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JP5402403B2 - 電動機制御システム - Google Patents

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JP5402403B2 JP2009198517A JP2009198517A JP5402403B2 JP 5402403 B2 JP5402403 B2 JP 5402403B2 JP 2009198517 A JP2009198517 A JP 2009198517A JP 2009198517 A JP2009198517 A JP 2009198517A JP 5402403 B2 JP5402403 B2 JP 5402403B2
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Description

本発明は、多相の交流電力により駆動する電動機を制御する電動機制御システムに関する。
従来より、インバータといった電力変換手段のスイッチング動作を制御することにより電動機の出力トルクを制御する電動機制御システムが知られている。電力変換手段を構成するスイッチング素子のうち1つの素子がオープン故障するか、モータとインバータ間をつなぐ電線のうち1つが断線する(欠相故障)と、故障相に電流を流すことができなくなる。この場合、残りの相でモータを駆動させる必要があり、走行を継続することは充分可能であるが、モータトルクに脈動成分が含まれるため、回転に滑らかさを欠くことや、微弱な振動が発生することがある。
例えば、特許文献1には、電力変換装置の故障発生を検出する手法が開示されている。かかる手法によれば、回転座標上におけるd軸電流およびq軸電流の電流変化率を演算し、変化率が設定値を超えた時に、欠相検知信号を出力する。
特開2003−348898号公報
しかしながら、特許文献1に開示された手法によれば、どこかの相において故障が発生したということを検出することができるものの、故障した相がどこかという具体的な故障箇所までは特定することができないという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、故障箇所を含め電力変換手段の故障を検出することである。
かかる課題を解決するために、本発明は、電流検出手段によって検出される各相の相電流に基づいて、電動機のd軸電流およびq軸電流をそれぞれ検出し、当該検出されるd軸電流またはq軸電流がゼロ状態となることを検出する。そして、ゼロ状態が検出された場合に、回転角検出手段によって検出された電動機の回転角に基づいて、電力変換手段における故障箇所を特定する故障検出を行う。
本発明によれば、d軸電流またはq軸電流のゼロ状態と、その際のモータの回転角との組み合わせには、故障箇所に応じた一定のパターンが存在するため、これらの要素を考慮することにより、電力変換手段の故障箇所を特定することができる。
第1の実施形態にかかる制御システムの全体構成を模式的に示す説明図 三相インバータでモータを駆動した時の正常時の瞬時空間電流ベクトルの説明図 U相の上アームUPが故障(例えば、オープン故障)した際の電流ベクトルの軌跡を示す説明図 力行・正回転時に各アームがオープン故障した場合の電流ベクトルI’の軌跡を示す説明図 第1の実施形態にかかる制御装置30を機能的に捉えた場合のブロック構成図 電流ベクトル軌跡がd軸あるいはq軸と直交する時の電気角の一覧を示す説明図 dq軸電流Id,Iqと、モータ10の電気角θとの推移を示す説明図 第2の実施形態にかかる制御装置30を機能的に捉えた場合のブロック構成図
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる制御システムの全体構成を模式的に示す説明図である。本実施形態では、電動車(例えば、電気自動車)の駆動用モータに適用されたモータ制御システムについて説明を行う。このモータ制御システムは、モータ10、インバータ20および制御装置30を主体に構成されている。
