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JP5367351B2 - ヒンジキャップ - Google Patents

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JP5367351B2 JP2008304674A JP2008304674A JP5367351B2 JP 5367351 B2 JP5367351 B2 JP 5367351B2 JP 2008304674 A JP2008304674 A JP 2008304674A JP 2008304674 A JP2008304674 A JP 2008304674A JP 5367351 B2 JP5367351 B2 JP 5367351B2
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Description

本発明は、ヒンジキャップ、とくに、廃棄時に、容器から簡単に分別できるヒンジキャップに関するものである。
内容液を充填した容器の口筒部に取着するヒンジキャップにおいて、内容液を全て使用した後に、上蓋をキャップ本体に対して引下げた後、上蓋を引張り、キャップ本体の一部を切断し、変形させることによって、容器とヒンジキャップを簡単に分別廃棄できるヒンジキャップは、従来より知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−205955
しかしながら、上記特許文献1記載のヒンジキャップでは、キャップ本体(1)に対して、外筒(2)を引き裂き可能としているが、キャップ本体(1)のスカート部上端と外筒上端との間に、破断可能な橋絡部(14a)が複数個等間隔に配置され、その下方では、スカート部外面と外筒内面とを切断面により密着させるようにしている。
外筒(2)の分別にあたっては、上蓋を引き廻して切断可能な橋絡部(14a)を切断することによって、外筒(2)を引き裂いているので、切断が橋絡部毎に順次行われ、引き裂きがスムーズにできないという問題があった。
そしてまた、ヒンジキャップの成形にあたっては、キャップ本体の外筒(2)上蓋を射出成形等により一体成形した後、下方からカッター等で切り込みを入れて橋絡部を除く部分を分離させる後加工を施すことによって成形している。
したがって、キャップ本体と外筒との構造は複雑であり、また、後加工も簡単でないので、生産コストが高くなるという問題があった。
さらにまた、使用中に注出筒から内容液がスカート部上面、外筒上面にこぼれるようなことがあると、橋絡部の下方の溝内に溜まるという問題があった。
本発明は、上記問題を解決することを課題とし、キャップ本体の外筒と、外周壁の上面を薄肉の上壁で連設し、外周壁を簡単に引き裂き、キャップの分別廃棄が容易にできるヒンジキャップを提供することを目的とする。
本発明は、上記の課題を解決するため、ヒンジキャップとして、容器の口筒部に取着されるキャップ本体と上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、キャップ本体は、注出筒と、容器の口筒部に装着される係合筒部と、係合筒部の外側に連設され、外周上端の所定の位置にヒンジが連設される外周壁部とを具え、係合筒部は、リング状の上壁と、上壁の内周縁に外周上端が連設された内筒と、上壁の外周縁に内周上端が連設され、内周が容器の口筒部の外周に係合する外筒とを具え、外筒と外周壁部との間には、ヒンジの連設部に対して左右いずれかにずれた位置に相互を連結する連結部と、連結部を除く相互の上端を連結する切断可能な薄肉上壁が設けられており、外周壁部の内周には、連結部のヒンジ側の端部に、外周を薄肉に形成し、外周壁部を縦方向に破断可能とする縦弱化部が形成され、該縦弱化部に続いて上壁から下端まで貫通し周方向に延びる窓部が形成されていることを特徴とする構成を採用する。
ヒンジキャップの実施例として、外筒の内周に、連結部のヒンジ反対側の側端に対応する位置で、下端に設けた係合突起が切り欠いて薄肉に形成され、外筒を縦方向に破断可能とする縦弱化部が設けられていることを特徴とする構成を採用する。
容器の口筒部に取着されるキャップ本体と上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、キャップ本体は、注出筒と、容器の口筒部に装着される係合筒部と、係合筒部の外側に連設され、外周上端の所定の位置にヒンジが連設される外周壁部を具え、係合筒部の外筒と外周壁部との間に、相互を連結する連結部と、相互の上端を連結する切断可能な薄肉上壁が設けられているので、外周壁部の切り裂きが容易、かつスムーズに行われる。
また、外筒の内周に、連結部のヒンジ反対側の側端に対応する位置に、薄肉に形成され、外筒を縦方向に破断可能とする縦弱化部が設けられているので、外筒を引張った際に、該縦弱化部を切断し、それ程強く外周壁部を引張らなくても、外筒の変形を大きくすることができ、容器とヒンジキャップを簡単に分別廃棄できる。
次に、本発明のヒンジキャップについて、図面を参照して説明する。
図1において、Aは容器の口筒部に取着されるキャップ本体、Bはキャップ本体AにヒンジCを介して取着された上蓋である。
キャップ本体Aは、注出筒1と、注出筒1の外側に連設され、容器の口筒部に装着される係合筒部2と、係合筒部2の外側に連設され、外周上端の所定の位置にヒンジCが連設される外周壁部3とを具えている。
注出筒1の内周下部には、隔壁4が設けられており、隔壁4には、プルリングを具え、注出口を開口する除去部5が設けられている。
係合筒部2は、注出筒1外周に連設されるリング状の上壁6と、上壁6の下面に垂設された内筒7と、上壁6の外周縁に内周上端が連設された外筒8と、上壁6の上部に立設され、上蓋Bと係合する蓋係合部9とからなっている。
図1(b)に示すキャップ本体Aの下面図において、ヒンジCの反対側を前側として、外筒8の外周のヒンジC側には、ヒンジCに対して左側(図では上方)にずれた位置に、外筒8外周面と外周壁部3内周面とを連結する連結部10が設けられている。
連結部10の両側は、ヒンジC側の側端10aと、その反対側の側端10bとなっている。
外筒8の内周下端には、取着時に、容器の口筒部の外周に係合する係合突部11が設けられている。
外筒8の連結部10の側端10bに対応する位置には、係合突部11を切欠いて薄肉に形成され、外筒8を縦方向に破断可能とする縦弱化部12が形成されている。
連結部10の側端10a側には、外周壁3を切欠いて薄肉に形成され、外周壁部3を縦方向に破断可能とする縦弱化部13が形成されている。
外周壁部3内周と外筒8外周との上端には、連結部10の側端10a付近に窓部14を形成して周方向に側端10bまで延びる切断可能な薄肉上壁15が設けられており、外周壁部3の上面と連結部10の上面とともに、窓部14を設けた平坦な上面が形成されている。
外周壁部3の内面には、引張り時の滑り止めのために、適当な位置の数個所に、細い凸条、または凹溝によって形成された一定長さの滑り止め面が配設してもよい。
上蓋Bは、頂壁20と、頂壁20下面に垂設され、キャップ本体Aの注出筒1と係合する内筒21と、頂壁20の周縁に垂設される外周壁22とを具えており、外周壁22の内周下部には、キャップ本体Aの係合筒部2の蓋係合部9と係合する係合部23が設けられている。
次に、本発明のヒンジキャップの作用効果について説明する。
本発明は、上蓋Bの内筒21および外周壁22の係合部23と、キャップ本体Aの注出筒1および係合筒部2の蓋係合部9とを係合させて閉蓋した後、内容液を充填した容器の口筒部に、閉蓋したヒンジキャップを上方から打栓する。
打栓時には、キャップ本体Aの係合筒部2の内筒7外周と、外筒8の内周により、容器の口筒部を挟持するとともに、キャップ本体Aの係合突部11が、容器の口筒部外周と係合し、キャップ本体Aの抜け落ちを防止して容器の口筒部に装着される。
内容液を全て使用した後、ヒンジキャップを容器から取外して分別廃棄する際には、まず、上蓋Bを開蓋した後、上蓋Bを手指等で把持し、後側下方に引張る。
上蓋Bを引張ると、ヒンジCを介して、キャップ本体Aの外周壁部3のヒンジC連設部に力が掛かり、縦弱化部13が切断される。
縦弱化部13が切断されると、図2に示すように、上蓋Bを引張る力を、ヒンジCを介して、右周方向に変更し、外周壁部3と外筒8との間の薄肉上壁15を窓部14側端部から切断していく。
次いで、上蓋Bを右周方向に回転させるように引張ると、薄肉上壁15が切断され、外周壁部3が縦弱化部13の切断部を端部として外筒8から離れ、帯状に連なる。
さらに、外周壁部3を引張ると、図3に示すように、薄肉上壁15の切断は、連結部10の側端10bに達し、連結部10を介して、係合筒部2外筒8の連結部10連設部付近が引張られ、外筒8を変形させることができる。
その際、外周壁部3の内面に滑り止め面がある場合には、手指が滑ることはなく、確実に引張ることができる。
そして、外筒8の連結部10の連設部付近が引張られると、縦弱化部12が下端から切断され、その切断部付近からの外筒8の変形を大きくすることができる。
外筒8が変形されると、係合突部11と容器の口筒部外周との係合が外れていくとともに、外筒8と容器の口筒部外周との係合も外れていき、最後に、外周壁部3を連結部10とともに上に引張ると、キャップ本体Aを簡単に容器の口筒部から外して分別廃棄することができる。
本発明のヒンジキャップは、外周壁部3内周と外筒8外周との間の薄肉上壁15と、外周壁部3の上面と連結部10の上面により、窓部14を設けた平坦な上面が形成されているので、外周壁部3と外筒8との間に、液がこぼれて落ちることを防止することもできる。
また、窓部14が設けられているので、薄肉上壁15を切り裂く際の案内となる。
上記実施形態では、キャップ本体Aの連結部10を、ヒンジCに対して左側にずれた位置に配設したが、連結部をヒンジCに対して右側にずれた位置に配設し、連結部に関連する縦弱化部の構成を、実施形態とは反対側に形成するようにしてもよい。
本発明は、ヒンジキャップにおいて、上蓋を引張ることによって、簡単にヒンジキャップを容器口部から取外して分別廃棄することができるので、各種の内容液の容器の分別廃棄可能のヒンジキャップとして、広く利用することができる。
本発明ヒンジキャップの説明図で、(a)は断面側面図、(b)は下面図である。 外周壁部の縦弱化部の切断直後の状況を説明する下面図である 係合筒部の外筒の縦弱化部の切断後の状態を説明する下面図である。
符号の説明
A キャップ本体
B 上蓋
C ヒンジ
1 注出筒
2 係合筒部
3 外周壁部
4 隔壁
5 除去部
6 上壁
7、21 内筒
8 外筒
9 蓋係合部
10 連結部
10a、10b 側端
11 係合突部
12、13 縦弱化部
14 窓部
15 薄肉上壁
20 頂壁
22 外周壁
23 係合部

Claims (2)

  1. 容器の口筒部に取着されるキャップ本体と上蓋とからなるヒンジキャップにおいて、
    キャップ本体は、注出筒と、容器の口筒部に装着される係合筒部と、係合筒部の外側に連設され、外周上端の所定の位置にヒンジが連設される外周壁部とを具え、
    係合筒部は、リング状の上壁と、上壁の内周縁に外周上端が連設された内筒と、上壁の外周縁に内周上端が連設され、内周が容器の口筒部の外周に係合する外筒とを具え、
    外筒と外周壁部との間には、ヒンジの連設部に対して左右いずれかにずれた位置に相互を連結する連結部と、連結部を除く相互の上端を連結する切断可能な薄肉上壁が設けられており、
    外周壁部の内周には、連結部のヒンジ側の端部に、外周を薄肉に形成し、外周壁部を縦方向に破断可能とする縦弱化部が形成され、該縦弱化部に続いて上壁から下端まで貫通し周方向に延びる窓部が形成されていることを特徴とするヒンジキャップ。
  2. 外筒の内周に、連結部のヒンジ反対側の側端に対応する位置で、下端に設けた係合突起が切り欠いて薄肉に形成され、外筒を縦方向に破断可能とする縦弱化部が設けられていることを特徴とする請求項1記載のヒンジキャップ。
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