JP5230234B2 - 還元酵素及びその利用 - Google Patents
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Description
例えば、医農薬等の各種用途の化合物の製造中間体として有用な光学活性なアルコールの製造方法としては、種々の方法が知られており、特許文献1には、ライフソニア エスピー(Leifsonia sp.)S−749(FERM BP−8291)から還元酵素遺伝子をクローニングし、当該還元酵素を発現する形質転換体を用いて光学活性アルコールを製造する方法が開示されている。また、種々の変異を導入して得られる改変型還元酵素も報告されている(特許文献2)。
a)3番目のアミノ酸がセリンに置換、
b)4番目のアミノ酸がロイシンに置換、
c)12番目のアミノ酸がグリシンに置換、
d)42番目のアミノ酸がロイシンに置換、
e)67番目のアミノ酸がアルギニンに置換、
f)125番目のアミノ酸がメチオニンに置換、
g)180番目のアミノ酸がイソロイシンに置換、及び
h)327番目のアミノ酸がバリンに置換。
〔2〕C末端にさらにオリゴペプチドSer−Gly−His−His−His−His−His−His(配列番号3)が付加されている上記〔1〕に記載の改変型還元酵素。
〔3〕上記〔1〕又は〔2〕に記載の改変型還元酵素をコードする塩基配列を有するポリヌクレオチド。
〔4〕配列番号33で示される塩基配列を有する上記〔3〕に記載のポリヌクレオチド。
〔5〕宿主細胞内において機能可能なプロモーターと上記〔3〕又は〔4〕に記載のポリヌクレオチドとが機能可能な形で接続されてなることを特徴とするポリヌクレオチド。
〔6〕上記〔3〕乃至〔5〕のいずれかに記載のポリヌクレオチドを有することを特徴とするベクター。
〔7〕配列番号35で示される塩基配列を有することを特徴とするベクター。
〔8〕上記〔3〕乃至〔5〕のいずれかに記載のポリヌクレオチド又は上記〔6〕若しくは〔7〕に記載のベクターが宿主細胞に導入されてなることを特徴とする形質転換体。
〔9〕宿主細胞が微生物であることを特徴とする上記〔8〕に記載の形質転換体。
〔10〕微生物が大腸菌であることを特徴とする上記〔9〕に記載の形質転換体。
〔11〕上記〔3〕乃至〔5〕のいずれかに記載のポリヌクレオチド又は上記〔6〕若しくは〔7〕に記載のベクターを宿主細胞に導入する工程を含むことを特徴とする形質転換体の製造方法。
〔12〕ケトン化合物又はアルデヒド化合物に、上記〔1〕若しくは〔2〕に記載の改変型還元酵素あるいはそれを産生する微生物、又は上記〔8〕乃至〔10〕のいずれかに記載の形質転換体あるいはそれらの処理物を作用させることを特徴とするアルコール化合物の製造方法。
〔13〕ケトン化合物がm−クロロフェナシルクロライドであり、アルコール化合物が1−(3−クロロフェニル)−2−クロロエタノールであることを特徴とする上記〔12〕に記載のアルコール化合物の製造方法。
〔14〕ケトン化合物が4−クロロ−3−オキソ酪酸エステルであり、アルコール化合物が4−クロロ−3−ヒドロキシ酪酸エステルであることを特徴とする上記〔12〕に記載のアルコール化合物の製造方法。
配列番号2で示される野生型還元酵素のアミノ酸配列とは、348個のアミノ酸残基からなるアミノ酸配列であり、ロドコッカス(Rhodococcus)属(好ましくは、ロドコッカス エリスロポリス(Rhodococcus erythropolis))に属する微生物由来の還元酵素である。当該還元酵素及び本発明の改変型還元酵素の還元酵素活性(即ち、基質を還元する能力)は、これらのタンパク質を、例えば、m−クロロフェナシルクロライド、NADHと混合して30℃で保温し、遊離するNAD+量を反応液の340nmにおける吸光度を指標に定量することにより測定することができる。
a)3番目のアミノ酸がセリンに置換、
b)4番目のアミノ酸がロイシンに置換、
c)12番目のアミノ酸がグリシンに置換、
d)42番目のアミノ酸がロイシンに置換、
e)67番目のアミノ酸がアルギニンに置換、
f)125番目のアミノ酸がメチオニンに置換、
g)180番目のアミノ酸がイソロイシンに置換、及び
h)327番目のアミノ酸がバリンに置換。
さらには、前記した改変型還元酵素のアミノ酸配列のC末端にさらにオリゴペプチドSer−Gly−His−His−His−His−His−His(配列番号3)が付加されている改変型還元酵素も例示される。
本発明ポリヌクレオチドは、天然に存在する改変型遺伝子であってもよく、又は天然の野生型遺伝子に変異を導入(部位特異的変異導入法、突然変異処理等)することにより作出された改変型遺伝子であってもよい。また、特開2007−061065に記載の還元酵素をコードするポリヌクレオチドを人工合成したものに変異を導入(部位特異的変異導入法、突然変異処理等)することにより作出された改変型遺伝子であってもよい。さらには、人工的に全ヌクレオチドを合成した人工合成ポリヌクレオチドであってもよい。上記のような改変型遺伝子及び野生型遺伝子を検索する場合には、例えば、m−クロロフェナシルクロライドを還元して1−(3−クロロフェニル)−2−クロロエタノールを生産する能力を有する微生物を対象にすればよく、例えば、ロドコッカス(Rhodococcus)属(好ましくは、ロドコッカス エリスロポリス(Rhodococcus erythropolis))に属する微生物をその対象として挙げることができる。
また、同様にして9つのアミノ酸の置換(3 Ser, 4 Leu, 12 Gly, 42 Leu, 67 Arg, 125 Met, 173 Pro, 180 Ile, 327 Val)が導入されている配列番号37で示されるアミノ酸配列を有する改変型還元酵素を得ることができる。
450〜900mMの塩化ナトリウム及び45〜90mMのクエン酸ナトリウムを含みドデシル硫酸ナトリウム(SDS)を0.1〜1.0重量%の濃度で含み、変性した非特異的DNAを0〜200μl/mlの濃度で含み、場合によってはアルブミン、フィコール、ポリビニルピロリドン等をそれぞれ0〜0.2重量%の濃度で含んでいてもよいプレハイブリダイゼーション液(好ましくは900mMの塩化ナトリウム、90mMのクエン酸ナトリウム、1.0重量%のSDS及び100μl/mlの変性Calf-thymus DNAを含むプレハイブリダイゼーション液)を上記のようにして作製したメンブレン1cm2当たり50〜200μlの割合で準備し、当該プレハイブリダイゼーション液に前記メンブレンを浸して42〜65℃で1〜4時間保温する。
設計した塩基配列の中央部付近から5’側約90残基上流までの配列を用いて第1のDNAオリゴマーを設計し、合成する。次にこの第1のDNAオリゴマーの3’側12残基の配列を含み、この部分より遺伝子の3’下流側に90残基程度の長さの相補鎖オリゴマーを合成し、これを第2のDNAオリゴマーとする。また、第1のDNAオリゴマーの5’側12残基を含み、この部分より遺伝子の5’上流側に90残基程度の長さの相補鎖オリゴマーを合成し、これを第3のDNAオリゴマーとする。さらに、第2のDNAオリゴマーの5’側(遺伝子側からみると3’側)の12残基の配列を含み、この部分より遺伝子の3’下流側に第2のDNAオリゴマーの相補鎖を合成し、これを第4のDNAオリゴマーとする。以下同様に第5、第6とDNAオリゴマーを合成し、全部の領域をカバーできるまでさらにオリゴマーを合成する。
尚、基本ベクターとして選択マーカー遺伝子(例えば、カナマイシン耐性遺伝子、ネオマイシン耐性遺伝子等の抗生物質耐性付与遺伝子等)を含むベクターを用いると、当該ベクターが導入された形質転換体を当該選択マーカー遺伝子の表現型等を指標にして選択することができる。
ケトン化合物又はアルデヒド化合物としては、例えば、プロピオンアルデヒド、n−ブチルアルデヒド、n−バレルアルデヒド、n−ヘキシルアルデヒド、n−ペプチルアルデヒド、n−デシルアルデヒド、2−オキソプロピオンアルデヒド、トランス−シンナムアルデヒド、4−ブロモベンズアルデヒド、2−ニトロベンズアルデヒド、3−ニトロベンズアルデヒド、フェニルアセトアルデヒド、4−クロロベンズアルデヒド、2−ペンタノン、2−ヘキサノン、2−ヘプタノン、2−オクタノン、2−ノナノン、3−ペンタノン、3−クロロ−2−ブタノン、tert−ブチルアセトアセテート、4−ヒドロキシ−2−ブタノン、ヒドロキシアセトン、1,1−ジクロロアセトン、クロロアセトン、ジヒドロキシアセトン、1,1−ジクロロアセトン、メチル 3−オキソブタノエート、エチル 3−オキサブタノネート、エチル 4−クロロアセトアセテート、メチル 4−ブロモ−3−オキサブタノエート、エチル 4−ブロモ−3−オキサブタノエート、N−tert−ブトキシカルボニル−3−ピロリジノン、イソプロピル 4−シアノ−3−オキソブタノエート、エチル 4−シアノ−3−オキソブタノエート、メチル 4−シアノ−3−オキソブタノエート、メチル 3−オキソペンタノエート、m−クロロフェナシルクロライド、アセトフェノン、2’−ブロモアセトフェノン、3’−ブロモアセトフェノン、4’−ブロモアセトフェノン、2−クロロアセトフェノン、3’−クロロアセトフェノン、4’−クロロアセトフェノン、ベンジルアセトン、1−フェニル−2−ブタノン、m−メトキシアセトフェノン、3,4−ジメトキシアセトフェノン、4’−メトキシアセトフェノン、2,3’−ジクロロアセトフェノン、3,4−ジメトキシフェニルアセトン、シクロペンタノン、N−ベンジルピロリジノン、N−Boc−ピロリジノン、4−アセチル安息香酸、D−(+)−グルコース等が挙げられる。
本発明の改変型還元酵素は、例えば、20%(v/v)の2−プロパノールの存在下において30℃で22時間での還元反応を行った場合の還元酵素活性が、同様に還元反応を行った場合の野生型還元酵素や、特開2007−061065に記載の改変型還元酵素の還元酵素活性よりも高く、有機溶媒耐性に優れる。
反応時間は適宜選択することができるが、通常、0.5時間から10日間の範囲である。
例えば、反応液の有機溶媒抽出操作、濃縮操作等の後処理を、必要によりカラムクロマトグラフィー、蒸留等を組み合わせて、行うことにより精製する方法が挙げられる。
(1−1)プラスミドpEAR1の調製
配列番号4(PAR207F:5’-AAGAATTCAAGGAGATAAGGCCATGAAGGCCATCCAGTAC-3’)で示される塩基配列を有するオリゴヌクレオチドと配列番号5(PAR207R:5’-TTTCTGCAGGCCTCACAGGCCAGGGACCACAACCGC-3’)で示されるオリゴヌクレオチドとをプライマーに用いて、例えば、Appl. Microbiol. Biotechnol. (1999) 52:386-392等に記載される公知のプラスミドであるpUAR(野生型還元酵素の遺伝子を保有するプラスミド、受託番号FERM P−18127)を鋳型にして下記の反応液組成及び反応条件でPCRを行った。
pUAR:5ng
dNTP:各0.2mM−mix
プライマー:各300nM
KOD-Plus-buffer:5μl
MgSO4:1mM
KOD-Plus-DNAポリメラーゼ:1U
計50μl
上記組成の反応液が入った容器をPTC-200 Thermal Cycler(MJリサーチ)にセットし、94℃(2分間)に加熱した後、94℃(0.25分間)−55℃(0.5分間)−68℃(2分間)のサイクルを30回行なった。
配列番号4(PAR207F:5’-AAGAATTCAAGGAGATAAGGCCATGAAGGCCATCCAGTAC-3’)で示される塩基配列を有するオリゴヌクレオチドと配列番号6(PAR207RH:3’-TTTCTGCAGTCAGTGGTGGTGGTGGTGGTGGCCGGACAGGCCAGGGACCACAACCGC-5’)で示されるオリゴヌクレオチドとをプライマーに用いて、pUAR(受託番号FERM P−18127)を鋳型にして下記の反応液組成及び反応条件でPCRを行った。
pUAR1:1ng
dNTP:各0.2mM−mix
プライマー:各500nM
ExTaq-buffer:5μl
ExTaq-DNAポリメラーゼ(宝酒造社製):5U
計100μl
上記組成の反応液が入った容器をPTC-200 Thermal Cycler(MJリサーチ)にセットし、94℃(5分間)に加熱した後、94℃(0.5分間)−55℃(0.5分間)−72℃(1分間)のサイクルを30回行った。
プラスミドpEAR2に制限酵素(EcoT14I)を加えることにより、当該DNA断片を消化させた。次いで得られたDNA断片を精製した。
配列番号7(RV−M:5’-GAGCGGATAACAATTTCACACAGG-3’)(宝酒造社製)で示される塩基配列を有するオリゴヌクレオチドと配列番号8(M13−47:5’-CGCCAGGGTTTTCCCAGTCACGAC-3’)(宝酒造社製)で示されるオリゴヌクレオチドとをプライマーに用いて、pEAR2を鋳型にして下記の反応液組成及び反応条件でPCRを行った。
pEAR2:1ng
dATP:0.2mM
dTTP:1mM
dGTP:0.2mM
dCTP:1mM
プライマー:各30pmol
MgCl2:7mM
MnCl2:0.5mM
KCl:50mM
Tris-HCl buffer (pH8.3):10mM
Gelatin:0.01%(w/v)
Taq-DNAポリメラーゼ(ロシュ・ダイアグノスティックス):5U
計100μl
上記組成の反応液が入った容器をPTC-200 Thermal Cycler(MJリサーチ)にセットし、94℃(1分間)−45℃(1分間)−72℃(1分間)のサイクルを30回行なった。
(3−1)有機溶媒耐性(20%イソプロパノール中で活性を示す)を有する形質転換大腸菌の一次選抜
実施例2で得られた形質転換体を0.4mMのisopropyl-β-D-thiogalactopyranoside (IPTG)、100μg/mlのアンピシリン、0.01%(w/v)のZnCl2、10g/LのBacto-tryptone (Difco)、5g/LのBacto-yeast extract (Difco)、10g/LのNaCl及び15g/Lのアガロースを含有する滅菌寒天培地に接種し、これを30℃で24時間培養した。培養後、得られたコロニーをナイロン膜(BiodyneA,日本ポール社製)に転写した後、そのナイロン膜を1mMのNAD+、200μMのnitroblue tetrazolium、10μMの1-methoxy-5-methylphenazinium methylsulfate(同仁化学研究所社製)及び20%(v/v)の2−プロパノールを含む50mMの3-(N-morpholino)propanesulfonic acid(MOPS)バッファー中に室温で30分間浸した。その後、ナイロン膜を蒸留水で洗浄し、染色されたコロニー320種を選抜した。選抜された320のコロニー、プラスミドpEAR2にて形質転換されたJM109形質転換大腸菌(JM109(pEAR2))、そして、プラスミドpEAR2sにて形質転換されたJM109形質転換大腸菌(JM109(pEAR2s))を、100μg/mlのアンピシリンを含有する滅菌LB培地(1%トリプトン、0.5%酵母エキス、1%塩化ナトリウム)(100μl)に接種し、これを37℃で18時間振盪培養した。
(3−1)で一次選抜された320種の選抜コロニーのうち、40コロニーを0.4mMのIPTG)、100μg/mlのアンピシリン、0.01%(w/v)のZnCl2、10g/LのBacto‐tryptone (Difco)、5g/LのBacto-yeast extract (Difco)、10g/LのNaClを含有する滅菌培地(1ml)に接種し、これを37℃で22時間培養した。培養後、得られた培養液を遠心分離(20000×g、5分、4℃)することにより、沈殿として湿菌体を回収した。回収された湿菌体に、最終濃度1mMとなるNAD+を含む最終濃度50mMとなるMOPSバッファー0.4mlを加えた。次に、5%(w/v)のm−クロロフェナシルクロライドを含む2−プロパノール0.1mlを加えた。これを30℃で22時間反応させた。反応終了後、酢酸エチルを1ml添加し、有機層を分取した。有機層はNa2SO4にて脱水処理を行った。当該有機層を下記条件で液体クロマトグラフィーによる含量分析に供試した。このような分析を160種の一次選抜された全てのコロニーについて行った結果、クローンC38、C12、H23、E9を見出した。
カラム:Chiralcel OB-H(ダイセル化学工業社製)
キャリアー溶媒:n−ヘキサン/2−プロパノール=9:1(v/v)
流速:0.8ml/分
検出器:UV268nm
(4−1)ライゲーションによる改変型遺伝子の作製
実施例3(3−2)で二次選抜されたクローンC38、C12、H23、E9をそれぞれ100μg/mlのアンピシリンを含有する滅菌LB培地(4ml)に接種し、これを37℃で22時間振盪培養した。培養後、得られたクローンC38、C12、H23、E9からそれぞれQIAprep Spin Miniprep Kit (Qiagen社製)を用いてプラスミドを取り出した。クローンH23のプラスミドを精製した後、2種類の制限酵素(AccIとHindIII)を加えることにより、当該プラスミドを2重消化させた。次いで消化されたDNA断片を精製し3384bpのDNA断片を得た。クローンC38のプラスミドを精製した後、2種類の制限酵素(AccIとKpnI)を加えることにより、当該プラスミドを2重消化させた。次いで消化されたDNA断片を精製し280bpのDNA断片を得た。クローンE9のプラスミドを精製した後、2種類の制限酵素(KpnIとHindIII)を加えることにより、当該プラスミドを2重消化させた。次いで消化されたDNA断片を精製し550bpのDNA断片を得た。このようにして精製して得られた3種類のDNA断片を混合し、T4 DNAリガーゼでライゲーションした。得られたライゲーション液でE.coliJM109株を形質転換した。得られた形質転換体からQIAprep Spin Miniprep Kit (Qiagen社製)を用い、野生型還元酵素の遺伝子に変異が導入されたプラスミド(以下、プラスミドpSarPと記すこともある。)を取り出した。
配列番号9(PARSQ−R1:5’-CATTAGGCACCCCAGGCTTTACAC-3’)で示される塩基配列を有するオリゴヌクレオチドと配列番号14(PAR−A125T−comp:5’-CTCATGATGAAGACGTCCGAGTGGC-3’)で示されるオリゴヌクレオチドとをプライマーに用いて、pSarPを鋳型にして下記の反応液組成及び反応条件でPCRを行った結果、262bpのDNA断片が得られた。また、配列番号15(PAR−T373A−sens:5’-GCACCCGGCGCGATGGCCGAGTTCA-3’)で示される塩基配列を有するオリゴヌクレオチドと配列番号16(PAR−T517C−comp:5’-CAACCGCGTACGGGCCTCCGCGAAG-3’)で示されるオリゴヌクレオチドとをプライマーに用いて、pSarPを鋳型にして下記の反応液組成及び反応条件でPCRを行った結果、169bpのDNA断片が得られた。このようにして精製して得られた2種類のDNA断片をプライマーに用いて、pSarPを鋳型にして下記の反応液組成及び反応条件でPCRを行った。
pSarP:5ng
dNTP:各0.2mM−mix
プライマー:各300nM
KOD−Plus−buffer:5μl
MgSO4:1mM
KOD−Plus−DNAポリメラーゼ:1U
計50μl
上記組成の反応液が入った容器をPTC-200 Thermal Cycler(MJリサーチ)にセットし、94℃(2分間)に加熱した後、94℃(0.25分間)−55℃(0.5分間)−68℃(2分間)のサイクルを30回行なった。
pSarA:5ng
dNTP:各0.2mM−mix
プライマー:各300nM
KOD−Plus−buffer:5μl
MgSO4:1mM
KOD−Plus−DNAポリメラーゼ:1U
計50μl
上記組成の反応液が入った容器をPTC-200 Thermal Cycler(MJリサーチ)にセットし、94℃(2分間)に加熱した後、94℃(0.25分間)−55℃(0.5分間)−68℃(2分間)のサイクルを30回行った。
pSarA:5ng
dNTP:各0.2mM−mix
プライマー:各300nM
KOD−Plus−buffer:5μl
MgSO4:1mM
KOD−Plus−DNAポリメラーゼ:1U
計50μl
上記組成の反応液が入った容器をPTC-200 Thermal Cycler (MJリサーチ)にセットし、94℃(2分間)に加熱した後、94℃(0.25分間)−55℃(0.5分間)−68℃(2分間)のサイクルを30回行なった。
プラスミドpSar2を2種類の制限酵素(XhoI及びHindIII)を加えることにより、当該プラスミドを2重消化させた。次いで得られたベクター部分のDNA断片を精製した。
配列番号20(SatSar3:5’-CTGCCACTCGGACNNKTTCATCATGAGC-3’)もしくは配列番号21(SatSar3−2:5’-CTGCCACTCGGACMHYTTCATCATGAGC-3’)で示される塩基配列を有するオリゴヌクレオチドと、配列番号13(PARSQ−F3:5’-GCACCGAGACCGGGAGGATTG-3’)で示される塩基配列を有するオリゴヌクレオチドをプライマーに用いて、プラスミドpSar268を鋳型にして以下の反応液組成及び反応条件で第1PCRを行った。
pSar268:5ng
dNTP:各0.2mM−mix
プライマー:各300nM
KOD−Plus−buffer:5μl
MgSO4:1mM
KOD−Plus−DNAポリメラーゼ:1U
計50μl
上記組成の反応液が入った容器をPTC-200 Thermal Cycler (MJリサーチ)にセットし、94℃(2分間)に加熱した後、94℃(0.25分間)−58℃(0.5分間)−68℃(0.5分間)のサイクルを30回繰り返し、65℃(5分間)ののち、4℃で保温した。
pSar268:5ng
dNTP:各0.2mM−mix
プライマー:各300nM
KOD−Plus−buffer:5μl
MgSO4:1mM
KOD−Plus−DNAポリメラーゼ:1U
計50μl
上記組成の反応液が入った容器をPTC-200 Thermal Cycler (MJリサーチ)にセットし、94℃(2分間)に加熱した後、94℃(0.25分間)−58℃(0.5分間)−68℃(0.5分間)のサイクルを30回繰り返し、65℃(5分間)ののち、4℃で保温した。
なお、プラスミドに挿入されたDNA断片の塩基配列の解析は、BigDye Terminator v3.1 Cycle Sequencing Kit (Applied Biosystems)を用いて各プラスミドを鋳型としてシークエンス反応を行い、得られたDNAの塩基配列をABI PRISM 310 Genetic Analyserで解析することにより行った。
実施例7で得られた形質転換体の中から50クローンを選抜し、さらに、プラスミドpSar268またはpRAE2sでE.coli JM109株を形質転換したおのおの8クローンずつの形質転換体、合計66クローンを0.4mMのIPTG、100μg/mlのアンピシリン、0.01%(w/v)のZnCl2、10g/LのBacto-tryptone (Difco)、5g/LのBacto-yeast extract (Difco)、10g/LのNaClを含有する滅菌培地(1ml)に接種し、これを37℃で22時間培養した。培養後、得られた培養液を遠心分離(20000×g、5分、4℃)することにより、沈澱として湿菌体を回収した。回収された湿菌体約10mgに、17.4%(v/v)の2−プロパノール、4%(w/v)のm−クロロフェナシルクロライド、1mMのNAD+を含む50mM MOPS緩衝液(pH7.0)0.5mlを添加した。これを30℃で22時間反応させた。反応終了後、酢酸エチルを1ml添加し、有機層を分取した。有機層はNa2SO4にて脱水処理を行なった。当該有機層を下記条件でガスクロマトグラフィーによる含量分析に供試した。(R)−1−(3−クロロフェニル)−2−クロロエタノールとm−クロロフェナシルクロライドの合計ピーク面積に対する(R)−1−(3−クロロフェニル)−2−クロロエタノールのピーク面積の割合を変換率として算出した。結果を表4に示す。このような分析を66種のクローンについて行った結果、42番目のアミノ酸がロイシンに置換された変異体が有意に高い変換能を持つことを見出した。得られた42番目のアミノ酸がロイシンに置換された変異型Sar268を有する形質転換体からQIAprep Spin Miniprep Kit (Qiagen社製)を用いて改変型還元酵素の遺伝子を含有するプラスミドを取り出した(以下、プラスミドpSar268V42Lと記すこともある。)。
カラム:CP-cyclodextrine-β-236 M-19, 0.25mm by 25m
カラム温度:160℃
インジェクション温度:240℃
ディテクション温度:250℃
キャリアーガス:ヘリウム(流量:0.4ml/min)
検出器:FID
改変型還元酵素をコードする遺伝子の5’末端配列と開始コドン前の16残基を特定の遺伝子配列に置換したベクターを構築するため、配列番号22(PARHE−S:5’-ATGAAATCATTACAATATACGAGAATCGGCGCG-3’)で示される塩基配列を有するオリゴヌクレオチドと、配列番号23(PARHE−A:5’-ATGAGACTCTCCAGTCAAATTGTTATCCGCTCAC-3’)で示される塩基配列を有するオリゴヌクレオチドをT4 polynucleotide kinase(New England Biolabs)にてリン酸化した後、これらのオリゴヌクレオチドをプライマーに用いて、pSar268V42Lを鋳型にして以下の反応液組成及び反応条件でPCRを行った。
テンプレートDNA:5ng
dNTP:各0.2mM−mix
プライマー:各300nM
KOD−Plus−buffer:5μl
MgSO4:1mM
KOD−Plus−DNAポリメラーゼ:1U
計50μl
上記組成の反応液が入った容器をPTC-200 Thermal Cycler (MJリサーチ)にセットし、94℃(2分間)に加熱した後、94℃(0.25分間)−58℃(0.5分間)−68℃(4分間)のサイクルを30回繰り返し、65℃(5分間)ののち、4℃で保温した。
なお、プラスミドに挿入されたDNA断片の塩基配列の解析は、BigDye Terminator v3.1 Cycle Sequencing Kit (Applied Biosystems)を用いて各プラスミドを鋳型としてシークエンス反応を行い、得られたDNAの塩基配列をABI PRISM 310 Genetic Analyserで解析することにより行った。
