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JP5262333B2 - 渦巻きばねの取付構造 - Google Patents

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JP5262333B2 JP2008157918A JP2008157918A JP5262333B2 JP 5262333 B2 JP5262333 B2 JP 5262333B2 JP 2008157918 A JP2008157918 A JP 2008157918A JP 2008157918 A JP2008157918 A JP 2008157918A JP 5262333 B2 JP5262333 B2 JP 5262333B2
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Description

本発明は、車両に設置される車両用シートにおいて、シートクッションに対してシートバックを前倒しあるいは後倒しするように付勢する渦巻きばねの取付構造に関する。
従来、車両に設置される車両用シートにあっては、着座者の着座するシートクッションと着座者の背もたれとなるシートバックとを備えるとともに、シートクッションに対してシートバックの位置を設定するためのリクライニング装置が設けられたものが知られている。このようなリクライニング装置が設けられた車両用シートにあっては、一般に、シートバックを前方へ倒すように(前倒し方向に)付勢する渦巻きばねが取り付けられている(例えば、特許文献1参照)。
このシートバックを前倒し方向に付勢する渦巻きばねは、弾性を有した金属性材料によりスパイラル状に形成され、外端となる外端側フック状部がシートクッション側に係止され、内端となる内端側フック状部がシートバック側に係止され、その弾性復元力を利用してシートバックを前倒し方向に付勢するようになっている。
この開示される渦巻きばねの取付構造では、内端側フック状部を係止するにあたり、そのフック形状に合わせた係止部材が用いられており、この係止部材は、シートバックのフレームに固定設置されるブラケットに固定設置されている。
特開2007−54258
しかしながら、上記した渦巻きばねの取付構造にあっては、内端側フック状部を係止させるにあたって、内端側フック状部を係止させる係止部材と、この係止部材を固定設置させるためのブラケットとの二つの部材を必要とするものとなっていた。これによって、内端側フック状部を係止させるにあたって、部品点数が嵩んでしまうことによって製造コストが高価なものとなってしまう問題が生じていた。
また、係止部材をブラケットに溶接するにあたっては、係止部材において溶接個所を確保しなければならず、係止部材の大きさが嵩んでしまう。これによって、渦巻きばねの内端側のスペースが確保できなくなる問題が生じていた。渦巻きばねの内端側のスペースが確保できなくなると、適切な付勢力となる渦巻きばねの巻き数を確保するがゆえに、渦巻きばねの外径を大きくなってしまい、渦巻きばねのコンパクト化が図れないといった問題が生じてしまう。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、シートクッションに対してシートバックを前倒しあるいは後倒しするように付勢する渦巻きばねの取付構造において、部品点数を削減することによって製造コストを安価なものとし、渦巻きばね内端側の嵩張りを小さくすることによって渦巻きばねの巻き数を多く確保しつつコンパクトなものとすることにある。
上記課題を解決するため本発明に係る渦巻きばねの取付構造は、次の手段を採用する。
すなわち、本発明の第1の発明に係る渦巻きばねの取付構造は、車両に設置される車両用シートに取り付けられ、シートクッションに対してシートバックを前倒しあるいは後倒しするように付勢する渦巻きばねの取付構造であって、前記渦巻きばねの内端は、前記シートクッションあるいは前記シートバックの何れか側と係止する内端側フック状部を有し、前記シートクッションあるいは前記シートバックの何れか側に、ブラケット状部材が固定設置され、前記渦巻きばねの前記内端側フック状部は、前記ブラケット状部材に設けられた溝状部にて収容保持されることによって、前記シートクッションあるいは前記シートバックの何れか側と係止するものとなっていることを特徴とする。
