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JP5541497B2 - 電動工具 - Google Patents

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JP5541497B2 JP2010042635A JP2010042635A JP5541497B2 JP 5541497 B2 JP5541497 B2 JP 5541497B2 JP 2010042635 A JP2010042635 A JP 2010042635A JP 2010042635 A JP2010042635 A JP 2010042635A JP 5541497 B2 JP5541497 B2 JP 5541497B2
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Description

本発明は電動工具に関し、特にモータの回転を制御するスイッチを備えた電動工具に関する。
電動工具、例えばディスククラインダにおいては、特許文献1に示されるように、安全性を確保するためのスイッチを備えている。このスイッチは、作業時にハウジング等を把持した際に、スイッチが接続されるレバーを指で引いたり手のひらで押すことにより初めてモータに電力を供給している。
実開平04−86185号公報
前記のスイッチが接続されるレバーはハウジングに設けられている。これに対して、作業者が両手でハウジングを把持する際にはいずれかの手でレバーを操作することができるが、作業者が片手でハウジングを把持する際には、その把持位置においてはレバーを操作し難い場合があった。またレバーの誤動作を防ぐロック機構を備えるディスクグラインダも存在するが、片手でハウジングを把持する際には、そのロック機構が配置される位置がによっては、ロック機構の操作性が劣ることがあった。よって本発明は、安全性を確保すると共に操作性の優れた電動工具を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、モータと、該モータを内蔵するハウジングと、該ハウジングに回動可能に設けられたレバーと、該ハウジングと該レバーとの間に介在し、該レバーが回動不能な状態でOFF状態になり該モータへの通電を遮断し、該レバーが回動した状態でON状態になり該モータへの通電を許容するスイッチと、を備え、該レバーには該レバーを回動不能にするオフロック部材が設けられ、該オフロック部材には、該スイッチの一部が設けられ、該オフロック部材が第一の方向若しくは該第一の方向とは反対の方向である第二の方向に移動することにより該スイッチはON状態になる電動工具を提供する。
このような構成によると、オフロック部材とレバーとが接続されているため、オフロック部材とレバーとを同時に操作することができ、操作性をよくすることができる。またオフロック部材があるため、レバーの誤動作を防止して安全性を担保することができる。
このような構成によると、構成部品を簡略化することができ、電動工具を軽量化して操作性を増すことができる。
また該レバーは、該ハウジングの一端側に第一回動軸部を有し該第一回動軸部から他端側へと向かって延出される第一レバーと、該ハウジングの他端側に第二回動軸部を有し該第二回動軸部から一端側へと向かって延出される第二レバーとを有し、該オフロック部材は、該第一レバーの延出方向先端と該第二レバーの延出方向先端との間に介在していることが好ましい。
このような構成によると、第一レバー及び第二レバーのいずれかを操作すればスイッチを動作させることができる。よって第一レバー及び第二レバーをハウジングにおいて把持されると想定される位置に配置することにより、ハウジングのいずれの位置を把持したとしてもスイッチを動作させてモータを駆動することができる。
また上記課題を解決するために、モータと、該モータを内蔵するハウジングと、該ハウジングに回動可能に設けられたレバーと、該ハウジングと該レバーとの間に介在し、該レバーが回動不能な状態で該モータへの通電を遮断し、該レバーが回動した状態で該モータへ通電を許容するスイッチと、を備え、該レバーには第一の位置と第二の位置とに配置可能なボタンが設けられ、該ボタンには、接続子が設けられ、該スイッチは、該第一の位置において該接続子が接触可能な第一被接触子と、該第二の位置において該接続子が接触可能な第二被接触子とを有し、該ボタンが該第一の位置と該第二の位置とのいずれか一方に配置された状態で、該レバーは回動可能になる電動工具を提供する。
