[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP5416612B2 - 二次電池の再利用方法 - Google Patents

二次電池の再利用方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5416612B2
JP5416612B2 JP2010032083A JP2010032083A JP5416612B2 JP 5416612 B2 JP5416612 B2 JP 5416612B2 JP 2010032083 A JP2010032083 A JP 2010032083A JP 2010032083 A JP2010032083 A JP 2010032083A JP 5416612 B2 JP5416612 B2 JP 5416612B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
battery
secondary battery
assembled
charge capacity
variation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010032083A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011171032A (ja
Inventor
利明 中西
活徳 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Primearth EV Energy Co Ltd
Original Assignee
Primearth EV Energy Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Primearth EV Energy Co Ltd filed Critical Primearth EV Energy Co Ltd
Priority to JP2010032083A priority Critical patent/JP5416612B2/ja
Publication of JP2011171032A publication Critical patent/JP2011171032A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5416612B2 publication Critical patent/JP5416612B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/84Recycling of batteries or fuel cells

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)

Description

本発明は二次電池の再利用方法に関し、特に、ユーザから回収した複数の組電池を構成する二次電池を組み合わせて新たな組電池を再構成する方法に関する。
電気自動車やハイブリッド自動車等の電源には、複数の二次電池で構成される組電池が用いられている。一方、資源の効率的な活用の観点から、車両の電源として用いられる組電池において、ユーザから回収した組電池を再利用可能な性能を有する組電池に再構成(リビルト)して再びユーザに提供する再利用技術も検討されている。リビルトする場合、使用履歴のある組電池では、電池特性、すなわち過充電、過放電、メモリ効果による電圧ばらつき等に変化が生じるため、回収した複数の組電池を構成する二次電池の中で、特に電池性能に優れた二次電池を選別してリビルトすることが提案されている。
下記の特許文献1には、既に使用された後の使用済み二次電池について、それぞれの満充電容量を知得する工程と、満充電容量を知得した使用済み二次電池の群の中から、満充電容量が互いに近いものを複数選択する工程と、選択された複数の使用済み二次電池を組み合わせてリビルトする工程を備える組電池の製造方法が開示されている。また、選択された複数の使用済み二次電池のうち、満充電容量が最も大きなものと満充電容量が最も小さなものとの満充電容量の差を、満充電容量が最も小さなものの満充電容量の10%以内とすることが開示されている。
特開2009−4184号公報
