JP5268662B2 - 吸収性物品の表面シート - Google Patents
吸収性物品の表面シート Download PDFInfo
- Publication number
- JP5268662B2 JP5268662B2 JP2009004132A JP2009004132A JP5268662B2 JP 5268662 B2 JP5268662 B2 JP 5268662B2 JP 2009004132 A JP2009004132 A JP 2009004132A JP 2009004132 A JP2009004132 A JP 2009004132A JP 5268662 B2 JP5268662 B2 JP 5268662B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- absorbent article
- surface sheet
- heat
- linear
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
Description
本発明の吸収性物品の表面シートによれば、例えば、生理周期によって粘度が変化し たり、個人差により粘度が異なる経血等の液を、粘度によらずにスムーズに吸収体に移 行させることができる。
図1は、本発明の第1実施形態である吸収性物品の表面シート10(以下、表面シー ト10ともいう)をその表面11側から視た状態を示す平面図である。
第1実施形態の表面シート10は、吸収性物品の肌当接面側に配置される吸収性物品 の表面シートであり、吸収性物品に組み込まれたときに、着用者の肌側に向けられる表 面11と、該肌側とは反対側(生理用ナプキンの場合はショーツの内面等)に向けられ る裏面12とを有している。
線状エンボス14は、波状又はジグザグ形状に蛇行しながら一方向(図1中X方向)に延びている。
表面シート10においては、線状のエンボス14,14で囲まれた凸部16,19が、前記一方向に連なるように形成されている。凸部16,19は、面積及び高さが大きな大凸部16と面積及び高さが相対的に小さな小凸部19が前記一方向(X方向)に交互に存在する山脈構造Sを形成しており、該山脈構造Sは、該一方向に直交する方向(Y方向)に間欠的に配置されている。
表面シート10の表面11が、このように、凹凸形状をなしていることで、該表面シ ート10を吸収性物品に組み込んで使用したときに、表面シート10と着用者の肌との 接触面積が低減して蒸れやかぶれが効果的に防止される。
隣り合う山脈構造S,Sどうしの間には、起伏が実質的にない畝部20が、前記一方 向(X方向)に連続して延びるように形成されている。畝部20は、好ましくは吸収性 物品の長手方向に連続して途切れることなく形成され、隣接する山脈構造からの凹部が 幅方向に延びて遮断されることはない。凹部で遮断されることのない畝部を有すること で、凹部を伝わる液の流れは、幅方向に向かうことなく、長手方向に伝わり、液が長手 方向に拡散することになり、排泄部からの液が幅方向に拡散し横もれすることを効果的 に抑制することができる。
繊維同士の接点においては、熱融着等で接着固定していることが疎な凸形状を維持す る点から好ましい。
繊維密度が下限値以上であることが、液の吸い上げを良好とする観点から好ましく、 上限値以下であることが、表面シート内から液がスムーズに抜けるようにする観点から 好ましい。大凸部16の頂部部分における不織布の厚みは、0.6〜2.5mmである ことが好ましい。
(繊維密度測定方法)
レーザー厚み計(キーエンス社製KS−1100)で厚みを求め、不織布の正確な坪 量(g/cm2 )を上記の厚み(cm換算)で割った値を繊維密度とする。大凸部16 、小凸部19、畝部20それぞれの厚みは、それぞれの頂部部分(最大高さ部分)にお ける不織布(表面シート)の厚みとする。
凸部16,19の平面視形状は、円形、菱形、三角形など任意の形状が可能である。 肌との接触性の観点からは、凸部がドーム形状となりやすい円形または楕円形が好まし い。
線状エンボス14では、繊維が溶融してフィルム化されたか又は繊維同士が強く接着 されて、そこに開孔がなければ、液が通過しない状態にある。線状エンボス14に隣接 する部位(エンボス部隣接部)13には、図3に示すように、フィルム化又は接着され ない繊維が略平行に揃った状態で凸部にむけて延びており、平行に揃った領域は、線状 エンボス14から0.5〜10mmの領域に存在し、大凸部16に比べて、過度の高密 度であり、0.05〜0.4g/cm3 が好ましく、繊維間距離は、0〜50μmが好 ましい。エンボス部隣接部13は、液の引き込み性が非常に高く、下側の吸収層表面と 密着させることで、よりいっそう吸収層への液移行はすばやく起こる。密着させるため には、線状エンボス部14において吸収層4と、ホットメルト22にて接着させること が好ましい。この場合スパイラルに塗布することが好ましい。図3は、図1中のP部分 を200倍程度に拡大した顕微鏡写真である。