この渦巻きばねの取付構造によれば、渦巻きばねの内端は、シートクッションあるいはシートバックの何れか側と係止する内端側フック状部を有し、シートクッションあるいはシートバックの何れか側にブラケット状部材が固定設置され、渦巻きばねの内端側フック状部は、ブラケット状部材に設けられた溝状部にて収容保持されることによって、シートクッションあるいはシートバックの何れか側と係止するものとなっているので、シートバックを前倒しあるいは後倒しするように付勢する渦巻きばねを取り付けるにあたって、その内端の係止を、ブラケット状部材の1部材による係止とすることができる。
これによって、部品点数を削減できて製造コストを安価なものとし、渦巻きばね内端側の嵩張りを小さくすることができて渦巻きばねの巻き数を多く確保しつつコンパクトなものとすることができる。
第2の発明に係る渦巻きばねの取付構造は、上記第1の発明に係る渦巻きばねの取付構造において、前記シートバックを前記シートクッションに対して前倒しあるいは後倒しして、該シートバックを所望位置に固定させる回転ロック機構が設けられ、前記ブラケット状部材は、前記回転ロック機構の近接位置に設けられていることを特徴とする。
この渦巻きばねの取付構造によれば、シートバックをシートクッションに対して前倒しあるいは後倒しして、シートバックを所望位置に固定させる回転ロック機構が設けられ、ブラケット状部材は、回転ロック機構の近接位置に設けられているので、シートバックを前倒しあるいは後倒しして所望位置に固定させることができながら、この回転ロック機構の機能を妨げることなく渦巻きばねを設置することができる。
なお、この「前記回転ロック機構の近接位置に設けられている」状態としては、たとえば、「前記回転ロック機構の回転軸線上で該回転ロック機構と並列状態で配設されている」状態である。
第3の発明に係る渦巻きばねの取付構造は、上記第1の発明または第2の発明に係る渦巻きばねの取付構造において、前記ブラケット状部材は、1本の剛性ワイヤを折り曲げ加工することにより前記溝状部を形成し構成されていることを特徴とする。
この渦巻きばねの取付構造によれば、ブラケット状部材は、1本の剛性ワイヤを折り曲げ加工することにより溝状部を形成し構成されているので、溝状部が設けられたブラケット状部材を形成するにあたって、簡単に形成することができながら、なるべく小さい構成とすることができる。
なお、この1本の剛性ワイヤを折り曲げ加工することにより溝状部を形成し構成されるブラケット状部材としては、1本の剛性ワイヤをスパイラル状に折り曲げ加工することにより溝状部を形成して構成されたもの等が挙げられる。このように1本の剛性ワイヤをスパイラル状に折り曲げ加工して溝状部を形成した場合には、溝状部は1本の剛性ワイヤで対角方向に繋がったものとなるので、この対角方向に対しての引張強度を向上させることができて、内端側フック状部の収容保持力を向上させることができる。
本発明の第1の発明に係る渦巻きばねの取付構造によれば、渦巻きばねの内端を係止させるにあたり、ブラケット状部材の1部材で係止させることができるので、部品点数を削減できることによって製造コストを安価なものとし、渦巻きばね内端側の嵩張りを小さくすることによって渦巻きばねの巻き数を多く確保しつつコンパクトなものとすることができる。
第2の発明に係る渦巻きばねの取付構造によれば、シートバックを前倒しあるいは後倒しして所望位置に固定させることができながら、この回転ロック機構の機能を妨げることなく渦巻きばねを設置することができる。
第3の発明に係る渦巻きばねの取付構造によれば、内端側フック状部を両面から挟み込んで固定保持する溝状部を備えたブラケット状部材を形成するにあたって、簡単に形成することができながら、なるべく小さい構成とすることができる。
[第1の実施の形態]
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、渦巻きばねの取付構造を有した連結機構20を備える車両用シート10を、模式的に示す側面図である。
