JP5245711B2 - 分散データ処理システム、分散データ処理方法および分散データ処理用プログラム - Google Patents
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Description
本発明による分散データ処理システムは、分散したデータに処理を割り当てる際、あるいは、分散した処理の入出力データを配置する際に、データ入出力の通信資源を効率的に利用できるように、利用可能な複数のノードから、処理の割り当て先、あるいはデータ配置先を決定する。
データ格納部151は、分散データ処理システムによる処理対象となるデータを記憶する記憶装置である。各データは、一意のデータ名を有している。各サーバ121〜129は、他の装置からの読み込みあるいは書き込み要求に応じて、指定されたデータの値を返したり、指定されたデータについて値の作成、更新、削除等を行う。
図3は、各サーバが正常に稼働しているときに、負荷状態を示す情報や座標をワークキュー112や座標管理マスタ114に登録する動作の処理経過の例を示すフローチャートである。各サーバ121〜129の座標算出手段153は、各計測用サーバ141〜143に対して通信遅延測定メッセージを送信し、計測用サーバ141〜143との通信遅延を測定する。そして、座標算出手段153は、その測定結果から自装置の座標を導出し、自装置の座標を、自装置の情報(例えば、識別情報)とともに座標管理マスタ114に送信する(ステップS201)。座標管理マスタ114は、これらの情報を受信すると、座標格納部118に記憶させる。
本発明によれば、各ワーカと他のサーバとの通信遅延を用いて、クライアントからの要求に含まれる各処理をどのワーカに実行させるのかを決定する。例えば、ワーカとサーバの座標から通信遅延を求め、その通信遅延とデータ量からワーカでの処理実行時におけるネットワーク負荷を求め、ネットワーク負荷の少ないワーカに処理を実行させる。従って、処理負荷の増加や通信遅延の増大を防止することができる。また、輻輳の発生を抑えることができる。また、不要な通信量の増加を防止でき、データの読み込みや書き込みなどを高速に行うことができる。
112 ワークキュー
113 データ管理マスタ
114 座標管理マスタ
115 処理依頼手段
116 サーバ状態格納部
117 アドレス格納部
118 座標格納部
119 サーバ割当手段
121〜129 サーバ
151 データ格納部
152 ワーカ処理手段
153 座標算出手段
156 マスタ処理手段
157 遅延推定手段
Claims (11)
- データを処理する複数のデータ処理装置と、
個々のデータ処理装置がそれぞれ算出したデータ処理装置自身のコンピュータネットワークにおける座標を記憶する座標管理装置と、
クライアントから分散処理の要求を受信すると、各データ処理装置の負荷状態に基づいて、要求された分散処理を実行するワーカと、ワーカが実行する分散処理を管理するマスタとをデータ処理装置の中から決定する割当装置とを備え、
割当装置は、
各データ処理装置の負荷状態を示す情報を記憶するサーバ状態記憶手段と、
クライアントから分散処理の要求を受信したときに、前記負荷状態を示す情報に基づいてワーカとなるデータ処理装置およびマスタとなるデータ処理装置を決定し、決定した各データ処理装置にクライアントからの要求を送信し、マスタに決定したデータ処理装置に分散処理の管理開始命令を送信する割当手段とを含み、
各データ処理装置は、
処理対象となるデータを記憶するデータ記憶手段と、
コンピュータネットワークにおける自装置の位置を多次元の実数値で表した座標を、所定の装置との通信遅延の計測結果から決定する座標導出手段と、
二つの座標が指定されると、当該二つの座標間での通信遅延を計算する遅延計算手段と、
前記管理開始命令を受信したときに、クライアントが要求した分散処理に関連する各データ処理装置および各ワーカの座標から得られる二つの座標の組み合わせを指定して、指定した座標間における通信遅延を遅延計算手段に計算させ、当該通信遅延を用いてどのワーカに処理を実行させるかを決定し、当該ワーカに処理の命令を送信するマスタ処理手段と、
自装置以外のデータ処理装置のマスタ処理手段から処理の命令を受けたときに、当該処理を実行するワーカ処理手段とを含む
ことを特徴とする分散データ処理システム。 - 各データ処理装置のマスタ処理手段は、
通信遅延を遅延計算手段に計算させたときに、通信遅延の計算対象としたデータ処理装置間で送受信されるデータ量と、前記通信遅延とから、前記データ処理装置間でのネットワーク負荷を計算し、ネットワーク負荷に基づいて処理を実行させるワーカを決定する
請求項1に記載の分散データ処理システム。 - 各データ処理装置のマスタ処理手段は、