モータ10は、ロータとステータとを主体に構成されており、中性点を中心に星形結線された複数の相巻線(本実施形態では、U相巻線、V相巻線、W相巻線からなる3つの相巻線)がステータに巻回された永久磁石同期電動機である。このモータ10は、インバータ20から三相の交流電流が各相巻線にそれぞれ供給されることにより生じる磁界と、回転子の永久磁石が作る磁界との相互作用により駆動する。これにより、ロータおよびこれに連結された出力軸が回転する。モータ10の出力軸は、例えば、電動車の自動変速機に連結されている。
インバータ20は、バッテリ21に接続されており、バッテリ21からの直流電力を交流電力に変換してモータ10に供給する電力変換手段である。この交流電力はモータ10の各相に対応して生成され、各相の交流電力は、モータ10にそれぞれ供給される。ここで、バッテリ21は、所定容量の電力を蓄電可能に構成されており、直流電源として機能する。バッテリ21としては、例えば、ニッケル水素電池あるいはリチウムイオン電池などを用いることができる。
インバータ20は、バッテリ21の正極側の母線に接続される上アーム(スイッチング手段)と、バッテリ21の負極側の母線に接続される下アーム(スイッチング手段)とが直列接続された回路を、U相、V相およびW相の各相に対応して備えている。図1において、UP,VP,WPは、U相、V相、W相の各相に対応する上アームを示し、UN,VN,WNは、U相、V相、W相の各相に対応する下アームを示している。上アームUP〜WPおよび下アームUN〜WNは、一方向の導通を制御可能な半導体スイッチ22(例えば、IGBT等のトランジスタ)を主体に構成されており、個々の半導体スイッチ22には、還流用ダイオード23が逆並列接続されている。各アームUP〜WNのオンオフ状態、すなわち、半導体スイッチ22のオンオフ状態(スイッチング動作)は、制御装置30から出力されるPWM信号を通じて制御される。個々のアームUP〜WNを構成する半導体スイッチ22は、制御装置30のPWM信号を通じてオンされることにより導通状態となり、オフされることにより非導通状態(遮断状態)となる。
制御装置30は、インバータ20の各アームUP〜WNのスイッチング動作を制御することにより、モータ10の出力トルクを制御する。制御装置30としては、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータを用いることができる。制御装置30は、ROMに記憶された制御プログラムに従い、インバータ20を制御するための演算を行う。そして、制御装置30は、この演算によって算出された制御信号(PWM信号)をインバータ20に対して出力する。
制御装置30は、例えば、PWM波電圧駆動といった制御方式により、インバータ20のスイッチング動作、具体的には、上下アームUP〜WNに対応する個々の半導体スイッチ22のオンオフ状態を相毎に制御する。PWM波電圧駆動は、直流電圧からPWM波電圧を生成してモータ10に印加する、具体的には、キャリア電圧と正弦波制御電圧とに基づいてPWM制御を行い、PWM制御のデューティー指令値を算出することで等価的な正弦波交流電圧をモータ10に印加する駆動方式である。制御装置30は、外部から与えられるトルク指令およびモータ10の回転数(電気角速度)、各相の電流値とに基づいて、各相に関する正弦波制御電圧を演算し、これにより、インバータ20のスイッチング動作を制御する。
ここで、制御装置30には、各種センサからのセンサ信号が入力されている。電流センサ11は、モータ10におけるU相およびV相の電流Iu,Ivをそれぞれ検出する。なお、三相の電流は総和がゼロとなる関係を有するため、制御装置30は、U相およびV相の電流Iu,Ivに基づいて、残りのW相の電流を検出することができる。回転角センサ12は、例えば、レゾルバやロータリエンコーダであり、モータ10のロータ位置を表す位置情報に基づいて、モータ10の電気的な位相θ(電気角)、すなわち、モータ10の回転角を検出している。