このような構成によると、ボタンとレバーとが接続されているため、ボタンとレバーとを同時に操作することができ、操作性をよくすることができる。またボタンをいずれかの位置に配置しない限りはレバーが回動することはないため、レバーの誤動作を防止して安全性を担保することができる。
このような構成によると、構成部品を簡略化することができ、電動工具を軽量化して操作性を増すことができる。
また該レバーは、該ハウジングの一端に第一回動軸部を有し該第一回動軸部から他端側へと向かって延出される第一レバーと、該ハウジングの他端に第二回動軸部を有し該第二回動軸部から一端側へと向かって延出される第二レバーとを有し、該ボタンは、該第一レバーの延出方向先端と該第二レバーの延出方向先端との間に介在していることが好ましい。
このような構成によると、第一レバー及び第二レバーのいずれかを操作すればスイッチを動作させることができる。よって第一レバー及び第二レバーをハウジングにおいて把持されると想定される位置に配置することにより、ハウジングのいずれの位置を把持したとしてもスイッチを動作させてモータを駆動することができる。
また上記課題を解決するために、モータと、該モータへの通電を制御するスイッチと、該モータを内蔵するハウジングと、該ハウジングの前端に第一回動軸部を有し該第一回動軸部を回動軸として回動可能に後端側に延出される第一レバーと、該ハウジングの後端に第二回動軸部を有し該第二回動軸部を回動軸として回動可能に前端側に延出される第二レバーと、該第一レバーの後端と該第二レバーとの前端にそれぞれ回動可能に接続される接続部材と、を有し、該スイッチは、該第一レバー若しくは該第二レバーが回動操作されることでON状態になる電動工具を提供する。
このような構成によると、第一レバー及び第二レバーのいずれかを操作すればスイッチをON状態にして動作させることができる。また第一レバー及び第二レバーのいずれかがハウジングの前端から後端まで位置しているため、ハウジングのいずれの位置を把持したとしてもスイッチを動作させてモータを駆動することができる。
上記構成の電動工具において、該接続部材は、該第一レバー及び該第二レバーの回動を許容する許容位置と、該第一レバー及び該第二レバーの回動を防止する防止位置との間で移動可能であることが好ましい。
このような構成によると、接続部材を防止位置に配置している限りは、第一、第二レバーが回動することがないため、第一、第二レバーの誤動作を防止して安全性を担保することができる。
また該操作部は、該ハウジングに対して回動可能であることが好ましい。
また、上記課題を解決するために、モータと、該モータへの通電を制御する1つのスイッチと、該モータを内蔵するハウジングと、該ハウジングに夫々回動可能に接続され、該モータ軸方向に並んで延出される第一レバー及び第二レバーと、該第一レバー及び該第二レバーの両方の回動動作を規制する1つのオフロック部材と、を有し、該オフロック部材を操作し回動動作の規制を解除しながら、該第一レバー及び該第二レバーのいずれか一方が操作されることで該スイッチがON状態にされる電動工具を提供する。
上記構成の電動工具において、該第一レバー及び該第二レバーは、該ハウジングと接続される回動軸部を夫々有し、該オフロック部材は、該回動軸部の間に配置される。
また、該第一レバー及び該第二レバーは、一方が操作されることで他方が回動動作されることが好ましい。
さらに、該第一レバー及び該第二レバーのいずれか一方と該スイッチとの間に設けられる伝達部材を有し、該第一レバー及び該第二レバーのいずれか一方が操作されることで該伝達部材を介して該スイッチがON状態にされることが好ましい。
本発明の電動工具によれば、安全性が確保されると共に操作性をよくすることができる。