車両用シート10は、図1に示すように、着座者が着座するシートクッション11と、着座者の背もたれとなるシートバック15とを備え、シートバック15をシートクッション11に対して前倒しあるいは後倒しして、シートバック15を所望位置に固定するリクライニング機能を有するものである。
このシートクッション11は、骨組みとなるシートクッションフレーム12と、クッション材となる適宜のパッド部材(不図示)とを備えて構成される。また、シートバック15も、骨組みとなるシートバックフレーム16と、クッション材となる適宜のパッド(不図示)とを備えて構成される。
これらシートクッションフレーム12およびシートバックフレーム16は、次に説明する実施形態に係る渦巻きばねの取付構造を有した連結機構20にて連結され、相対的に回転するようになっている。
図2は、実施の形態となる渦巻きばねの取付構造を有した連結機構20を示す側面図である。図3は、図2の連結機構20のIII−III断面矢視を示す断面図である。図4は、図2の連結機構20を示す分解斜視図である。
すなわち、連結機構20は、図2〜図4に示すように、大略、シートクッション側ブラケット21と、シートバック側ブラケット25と、これらブラケット21,25間に挟み込まれるように設けられるリクライニング機構30と、リクライニング機構30の近接位置に設けられる付勢機構40とを備えて構成される。この付勢機構40は、実施の形態となる渦巻きばねの取付構造を用いて取り付けられるものである。
シートクッション側ブラケット21は、溶接にてシートクッションフレーム12に固定設置されるものであり、後に説明するリクライニング機構30を溶接にて取り付けるためのダボ嵌込孔22が設けられている。
シートバック側ブラケット25は、溶接にてシートバックフレーム16に固定設置されるものであり、後に説明するリクライニング機構30を溶接にて取り付けるためのダボ嵌込孔26が設けられている。
リクライニング機構30は、本発明に係る回転ロック機構に相当するものである。このリクライニング機構30は、円盤形状を有し、相対的に回転するガイド31およびラチェット32を備え、リング部材33にてカシメ付けされることにより一体化され構成される。これらガイド31およびラチェット32は、詳細の図示を省略するが、互いの対向接触面に互いに噛合する歯が切られており、ガイド31とラチェット32との間に適宜のカム(不図示)が収容されている。
ここで、このように構成されたリクライニング機構30のガイド31が、上記したシートクッション側ブラケット21に、ダボ(不図示)をダボ嵌込孔22(図4参照)を嵌め込んで溶接されて固定される。また、リクライニング機構30のラチェット32が、上記したシートバック側ブラケット25に、ダボ32aをダボ嵌込孔26(図4参照)を嵌め込んで溶接されて固定されている。
このリクライニング機構30には、図3(図3のみ図示)に示すように、上記した適宜のカムを操作する操作用カム34と、この操作用カム34を操作する操作用シャフト35とが嵌挿されている。この操作用シャフト35は、操作連結部材36を介して外部操作レバー(不図示)に連結され、ガイド31およびラチェット32の相対的な回転を規制する付勢渦巻きばね37にて回転規制方向に付勢されている。
このようにして、リクライニング機構30は、着座者が外部操作レバーを操作していない場合には、付勢渦巻きばね37の付勢力により、操作用カム34および適宜のカムを介して、ガイド31とラチェット32とを噛合させ、これらガイド31とラチェット32との相対的な回転を規制するようになっている。これに対し、リクライニング機構30は、着座者が付勢渦巻きばね36の付勢力に抗して外部操作レバーを操作した場合には、操作用カム34および適宜のカムを介して、ガイド31とラチェット32との噛合を解除し、これらガイド31およびラチェット32が相対的に回転できる状態とするようになっている。
次に、このリクライニング機構30に隣接した近接位置に設けられる付勢機構40について説明する。この付勢機構40は、上記したシートクッション11に対してシートバック15を前倒しするように付勢する渦巻きばね41を備えるものである。
