JP5410879B2 - 枠練り石鹸組成物 - Google Patents
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Description
ニートソープを加熱乾燥することにより得られる石鹸素地に香料、色素を添加して十分に混合する。次に、得られた混合物をロール処理機と押し出し装置とにかけて練りと圧縮とを加え棒状に成型する。そして、得られた棒状成型物を型打ちすることにより得られる。
このようにして得られる機械練り石鹸は、水などに溶解しやすく、しかも熟成放置が不要で生産効率に優れる利点がある。しかしその反面、ひび割れやすく、使用時及び使用後の溶け崩れを生じ、固形石鹸としての形態を損なうという問題がある。特に含水率が高い場合や他の活性剤を含有したときには著しくふやけやすくなる。
まず、ニートソープに種々の添加剤を添加し、その混合物を型枠に直接流し込む。その後、型内で冷却固化させ、熟成し得られる。
本発明は、生産性を高めることができる枠練り石鹸組成物を提供するものである。
すなわち、本発明によれば、
次の成分(A)〜(D):
(A)脂肪酸塩 25質量%以上、80質量%以下、(B)グリセリンの平均重合度が16以上であり、脂肪酸残基の炭素数が8以上、22以下であるポリグリセリン脂肪酸エステル 0.5質量%以上、10質量%以下、(C)水溶性無機塩0.1質量%以上、10質量%以下、(D)水15質量%以上、45質量%以下
を含有する枠練り石鹸組成物を提供するものである。
ここで、各成分の含有量は、枠練り石鹸組成物全体を100質量%とした場合におけるものである。
本発明にかかる枠練り石鹸組成物は、(A)脂肪酸塩 25質量%以上、80質量%以下、(B)グリセリンの平均重合度が16以上であり、脂肪酸残基の炭素数が8以上、22以下であるポリグリセリン脂肪酸エステル 0.5質量%以上、10質量%以下、(C)水溶性無機塩0.1質量%以上、10質量%以下、(D)水15質量%以上、45質量%以下
を含有する枠練り石鹸組成物である。
(成分(A))
成分(A)の脂肪酸塩としては、炭素数8以上、22以下の飽和又は不飽和脂肪酸の塩を用いることができる。成分(A)の脂肪酸塩を構成する脂肪酸としては、具体的には、植物油脂や動物油脂(例えば、パーム油、パーム核油、ヤシ油、ヒマシ油、大豆油、綿実油、ナタネ油、ヒマワリ油、牛脂、豚脂等)を加水分解して得られるものが挙げられる。
なかでも、パーム核油、又はヤシ油から得られる脂肪酸塩は、ラウリン酸、ミリスチン酸を多く含むため、速泡性が高く、泡量が多く、泡質がクリーミーになるので好ましい。
さらに好ましくは、パーム核油を加水分解して得られるパーム核油脂肪酸塩が、臭いの観点から優れている。
なかでも、アルカリ金属塩(例えばナトリウム塩、カリウム塩等)は、速泡性が高く、キメ細かな泡になるので好ましい。
さらに、ナトリウム塩がクラフト点を上げるので石けんが固くなり、溶けくずれが少なくなるので好ましい。
成分(B)のポリグリセリン脂肪酸エステルは、グリセリンの平均重合度が16以上である。グリセリンの平均重合度が16以上のポリグリセリン脂肪酸エステルを使用することで、冷却時の石鹸の結晶成長を早めると考えられ、枠練り石鹸組成物の固化を早め、生産性を向上させることができる。
一方、実用性を考慮すると、ポリグリセリン脂肪酸エステルの平均重合度は45以下、なかでも、38以下であることが好ましい。
成分(B)のポリグリセリン脂肪酸エステルは、全組成中に0.5質量%以上、好ましくは1質量%以上含有すると、石鹸の固化が早く、生産速度を飛躍的に短縮させることができる。また、枠練り石鹸を製造する際の原料の流動性を考慮すると、成分(B)は、全組成中で、10質量%以下、なかでも、7質量%以下であることが好ましい。
なかでも、3/40〜15/80が、冷却時に石鹸の結晶が早期に太く成長し、かつネットワーク構造を形成するために硬度が早期に高くなるという効果が得られるので好ましい。