本発明の実施の形態に係るディスクグラインダの側面部分断面図。 本発明の実施の形態に係るディスクグラインダのハウジングにおける断面図。 本発明の実施の形態に係るディスクグラインダのオフロックボタンの動作に係る部分断面図(レバーが回動不能な状態)。 本発明の実施の形態に係るディスクグラインダのオフロックボタンの動作に係る部分断面図(レバーが回動された状態)。 本発明の実施の形態に係るディスクグラインダの第一の変形例におけるオフロックボタンの動作に係る部分断面図(レバーが回動不能な状態)。 本発明の実施の形態に係るディスクグラインダの第一の変形例におけるオフロックボタンの動作に係る部分断面図(レバーが回動された状態)。 本発明の実施の形態に係るディスクグラインダの第二の変形例におけるスイッチに係る部分断面図。
以下、本発明の実施の形態に係る電動工具について、図1乃至図4に基づき説明する。図1に示される電動工具であるディスクグラインダ1は、ハウジング2と、スイッチ機構3と、モータ4(図2)と、ギア機構5と、から主に構成され、ギア機構5に接続される切削刃10により切削、研磨等を行う工具である。
ハウジング2は、スイッチ機構3及びモータ4を保持するメインハウジング21と、ギア機構5を保護するギアケース22と、切削刃10を保護するカバー23とから主に構成されている。メインハウジング21は、軸方向一端が開口し軸方向他端が閉止された筒状に構成され、その筒の内部にスイッチ機構3及びモータ4が内蔵され、軸方向一端側にギアケース22が装着されている。以下の説明においては、この筒状の軸方向であってメインハウジング21からギアケース22に向かう方向を前側として前後方向を定義する。メインハウジング21において、その筒状の外周面の一部には、レバー収容部21aが前後方向に延びる溝状に形成されている。レバー収容部21a内において略中央位置には前後に並んだ一対の第一凹部21b、第二凹部21cが形成されており、第一凹部21bと第二凹部21cとの間には、レバー収容部21aの底面の一部を成す当接面21Aが規定されている。第一凹部21bの穿孔位置は、後述のオフロックボタン35が最も前方へ移動した際に、オフロックボタン35の前後方向における中央位置と対応している。また第二凹部21cの穿孔位置は、後述のオフロックボタン35が最も後方へ移動した際に、オフロックボタン35の前後方向における中央位置と対応している。メインハウジング21においてその後端位置には、外部電源に接続される電源ケーブル2Aが配置されている。
ギアケース22は、メインハウジング21の前側に配置されてメインハウジング21の開口を閉止すると共に、内部にギア機構5を回転可能に軸支するベアリング及びメタルを複数備えている。
カバー23は、ギアケース22の後述のスピンドル52Aの装着部52C近傍位置に配置され、切削刃10の外周を覆うと共に切削刃10の前側が露出するように構成されている。
スイッチ機構3は、制御部31と、スイッチ部32と、第一レバー33と、第二レバー34と、オフロックボタン35とから主に構成されている。制御部31は、メインハウジング21内において後端側に配置され、電源ケーブル2Aから供給される電力をスイッチ部32からのON信号に基づきモータ4へと供給し、スイッチ部32からのOFF信号に基づきモータ4への通電を遮断している。尚、制御部31とスイッチ部32とからモータ4への通電を許容及び遮断するスイッチを構成している。
スイッチ部32は、基板32Aと、第一被接触子である第一スイッチ32Bと、第二被接触子である第二スイッチ32Cとから主に構成され、導線により制御部31と接続されている。基板32Aは、メインハウジング21内において、第一凹部21b、第二凹部21cが形成されている壁位置に設けられている。第一スイッチ32Bは基板32A上に配置され、その頭部が第一凹部21b内に露出して第一凹部21bの底壁を構成している。第二スイッチ32Cは、その頭部が第二凹部21c内に露出して第二凹部21cの底壁を構成している。基板32Aは、これら第一スイッチ32B、第二スイッチ32Cが押されていない状態で制御部31にOFF信号を送信し、第一スイッチ32B及び第二スイッチ32Cのいずれか一方が押された状態でON信号を制御部31に送信している。
第一の操作部である第一レバー33は、レバー収容部21a内の前側に収容され、レバー収容部21a内の前端側位置にメインハウジング21と接続される第一回動軸部33Aを有し、第一回動軸部33Aから後側へ向かって延出される長尺状に構成されている。第一回動軸部33Aは、前後方向と直交する方向を回動軸として、第一レバー33をメインハウジング21に対して回動可能にしている。また第一回動軸部33Aには、第一レバー33を図2紙面上で時計回りに回転するように付勢する図示せぬバネが仕込まれている。第一レバー33の延出方向先端である最後端は前後方向において第一凹部21bの前側近傍に位置しており、第一レバー33の最後端より僅かに前側位置には第一段部33aが形成されている。第一レバー33の第一段部33aから更に後端側は、第一段部33aより前端側に比べて細くなるように構成されている。また第一レバー33の最後端位置には、第一レバー33の延出方向を伸縮方向とするコイルバネである第一バネ33Bが設けられている。
第二の操作部である第二レバー34は、レバー収容部21a内の後側に収容され、レバー収容部21a内の後端側位置にメインハウジング21と接続される第二回動軸部34Aを有し、第二回動軸部34Aから前側へ向かって延出される長尺状に構成されている。第二回動軸部34Aは、第一回動軸部33Aの回動軸と平行な回動軸で、第二レバー34をメインハウジング21に対して回動可能にしている。また第二回動軸部34Aには、第二レバー34を図2紙面上で反時計回りに回転するように付勢する図示せぬバネが仕込まれている。第二レバー34の延出方向先端である最前端は前後方向において第二凹部21cの後側近傍に位置しており、第二レバー34の最前端より僅かに後側位置には第二段部34aが形成されている。第二レバー34の第二段部34aから更に前端側は、第二段部34aより後端側に比べて細くなるように構成されている。また第二レバー34の最前端位置には、第二レバー34の延出方向を伸縮方向とするコイルバネである第二バネ34Bが設けられている。
接続部材であるオフロックボタン35は、図3に示されるように、主に本体部35Aと、ツマミ35Bと、接触子35Cとから構成されている。本体部35Aには、前端位置に前方から後方に向かって穿設された第一穿孔35aと、後端位置に後方から前方に向かって穿孔された第二穿孔35bとが形成され、第一レバー33と第二レバー34とにそれぞれ接続されている。具体的には、第一穿孔35a内に付勢部材である第一バネ33B及び第一レバー33の後端部分が挿入されて第一バネ33Bの後端と第一穿孔35aの底壁とが接続され、第二穿孔35b内に付勢部材である第二バネ34B及び第二レバー34の前端部分が挿入されて第二バネ34Bの前端と第二穿孔35bの底壁とが接続されることにより、本体部35Aが第一レバー33と第二レバー34とにそれぞれ接続される。第一穿孔35aの孔径は、第一レバー33の第一段部33aより後側のみが挿入可能な径に形成され、第二穿孔35bの孔径は、第二レバー34の第二段部34aより前側のみが挿入可能な径に形成されている。また第一穿孔35aと第二穿孔35bとは同軸上に形成されている。
オフロックボタン35は、第一バネ33B及び第二バネ34Bを介して第一レバー33及び第二レバー34に接続されることにより、第一レバー33及び第二レバー34に対して前方(第一の方向)及び後方(第二の方向)に移動することが可能になる。尚、オフロックボタン35が前側に移動する際には第一レバー33の後端が第一穿孔35a内に挿入されるが、上述のように第一レバー33の第一段部33aより前側は第一穿孔35a内に挿入できないため、第一段部33aを画成する壁面が本体部35Aの前端面と当接する位置で、オフロックボタン35の最も前側に移動した位置(第一の位置)が規定される。同様にオフロックボタン35の最も後側に移動した位置(第二の位置)も、第二段部34aを画成する壁面が本体部35Aの後端面と当接する位置で規定される。
また第一バネ33B及び第二バネ34Bはコイルバネであるため、屈曲することも可能である。故に第一バネ33B及び第二バネ34Bを介して第一レバー33及び第二レバーとオフロックボタン35が接続された状態では、オフロックボタン35は第一レバー33及び第二レバー34に対して僅かに回動することが可能になる。
ツマミ35Bは、本体部35Aから、反メインハウジング21側に向けて突出し、図1に示されるように、少なくともその先端がレバー収容部21a(図2)内から露出するように構成されている。