すなわち、図2〜図4に示すように、付勢機構40は、リクライニング機構30の回転軸線上でリクライニング機構30と並列状態で配設されているものであって、大略、渦巻きばね41と、この渦巻きばね41の両端を係止させる2つのブラケット状部材51,61とを備えて構成される。
渦巻きばね41は、図示するように渦巻き状に形成されるものであって、その外端に外端側フック状部42が形成されるとともに、その内端に内端側フック状部43が形成されている。
具体的には、外端側フック状部42は、上記したシートクッション11側となる外端側ブラケット状部材51に係止される個所であって、渦状方向に反して外側に折り曲げるようにして形成されている。また、内端側フック状部43は、上記したシートバック15側となる内端側ブラケット状部材61に係止される個所であって、渦状方向からより内側に折り曲げるようにして形成されている。
このように形成された渦巻きばね41は、次のように構成される外端側ブラケット状部材51および内端側ブラケット状部材61に、外端側フック状部42および内端側フック状部43を係止させるようになっている。
すなわち、外端側フック状部42が係止する外端側ブラケット状部材51は、図2〜図4に示すように、側面視L字状に形成されるものであって、溶接固定するための固定板部52と、外端側フック状部42を係止させるための係止用突板部53とを備える。
固定板部52は、シートクッション側ブラケット21に溶接され固定される。また、係止用突板部53には、渦巻きばね41の外端側フック状部42が係止される。
また、内端側フック状部43が係止する内端側ブラケット状部材61は、1本の剛性ワイヤを折り曲げ加工することにより溝状部62を形成して構成されるものである。
なお、この剛性ワイヤの剛性の強度としては、溝状部62にて内端側フック状部43を収容保持することによって内端側フック状部43を係止させた場合に、この溝状部62が弾性変形してしまわない程度以上の強度である。
図5は、図2の側面図における係止個所を拡大して示す係止個所拡大図である。
すなわち、内端側ブラケット状部材61は、図4および図5に示すように、1本の剛性ワイヤを略スパイラル状に巻いて折り曲げ加工することにより溝状部62を形成して構成される。具体的には、内端側ブラケット状部材61の溝状部62は、U字状に折り曲げられた2つの壁状部621,622と、これら壁状部621,622のU字開口側対角位置同士を連結した連結部623とを備えて形成される。
また、この内端側ブラケット状部材61は、溝状部62の溝方向に対して直交する方向に延びるように、2つの溶接固定部63,64が形成されている。言い換えれば、内端側ブラケット状部材61を形成する剛性ワイヤの両端65,66は、この溝状部62の溝方向に対して交差する方向の延長方向に延びるように(力(符号K)の支持方向と平行方向に延びるように)なっており、この延長方向に延びた対称位置に2つの溶接固定部63,64が形成されるようになっている。
このように構成された内端側ブラケット状部材61は、溶接固定部63,64がシートバック側ブラケット25に溶接され固定され、溝状部62にて内端側フック状部43を収容保持することによって内端側フック状部43を係止させるようになっている。
なお、内端側ブラケット状部材61は、溶接固定部63,64がシートバック側ブラケット25に溶接され固定されることにより、溶接固定部63,64から固定支持力を受けることができて、溝状部62を形成するスパイラル形状を安定的に維持することができるものとなっている。
以上、実施の形態となる渦巻きばねの取付構造を有した連結機構20によれば、次のような作用効果を奏することができる。
すなわち、この連結機構20によれば、渦巻きばね41の内端には内端側フック状部43が形成され、シートバックフレーム16に固定設置されたシートバック側ブラケット25に、内端側ブラケット状部材61が固定設置され、渦巻きばね41の内端側フック状部43は、内端側ブラケット状部材61に設けられた溝状部62にて収容保持される。これによって、シートバック15側と係止するものとなっているので、シートバック15を前倒しするように付勢する渦巻きばね41を取り付けるにあたって、その内端となる内端側フック状部43の係止を、内端側ブラケット状部材61の1部材による係止とすることができる。