なお、ポリグリセリン脂肪酸エステルとして、グリセリンの平均重合度が16未満のものは含まないことが好ましい。
〔ポリグリセリン脂肪酸エステルの前処理〕
初めに、ポリグリセリン脂肪酸エステルを分解し、ポリグリセリンを得る前処理工程を示す。ポリグリセリン脂肪酸エステルをけん化分解して、pHを酸性に調整し、分液して水層を回収する。この水層を脱塩するために系のpHを中性に調製して脱水した後、有機溶剤を添加して固形分をろ過する。有機溶剤を留去後、水を添加し、イオン交換カラムを用いてさらに脱塩をした後、脱水してポリグリセリンを単離する。(出典 "ポリグリセリンエステル"、著者:松下和男、出版:阪本薬品工業)
〔ポリグリセリンの重合度測定〕
単離したポリグリセリンの重合度分析方法を以下に示す。
ポリグリセリンを、カラムはTSK2500PWXL(東ソー(株))、溶媒は蒸留水(トリフルオロ酢酸を0.1%添加)、流量は1mL/min、検出器はRID、温度40℃、注入量50μLの条件でGPC分析する。同時にグリセリンも測定する。ポリエチレングリコールで検量線を作成し、ポリエチレングリコール換算のポリグリセリンの重量平均分子量(Mw2)、グリセリンの重量平均分子量(Mw1)を測定する。次にグリセリンの換算係数(F)を次式(1)により算出する。
F=92/Mw1 (1)
(式中、F=グリセリンの換算係数、Mw1=グリセリン重量平均分子量)
ポリグリセリンの「グリセリン重合度」は、GPC分析により求めた重量平均分子量(Mw2)から、次式(2)により求める。
n=(Mw2×F−18)/74 (2)
(式中、n=グリセリン重量重合度、F=グリセリンの換算係数、Mw2=ポリグリセリン重量平均分子量)
〔ポリグリセリン脂肪酸エステルの脂肪酸残基測定〕
サンプル500m g にヘキサン10mlを加え、10分間振とう抽出し、遠心分離した。その後、上清をロータリーエバポレーター減圧乾固し、脂質試料とした。次に、基準油脂分析法に従って、けん化後、メチルエステル化した。すなわち、試料に0.5M水酸化ナトリウムメタノール溶液を加え、水浴上で還流加熱して、けん化し、続いて、三フッ化ホウ素メタノール試薬を加え、メチル化した。
ヘキサンに転溶後、分離し、無水硫酸ナトリウムで脱水し、ガスクロマトグラフ(株式会社島津製作所製、GC14A)へ供した。ガスクロマトグラフの分析条件は以下のようである。
カラム FFAP 25m×0.32mm
キャリアーガス ヘリウム
注入温度 250℃
カラム温度 120℃ 10分保持 4℃/分昇温
検出 FID
成分(C)の水溶性無機塩としては、例えば、塩素イオン、硫酸イオン、炭酸イオン、リン酸イオン、ピロリン酸イオン等のアニオンのアルカリ金属塩等が用いられる。
具体的には、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウムが挙げられ、1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。これら無機塩は、クラフト点を上げるので石けんを固くすることができる。また、加熱し溶融した際の石鹸の流動性を向上し、型への流し込み性を良好にする。
成分(D)の水は全組成中に15質量%以上、45質量%以下が好ましい。水の含有量を15質量%以上とすることで流動性を上げ、製造性を容易にする効果がある。一方で、水の含有量を45質量%以下とすることで枠練石鹸組成物の起泡性を維持する効果がある。
さらに、本発明の枠練り石鹸組成物には、成分(E)のベタイン型両性界面活性剤を含むことができる。成分(E)のベタイン型両性界面活性剤としては、脂肪酸アミドプロピルベタイン、スルホベタインが好ましい。これらは、石鹸の固化を早めることに優れている。なかでも、スルホベタインの添加が好ましく、水を加えて泡立てた時の起泡力を高めるとともに、枠練り石鹸組成物の固化を早める。具体的には、ラウリルヒドロキシスルホベタインが挙げられる。