また、本実施形態の特徴の一つとして、制御装置30は、上述した通常のモータ制御とともに、インバータ20のいずれかのアームUP〜WNにおいてスイッチング素子が開状態(オフ状態)のまま固着する、いわゆる、オープン故障や、モータ10とインバータ20との間を接続する各相の電線のいずれかが断線する、いわゆる、欠相故障を検出する(故障検出)。以下、制御装置30による故障検出の具体的な処理内容の説明に先立ち、本実施形態にかかる故障検出の概念について説明する。
図2は、三相インバータでモータを駆動した時の正常時の瞬時空間電流ベクトルの説明図である。ここで、U相、V相、W相の各相に流れる電流(瞬時値)をIu,Iv,Iwとする。図2に示すように、三相の電流総和がゼロの条件の下、三相電流を座標変換したニ相電流の座標系(αβ座標系)を置く。α軸を実軸、β軸を虚軸とした場合、複素平面上において、瞬時空間電流ベクトルI’は、下式により表現される。
Figure 0005402403
モータが一定トルクで回転している場合、電流ベクトルI’は、U相電流基本ベクトルから角度θで大きさ|I|のベクトルとなる。θはモータの電気角と等しく、モータは電気角速度ωで回転している(θ=ωt(t:時間))。この場合、電流ベクトルI’は、UVW座標軸上で同じ角速度で回転しており、その軌跡は円を描く。ロータ上の座標であるdq座標軸はθと同期して回転しており、電流ベクトルI’はdq座標軸に対して静止しており、固定ベクトルとなる。
ここで、dq軸座標系は、モータの機械的な回転速度の整数倍の電気的な回転速度で回転するd軸とq軸とから成る直交座標系である。3相同期モータにおいて、dq軸座標系はモータ回転に同期して回転する。dq軸座標系により、モータの固定子巻線に供給される電流は、界磁分電流(d軸電流)とトルク分電流(q軸電流)とに分けてベクトル表示される。
図3は、U相の上アームUPが故障(例えば、オープン故障)した際の電流ベクトルの軌跡を示す説明図である。ここで、U相の上アームUPがオープン故障したとする。オープン故障に到る要因としては、上アームUPを形成するIGBTなどのスイッチング素子本体の過電圧・過電流による破壊や、スイッチング素子のドライブ回路の故障などが挙げられる。ここで、U相電流Iuの符号をインバータからモータに対して流れる場合を正とする。また、上アームUPがオープン故障する直前に、U相電流Iuが負だったとする(Iu<0(モータからインバータへ電流が流れ込むシーン)。
上アームUPのスイッチング素子のオープン故障後であっても、上アームUPの還流ダイオード、もしくは、U相下アームUNのスイッチング素子および還流ダイオードをスイッチングすることにより、正常時と同様にU相電流Iuを流すことが可能となる。このためオープン故障直後も、図2と同じように、UVW相静止座標に対して瞬時電流ベクトルI’は暫くモータと同期しながら回転し、その先端軌跡は円弧を描くことになる。この場合、U相電流Iuは時間に対して正弦波となる。
そして、U相電流Iuが0Aをまたいで正の方向に上昇するところまでモータの回転が進んだとする。しかしながら、この時、U相は上アームUNのスイッチング素子がオープン故障しているため、これをオン状態にすることができないため、電源の直流電圧をモータのU相コイルに印加することができない。その結果、U相電流Iuは0A近傍に張り付くことになり、それ以上上昇することができない。この場合、モータの三相電流の和がバランスする条件より、V相電流IvとW相電流Iwとの和はゼロになる。よって、Iv=−Iwとなり、数式1により、空間電流ベクトルI’は下式のようになる。
Figure 0005402403