大凸部16から吸収された液は、吸収体へスムーズに液移行するとともに、線状エン ボス部隣接部13にむけて、液の一部は引き込まれて、エンボス部の吸収体との接着部 22を介して吸収体に移行する。この場合、経血等のある程度粘性のある成分は特にエ ンボス部隣接部13より移行しやすい。
大凸部16に対する密度比(大凸部密度/小凸部密度)は、1/3〜1が好ましい。
小凸部19は、線状エンボスで囲まれた面積が小さいため、熱伸長性繊維の伸長が制約 されることから、隆起しづらく、高さは0.6〜2.5mm程度である。そのため、大 凸部16に比べて繊維間距離は小さく、繊維密度も比較的高いまま維持されている。
があるため、高粘性物が含まれている経血や生理の排泄物などは、その一部はドロッと した液であり、表面シートをゆっくりと通過するが、凹凸があると、表面を凸部から凹 部に転げ落ちるように移動し、その間に、大凸部よりも高さが低くかつ高密度な小凸部 19のほうへ比較的ゆっくりと取り込まれていく挙動を示しやすい。本発明の場合、疎 な大凸部から隣接した、密な小凸部へと転げ落ちながら、小凸部にてゆっくりと取り込 まれていき、一旦小凸部内で保持されつつ、さらっとした低粘性成分に押し流されるこ ととあいまって、さらに小凸部を囲む線状エンボス部から吸収体に移動するのではない かと推測される
図2には、比較的粘度が低いときの経血の吸収体への移動経路として考えられる経路 をL1〜L4で示し、比較的粘度が高いときの経血の吸収体への移動経路として考えら れる経路をL5で示した。L5で示す経路は、線状エンボス14上を流れて小凸部19 の周囲に移動した液が、密度の高い小凸部19を介して吸収体4へと移行する経路であ る。
表面シート11の長手方向には大凸部16と小凸部19が交互に並んだ山脈構造9が 幅方向に間欠的に配置されており、凹凸形状9の間には、蛇行した畝20が存在し、こ の畝20は、隣接した長手方向に伸びる線状エンボス同士が交わらない領域において長 手方向に伸びる畝として存在する。この畝部20は、比較的大凸部と小凸部の中間程度 の密度を有し、0.0125〜0.05g/cm3 が好ましい。
密度関係は、記載した密度範囲の中から
大凸部(疎)<畝部<小凸部(密)<線状エンボス近傍(過密)
の関係にあることが、経血などの粘性成分を含む液のスムーズな引き込み性の観点か ら好ましい。
畝部の厚さは、0.6〜2.5mmが好ましい。
また、畝20の最小幅W2(図1参照)は、2mm以上であることが、液抜けの観点 から好ましい。
また、隣り合う山脈構造S,Sは、一方の山脈構造Sの大凸部16の隣に他方の山脈 構造Sの小凸部19が位置することが好ましい。この場合、大凸部の幅方向の一番膨ら んだ点と隣の小凸部の一番膨らんだ点が幅方向で同じ位置にある(即ち、山脈構造の隣 同士の大小凸の位相が半分ずれている)ことが、体に接触する大凸部の分布の均一化や 粗密構造の規則性の点で好ましい。
熱伸長性繊維は、加熱によってその長さが伸びる繊維であり、温度が90℃以上、好 ましくは、110℃〜140℃で伸張する繊維である。
熱伸長性繊維としては、例えば加熱により樹脂の結晶状態が変化して伸びたり、ある いは捲縮加工が施された繊維であって捲縮が解除されて見かけの長さが伸びる繊維が挙 げられる。本発明における熱伸長性繊維では、不織布製造時あるいは不織布化後の熱処 理により繊維が伸長する結果、非伸長性の繊維に比べて繊維空間が大きくなる繊維であ り、鞘成分にポリエチレン、芯成分にポリプロピレンを用いた芯鞘構造繊維(熱処理後 の繊維太さ2〜5dtex、繊維長51mm、伸長率〜15%)による伸長性繊維と非 伸長性繊維による不織布の比較では、後述する繊維間距離の測定方法によって算出した 値で5〜20μm程度伸長性繊維による不織布の繊維間距離が大きくなる。
好ましい熱伸長性繊維としては、配向指数が20〜80%(より好ましくは40〜7 0%)の第1樹脂成分と、該第1樹脂成分の融点より低い融点又は軟化点を有し且つ配 向指数が10〜80%(より好ましくは20〜60%)の第2樹脂成分とからなり、第 2樹脂成分が繊維表面の少なくとも一部を長さ方向に連続して存在している複合繊維( 以下、この繊維を熱伸長性複合繊維という)等が挙げられ、熱伸長時に熱融着が起こる 繊維が好ましい。
先ず、所定のウエブ形成手段(図示せず)を用いて、表面シート10の原反となるウ エブ11Aを作製する。ウエブ11Aは、熱伸長性複合繊維を含むものであるか、又は 熱伸長性複合繊維からなるものである。ウエブ形成手段としては、例えば(a)カード 機を用いて短繊維を開繊するカード法、(b)溶融紡糸された連続フィラメントを直接 エアサッカーで牽引してネット上に堆積させる方法(スパンボンド法)、(c)短繊維 を空気流に搬送させてネット上に堆積させる方法(エアレイ法)などの公知の方法を用 いることができる。
ロールに刻まれる凸としてのエンボス形状としては、2本の波線が互いに交差するこ とで、2本の波線で囲まれた大小の菱形が交互に配列された形状となるように彫刻ロー ルに凸に形成される。この2本の互いに交差する波線が彫刻ロールの幅方向に間欠的に 数本形成され、交差する2本の波線の幅方向には畝に相当する領域が存在する。
