JP5248087B2 - 電動モータ - Google Patents
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Description
すなわち、例えば3番セグメント84eより巻き始められた巻線87は、1−2番ティース82の間のスロット83eと5−6番ティース82の間のスロット83fとの間に順方向にn回(nは自然数)巻装され(コイル93A)、次に、スロット83e,83fから周方向に90°ずれた位置に存在する6−7番ティース82の間のスロット83bと10−11番ティース82の間のスロット83hとの間に逆方向にn回巻装される(コイル93B)。
このため、低速用ブラシと、この低速用ブラシから所定角度周方向に離間して設けられた高速用ブラシと、これら低速用ブラシ、および高速用ブラシに共通使用される共通ブラシとの3つのブラシを設置するだけで、極対数が2以上で、且つ回転速度の切換え可能な電動モータを提供することが可能になる。
これに加え、磁極数に係らず並列回路数を2つとすることができるので、巻線の細径化を防止し、巻線のティースへの巻回数を低減することが可能になる。このため、巻装時間の低減化を図りことが可能になり製造コストを低減できると共に、各コイルのテンション管理を容易にすることが可能になる。
図1〜図3に示すように、電動モータ1は、例えば、自動車のパワーウインドウモータ、ワイパモータ、およびファンモータ等の駆動源として用いられるものであって、有底円筒形状のヨーク2内にアーマチュア3が回転自在に配置されている。ヨーク2の内周面には周方向に4つの永久磁石4が固定されている。すなわち、この実施形態の電動モータ1は4極型の電動モータであり、極対数は2となっている。
ここで、スロット11の数「N」は、極対数を「P」、「a」を0または正の整数としたとき、下式により決定される。
N=2P(a+2)
また、このスロット11間にはエナメル被覆の巻線12が巻装され、これによりアーマチュアコア6の外周に複数のアーマチュアコイル7が形成されている。
そして、電動モータ1は、低回転駆動時は共通ブラシ21cと低速用ブラシ21aによって、高回転駆動時は共通ブラシ21cと高速用ブラシ21bによって電力供給される。このため、高回転駆動時は、高速用ブラシ21bによって電動モータ1は進角され、低回転駆動時よりも高回転で作動する。
図4、図5は、アーマチュア3の展開図であり、隣接するティース9間の空隙がスロット11に相当している。なお、以下の図面においては、各セグメント14、および各ティース9にそれぞれ符号を附して説明する。
また、巻線12は、一対の隣接するセグメント14の間に回転軸5を中心にして点対称位置に存在するスロット11間の巻装方向が同方向で、且つ隣り合うスロット11間の巻装方向が互いに逆方向になるように短節巻にて四方に等分に巻装されている。
次に、巻線12をスロット11a,11cから周方向に90°ずれた位置に存在する4−5番ティース9の間のスロット11dと8−9番ティース9の間のスロット11eとの間に逆方向にn回巻装してコイル7Bを形成する。
また、各接続線25は、同電位のセグメント14同士を短絡させるにあたり、各々全周に配索されることなく、対応するセグメント14間にそれぞれ1本ずつ接続されることになる。
しかしながら、これらコイル7A,7B,7C,7Dは四方に等分に巻装されているため、通電されているアーマチュアコイル7のエリア(図6における2点鎖線部分)を四方共に等しくなる。すなわち、回転軸5を中心に四方の通電コイルの有効導体数が等しくなる。
ここで、例えば、低速用ブラシ21a(陽極側)と共通ブラシ21c(陰極側)を用いて電動モータ1を低回転駆動させた場合、低速用ブラシ21aが摺接している2番セグメント14bに接続されているアーマチュアコイル7に電流が流れ、この電流は引き続き各セグメント14、接続線25、およびこれらに対応するアーマチュアコイル7を通って共通ブラシ21cが摺接している7番セグメント14eへと流れていく(図5における実線矢印参照)。
このため、低速用ブラシ21aと、この低速用ブラシ21aから周方向に角度αだけ離間して配置された高速用ブラシ21bと、これら低速用ブラシ21a、および高速用ブラシ21bに共通使用される共通ブラシ21cとの3つのブラシを設置するだけで、回転速度の切換え可能な電動モータ1を提供することが可能になる。