電気自動車やハイブリッド自動車の電源として組電池を用いる場合、組電池は大電流で充電若しくは放電されるため、組電池を構成する各二次電池の容量が揃っていないと過充電や過放電により劣化してしまう。そこで、上記のように満充電容量のばらつきを満充電容量が最も小さなものの10%以内に収める等の方策がとられることとなるが、ユーザから回収した組電池の使用履歴は種々であるから、この条件を満足する二次電池を選択するのは容易ではなく、結果的にリビルト対象から除外されてしまう二次電池も多くなる。
本発明の目的は、ユーザあるいは市場から回収した複数の組電池を構成する二次電池を組み合わせて新たな組電池を再構成する際に、二次電池の無駄を低減し得る方法を提供することにある。
本発明は、使用済みの複数の二次電池から組電池を再構成する二次電池の再利用方法であって、前記二次電池の使用履歴や個体差を反映した電池特性である個体電池特性として、前記二次電池の満充電容量を測定する測定ステップと、前記測定ステップで測定された前記二次電池の満充電容量に基づき、前記組電池を再構成するために分類するステップであって、前記二次電池の満充電容量が小さいほど、前記二次電池の満充電容量のばらつきの許容範囲を大きく設定して分類する分類ステップと、前記分類ステップで分類された二次電池毎に組電池を再構成する組み立てステップとを備えることを特徴とする。
また、本発明は、使用済みの複数の二次電池から組電池を再構成する二次電池の再利用方法であって、前記二次電池の使用履歴や個体差を反映した電池特性である個体電池特性として、前記二次電池の自己放電後の電圧を測定する測定ステップと、前記測定ステップで測定された前記二次電池の自己放電後の電圧に基づき、前記組電池を再構成するために分類するステップであって、前記二次電池の自己放電後の電圧が小さいほど、前記二次電池の自己放電後の電圧のばらつきの許容範囲を大きく設定して分類する分類ステップと、
前記分類ステップで分類された二次電池毎に組電池を再構成する組み立てステップとを備えることを特徴とする。
また、本発明は、使用済みの複数の二次電池から組電池を再構成する二次電池の再利用方法であって、前記二次電池の使用履歴や個体差を反映した電池特性である個体電池特性として、前記二次電池の重量を測定する測定ステップと、前記測定ステップで測定された前記二次電池の重量に基づき、前記組電池を再構成するために分類するステップであって、前記二次電池の重量が小さいほど、前記二次電池の重量のばらつきの許容範囲を大きく設定して分類する分類ステップと、前記分類ステップで分類された二次電池毎に組電池を再構成する組み立てステップとを備えることを特徴とする
本発明の1つの実施形態では、分類ステップでは、さらに、前記個体電池特性がしきい値以上ある二次電池を車載組電池用として分類し、前記個体電池特性がしきい値未満である二次電池を他の用途として分類することを特徴とする。
また、本発明の他の実施形態では、前記分類するステップにおける前記車載組電池用の前記ばらつきの許容範囲は、組電池の初期出荷時におけるばらつきの許容範囲以下に設定されることを特徴とする
本発明によれば、ユーザあるいは市場から回収した複数の組電池を構成する二次電池を組み合わせて新たな組電池を再構成(リビルト)する際に、二次電池の無駄を低減して組電池を市場に効果的に提供できる。
実施形態の二次電池の再利用方法を示すフローチャートである。 二次電池の電池特性の時間変化を示すグラフ図である。 回収した二次電池の容量分布ヒストグラムと実施形態のばらつきの許容範囲説明図である。 回収した二次電池の容量分布ヒストグラムと従来技術のばらつきの許容範囲説明図である。
以下、図面に基づき本発明の実施形態について説明する。
1.組電池の概要
まず、本実施形態の前提として、電気自動車やハイブリッド車両の電源として搭載される組電池について簡単に説明する。なお、以下では偏平な直方体形状をした角形二次電池(電池モジュール)から構成された組電池に基づいて説明するが、本発明は円筒形二次電池から構成された組電池にも適用できる。
組電池は、複数の二次電池が両端の端板にて拘束された状態で電気的に直列に接続されて構成される。各二次電池は、長側面同士を対向させて並列配置され、接続部材を通じて電気的に直列に接続される。各二次電池は、例えば樹脂製の一体電槽からなる密閉型のニッケル水素電池である。一体電槽内では、複数の単電池(セル)が直列接続されて電池モジュールを構成する。各単電池は、例えばニッケル水素電池であり、設計時、すなわち初期状態において正極に比べ負極の容量を大きく設定される場合が多い。単電池は、正極活物質として水酸化ニッケルを含む正極と、負極活物質として水素吸蔵合金を含み、正極が充電を終えた際に未充電状態にある予め設けられた過剰容量分である充電リザーブ、及び正極が放電を終えた際に充電状態にある予め設けられた過剰容量分である放電リザーブを持ち、正極の理論容量より大きな容量を備えた負極を有する。