製造過程において、前記した線状のエンボスを形成すると、既述したようにエンボス とエンボスとの間の熱伸長性繊維は熱を加えられて伸長するが、行き場を失い、凸を形 成するように伸長し、エンボスが線状とすることで、エンボスの際の繊維は平行に揃っ た繊維配置となり、かかる部位での液引き込み性が良好になると考えられる。
また、エアスルー加工によって線状エンボス14間に存する熱伸長性複合繊維どうし の交点が熱融着によって接合され、繊維接合部(図示せず)が3次元的に分散した状態 に形成される。
このようにして目的とする表面シート10が得られる。
構成繊維の平均径は、繊維の断面形状により異なる2通りの方法のいずれかにより計 測した。計測には、日本電子株式会社製「キャリースコープJCM−5100」を使用 した。
まず、構成繊維の断面輪郭形状を500〜1000倍の倍率にて確認した。この際、 繊維の断面輪郭だけでなく、芯鞘構造繊維/単繊維、芯成分/鞘成分面積比率、繊維の (太さ・形状等により区別される)種類を把握する。(断面は異なる5〜10ヶ所を測 定する)
第1の方法は、断面が円形の繊維のみで形成されている場合の計測方法であり、上層 及び下層各々5ヶ所の200〜500倍の平面拡大画像より、繊維融着部を除く任意の 20本の繊維の太さを計測し平均して「構成繊維の平均径」を得る。
第2の方法は、繊維の断面が円形ではない繊維が含まれている場合の計測方法であり 、繊維の断面輪郭形状を計測するための500〜1000倍の倍率の拡大画像を使用し 、繊維を略90度で切断した一本の繊維の断面の面積を画像解析装置等の面積を算出で きる手段により算出し、その面積を円に見立てて直径を繊維の径とする。このような一 本の繊維の断面の観察結果が50本となるまで、電子顕微鏡による画像観察をおこない 、50本の平均値を「構成繊維の平均径」とする。
繊維の断面の面積を計測する画像解析装置としては、例えばNEXUS社製の画像解 析ソフトNEW QUBE(ver.4.20)を使用できる。
下記Wrotnowskiの式により求めた。
繊維の充填密度の計測は、以下の手順でおこなう。
表面シートの表面側の平面画像より線状エンボスの面積率を算出する。算出に当たっ ては線状エンボスが20ヶ所程度を一度に計測することが好ましい。次いで、縦方向及 び横方向の長さと、重量を計測した矩形状の表面シートの重量を計測する。表面シート の重量と、縦方向と横方向の長さより坪量(g/m2 )を算出する。算出に当たっては 、線状エンボスの面積の因子を補正する。縦方向及び横方向の長さを乗じて得られる表 面シートの面積から線状エンボスの面積を算出し、表面シートの重量における線状エン ボス部分を算出して、上層の坪量算出時には表面シートの面積から線状エンボス部分を 差し引いた面積を使用し、面積を使用する。)次いで、表面シートの断面積を計測する 。計測には、電子顕微鏡を使用することが好ましいが、キーエンス製デジタルハイスコ ープVH8000のような光学式の装置を使用してもかまわない。拡大画像は線状エン ボス部分から凸部の頂部が含まれたものであり、凸部が異なる高さを有する場合は、各 々の断面画像について観察する。充填密度の算出には坪量(g/m2 )を高さ(m)で 除することで得られるが、本発明のように線状エンボス部分から凸部まで実質的な坪量 が同じで高さが変化する場合には、表面シートの断面面積から平均高さを算出し、この 平均高さを算出時の「高さ」として「繊維の充填密度」を得る。断面面積は、線状エン ボス部分を除く部分について、画像解析装置により計測し、断面面積から線状エンボス 部分を除く線状エンボス部分間の長さを除することで得る。
繊度(デニール)は、表面シートの繊維がそれぞれ1種類の繊維からなっている場合 には、DSCにより繊維に使用されている樹脂を特定し、比重(実質的に密度)と繊維 の断面積より繊維の長さが9000mのときの重量がデニールとなる。芯鞘構造のよう な複合繊維では、鞘成分が融着成分であるので、同様にDSCを使用して樹脂の特定を おこない、拡大観察時の断面から平均比重を算出して求める。複数の繊維が用いられて いる場合には、平均径計測における方法2より繊維の配合比率より平均比重を算出する 。(本発明では、高密度ポリエチレンの比重を0.94、ポリプロピレン0.96、ポ リエステル1.36としている)
この場合、吸収性物品に組み込まれたときに、着用者の肌側に向けられる表面11を 形成する上層に、熱伸長性複合繊維を含ませ、該上層側に、上述した大小の凸部16, 19及び畝20を形成することが好ましい。上層と下層とを有する多層構造の表面シー トは、例えば、上述した表面シート10の製造方法において、上層用のウエブ11Aに 別に製造した下層用のウエブ12Aを合流させ、それらに一体的にエンボス加工を施す 以外は、上述した製造方法と同様にして製造することができる。