同数式から分かるように、電流ベクトルI’は、虚数成分だけになり、β軸の成分だけを持つことを示している。よって、電流ベクトルI’の軌跡は、ロータの回転と共にβ軸を直線状に移動する。そのため、回転が進むと、電流ベクトルI’は、β軸上を図3の点aから原点(点b)、点cと移動する。そして、点c近傍においては、再び、U相の下アームUNのスイッチング素子をオン/オフすることにより、U相コイルに電圧を印加し、負のU相電流を流し、電流ベクトルI’をα<0の領域にすることが可能になる。この結果、再び電流ベクトルI’はβ軸から離れ、原点を中心に回転するようになる。その結果モータの回転と共に、図3の点c、点d、点aと移動する。そして、点aに移動後、再びU相電流Iuが0Aに張り付き、電流ベクトルI’の軌跡はβ軸上を動くようになり、上述した状態を繰り返すこととなる。
このように、U相がオープン故障した時の電流ベクトルI’の軌跡は、モータ電流が三相に流れる半円状の曲線軌跡と、UW相の二相に流れる直線軌跡から構成される。
ここで、電流ベクトルI’のq軸成分であるq軸電流Iqが正で、電気角速度ωが正となる力行の正回転状態を考える。この場合、d軸電流Idがゼロの状態でモータを制御していれば、電流ベクトルI’がβ軸上にあるのは、電気角θが180°から360°のシーンである。また、電流ベクトルI’のd軸成分であるd軸電流Idが負の弱め界磁制御を行っていた場合、電流ベクトルI’がβ軸上にあるのは、電気角θが180°−δから360°+δのシーンである。ここで、δは、動作正常時のdq座標軸上での電流ベクトル位相角である(Id=Iasinδ,Iq=iacosδ)。
また、電気角θが270°のときに電流ベクトルI’がβ軸上にある場合を考える。この時、d軸ベクトルはβ軸の負の方向を向き、q軸ベクトルはα軸の正の方向を向いてβ軸と直交している。そして、電流ベクトルI’はβ軸上にあり、q軸と直交しているため、この時のq軸電流Iqはゼロになる。同様に、電気角θが180°のときはd軸と電流ベクトルI’が直交しているため、d軸電流Idはゼロになる。
このように、U相の上アームUPが故障している時、電気角θが270°でq軸電流は0になり、電気角θが180°でd軸電流は0になることが分かる。これは、図2に示すように、正常動作時に電流ベクトルI’が円弧を描くように制御している場合、つまりはdq軸電流が一定になるように制御している場合であれば、制御方法に依存せず成立する。
図4は、力行・正回転時に各アームがオープン故障した場合の電流ベクトルI’の軌跡を示す説明図である。各アームUP〜WNのいずれかがオープン故障している場合、電流ベクトルI’の軌跡は、図3の時と同様に、半円状の曲線軌跡と直線軌跡とから構成される。この時、故障箇所が異なると、電流ベクトルI’が直線になる電気角範囲が変化する。例えば、U相下アームUNがオープン故障した場合、電流ベクトルI’の軌跡が直線状になるのは、電気角θが0°から180°の場合となる。そして、電気角θが90°でq軸と電流ベクトル軌跡が直交するため、q軸電流は0になる。
同様に、V相上アームVPがオープン故障した場合、電流ベクトルI’の軌跡が直線状になるのは、電気角θが300°から120°の場合となる。そして、電気角θが30°でq軸と電流ベクトル軌跡が直交するため、q軸電流は0になる。また、V相下アームVNがオープン故障した場合、電流ベクトルI’の軌跡が直線状になるのは、電気角θが120°から300°の場合となる。そして、電気角θが210°でq軸と電流ベクトル軌跡が直交するため、q軸電流は0になる。
さらに、W相上アームWPがオープン故障した場合、電流ベクトルI’の軌跡が直線状になるのは、電気角θが60°から240°の場合となる。そして、電気角θが30°でq軸と電流ベクトル軌跡が直交するため、q軸電流は0になる。また、V相下アームVNがオープン故障した場合、電流ベクトルI’の軌跡が直線状になるのは、電気角θが120°から300°の場合となる。そして、電気角θが210°でq軸と電流ベクトル軌跡が直交するため、q軸電流は0になる。
