することを目的とする。
本発明の電気配線の保護カバーは、曲折可能な蛇腹部と、直管部とを備える電気配線の保護カバーであって、自然状態で長さ方向全体に直線状のスリットを備えることを特徴とする。
また、本発明の電気配線の保護カバーは、好ましくは蛇腹部と直管部とが各々、内側樹脂層と、電磁波シールド層と、外側樹脂層と、の少なくとも三層を備えることを特徴とする。
また、本発明の電気配線の保護カバーは、さらに好ましくは直管部が、周辺部材との間隔を所定以上に保持するスペーサを備えることを特徴とする。
また、本発明の電気配線の保護カバーは、さらに好ましくは直管部が、固定対象に対して一定間隔を保持してネジ止めできるように、立設されたネジ穴部を備えることを特徴とする。
また、本発明の電気配線の保護カバーは、さらに好ましくは直管部が、電気配線を内包した状態でスリットを閉じることが可能な締結部材を備えることを特徴とする。
また、本発明の電気配線の保護カバーは、さらに好ましくは電磁波シールド層が、メッシュ状の金属線を含むことを特徴とする。
また、本発明の電気配線の保護カバーは、さらに好ましくはスペーサが、直管部の円周上に配置された円板形状であることを特徴とする。
また、本発明の電気配線の保護カバーは、さらに好ましくはネジ穴部が、直管部と一体成形されたことを特徴とする。
また、本発明の電気配線の保護カバーは、さらに好ましくは締結部材が、直管部の周囲を少なくとも一回巻回して係止されることを特徴とする。
また、本発明の電気配線の保護カバーは、さらに好ましくは電気配線が、平角線または平編線であることを特徴とする。
また、本発明の電気配線の保護カバーは、さらに好ましくは蛇腹部の外径と直管部のスペーサの外径とが同一であることを特徴とする。
また、本発明による電気配線の保護カバーを電気配線に装着する方法は、実装された電気配線に対して、電気配線の曲折部と蛇腹部とが対応するように、スリットを経由して保護カバーを装着する工程と、電気配線を内包した状態でスリットを閉じることが可能な締結部材を締結させる工程とを有することを特徴とする。
電気配線処理が為された後でも、後発的に容易かつ迅速に装着することが可能な電気配線の保護カバーを提供できる。
電気配線の保護カバーの直管部と蛇腹部との概要を説明する概念図である。 電気配線の保護カバーの適用に特に適した平角線と平編線との概要を説明する概念図である。 電気配線の保護カバーの直管部の概要を説明する概念図である。 電気配線の保護カバーの曲折部概要を説明する概念図である。 並列に隣接して配置された異なる保護カバーの直管部が、互いに所定の間隔を保持する状態を概念的に説明する図である。 保護カバーの蛇腹部が曲折した状態とネジ止め部及び固定結束バンドとについて説明する概念図である。 保護カバーが備えるネジ止め部について詳細に説明する図である。 電気配線の保護カバーを取り付ける手順例を説明するフロー図である。 保護カバーの層構造について詳細に説明する図である。
本実施形態で説明する電気配線の保護カバーは、平角線や平編線などの導電線を被覆する樹脂カバーであって、漏電を防止して周囲との絶縁性を高めるとともに、導電線の摩耗や汚れを防止して耐久性と信頼性を高めることができる。
また、本実施形態で説明する電気配線の保護カバーは、円板状の複数のスペーサを設けられた外側樹脂層と、内側樹脂層と、外側樹脂層と内側樹脂層との間に挟持された電磁波シールド層と、の少なくとも三層構造を備える。
電磁波シールド層は、例えばメッシュ形状の金属や導電性樹脂から形成することができ、薄いシート状とすることもできる。また、この電気配線の保護カバーは、蛇腹部を備えており、例えば直角に曲折された平角線等の折り曲げ部分に対しても、その形状に対応して曲折させた状態で被覆することができる。
さらに、本実施形態で説明する電気配線の保護カバーは、長手方向に一直線状のスリットを備える。そして、配線済みの導電線に対して後発的にスリットを介して保護カバーを被覆することができる。その場合には、直線状の導電線部分には保護カバーの直管部分が対応するように被覆し、曲折した導電線部分には保護カバーの蛇腹部分が対応するように被覆する。従って、スリットの開口部分は自然状態で必ずしも開口間隔を有する必要はなく、導電線への着脱動作に対応して適宜開口する程度の切れ込みとしてもよい。
また、この保護カバーは、筐体やフレーム等にネジ止め固定が可能な一体的に成型されたネジ穴を備えてもよい。また、保護カバーが、ネジ止めされる筐体等から一定の間隔だけ離間して固定されるように、ネジ穴部分は保護カバー本体に対して所定の高さで立設される。