また、下層用のウエブ12A又は下層12は、加熱により熱収縮する熱収縮性繊維を 含んでいないか、含んでいても、エアースルー工程において、下層12を熱収縮させな い程度であることが好ましい。ウエブ12A又は下層12を、熱収縮性繊維で熱収縮さ せないことで、上層11及び下層12の繊維密度を小さくでき、全体として液残り量の 少ない表面シート10が得られる。
吸収性物品は、主として尿や経血等の排泄体液を吸収保持するために用いられるもの である。吸収性物品には、例えば生理用ナプキン、失禁パッド、使い捨ておむつ、等が 包含されるが、これらに限定されるものではなく、人体から排出される液の吸収に用い られる物品を広く包含する。
吸収性物品は、典型的には、表面シート、裏面シート及び両シート間に介在配置され た液保持性の吸収体を具備している。吸収性物品は、一般に、着用時に着用者の肌に当 接する肌当接面及びそれとは反対側(通常、ショーツ等の衣類側)に向けられる非肌当 接面を有し、表面シートは、肌当接面側に配され、裏面シートは、非肌当接面側に配さ れる。本発明における表面シートは、大小の凸部16,19及び畝20を有する表面1 1側の面を着用者の肌側に向けて配される。
また、表面シートの製造に、ウエブ11Aやウエブ12Aを用いるのに代えて、何れ か一方又は両方に、不織布を用いても良い。
熱伸長性繊維として、PP/PE芯鞘繊維(熱伸長率8%,4dtex)を使用し、 カードを用いて、該繊維からなるウエブを形成した。そして、そのウエブを、ヒートエ ンボス装置に導入し、図1に示すパターンで線状エンボスを形成した。大領域16Aに ついては、X方向の最大長さ(対角線の長さに同じ)を8mm、Y方向の最大長さ(対 角線の長さに同じ)を12.5mmとし、小領域19Aについては、X方向の最大長さ (対角線の長さに同じ)を4mm、Y方向の最大長さ(対角線の長さに同じ)を7.5 mmとした。また、畝20の最小幅W2は2.5mmとした。
そして、線状エンボスを形成した不織布に対して、エアースルー方式による熱風処理 を施して、熱伸長性複合繊維を熱により伸長させた。
得られた不織布(表面シート)の線状エンボスの面積率は13%であった。
得られた不織布(坪量25gsm)を、パルプ吸収体(坪量240gsm)にのせ、 ラウンド溝を打ち、実施例1のサンプルとした。
開孔フィルム(P&G製 フィルム表面材)を、パルプ吸収体(実施例1記載)にの せ、ラウンド溝を打ちサンプルとした。
〔比較例2〕
花王株式会社製の市販の生理用ナプキン(商品名「ロリエ さらさらクッション」) の表面シートに使用されている開孔不織布を、実施例1で使用したものと同じパルプ吸 収体に載せ、実施例1と同様にラウンド溝を打ちサンプルを得た
〔比較例3〕
実施例1で作成した不織布のエンボスを格子状とし、そのエンボス化率を18%とし た以外は、実施例1と同様にしてサンプルを得た。
キーエンス社製高精度形状測定システムKS−1100、形状解析ソフトアプリケー ションKS−Analyzerを用いて表面材の厚み分布を測定した。(表面材のみ) 30マイクロ以下の部分(エンボス部)とそれ以外の部分に2値化処理を行い、全面積 に対する30マイクロ以下の部分の面積をエンボス圧着面積率として算出した。
表面材の重量(W1)を測定した。
内径1cmの注入口を有するアクリルプレートをサンプルにのせ、その注入口から馬 血3gを注入した。注入後1分後にアクリルプレートを除き、さらに表面材を剥がし、 血液のついた表面材の重量を測定(W2)した。
表面材液残り量(mg)を、W2−W1で算出した。
ティッシュの重量(W1)を測定した。
前記馬血1gを硝子盤におき、表面シート側を下向きにしてサンプルを、該馬血に載 せ、荷重を3g/cm2 加えて、該馬血を吸い上げさせた。
1分後にサンプルを取り除き、硝子盤上に残った馬血をティッシュで拭き取り重量を 測定した(W2)
吸い上げ残存量(mg)を、W2−W1で算出した。
表面材(たて12×7.5cm)に、馬血液1.5ccを3分間隔で2回計3gを滴 下して、1分後の長手方向と幅方向の拡散比(幅/長手)を測定した。
液拡散性を下記基準で評価した。
○:拡散比 1以下
△:拡散比 0.9〜1.3
11 表面
12 裏面
13 線状エンボスに隣接する部位
14 線状エンボス
16 大凸部
19 小凸部
21 ヒートエンボス装置
22,23 ロール
24 不織布
25 熱風吹き付け装置
Claims (5)
- 吸収性物品の肌当接面側に配置される吸収性物品の表面シートであり、
前記表面シートは、熱伸長性繊維を含有する繊維集合体からなり、該繊維集合体には、波状又はジグザグ形状に蛇行しながら一方向に延びる線状のエンボスが存在し、該線状のエンボスで囲まれた凸部が、前記一方向に連なるように形成されているとともに、該凸部は、面積及び高さが大きな大凸部と面積及び高さが相対的に小さな小凸部が前記一方向に交互に存在する山脈構造を形成しており、該山脈構造は、該一方向に直交する方向に間欠的に配置され、隣り合う山脈構造どうしの間に、該一方向に連続して延びる畝が形成されており、
前記線状のエンボス間の熱伸長性繊維を熱処理により伸長させて、前記大凸部及び前記小凸部並びに前記畝を片面側に突出させてある、吸収性物品の表面シート。 - 前記大凸部は、前記小凸部よりも繊維密度が低い、請求項1記載の吸収性物品の表面シート。