接触子35Cは、オフロックボタン35が前側若しくは後側に操作されていない状態で、当接面21Aと対向するように本体部35Aからメインハウジング21側に向けて突出し、本体部35Aと合わせて凸部を構成している。また接触子35Cは、オフロックボタン35の前後方向における中心位置に配置されており、その突出方向と直交する断面が第一凹部21b、第二凹部21cの孔より小さくなるように構成されている。上述のように、第一凹部21b、第二凹部21cは、それぞれオフロックボタン35が最も前方及び最も後方に移動した際にオフロックボタン35の前後方向における中心位置と対応する位置に形成されているため、オフロックボタン35が最も前方及び最も後方に移動した際には、接触子35Cを第一凹部21b内及び第二凹部21c内に挿入することができ、接触子35Cにより第一スイッチ32B、第二スイッチ32Cを押すことができる。
上述のように、スイッチ部32は、メインハウジング21に設けられ、第一レバー33及び第二レバー34により、オフロックボタン35を介して間接的に操作される。即ち、スイッチ部32は、ハウジング2と第一レバー33及び第二レバー34との間に介在し、第一レバー33及び第二レバー34が回動不能な状態でOFF状態になりモータ4への通電を遮断し、第一レバー33及び第二レバー34が回動した状態でON状態になりモータ4への通電を許容している。尚、第一レバー33及び第二レバー34が回動可能、回動不能な状態に関わらず、第一レバー33及び第二レバー34とメインハウジング21との間に介在する上述の図示せぬバネにより、第一レバー33及び第二レバー34が付勢された状態で、オフロックボタン35がスイッチ部32から最も離間した位置においては、スイッチ部32はOFF状態になる。即ち、オフロックボタン35を最も前方または最も後方に移動させ、かつ第一レバー33及び第二レバー34を図示せぬバネに抗って回動させて、初めてスイッチ部32をON動作させることが可能になる。
モータ4は回転軸部41を有しており、メインハウジング21内において制御部31の前側に、回転軸部41の軸方向が前後方向と一致するように配置されている。回転軸部41は、モータ4の前側に突出しており、ベアリングによりギアケース22に軸支されていると共に、根元部分にファン42が回転軸部41と同軸一体回転するように固定されている。
ギア機構5は、ピニオンギア51と、スピンドル部52とから主に構成され、ギアケース22内に配置されている。ピニオンギア51は、回転軸部41の前端部分に設けられており、傘歯ギア状に構成されている。
スピンドル部52は、スピンドル52Aとギア52Bとから主に構成されている。スピンドル52Aは、ギアケース22内に回転軸部41と直交するようにメタル及びベアリングにより回転可能に軸支されており、その先端である装着部52Cがギアケース22から露出するように構成されている。ギア52Bは、傘歯ギアであり、ピニオンギア51と噛合すると共にスピンドル52Aに同軸一体回転するように装着されている。
切削刃10は、円板状の切断砥石であり、装着部52Cに治具52Dによってスピンドル52Aと同軸一体回転するように固定されている。
上記構成のディスクグラインダ1を使用する際には、先ずツマミ35Bを操作してオフロックボタン35を前方若しくは後方のいずれか(図4では後方に移動)に最大限移動させる。その後に、オフロックボタン35を移動させた状態でメインハウジング21を把持すると共に第一レバー33、第二レバー34、及びオフロックボタン35のいずれかを押し込んで第一レバー33及び第二レバー34を回動させることにより、図4に示されるように接触子35Cで第二スイッチ32Cを押し、制御部31にON信号を出力して、モータ4に電力を供給・駆動し、切削刃10を回転させ、作業を行うことができる。
上述のように、オフロックボタン35を介して第一レバー33と第二レバー34とが接続されているため、第一レバー33と第二レバー34とのいずれかに対して押し込む操作をすることにより、第一レバー33及び第二レバー34を同時に回動させることができる。第一レバー33及び第二レバー34は、作業者が把持する箇所であるメインハウジング21の略前端から略後端位置まで配置されているため、前後方向においてメインハウジング21のいずれの位置を把持したとしても、第一レバー33若しくは第二レバー34のいずれかを操作することができる。即ち、メインハウジング21のいずれの位置を把持したとしても第一スイッチ32B若しくは第二スイッチ32Cを動作させてモータ4を駆動することができ、操作性が向上する。