したがって、部品点数を削減できて製造コストを安価なものとし、渦巻きばね41内端側の嵩張りを小さくすることができて渦巻きばねの巻き数を多く確保しつつコンパクトなものとすることができる。
この連結機構20によれば、シートバック15をシートクッション11に対して前倒しして、シートバック15を所望位置に固定させるリクライニング機構30が設けられ、内端側ブラケット状部材61は、リクライニング機構30に隣接した近接位置に設けられているので、シートバック15を前倒しして所望位置に固定させることができながら、このリクライニング機構30の機能を妨げることなく渦巻きばね41を設置することができる。
この連結機構20によれば、内端側ブラケット状部材61は、1本の剛性ワイヤを折り曲げ加工することにより溝状部62を形成し構成されているので、溝状部62が設けられた内端側ブラケット状部材61を形成するにあたって、簡単に形成することができながら、なるべく小さい構成とすることができる。
また、図5に示すように、内端側ブラケット状部材61を形成するにあたっては、1本の剛性ワイヤをスパイラル状に折り曲げ加工することにより溝状部62を形成して構成されているので、内端側ブラケット状部材61は、対角方向(符号L)に繋がっている上、溶接固定部63,64から固定支持力を受けることができて、溝状部62を形成するスパイラル形状を安定的に維持することができるものとなっている。つまり、内端側ブラケット状部材61は、対角方向(符号L)およびスパイラル方向(符号M)に対して、引張押圧強度が向上したものとなっている。
したがって、渦巻きばね41の弾性力により、溝状部62にて収容保持された内端側フック状部43は、内端側ブラケット状部材61に対して力(符号K)を加えることとなるが、内端側ブラケット状部材61は、この力(符号K)に対し、引張押圧強度が向上した対角方向(符号L)およびスパイラル方向(符号M)に分散して支持することができる。
このようにして、内端側ブラケット状部材61は、内端側フック状部43の収容保持力を向上させたものとなり、内端側フック状部43を安定的に係止させることができる。
[第2の実施の形態]
次に、図6に基づいて、上記した連結機構20とは異なる構成を有した第2の実施の形態について説明する。すなわち、第2の実施の形態となる渦巻きばねの取付構造を有した連結機構20Aは、上記した連結機構20の内端側ブラケット状部材61の構成を変更したものであって、その他の構成に関しては、同一に構成されたものとなっている。したがって、以下においては、この変更された内端側ブラケット状部材61Aに関して説明するとし、その他の同一に構成された個所については、同一の符号を付して説明を省略するものとする。
図6(A)は、第2の実施の形態となる渦巻きばねの取付構造を有した連結機構20Aを示す側面図である。図6(B)は、連結機構20Aについて用いられる内端側ブラケット状部材61Aの拡大斜視図である。
すなわち、連結機構20Aは、図6(A)および図6(B)に示すように、付勢機構40Aを備えて構成されるものである。付勢機構40Aは、上記したシートバック側ブラケット25に内端側ブラケット状部材61Aが固定設置され、渦巻きばね41の内端側フック状部43が内端側ブラケット状部材61Aに設けられた溝状部62Aにて収容保持されることによって、シートバック15側と係止するものとなっている。
内端側ブラケット状部材61Aは、長方形状の板状部材を折り曲げ加工して形成されるものであって、中央個所に切欠き加工にて溝状部62Aが設けられている。また、この内端側ブラケット状部材61Aは、この溝状部62Aの溝方向に沿って、シートバック側ブラケット25に溶接され固定される溶接固定部63A,64Aが設けられている。
このように構成された連結機構20Aによれば、上記第1の実施の形態と同様に、シートバックフレーム16に固定設置されたシートバック側ブラケット25に、内端側ブラケット状部材61Aが固定設置され、渦巻きばね41の内端側フック状部43は、内端側ブラケット状部材61Aに設けられた溝状部62Aにて収容保持されることによってシートバック15側と係止するものとなっているので、シートバック15を前倒しするように付勢する渦巻きばね41を取り付けるにあたって、その内端となる内端側フック状部43の係止を、内端側ブラケット状部材61Aの1部材による係止とすることができる。
これによって、部品点数を削減できて製造コストを安価なものとし、渦巻きばね41内端側の嵩張りを小さくすることができて渦巻きばねの巻き数を多く確保しつつコンパクトなものとすることができる。
また、この連結機構20Aによれば、内端側フック状部43を収容保持する溝状部62Aは、ブラケット機能を有する内端側ブラケット状部材61Aの一部として形成されているので、内端側フック状部43を収容保持するにあたっての溝状部62Aの剛性を向上させることができる。
これによって、渦巻きばね41の内端となる内端側フック状部43を係止させるにあたって、その係止をより安定的なものとすることができる。
[第3の実施の形態]
次に、図7に基づいて、上記第2の実施の形態の変形例となる第3の実施の形態について説明する。すなわち、第3の実施の形態となる渦巻きばねの取付構造を有した連結機構20Bは、上記した連結機構20Aの内端側ブラケット状部材61Aの構成を変更したものであって、その他の構成に関しては、同一に構成されたものとなっている。したがって、以下においては、この変更された内端側ブラケット状部材61Bに関して説明するとし、その他の同一に構成された個所については、同一の符号を付して説明を省略するものとする。
図7(A)は、第3の実施の形態となる渦巻きばねの取付構造を有した連結機構20Bを示す側面図である。図7(B)は、連結機構20Bについて用いられる内端側ブラケット状部材61Bの拡大斜視図である。
すなわち、連結機構20Bは、図7(A)および図7(B)に示すように、付勢機構40Bを備えて構成されるものである。付勢機構40Bは、上記したシートバック側ブラケット25に内端側ブラケット状部材61Bが固定設置され、渦巻きばね41の内端側フック状部43が内端側ブラケット状部材61Bに設けられた溝状部62Bにて収容保持されることによって、シートバック15側と係止するものとなっている。
内端側ブラケット状部材61Bは、適宜に切り欠かれた板状部材を絞り加工して形成されるものであって、中央個所に切欠き加工にて溝状部62Bが設けられている。この溝状部62Bが設けられる中央個所は、絞り加工にて形成されたリブ部65Bが設けられている。また、この内端側ブラケット状部材61Bは、この溝状部62Bの溝方向に沿って、シートバック側ブラケット25に溶接され固定される溶接固定部63B,64Bが設けられている。この溶接固定部63B,64Bは、扇状に広がって形成されている。
このように構成された連結機構20Bによれば、上記第2の実施の形態と同様に、シートバックフレーム16に固定設置されたシートバック側ブラケット25に、内端側ブラケット状部材61Bが固定設置され、渦巻きばね41の内端側フック状部43は、内端側ブラケット状部材61Bに設けられた溝状部62Bにて収容保持されることによってシートバック15側と係止するものとなっているので、シートバック15を前倒しするように付勢する渦巻きばね41を取り付けるにあたって、その内端となる内端側フック状部43の係止を、内端側ブラケット状部材61Bの1部材による係止とすることができる。
これによって、部品点数を削減できて製造コストを安価なものとし、渦巻きばね41内端側の嵩張りを小さくすることができて渦巻きばねの巻き数を多く確保しつつコンパクトなものとすることができる。
また、この連結機構20Bによれば、内端側フック状部43を収容保持する溝状部62Bが形成される中央個所において、リブ部65Bが形成されているので、内端側フック状部43を収容保持するにあたっての溝状部62Aの剛性を向上させることができる。
これによって、渦巻きばね41の内端となる内端側フック状部43を係止させるにあたって、その係止をより安定的なものとすることができる。
なお、本発明に係る渦巻きばねの取付構造にあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜に変更することができる。