ベタイン型両性界面活性剤は1種類以上用いることができ、さっぱりした洗い上がりで、石鹸の固化が早いという観点から、全組成中に10質量%以下、特に5質量%以下、さらには、4質量%以下含有することが好ましい。
また、石鹸の固化を早める観点から、ベタイン型両性界面活性剤は全組成中に0.1質量%以上、さらに好ましくは、0.5質量%以上含まれることが好ましい。
これらの水溶性溶剤としては例えばグリセリン、ソルビトール、マンニトール、グルコース、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、水溶性多糖類等が挙げられる。なかでも、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールの分子量は8000以下であるのが好ましい。また、水溶性多糖類としてはショ糖、トレハロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースが好ましい。特に、グリセリン、ソルビトールは石鹸の硬度を向上させるので好ましい。これらの水溶性溶剤は1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。全組成中に0.1質量%以上、特に15質量%以上、50質量%以下、さらに40質量%以下、特に30質量%以下含有することが好ましい。
これらのアニオン性界面活性剤は15質量%以下、さらには0.5質量%以上、10質量%以下配合することが好ましい。
これらの高分子化合物は、1種類以上用いることができ、全組成中の5質量%以下、特に0.1質量%以上、3質量%以下、さらに0.25質量%以上、2質量%以下含有されることが好ましい。
これらのノニオン性界面活性剤は15質量%以下、さらには0.1質量%以上、8質量%以下配合することが好ましい。
たとえば、成分(A)〜(D)、必要に応じて他の成分を加え、加熱溶解する。加熱温度は、65℃〜90℃程度である。これにより溶融石鹸が得られる。得られた溶融石鹸は、そのまま型枠に流し込まれて冷却固化される。これによって枠練り石鹸組成物が得られる。所望により、冷却固化前及び/又は冷却固化後に溶融石鹸に含まれる水分をある程度除去してもよい。特に、気泡を含有させて軽量(浮き)石鹸を製造する場合には、得られた溶融物に、家庭用あるいは工業用のホイップ装置でエアレーション処理を施して気泡を含有させ、得られた気泡含有溶融物を型枠に入れて冷却して固化させ、必要に応じて乾燥させることにより製造することができる。ここで言うエアレーションとは、溶融石鹸に空気気泡を噴出させる処理のことであり、曝気処理と言うこともある。
成分(B)のポリグリセリン脂肪酸エステルの調整方法について説明する。工業用脂肪酸を目的とする組成比で配合し、70℃に加熱し、溶解した混合脂肪酸を調製する。次に、所望のグリセリン重合度のポリグリセリンと、ポリグリセリンのOH基に対し混合脂肪酸のモル比が1.1となるように溶解した混合脂肪酸とを仕込み、触媒としてアルカリ触媒(水酸化カルシウム等)を添加し、窒素雰囲気下にて攪拌しながら200〜260℃で8時間エステル化反応させた。エステル化反応後、90℃まで冷却しリン酸で中和する。その後70℃まで冷却し濾紙(アドバンテック東洋(株) No.2)で減圧濾過する。常法により精製し、所望のポリグリセリン脂肪酸エステルが得られる。
実施例で使用したポリグリセリン脂肪酸エステルのグリセリン重合度(グリセリンの平均重合度)、脂肪酸残基の組成を表3に示す。比較例で使用したポリグリセリン脂肪酸エステル4は、市販されているもので良く、サンソフトQMP5(太陽化学)を使用している。
(実施例1〜7)
実施例1〜5では、表1に示した組成の溶融石鹸を作製した。
具体的には、成分(C)、(D)、ミリスチン酸、ソルビトール液をアルミ製のビーカーに加え、75℃に加熱し、均一混合する。次に成分(A)を加え、さらに、成分(B)を添加混合し、溶融石鹸を得た。
