JP4883341B2 - シートリクライニング装置 - Google Patents
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Description
また、外端側係止部材及び内端側係止部材の一方又は双方は、外側支持体により前記延伸方向支持手段と前記外側支持手段とを兼ねることができる。したがって、被係止部及び係止部の双方の構成を簡略化することができる。
以下に、本発明の第一の実施形態について図面に基づいて説明する。本実施形態においては、シートリクライニング装置1を、車両用シートに適用する場合を例として説明する。図1は、本実施形態に係るシートリクライニング装置1の分解斜視図である。図2は、本実施形態に係るシートリクライニング装置1の正面図である。図3は、本実施形態に係るシートリクライニング装置1の断面図である。
図1〜3に示すように、シートリクライニング装置1は、シートバックの骨格を構成するシートバックフレーム3と、シートクッションの骨格を構成するシートクッションフレーム4と、これらシートバックフレーム3とシートクッションフレーム4との接続部に設けられたロック装置2と、ロック装置2の操作部としての操作レバー5及びレバー軸6と、を有している。また、シートリクライニング装置1は、シートバックフレーム3をシート前方側(図1における左側)に付勢するための渦巻ばね9を有している。ここでは、シートバックフレーム3に外端側係止部材7が取り付けられ、シートクッションフレーム4に内端側係止部材8が取り付けられている。そして、渦巻ばね9の外端側被係止部91が外端側係止部材7に係止され、渦巻ばね9の内端側被係止部92が内端側係止部材8に係止されている。これにより、渦巻ばね9の外端側被係止部91がシートバックフレーム3に係止され、内端側被係止部92がシートクッションフレーム4に係止されている。
図1〜3に示すように、渦巻ばね9は、ここでは略矩形の一定断面を有する線材9Aを所定の渦巻形状に曲成することにより形成されている。そして、この渦巻ばね9を形成する線材9Aの外端部(径方向外側の端部)近傍に外端側被係止部91を設け、線材9Aの内端部(径方向内側の端部)近傍に内端側被係止部92を設けている。具体的には、本例では、線材9Aの外端部近傍における後述する外端側係止部材7に当接して係止される領域を外端側被係止部91とし、線材9Aの内端部近傍における後述する内端側係止部材8に当接して係止される領域を内端側被係止部92としている。
外端側係止部材7は、渦巻ばね9の外端側被係止部91を係止する部材であり、シートバックフレーム3に固定されている。ここでは、外端側係止部材7は、外端側被係止部91を法線方向外側から支持する外側支持板71と、外端側被係止部91を法線方向内側から支持する内側支持板72と、これら外側支持板71及び内側支持板72を一体的に支持する本体部73とを有して構成されている。
(延伸方向)に沿って内端部(ここでは内端側被係止部92の折曲部92a)へ向かう側であり、「線材9Aの延伸方向外端側」とは、線材9Aの伸びる方向(延伸方向)に沿って外端部(ここでは外端側被係止部91の折曲部91a)へ向かう側である。
内端側係止部材8は、渦巻ばね9の内端側被係止部92を係止する部材であり、シートクッションフレーム4に固定されている。ここでは、内端側係止部材8は、内端側被係止部92を法線方向外側から支持する外側支持板81と、内端側被係止部92を法線方向内側から支持する内側支持板82と、これら外側支持板81及び内側支持板82を一体的に支持する本体部83とを有して構成されている。ここで、本体部83の中央付近には、レバー軸6が挿通される挿通孔83aが形成されている。
次に、本発明の第二の実施形態について図面に基づいて説明する。図4は、本実施形態に係るシートリクライニング装置1の正面図である。この図に示すように、本実施形態に係るシートリクライニング装置1は、渦巻ばね9の外端側被係止部91及び内端側被係止部92の形状、並びに外端側被係止部91を係止する外端側係止部材7及び内端側被係止部92を係止する内端側係止部材8の構成が上記第一の実施形態とは異なる。その他の構成は、上記第一の実施形態と同様である。以下、本実施形態に係るシートリクライニング装置1について、上記第一の実施形態との相違点を中心として説明する。
次に、本発明の第三の実施形態について図面に基づいて説明する。図5は、本実施形態に係るシートリクライニング装置1の正面図である。この図に示すように、本実施形態に係るシートリクライニング装置1は、基本的に上記第一の実施形態と同様の構成を有しているが、板状体であった外端側係止部材7及び内端側係止部材8の外側支持板71、81及び内側支持板72、82を、それぞれピン形状の外側支持ピン76、86及び内側支持ピン77、87とした点で上記第一の実施形態とは異なる。その他の構成は、上記第一の実施形態と同様である。
次に、本発明の第四の実施形態について図面に基づいて説明する。図6は、本実施形態に係るシートリクライニング装置1の正面図である。この図に示すように、本実施形態に係るシートリクライニング装置1は、上記第二の実施形態に近い構成を有しているが、渦巻ばね9が、折曲部91a、92aを有していない点、並びに板状体であった外端側係止部材7及び内端側係止部材8の外側支持板71、81及び内側支持板72、82を、それぞれピン形状の外側支持ピン76、86及び内側支持ピン77、87とした点で上記第二の実施形態とは異なる。その他の構成は、上記第二の実施形態と同様である。
次に、本発明の第五の実施形態について図面に基づいて説明する。図7は、本実施形態に係るシートリクライニング装置1の正面図である。この図に示すように、本実施形態に係るシートリクライニング装置1は、上記第三の実施形態に近い構成を有しているが、渦巻ばね9の折曲部91a、92aが、線材9Aの端部を法線方向内側に折り曲げて形成されている点、並びに外側支持ピン76、86及び内側支持ピン77、87に加えて、法線方向内側に折り曲げられた折曲部91a、92aに対して線材9Aの延伸方向他端側から当接して支持する延伸方向支持ピン78、88を有する点で上記第三の実施形態とは異なる。その他の構成は、上記第三の実施形態と同様である。
(1)上記の各実施形態においては、いずれも、外端側被係止部91が外端側係止部材7によりシートバックフレーム3に係止され、内端側被係止部92が内端側係止部材8によりシートクッションフレーム4に係止される場合を例として説明した。しかし、これらの関係を逆にすることも当然に可能であり、外端側被係止部91がシートクッションフレーム4に係止され、内端側被係止部92がシートバックフレーム3に係止される構成とすることも好適な実施形態の一つである。
3:シートバックフレーム
4:シートクッションフレーム
7:外端側係止部材
71:外側支持板(外側支持体)
71a:延伸方向当接面、第一延伸方向当接面(延伸方向当接部)
71b:外側当接面(外側当接部)
72:内側支持板(内側支持体)
72a:第二延伸方向当接面(延伸方向当接部)
72b:内側当接面(内側当接部)
76:外側支持ピン(外側支持体)
76a:延伸方向当接部
76b:外側当接部
77:内側支持ピン(内側支持体)
77a:延伸方向当接部
77b:内側当接部
78:延伸方向支持ピン
78a:延伸方向当接部
8:内端側係止部材
81:外側支持板(外側支持体)
81a:延伸方向当接面、第一延伸方向当接面(延伸方向当接部)
81b:外側当接面(外側当接部)
82:内側支持板(内側支持体)
82a:第二延伸方向当接面(延伸方向当接部)
82b:内側当接面(内側当接部)
86:外側支持ピン(外側支持体)
86a:延伸方向当接部
86b:外側当接部
87:内側支持ピン(内側支持体)
87a:延伸方向当接部
87b:内側当接部
88:延伸方向支持ピン
88a:延伸方向当接部
9:渦巻ばね
9A:線材
91:外端側被係止部
91a:外端側被係止部の折曲部
91c:外端側被係止部の段差部
92:内端側被係止部
92a:内端側被係止部の折曲部
92c:内端側被係止部の段差部
s:延伸方向支持手段
o:外側支持手段
i:内側支持手段
Claims (3)
- 外端側及び内端側のいずれか一方の被係止部がシートクッションフレームに係止され、外端側及び内端側のいずれか他方の被係止部が前記シートクッションフレームに対して回動可能に連結されたシートバックフレームに係止された渦巻ばねを備えるシートリクライニング装置であって、
前記渦巻ばねの前記外端側の被係止部を係止する外端側係止部材及び前記内端側の被係止部を係止する内端側係止部材の一方又は双方が、前記渦巻ばねを形成する線材の延伸方向他端側から前記被係止部を支持する延伸方向支持手段と、前記線材の法線方向外側から前記被係止部を支持する外側支持手段と、前記外側支持手段による支持位置から前記線材の延伸方向他端側に所定距離離間した位置で前記線材の法線方向内側から前記被係止部を支持する内側支持手段とを備え、
前記外側支持手段及び前記内側支持手段が、前記被係止部と合致する弧状断面を有し、
前記外側支持手段と前記内側支持手段との線材の法線方向における間隔が、線材の法線方向の厚さと一致しているシートリクライニング装置。 - 前記渦巻ばねの径方向における前記外側支持手段及び前記内側支持手段の配置は、前記渦巻ばねの隣接する線材間の距離が概略一定となる配置である請求項1に記載のシートリクライニング装置。
- 前記渦巻ばねの前記外端側及び前記内端側の一方又は双方の被係止部は、前記線材の端部を法線方向外側に折り曲げて形成された折曲部を有し、
前記延伸方向支持手段及び前記外側支持手段が、前記折曲部に対して前記線材の延伸方向他端側から当接する延伸方向当接部と、前記線材の法線方向外側から前記被係止部に当接する外側当接部とを有する外側支持体により構成され、
前記内側支持手段が、前記線材の法線方向内側から前記被係止部に当接する内側当接部を有する内側支持体により構成されている請求項1又は2に記載のシートリクライニング装置。
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