(10−1)プラスミドpHAR1へのC517T変異の導入(173番目のアミノ酸のプロリンからセリンへの置換の導入)
配列番号26(HA7D14−C517T:5’-GAAACTTCGCGGAGGCTCGTACGCGGTTGTC-3’)で示される塩基配列を有するオリゴヌクレオチドと配列番号27(HA7D14−C517TR:5’-GACAACCGCGTACGAGCCTCCGCGAAGTTTC-3’)で示されるオリゴヌクレオチドとをプライマーに用いて、プラスミドpHAR1を鋳型にして下記の反応液組成及び反応条件でPCRを行った。なお、C517T変異導入にはStratagene社製のQuickChange(登録商標)II XL Site-Directed Mutagenesis Kitを使用した。
pHAR1:2μl(5ng)
dNTP mix:1μl
プライマー:各0.4μl(2pmpl)
Quick Solution Reagent:3μl
10×reaction buffer:5μl
滅菌水:38.2μl
PfuUltra HF DNAポリメラーゼ:1μl(2.5U)
計51μl
上記組成の反応液が入った容器をGene Amp PCR System 9700(Applied Biosystems社製)にセットし、95℃(1分間)に加熱した後、95℃(50秒間)−60℃(50秒間)−68℃(4.5分間)のサイクルを18回行った。その後、68℃で7分間保温し、4℃保存した。
PCR反応液にDpnI(10U/μl)を1μl添加し、37℃で1時間保温した。
配列番号28(HA7D14−C351T:5’-GAACTCGGAATCAATCCTCCTGGTCTCGGTG-3’)で示される塩基配列を有するオリゴヌクレオチドと配列番号29(HA7D14−C351TR:5’-CACCGAGACCAGGAGGATTGATTCCGAGTTC-3’)で示されるオリゴヌクレオチドとをプライマーに用いて、プラスミドpHAR1−C517Tを鋳型にして下記の反応液組成及び反応条件でPCRを行う。なお、C351T変異導入にもStratagene社製のQuickChange(登録商標)II XL Site-Directed Mutagenesis Kitを使用する。
pHAR1−C517T:2μl(5ng)
dNTP mix:1μl
プライマー:各0.4μl(2pmpl)
Quick Solution Reagent:3μl
10×reaction buffer:5μl
滅菌水:38.2μl
PfuUltra HF DNAポリメラーゼ:1μl(2.5U)
計51μl
上記組成の反応液が入った容器をGene Amp PCR System 9700(Applied Biosystems社製)にセットし、95℃(1分間)に加熱した後、95℃(50秒間)−60℃(50秒間)−68℃(4.5分間)のサイクルを18回行う。その後、68℃で7分間保温し、4℃保存する。
PCR反応液にDpnI(10U/μl)を1μl添加し、37℃で1時間保温する。
配列番号30(PAR_C539T_s:5’-GCCACGTCGCTATTCAGCTC-3’)で示される塩基配列を有するオリゴヌクレオチドと配列番号31(PAR_C539T_as:5’-CGAGACCGCCGATACCAATG-3’)で示されるオリゴヌクレオチドとを、T4 Polynucleotide Kinase (New England Biolabs社製)にてリン酸化し、続いてリン酸化されたオリゴヌクレオチドをプライマーに用いて、プラスミドpHAR1_1D5を鋳型にして下記の反応液組成及び反応条件でPCRを行った。
pHAR1_1D5:10ng
dNTP:各0.2mM−mix
プライマー:各300nM
KOD−Plus−buffer:5μl
MgSO4:1mM
KOD−Plus−DNAポリメラーゼ(TOYOBO社製):1U
計50μl
上記組成の反応液が入った容器をPTC-200 Thermal Cycler (MJリサーチ)にセットし、94℃(4分間)に加熱した後、94℃(0.25分間)−55℃(0.5分間)−68℃(2分間)のサイクルを30回行なった。
PCR増幅断片をDNA Ligation Kit v2.1(宝酒造社製)を用いて、セルフライゲーションし、その後、DpnI(Fermentas社製)を用いてテンプレートを分解した。
DpnI処理液をエタノール沈殿させた後、得られたDNAを用いて、大腸菌JM109株を形質転換した(JM109(pHAR11))。得られた形質転換体を100μg/mlのアンピシリンを含有するLB(1%バクト−トリプトン、0.5%バクト−酵母エキス、1%塩化ナトリウム)培地に接種し培養した。培養菌体からQIAprep Spin Miniprep Kit (Qiagen社製)を用いてプラスミド(以下、プラスミドpHAR11と記すこともある。)を取り出した。
実施例9、10で得られた2種類の形質転換体(JM109(pHAR1)またはJM109(pHAR11)を0.4mMのIPTG、100μg/mlのアンピシリン、0.01%(w/v)のZnCl2、10g/LのBacto-tryptone(Difco)、5g/LのBacto-yeast extract (Difco)、10g/LのNaClを含有する滅菌培地(100ml)に接種し、これを37℃で22時間培養した。培養後、得られた培養液を遠心分離(8000×g、5分、4℃)することにより、沈澱として湿菌体を回収した。回収された湿菌体約20mgに、m−クロロフェナシルクロライドを200mg、20%(v/v)の2−プロパノールと、1mMのNAD+を含む50mM MOPS緩衝液(pH7.0)0.5mlを添加した。これを30℃で22時間反応させた。反応終了後、酢酸エチルを1ml添加し、有機層を分取した。有機層はNa2SO4にて脱水処理を行なった。当該有機層を下記条件でガスクロマトグラフィーによる含量分析に供試した。(R)−1−(3−クロロフェニル)−2−クロロエタノールとm−クロロフェナシルクロライドの合計ピーク面積に対する(R)−1−(3−クロロフェニル)−2−クロロエタノールのピーク面積の割合を変換率として算出した。結果を表5に示す。
カラム:CP-cyclodextrine-β-236 M-19, 0.25mm by 25m
カラム温度:160℃
インジェクション温度:240℃
ディテクション温度:250℃
キャリアーガス:ヘリウム(流量:0.4ml/min)
検出器:FID
実施例9、10で得られた2種類の形質転換体(JM109(pHAR1)、JM109(pHAR11))を0.4mMのIPTG、100μg/mlのアンピシリン、1%(w/v)のZnCl2、10g/LのBacto-tryptone (Difco)、5g/LのBacto-yeast extract (Difco)、10g/LのNaClを含有する滅菌培地(100ml)に接種し、これを37℃で22時間培養した。培養後、得られた培養液を遠心分離(8000×g、5分、4℃)することにより、沈澱として湿菌体を回収した。回収された湿菌体20mgに、20%(v/v)の2−プロパノール、1mMのNAD+を含む50mM MOPS緩衝液(pH7.0)と、所定量の4−クロロ−3−オキソ酪酸エチルを加え、合計0.5mlとなるよう添加した。これを30℃で22時間反応させた。反応終了後、酢酸エチルを1ml添加し、有機層を分取した。有機層はNa2SO4にて脱水処理を行なった。当該有機層を下記条件でガスクロマトグラフィーによる含量分析に、液体クロマトグラフィーによる光学異性体分析に供試した。各形質転換体を用いて反応を行なった時のガスクロマトグラフィーによる結果から4−クロロ−3−オキソ酪酸エチルのモル変換率を算出した。結果を表6に示す。また、いずれの反応条件でも4−クロロ−3−ヒドロキシ酪酸エチルの光学純度は99%e.e.(R)以上であった。
カラム:CP-cyclodextrine-β-236 M-19, 0.25mm by 25m
カラム温度:120℃
インジェクション温度:240℃
ディテクション温度:250℃
キャリアーガス:ヘリウム(流量:0.4ml/min)
検出器:FID
保持時間:4−クロロ−3−オキソ酪酸エチル;7.7分
4−クロロ−3−ヒドロキシ酪酸エチル;10.8分
カラム:Chiralcel OB−H(ダイセル化学工業社製)
キャリアー溶媒:n−ヘキサン/2−プロパノール=9:1(v/v)
流速:1.0ml/分
カラム温度:30℃
検出器:UV220nm
保持時間:4−クロロ−3−オキソ酪酸エチル;12.3分
(R)− 4−クロロ−3−ヒドロキシ酪酸エチル;8.2分
(S)− 4−クロロ−3−ヒドロキシ酪酸エチル;8.7分
実施例11に記載された方法で培養した形質転換体(JM109(pHAR11))を超音波破砕(20KHz、15分、4℃)した後、遠心分離(100000xg、60分、4℃)を行い、その上清を得る。得られた超遠心上清をイオン交換クロマトグラフィーカラム[DEAE-Sepharose CL-6B(アマシャム ファルマシア バイオテク社製)][カリウム−リン酸バッファー(20mM、pH7.5)で平衡化したもの]に展着し、NaClを溶解したカリウム−リン酸バッファー(NaCl濃度0M→0.8Mの濃度勾配)を移動層として目的酵素を溶出する。溶出画分の酵素活性の測定はアセトフェノンを用いて行う。
野生型還元酵素をコードするDNAの塩基配列
配列番号2
野生型還元酵素のアミノ酸配列
配列番号3
還元酵素C末端への付加用オリゴペプチド
配列番号4
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号5
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号6
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号7
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号8
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号9
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号10
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号11
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号12
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号13