- 前記表面シート中、前記線状のエンボスが占める面積率は10〜30%である請求項1又は2記載の吸収性物品の表面シート。
- 肌当接面側に液透過性の表面シート、非肌当接面側に裏面シート、両シート間に吸収体を備えた縦長の吸収性物品であり、
前記表面シートが、請求項1〜3の何れか1項記載の表面シートであり、該表面シートの前記一方向が吸収性物品の長手方向に一致するように配されている、吸収性物品。 - 前記表面シートの線状のエンボスと前記吸収体の間にホットメルト接着剤が介在する請求項4記載の吸収性物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009004132A JP5268662B2 (ja) | 2009-01-09 | 2009-01-09 | 吸収性物品の表面シート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009004132A JP5268662B2 (ja) | 2009-01-09 | 2009-01-09 | 吸収性物品の表面シート |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010158488A JP2010158488A (ja) | 2010-07-22 |
JP5268662B2 true JP5268662B2 (ja) | 2013-08-21 |
Family
ID=42576106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009004132A Active JP5268662B2 (ja) | 2009-01-09 | 2009-01-09 | 吸収性物品の表面シート |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5268662B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104603346A (zh) * | 2012-09-28 | 2015-05-06 | 花王株式会社 | 纤维片 |
CN104603346B (zh) * | 2012-09-28 | 2016-11-30 | 花王株式会社 | 纤维片 |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5780731B2 (ja) * | 2010-09-30 | 2015-09-16 | ユニ・チャーム株式会社 | 使い捨ておむつ |
JP4996766B2 (ja) * | 2010-11-30 | 2012-08-08 | ユニ・チャーム株式会社 | 透液性シートおよびその製造方法 |
JP5924897B2 (ja) * | 2011-09-30 | 2016-05-25 | 大王製紙株式会社 | 吸収性物品 |
JP5561420B1 (ja) * | 2013-08-28 | 2014-07-30 | 王子ホールディングス株式会社 | 吸収性物品,トップシート,及びトップシートの製造方法 |
JP6310294B2 (ja) * | 2014-03-27 | 2018-04-11 | 花王株式会社 | 吸収性物品用の表面シート |
JP6704236B2 (ja) * | 2015-10-16 | 2020-06-03 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
KR101777730B1 (ko) * | 2016-05-03 | 2017-09-26 | 주식회사 아이에이커머스 | 피부 부작용을 예방하는 고흡수성 흡수용품 및 이의 제조방법 |
JP7049965B2 (ja) * | 2018-08-29 | 2022-04-07 | 大王製紙株式会社 | 脇用汗取りパッド |
CN111150558B (zh) * | 2018-11-08 | 2022-11-29 | 尤妮佳股份有限公司 | 吸收性物品 |
JP6998356B2 (ja) * | 2019-12-10 | 2022-02-10 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US4079739A (en) * | 1976-12-27 | 1978-03-21 | Kimberly-Clark Corporation | Die-cut contoured catamenial napkin of multi-layered construction |
US4892535A (en) * | 1987-08-07 | 1990-01-09 | Landstingens Inkopscentral, Lic, Ekonomisk Forening | Absorbent pad and method and apparatus for making the same |