また、この保護カバーは、直管部分のスペーサとスペーサとの間に、管円周方向に周回して締め付けることによりスリットの開口を防止して固定する締結部材を備えてもよい。締結部材は、典型的には保護カバーに一体的に設けられた結束バンドであってもよい。また、保護カバーが導電線を内包した状態で、締結部材がスリットを閉鎖固定できるものであればよく、締結部材は、係合するべきスリット両端部が嵌合するように構成された係止具であってもよい。
そこで、本実施形態の電気配線の保護カバーについて、図面に基づいて以下に詳細に説明する。図1は、電気配線の保護カバー1000の直管部1100,1300と蛇腹部1200との概要を説明する概念図である。
図1に示すように、電気配線の保護カバー1000は、曲折可能な蛇腹部1200と、蛇腹部1200を両側で挟むように設けられた直管部1100,1300とを備える。直管部1100,1300の両端は、保護するべき導電線の被覆箇所の形状や長さに対応して、任意の長さにカットすることができる。この場合に、蛇腹部1200が、導電線の曲折部分に対応するように、その両側に設けられている直管部1100,1300の長さを各々適宜調整する。
また、図1(b)に示すように、直管部1100,1300には、円板状のスペーサ1010が設けられている。スペーサ1010は、被覆される導電線と周囲との間隔を、スペーサ1010の突起高さに対応する間隔以上に維持することに資する。また、スペーサ1010は、電気配線の保護カバー1000が周囲と接触すること等に起因する摩耗や汚れを低減し、電気配線の保護カバー1000の耐久性を向上させる。
図2は、電気配線の保護カバー1000の適用に特に適した平角線2000と平編線3000との概要を説明する概念図である。図2(c)は、図2(b)に示す電気配線の保護カバー1000を矢印の方向から観察した側面図である。
図2(a)乃至図2(c)に示す例においては、平角線2000は、複数の直角の曲折部を有しており、全体として断面長方形の平板状である。このため、例えば熱収縮チューブを端部から挿入しようとしても曲折部分で阻まれることとなり、熱収縮チューブの後発的な装着は極めて困難である。また、スパイラルチューブによる保護カバーを装着しようとすれば、平角線2000の周囲を多数巻回させることが必要となり、その脱着に多大な工数と時間とコストとを要する。さらに、後発的取り付けようとする場合には、周囲の配線等が障害となるので、スパイラルチューブの取り付けはさらに困難である。
また、図2(d)に示す例においては、平編線3000が接続端子3100と一体的に形成されている。平編線3000は、例えば接続端子3100を固定点とした動きや振動に対して比較的柔軟に対応できることが知られており、仮に、平編線3000を熱収縮チューブで被覆すれば、熱収縮チューブによる周囲からの締め付けにより上述したフレキシブル特性が著しく阻害されることとなる。
実施形態で説明する電気配線の保護カバー1000は、上述したように図2に示すような種々の導電線に対しても、導電線の特性や機能を損なうことなく後発的に脱着可能であり、耐久性や絶縁信頼性を向上させることができる。
図3は、電気配線の保護カバー1000の直管部1100の概要を説明する概念図である。図3に示すように、直管部1100には、円板状のスペーサ1010が、長手方向に複数配列して設けられている。
また、平角線2000の幅をWとすれば、直管部1100の管外径は2Wとし、スペーサ1010の外径は3Wとすることが好ましい。また、平角線2000が収納される直管部1100の管内径は1.5W以上とすることが好ましい。
このような構成により、直管部1100の管肉厚は、0.5W以下となるので、電気配線の保護カバー1000は、平角線2000への脱着作業が比較的容易な程度の可撓性を維持できる。また、電気配線の保護カバー1000には、円周方向における一カ所にスリット1120が設けられる。従って、スリット1120を介して平角線2000の装着を後発的に容易に遂行できる。
スリット1120は、直管部1100の長手方向に一直線状に設けることが、装着作業の容易性の観点からは好ましい。さらに、電気配線の保護カバー1000は、平角線2000が内包される内側から順次内側樹脂層と電磁波シールド層と外側樹脂層とを備える、少なくとも三層構造とする。
電気配線の保護カバー1000を少なくとも三層構造とすることにより、内包される平角線2000と周囲の配線や筐体との間の絶縁性を良好に保ちながら、電磁波シールド層によって電磁波を遮断し、電磁波障害の発生を低減することが可能となる。
図4は、電気配線の保護カバー1000の曲折部1200の概要を説明する概念図である。図4に示すように、曲折部1200は、長手方向に伸縮可能な蛇腹形状を有して構成される。
図4において、曲折部1200は、直管部1100,1300に挟まれるように設けられており、直管部1100,1300のいずれか一方または両方は、被覆対象の形状や大きさ、長さに対応して適宜切り取って装着してもよい。