実施例6〜7では、表2に示した組成の溶融石鹸を作製した。
成分(C)、(D)、(E)、ミリスチン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、ソルビトール液、ヒドロキシエタンジホスホン酸をアルミ製のビーカーに加え、75℃に加熱し、均一混合する。次に成分(A)を加え、さらに、成分(B)、香料を添加混合し、溶融石鹸を得た。
比較例1では、表1に示した組成の溶融石鹸を作製した。
具体的には、成分(C)、(D)、ミリスチン酸、ソルビトール液をアルミ製のビーカーに加え、75℃に加熱し、均一混合する。次に成分(A)を加え、溶融石鹸を得た。
比較例2では、表1に示した組成の溶融石鹸を作製した。
具体的には、成分(C)、(D)、ミリスチン酸、ソルビトール液をアルミ製のビーカーに加え、75℃に加熱し、均一混合する。次に成分(A)、ポリグリセリン脂肪酸エステル4を加え、溶融石鹸を得た。
比較例3では、表1に示した組成の溶融石鹸を作製した。
具体的には、成分(C)、(D)、ミリスチン酸、ソルビトール液をアルミ製のビーカーに加え、75℃に加熱し、均一混合する。次に成分(A)を加え、さらに、成分(B)を添加混合し、溶融石鹸を得た。
比較例4では、表1に示した組成の溶融石鹸を作製した。
具体的には、成分(C)、(D)、ソルビトール液をアルミ製のビーカーに加え、75℃に加熱し、均一混合する。次に成分(B)を添加混合し、溶融石鹸を得た。
比較例5では、表1に示した組成の溶融石鹸を作製した。
具体的には、成分(D)、ミリスチン酸、ソルビトール液をアルミ製のビーカーに加え、75℃に加熱し、均一混合する。次に成分(A)を加え、さらに、成分(B)を添加混合し、溶融石鹸を得た。
比較例6では、表2に示した組成の溶融石鹸を作製した。
成分(C)、(D)、(E)、ミリスチン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、ソルビトール液、ヒドロキシエタンジホスホン酸をアルミ製のビーカーに加え、75℃に加熱し、均一混合する。次に成分(A)を加え、さらに、成分(B)、香料を添加混合し、溶融石鹸を得た。
実施例8では、表4に示した組成の溶融石鹸を作製した。
成分(C)、(D)、(E)、ミリスチン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、ソルビトール液、グリセリン、カルボキシメチルセルロース、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウムをアルミ製のビーカーに加え、75℃に加熱し、均一混合した。次にミリスチン酸ナトリウム塩、パーム核脂肪酸ナトリウム塩を加え、さらに、ポリグリセリン脂肪酸エステル1、着色剤、香料を添加混合し、溶融石鹸を得た。
実施例9では、表5に示した組成の溶融石鹸を作製した。
塩化ナトリウム、無水硫酸ナトリウム、水、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ミリスチン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、ソルビトール液、グリセリン、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、をアルミ製のビーカーに加え、75℃に加熱し、均一混合した。次にミリスチン酸ナトリウム塩、パーム核脂肪酸ナトリウム塩を加え、さらに、ポリグリセリン脂肪酸エステル1、着色剤、香料を添加混合し、溶融石鹸を得た。
実施例10では、表6に示した組成の溶融石鹸を作製した。