車両に搭載される場合、組電池は電池ECUにより監視される。電池ECUは、プロセッサやROM、RAMを有して構成され、組電池の充放電を制御するとともに、組電池の電圧や電流、温度を監視して組電池の正常/異常を判定する。
組電池では、使用履歴に応じて組電池特性が互いに異なることが知られており、組電池を構成する個々の二次電池間においても、その個体差から電池特性の変化態様が異なる。従って、ユーザあるいは市場から回収した複数の組電池を構成する二次電池を組み合わせて新たな組電池を再構成するリビルトの際には、少なくとも電池特性が互いに近似する二次電池を選択する必要がある。
2.リビルトの概要
次に、リビルトの概要について説明する。
上記のように、リビルトの際には、電池特性が互いに近似する二次電池を選択し、選択した二次電池で新たに組電池を組み立てる必要がある。選択の際に用いる電池特性としては、例えば満充電容量がある。満充電容量は、所定のパターンで二次電池を充放電して測定できる。例えば、25℃の恒温環境下において、まず0.3Cの電流値で電池電圧が1.0Vになるまで二次電池を放電させ、次に、3分間放置した後、0.35Cの電流値で3.2時間、二次電池を定電流充電する。次に、3分間放置した後、0.3Cの電流値で電池電圧が1.0Vになるまで放電させ、このときの放電電気量を満充電容量とする。なお、二次電池の公称容量を満たす充電量(例えば6.5AH)を1時間で完全放電できる電流量(例えば6.5A)を1Cとする。
リビルトする場合、満充電容量のばらつきが許容範囲内に収まっている二次電池を選択するが、リビルトする際のばらつきの許容範囲内は、組電池を最初に組み立ててユーザあるいは市場に提供する場合のばらつきの許容範囲(これを初期許容範囲)と同程度とする他に、初期許容範囲よりも狭くして、二次電池の満充電容量のばらつきを小さくすることが好適である。その理由は、上記のように組電池の電池特性は使用履歴に応じて変化し、さらに組電池を構成する二次電池間においても個体差が存在するために、たとえリビルト時において満充電容量が同程度であったとしても、その二次電池が属していた組電池の使用履歴及びその二次電池自身の個体差により、リビルト後の使用において電池特性の相違が顕在化して大きくなる可能性があるからである。
図2に、二次電池の満充電容量の時間変化を概念的に示す。図において、横軸は時間であり、製品が最初に出荷される初期時点、リビルト時点、リビルト時点より先の将来の時点を示す。縦軸は二次電池の満充電容量である。図において、互いに異なる2個の二次電池A、Bの満充電容量の時間変化をそれぞれa,bで示す。なお、図では説明の都合上、二次電池A,Bの満充電容量は時間とともにリニアに変化するものと仮定している。二次電池A,Bの使用履歴を含む個体差により、二次電池A,Bの満充電容量の時間変化の度合いは異なり、二次電池Aの方が二次電池Bよりも急峻に満充電容量が減少する。従って、2個の二次電池A,Bの満充電容量がたとえリビルト時において互いに近似していても、リビルト後の将来において両者の満充電容量に大きな相違が生じる可能性があり、言い換えれば、このような可能性を考慮すると、少なくともリビルト時においては初期時よりも二次電池間の満充電容量のばらつきの許容範囲を小さくしておく必要がある。例えば、初期時におけるばらつきの許容範囲を5%とすると、リビルト時におけるばらつきの許容範囲を2%とする等である。
ところで、このようにリビルト時のばらつきの許容範囲を小さくすると、このばらつきの許容範囲外となる二次電池が出現する可能性があり、これらをリビルトの対象から一律に除外してしまうと二次電池の有効活用が図れなくなる。
そこで、本実施形態では、リビルトして得られる組電池には、車両に搭載され車両の駆動用電源として用いられる組電池の他に他の用途があり得ることを考慮し、リビルトして得られる組電池の用途を車載用に限定するのではなく他の用途も積極的に許容するとともに、用途によっては満充電容量のばらつきの許容範囲も変わり得るとの事実を利用して、リビルト時の満充電容量のばらつきの許容範囲を満充電容量に応じて変化させるものである。
3.実施形態のリビルト方法
図1に、本実施形態におけるリビルト方法のフローチャートを示す。まず、ユーザあるいは市場から複数の組電池を回収する(S101)。具体的には、電気自動車やハイブリッド車両が廃車となった場合に当該車両に搭載された組電池を回収する。あるいは、組電池を構成する二次電池の一部の不具合により新しい組電池に交換した場合に、古い組電池を回収する。不具合の生じた二次電池以外の他の二次電池は、正常に動作し得るからである。
次に、回収した組電池を二次電池毎に解体する(S102)。二次電池毎に解体する際には、専用の器具を用いて解体することができ、組電池の両端から組電池を圧縮するように所定の圧力を印加した状態で解体するのが好適である。
次に、解体して得られた各二次電池の満充電容量を測定する(S103)。満充電容量の測定方法は上記の通りである。すなわち、25℃の恒温環境下において、まず0.3Cの電流値で電池電圧が1.0Vになるまで二次電池を放電させ、次に、3分間放置した後、0.35Cの電流値で3.2時間、二次電池を定電流充電する。次に、3分間放置した後、0.3Cの電流値で電池電圧が1.0Vになるまで放電させ、このときの放電電気量を満充電容量とする。なお、この方法は一例であって、他の方法を用いて二次電池を満充電として満充電容量を測定してもよい。例えば、二次電池がリチウムイオン電池の場合において充電前半は定電流充電を行い、充電後半は定電圧充電を行う等である。
次に、二次電池の満充電容量毎に、リビルトする際の満充電容量のばらつきの許容範囲を設定する(S104)。具体的には、ばらつきの許容範囲を一定値とするのではなく、満充電容量が小さいほど、ばらつきの許容範囲を大きく設定する。言い換えれば、満充電容量が大きいほど、ばらつきの許容範囲を小さく設定する。
図3に、本実施形態における満充電容量のヒストグラムとばらつきの許容範囲との関係を示す。図において、横軸は満充電容量であり、縦軸は回収した二次電池の個数である。回収した二次電池の個数は、グラフ100で示されるように、ある満充電容量をピークとした分布をなす。そして、満充電容量の大きい二次電池から満充電容量の小さい二次電池までの、組電池としてリビルトする際のばらつきの許容範囲をそれぞれc0、c1、c2、c3とすると、c0<c1<c2<c3となるように設定する。たとえは、c0=2%、c1=3%、c2=4%、c3=20%等である。満充電容量が小さくなるほどばらつきの許容範囲を大きくするのは、満充電容量が大きい、すなわち初期の満充電容量に近い満充電容量を有する二次電池は、使用履歴の影響が少なく、劣化の小さい優れた二次電池であるから、優れた二次電池だけで特別の使用環境(例えば電池の出力特性が低下する寒冷地)において使用され得る組電池、すなわち電池特性に優れた新たな組電池としてリビルトするためにそのばらつきの許容範囲も十分小さくする必要がある一方、満充電容量の小さい、すなわち初期の満充電容量からかなり劣化している二次電池は、使用履歴の影響が大きく、劣化が進んだ二次電池であるから、特定の用途のみに使用される組電池としてリビルトすればよいからそのばらつきの許容範囲も大きく設定して二次電池を効率的に活用するためである。
なお、車載の組電池として使用される二次電池に要求される満充電容量にはしきい値があり、例えば初期容量の70%程度に設定し得るが、図3にはしきい満充電容量がFCthとして示されている。満充電容量がしきい満充電容量に達する二次電池は車載の組電池としてリビルトされるが、その中において満充電容量が相対的に小さく、そのばらつきの許容範囲が相対的に大きい二次電池(例えばばらつきの許容範囲がc0ではなくc1やc2に含まれる二次電池)をリビルトして得られる組電池は、例えば温帯地域において使用されることが想定される車両用として用いられる。一方、満充電容量がしきい満充電容量に満たない二次電池(ばらつきの許容範囲がc3)は車載以外の組電池としてリビルトされるが、車載のように大電流で充放電する必要がないため、ばらつきの許容範囲が相対的に大きくても実用上問題はない。車載以外の用途の一例は、ストレージ用途である。ストレージ用途では、短時間に放電し、一定電圧で充電する場合が多いため、たとえ組電池を構成する二次電池の満充電容量に大きなばらつきがあったとしても問題は生じにくい。ストレージ用途とは、一般的に、一定電圧で充電し、電気自動車やハイブリッド車両に比べて相対的に小電流で放電され、中間容量域で放置させる頻度が小さい場合における蓄電用途として定義され、具体的には風力発電や太陽光、太陽熱発電等の電力貯蔵装置、あるいは掃除機等の家庭電化製品のバッテリである。なお、ばらつきの許容範囲がc0〜c3以外の二次電池はいずれの用途にも使用不可能なため廃棄される。
