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JP5363269B2 - ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計 - Google Patents

ステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計 Download PDF

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JP5363269B2
JP5363269B2 JP2009244871A JP2009244871A JP5363269B2 JP 5363269 B2 JP5363269 B2 JP 5363269B2 JP 2009244871 A JP2009244871 A JP 2009244871A JP 2009244871 A JP2009244871 A JP 2009244871A JP 5363269 B2 JP5363269 B2 JP 5363269B2
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Description

本発明は、ステッピングモータ制御回路及び前記ステッピングモータ制御回路を用いたアナログ電子時計に関する。
従来から、ロータ収容孔及びロータの停止位置を決める位置決め部を有するステータと、前記ロータ収容孔内に配設されたロータと、コイルとを有し、前記コイルに交番信号を供給して前記ステータに磁束を発生させることによって前記ロータを回転させると共に、前記位置決め部に対応する位置に前記ロータを停止するようにしたステッピングモータがアナログ電子時計等に使用されている。
前記ステッピングモータの制御方式として、ステッピングモータを主駆動パルスによって駆動した際に、前記ステッピングモータに生じる誘起電圧に対応する誘起信号を検出することによって回転したか否かを検出し、回転したか否かに応じて、パルス幅の異なる主駆動パルスに変更して駆動する、あるいは、主駆動パルスよりもパルス幅の大きい補正駆動パルスによって強制的に回転させる補正駆動方式が使用されている(例えば、特許文献1参照)。
また、特許文献2では、前記ステッピングモータの回転を検出する際に、誘起信号の検出に加え、検出時刻を基準時間と比較判別する手段を設け、主駆動パルスP11でステッピングモータを回転駆動した後、誘起信号が所定の基準しきい電圧Vcompを下回ると補正駆動パルスP2を出力し、次の主駆動パルスP1は前記主駆動パルスP11よりエネルギの大きい主駆動パルスP12に変更して駆動する。主駆動パルスP12で回転したときの検出時刻が基準時間より早いと、主駆動パルスP12から主駆動パルスP11に変更することによって、駆動時の負荷に応じた主駆動パルスP1で回転し、消費電流を低減している。
しかしながら、ロータの自由振動による誘起信号のピーク発生時刻は、輪列負荷変動の影響を受け、時間の経過に比例してピーク電圧のばらつきが大きくなるという問題がある。
また、個々のムーブメントにも負荷のばらつきが存在するため、誘起信号のピーク発生時刻に基づいて安定した駆動パルス制御を行うことが難しいという問題がある。
特公昭61−15385号公報 WO2005/119377号公報
本発明は、前記問題点に鑑み成されたもので、負荷の変動やばらつきの影響を受けずに正確な回転検出を行うことにより、安定な駆動パルス制御を行うことを課題としている。
本発明によれば、ステッピングモータのロータの回転によって発生する誘起信号を検出し、前記誘起信号が所定の検出区間内において所定の基準しきい電圧を超えたか否かによって、前記ステッピングモータの回転状況を検出する回転検出手段と、前記回転検出手段による検出結果に応じて、相互にエネルギの相違する複数の主駆動パルスのいずれか又は、前記各主駆動パルスよりもエネルギの大きい補正駆動パルスによって前記ステッピングモータを駆動制御する制御手段を備えて成り、前記検出区間を、主駆動パルスによる駆動直後の第1区間、前記第1区間よりも後の第2区間及び前記第2区間よりも後の第3区間に区分し、通常負荷よりも小さい負荷増の状態(負荷小)において、前記第1区間は第2象限において前記ロータの回転状況を判定する区間、前記第2区間及び第3区間は前記第3象限において前記ロータの回転状況を判定する区間であり、前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える誘起信号を前記第1区間及び第3区間の少なくとも一方において検出せず且つ前記第2区間において検出したときは、前記主駆動パルスをエネルギの大きい主駆動パルスに変更することを特徴とするステッピングモータ制御回路が提供される。
制御手段は、回転検出手段が基準しきい電圧を超える誘起信号を第2区間において検出したときは、主駆動パルスをエネルギの大きい主駆動パルスに変更する。
ここで、前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える誘起信号を第2区間において検出した場合に、前記基準しきい電圧を超える誘起信号を前記第3区間において検出したときは、補正駆動パルスによる駆動を行うことなく前記主駆動パルスをエネルギの大きい主駆動パルスに変更するように構成してもよい。
また、前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える誘起信号を前記第3区間において検出しない場合、補正駆動パルスによる駆動を行った後に前記主駆動パルスをエネルギの大きい主駆動パルスに変更するように構成してもよい。
また、前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える誘起信号を、少なくとも前記第1区間及び第3区間において検出した場合、前記主駆動パルスを変更しないように構成してもよい。
また、前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える誘起信号を前記第3区間のみにおいて1回又は所定回数連続して検出した場合、主駆動パルスをエネルギの小さい主駆動パルスに変更するように構成してもよい。
また、前記制御手段は、駆動した主駆動パルスが最大のエネルギであった場合には、補正駆動パルスによって駆動した後、主駆動パルスを所定量エネルギの小さい主駆動パルスに変更するように構成してもよい。
また、前記制御手段は、補正駆動パルスによって駆動した後、主駆動パルスを最小エネルギの主駆動パルスに変更するように構成してもよい。
また、前記制御手段は、駆動した主駆動パルスが最大のエネルギであった場合には、補正駆動パルスによって駆動した後、主駆動パルスを変更しないように構成してもよい。
また、前記主駆動パルスの駆動開始時点から前記回転検出手段による回転状況検出開始時点までの期間は、駆動する主駆動パルスのエネルギが異なる場合でも一定期間に設定され、前記制御手段は、パルス幅を変えることによって前記主駆動パルスのエネルギを変えるように構成してもよい。
また、本発明によれば、時刻針を回転駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータを制御するステッピングモータ制御回路とを有するアナログ電子時計において、前記ステッピングモータ制御回路として、請求項1乃至8のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路を用いたことを特徴とするアナログ電子時計が提供される。
本発明に係るステッピングモータ制御回路によれば、主駆動パルス遮断直後の負荷変動が小さな初期の回転検出区間に発生した誘起信号に基づいて駆動パルス制御を行うことにより、負荷の変動やばらつきの影響を受けずに正確な回転検出を行って駆動パルス制御の安定性を実現でき、過剰なパルスアップ制御の発生を抑制して消費電流の低減を図ることが可能になる。
また、パルスダウン制御のばらつきが減少することで、非回転となる可能性を持った主駆動パルスにパルスダウンしないように制御することが可能になるため、回転動作を安定させることが可能になり又、設計自由度の向上につながるという効果を奏する。
また、本発明に係るアナログ電子時計によれば、過剰なパルスアップ制御の発生を抑制して消費電流の低減を図ることが可能になる。また、非回転となる可能性をもった主駆動パルスにランクダウンしないようにすることが可能になり、正確な計時動作を行うことが可能になるという効果を奏する。
本発明の実施の形態に係るアナログ電子時計のブロック図である。 本発明の実施の形態に係るアナログ電子時計に使用するステッピングモータの構成図である。 本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明するためのタイミング図である。 本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明する判定チャートである。 本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を示すフローチャートである。 本発明の更に他の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を示すフローチャートである。 本発明の更に他の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を示すフローチャートである。 本発明の各実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を説明するためのタイミング図である。
図1は、本発明の実施の形態に係るモータ制御回路を用いたアナログ電子時計のブロック図で、アナログ電子腕時計の例を示している。
本実施の形態の概要を説明すると、ステッピングモータの回転による誘起信号は、駆動パルスが遮断された後のロータ振動によって発生する。駆動パルス遮断直後の初期振動の回転検出区間T1a、T1bにおいて誘起信号が発生するタイミングは、余力のない回転駆動(ほとんど停止)からある程度の駆動余裕のある領域に限られ、十分に回転余力がある場合には発生しない特徴がある。
かかる特徴を踏まえて、駆動パルス遮断直後の負荷変動(例えば輪列負荷変動)が小さな回転検出区間T1a、T1b内で生じた誘起信号に基づいてパルス制御を行うことで、制御の安定性を実現させる。
例えば、回転検出区間T1a内に所定の基準しきい電圧を超える誘起信号が発生した場合、回転余力が減少してきたと判別し、主駆動パルスを変更せず維持することでエネルギの小さな主駆動パルスに変更しない。また、回転検出区間T1b内に前記基準しきい電圧を超える誘起信号が発生した場合、更に回転余力が減少し止まる寸前と判別し、補正駆動パルスP2を出力せずに、エネルギの大きな主駆動パルスに変更する。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1において、アナログ電子時計は、所定周波数の信号を発生する発振回路101、発振回路101で発生した信号を分周して計時の基準となる時計信号を発生する分周回路102、電子時計を構成する各電子回路要素の制御や駆動パルスの変更制御等の制御を行う制御回路103、制御回路103からの制御信号に基づいてモータ回転駆動用の駆動パルスを選択し出力する駆動パルス選択回路104、駆動パルス選択回路104からの駆動パルスによって回転駆動されるステッピングモータ105、ステッピングモータ105によって回転駆動され時刻を表示するための時刻針(図1の例では時針107、分針108、秒針109の3種類)を有するアナログ表示部106、ステッピングモータ105から回転状況を表す誘起信号を所定の検出区間において検出する回転検出回路110、ステッピングモータ105が回転したことを示す誘起信号を回転検出回路110が検出する時刻と検出した区間とを比較して、前記誘起信号がどの区間において検出されたのかを判別する検出区間判別回路111を有している。尚、後述するように、ステッピングモータ105が回転したか否かを検出する検出区間は3つの区間に区分けしている。
回転検出回路110は、前記特許文献1に記載された回転検出回路と同様の構成のものであり、ステッピングモータ105回転駆動後の自由振動によって発生する誘起信号のレベルを判定し、所定レベルを超える誘起信号が検出された区間の組み合わせによって回転及び非回転の判定や駆動パルス変更制御を行うことができるように基準しきい電圧Vcompは設定されている。
尚、発振回路101及び分周回路102は信号発生手段を構成し、アナログ表示部106は時刻表示手段を構成している。回転検出回路110は回転検出手段を構成し、制御回路103、駆動パルス選択回路104及び検出区間判別回路111は制御手段を構成している。
図2は、本発明の実施の形態に使用するステッピングモータ105の構成図で、アナログ電子時計で一般に用いられている時計用ステッピングモータの例を示している。
図2において、ステッピングモータ105は、ロータ収容用貫通孔203を有するステータ201、ロータ収容用貫通孔203に回転可能に配設されたロータ202、ステータ201と接合された磁心208、磁心208に巻回されたコイル209を備えている。ステッピングモータ105をアナログ電子時計に用いる場合には、ステータ201及び磁心208はネジ又はカシメ(図示せず)によって地板(図示せず)に固定され、互いに接合される。コイル209は、第1端子OUT1、第2端子OUT2を有している。
ロータ202は、2極(S極及びN極)に着磁されている。磁性材料によって形成されたステータ201の外端部には、ロータ収容用貫通孔203を挟んで対向する位置に複数(本実施の形態では2個)の切り欠き部(外ノッチ)206、207が設けられている。各外ノッチ206、207とロータ収容用貫通孔203間には可飽和部210、211が設けられている。
可飽和部210、211は、ロータ202の磁束によっては磁気飽和せず、コイル209が励磁されたときに磁気飽和して磁気抵抗が大きくなるように構成されている。ロータ収容用貫通孔203は、輪郭が円形の貫通孔の対向部分に複数(本実施の形態では2つ)の半月状の切り欠き部(内ノッチ)204、205を一体形成した円孔形状に構成されている。
切り欠き部204、205は、ロータ202の停止位置を決めるための位置決め部を構成している。コイル209が励磁されていない状態では、ロータ202は、図2に示すように前記位置決め部に対応する位置、換言すれば、ロータ202の磁極軸が、切り欠き部204、205を結ぶ線分と直交するような位置(ステータ201に流れる磁束の方向Xと角度θ0をなす位置)に安定して停止している。
いま、駆動パルス選択回路104から矩形波の駆動パルスをコイル209の端子OUT1、OUT2間に供給して(例えば、第1端子OUT1側を正極、第2端子OUT2側を負極)、図2の矢印方向に電流iを流すと、ステータ201には破線矢印方向に磁束が発生する。これにより、可飽和部210、211が飽和して磁気抵抗が大きくなり、その後、ステータ201に生じた磁極とロータ202の磁極との相互作用によって、ロータ202は図2の矢印方向に180度回転し、角度θ1位置で安定的に停止する。
次に、駆動パルス選択回路104から、逆極性の矩形波の駆動パルスをコイル209の端子OUT1、OUT2に供給して(前記駆動とは逆極性となるように、第1端子OUT1側を負極、第2端子OUT2側を正極)、図2の反矢印方向に電流を流すと、ステータ201には反破線矢印方向に磁束が発生する。これにより、可飽和部210、211が先ず飽和し、その後、ステータ201に生じた磁極とロータ202の磁極との相互作用によって、ロータ202は前記と同一方向に180度回転し、角度θ0位置で安定的に停止する。
以後、このように、コイル209に対して極性の異なる信号(交番信号)を供給することによって、前記動作が繰り返し行われて、ロータ202を180度ずつ矢印方向に連続的に回転させることができるように構成されている。尚、本実施の形態では、駆動パルスとして、後述するように、相互にエネルギの異なる複数の主駆動パルスP10〜P1m及び補正駆動パルスP2を用いている。
図3は、本実施の形態において、主駆動パルスP1及び補正駆動パルスP2によってステッピングモータ105を駆動した場合のタイミング図で、負荷の大きさとロータ202の回転位置をあわせて示している。
図3において、P1はロータ202が主駆動パルスP1によって回転駆動される位置をも表し、a〜eは主駆動パルスP1の駆動停止後の自由振動によるロータ202の回転位置を表している。
ロータ202を中心として、回転によってロータ202の主磁極が位置する空間領域を第1象限I〜第4象限IVに区分した場合、通常駆動する負荷(通常負荷)よりも負荷増が小さい状態(負荷小)において、第1区間T1aは第2象限IIにおいてロータ202の回転状況を判定する区間、第2区間T1b及び第3区間T2は第3象限IIIにおいてロータ202の回転状況を判定する区間である。
Vcompはステッピングモータ105で発生する誘起信号の電圧レベルを判定する基準しきい電圧であり、ステッピングモータ105が回転した場合等のようにロータ202が一定の大きい動作を行った場合には誘起信号が基準しきい電圧Vcompを超え、回転しない場合等のようにロータ202が一定の大きい動作を行わない場合には誘起信号が基準しきい電圧Vcompを超えないように基準しきい電圧Vcompは設定されている。
また、主駆動パルスP1による駆動直後の所定時間を第1区間T1a、第1区間T1aよりも後の所定時間を第2区間T1b、第2区間よりも後の所定時間を第3区間T2としている。このように、主駆動パルスP1による駆動直後から始まる検出区間全体を複数の区間(本実施の形態では3つの区間T1a〜T2)に区分している。
尚、本実施の形態では、誘起信号を検出しない期間であるマスク区間は設けていない。
詳細は後述するが、本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路は、図2において、負荷小の状態において、領域aで生じた誘起電圧に対応する誘起信号は第1区間T1aにおいて検出され、領域cで生じた誘起信号は第3区間において検出され、領域bで生じた誘起信号は第2区間T1b及び第3区間T2にまたがって逆極性で検出される。
ステッピングモータ105が回転した場合には、第3区間T2において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号が発生する。
負荷の大きさに比べて駆動エネルギが大きい回転の場合、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号は、第1区間T1a及び第2区間T1bのいずれにおいても発生しない(図3の「通常負荷」の状態)。この場合、駆動エネルギが大きすぎると判定して、主駆動パルスP1をエネルギの小さい主駆動パルスP1に1ランクダウンするようにしている(パルスダウン)。
負荷の大きさに比べて駆動エネルギが適正な回転の場合、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号は、第1区間T1aでは発生し、第2区間T1bでは発生する場合と発生しない場合とがある(図3の「負荷小」の状態)。この場合、駆動エネルギは適正と判定して、主駆動パルスP1を変更しないようにしている(維持)。
負荷の大きさに比べて駆動エネルギに余裕がない回転の場合、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号は、第1区間T1aでは発生しないで、第2区間T1bでは発生する(図3の「負荷大」の状態)。
上記いずれの場合も、ステッピングモータ105が回転しているため、第3区間T2において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号が発生する。
一方、ステッピングモータ105が回転しない場合には、第3区間T2においては基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号は発生せず、第1区間T1a、第2区間T1bにおいては、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号が発生する場合もあれば発生しない場合もある(図3の「非回転」の状態)。尚、非回転の場合には補正駆動パルスP2によって駆動する。
即ち、図4の判定チャートに示すように、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号が区間T2のみにおいて検出された場合、駆動エネルギに余裕がある回転と判定し、主駆動パルスP1を1ランクダウンする。
基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号が区間T1a〜T2の全て、又は、区間T1a及びT2のみ(少なくとも区間T1a及びT2)において検出された場合、駆動エネルギをランクダウンする余裕がない回転と判定し、主駆動パルスP1を変更せずに現状を維持する。
基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号が区間T1b及びT2においてのみ検出された場合、駆動エネルギがぎりぎりの回転と判定し、補正駆動パルスP2による駆動は行わずに、主駆動パルスP1を1ランクアップする。
また、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号が区間T2において検出されなかった場合には非回転と判定し、補正駆動パルスP2によって駆動した後、主駆動パルスP1を1ランクアップする。
図5は、本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を示すフローチャートであり、主として制御回路103の処理を示すフローチャートである。
以下、図1〜図5を参照して、本発明の実施の形態に係るステッピングモータ制御回路及びアナログ電子時計の動作を詳細に説明する。
図1において、発振回路101は所定周波数の基準クロック信号を発生し、分周回路102は発振回路101で発生した前記信号を分周して計時の基準となる時計信号を発生し、制御回路103に出力する。
制御回路103は、前記時間信号を計数して計時動作を行い、先ず主駆動パルスP1nのランクn及び回数Nを0にして(図5のステップS501)、最小パルス幅の主駆動パルスP10でステッピングモータ105を回転駆動するように制御信号を出力する(ステップS502、S503)。
駆動パルス選択回路104は、制御回路103からの制御信号に応答して、主駆動パルスP10によってステッピングモータ105を回転駆動する。ステッピングモータ105は主駆動パルスP10によって回転駆動されて、時刻針107〜109を回転駆動する。これにより、ステッピングモータ105が正常に回転した場合には、表示部106では、時刻針107〜109によって現在時刻が随時表示される。
制御回路103は、回転検出回路110が所定の基準しきい電圧Vcompを超えるステッピングモータ105の誘起信号VRsを検出したか否かの判定、及び、検出区間判別回路111が前記誘起信号VRsの検出時刻tは区間T1a内と判定したか否かの判定を行って、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを区間T1a内で検出していないと判定した場合には(ステップS504)、前記同様にして、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを区間T1b内で検出したか否かを判定する(ステップS505)。
制御回路103は、処理ステップS505において、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを区間T1b内で検出していないと判定した場合、前記同様にして、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを区間T2内で検出したか否かを判定する(ステップS506)。
制御回路103は、処理ステップS506において、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを区間T2内で検出していないと判定した場合、このときは非回転であり、補正駆動パルスP2によってステッピングモータ105を駆動した後(ステップS514)、当該主駆動パルスP1のランクnが最大ランクmでない場合には主駆動パルスP1を1ランクアップして主駆動パルスP1(n+1)に変更し、次回の駆動はこの主駆動パルスP1(n+1)によって駆動する(ステップS513、S515)。
制御回路103は、処理ステップS513において、当該主駆動パルスP1のランクnが最大ランクmの場合には、次回最大エネルギの主駆動パルスP1mで駆動しても回転できないと判定して省電力化のために、主駆動パルスP1を所定量エネルギの小さい主駆動パルスP1(n−a)に変更し、次回の駆動はこの主駆動パルスP1(n−a)によって駆動する(ステップS512)。尚、このとき、大きな省電力効果を得るために、最小エネルギの主駆動パルスP10に変更するようにしてもよい。
制御回路103は、処理ステップS505において、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを区間T1b内で検出したと判定した場合、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを区間T2内で検出したか否かを判定する(ステップS518)。
制御回路103は、処理ステップS518において、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを区間T2内で検出していないと判定した場合には処理ステップS514に移行する。
制御回路103は、処理ステップS518において、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを区間T2内で検出したと判定した場合、当該主駆動パルスP1のランクnが最大ランクmでないときには処理ステップS515に移行し、当該主駆動パルスP1のランクnが最大ランクmのときにはランクアップできないため、主駆動パルスP1は変更せずに処理ステップS502に戻る(ステップS516、S517)。
制御回路103は、処理ステップS504において、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを区間T1a内で検出したと判定した場合、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを区間T1b内で検出したか否かを判定する(ステップS521)。
制御回路103は、処理ステップS521において、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを区間T1b内で検出していないと判定した場合、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを区間T2内で検出していないと判定したときは処理ステップS514へ移行し、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを区間T2内で検出したと判定したときは処理ステップS517へ移行する(ステップS519)。
制御回路103は、処理ステップS521において、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを区間T1b内で検出したと判定した場合、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを区間T2内で検出したと判定したときは処理ステップS517に移行し、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを区間T2内で検出していないと判定したときは処理ステップS514へ移行する(ステップS520)。
一方、制御回路103は、処理ステップS506において、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを区間T2内で検出したと判定した場合、主駆動パルスP1のランクnが最低ランク0のときにはランクダウンはできないため、主駆動パルスP1は変更せずに次回の駆動はこの主駆動パルスP1によって行う(ステップS507、S511)。
制御回路103は、処理ステップS507において、ランクnが0でない場合、回数Nに1加算する(ステップS508)。回数Nが所定数(本実施の形態では160)になった場合、主駆動パルスP1のランクnを1ランク下げて(n−1)にすると共に回数Nを0にリセットして処理ステップS502へ戻る(ステップS510)。即ち、処理ステップS504から処理ステップS505、S506〜S509に至る処理が所定回数連続して行われた場合に主駆動パルスを1ランクダウンする。
制御回路103は、処理ステップS509において、回数Nが所定回数でない場合には処理ステップS511に移行してランク変更は行わない。
以上述べたように、本実施の形態に係るモータ制御回路によれば、通常負荷に小さい負荷増分を加えた負荷状態(負荷小)において、第1区間T1aは第2象限IIにおいてロータ202の回転状況を判定する区間、第2区間T1b及び第3区間T2は第3象限IIIにおいてロータ202の回転状況を判定する区間とし、基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを第1区間T1a及び第3区間T2の少なくとも一方において検出せず且つ第2区間T1bにおいて検出したときは、主駆動パルスP1をエネルギの大きい主駆動パルスに変更するようにしている。
このように、主駆動パルスP1遮断直後の負荷変動が小さな初期の回転検出区間に発生した誘起信号VRsに基づいて駆動パルス制御を行うことにより、輪列等の負荷の変動やばらつきの影響を受けずに正確な回転検出を行って駆動パルス制御の安定性を実現でき、過剰なパルスアップ制御の発生を抑制して消費電流の低減を図ることが可能になる。
また、パルスダウン制御のばらつきが減少することで、非回転となる可能性を持った主駆動パルスにパルスダウンしないように制御することが可能になるため、回転動作を安定させることが可能になり又、非回転の誤判定を考慮した設計から開放されるため、設計自由度の向上につながるという効果を奏する。
また、時刻針を回転駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータを制御するステッピングモータ制御回路とを有するアナログ電子時計において、過剰なパルスアップ制御の発生を抑制して消費電流の低減を図ることが可能になる。また、非回転となる可能性をもった主駆動パルスにランクダウンしないようにすることが可能になり、正確な計時動作を行うことが可能になるという効果を奏する。
図6は、本発明の他の実施の形態の処理を示すフローチャートであり、図5と同一部分には同一符号を付している。前記実施の形態では、所定回数(N回)連続して回転した場合にランクダウンするように構成したが、本他の実施の形態では、処理ステップS506において基準しきい電圧Vcompを超える誘起信号VRsを区間T2内で1回検出すると、そのときの主駆動パルスP1が最低ランク0でなければ1ランクダウンするように構成している(処理ステップS600、S601〜S603)。本他の実施の形態では回数Nを設定する必要がないため、処理ステップS600では回数の初期設定は行わずにランクnのみを最低ランク0に初期設定している。
本他の実施の形態においても、前記実施の形態と同様の効果を奏する。また、回数Nを計数する必要がないため、前記実施の形態に比べて構成が簡単である。
図7は、本発明の更に他の実施の形態の処理を示すフローチャートであり、図5と同一部分には同一符号を付している。図5の実施の形態では、主駆動パルスが最大のエネルギであった場合には、主駆動パルスをエネルギの小さい主駆動パルスに変更するように構成したが(ステップS513、S512)、本他の実施の形態では、補正駆動パルスP2によって駆動した後、処理ステップS513において駆動した主駆動パルスP1が最大のエネルギの場合には、処理ステップS511に移行して主駆動パルスP1を変更しないように構成している。
かかる構成とすることにより、補正駆動パルスP2による駆動によってモータ105の負荷が正常な状態に復帰した場合等のように、再び主駆動パルスによって回転駆動することが可能な状態になった場合、次回の駆動は最大エネルギの主駆動パルスP1mによって回転駆動するため、主駆動パルスP1mによってより確実に回転駆動することが可能になる。したがって、正常な状態などに復帰した場合に、補正駆動パルスP2による駆動を避け得る可能性が高くなり、省エネルギ化が可能になるという効果を奏する。
図8は、本発明の更に他の実施の形態の処理を示すフローチャートであり、図6と同一部分には同一符号を付している。図6の実施の形態では、主駆動パルスP1が最大のエネルギであった場合には、主駆動パルスP1をエネルギの小さい主駆動パルスP1に変更するように構成したが(ステップS513、S512)、本他の実施の形態では、補正駆動パルスP2によって駆動した後、処理ステップS513において駆動した主駆動パルスP1が最大のエネルギであった場合には、処理ステップS511に移行して主駆動パルスP1を変更しないように構成している。
かかる構成とすることにより、図7の実施の形態と同様に、補正駆動パルスP2による駆動によってモータ負荷が正常な状態に復帰した場合等に、補正駆動パルスP2による駆動を避け得る可能性が高くなり、省エネルギ化が可能になるという効果を奏する。
図9は前記各実施の形態に共通するタイミング図で、図3と同一部分には同一符号を付している。
図9において、制御回路103は、駆動パルス選択回路104が駆動に適したエネルギの主駆動パルスP1を選択して出力するように駆動パルス選択回路104を制御するが、主駆動パルスP1はパルス幅を変えることによってエネルギを変えるように構成されている。
主駆動パルスP1の駆動開始時点t0から回転検出回路110による回転状況検出開始時点t1までは所定の一定期間Aに設定しているため、主駆動パルスP1のエネルギが異なる場合、主駆動パルスP1駆動終了時点から回転状況検出開始時点t1までの期間Psが異なってくる。検出区間に含まれる前記期間Psは、ステッピングモータ105のコイル209の両端を短絡してステッピングモータ105に制動をかけた状態である。
回転検出回路110は、回転状況検出開始時点t1において、周知のスイッチング制御によって回転検出回路110内の検出抵抗(図示せず)に発生する誘起信号VRsを検出し、ステッピングモータ105の回転状況を検出する。
前述したように前記期間Psは主駆動パルスP1のランク、即ちパルス幅によって異なる。例えば、図9に示すように、主駆動パルスP11と主駆動パルスP14を比較した場合、エネルギの小さい(パルス幅の小さい)主駆動パルスP11の方がエネルギの大きい(パルス幅の大きい)主駆動パルスP14よりも期間Psが長くなっている。したがって、主駆動パルスP14で駆動した場合よりも主駆動パルスP11で駆動した場合の方が長い期間制動がかかることになる。
このように、主駆動パルスP1のパルス幅が異なる場合でも回転状況検出開始が同一タイミングで行われるため、制動がかかる期間Psが変動し、前述した負荷変動の場合と同様に誘起信号VRsのピーク検出時点tがばらつくことになる。しかしながら、本実施の形態によれば、前述したようにして正確な回転検出を行うことが可能になる。したがって、駆動パルス制御の安定性を実現でき、過剰なパルスアップ制御の発生を抑制して消費電流の低減を図ることが可能になる。
また、期間Psにステッピングモータ105の制動を行うのではなく、駆動コイル209の両端を解放させる等のような他の動作を行うように構成した場合でも、前記同様にして正確な回転状況の検出が可能になり、適切な駆動パルス制御を行うことが可能になる。
尚、前記各実施の形態では、各主駆動パルスP1のエネルギを変えるためにパルス幅を異ならせるように構成したが、主駆動パルスP1を櫛歯形状のチョッピング波形としチョッピングの本数やデューティを変えることで主駆動パルスP1のエネルギを変えるように構成してもよい。また、パルス幅を一定にして、パルス電圧を変える等によってもエネルギを変えることが可能である。このようにパルス幅を一定にしてエネルギを変える場合には、図9に示した期間Psが一定となるため、その変動を考慮する必要はなくなる。
また、時刻針以外にも、カレンダ等を駆動するためのステッピングモータに適用可能である。
また、ステッピングモータの応用例として電子時計の例で説明したが、モータを使用する各種電子機器に適用可能である。
本発明に係るステッピングモータ制御回路は、ステッピングモータを使用する各種電子機器に適用可能である。
また、本発明に係る電子時計は、カレンダ機能付きアナログ電子腕時計、カレンダ機能付きアナログ電子置時計等の各種カレンダ機能付きアナログ電子時計をはじめ、各種のアナログ電子時計に適用可能である。
101・・・発振回路
102・・・分周回路
103・・・制御回路
104・・・駆動パルス選択回路
105・・・ステッピングモータ
106・・・アナログ表示部
107・・・時針
108・・・分針
109・・・秒針
110・・・回転検出回路
111・・・検出区間判別回路
201・・・ステータ
202・・・ロータ
203・・・ロータ収容用貫通孔
204、205・・・切り欠き部(内ノッチ)
206、207・・・切り欠き部(外ノッチ)
208・・・磁心
209・・・コイル
210、211・・・可飽和部
OUT1・・・第1端子
OUT2・・・第2端子

Claims (10)

  1. ステッピングモータのロータの回転によって発生する誘起信号を検出し、前記誘起信号が所定の検出区間内において所定の基準しきい電圧を超えたか否かによって、前記ステッピングモータの回転状況を検出する回転検出手段と、前記回転検出手段による検出結果に応じて、相互にエネルギの相違する複数の主駆動パルスのいずれか又は、前記各主駆動パルスよりもエネルギの大きい補正駆動パルスによって前記ステッピングモータを駆動制御する制御手段を備えて成り、
    前記検出区間を、主駆動パルスによる駆動直後の第1区間、前記第1区間よりも後の第2区間及び前記第2区間よりも後の第3区間に区分し、
    通常負荷よりも小さい負荷増の状態において、前記第1区間は第2象限において前記ロータの回転状況を判定する区間、前記第2区間及び第3区間は前記第3象限において前記ロータの回転状況を判定する区間であり、
    前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える誘起信号を前記第1区間及び第3区間の少なくとも一方において検出せず且つ前記第2区間において検出したときは、前記主駆動パルスをエネルギの大きい主駆動パルスに変更することを特徴とするステッピングモータ制御回路。
  2. 前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える誘起信号を第2区間において検出した場合に、前記基準しきい電圧を超える誘起信号を前記第3区間において検出したときは、補正駆動パルスによる駆動を行うことなく前記主駆動パルスをエネルギの大きい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ制御回路。
  3. 前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える誘起信号を前記第3区間において検出しない場合、補正駆動パルスによる駆動を行った後に前記主駆動パルスをエネルギの大きい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項1又は2記載のステッピングモータ制御回路。
  4. 前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える誘起信号を、少なくとも前記第1区間及び第3区間において検出した場合、前記主駆動パルスを変更しないことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
  5. 前記制御手段は、前記回転検出手段が前記基準しきい電圧を超える誘起信号を前記第3区間のみにおいて1回又は所定回数連続して検出した場合、主駆動パルスをエネルギの小さい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
  6. 前記制御手段は、駆動した主駆動パルスが最大のエネルギであった場合には、補正駆動パルスによって駆動した後、主駆動パルスを所定量エネルギの小さい主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項3記載のステッピングモータ制御回路。
  7. 前記制御手段は、補正駆動パルスによって駆動した後、主駆動パルスを最小エネルギの主駆動パルスに変更することを特徴とする請求項6記載のステッピングモータ制御回路。
  8. 前記制御手段は、駆動した主駆動パルスが最大のエネルギであった場合には、補正駆動パルスによって駆動した後、主駆動パルスを変更しないことを特徴とする請求項3記載のステッピングモータ制御回路。
  9. 前記主駆動パルスの駆動開始時点から前記回転検出手段による回転状況検出開始時点までの期間は、駆動する主駆動パルスのエネルギが異なる場合でも一定期間に設定され、
    前記制御手段は、パルス幅を変えることによって前記主駆動パルスのエネルギを変えることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路。
  10. 時刻針を回転駆動するステッピングモータと、前記ステッピングモータを制御するステッピングモータ制御回路とを有するアナログ電子時計において、
    前記ステッピングモータ制御回路として、請求項1乃至9のいずれか一に記載のステッピングモータ制御回路を用いたことを特徴とするアナログ電子時計。
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