これに加え、磁極数に係らず並列回路数を2つとすることができるので、巻線12の細径化を防止し、巻線12のティース9への巻回数を低減することが可能になる。このため、巻装時間の低減化を図りことが可能になり製造コストを低減できると共に、各コイル7A,7B,7C,7Dのテンション(張力)管理を容易にすることが可能になる。
また、上述の実施形態では、4つのコイル7A,7B,7C,7Dが各スロット11間に巻線12をn回巻装することで形成されている場合について説明したが、これに限られるものではなく、例えば、巻線12の総巻回数を奇数にしたい場合、つまり、総巻回数がコイル7A,7B,7C,7Dの数である「4」で割れないような場合にあっては、各コイル7A,7B,7C,7D全てが同じ巻回数でなくてもよい。
さらに、上述の実施形態では、アーマチュアコア6が複数の金属板を軸線方向に積層したものである場合について説明したが、これに限られるものではなく、アーマチュアコアを軟磁性粉末を加圧成形することで形成される、所謂圧粉磁性体により形成してもよい。
2 ヨーク
3 アーマチュア
4 永久磁石(磁極)
5 回転軸
6 アーマチュアコア
7 アーマチュアコイル
7A,7B,7C,7D コイル
9 ティース
11,11a〜11i スロット
12 巻線
13 コンミテータ
14 セグメント
21 ブラシ
21a 低速用ブラシ
21b 高速用ブラシ
21c 共通ブラシ
25 接続線
Claims (3)
- 極対数が2以上のヨークに軸支される回転軸と、
前記回転軸に取り付けられ径方向に向かって放射状に延び、巻線を巻装するための複数のティースと、前記ティース間に形成され軸線方向に沿って延びる複数のスロットを有するアーマチュアコアと、
前記回転軸に前記アーマチュアコアと隣接して設けられ、複数のセグメントを周方向に配置したコンミテータとから成り、
隣接するセグメント間に前記巻線が電気的に接続されると共に、各磁極に対向するスロット間に前記巻線が巻装されてコイルを形成し、
各コイルは、前記回転軸を中心に点対称位置に存在するコイル同士の巻装方向が同方向で、且つ隣り合うコイルの巻装方向が互いに逆方向となるように、各々周方向に等分に巻装され、
前記極対数をP、前記スロットの数をN、aを0または正の整数としたとき、
N=2P(a+2)
を満たすように、Nを決定し、
前記コンミテータに同電位となるセグメント同士を短絡する接続線を設け、
前記接続線は、前記各コイルと前記接続線とを一連で巻装可能に各セグメント間にそれぞれ1本ずつ接続されており、
前記コンミテータの前記セグメントに摺接可能なブラシを設け、
前記ブラシは、
低速用ブラシと、
前記低速用ブラシから所定角度周方向に離間して設けられた高速用ブラシと、
これら低速用ブラシ、および高速用ブラシに共通使用される共通ブラシとの3つのブラシで構成され、
前記低速用ブラシ、および前記高速用ブラシの何れか一方のブラシと、前記共通ブラシとが、それぞれ1つの前記セグメントに摺接した状態で、かつ前記低速用ブラシ、および前記高速用ブラシの何れか他方のブラシが、隣接する2つの前記セグメントに跨るように摺接した状態において、短絡されている前記コイル、および通電されている前記コイルが、周方向全体に亘って等しく分布されるように構成されていることを特徴とする電動モータ。 - 前記コイルは、前記スロット間に前記巻線を短節巻にて巻装することで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
- 前記コイルは、前記スロット間に前記巻線を全節巻にて巻装することで形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電動モータ。
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JP2007283183A JP5248087B2 (ja) | 2007-10-31 | 2007-10-31 | 電動モータ |
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Family Applications (1)
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