また、平角線2000の幅をWとすれば、曲折部1200の管外径は2W以上3W以下とすることが好ましい。また、平角線2000が収納される曲折部1200の管内径は1.5W以上とすることが好ましい。
このような構成により、曲折部1200の管肉厚は、長手方向に垂直な断面において0.5W以下となるので、曲折部1200は、平角線2000への脱着作業が比較的容易な程度の可撓性を維持できる。また、曲折部1200には、円周方向における一カ所にスリット1220が設けられる。従って、スリット1220を介して平角線2000の装着を後発的に容易に遂行できる。
スリット1220は、曲折部1200の長手方向に一直線状に設けることが、装着作業の容易性の観点からは好ましい。さらに、電気配線の保護カバー1000は、曲折部1200においても、平角線2000が内包される内側から順次内側樹脂層と電磁波シールド層と外側樹脂層とを備える少なくとも三層構造とする。
電気配線の保護カバー1000を、曲折部1200においても、三層構造とすることにより、内包される平角線2000と周囲の配線や筐体との間の絶縁性を良好に保ちながら、電磁波シールド層によって電磁波を遮断し、電磁波障害の発生を低減することが可能となる。
また、直管部1100,1300のスリット1120と曲折部1200のスリット1220とは、電気配線の保護カバー1000の長手方向に端から端まで、連続して一直線状に形成されることが、着脱容易性の観点からは好ましい。
図5は、並列に隣接して配置された異なる保護カバー1000の直管部1100(1),1100(2)が、互いに所定の間隔を保持する状態を概念的に説明する図である。図5に示すように、異なる保護カバー1000の直管部1100(1)は、筐体1500に対して、少なくともスペーサ1010の突起高さ0.5W以上であって、例えばW程度を隔てて、平角線2000(1)を保持することが可能となる。
また、異なる保護カバー1000の直管部1100(2)は、筐体1500に対して、少なくともスペーサ1010の突起高さと直管部1100(1)のスペーサ外径との和である3.5W以上であって、例えば4W程度を隔てて、平角線2000(2)を保持することが可能となる。
また、図5から理解されるように、直管部1100(1)と直管部1100(2)とは、双方のスペーサ1010の突起高さ及び管肉厚の和である2W程度の間隔を隔てて、各導電線が保持される。図5において、平角線2000を挿脱するためのスリット1120(1),1120(2)は閉じていることが絶縁及び保護の観点からは好ましいが、仮に、図示するように開口していたとしても、スペーサ1010の存在により絶縁に必要充分な間隔が保持される。
図6は、保護カバー1000の蛇腹部1200が曲折した状態とネジ止め部1160及び固定結束バンド1370とについて説明する概念図である。図6に示すように、平角線2000の直線部分には、直管部1100(3)を後発的に装着することができる。
また、平角線2000が直角に曲折した部分には、保護カバー1000の蛇腹部1200が対応するように装着する。蛇腹部1200は、自然状態での外系が3Wであり内径が1.5W程度以上であるので、内包された平角線2000は蛇腹部1200においても周囲配線等と充分な間隔を保持できる。
また、図6では、保護カバー1000が、二つのネジ止め部1160,1360と、二つの固定用結束バンド1170,1370を備える構成を例示している。ネジ止め部1160,1360は、保護カバー1000を筐体やフレーム等に固着させる場合に使用できるよう、スペーサ1010と同等程度かそれ以上に凸設された状態で直管部1100,1300に一体的に設けられる。なお、平編線等可動となる配線を保護する場合には、必ずしもネジ止めする必要はない。
また、固定用結束バンド1170,1370は、直管部1100,1300のスペーサ1010間に一体的に設けられる。固定用結束バンド1170,1370を、スペーサ1010間において、保護カバー1000の周囲を巻回させて締め付けることで、スリット1220を閉じた状態で保持・固定することが可能となる。これにより、保護カバー1000が意図に反して脱落したり、スリット1220からゴミや異物が侵入したりすることを防止するとともに、より強固な絶縁特性を信頼性高く保つことが可能となる。また、固定用結束バンド1170,1370は、直管部1100,1300のスペーサ1010間において周回して結束されるので、新たな結束スペースを要することがなく省スペースな固定が可能となる。
図7は、保護カバー1000が備えるネジ止め部1160について詳細に説明する図である。図7に示すように、ネジ止め部1160は、直管部1100,1300のスペーサ1010を一部設けない領域に一体的に設けられることが好ましい。
また、少なくともスペーサ1010の突設高さと同程度か、さらに離間した位置で保護カバー1000とネジ止めされる筺体1500等との間隔を保持できるように、ネジ止め部1160が直管部1100,1300に立設される構成とする。
なお、図7においては説明の便宜上、ネジ止め部1160が設けられる周囲は完全にスペーサ1010が除去された構成として示しているが、ネジ止め部1160の立設付け根部分において立設方向のみスペーサ1010を除去し、他の周囲部分にはスペーサ1010を設けるなど、ネジ止め部1160の配置と両立可能な範囲でスペーサ1010を設けてもよい。
また、図8は、電気配線の保護カバー1000を取り付ける手順例を説明するフロー図である。そこで、図8に説明する各ステップに基づいて、以下に電気配線の保護カバー1000を取り付ける手順を順次説明する。
(ステップS810)
電子機器等に必要とされる所定の電気配線の接続処理を遂行する。この場合に、電気配線は裸線であってもよく、ラミネート・ビニール等により被覆されていてもよい。また、この電気配線の接続処理により、予想されなかった箇所に電気配線が密集したり、筺体やフレーム等と電気配線の間隔が小さい箇所が生じたりする場合があっても、後発的に電気配線の保護カバー1000を装着できることから、何ら問題はない。
(ステップS820)
電子機器等に必要とされる所定の電気配線の接続処理が完了した場合には、ステップS830へと進み、電子機器等に必要とされる所定の電気配線の接続処理が完了していない場合には、ステップS830へと進む。
(ステップS830)
配線接続済みの電気配線に対して保護カバー1000を取り付ける。この場合に、スリット1120,1220をやや開くようにして、スリット1120,1220の開口部分から保護カバー1000の内部に、平角線2000等の電気配線を挿入する。
(ステップS840)
結束バンド1170,1370等の締結部材を締めて、スリット1120,1220の隙間を閉じるとともに、保護カバー1000が電気配線から脱落しないように、締結部材を固定する。保護カバー1000は、直管部1100,1300と蛇腹部1200とが一体的に形成されているので、スリット1120,1220の隙間を閉じることで、保護カバー1000が電気配線から抜け落ちる懸念を払拭できる。
また、締結部材は、結束バンド1170,1370に限定されることはなく、スリット1120,1220の隙間を閉じることが可能な係止部材やロック機構であってもよい。
(ステップ850)
二つのネジ止め部1160,1360を各々電子装置の筺体または電子装置のフレーム等にネジ止めする。これにより、保護カバー1000は、その内部に内包された導電線とともに、筺体等の取付け面から絶縁性やノイズを信頼性高く保てる所定の間隔だけ離間して保持される。
以上、図8は、保護カバー1000の取付け手順を例示するものであって、必ずしもこの手順に従って取り付ける必要はなく、発明が開示する技術思想の範囲内で適宜手順を変更してもよい。
図9は、保護カバー1000の層構造について詳細に説明する図である。図9において、1910は内側樹脂層を示し、1920は導電性樹脂層を示し、1930は外側樹脂層を示す
図9から理解できるように、保護カバー1000は三層構造を採用することによって、平角線2000等の導電線に対して絶縁特性を有するとともに、筺体や他の電気配線等の外部に対しても絶縁特性を有する。さらに、サンドイッチされた導電性樹脂層1920により、飛来する種々の電磁波の影響から導電線を保護するとともに、当該導電線から発生する電磁波が保護カバー1000の外部へ浸出し、電磁障害やノイズが発生することを防止できる。
導電性樹脂層1920は、電磁波をシールドする機能を有すれば樹脂に限定されることはなく、メッシュ状金属や金属シートや印刷された金属ペースト等を用いることができる。
上述した電気配線の保護カバーは、ラミネート処理された平角線や裸線状態の平編線などに好適である。また、従来、熱収縮チューブを用いた被覆等では対応が困難であった、熱収縮チューブ挿入ができない曲折部分にも好適であり、熱収縮チューブ挿入後の曲げ加工による熱収縮チューブ破損の問題も生じない。
また、平網線に対して熱収縮チューブを用いると、絶縁性が確保される反面、可撓性が損なわれることとなり、平編線に要求される重要なフレキシブル特性の一部が機能しなくなる。本実施形態で提案した保護カバーによれば、熱収縮チューブを用いることなく後発的に保護カバーを装着できる。また、可撓性を有する比較的柔軟な樹脂で保護カバーを形成することにより、平編線の可動領域を狭めることなく保護できる。
