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JP5270847B2 - オイルセパレータ内蔵圧縮機 - Google Patents

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JP5270847B2 JP2007033749A JP2007033749A JP5270847B2 JP 5270847 B2 JP5270847 B2 JP 5270847B2 JP 2007033749 A JP2007033749 A JP 2007033749A JP 2007033749 A JP2007033749 A JP 2007033749A JP 5270847 B2 JP5270847 B2 JP 5270847B2
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Description

本発明は、オイルセパレータ内蔵圧縮機に関し、とくに、オイルセパレータ内蔵機構の簡素化、部品点数の低減、組み立ての容易化、コストダウン等をはかったオイルセパレータ内蔵圧縮機に関する。
従来から、たとえば車両用空調装置の冷凍システムに組み込まれる圧縮機として、遠心分離方式のオイルセパレータを圧縮機に内蔵したオイルセパレータ内蔵圧縮機が知られている(たとえば、特許文献1)。従来のオイルセパレータ内蔵圧縮機においては、たとえば図12に固定渦巻体101と可動渦巻体102からなる圧縮機構103を備えたスクロール型圧縮機の場合の例を示すように、圧縮機構103で圧縮されたガス(たとえば冷媒ガス)が吐出孔104を介して導入される吐出室105を形成するリアケーシング106内に、遠心分離方式のオイルセパレータ107が組み込まれる。このようなオイルセパレータ107においては、オイル分離部として、ケーシング106内に筒状のシリンダー(オイル分離室108)を設け、その軸上に分離パイプ109を挿入あるいは圧入し、上端側をスナップリング110で固定または係止する構造を採用している。オイル分離部はケーシング106のみに設置され、オイル分離部は機械加工にて形成されるので、内部の圧力を保持するためにシールボルト111が必要となっている。また、圧縮機外部(外部配管)へと接続される吐出ポート112は、分離パイプ109の上部とシールボルト111の下端との間の空間に連通されている。
圧縮機構103で圧縮されたガスは、固定渦巻体の吐出孔104より吐出室105に吐出され、吐出室105内のオイルを含むガスが、連通孔113よりオイル分離室108内に導入される。導入されたガスは、分離パイプ109の周りを回転し、遠心力を利用して、ガスとオイルとに分離される。分離されたガスは分離パイプ109内を通り、吐出ポート112より排出され、遠心力により分離されたオイルは、下部孔114(オイル戻し孔)より下方の貯油室115に溜められる。貯油室115に溜まったオイルは、オリフィス116を介して吸入室117へと戻される。
特開平11−93880号公報
上記のような従来のオイルセパレータの構造には以下のような問題がある。オイル分離室108(シリンダー部)、下部孔114(オイル戻し孔)、分離パイプ109の挿入または圧入部、シールボルト111用のネジ部等の全てを機械加工で形成する必要があり、機械加工部分が多いため、生産性が悪いとともに、コストがかかる。
また、分離パイプ109、シールボルト111等の部品が必要であり、オイル分離室108の全長が比較的長くなるため、この部位の加工性が悪い。また、オイル分離室108(シリンダー部)が円筒形状であるため、オイル分離部を設置するスペースに制約があり、かつ、ケーシング全長も長くなる。したがって、生産性が悪いとともに、レイアウトの自由度が小さい。
さらに、オイル分離後の圧縮ガスはシールボルト111の下端と分離パイプ109の上端の間の空間に連通されている吐出ポート112から圧縮機外へ出るが、分離機構部のレイアウトに自由度がないため、吐出ポート112の位置にも制約が生じる。したがって、吐出ポート112の位置に自由度が少なく、圧縮機自体の設計や、外部との接続構造に制約が生じるという問題がある。
そこで本発明の課題は、上記のような問題点に着目し、オイル分離部の構造を簡略化することにより、生産性向上、コストダウンを可能にするとともに、吐出ポート位置の設計自由度を確保したオイルセパレータ内蔵圧縮機を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るオイルセパレータ内蔵圧縮機は、吐出室に隣接させて配置され、内部全体が空間に形成され導入されてくるオイル含有ガスを遠心分離によりガスとオイルに分離し、分離されたオイルを下方に落下させ、分離されたガスを上方に抜き出す分離室と、前記分離されたオイルを溜める貯油室と、吐出室から前記オイル含有ガスを分離室に導入する、吐出室と分離室との連通孔とを有するオイルセパレータ内蔵圧縮機において、前記オイルセパレータを圧縮機構成用の2つの部材の合わせ構造により形成するとともに、前記連通孔を、一旦一方の部材の肉内に向けて指向させた後、前記分離室に対し分離室の内周面に沿う方向に連通させ、さらに、前記分離室の上端に連通され、前記分離室で分離されたガスを排出するためのガス通路を設けるとともに、該ガス通路内に、オイル流出抑制用の段部または堰部を設け、前記分離室が、母線部が湾曲した円筒形状に形成され、前記連通孔の分離室への開口方向が、前記貯油室側に向けられ、前記連通孔が複数設けられ、前記連通孔毎に、分離室への開口方向が変えられており、それぞれの方向が、オイルを効率良く分離できるように分離室の形状に則していることを特徴とするものからなる。
このような構成においては、オイル分離機構のシリンダー部(分離室)、連通孔部、下部孔部が、圧縮機構成用の2つの部材を組み合せる合わせ構造により形成されるので、これらの部位を、機械加工を施すことなく形成することが可能になり、生産性が大幅に向上されるとともに、コストダウンが可能となる。また、従来構造における分離パイプを廃止できるとともに、その固定や係止機構、さらにはシールボルトを廃止できるため、分離機構全体の構造を簡素化できるとともに、部品点数が大幅に低減されるため、組み付け時間の短縮、組み付けの容易化、コストダウンもはかることができる。また、シールボルト等が廃止できる結果、オイル分離部の全長の短縮や小型化が可能となり、圧縮機全体の小型化が可能となる。
また、上記のように分離室を圧縮機構成用の2つの部材部材の合わせ構造により構成し、従来の分離パイプを廃止する構成においては、分離室内におけるオイル分離能力が低下するおそれがある。しかし、上記のような構成においては、連通孔は、一旦一方の部材の肉内に向けて指向させた後、前記分離室に対し分離室の内周面に沿う方向に連通されているので、吐出室から導入されるオイル含有ガスは、一旦一方の部材の肉方向に向かって導入された後、該一方の部材に突き当たり、さらに一方の部材により形成される分離室の内周面に沿って流入する。このため、連通孔から分離室内に導入されたオイル含有ガスは、分離室の内周面に沿って旋回しながら分離室の下方に流れ効率よくオイルとガスとに分離される。したがって、分離パイプを廃止しても、従来と同等あるいはそれ以上のオイル分離能力を確保することができる。
上記連通孔の吐出室の開口部の端縁はR部(丸みを付与した部分)に形成されることが好ましい。このような構成によれば、吐出室内のオイル含有ガスの滞流や渦流の発生等を防止しつつ、オイル含有ガスを連通孔内に導入することができる。
本発明に係るオイルセパレータ内蔵圧縮機においては、オイルセパレータは基本的に遠心分離方式のオイルセパレータに構成されるが、部品点数が少なく機械加工部分が無いため、上記分離室の形状の自由度は極めて高く保たれるこの分離室は母線部が湾曲した円筒形状(全体としてドーナツ形状の(ドーナツ形状の一部を形成する形状の)分離室)に形成するとくに、この分離室を、曲率をもった円筒形状(ドーナツ形状)等にすることで、レイアウトの自由度が大幅に増し、圧縮機全体としてコンパクト化が可能になる。
また、上記円筒形状における横断面形状に関しては、実質的に完全な円形が好ましいが、圧縮機構成用の2の部材の合わせ構造の構成上、円筒形状の内面に多少の段差が生じたり、円筒形状の内面を形成する2つの部材の円筒形状横断面における円弧間に、曲率の差が生じてもよい。また、円筒形状の内面を形成する上で、2つの部材の間に、内面の周長差が生じてもよい。さらに、円筒形状の内面を形成する2つの部材の円筒形状横断面における円弧状の溝の深さ間に差が生じてもよい。
また、分離パイプを廃止したことによる分離能力の低下をより確実に回避するためには、連通孔からオイル分離室に吹き出される圧縮ガスの吹き出し方向を従来構造に対し変更することにより、従来と同等レベル以上の分離能力が十分に実現可能である上記連通孔の分離室への開口方向が、上記貯油室側に向けられている構造とすることにより、分離のための遠心力をオイルに有効に作用させながら、オイルを貯油室側に向けて効率よく分離することが可能になる。
この分離室への連通孔は複数設け複数の連通孔毎に、分離室への開口方向が変えられている構造採用する。このようにすれば、オイル分離室に吹き出されるガスの方向が連通孔毎に角度が変えられることになり、オイル分離室の形状等に則したガスの吹き出しが可能になり、効率のよい分離が可能になるとともに、効率よく分離されたオイルを貯油室に導くことが可能になる。
また、本発明においては、上記オイルセパレータと、圧縮機外部へと接続される吐出ポートとの間に、ガス通路が設けられるが、該ガス通路も圧縮機構成用の2つの部材の合わせ構造により圧縮機構成用の2つの部材間に形成される構造を採用することができる。このガス通路に吐出ポートを連通させればよく、それによってオイルと分離されたガスが吐出ポートから円滑に外部に流出される。また、本発明においては、上記ガス通路内に、段部または堰部が設けられている構造を採用している。このように分離室と吐出ポート間のガス通路形状を工夫することにより、吐出ポートからのオイルの流出を低減することができる。
このような本発明におけるオイルセパレータ内蔵構造は、実質的にあらゆるタイプの圧縮機に適用可能であるが、とくに、スクロール型圧縮機に好適なものである。スクロール型圧縮機の場合には、たとえば、上記圧縮機構成用の2つの部材の一方が固定渦巻体構成部材からなり、他方が圧縮機のケーシングからなる構造とすることができる。
このように、本発明に係るオイルセパレータ内蔵圧縮機によれば、従来構造におけるシリンダー、連通孔、分離パイプ保持部、下部孔等を機械加工することなく圧縮機構成用の2つの部材(たとえば、固定渦巻体構成部材と圧縮機のケーシング)の合わせ構造によりオイルセパレータを形成でき、かつ分離パイプを廃止しつつ優れたオイル分離能力を確保でき、併せて次のような効果が得られる。
(1)オイル分離部の機械加工廃止による加工上の生産性向上、コストダウンをはかることができる。
(2)部品点数削減による部品単品でのコストダウン、組み付け性の向上をはかることができる。
(3)組立工程を大幅に簡略化でき、従来ネックとなっていた分離パイプ圧入やシールボルト締付工程が無くなり、これら従来の工程における不良の発生が無くなり、組立工程における不良率を大幅に低減できる。
(4)吐出ポート位置の自由度を大幅に増大でき、それによって吐出ポートのレイアウト性、ひいてはシステムに組み込まれる圧縮機全体としてのレイアウト性を大幅に向上できる。
以下に、本発明の望ましい実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の第1実施態様に係るオイルセパレータ内蔵圧縮機1の吐出室2を含む部位の横断面を示している。この圧縮機1は、たとえば、前述の図12に示したような固定渦巻体101と可動渦巻体102からなる圧縮機構103を備えたスクロール型圧縮機からなる。圧縮機構103で圧縮されたガス(たとえば冷媒ガス)が、吐出孔104(図12参照)を介して吐出室2に導入される。
吐出室2の周囲の適当な位置に、オイルセパレータ3が内蔵されている。このオイルセパレータ3は、図2にも示すように、固定渦巻体構成部材4と圧縮機のケーシング5の合わせ構造により形成されている。オイルセパレータ3は、遠心力によりオイルを圧縮ガスから分離する、シリンダー構造の分離室6を有しており、本実施態様では、分離室6は、内部全体が空間に形成され、母線部が直線状に延びる円筒形状に形成されている。なお、分離室は、図5に示すように母線部が湾曲した母線部が湾曲した円筒形状(ドーナツ形状の一部をなす円筒形状)に形成することも可能である。分離室6と吐出室2との間には、吐出室2からオイルを含むガスを分離室6内に吹き出す連通孔7が設けられており、本実施態様では複数の(2つの)連通孔7a、7bから構成されている。なお、連通孔7は、図3に示すように3つの連通孔7a、7b、7cから構成することも可能である。連通孔7a、7bは図4に示すように、分離室6の円筒形状の中心軸から偏心した位置にて、連通孔7a、7bから分離室6内にオイル含有ガス(矢印)が導入され、分離室6の内面に沿った流れが形成されて、遠心力によりガス中のオイルが分離される。2つの連通孔7a、7bは、図1に示すように、分離室6への開口方向が、分離室6の下方に形成された貯油室8側に向けられている。このように複数の連通孔7a、7bが設けられる場合、連通孔7a、7bの開口方向を各連通孔毎に変更することも可能である。また、各連通孔7a、7bの分離室6への開口方向を同方向に向け、全ての連通孔7a、7bの開口方向を最適な方向に揃えることもできる。分離されたオイルは、分離室6の下端に設けられた下部孔9を通して貯油室8内に溜められる。貯油室8内に溜められたオイルは、オリフィス10を介して吸入室側に戻される。
分離室6で分離されたガスは、分離室6の上端に連通された分離室通過後のガス通路11を通して、吐出ポート12から、圧縮機外部に排出される。本実施態様では、ガス通路11内に、図1、図2に示すように、段部13(または堰部)が設けられており、段部13の存在により、ガス通路11内の流れが屈曲されて、吐出ポート12から外部にオイルが流出することが抑えられている。
上記連通孔7は、図4(a)に示すように固定渦巻体構成部材4と圧縮機のケーシング5の合わせ構造により形成されており、一旦圧縮機のケーシング5の肉内に向けて指向させた後、分離室6に対し分離室6の内周面14に沿う方向に連通されている。分離室6の内周面14は、固定渦巻体構成部材4により形成され、断面が略半円状の内周面15と、ケーシング5により形成される内周面16から形成されている。内周面16は、連通孔7の吐出室2側の端縁17から湾曲しながらケーシング5の肉内に延びた後(面16a)、直線状に延び(面16b)さらに湾曲して(面16c)内周面15に連接されている。また、吐出室2側から固定渦巻体構成部材4により形成される連通孔7の端縁17に連なる面(以下、吐出室2側の端縁17に連なる面と言う。)18は、内周面16に向かって直線状に延びている。
したがって、連通孔7を介して分離室6に導入されたオイル含有ガスは、図4の矢印で示すように、圧縮機のケーシング5の肉内に(図4の下方向)向けて流入しケーシング5により形成される内周面16に突き当たった後、内周面16に沿って流れ、さらに固定渦巻体構成部材4により形成される内周面15に沿って流れる。そして内周面14に沿う旋回流を形成しながら分離室6の下方に流れる。つまり、図11に示すように、連通孔7を吐出室2側から直ちに分離室6の内周面14に指向させて連通する態様においては、オイル含有ガスが内周面14に沿って旋回流を形成し難くオイル分離能力が低下するおそれがあるが、連通孔7を、一旦圧縮機のケーシング5の肉内に向けて指向させた後、分離室6に対し分離室6の内周面14に沿う方向に連通させることにより、オイル含有ガスは内周面14に沿って旋回流を形成しながら分離室6の下方に流れ、効率よくオイルとガスとに分離される。したがって、分離パイプを廃止しても、従来と同等あるいはそれ以上のオイル分離能力を確保することができる。
また、連通孔7の吐出室側の端縁17は図4(b)に示すように、R部40に形成することも可能であり、このような構成によれば、連通孔7の吐出室側の端縁17における滞流や渦流等の発生を効果的に防止することができる。
また、このように構成されたスクロール型圧縮機からなるオイルセパレータ内蔵圧縮機1においては、とくに分離室6、下部孔9、連通孔7を固定渦巻体構成部材4とケーシング5の合わせ構造により形成することにより、単に固定渦巻体構成部材4とケーシング5を組み付けるだけで簡単に形成できる。つまり、固定渦巻体構成部材4とケーシング5のオイルセパレータ形成部は鋳造可能であるので、従来構造におけるシリンダー部等の機械加工が一切不要となる。また、従来構造における分離パイプやシールボルト等が不要となり、部品点数も大幅に削減される。その結果、組み付けが容易化され、組み付け時間が短縮され、組み付け不良も大幅に低減され、大幅な生産性向上、コストダウンが可能になる。
また、一つまたは複数個の連通孔7からオイル分離室6に吹き出される方向を下方向に吹き出すことで貯油室8側へオイルを導入しやすくなり、また、連通孔7毎に角度を変えることにより、より効率のよい分離が可能となる。したがって、従来の分離パイプ廃止によるオイル分離能力低下の懸念を完全に払拭することができる。
図6は、本発明の第2実施態様に係るオイルセパレータ内蔵圧縮機のオイルセパレータの横断面を示している。なお、上記第1実施態様と同一の部材には同一の番号を付し説明を省略する。本実施態様においては、図6(a)に示すように、分離室6の内周面19は、固定渦巻体構成部材4により形成され、断面が略半円状の内周面20と、圧縮機のケーシング5により形成される内周面21からなっている。内周面21は、連通孔7の吐出室2側の端縁17から湾曲しながらケーシング5の肉内に延びた後(面21a)、さらにケーシング5の肉内に傾斜しながら延び(面21b)、さらに湾曲して(面21c)内周面20に連接されている。また、吐出室2側の端縁17に連なる面22は、内周面21に向かって直線状に延びている。
本実施態様においても、オイル含有ガスは内周面19に沿って旋回流を形成しながら分離室6の下方に流れ、効率よくオイルとガスとに分離される。したがって、分離パイプを廃止しても、従来と同等あるいはそれ以上のオイル分離能力を確保することができる。
また、連通孔7の吐出室側の端縁17は図6(b)に示すように、R部40に形成することも可能であり、このような構成によれば、連通孔7の吐出室側の端縁17における滞流や渦流等の発生を効果的に防止することができる。
図7は、本発明の第3実施態様に係るオイルセパレータ内蔵圧縮機のオイルセパレータの横断面を示している。なお、上記第1実施態様と同一の部材には同一の番号を付し説明を省略する。本実施態様においては、図7(a)に示すように、分離室6の内周面23は、固定渦巻体構成部材4により形成され、断面が略半円状の内周面24と、圧縮機のケーシング5により形成される内周面25からなっている。内周面25は、連通孔7の吐出室2側の端縁17から湾曲しながらケーシング5の肉内に延びた後(面25a)、さらにケーシング5の肉内に傾斜しながら延び(面25b)、さらに湾曲して(面25c)内周面23に連接されている。また、吐出室2側の端縁17に連なる面26は、分離室6側に傾斜しながら内周面25に向かって延びている。
本実施態様においても、オイル含有ガスは内周面23に沿って旋回流を形成しながら分離室6の下方に流れ、効率よくオイルとガスとに分離される。したがって、分離パイプを廃止しても、従来と同等あるいはそれ以上のオイル分離能力を確保することができる。
また、連通孔7の吐出室側の端縁17は図7(b)に示すように、R部40に形成することも可能であり、このような構成によれば、連通孔7の吐出室側の端縁17における滞流や渦流等の発生を効果的に防止することができる。
図8は、本発明の第4実施態様に係るオイルセパレータ内蔵圧縮機のオイルセパレータの横断面を示している。なお、上記第1実施態様と同一の部材には同一の番号を付し説明を省略する。本実施態様においては、図8(a)に示すように、分離室6の内周面27は、固定渦巻体構成部材4により形成され、断面が略半円状の内周面28と、圧縮機のケーシング5により形成される内周面29からなっている。内周面29は、連通孔7の吐出室2側の端縁17から湾曲しながらケーシング5の肉内に延びた後(面29a)、さらにケーシング5の肉内に傾斜しながら延び(面29b)、さらに湾曲して(面29c)内周面28に連接されている。また、吐出室2側の端縁17に連なる面30は、一旦内周面28に向かって直線状に延びた後(面30a)、略直角にその方向を転じ分離室6側に延び(面30b)、さらに流路断面積を増大させる方向に傾斜しながら(面30c)内周面28に向かって延びている。
本実施態様においても、オイル含有ガスは内周面27に沿って旋回流を形成しながら分離室6の下方に流れ、効率よくオイルとガスとに分離される。したがって、分離パイプを廃止しても、従来と同等あるいはそれ以上のオイル分離能力を確保することができる。
また、連通孔7の吐出室側の端縁17は図8(b)に示すように、R部40に形成することも可能であり、このような構成によれば、連通孔7の吐出室側の端縁17における渦流等の発生を効果的に防止することができる。
図9は、本発明の第5実施態様に係るオイルセパレータ内蔵圧縮機のオイルセパレータの横断面を示している。本実施態様においては、図9(a)に示すように、分離室6の内周面31は、固定渦巻体構成部材4により形成され、断面が略半円状の内周面32と、圧縮機のケーシング5により形成される内周面33からなっている。内周面33は、連通孔7の吐出室2側の端縁17から湾曲しながらケーシング5の肉内に延びた後(面33a)、さらにケーシング5の肉内に傾斜しながら延び(面33b)、さらに湾曲して(面33c)内周面32に連接されている。また、吐出室2側の端縁17に連なる面34は、一旦内周面33に向かって直線状に延びた後(面34a)、略直角にその方向を転じ(面34b)、さらに分離室6側に傾斜しながら(面34c)内周面32に向かって延びている。本実施態様においては、基本的構成は、上記第4実施態様と略同一であるが、吐出室2側の端縁17に連なる面34のうち、第4実施態様の面30bに相当する34bがさらに長く形成されている。
本実施態様においても、オイル含有ガスは内周面31に沿って旋回流を形成しながら分離室6の下方に流れ、効率よくオイルとガスとに分離される。したがって、分離パイプを廃止しても、従来と同等あるいはそれ以上のオイル分離能力を確保することができる。
また、連通孔7の吐出室側の端縁17は図9(b)に示すように、R部40に形成することも可能であり、このような構成によれば、連通孔7の吐出室側の端縁17における滞流や渦流等の発生を効果的に防止することができる。
図10は、本発明の第6実施態様に係るオイルセパレータ内蔵圧縮機のオイルセパレータの横断面を示している。本実施態様においては、図10(a)に示すように、分離室6の内周面35は、固定渦巻体構成部材4により形成され、断面が略半円状の内周面36と、圧縮機のケーシング5により形成される内周面37からなっている。内周面37は、連通孔7の吐出室2側の端縁17から湾曲しながらケーシング5の肉内に延びた後(面37a)、さらにケーシング5の肉内に傾斜しながら延び(面37b)、さらに湾曲して(面37c)内周面36に連接されている。また、吐出室2側の端縁17に連なる面38は、一旦内周面37に向かって直線状に延びた後(面38a)、略直角にその方向を転じ(面38b)、さらに分離室6側に傾斜しながら(面38c)内周面37に向かって延びている。本実施態様においては、基本的構成は、上記第4、第5実施態様と略同一であるが、吐出室2側の端縁17に連なる面37のうち、第5実施態様の面34cに相当する38cの傾斜が緩やかに形成されている。
本実施態様においても、オイル含有ガスは内周面35に沿って旋回流を形成しながら分離室6の下方に流れ、効率よくオイルとガスとに分離される。したがって、分離パイプを廃止しても、従来と同等あるいはそれ以上のオイル分離能力を確保することができる。
また、連通孔7の吐出室側の端縁17は図10(b)に示すように、R部40に形成することも可能であり、このような構成によれば、連通孔7の吐出室側の端縁17における滞流や渦流等の発生を効果的に防止することができる。
本発明に係るオイルセパレータ内蔵圧縮機の構造は、オイルセパレータが内蔵されるあらゆるタイプの圧縮機に適用可能であり、とくに、スクロール型圧縮機に好適である。
本発明の第1実施態様に係るオイルセパレータ内蔵圧縮機の吐出室を含む部位の横断面図である。 図1の圧縮機のオイルセパレータ部を構成する固定渦巻体構成部材と圧縮機のケーシングとの組み合わせを示す分解図である。 図1の圧縮機とは別の態様のオイルセパレータを形成するための圧縮機のケーシングの正面図である。 図1の圧縮機のオイルセパレータ部の部分断面図(オイルセパレータ横断方向の断面図)である。 図1の圧縮機のオイルセパレータ部とは別の態様のオイルセパレータ部を構成する固定渦巻体構成部材と圧縮機のケーシングとの組み合わせを示す分解図である。 本発明の第2実施態様に係るオイルセパレータ内蔵圧縮機のオイルセパレータ部の部分断面図(オイルセパレータ横断方向の断面図)である。 本発明の第3実施態様に係るオイルセパレータ内蔵圧縮機のオイルセパレータ部の部分断面図(オイルセパレータ横断方向の断面図)である。 本発明の第4実施態様に係るオイルセパレータ内蔵圧縮機のオイルセパレータ部の部分断面図(オイルセパレータ横断方向の断面図)である。 本発明の第5実施態様に係るオイルセパレータ内蔵圧縮機のオイルセパレータ部の部分断面図(オイルセパレータ横断方向の断面図)である。 本発明の第6実施態様に係るオイルセパレータ内蔵圧縮機のオイルセパレータ部の部分断面図(オイルセパレータ横断方向の断面図)である。 本発明以外のオイルセパレータ内蔵圧縮機のオイルセパレータ部の部分断面図(オイルセパレータ横断方向の断面図)である。 従来のオイルセパレータ内蔵圧縮機の部分縦断面図である。
符号の説明
1 オイルセパレータ内蔵圧縮機
2 吐出室
3 オイルセパレータ
4 固定渦巻体構成部材
5 圧縮機のケーシング
6 分離室
7、7a、7b 連通孔
8 貯油室
9 下部孔
10 オリフィス
11 分離室通過後のガス通路
12 吐出ポート
13 段部(または堰部)
14、19、23、27、31、35 分離室の内周面
15、20、24、28、32、36 固定渦巻体構成部材により形成される分離室の内周面
16、21、25、29、33、37 圧縮機のケーシングにより形成される分離室の内周面
17 連通孔の吐出室側の端縁
18、22、26、30、34、38 吐出室側から端縁17に連なる面
40 R部に形成された連通孔の吐出室側の端縁

Claims (4)

  1. 吐出室に隣接させて配置され、内部全体が空間に形成され導入されてくるオイル含有ガスを遠心分離によりガスとオイルに分離し、分離されたオイルを下方に落下させ、分離されたガスを上方に抜き出す分離室と、前記分離されたオイルを溜める貯油室と、吐出室から前記オイル含有ガスを分離室に導入する、吐出室と分離室との連通孔とを有するオイルセパレータ内蔵圧縮機において、前記オイルセパレータを圧縮機構成用の2つの部材の合わせ構造により形成するとともに、前記連通孔を、一旦一方の部材の肉内に向けて指向させた後、前記分離室に対し分離室の内周面に沿う方向に連通させ、さらに、前記分離室の上端に連通され、前記分離室で分離されたガスを排出するためのガス通路を設けるとともに、該ガス通路内に、オイル流出抑制用の段部または堰部を設け、前記分離室が、母線部が湾曲した円筒形状に形成され、前記連通孔の分離室への開口方向が、前記貯油室側に向けられ、前記連通孔が複数設けられ、前記連通孔毎に、分離室への開口方向が変えられており、それぞれの方向が、オイルを効率良く分離できるように分離室の形状に則していることを特徴とするオイルセパレータ内蔵圧縮機。
  2. 前記連通孔の吐出室への開口部の端縁がR部に形成されている、請求項に記載のオイルセパレータ内蔵圧縮機。
  3. 前記オイルセパレータが、分離室の下方に位置する前記貯油室へ分離室で分離されたオイルを導出する下部孔を有する、請求項1または2に記載のオイルセパレータ内蔵圧縮機。
  4. スクロール型圧縮機からなり、前記2つの部材の一方が固定渦巻体構成部材からなり、他方が圧縮機のケーシングからなる、請求項1〜のいずれかに記載のオイルセパレータ内蔵圧縮機。
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