このように、各故障箇所に応じた電流ベクトルI’の特有の軌跡となるため、dq軸が電流ベクトルI’の軌跡と直交する角度も故障箇所に応じて変わることとなる。そのため、特定の電気角でdq軸電流がゼロ近辺になることが分かれば、インバータのオープン故障の相を特定することが可能になる。
図5は、第1の実施形態にかかる制御装置30を機能的に捉えた場合のブロック構成図である。以下、本実施形態にかかる制御装置30による故障検出の処理について説明する。本実施形態の特徴の一つである故障検出との関係において、制御装置30は、これを機能的に捉えた場合、三相二相変換部31と、d軸電流ゼロクロス検出部32と、q軸電流ゼロクロス検出部33と、異常判定部34とを有している。
三相二相変換部31は、電流センサ11によって検出される三相電流Iu〜Iw(実質的には、三相のうちの二相の電流Iu,Iv)と、回転角センサ12から得られる電気角θに基づいて、下式を用いて座標変換を行い、dq軸電流Id,Iqを演算する。
Figure 0005402403
演算されたd軸電流Idは、d軸電流ゼロクロス検出部32とに出力されるとともに、q軸電流Iqは、q軸電流ゼロクロス検出部33に出力される。
d軸電流ゼロクロス検出部32およびq軸電流ゼロクロス検出部33のそれぞれは、入力されるd軸電流Idまたはq軸電流Iqがゼロ状態になることを検出し、検出時には検出フラグFd,Fqを異常判定部34に出力する。
dq軸電流ゼロクロス検出部32、33の構成としては、例えば、入力されたdq軸電流Id,Iqの絶対値が所定の判定閾値よりも小さいことを検出する方法を用いる。すなわち、dq軸電流ゼロクロス検出部32、33は、dq軸電流Id,Iqが厳密にゼロであること検出するのみならず、概ねゼロと見なせる範囲をゼロ状態として検出する。この場合、判定閾値としては、電流センサ11のばらつきや、電流のサンプリング周期などを考慮して、上述の制御概念を前提に、dq軸電流Id,Iqが概ねゼロであるとみなせる範囲の値を判定閾値として選択することができる。また、電流センサ11や回転角センサ12の検出値に含まれるノイズによってゼロ状態を誤検出しないように、適当なマージンを持たせるように判定閾値を設定してもよい。
異常判定部34は、dq軸電流ゼロクロス検出部32,33から検出フラグFd,Fqが出力された場合、回転角センサ12から読み込んだモータ10の電気角θに基づいて、故障検出を行う。具体的には、図3,4で説明したように、異常判定部34は、検出フラグFd,Fqの出力に対応する電気角θが、電流ベクトル軌跡がd軸あるいはq軸と直交する時の電気角であるか否かを判定する。これにより、異常判定部34は、故障の発生と、故障箇所とを特定する。ここで、異常判定部34は、図6に示すように、故障部位を特定するために電気角の一覧(マップ)を保持しており、当該一覧に基づいて、故障検出を行う。ここで、図6は、電流ベクトル軌跡がd軸あるいはq軸と直交する時の電気角の一覧を示す説明図である。
なお、異常時の電流ベクトル軌跡がd軸あるいはq軸と直交する時の電気角と、現在の電気角θとが等しい場合だけでなく、現在の電気角θが特定の角度範囲内であることを条件に故障を検出してもよい。この場合、判定に用いる角度範囲は、異常時の電流ベクトル軌跡がd軸あるいはq軸と直交する時の電気角を含み、更に回転角センサ12のばらつき、誤差や、サンプル周期、センサノイズを考慮した適当なマージンを含むように設定することが好ましい。
図7は、dq軸電流Id,Iqと、モータ10の電気角θとの推移を示す説明図である。同図において、(a)は正常時の推移を示し、(b)はU相上アームUPの推移を示し、(c)はV相上アームVPの推移を示し、(d)はU相下アームUNの推移を示す。同図に示すデータは、d軸電流Idを負、q軸電流Iqを正で弱め界磁制御をしながら力行、正回転でモータ10を動作させた状態を示している。また、同図では、モータ動作開始から一定時間(時間A)の経過後に故障が発生するように設定している。
同図に示すように、dq軸電流Id,Iqは故障発生前には一定値で動作しているが、故障発生後はどの波形も大きく変動している。例えば、(b)に示すように、U相上アームUPが故障した場合、電気角θが180°でd軸電流Idがゼロ状態となり、電気角θが270°でq軸電流Iqがゼロ状態となる。また、V相上アームVPが故障した場合、電気角θが300°でd軸電流Idがゼロ状態となり、電気角θが30°でq軸電流Iqがゼロ状態となっている。さらに、U相下アームUNが故障した場合、電気角θが0°でd軸電流Idがゼロ状態となり、電気角θが90°でq軸電流Iqがゼロ状態となる。
これらの状態は、図6に示した電流ベクトル軌跡とdq軸とが直交する角度と一致している。このように、dq軸電流ゼロクロス検出部32,33がゼロ状態を検出した時の電気角θに基づいて、異常判定部34が故障箇所を検出することが可能となる。
このように本実施形態において、制御装置30によれば、三相二相変換部31は、電流センサ11(相電流検出手段)によって検出される各相の相電流Iu〜Iwに基づいて、モータ10のd軸電流Idおよびq軸電流Iqをそれぞれ検出する(dq軸電流検出手段)。また、dq軸電流ゼロクロス検出部32、33は、d軸電流Idまたはq軸電流Iqがゼロ状態となることを検出する(ゼロ状態検出手段)。また、異常判定部34は、d軸電流Idまたはq軸電流Iqのゼロ状態が検出された場合に、回転角センサ12(回転角検出手段)によって検出されたモータ10の回転角θに基づいて、インバータ20における故障箇所を特定する故障検出を行う(特定手段)。
かかる構成によれば、d軸電流Idまたはq軸電流Iqのゼロ状態と、その際のモータ10の回転角θとに基づいて、インバータ20に故障が発生したことだけでなく、故障箇所を含めて検出することが可能となる。また、従来手法によれば、故障を1回検出するためには、モータが確実に1回転以上することが必要であった。これに対し、本実施形態によれば、単にモータ10の電気角(回転角)θが所定角度を通過した時の電流が、特定範囲内にあるかどうかを判断するだけで故障を検出できるので、モータ10が1回転未満でも故障検出を行うことができる。弱め界磁制御を行ってd軸電流Idがゼロでなければ、モータ10の1回転中にd軸電流Idがゼロになるタイミングと、q軸電流Iqがゼロになるタイミングとで、2回故障を検出する機会がある。そのため、モータ10が低速回転しているようなシーンでも、故障検出を迅速かつ正確に行うことができる。
また、本実施形態によれば、異常判定部34は、d軸電流Idまたはq軸電流Iqがゼロ状態となった場合におけるモータ10の電気角θと故障箇所との対応関係を規定したマップを参照し、インバータ20における故障箇所を特定する。かかる構成によれば、マップを参照することにより、故障箇所の特定が可能となるので、簡易な構成で故障検出を実現することができる。
また、本実施形態において、dq軸電流ゼロクロス検出部32、33は、検出されるd軸電流Idまたはq軸電流Iqの絶対値が、ゼロ状態を判定する所定の判定閾値よりも小さい場合に、ゼロ状態を検出する。また、異常判定部34は、マップに記載される電動機の回転角を含む所定角度範囲に、回転角センサ12によって検出されるモータ10の回転角θが含まれる場合に、このマップにおいて対応する故障箇所を特定する。かかる構成によれば、電流センサ11のばらつきや、電流のサンプリング周期など、また、回転角センサ12のばらつき、誤差や、サンプル周期、センサノイズを考慮して故障検出を行うことができるので、故障検出の精度向上を図ることができる。
(第2の実施形態)
図8は、第2の実施形態にかかる制御装置30を機能的に捉えた場合のブロック構成図である。本実施形態にかかる制御装置30が第1の実施形態のそれと相違する点は、故障の誤検出を抑制する内部処理を追加した点である。なお、第1の実施形態と共通する点については説明を省略することとし、以下、相違点を中心に説明を行う。
図8に示すように、制御装置30は、これを機能的に捉えた場合、三相二相変換部31と、d軸電流ゼロクロス検出部32と、q軸電流ゼロクロス検出部33と、電流目標値生成部35と、電流予測部36と、異常判定部37とを有している。この制御装置30は、インバータ20が正常動作しているにもかかわらず、dq軸電流Id,Iqがゼロ状態になった時に故障と誤検出しないように構成されている。
三相二相変換部31は、電流センサ11によって検出される三相電流Iu〜Iw(実質的には、三相のうちの二相の電流Iu,Iv)と、回転角センサ12から得られる電気角θに基づいて、数式3に示す演算式を用いて座標変換を行い、dq軸電流Id,Iqを演算する。演算されたd軸電流Idは、d軸電流ゼロクロス検出部32とに出力されるとともに、q軸電流Iqは、q軸電流ゼロクロス検出部33に出力される。
d軸電流ゼロクロス検出部32およびq軸電流ゼロクロス検出部33のそれぞれは、入力されるd軸電流Idまたはq軸電流Iqのゼロ状態を検出し、検出時には検出フラグFd,Fqを異常判定部34に出力する。
電流目標値生成部35は、モータ10で必要なトルクを発生するようインバータ20のスイッチング動作を制御するためのdq軸電流目標値Id*,Iq*を演算する。例えば、電流目標値生成部35は、モータ10に要求されるトルク指令値およびモータ10の電気角速度ωと、dq軸電流目標値Id*,Iq*との対応関係を記述したマップを保持しており、トルク指令値および電気角速度ωに基づいて、dq軸電流目標値Id*,Iq*を演算する。演算されたdq軸電流目標値Id*,Iq*は、電流予測部36に出力される。
電流予測部36は、dq軸電流目標値Id*,Iq*に基づいて、インバータ20に故障がなく正常に動作した際(非故障時)のdq軸電流をdq軸電流予測値Idc,Iqcとして予測する。例えば、PI制御と、電圧非干渉制御とを用いて、モータ10を制御するような場合、dq軸電流の応答波形は一次遅れ系になると考えられる。そこで、本実施形態の電流予測部36は、「ωc/(s+ωc)」で表されるローパスフィルタにdq軸電流目標値Id*,Iq*を入力することにより、dq軸電流予測値Idc,Iqcを演算する。予測されたdq軸電流予測値Idc,Iqcは、異常判定部37に出力される。
異常判定部37は、dq軸電流ゼロクロス検出部32,33から検出フラグFd,Fqが出力された場合、回転角センサ12から読み込んだモータ10の電気角θに基づいて、故障検出を行う。具体的には、図3,4で説明したように、異常判定部34は、検出フラグFd,Fqの出力に対応する電気角θが、電流ベクトル軌跡がd軸あるいはq軸と直交する時の電気角であるか否かを判定する。これにより、異常判定部34は、故障の発生と、故障箇所とを特定する。ここで、異常判定部34は、図6に示すように、故障部位を特定するために電気角の一覧を保持しており、当該一覧に基づいて、故障検出を行う。
また、本実施形態において、異常判定部37は、dq軸電流予測値Idc,Iqcの絶対値が閾値εよりも小さい場合には、故障判定を実施しない。すなわち、異常判定部37は、dq軸電流予測値Idc,Iqcが閾値ε以上の時に、上述した手法により故障検出を行う。
このように本実施形態において、制御装置30は、モータ10に要求されるトルク指令から特定されるd軸電流指令値Id*およびq軸電流指令値Iq*に基づいて、インバータ20の非故障時におけるモータ10のd軸電流およびq軸電流をd軸電流予測値Idc,Iqcとして予測する(予測手段)。この場合、異常判定部34は、d軸電流予測値Idcまたはq軸電流予測値Iqcがゼロ状態の場合には、故障検出を行わない。
かかる構成によれば、dq軸電流予測値Idc,Iqcがゼロ近辺の場合は、故障検出をマスクするため、インバータ20が正常な状態においてdq軸電流Id,Iqがゼロ近傍になる時に故障と誤検出するのを抑制することができる。例えば、モータ10を力行状態から回生状態に変更するためにトルクを正から負にする時などには、dq軸電流Id,Iqは、インバータ20に故障が発生していなくても過渡的にゼロ近傍の値をとることがある。このdq軸電流Id,Iqがゼロ近傍になる時の電気角θが図6に示す角度と重なった場合には、故障と誤検出する可能性がある。しかしながら、本実施形態によれば、このような不都合を生じることなく、有効に故障検出を行うことができる。
なお、本実施形態形態では、一次ローパスフィルタでdq軸電流目標値Id*,Iq*からdq軸電流予測値Idc,Iqcを求めたが、予測手法はこれに限定されるものではなく、様々な手法を用いることが可能である。
なお、上述した各実施形態では、モータ10の正回転の場合について述べたが、モータ10が逆回転する場合でも、同様の考え方で故障発生と故障箇所との検出が可能である。また、上述した各実施形態では、永久磁石同期電動機と三相インバータとにおける故障検出について述べたが、本発明はこれに限定されるものではなく、多相のインバータや他の交流モータ(巻線型同期モータ、誘導モータなど)の組み合わせついても同様の構成で故障を検出することができる。
10…モータ
11…電流センサ
12…回転角センサ
20…インバータ
21…バッテリ
22…半導体スイッチ
23…還流用ダイオード
30…制御装置
31…三相二相変換部
32…d軸電流ゼロクロス検出部
33…q軸電流ゼロクロス検出部
34…異常判定部
35…電流目標値生成部
36…電流予測部
37…異常判定部

Claims (4)

  1. 多相の交流電力により駆動する電動機を制御する電動機制御システムにおいて、
    電源の正極側に接続される上アームと前記電源の負極側に接続される下アームとが直列接続された回路を前記電動機の各相に対応して備えて、前記電源からの直流電力を相毎の交流電力に変換して前記電動機に出力する電力変換手段と、
    前記電動機の回転角を検出する回転角検出手段と、
    前記電動機の各相の相電流を検出する相電流検出手段と、
    前記電流検出手段によって検出される前記各相の相電流に基づいて、前記電動機のd軸電流およびq軸電流をそれぞれ検出するdq軸電流検出手段と、
    前記dq軸電流検出手段によって検出されるd軸電流またはq軸電流がゼロ状態となることを検出するゼロ状態検出手段と、
    前記ゼロ状態検出手段によってゼロ状態が検出された場合に、前記回転角検出手段によって検出された前記電動機の回転角に基づいて、前記電力変換手段における故障箇所を特定する故障検出を行う特定手段と
    を有することを特徴とする電動機制御システム。
  2. 前記特定手段は、d軸電流またはq軸電流がゼロ状態となった場合における前記電動機の回転角と故障箇所との対応関係を規定したマップを参照し、前記電力変換手段における故障箇所を特定することを特徴とする請求項1に記載された電動機制御システム。
  3. 前記ゼロ状態検出手段は、前記dq軸電流検出手段によって検出されるd軸電流またはq軸電流の絶対値が、前記ゼロ状態を判定する所定の判定閾値よりも小さい場合に、前記ゼロ状態を検出し、
    前記特定手段は、前記マップに記載される前記電動機の回転角を含む所定角度範囲に、前記回転角検出手段によって検出される前記電動機の回転角が含まれる場合に、前記マップにおいて対応する故障箇所を特定することを特徴とする請求項2に記載された電動機制御システム。
  4. 前記電動機に要求されるトルク指令から特定されるd軸電流指令値およびq軸電流指令値に基づいて、前記電力変換手段の非故障時における電動機のd軸電流およびq軸電流を予測する予測手段をさらに有し、
    前記特定手段は、前記予測手段によって予測される前記電動機のd軸電流またはq軸電流がゼロ状態の場合には、前記故障検出を行わないことを特定する請求項1から3のいずれかに記載された電動機制御システム。
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