また、保護カバーがスペーサを備えているので、保護カバーの被覆厚さに依存せず、隣接する配線や筐体等との安全な間隔を維持することが可能となる。また、電磁波シールド層を備えているので、被覆対象となる導電線からの電磁波放射を遮断するとともに、外部から当該導電線への電磁波ノイズ放射を遮断し、電磁妨害を低減できる。
また、実施形態の保護カバーによれば、スリットを介して導電線に容易に装着できるので、スパイラルチューブを装着する場合に要する多数の巻回工程が不要となり、装着作業が軽減されて迅速かつ容易な被覆脱着作業が可能となる。
上述した電気配線の保護カバー1000は、実施形態での説明に限定されるものではなく、本実施形態で説明する技術思想の範囲内かつ自明な範囲で適宜その構成や動作及び手順処理を変更することができる。
本発明は、各種電子機器の電気配線に後発的に取り付ける絶縁カバー等に適用できる。
1000・・保護カバー、1010,1220・・スペーサ、1100・・直管部、1120,1220・・スリット、1160,1360・・ネジ止め部、1170,1370・・固定用結束バンド、1200・・曲折部、1300・・直管部、1500・・筐体、2000・・平角線、3000・・平編線、3100・・接続端子。

Claims (10)

  1. 曲折可能な蛇腹部と、直管部とを備える電気配線の保護カバーであって、
    自然状態で長さ方向全体に直線状のスリットを備え、
    前記蛇腹部と前記直管部とは各々、内側樹脂層と、電磁波シールド層と、外側樹脂層と、の少なくとも三層を備え、
    前記直管部は、周辺部材との間隔を所定以上に保持するスペーサを備え、
    前記電気配線の大きい方の幅をWとする場合に、その2倍である2Wの管外径とし、前記スペーサの外径は3Wとし、前記電気配線が収納される前記直管部の管内径は1.5W以上として、前記直管部の管肉厚は0.5W以下とする
    ことを特徴とする電気配線の保護カバー。
  2. 請求項1に記載の電気配線の保護カバーにおいて、
    前記直管部は、固定対象に対して一定間隔を保持してネジ止めできるように、立設されたネジ穴部を備える
    ことを特徴とする電気配線の保護カバー。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電気配線の保護カバーにおいて、
    前記直管部は、電気配線を内包した状態で前記スリットを閉じることが可能な締結部材を備える
    ことを特徴とする電気配線の保護カバー。
  4. 請求項1に記載の電気配線の保護カバーにおいて、
    前記電磁波シールド層は、メッシュ状の金属線を含む
    ことを特徴とする電気配線の保護カバー。
  5. 請求項1に記載の電気配線の保護カバーにおいて、
    前記スペーサは、前記直管部の円周上に配置された円板形状である
    ことを特徴とする電気配線の保護カバー。
  6. 請求項2に記載の電気配線の保護カバーにおいて、
    前記ネジ穴部は、前記直管部と一体成形された
    ことを特徴とする電気配線の保護カバー。
  7. 請求項3に記載の電気配線の保護カバーにおいて、
    前記締結部材は、前記直管部の周囲を少なくとも一回巻回して係止される
    ことを特徴とする電気配線の保護カバー。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の電気配線の保護カバーにおいて、
    前記電気配線は、平角線または平編線である
    ことを特徴とする電気配線の保護カバー。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれか一項に記載の電気配線の保護カバーにおいて、
    前記蛇腹部の外径と前記直管部のスペーサの外径とが同一である
    ことを特徴とする電気配線の保護カバー。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれか一項に記載の電気配線の保護カバーを、電気配線に装着する方法において、
    実装された電気配線に対して、前記電気配線の曲折部と前記蛇腹部とが対応するように、前記スリットを経由して前記保護カバーを装着する工程と、
    前記電気配線を内包した状態で前記スリットを閉じることが可能な締結部材を締結させる工程とを有する
    ことを特徴とする電気配線の保護カバーの装着方法。
JP2011050193A 2011-03-08 2011-03-08 電気配線の保護カバーと保護カバーの取付け方法 Expired - Fee Related JP5551637B2 (ja)

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