すなわち、上記実施の形態の渦巻きばねの取付構造を用いて取り付けられた付勢機構40は、シートクッション11に対してシートバック15を前倒しするように付勢するものであった。しかしながら、本発明に係る渦巻きばねの取付構造は、これに限定されるものではなく、シートクッション11に対してシートバック15を後倒しするように付勢するように構成されるものであってもよい。その場合には、渦巻きばね41の外端側フック状部42が、外端側ブラケット状部材51に対して、上記実施の形態とは反対側から係止されることとなる。
また、上記実施の形態の渦巻きばねの取付構造を用いて取り付けられた付勢機構40は、外端側フック状部42が係止する外端側ブラケット状部材51が、シートクッション11側に固定設置され、内端側フック状部43が係止する内端側ブラケット状部材61が、シートバック15側に固定設置されるものであった。しかしながら、本発明に係る渦巻きばねの取付構造は、これに限定されるものではなく、これとは逆に、外端側フック状部42が係止する外端側ブラケット状部材51が、シートバック15側に固定設置され、内端側フック状部43が係止する内端側ブラケット状部材61が、シートクッション11側に固定設置されるものであってもよい。
また、本発明に係る回転ロック機構は、上記したリクライニング機構30の構成に限定されるものでなく、シートバックをシートクッションに対して前倒しあるいは後倒ししてシートバックを所望位置に固定させる機能を有した適宜の構成を選択することができる。
また、本発明に係る、1本の剛性ワイヤを折り曲げ加工することにより構成されるブラケット状部材は、上記したスパイラル状に巻いて折り曲げ加工したものに限定されるものではなく、溝状部を形成するように折り曲げ加工するものであれば何ら問題なく、ブラケット状部材自体の形状は、適宜の形状を選択することができる。
連結機構を備える車両用シートを、模式的に示す側面図である。 渦巻きばねの取付構造を有した連結機構を示す側面図である。 図2の連結機構のIII−III断面矢視を示す断面図である。 図2の連結機構を示す分解斜視図である。 係止個所を拡大して示す係止個所拡大図である。 第2の実施の形態となる渦巻きばねの取付構造を有した連結機構の側面図、および内端側ブラケット状部材の拡大斜視図である。 第3の実施の形態となる渦巻きばねの取付構造を有した連結機構の側面図、および内端側ブラケット状部材の拡大斜視図である。
符号の説明
10 車両用シート
11 シートクッション
12 シートクッションフレーム
15 シートバック
16 シートバックフレーム
20 連結機構
21 シートクッション側ブラケット
25 シートバック側ブラケット
30 リクライニング機構
31 ガイド
32 ラチェット
33 リング部材
34 操作用カム
35 操作用シャフト
36 操作連結部材
37 付勢渦巻きばね
40 付勢機構
41 渦巻きばね
42 外端側フック状部
43 内端側フック状部
51 外端側ブラケット状部材
52 固定板部
53 係止用突板部
61 内端側ブラケット状部材
62 溝状部
621,622 壁状部
623 連結部
63,64 溶接固定部

Claims (2)

  1. 車両に設置される車両用シートに取り付けられ、シートクッションに対してシートバックを前倒しあるいは後倒しするように付勢する渦巻きばねの取付構造であって、
    前記渦巻きばねの内端は、前記シートクッションあるいは前記シートバックの何れか側と係止する内端側フック状部を有し、
    前記シートクッションあるいは前記シートバックの何れか側に、ブラケット状部材が固定設置され、
    前記渦巻きばねの前記内端側フック状部は、前記ブラケット状部材に設けられた溝状部にて収容保持されることによって、前記シートクッションあるいは前記シートバックの何れか側と係止するものとなっており、
    前記ブラケット状部材は、1本の剛性ワイヤを折り曲げ加工することにより前記溝状部を形成し構成されていることを特徴とする渦巻きばねの取付構造。
  2. 請求項1に記載の渦巻きばねの取付構造において、
    前記シートバックを前記シートクッションに対して前倒しあるいは後倒しして、該シートバックを所望位置に固定させる回転ロック機構が設けられ、
    前記ブラケット状部材は、前記回転ロック機構の近接位置に設けられていることを特徴とする渦巻きばねの取付構造。


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