JP3102790B2 (ja) * | 1989-09-05 | 2000-10-23 | 旭化成工業株式会社 | 使い捨て衛生材料用シートの製造方法 |
JP4979862B2 (ja) * | 2001-09-27 | 2012-07-18 | 大王製紙株式会社 | ペーパー層と繊維ウェブ層の複合体シート及びその製造方法、多機能トップシート、吸収体製品及びその製造方法、吸収性複合体シート及びその製造方法 |
JP5507193B2 (ja) * | 2008-10-15 | 2014-05-28 | 花王株式会社 | 吸収性物品の表面シート |
JP2010148730A (ja) * | 2008-12-25 | 2010-07-08 | Kao Corp | 吸収性物品の表面シート |
-
2009
- 2009-01-09 JP JP2009004132A patent/JP5268662B2/ja active Active
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104603346A (zh) * | 2012-09-28 | 2015-05-06 | 花王株式会社 | 纤维片 |
CN104603346B (zh) * | 2012-09-28 | 2016-11-30 | 花王株式会社 | 纤维片 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2010158488A (ja) | 2010-07-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5268662B2 (ja) | 吸収性物品の表面シート | |
JP5374345B2 (ja) | 生理用ナプキン | |
US10772771B2 (en) | Absorbent article | |
JP5507193B2 (ja) | 吸収性物品の表面シート | |
KR101786474B1 (ko) | 흡수성 물품 | |
JP5211035B2 (ja) | 立体賦形不織布 | |
JP2011067484A (ja) | 吸収性物品 | |
TW201029634A (en) | Surface sheet for absorbent article | |
JP5792997B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP5449056B2 (ja) | 吸収性物品の表面シート | |
CN107072831B (zh) | 吸收性物品 | |
JP5600539B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6396753B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2017086621A (ja) | 吸収性物品 | |
JP5771518B2 (ja) | 不織布 | |
JP5688265B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6080323B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6440449B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2012090689A (ja) | 吸収性物品 | |
JP2007175093A (ja) | 吸収性物品 | |
JP6632343B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP2005124854A (ja) | 吸収性物品 | |
JP6440482B2 (ja) | 吸収性物品 | |
JP6580435B2 (ja) | 吸収性物品 | |
CN114760968B (zh) | 吸收性物品 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111221 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130225 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130305 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130405 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20130430 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20130507 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5268662 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |