JP5200628B2 - モータ制御装置および電動パワーステアリング装置 - Google Patents
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Description
前記ブラシレスモータに供給すべき電流を示すd軸電流指令値i d およびq軸電流指令値i q に基づき、前記ブラシレスモータに印加すべき電圧を示すd軸電圧指令値v d およびq軸電圧指令値v q を求める制御演算手段と、
前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を、予め決められた電圧制限値Vlimおよび電流制限値Ilimに対し前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q と前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q とが
√(v d 2 +v q 2 )≦Vlim …(A1)、
√(i d 2 +i q 2 )≦Ilim …(A2)、
を満たすように決定する指令電流設定手段と、
前記制御演算手段により求められたd軸電圧指令値v d およびq軸電圧指令値v q に基づき前記ブラシレスモータを駆動する駆動手段とを備え、
前記指令電流設定手段は、
前記ブラシレスモータに供給すべき電流の目標値を設定する目標電流設定手段と、
前記ブラシレスモータに前記目標値の電流を供給するために前記ブラシレスモータに印加すべき電圧が前記電圧制限値Vlimによる制限を越える場合に、前記電圧制限値Vlimに対し前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q が次式(A3)を満たすように前記目標値のd軸およびq軸成分を補正することにより前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を求める目標値補正手段とを含み、
√(v d 2 +v q 2 )=Vlim …(A3)、
前記目標値補正手段は、前記ブラシレスモータに前記目標値の電流を供給するために前記ブラシレスモータに印加すべき電圧が前記電圧制限値Vlimによる制限を超える場合に、
前記式(A1)を満たすように前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を変化させたときに前記q軸電流指令値i q が最大となる前記d軸電流指令値i d を最大d軸電流値i dm として求め、
前記制御演算手段により前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q を求めるときに用いられる前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を、1よりも小さい正数として予め定められた係数Gdに対し前記式(A3)および次式(A4)を満たすように決定することを特徴とする。
i d =Gd・i dm …(A4)
前記ブラシレスモータに供給すべき電流を示すd軸電流指令値i d およびq軸電流指令値i q に基づき、前記ブラシレスモータに印加すべき電圧を示すd軸電圧指令値v d およびq軸電圧指令値v q を求める制御演算手段と、
前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を、予め決められた電圧制限値Vlimおよび電流制限値Ilimに対し前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q と前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q とが
√(v d 2 +v q 2 )≦Vlim …(A1)、
√(i d 2 +i q 2 )≦Ilim …(A2)、
を満たすように決定する指令電流設定手段と、
前記制御演算手段により求められたd軸電圧指令値v d およびq軸電圧指令値v q に基づき前記ブラシレスモータを駆動する駆動手段とを備え、
前記指令電流設定手段は、
前記ブラシレスモータに供給すべき電流の目標値を設定する目標電流設定手段と、
前記ブラシレスモータに前記目標値の電流を供給するために前記ブラシレスモータに印加すべき電圧が前記電圧制限値Vlimによる制限を越える場合に、前記電圧制限値Vlimに対し前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q が次式(A3)を満たすように前記目標値のd軸およびq軸成分を補正することにより前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を求める目標値補正手段とを含み、
√(v d 2 +v q 2 )=Vlim …(A3)、
前記目標値補正手段は、前記ブラシレスモータに前記目標値の電流を供給するために前記ブラシレスモータに印加すべき電圧が前記電圧制限値Vlimによる制限を超える場合に、
前記式(A1)を満たすように前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を変化させたときの前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q のうち前記q軸電流指令値i q が最大となる前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q をそれぞれ第1のd軸電圧値v d1 および第1のq軸電圧値v q1 として求め、
前記式(A1)および次式(A4)を満たすように前記q軸電流指令値i q を変化させたときの前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q のうち前記q軸電流指令値i q が最大となる前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q をそれぞれ第2のd軸電圧値v d2 および第2のq軸電圧値v q2 として求め、
i d =0 …(A4)、
電圧を示すd軸とq軸とにより規定される平面上において点(v d1 ,v q1 )および点(v d2 ,v q2 )を通る直線と予め定められた正の定数Kdに対し次式(A5)を満たす円との交点を示すd軸およびq軸電圧値をそれぞれ第3のd軸電圧値v d3 および第3のq軸電圧値v q3 として求め、
√(i d 2 +i q 2 )=Ilim−Kd …(A5)、
前記第3のd軸電圧値v d3 および前記第3のq軸電圧値v q3 が示す電圧を前記ブラシレスモータに印加したときのd軸電流の値を第3のd軸電流値i d3 として求め、
前記制御演算手段により前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q を求めるときに用いられる前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を前記式(A3)および次式(A6)を満たすように決定することを特徴とする。
i d =i d3 …(A6)
前記指令電流設定手段は、前記d軸電流指令値i d による前記ブラシレスモータの出力トルクの低下が補償され且つ前記式(A1),(A2)を満たすように前記q軸電流指令値i q を修正するトルク低下補償手段を含み、
前記制御演算手段は、前記d軸電流指令値i d と前記トルク低下補償手段による修正後のq軸電流指令値とを用いて前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q を求めることを特徴とする。
前記ブラシレスモータに供給すべき電流を示すd軸電流指令値i d およびq軸電流指令値i q を決定する指令電流設定手段と、
前記指令電流設定手段により決定されたd軸電流指令値i d およびq軸電流指令値i q に基づき前記ブラシレスモータに印加すべき電圧を示すd軸電圧指令値v d およびq軸電圧指令値v q を求める制御演算手段と、
前記制御演算手段により求められたd軸電圧指令値v d およびq軸電圧指令値v q に基づき前記ブラシレスモータを駆動する駆動手段とを備え、
前記指令電流設定手段は、
予め決められた電圧制限値Vlimおよび電流制限値Ilimに対し、前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q と前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q とが次式(A1),(A2)を満たすように前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を決定し、
√(v d 2 +v q 2 )≦Vlim …(A1)、
√(i d 2 +i q 2 )≦Ilim …(A2)、
前記d軸電流指令値i d による前記ブラシレスモータの出力トルクの低下が補償され且つ前記式(A1),(A2)を満たすように前記q軸電流指令値i q を修正するトルク低下補償手段を含み、
前記トルク低下補償手段は、
前記式(A1)を満たすように前記q軸電流指令値iqを変化させた場合に前記q軸電流指令値iqがとりうる最大値を第1最大値として求める第1最大値決定手段と、
前記式(A2)を満たすように前記q軸電流指令値iqを変化させた場合に前記q軸電流指令値iqがとりうる最大値を第2最大値として求める第2最大値決定手段と、
前記d軸電流指令値i d による前記ブラシレスモータの出力トルクの低下が補償されるように前記q軸電流指令値i q を補正する補正手段と、
前記補正手段による補正後のq軸電流指令値i q 、前記第1最大値、および前記第2最大値のうち最も小さい値を前記修正後のq軸電流指令値として選定する選定手段とを含み、
前記制御演算手段は、前記d軸電流指令値i d と前記トルク低下補償手段による修正後のq軸電流指令値とを用いて前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q を求めることを特徴とする。
前記指令電流設定手段は、
前記ブラシレスモータに供給すべき電流の目標値を設定する目標電流設定手段と、
前記ブラシレスモータに前記目標値の電流を供給するために前記ブラシレスモータに印加すべき電圧が前記電圧制限値Vlimによる制限を越える場合に、前記電圧制限値Vlimに対し前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q が次式(A3)を満たすように前記目標値のd軸およびq軸成分を補正することにより前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を求める目標値補正手段とを含むことを特徴とする。
√(vd 2+vq 2)=Vlim …(A3)
第1から第5の発明のいずれかの発明に係るモータ制御装置を備え、
前記モータ制御装置は、前記ステアリング機構に操舵補助力を与えるブラシレスモータを駆動することを特徴とする。
図1は、本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置の構成を、それに関連する車両の構成と共に示す概略図である。図1に示す電動パワーステアリング装置は、ブラシレスモータ1、減速機2、トルクセンサ3、車速センサ4、位置検出センサ5、および、電子制御ユニット(Electronic Control Unit :以下、「ECU」という)10を備えたコラムアシスト型の電動パワーステアリング装置である。
<2.1 モータ制御装置の全体構成>
図2は、本発明の第1の実施形態に係るモータ制御装置の構成を示すブロック図である。図2に示すモータ制御装置は、ECU10を用いて構成されており、u相、v相およびw相の3相巻線(図示せず)を有するブラシレスモータ1を駆動する。ECU10は、位相補償器11、マイクロコンピュータ(以下、マイコンと略称する)20、3相/PWM(Pulse Width Modulation)変調器12、モータ駆動回路13、および、電流センサ14を備えている。
vdc=(R+PLd)idc−ωeLqiqc …(1)
vqc=(R+PLq)iqc+ωeLdidc+ωeΦ …(2)
ただし、式(1)と(2)において、ωe はロータの角速度、Rは電機子巻線抵抗を含む回路抵抗、Ld はd軸の自己インダクタンス、Lq はq軸の自己インダクタンス、ΦはU,V,W相電機子巻線鎖交磁束数の最大値の√(3/2)倍、Pは微分演算子である。このうちR、Ld 、Lq およびΦは、既知のパラメータとして扱われる。なお、Rで示される回路抵抗には、ブラシレスモータ1とECU10との間の配線抵抗やECU10内でのモータ駆動回路13の抵抗および配線抵抗などが含まれる。
Vu=√(2/3)×{vdc×cosθ−vqc×sinθ} …(3)
Vv=√(2/3)×{vdc×cos(θ−2π/3)
−vqc×sin(θ−2π/3)} …(4)
Vw=−Vu−Vv …(5)
上記の式(3)と(4)に含まれる角度θは、角度算出部34で求めた電気角である。なお、u相電圧指令値Vu、v相電圧指令値Vvおよびw相電圧指令値Vwを総称して「相電圧指令値Vu,Vv,Vw」ともいう。
id=√2×{Iv×sinθ−Iu×sin(θ−2π/3)} …(6)
iq=√2×{Iv×cosθ−Iu×cos(θ−2π/3)} …(7)
Φ={vqc−(R+PLq)iq−ωeLdid}/ωe …(8)
なお、式(8)は、式(2)のd軸電流指令値idcとq軸電流指令値iqcにd軸電流検出値id とq軸電流検出値iq を代入し、その式をΦについて解いたものである。
R=(vqc−PLqiq−ωeLdid−ωeΦ)/iq …(10)
次に、本実施形態における目標値補正部26の各種構成例を詳細に説明する。本実施形態における目標値補正部26は、所定のプログラムに基づく目標値補正処理をマイコン20が実行することにより実現される。
図4は、第1の構成例による目標値補正部26を実現するためにマイコン20が実行する目標値補正処理を示すフローチャートである。以下、この図4を参照しつつ本構成例による目標値補正部26の動作を説明する。なお、この第1の構成例では、定数設定部24は不要である。
vd=(R+PLd)id−ωeLqiq …(11)
vq=(R+PLq)iq+ωeLdid+ωeΦ …(12)
ここで、ωe はロータの角速度、Rは電機子巻線抵抗を含む回路抵抗、Ld はd軸の自己インダクタンス、Lq はq軸の自己インダクタンス、ΦはU,V,W相電機子巻線鎖交磁束数の最大値の√(3/2)倍、Pは微分演算子である。なお、角速度ωe は角速度算出部35から入力され、電機子巻線鎖交磁束数ΦはΦ算出部36から入力される。
√(vd1 2+vq1 2)≦Vlim …(13)
ここで、Vlimは制限値設定部23から入力される電圧制限値である。
√(vd 2+vq 2)=Vlim …(14)
√(id 2+iq 2)=Ilim …(15)
ここで、Vlimは制限値設定部23から入力される電圧制限値であり、Ilimは制限値設定部23から入力される電流制限値である。このようなd軸およびq軸限界電流値idlim,iqlimの電流がブラシレスモータ1に流れる場合には、逆起電力ωeΦによる電圧ベクトルV1と、q軸電流iqによる電圧ベクトルV2と、d軸電流idによる電圧ベクトルV3とは、図5に示すような関係となる。すなわち、電圧を示すd軸とq軸で規定される平面上において、ベクトルV1とベクトルV2とベクトルV3との合成ベクトルV4の始点を原点においたとき、当該合成ベクトルV4の終点は、式(14)が示す電圧制限円と式(15)が示す電流制限円との交点Pとなる。
iq=iq * …(16)
√(vd 2+vq 2)=Vlim …(17)
この場合、第2のd軸電流値id2およびq軸電流目標値iq *をそれぞれ弱め磁束制御のd軸電流目標値id #およびq軸電流目標値iq #とし(S106)、弱め磁束制御処理のルーチンから復帰して目標値補正処理のステップS20へ進む。
目標値補正部26の第2の構成例では、上記第1の構成例とは異なり、d軸電流係数Gdを出力する定数設定部24が使用される。このd軸電流係数Gdは、0<Gd<1の範囲で予め決められた値を有し、後述のように弱め磁束制御処理のためのd軸電流目標値id #の決定に使用される。
√(vd 2+vq 2)≦Vlim …(18)
ここで、Vlimは制限値設定部23から入力される電圧制限値である。このような最大d軸およびq軸電流値idm,iqmの電流がブラシレスモータ1に流れる場合には、逆起電力ωeΦによる電圧ベクトルV1と、q軸電流iqによる電圧ベクトルV2mと、d軸電流idによる電圧ベクトルV3mとは、図7(a)に示すような関係となる。すなわち、電圧を示すd軸とq軸で規定される平面上において、ベクトルV1とベクトルV2mとベクトルV3mとの合成ベクトルV4mの始点を原点においたとき、当該合成ベクトルV4mの終点は上記式(18)に対応する電圧制限円上に配置され、かつ、ベクトルV3mは当該電圧制限円に接する。
id=Gd・idm …(19)
√(vd 2+vq 2)=Vlim …(20)
ここで、Gdは、定数設定部24から入力されるd軸電流係数である(0<Gd<1)。また、上記式(19)で示すd軸電流値idを「修正d軸電流値」と呼ぶものとする。
√(id 2+iq 2)≦Ilim …(21)
すなわち、電圧を示すd軸とq軸で規定される平面上において、逆起電力ωeΦによる電圧ベクトルV1と修正q軸電流値iq2による電圧ベクトルV2と修正d軸電流値Gd・idmによる電圧ベクトルV3との合成ベクトルV4の始点を原点においたとき、当該合成ベクトルV4の終点は、上記式(18)に対応する電圧制限円上であって上記式(21)に対応する電流制限円内に配置される。なお、d軸電流係数Gdの具体的な値は、当該モータ制御装置およびブラシレスモータ1についての設計値、計算機シミュレーションまたは実験等に基づき電流制限の上記式(21)を満たすように予め設定されている。
次に、目標値補正部26の第3の構成例について説明する。本構成例では、上記第1の構成例とは異なり、電流マージン定数Kdを出力する定数設定部24が使用される。この電流マージンKdは、後述のように弱め磁束制御処理のためのd軸電流目標値id #の決定に使用される。
√(vd 2+vq 2)≦Vlim …(22)
このような第1のd軸およびq軸電圧値vd1,vq1の電圧がブラシレスモータ1に印加される場合には、逆起電力ωeΦによる電圧ベクトルV1と、q軸電流iqによる電圧ベクトルV2mと、d軸電流idによる電圧ベクトルV3mとは、図9(a)に示すような関係となり、第1のd軸およびq軸電圧値vd1,vq1に対応する点(vd1,vq1)は電圧ベクトルV3mと電圧制限円との接点P1となる。
id=0 …(23)
√(vd 2+vq 2)≦Vlim …(24)
図9(b)に示すように、このような第2のd軸およびq軸電圧値vd2,vq2に対応する点(vd2,vq2)は、q軸電流による電圧ベクトルV2と電圧制限円との交点P2となる。
√(id 2+iq 2)=Ilim−Kd …(25)
ここで、Ilimは制限値設定部23から入力される電流制限値であり、Kdは定数設定部24から入力される電流マージン定数である(Kd>0)。
id=id3 …(26)
√(vd 2+vq 2)=Vlim …(27)
ここで、上記式(26)で示すd軸電流値idを「修正d軸電流値」と呼ぶものとする。
√(id 2+iq 2)≦Ilim …(28)
すなわち、電圧を示すd軸とq軸で規定される平面上において、逆起電力ωeΦによる電圧ベクトルV1と修正q軸電流値iq4による電圧ベクトルV2と修正d軸電流値id3による電圧ベクトルV3との合成ベクトルV4の始点を原点においたとき、当該合成ベクトルV4の終点は、上記式(27)が示す電圧制限円上であって上記式(28)に対応する電流制限円内に配置される。なお、電流マージン定数Kdの具体的な値は、当該モータ制御装置およびブラシレスモータ1についての設計値、計算機シミュレーションまたは実験等に基づき電流制限の上記式(28)を満たすように予め設定されている。
本実施形態では、上記第1、第2または第3の構成例による弱め磁束制御処理を含む目標値補正処理によりd軸およびq軸電流指令値idc,iqcが得られ、これらのd軸およびq軸電流指令値idc,iqcを用いて、オープンループ制御部31等によりブラシレスモータ1の駆動が制御される。このような本実施形態によれば、図5、図7(b)および図9(b)からわかるように、弱め磁束制御(id≠0)により、電圧制限だけでなく電流制限をも越えない範囲でほぼ最大のq軸電流が流れるようにd軸およびq軸電流指令値idc,iqcを設定することができる。すなわち、電圧制限および電流制限の範囲内(√(vd 2+vq 2)≦Vlimおよび√(id 2+iq 2)≦Ilim)でほぼ最大のモータトルクを発生させることが可能となる。これにより、駆動回路等の配線やスイッチング素子等に過大な電流が流れることによるモータ制御装置の損傷を回避しつつ、高回転領域でのモータトルクの低下を抑えることができる。また、上記第1〜第3の構成例のいずれにおいても、電圧制限の範囲内で電流目標値に応じた最大の電圧をブラシレスモータ1に印加することで無効電力を極力抑制することができ(図5、図7(b)および図9(b))、第1の構成例の場合には、電流制限の範囲内で電流目標値に応じた最大の電流をブラシレスモータに流すこともできる。ただし、既述のように、マイコン20でd軸およびq軸電流指令値idc,iqcを求めるための演算負荷の点では、第2および第3の構成例が有利である。
次に、本発明の第2の実施形態に係るモータ制御装置について説明する。本実施形態に係るモータ制御装置の基本的な構成は、上記第1の実施形態と同様であって図2に示す通りであり、同一または対応する部分には同一の参照符号を付すものとする。以下では、上記第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
√(vd 2+vq 2)≦Vlim …(29)
√(id 2+iq 2)≦Ilim …(30)
ここで、vd,vqはブラシレスモータ1に印加されるd軸およびq軸電圧をそれぞれ示し、id,iqはブラシレスモータ1に供給されるd軸およびq軸電流をそれぞれ示し、Vlim,Ilimは制限値設定部23から入力される電圧制限値および電流制限値をそれぞれ示す。
id=id # …(31)
√(vd 2+vq 2)≦Vlim …(32)
これにより、弱め磁束制御処理により得られた指令値としてのd軸電流目標値id=id #を変えずに弱め磁束制御のq軸電流目標値iq=iq #を電圧制限の範囲内(式(32))で変化させた場合の当該q軸電流目標値の最大値が第1の最大q軸電流値iqmax1として得られる。このような第1の最大q軸電流値iqmax1によれば、図11(a)に示すように、逆起電力ωeΦによる電圧ベクトルV1と第1の最大q軸電流値iqmax1による電圧ベクトルV2と弱め磁束制御のd軸電流目標値id #による電圧ベクトルV3との合成ベクトルV4の大きさが電圧制限値Vlimに等しくなる。
id=id # …(33)
√(id 2+iq 2)≦Ilim …(34)
これにより、弱め磁束制御処理により得られた指令値としてのd軸電流目標値id=id #を変えずに弱め磁束制御のq軸電流目標値iq=iq #を電流制限の範囲内(式(34))で変化させた場合の当該q軸電流目標値の最大値が第2の最大q軸電流値iqmax2として得られる。このような第2の最大q軸電流値iqmax2によれば、図11(b)に示すように、d軸成分がid #でq軸成分がiqmax2である電流ベクトルの大きさがIlimに等しくなる。
iqt=iq #+id #×Kiq …(35)
ここで、id #は弱め磁束制御のd軸電流目標値であり、iq #は弱め磁束制御のq軸電流目標値であり、Kiqは、d軸電流に起因するd軸方向磁束の低減によるモータトルクの低下を補償するためのq軸電流補償値を与える係数(以下「トルク低下補償係数」という)である。本実施形態では、ブラシレスモータ1におけるd軸電流とモータトルクの低下量と関係が図12に示すような比例関係にあるとして、トルク低下補償係数Kiqが定数としてマイコン20内の所定メモリに保持されている。このトルク低下補償係数Kiqの具体的な値は、ブラシレスモータ1についての設計値、計算機シミュレーションまたは実験等に基づき予め決定される。なお、トルク低下補償係数Kiqが電流値に依存する場合には、上記id #×Kiqに相当するq軸電流補償値とd軸電流および/またはq軸電流とを対応付けるマップまたは関数式をマイコン20内の所定メモリに保持しておき、それらのマップまたは関数式によりq軸電流補償値を求めるようにしてもよい。
上記第1および第2の実施形態に係るモータ制御装置では、オープンループ制御によりブラシレスモータ1が駆動されるが、本発明は、これに限定されるものではなく、各相の電流を検出する手段を設けてフィードバック制御によりブラシレスモータ1を駆動するモータ制御装置にも適用可能である。
Claims (6)
- ブラシレスモータを駆動する弱め磁束制御可能なモータ制御装置であって、
前記ブラシレスモータに供給すべき電流を示すd軸電流指令値i d およびq軸電流指令値i q に基づき、前記ブラシレスモータに印加すべき電圧を示すd軸電圧指令値v d およびq軸電圧指令値v q を求める制御演算手段と、
前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を、予め決められた電圧制限値Vlimおよび電流制限値Ilimに対し前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q と前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q とが
√(v d 2 +v q 2 )≦Vlim …(A1)、
√(i d 2 +i q 2 )≦Ilim …(A2)、
を満たすように決定する指令電流設定手段と、
前記制御演算手段により求められたd軸電圧指令値v d およびq軸電圧指令値v q に基づき前記ブラシレスモータを駆動する駆動手段とを備え、
前記指令電流設定手段は、
前記ブラシレスモータに供給すべき電流の目標値を設定する目標電流設定手段と、
前記ブラシレスモータに前記目標値の電流を供給するために前記ブラシレスモータに印加すべき電圧が前記電圧制限値Vlimによる制限を越える場合に、前記電圧制限値Vlimに対し前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q が次式(A3)を満たすように前記目標値のd軸およびq軸成分を補正することにより前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を求める目標値補正手段とを含み、
√(v d 2 +v q 2 )=Vlim …(A3)、
前記目標値補正手段は、前記ブラシレスモータに前記目標値の電流を供給するために前記ブラシレスモータに印加すべき電圧が前記電圧制限値Vlimによる制限を超える場合に、
前記式(A1)を満たすように前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を変化させたときに前記q軸電流指令値i q が最大となる前記d軸電流指令値i d を最大d軸電流値i dm として求め、
前記制御演算手段により前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q を求めるときに用いられる前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を、1よりも小さい正数として予め定められた係数Gdに対し前記式(A3)および次式(A4)を満たすように決定することを特徴とする、モータ制御装置。
i d =Gd・i dm …(A4) - ブラシレスモータを駆動する弱め磁束制御可能なモータ制御装置であって、
前記ブラシレスモータに供給すべき電流を示すd軸電流指令値i d およびq軸電流指令値i q に基づき、前記ブラシレスモータに印加すべき電圧を示すd軸電圧指令値v d およびq軸電圧指令値v q を求める制御演算手段と、
前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を、予め決められた電圧制限値Vlimおよび電流制限値Ilimに対し前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q と前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q とが
√(v d 2 +v q 2 )≦Vlim …(A1)、
√(i d 2 +i q 2 )≦Ilim …(A2)、
を満たすように決定する指令電流設定手段と、
前記制御演算手段により求められたd軸電圧指令値v d およびq軸電圧指令値v q に基づき前記ブラシレスモータを駆動する駆動手段とを備え、
前記指令電流設定手段は、
前記ブラシレスモータに供給すべき電流の目標値を設定する目標電流設定手段と、
前記ブラシレスモータに前記目標値の電流を供給するために前記ブラシレスモータに印加すべき電圧が前記電圧制限値Vlimによる制限を越える場合に、前記電圧制限値Vlimに対し前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q が次式(A3)を満たすように前記目標値のd軸およびq軸成分を補正することにより前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を求める目標値補正手段とを含み、
√(v d 2 +v q 2 )=Vlim …(A3)、
前記目標値補正手段は、前記ブラシレスモータに前記目標値の電流を供給するために前記ブラシレスモータに印加すべき電圧が前記電圧制限値Vlimによる制限を超える場合に、
前記式(A1)を満たすように前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を変化させたときの前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q のうち前記q軸電流指令値i q が最大となる前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q をそれぞれ第1のd軸電圧値v d1 および第1のq軸電圧値v q1 として求め、
前記式(A1)および次式(A4)を満たすように前記q軸電流指令値i q を変化させたときの前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q のうち前記q軸電流指令値i q が最大となる前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q をそれぞれ第2のd軸電圧値v d2 および第2のq軸電圧値v q2 として求め、
i d =0 …(A4)、
電圧を示すd軸とq軸とにより規定される平面上において点(v d1 ,v q1 )および点(v d2 ,v q2 )を通る直線と予め定められた正の定数Kdに対し次式(A5)を満たす円との交点を示すd軸およびq軸電圧値をそれぞれ第3のd軸電圧値v d3 および第3のq軸電圧値v q3 として求め、
√(i d 2 +i q 2 )=Ilim−Kd …(A5)、
前記第3のd軸電圧値v d3 および前記第3のq軸電圧値v q3 が示す電圧を前記ブラシレスモータに印加したときのd軸電流の値を第3のd軸電流値i d3 として求め、
前記制御演算手段により前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q を求めるときに用いられる前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を前記式(A3)および次式(A6)を満たすように決定することを特徴とする、モータ制御装置。
i d =i d3 …(A6) - 前記指令電流設定手段は、前記d軸電流指令値i d による前記ブラシレスモータの出力トルクの低下が補償され且つ前記式(A1),(A2)を満たすように前記q軸電流指令値i q を修正するトルク低下補償手段を含み、
前記制御演算手段は、前記d軸電流指令値i d と前記トルク低下補償手段による修正後のq軸電流指令値とを用いて前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q を求めることを特徴とする、請求項1または2に記載のモータ制御装置。 - ブラシレスモータを駆動する弱め磁束制御可能なモータ制御装置であって、
前記ブラシレスモータに供給すべき電流を示すd軸電流指令値i d およびq軸電流指令値i q を決定する指令電流設定手段と、
前記指令電流設定手段により決定されたd軸電流指令値i d およびq軸電流指令値i q に基づき前記ブラシレスモータに印加すべき電圧を示すd軸電圧指令値v d およびq軸電圧指令値v q を求める制御演算手段と、
前記制御演算手段により求められたd軸電圧指令値v d およびq軸電圧指令値v q に基づき前記ブラシレスモータを駆動する駆動手段とを備え、
前記指令電流設定手段は、
予め決められた電圧制限値Vlimおよび電流制限値Ilimに対し、前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q と前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q とが次式(A1),(A2)を満たすように前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を決定し、
√(v d 2 +v q 2 )≦Vlim …(A1)、
√(i d 2 +i q 2 )≦Ilim …(A2)、
前記d軸電流指令値i d による前記ブラシレスモータの出力トルクの低下が補償され且つ前記式(A1),(A2)を満たすように前記q軸電流指令値i q を修正するトルク低下補償手段を含み、
前記トルク低下補償手段は、
前記式(A1)を満たすように前記q軸電流指令値iqを変化させた場合に前記q軸電流指令値iqがとりうる最大値を第1最大値として求める第1最大値決定手段と、
前記式(A2)を満たすように前記q軸電流指令値iqを変化させた場合に前記q軸電流指令値iqがとりうる最大値を第2最大値として求める第2最大値決定手段と、
前記d軸電流指令値i d による前記ブラシレスモータの出力トルクの低下が補償されるように前記q軸電流指令値i q を補正する補正手段と、
前記補正手段による補正後のq軸電流指令値i q 、前記第1最大値、および前記第2最大値のうち最も小さい値を前記修正後のq軸電流指令値として選定する選定手段とを含み、
前記制御演算手段は、前記d軸電流指令値i d と前記トルク低下補償手段による修正後のq軸電流指令値とを用いて前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q を求めることを特徴とする、モータ制御装置。 - 前記指令電流設定手段は、
前記ブラシレスモータに供給すべき電流の目標値を設定する目標電流設定手段と、
前記ブラシレスモータに前記目標値の電流を供給するために前記ブラシレスモータに印加すべき電圧が前記電圧制限値Vlimによる制限を越える場合に、前記電圧制限値Vlimに対し前記d軸電圧指令値v d および前記q軸電圧指令値v q が次式(A3)を満たすように前記目標値のd軸およびq軸成分を補正することにより前記d軸電流指令値i d および前記q軸電流指令値i q を求める目標値補正手段とを含むことを特徴とする、請求項4に記載のモータ制御装置。
√(vd 2+vq 2)=Vlim …(A3) - 車両のステアリング機構にブラシレスモータによって操舵補助力を与える電動パワーステアリング装置であって、
請求項1から5のいずれか1項に記載のモータ制御装置を備え、
前記モータ制御装置は、前記ステアリング機構に操舵補助力を与えるブラシレスモータを駆動することを特徴とする、電動パワーステアリング装置。
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