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号14
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号15
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号16
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号17
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号18
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号19
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号20
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号21
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号22
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号23
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号24
改変型還元酵素遺伝子の塩基配列の一部(−16〜−1)
配列番号25
改変型還元酵素遺伝子の塩基配列の一部(1〜18)
配列番号26
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号27
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号28
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号29
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号30
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号31
PCRのために設計されたオリゴヌクレオチドプライマー
配列番号32
改変型還元酵素のアミノ酸配列
配列番号33
改変型還元酵素をコードする塩基配列
配列番号34
改変型還元酵素のアミノ酸配列
配列番号35
改変型還元酵素をコードする塩基配列
配列番号36
改変型還元酵素のアミノ酸配列
配列番号37
改変型酵素のアミノ酸配列
Claims (14)
- 配列番号2で示される野生型還元酵素のアミノ酸配列において、少なくとも下記a)からh)の8箇所のアミノ酸置換を有することを特徴とするアミノ酸配列からなる改変型還元酵素;
a)3番目のアミノ酸がセリンに置換、
b)4番目のアミノ酸がロイシンに置換、
c)12番目のアミノ酸がグリシンに置換、
d)42番目のアミノ酸がロイシンに置換、
e)67番目のアミノ酸がアルギニンに置換、
f)125番目のアミノ酸がメチオニンに置換、
g)180番目のアミノ酸がイソロイシンに置換、及び
h)327番目のアミノ酸がバリンに置換。 - C末端にさらにオリゴペプチドSer−Gly−His−His−His−His−His−Hisが付加されている請求項1に記載の改変型還元酵素。
- 請求項1又は2に記載の改変型還元酵素をコードする塩基配列を有するポリヌクレオチド。
- 配列番号33で示される塩基配列を有する請求項3に記載のポリヌクレオチド。
- 宿主細胞内において機能可能なプロモーターと請求項3又は4に記載のポリヌクレオチドとが機能可能な形で接続されてなることを特徴とするポリヌクレオチド。
- 請求項3乃至5のいずれか1項に記載のポリヌクレオチドを有することを特徴とするベクター。
- 配列番号35で示される塩基配列を有することを特徴とするベクター。
- 請求項3乃至5のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド又は請求項6若しくは7に記載のベクターが宿主細胞に導入されてなることを特徴とする形質転換体。
- 宿主細胞が微生物であることを特徴とする請求項8に記載の形質転換体。
- 微生物が大腸菌であることを特徴とする請求項9に記載の形質転換体。
- 請求項3乃至5のいずれか1項に記載のポリヌクレオチド又は請求項6若しくは7に記載のベクターを宿主細胞に導入する工程を含むことを特徴とする形質転換体の製造方法。
- ケトン化合物又はアルデヒド化合物に、請求項1若しくは2に記載の改変型還元酵素あるいはそれを産生する微生物、又は請求項8乃至10のいずれか1項に記載の形質転換体あるいはそれらの処理物を作用させることを特徴とするアルコール化合物の製造方法。
- ケトン化合物がm−クロロフェナシルクロライドであり、アルコール化合物が1−(3−クロロフェニル)−2−クロロエタノールであることを特徴とする請求項12に記載のアルコール化合物の製造方法。
- ケトン化合物が4−クロロ−3−オキソ酪酸エステルであり、アルコール化合物が4−クロロ−3−ヒドロキシ酪酸エステルであることを特徴とする請求項12に記載のアルコール化合物の製造方法。
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