またオフロックボタン35が前方若しくは後方へと動いていない状態では、接触子35Cは当接面21Aと対向しているため、第一レバー33、第二レバー34、及びオフロックボタン35のいずれかを押し込んだとしても、接触子35Cと当接面21Aとが当接して押し込むことができず、第一レバー33、第二レバー34が回動することも防がれ、第一スイッチ32B及び第二スイッチ32Cが押されることがない。よって制御部31にON信号が送信されることはなく、モータ4への通電は遮断された状態を保って誤作動が防がれるので、安全性を確保することができる。また、オフロックボタン35のみで、第一スイッチ32B及び第二スイッチ32Cへの押圧、及び誤動作を制御しているので、ディスクグラインダ1を構成する部品の増加が抑制されて構成部品を簡略化することができ、ディスクグラインダ1の軽量化を図って操作性を向上させることができる。
また本実施の形態に係るレバーである第一レバー33と第二レバー34とは、それぞれメインハウジング21の前端位置と後端位置とに回動軸を備えているため、例えば第一レバー33の長さをL1、第二レバー34の長さをL2とした際に、第一レバー33を角度α(αは微少角)回動させるのに必要な前後方向と直交する方向の移動量は、L1tanα≒L1αとなる。これに対して例えば第一レバー33と第二レバー34とを足した長さ(L1+L2)のレバーを、第一レバー33と同位置の回転軸でメインハウジング21に接続し、第一レバー33と同様に角度α回動させるのに必要な移動量は(L1+L2)tanα≒(L1+L2)αとなり、移動量が大きくなる。
即ち、本実施の形態に係る第一レバー33(L1)と第二レバー34(L2)とを用いることにより、第一レバー33と第二レバー34とを足した長さのレバー(L1+L2)に比べて、同一回動角度ならば移動量を少なくすることができる。移動量が小さくなることにより、ハウジング2から第一レバー33、第二レバー34及びオフロックボタン35が突出する突出量を小さくすることができ、この突出量が小さくなることにより、第一レバー33及び第二レバー34が他の物に当接することによる誤動作を抑制し、かつディスクグラインダ1の外径を小さく構成することができる。
尚、オフロックボタン35は前後方向に延びる第一レバー33及び前後方向に延びる第二レバー34の第一回動軸部33A及び第二回動軸部34Bから最も離間した位置に配置されている。この位置は、前後方向と直交する方向の移動量が最も大きな位置であるため、ハウジング2から第一レバー33、第二レバー34及びオフロックボタン35の突出量が小さくなっていても、オフロックボタン35の移動量は確保される。故に、第一レバー33、第二レバー34及びオフロックボタン35の突出量が小さくとも、作業者へのON/OFFの動作の違いは明確に伝わり、作業者の操作性をよくすることができる。
本発明による電動工具は、上述の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の改良や変形が可能である。例えば図5に示されるように、第一の変形例として、被接触子として磁気センサである第一ホール素子132B、第二ホール素子132Cを使用し、接触子として磁石135Cを用いてもよい。この構成においても、図6に示されるように、オフロックボタン35を前後に移動させ(図6では後方に移動)、磁石135Cを第二ホール素子132Cに感知させることにより、制御部31(図2)にON信号が発信されてモータ4の回転を制御することができる。この構成においては、被接触子である磁石135Cもスイッチの一部として機能している。
磁石135及び第一、第二ホール素子132B、Cを使用することにより、磁石135と第一、第二ホール素子132B、Cとを直接接触させずとも、第一、第二ホール素子132B、Cが磁石135を感知すればよい。よって摩耗等が発生せず、磁石135と第一、第二ホール素子132B、Cとの耐久性を向上させ高寿命化を図ることができる。また一、第二ホール素子132B、Cが磁石135を感知すればよいため、機械的に押し込む必要がなく、故に第一、第二レバー33、34を動作させるのに必要な力を小さくして操作性をよくすることができる。
また第二の変形例として、図7に示されるように、スイッチとして一般に用いられているトグルレバー232Aを備えるトグルスイッチ232を用いてもよい。トグルスイッチ232を用いる構成においては、トグルレバー232Aの回動方向が前後方向と交差するようにトグルスイッチ232が配置されている。トグルスイッチ232は、トグルレバー232Aが第二レバー34側に位置している時にOFF信号を発信し、反第二レバー34側に位置している時にON信号を発するように構成されている。またトグルレバー232Aと第二レバー34との間には、第二レバー34の回動による前後方向と直交する方向への移動をトグルレバー232Aに伝達する伝達部材236が配置されている。第二レバー34には、伝達部材236と当接して伝達部材236を受ける受け部234Cが設けられている。伝達部材236は、バネ236Aを介してメインハウジング21に前後方向と直交する方向へ移動可能に支持されており、バネ236Aにより、トグルスイッチ232から第二レバー34へと向かう方向へと付勢されている。伝達部材236には、トグルレバー232Aが挿入される凹部236aが形成されている。
この図7に示される構成において、作業者がメインハウジング21を把持し、オフロックボタン35を前側若しくは後側に移動して第一レバー33若しくは第二レバー34を押し、第二レバー34を回動させることにより、伝達部材236がバネ236Aの付勢力に抗って第二レバー34からトグルスイッチ232へと向かう方向へと移動する。伝達部材236の移動により、凹部236a内に挿入されているトグルレバー232Aが回動して、トグルスイッチ232がON状態になってON信号が発信される。また作業者が第一レバー33若しくは第二レバー34から手を離すことにより、バネ236Aの付勢力により、伝達部材236がトグルスイッチ232から第二レバー34へと向かう方向へと移動し、この移動に伴いトグルレバー232Aが第二レバー34側へと移動し、トグルスイッチ232はOFF信号を発信することになる。
尚、本実施の形態及び第一変形例においては、オフロックボタン35を後側に移動して第一レバー33及び第二レバー34を回動させたが、これに限らず、前側に移動して第一レバー33及び第二レバー34を回動させてもよい。またオフロックボタン35は、第一凹部21b、第二凹部21cが前後に並んでいるため、前後に移動可能に構成されて第一レバー33及び第二レバー34を回動可能にした。しかし、このような構成に限らず、凹部21b、第二凹部21cを前後と交差する方向、例えば図2におけるメインハウジング21の筒形状における周方向に並ぶように形成して、オフロックボタン35も同様に周方向に移動する構成を採ってもよい。
本発明の電動工具は、上述の実施の形態で説明したディスクグラインダに限定されず、モータ等が内蔵されるハウジングを作業者が把持する構成を採る電動工具、例えばセイバーソー等にも、上述の実施の形態と同様に適用することができる。
1・・ディスクグラインダ 2・・ハウジング 2A・・電源ケーブル
3・・スイッチ機構 4・・モータ 5・・ギア機構
10・・切削刃 21・・メインハウジング 21A・・当接面
21a・・レバー収容部 21b・・第一凹部 21c・・第二凹部
22・・ギアケース 23・・カバー 31・・制御部 32・・スイッチ部
32A・・基板 32B・・第一スイッチ 32C・・第二スイッチ
33・・第一レバー 33A・・第一回動軸部 33B・・第一バネ
33a・・第一段部 34・・第二レバー 34A・・第二回動軸部
34B・・第二バネ 34a・・第二段部 35・・オフロックボタン
35A・・本体部 35B・・ツマミ 35C・・接触子 35a・・第一穿孔
35b・・第二穿孔 41・・回転軸部 42・・ファン 51・・ピニオンギア
52・・スピンドル部 52A・・スピンドル 52B・・ギア
52C・・装着部 52D・・治具 132B・・第一ホール素子
132C・・第二ホール素子 135C・・磁石 232・・トグルスイッチ
232A・・トグルレバー 234C・・受け部 236・・伝達部材
236A・・バネ 236a・・凹部

Claims (10)

  1. モータと、
    該モータを内蔵するハウジングと、
    該ハウジングに回動可能に設けられたレバーと、
    該ハウジングと該レバーとの間に介在し、該レバーが回動不能な状態でOFF状態になり該モータへの通電を遮断し、該レバーが回動した状態でON状態になり該モータへの通電を許容するスイッチと、を備え、
    該レバーには該レバーを回動不能にするオフロック部材が設けられ、
    該オフロック部材には、該スイッチの一部が設けられ、
    該オフロック部材が第一の方向若しくは該第一の方向とは反対の方向である第二の方向に移動することにより該スイッチはON状態になることを特徴とする電動工具。
  2. 該レバーは、該ハウジングの一端側に第一回動軸部を有し該第一回動軸部から他端側へと向かって延出される第一レバーと、該ハウジングの他端側に第二回動軸部を有し該第二回動軸部から一端側へと向かって延出される第二レバーとを有し、
    該オフロック部材は、該第一レバーの延出方向先端と該第二レバーの延出方向先端との間に介在していることを特徴とする請求項1に記載の電動工具。
  3. モータと、
    該モータを内蔵するハウジングと、
    該ハウジングに回動可能に設けられたレバーと、
    該ハウジングと該レバーとの間に介在し、該レバーが回動不能な状態で該モータへの通電を遮断し、該レバーが回動した状態で該モータへ通電を許容するスイッチと、を備え、
    該レバーには第一の位置と第二の位置とに配置可能なボタンが設けられ、
    該ボタンには、接続子が設けられ、
    該スイッチは、該第一の位置において該接続子が接触可能な第一被接触子と、該第二の位置において該接続子が接触可能な第二被接触子とを有し、
    該ボタンが該第一の位置と該第二の位置とのいずれか一方に配置された状態で、該レバーは回動可能になることを特徴とする電動工具。
  4. 該レバーは、該ハウジングの一端に第一回動軸部を有し該第一回動軸部から他端側へと向かって延出される第一レバーと、該ハウジングの他端に第二回動軸部を有し該第二回動軸部から一端側へと向かって延出される第二レバーとを有し、
    該ボタンは、該第一レバーの延出方向先端と該第二レバーの延出方向先端との間に介在していることを特徴とする特徴とする請求項3に記載の電動工具。
  5. モータと、
    該モータへの通電を制御するスイッチと、
    該モータを内蔵するハウジングと、
    該ハウジングの前端に第一回動軸部を有し該第一回動軸部を回動軸として回動可能に後端側に延出される第一レバーと、
    該ハウジングの後端に第二回動軸部を有し該第二回動軸部を回動軸として回動可能に前端側に延出される第二レバーと、
    該第一レバーの後端と該第二レバーとの前端にそれぞれ回動可能に接続される接続部材と、を有し、
    該スイッチは、該第一レバー若しくは該第二レバーが回動操作されることでON状態になることを特徴とする電動工具。
  6. 該接続部材は、該第一レバー及び該第二レバーの回動操作を許容する許容位置と、該第一レバー及び該第二レバーの回動操作を防止する防止位置との間で移動可能であることを特徴とする請求項5に記載の電動工具。
  7. モータと、
    該モータへの通電を制御する1つのスイッチと、
    該モータを内蔵するハウジングと、
    該ハウジングに夫々回動可能に接続され、該モータ軸方向に並んで延出される第一レバー及び第二レバーと、
    該第一レバー及び該第二レバーの両方の回動動作を規制する1つのオフロック部材と、
    を有し、
    該オフロック部材を操作し回動動作の規制を解除しながら、該第一レバー及び該第二レバーのいずれか一方が操作されることで該スイッチがON状態にされることを特徴とした電動工具。
  8. 該第一レバー及び該第二レバーは、該ハウジングと接続される回動軸部を夫々有し、該オフロック部材は、該回動軸部の間に配置されることを特徴とする請求項記載の電動工具。
  9. 該第一レバー及び該第二レバーは、一方が操作されることで他方が回動動作されることを特徴とする請求項又はに記載の電動工具。
  10. 該第一レバー及び該第二レバーのいずれか一方と該スイッチとの間に設けられる伝達部材を有し、該第一レバー及び該第二レバーのいずれか一方が操作されることで該伝達部材を介して該スイッチがON状態にされることを特徴とする請求項記載の電動工具。
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