塩化ナトリウム、無水硫酸ナトリウム、水、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、ミリスチン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、ソルビトール液、グリセリン、カルボキシメチルセルロース、ポリオキシエチレンラウリルエーテル酢酸ナトリウムをアルミ製のビーカーに加え、75℃に加熱し、均一混合した。次にミリスチン酸ナトリウム塩、パーム核脂肪酸ナトリウム塩を加え、さらに、ポリグリセリン脂肪酸エステル1、着色剤、香料を添加混合し、溶融石鹸を得た。
上記実施例1〜7、比較例の溶融石鹸が約85℃±1℃になることを確認し、AS One社製バランスディッシュBD-1(容積17cc)に溶融石鹸を流し込む。この時間を0とし、室温(25℃)で放冷する。石鹸硬度が70となった時間を"石鹸が固化する時間"とした。
石鹸硬度の測定は、固化した石鹸をバランスディッシュから取り出し、平滑な石鹸の表面にハンディータイプの硬度計(KOUBUNSHI KEIKI, CO, LTD、ASKER硬度計、タイプC)を異なる部位3箇所に押し付け測定し、その平均値をその時間の石鹸硬度とした。
上記の溶融石鹸を、AS One社製バランスディッシュBD-2(容積100cc、底面積30cm2)に溶融石鹸を流し込んだ。その後冷凍庫(約−20℃)に30分静置冷却し、その後一晩放置して石鹸を固化させ、70ccの石鹸を得た。
縦100cm×横27cmのナイロンタオル(MARNA製)に40℃水道水を50g加え、タオルをぬらした。石鹸の底面をナイロンタオルに25 cm分擦る操作を10回行い、石鹸をナイロンタオルに定着させた。このナイロンタオルを30秒揉んで泡立て、その泡を底面積が78.5m2の1リットルビーカーにいれ、容積を測定した。作成した泡の体積を"泡量"とした。
一方、比較例1,2,6では、石鹸の固化速度が遅く、特に比較例3〜5は製造性に劣っていた。
また、実施例8〜10においても、製造性に優れ、石鹸の固化時間が早いことがわかっている。
なお、ポリグリセリン脂肪酸エステル1〜3は、以下のようにして製造されたものである。
工業用脂肪酸を目的とする組成比で配合し、70℃に加熱し、溶解した混合脂肪酸を調製した。次に所望のグリセリン重合度のポリグリセリンと、ポリグリセリンのOH基に対し混合脂肪酸のモル比が1.1となるように溶解した混合脂肪酸とを仕込み、触媒としてアルカリ触媒(水酸化カルシウム)を全量に対して0.1%添加し、窒素雰囲気下にて攪拌しながら235℃で8時間エステル化反応させた。エステル化反応後、90℃まで冷却しリン酸で中和する。その後70℃まで冷却し濾紙(アドバンテック東洋(株) No.2)で減圧濾過する。常法により精製し、所望のポリグリセリン脂肪酸エステルが得られる。
比較例で使用したポリグリセリン脂肪酸エステル4は、サンソフトQMP5(太陽化学)を使用している。
Claims (5)
- 次の成分(A)〜(D):
(A)脂肪酸塩 25質量%以上、80質量%以下、
(B)グリセリンの平均重合度が16以上であり、脂肪酸残基の炭素数が8以上、22以下であるポリグリセリン脂肪酸エステル 0.5質量%以上、10質量%以下、
(C)水溶性無機塩0.1質量%以上、10質量%以下、
(D)水15質量%以上、45質量%以下
を含有する枠練り石鹸組成物。 - 前記(B)のグリセリンの平均重合度が、20以上である請求項1記載の枠練り石鹸組成物。
- 前記(B)を構成する脂肪酸残基の炭素数は、10以上、20以下であり、
前記(B)が、脂肪酸残基の総量に対して、パルミチン酸残基とステアリン酸残基の総量が50質量%以上であるポリグリセリン脂肪酸エステルである請求項1記載の枠練り石鹸組成物。 - (B)/(A)で示される質量比が1/40以上、1/5以下である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の枠練り石鹸組成物。
- (E)ベタイン型両性界面活性剤を含む請求項1乃至4のいずれか1項に記載の枠練り石鹸組成物。
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