再び図1に戻り、以上のようにして満充電容量に応じてばらつきの許容範囲を設定した後、いずれかのばらつきの許容範囲内に分類する(振り分ける)(S105)。そして、分類毎に別用途として組電池をリビルトする(S106)。例えば、図3において、ばらつきの許容範囲c0、c1、c2、c3に収まる二次電池群をそれぞれA0、A1,A2,A3とすると、二次電池群A0,A1,A2は車載用組電池にリビルトし、A3はストレージ用途にリビルトする。二次電池群A0〜A2はともに車載用組電池にリビルトされるが、これらは互いに満充電容量とばらつきの許容範囲が異なるため、異なる使用環境における車両用が好ましいことは既述したとおりである。
図4に、本実施形態との対比のため、従来技術における満充電容量のヒストグラムとばらつきの許容範囲との関係を示す。図4におけるグラフ100は、図3のグラフ100と同一である。従来においては、満充電容量によらず、ばらつきの許容範囲はc(例えば2%)と一定であり、満充電容量が互いに近似した二次電池を選択して組電池をリビルトしている。ばらつきの許容範囲がcと一定であるため、ある組電池にリビルトするための二次電池の数が制限されてしまい、結果として組電池として再利用できない場合が生じる。また、しきい満充電容量FCth未満の二次電池は車載用には再利用できないため廃棄される。一方、本実施形態では、満充電容量が小さくなるほどばらつきの許容範囲を大きく設定しているため、その分だけある組電池にリビルトするための二次電池の数に余裕が生じ、ユーザあるいは市場から回収した二次電池を効率的に再利用することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、種々の変更が可能である。
例えば、本実施形態では、満充電容量により二次電池を分類しているが、満充電容量に代えて自己放電後の電圧を用いて二次電池を分類してもよい。ユーザあるいは市場から回収した組電池を二次電池に解体し、個々の二次電池について定量充電し、その後、一定の温度環境下、例えば40℃で放置した後の二次電池の電圧を測定する。自己放電した後の電圧に基づいて二次電池を分類する。そして、自己放電後の電圧が小さいほど、ばらつきの許容範囲を大きく設定して二次電池を分類する。自己放電後の電圧の絶対値、あるいは初期状態からの電圧の変化量(あるいは変化の度合い)がしきい値以上であれば車載用組電池としてリビルトし、しきい値に達しない二次電池はストレージ用途としてリビルトする。
また、二次電池の重量を用いて分類してもよい。二次電池は使用されると電解液量が減少するためにその重量が減少し、その減少量は使用履歴や二次電池の個体差に応じて変化し得る。二次電池の重量が小さいほどばらつきの許容範囲を大きく設定して組電池をリビルトする。
満充電容量や自己放電後の電圧、二次電池の重量は、二次電池の使用履歴や個体差が反映された電池特性であり、個々の二次電池の個体電池特性と言うことができる。従って、この意味において、本実施形態の方法は、ユーザあるいは市場から回収した組電池を解体して得られる複数の二次電池を、それぞれの個体電池特性に応じて分類する際に、個体電池特性に応じて同一組電池にリビルトする際のばらつきの許容範囲を一定値とするのではなく、個体電池特性の値に応じて変化させるものと表現することができる。個体電池特性はいずれか一つである必要はなく、満充電容量と自己放電後の電圧の組み合わせ等、複数の物理量を用いて二次電池を分類してもよい。
また、本実施形態において、満充電容量に応じ、満充電容量が小さいほどばらつきの許容範囲を大きく設定しているが、車載用組電池としてリビルトする場合のばらつきの許容範囲の上限は、初期状態、すなわち組電池出荷時のばらつきの許容範囲とすることが好適である。例えば、組電池出荷時のばらつきの許容範囲が5%以内であるものとすると、リビルト時のばらつきの許容範囲を車載用組電池においては2%〜5%とする等である。図3に即して説明すると、c0=2%、c1=3%、c2=4%とする等である。満充電容量がしきい値FCthに満たない二次電池に対しては、ばらつきの許容範囲は組電池出荷時のばらつきの許容範囲とは無関係に設定してもよく、例えば20%〜30%あるいはそれ以上に設定してもよい。自己放電後の電圧その他を用いて分類する場合も同様である。
さらに、本実施形態では、組電池の用途に応じて二次電池のばらつきの許容範囲が異なるとの基本的な技術思想に基づいてばらつきの許容範囲を設定してリビルトすることで二次電池を有効活用するものであるが、組電池の経済的な要因に応じて二次電池のばらつきの許容範囲が異なることは当然であり、本発明はこのような態様を排除するものではなく、リビルトして得られる組電池の価格を考慮してばらつきの許容範囲をさらに調整してもよい。
100 回収二次電池のヒストグラム。

Claims (5)

  1. 使用済みの複数の二次電池から組電池を再構成する二次電池の再利用方法であって、
    前記二次電池の使用履歴や個体差を反映した電池特性である個体電池特性として、前記二次電池の満充電容量を測定する測定ステップと、
    前記測定ステップで測定された前記二次電池の満充電容量に基づき、前記組電池を再構成するために分類するステップであって、前記二次電池の満充電容量が小さいほど、前記二次電池の満充電容量のばらつきの許容範囲を大きく設定して分類する分類ステップと、
    前記分類ステップで分類された二次電池毎に組電池を再構成する組み立てステップと、
    を備えることを特徴とする二次電池の再利用方法。
  2. 使用済みの複数の二次電池から組電池を再構成する二次電池の再利用方法であって、
    前記二次電池の使用履歴や個体差を反映した電池特性である個体電池特性として、前記二次電池の自己放電後の電圧を測定する測定ステップと、
    前記測定ステップで測定された前記二次電池の自己放電後の電圧に基づき、前記組電池を再構成するために分類するステップであって、前記二次電池の自己放電後の電圧が小さいほど、前記二次電池の自己放電後の電圧のばらつきの許容範囲を大きく設定して分類する分類ステップと、
    前記分類ステップで分類された二次電池毎に組電池を再構成する組み立てステップと、
    を備えることを特徴とする二次電池の再利用方法。
  3. 使用済みの複数の二次電池から組電池を再構成する二次電池の再利用方法であって、
    前記二次電池の使用履歴や個体差を反映した電池特性である個体電池特性として、前記二次電池の重量を測定する測定ステップと、
    前記測定ステップで測定された前記二次電池の重量に基づき、前記組電池を再構成するために分類するステップであって、前記二次電池の重量が小さいほど、前記二次電池の重量のばらつきの許容範囲を大きく設定して分類する分類ステップと、
    前記分類ステップで分類された二次電池毎に組電池を再構成する組み立てステップと、
    を備えることを特徴とする二次電池の再利用方法。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の方法において、
    分類ステップでは、さらに、前記個体電池特性がしきい値以上ある二次電池を車載組電池用として分類し、前記個体電池特性がしきい値未満である二次電池を他の用途として分類することを特徴とする二次電池の再利用方法。
  5. 請求項記載の方法において、
    前記分類するステップにおける前記車載組電池用の前記ばらつきの許容範囲は、組電池の初期出荷時におけるばらつきの許容範囲以下に設定されることを特徴とする二次電池の再利用方法。
JP2010032083A 2010-02-17 2010-02-17 二次電池の再利用方法 Expired - Fee Related JP5416612B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010032083A JP5416612B2 (ja) 2010-02-17 2010-02-17 二次電池の再利用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010032083A JP5416612B2 (ja) 2010-02-17 2010-02-17 二次電池の再利用方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011171032A JP2011171032A (ja) 2011-09-01
JP5416612B2 true JP5416612B2 (ja) 2014-02-12

Family

ID=44684964

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010032083A Expired - Fee Related JP5416612B2 (ja) 2010-02-17 2010-02-17 二次電池の再利用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5416612B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109856540A (zh) * 2019-02-14 2019-06-07 江苏慧智能源工程技术创新研究院有限公司 一种退役电池包的回收利用方法和分级方法

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5746856B2 (ja) * 2010-12-24 2015-07-08 日立オートモティブシステムズ株式会社 バッテリーモジュールの製造方法
CN102347520B (zh) * 2011-10-08 2014-12-17 广东邦普循环科技有限公司 新能源车用动力电池回收方法
JP5973723B2 (ja) * 2011-12-27 2016-08-23 株式会社東芝 二次電池装置およびその製造方法
CN103682490A (zh) * 2013-12-30 2014-03-26 合肥国轩高科动力能源股份公司 多并联锂离子电池模块的修复方法
CN105489962B (zh) * 2015-11-30 2017-10-13 山东精工电子科技有限公司 一种废旧动力锂离子电池回收利用方法
JP6555212B2 (ja) * 2016-08-15 2019-08-07 トヨタ自動車株式会社 バッテリパックの製造方法
CN106371027B (zh) * 2016-08-24 2019-05-21 合肥国轩高科动力能源有限公司 一种退役电池的梯次回收利用的测试方法
JP6478121B2 (ja) * 2016-09-07 2019-03-06 トヨタ自動車株式会社 二次電池の回復処理方法および再利用処理方法
JP6904176B2 (ja) * 2017-09-01 2021-07-14 トヨタ自動車株式会社 二次電池の再利用方法および二次電池システム
JP6494840B1 (ja) * 2018-07-10 2019-04-03 株式会社ユーパーツ バッテリーユニットの検査装置、バッテリーユニットの検査方法およびプログラム
JP7092715B2 (ja) * 2019-08-02 2022-06-28 本田技研工業株式会社 二次電池デリバリー方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4001708B2 (ja) * 2000-04-28 2007-10-31 松下電器産業株式会社 二次電池の交換方法
JP4355515B2 (ja) * 2003-04-24 2009-11-04 日本電気株式会社 バッテリモジュールの構成方法及びバッテリモジュール
JP5319081B2 (ja) * 2007-05-22 2013-10-16 プライムアースEvエナジー株式会社 コントローラ付き組電池の製造方法
JP5276357B2 (ja) * 2008-05-19 2013-08-28 プライムアースEvエナジー株式会社 ニッケル−水素二次電池の交換方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109856540A (zh) * 2019-02-14 2019-06-07 江苏慧智能源工程技术创新研究院有限公司 一种退役电池包的回收利用方法和分级方法
CN109856540B (zh) * 2019-02-14 2021-01-26 江苏慧智能源工程技术创新研究院有限公司 一种退役电池包的回收利用方法和分级方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011171032A (ja) 2011-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5416612B2 (ja) 二次電池の再利用方法
US9166261B2 (en) Method for reusing secondary battery
JP5462689B2 (ja) 二次電池の再利用方法
JP4001708B2 (ja) 二次電池の交換方法
JP5519371B2 (ja) 二次電池の再利用方法
US8030901B2 (en) Electric energy storage device
JP5408410B2 (ja) 電池の老化状態を求める方法
JP5276357B2 (ja) ニッケル−水素二次電池の交換方法
US8396609B2 (en) Control of cells, modules and a pack comprised of hybridized electrochemistries
Stenzel et al. Database development and evaluation for techno-economic assessments of electrochemical energy storage systems
CN102445665A (zh) 蓄电池组容量学习算法
JP6555212B2 (ja) バッテリパックの製造方法
Omar et al. Evaluation of performance characteristics of various lithium-ion batteries for use in BEV application
US20140222359A1 (en) Apparatus and method for managing battery application environment and usage history
Al-Karakchi et al. Smart EV charging profiles to extend battery life
JP2020009677A (ja) バッテリーユニットの検査装置、バッテリーユニットの検査方法およびプログラム
CN109962304B (zh) 电池信息处理装置和方法、电池组及其制造方法
US20190067757A1 (en) Method for operating a battery, and battery
JP2019169473A (ja) バッテリパックの製造方法
Sankaran et al. An overview of Lithium-Ion batteries for electric mobility and energy storage applications
CN102340022B (zh) 一种动力型电池及其制造方法
Telaretti et al. Stationary battery systems in the main world markets: Part 1: Overview of the state-of-the-art
Sivakumar Investigation of charging and discharging behavior on lithium–ion battery cell using multi scale multi domain battery model in CFD
Wang et al. Development of Electro-chemical Battery Model for Plug-and-Play Eco-system Library
CN116111193A (zh) 一种动力储能电池配组的工艺方法及电池组

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120808

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130917

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131017

TRDD Decision of grant or rejection written
A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5416612

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees