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JP5550271B2 - 画像加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ローラ張架された無端状のベルトの内面に潤滑剤が塗布される画像加熱装置に関する。
画像加熱装置としては、例えば、記録媒体に未定着画像を定着する定着装置や、記録媒体に定着された画像を加熱及び加圧することにより画像の光沢を増大させる光沢増大化装置等を挙げることができる。
例えば、記録媒体に転写された未定着画像を記録媒体に定着させる定着装置としては、熱源を備えた加熱ローラに、図6に示すようなベルト搬送装置を圧接し、この圧接部(ニップ)にて記録媒体に未定着画像を定着させる構成が知られている。
図6に示すベルト搬送装置は、無端ベルト13が加圧ロール14とテンションロール15に懸架されており、この無端ベルト13の内面を加圧パッド18で押圧して、無端ベルト13を加熱ロール(不図示)に圧接させてニップを形成している。更に、前記ニップを形成する加圧パッド18とテンションロール15の間には、特許文献1に開示されているように、無端ベルト13の内面に潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布部材16が配置されている。
特開平11−045018号公報
しかしながら、潤滑剤塗布部材16により無端ベルト13の内面に塗布した潤滑剤Oは、無端ベルト13の内面から加圧ロール14に奪われ、更に加圧ロール14が加圧パッド18に接触し始める接触部に溜まってしまう。この場合、無端ベルトの内面の潤滑剤の量が低下して耐久性に問題が生じたり、前記接触部に溜まった潤滑剤が無端ベルトの端部からベルト外部に漏れてしまうおそれがある。
本発明の目的は、容易な構成で、無端ベルトの内面の潤滑剤がベルト端部から漏れることを防止し、耐久性に優れた画像加熱装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、シート上のトナー像を加熱するためのニップ部を形成する無端状のべルトと、前記ベルトをその内側から押圧することにより前記ニップ部を形成するためのパッドと、前記パッドよりも前記ベルトの移動方向下流側において前記ベルトをその内側から張架するとともに、前記パッドと接触して前記ベルトとともに前記ニップ部を形成するためのローラと、前記ベルトの内面に潤滑剤を塗布する塗布部材と、前記ローラの回転方向において前記ローラと前記パッドが接触する位置より上流側で前記ローラに接触し、前記ローラの前記ベルトを張架する領域から外れた回収位置にて前記ローラから潤滑剤を回収する回収シートと、を有し、前記回収シートはその先端部が前記ローラに非接触となるように配置され、その先端部が向く方向が前記ローラの周面の移動方向に対向するように設けられており、前記回収シートの先端部は、前記回収位置よりも下方に位置し、且つ、前記回収位置にて回収された潤滑剤が前記ベルトの内面に導かれるように下方を向いていることを特徴とする。
本発明によれば、ベルトの内面からローラに奪われた潤滑剤を回収シートで掻き取り、掻き取った潤滑剤を回収シートの先端部を通してベルトの内面に案内することができる。このように容易な構成で、ベルトの内面の潤滑剤がベルト端部から漏れることを防止でき、耐久性に優れた画像加熱装置を提供することができる。
(a)定着装置の断面図、(b)定着装置の正面図 定着装置の斜視図 (a)オイル回収シート周辺の拡大断面図、(b)回収オイルの循環経路とオイル回収シート周辺の拡大断面図 (a)加圧パッドの断面図、(b)加圧パッドの長さ関係を示す要部拡大図 画像形成装置の模式断面図 従来の定着装置でのオイル溜まり位置を示す断面図
以下、図面を参照して、本発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、それらの相対配置などは、本発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。従って、特に特定的な記載がない限りは、本発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
また、以下の説明では、ローラに圧接して回転するベルト搬送装置を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、フィルムに覆われたドラム状の部材に圧接して回転するベルト搬送装置、ベルトが互いに圧接して回転するツインベルト方式のベルト搬送装置などであっても良い。
以下、ベルト搬送装置としての加熱加圧装置及びこの加熱加圧装置を有する画像形成装置を例示して説明する。なお、ここでは加熱加圧装置として、記録媒体上に未定着画像を定着するベルト定着装置を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、記録媒体に定着された画像を加熱することにより画像の光沢を増大させる光沢増大化装置等のその他の加熱加圧装置であっても良い。
まず、図5を用いて、ベルト定着装置を有する画像形成装置の全体構成について説明する。図5は、ベルト定着装置を搭載した画像形成装置の一例である電子写真方式を採用した画像形成装置(いわゆるプリンタ)の概略構成を示す縦断面図である。
図5に示すように、画像形成装置100は、大きく分けて、記録媒体としてのシートにトナー画像を形成する画像形成手段と、シートに形成された未定着トナー画像を加熱及び加圧して定着する画像加熱装置としてのベルト定着装置が設けられている。
まず、画像形成手段について説明する。画像形成手段は次に説明する機器を備えている。像担持体としての感光体ドラム102の周りに帯電手段としての帯電器103が設けられており、感光体ドラム102の表面は帯電器103によって一様に帯電処理される。そして、露光手段としての露光装置104から画像に応じた光105を照射されることにより、感光体ドラム102上に静電潜像が形成される。この静電潜像は現像手段としての現像器106によって現像されてトナー画像が形成される。一方、シートSは装置下部の給送カセット109に収納されており、給送ローラ110によって一枚ずつ給送される。シートSは搬送手段としてのレジストローラ対111によって感光体ドラム102上のトナー画像と同期して搬送される。感光体ドラム102上のトナー画像は転写手段としての転写ローラ107によってシートS上に静電転写される。転写後、感光体ドラム102上に残留したトナーは、クリーニング手段としてのクリーニング装置108によって除去される。
前述の如くしてトナー画像が転写されたシートSは、定着装置114へと搬送される。そして、画像形成手段によってシートS上に形成されたトナー画像は、画像加熱装置としての定着装置114において加熱及び加圧されることによってシート上に定着される。その後、トナー画像が定着されたシートSは、排出ローラ対112によって装置上部の排出トレイ113へと搬送排出される。
次に、図1及び図2を用いて、ベルト搬送装置としての定着装置について説明する。図1は定着装置の基本構成を示す図であり、図1(a)は定着装置の断面図、図1(b)は定着装置の正面図である。図2は定着装置の斜視図である。
図1及び図2に示すように、定着装置114は、加熱手段としてのハロゲンヒータ12を有する定着用回転体としての加熱ロール11を有している。加熱ロール11は内部のハロゲンヒータ12が発する熱をシート上のトナーに付与するとともにシートをベルト13とともに搬送するための定着用回転体である。加熱ロール11は、モーター19の駆動力がギア20によって伝達されて回転駆動する。
この加熱ロール11に加圧用回転体としてのベルト搬送装置が圧接している。ベルト搬送装置は、無端ベルト13、回転部材としての加圧ロール14とテンションロール15、押圧部材としての加圧パッド18、潤滑剤塗布部材としてのオイル塗布ロール16を有している。前記ベルト13は、回転部材としての加圧ロール14とベルトテンションを付与する機能の有するテンションロール15によって所定の張力(例えば100N)で懸架されている。
加熱ロール11は、例えば外径56mm、内径50mmのアルミニウム円筒管からなる金属性コアを有し、この金属性コア内にヒータ12を内蔵させたものである。更に、金属製コアの表面に、例えば厚さ2mm、硬度(アスカC)45゜のシリコンゴムからなる弾性層を、さらに弾性層の表層にPFAもしくはPTFE耐熱離型層を被覆したものである。
ベルト13及び加熱ロール11のシート搬送時の周速は210mm/Sの速度で回転搬送される。
ここで、ベルト13としては、耐熱性を具備し、且つ内面は懸架部材に対して互いに摩耗しあうことのない強度を有するものであれば適宜選定して差し支えない。例えば、ベルト13として、厚さ75μm、幅380mm、周長200mmのポリイミドフィルムに、厚さ300μmのシリコンゴムをコーティングしたものが用いられる。あるいは、基材を厚さ50μm、幅380mm、周長200mmのニッケルに、厚さ300μmのシリコンゴムをコーティングし、ニッケル基材内面にはポリイミドが厚さ5μm程度のコーティングされたものが用いられる。
加圧ロール14は、例えば中実ステンレスによって外径がφ20に形成されたベルト13を懸架するロール(懸架部材)である。加圧ロール14は、加熱ロール11とベルト13とのニップ域(圧接領域)の搬送方向出口側に配設され、加熱ロール11の弾性層を所定量弾性的に歪ませるものである。
また、テンションロール15は、例えばステンレスによって外径がφ20、内径φ18程度に形成された中空ロールであり、ベルト張架ロール(懸架部材)として働く。
加圧パッド18は、前記ベルト13の内面を押圧し且つ前記加圧ロール14に接触する押圧部材である。加圧パッド18は、ベルト13を介して加熱ロール11に圧接され、加圧ロール14とともにニップを形成する。
加圧パッド18とテンションロール15の間には、ベルト13の内面に潤滑剤としてのオイルを塗布するオイル塗布ロール(潤滑剤塗布部材)16が配置されている。オイル塗布ロール16は、回動可能に支持されたアーム17によりテンションロール15の回転中心に回転可能に支持され、バネ21によって無端ベルト13の内面に当接している。
オイル塗布ロール16は、1000CS程度の粘度を有する耐熱シリコンオイルを含浸した耐熱アラミドフェルトと、耐熱アラミドフェルトの表層に設けられた多孔質PTFE層よりなるシート状のオイル塗布制御膜により形成されている。オイル塗布ロール16は、無端ベルト13の内面に潤滑剤としての耐熱シリコンオイルを供給(塗布)する。ここでは、耐熱シリコンオイルの粘度は1000CSを使用したが、使用条件によって適宜選定して構わない。但し、例えば100CS以下の低粘度のオイルを使用した場合、耐熱アラミドフェルトによるオイル保持力が低くなり、短時間でオイルを放出してしまう。その結果、ベルト13の内面のオイルが過剰になり、余分なオイルが機外に排出され、長時間安定的なベルト搬送が行えなくなる。また、500000CS以上の高粘度のオイルを使用した場合、耐熱アラミドフェルトの保持力が高くなり、安定的なオイル供給が損なわれると共に、ベルト13と加圧パッド18の摺動抵抗が大きくなり、やはり長時間安定的なベルト搬送が行えなくなる。
ベルト13の内面に供給された耐熱シリコンオイルは、加圧ロール14及びテンションロール15の表面にもベルト13の内面を介して塗布される。
続いて、図3及び図4を用いて、加圧パッド18について詳細に説明する。図3(a)はオイル回収シート周辺の拡大断面図、図3(b)は回収オイルの循環経路とオイル回収シート周辺の拡大断面図である。図4(a)は加圧パッドの断面図、図4(b)は加圧パッドの長さ関係を示す要部拡大図である。
図4(a)及び図4(b)に示すように、加圧パッド18は、パッドホルダ18A、パッドゴム18B、及び低摩擦シート18Cの3部材と、潤滑剤掻き取り部材としてのオイル回収シート22によって構成される。
パッドホルダ18Aは、ニップ形成するための強度を満足するために、SUSによって形成される。パッドゴム18Bは、ニップ圧分布を均一にするために、前記パッドホルダ18A上に形成されるシリコンゴム等の弾性体からなる。そして、低摩擦シート18Cは、パッドゴム18Bと無端ベルト13ないしは加圧ロール14との摩擦抵抗を低減するために設けられている。
図4(a)に示すように、低摩擦シート18Cは、パッドホルダ18Aとパッドゴム18B全体を覆う様に固定面18Dにてパッドホルダ18Aに固定されている。加圧パッド18は、加熱ロール11と形成するニップの圧抜けを防止するために、加圧ロール14側の面は加圧ロール14に接触し、加圧ロール14によってパッドゴム18Bをバックアップしている。
無端ベルト13の内面に塗布された耐熱シリコンオイルは、無端ベルト13を介して加圧ロール14、テンションロール15にも塗布される。前述したが、無端ベルト13の内面材質は基材として使用しているポリイミド、またはニッケル基材にコーティングされたポリイミドであり、加圧ロール14の材質はステンレスである。これらの材質に対して、使用する耐熱シリコンオイルの親和性は、ポリイミドに比べてステンレスの方が高い。そのため、ベルト13と加圧ロール14の接触から非接触に変わる箇所において、ベルト13に塗布されている耐熱シリコンオイルは比較的加圧ロール14側に付着する。そして、加圧ロール14側に付着した耐熱シリコンオイルは、加圧ロール14が加圧パッド18に接触し始める接触部(図6参照)に溜まってしまう。
そこで、この加圧ロール14の表面に接触して、加圧ロール14の表面に付着したオイルを掻き取り、その掻き取ったオイルをベルト13の内面に案内する潤滑剤掻き取り部材としてのオイル回収シート22を設けている。このオイル回収シート22は、加圧ロール14のベルト13が非接触な領域にて、加圧ロール14に接触する加圧パッド18よりも加圧ロール14の回転方向上流に接触して設けられている。すなわち、オイル回収シート22は、加圧パッド18に固定配置され、加圧ロール14がベルト13から離れて加圧パッド18に接触するまでの間に、その先端部側が加圧ロール14に当接して設けられている。
オイル回収シート22は、ここでは、材質はポリイミドフィルムで、厚さ75μmのシート材を使用している。オイル回収シート22は、加圧ロール14の軸方向にわたって全長域にて加圧ロール14に当接している。加圧ロール14に塗布されるオイルを全て掻き取ってしまうと、加圧ロール14と加圧パッド18の接触抵抗が大きくなってしまう。且つ加圧ロール14と無端ベルト13の接触面に存在するオイル量も減少してしまう。そのため、オイル回収シート22と加圧ロール14の当接圧は、0Mpa以上(確実に接触している状態)且つ加圧ロール14と加圧パッド18との接触圧(ここでは0.1Mpa)よりも小さい圧であることが必要である。
図4(b)は図4(a)中の矢印方向から加圧パッド18及びベルト13の各部材端部における位置関係を示している。
オイル回収シート22は、加圧ロール14の軸方向の長さが、ベルト13の前記軸方向(回転方向と交差する幅方向)の長さよりも短くなっている。具体的には、パッドゴム18Bはベルト13よりも幅方向内側に長さX(ここでは4mm)短く、低摩擦シート18Cはベルト13よりも幅方向外側に長さY(ここでは3mm)長く配置している。オイル回収シート22はパッドゴム18Bと同じく、ベルト13よりも幅方向内側に長さX(ここでは4mm)短く配置している。
図3(a)及び図3(b)に示すように、オイル回収シート22は、加圧ロール14の回転中心より水平方向下方側の周面に接触している。更にオイル回収シート22は、その先端部22aが加圧ロール14と非接触となるように、加圧ロール14の周面に面接触している。更にオイル回収シート22は、前記非接触の先端部22aが加圧ロール14に接触している接触部22bより下方に位置している。更に詳しくは、加圧ロール14と接触していないオイル回収シート22の先端部22aは、下方を向くように配置している。オイル回収シート22はその先端部22aが下方を向くことにより、掻き取ったオイルOを先端部22aを通して無端ベルト13の内面へ案内し、無端ベルト13へより多く循環させることが可能となる。また、前述した通り、オイル回収シート22はベルト13よりも短く配置しているため、掻き取ったオイルがベルト13の外部に排出されることはない。
これにより、比較的多くの耐熱シリコンオイルが付着した加圧ロール14と加圧パッド18とが接触し始める箇所において、溜まるオイル量が軽減される。また、オイルが加圧パッド18の表面の低摩擦シート18C上を伝って無端ベルト13の外部に排出される量も軽減される。また、オイル回収シート22で掻き取ったオイルはその先端部22aに向かって流れ、再度無端ベルト13の内面に滴下される。そのため、従来は無端ベルト13の外部に排出されていた耐熱シリコンオイルをベルト13の外部に排出させることなく、再度ベルト13の内面に循環させている。
また、オイル回収シート22のロール軸方向の長さは、掻き取ったオイルを再度無端ベルト13に滴下するために、無端ベルト13のロール軸方向の長さよりも短い方が好ましい。ここでは、無端ベルト13の端面よりも長さX(ここでは4mm)内側になるように配置している。
これにより、加圧ロール14の加圧パッド18と接触し始める箇所でのオイル溜まりを軽減でき、従来は低摩擦シート18C上を伝って無端ベルト13外部に排出されていた耐熱シリコンオイルの排出量を減少することができる。よって、潤滑剤としての耐熱シリコンオイルを無端ベルト13の内面に長時間維持することが可能となる。そして、ベルト内面のオイルの長寿命化、並びにオイルの装置外への排出による画像不良、装置汚染を防止することができる。
上述したように、ベルト13の内面から加圧ロール14に付着したオイルを、加圧パッド18が接触する接触部22bに至る前に、オイル回収シート22で掻き取り、ベルト13の内面に案内することができる。このように容易な構成で、無端ベルト13の内面のオイルがベルト13の幅方向両端部から漏れることを防止でき、耐久性に優れたベルト搬送装置を提供することができる。
ところで、上述した形態では、画像形成装置の定着装置に本発明を適用した場合について説明した。しかし、無端ベルトは加熱定着ベルトや無端ベルトに限らず、例えば、トナー画像を担持して搬送する中間転写ベルトでもよく、また記録媒体を担持して搬送する搬送ベルトでもよい。また像担持体をベルト状とした像担持体ベルトであってもよい。さらには、画像形成装置に限らず、無端ベルトの高精度な移動を必要とする作像装置や表示装置などにも、同様に適用することができる。例えば電子黒板の表示ボードのフィルム状ベルト駆動装置、スキャナの原稿搬送ベルトの駆動装置などに適用することができる。
また上述した形態では、加熱加圧装置として、記録媒体にトナー画像を定着する定着装置を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、記録媒体に定着されたトナー画像を加熱することにより画像の光沢を増大させる光沢増大化装置等を挙げることができる。
また上述した形態では、ベルト定着装置を構成する定着用回転体と加圧用回転体のうち、一方の加圧用回転体がベルト搬送装置である構成を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、一方の定着用回転体がベルト搬送装置である構成、あるいは両方の回転体がベルト搬送装置である構成であっても良い。このベルト搬送装置に本発明を適用することで同様の効果が得られる。
また上述した形態では、加圧ロールの材質はステンレスを例示したが、これに限定されるものではなく、加圧ロールは表面材質が金属であれば良い。また、ベルトの内表面材質はポリイミドを例示したが、これに限定されるものではなく、ベルトの内面材質は高分子材であれば良い。
また上述した形態では、画像形成装置としてプリンタを例示したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば複写機、ファクシミリ装置等の他の画像形成装置や、或いはこれらの機能を組み合わせた複合機等の他の画像形成装置であっても良い。また、記録媒体担持体(搬送ベルト)を使用し、該記録媒体担持体に担持された記録媒体に各色のトナー像を順次重ねて転写する画像形成装置であっても良い。また、中間転写体(中間転写ベルト)を使用し、該中間転写体に各色のトナー像を順次重ねて転写し、該中間転写体に担持されたトナー像を記録媒体に一括して転写する画像形成装置であっても良い。これらの画像形成装置に用いられるベルト搬送装置に本発明を適用することにより同様の効果を得ることができる。
また上述した形態では、画像形成装置におけるベルト搬送装置を例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、ベルト内面に潤滑剤を塗布してベルトとベルト摺動面との間の摩擦抵抗を低減するベルト搬送装置に利用することができる。
11 …加熱ロール
12 …ハロゲンヒータ
13 …無端ベルト
14 …加圧ロール
15 …テンションロール
16 …オイル塗布ロール
17 …アーム
18 …加圧パッド
18A …パッドホルダ
18B …パッドゴム
18C …低摩擦シート
18D …固定面
19 …モーター
20 …ギア
21 …バネ
22 …オイル回収シート
22a …先端部
22b …接触部

Claims (5)

  1. シート上のトナー像を加熱するためのニップ部を形成する無端状のべルトと、
    前記ベルトをその内側から押圧することにより前記ニップ部を形成するためのパッドと、
    前記パッドよりも前記ベルトの移動方向下流側において前記ベルトをその内側から張架するとともに、前記パッドと接触して前記ベルトとともに前記ニップ部を形成するためのローラと、
    前記ベルトの内面に潤滑剤を塗布する塗布部材と、
    前記ローラの回転方向において前記ローラと前記パッドが接触する位置より上流側で前記ローラに接触し、前記ローラの前記ベルトを張架する領域から外れた回収位置にて前記ローラから潤滑剤を回収する回収シートと、を有し、
    前記回収シートはその先端部が前記ローラに非接触となるように配置され、その先端部が向く方向が前記ローラの周面の移動方向に対向するように設けられており、
    前記回収シートの先端部は、前記回収位置よりも下方に位置し、且つ、前記回収位置にて回収された潤滑剤が前記ベルトの内面に導かれるように下方を向いていることを特徴とする画像加熱装置。
  2. 前記回収シートは、前記ベルトの幅方向両端部よりも内側に位置するように、前記ベルトよりも幅が狭いことを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
  3. 前記回収シートの前記ローラに対する当接圧は0.1Mpaよりも小さいことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像加熱装置。
  4. 前記ベルトは、トナー像が形成されたシートの面とは反対側の面と前記ニップ部において接触するように配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の画像加熱装置。
  5. 前記ベルトは、トナー像が形成されたシートの面と前記ニップ部において接触するように配置されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像加熱装置。
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