処理対象となるデータを記憶するワーカ以外のデータ処理装置が存在する場合に、当該データ処理装置と各ワーカの座標の組み合わせを指定して、遅延計算手段に通信遅延を計算させ、当該通信遅延を用いて、どのワーカに処理を実行させるかを決定し、当該ワーカに前記データを取得して処理を実行する命令を送信する
請求項1または請求項2に記載の分散データ処理システム。 - 各データ処理装置のマスタ処理手段は、
一のワーカが記憶するデータ量が閾値よりも多い場合、前記一のワーカと他のワーカの座標の組み合わせを指定して、遅延計算手段に通信遅延を計算させ、当該通信遅延を用いて、前記一のワーカとともに前記データに対する処理を実行するワーカを決定し、決定したワーカに前記一のワーカのデータの一部を取得して処理を実行する命令を送信するとともに、前記一のワーカに残りのデータを用いて処理を実行する命令を送信する
請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の分散データ処理システム。 - 各データ処理装置のマスタ処理手段は、
ワーカが処理を行って生成したデータを取得すべきデータ処理装置が存在する場合に、当該データ処理装置と各ワーカの座標の組み合わせを指定して、遅延計算手段に通信遅延を計算させ、当該通信遅延を用いて、どのワーカに処理を実行させるかを決定し、当該ワーカに処理を実行して生成したデータを前記データ処理装置に送信する命令を送信する
請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の分散データ処理システム。 - 分散データ処理システム内で処理を実行するデータ処理装置であって、
処理対象となるデータを記憶するデータ記憶手段と、
コンピュータネットワークにおける自装置の位置を多次元の実数値で表した座標を、所定の装置との通信遅延の計測結果から決定する座標導出手段と、
二つの座標が指定されると、当該二つの座標間での通信遅延を計算する遅延計算手段と、
クライアントが要求した分散処理の管理開始命令を受信したときに、クライアントが要求した分散処理に関連する各データ処理装置および処理の実行のために選択されたワーカの座標から得られる二つの座標の組み合わせを指定して、指定した座標間における通信遅延を遅延計算手段に計算させ、当該通信遅延を用いてどのワーカに処理を実行させるかを決定し、当該ワーカに処理の命令を送信するマスタ処理手段と、
自装置以外のデータ処理装置から処理の命令を受けたときに、当該処理を実行するワーカ処理手段とを備える
ことを特徴とするデータ処理装置。 - マスタ処理手段は、通信遅延を遅延計算手段に計算させたときに、通信遅延の計算対象としたデータ処理装置間で送受信されるデータ量と、前記通信遅延とから、前記データ処理装置間でのネットワーク負荷を計算し、ネットワーク負荷に基づいて処理を実行させるワーカを決定する
請求項6に記載のデータ処理装置。 - データを処理する複数のデータ処理装置が、コンピュータネットワークにおける自装置の位置を多次元の実数値で表した座標を、所定の装置との通信遅延の計測結果から決定し、
割当装置が、クライアントから分散処理の要求を受信したときに、各データ処理装置の負荷状態を示す情報に基づいて、要求された分散処理を実行するワーカと、ワーカが実行する分散処理を管理するマスタとを決定し、決定した各データ処理装置にクライアントからの要求を送信し、マスタに決定したデータ処理装置に分散処理の管理開始命令を送信し、
マスタとなるデータ処理装置が、前記管理開始命令を受信したときに、クライアントが要求した分散処理に関連する各データ処理装置および各ワーカの座標から得られる二つの座標の組み合わせを指定して、指定した座標間における通信遅延を計算し、当該通信遅延を用いてどのワーカに処理を実行させるかを決定し、当該ワーカに処理の命令を送信し、
ワーカとなるデータ処理装置が、マスタとなるデータ処理装置から前記処理の命令を受信したときに、当該処理を実行する
ことを特徴とする分散データ処理方法。 - マスタとなるデータ処理装置は、通信遅延を計算したときに、通信遅延の計算対象としたデータ処理装置間で送受信されるデータ量と、前記通信遅延とから、前記データ処理装置間でのネットワーク負荷を計算し、ネットワーク負荷に基づいて処理を実行させるワーカを決定する
請求項8に記載の分散データ処理方法。 - 分散データ処理システム内で処理を実行する各コンピュータに搭載される分散データ処理用プログラムであって、
コンピュータに、
コンピュータネットワークにおける自装置の位置を多次元の実数値で表した座標を、所定の装置との通信遅延の計測結果から決定する座標導出処理、
クライアントが要求した分散処理の管理開始命令を受信したときに、クライアントが要求した分散処理に関連する各コンピュータおよび処理の実行のために選択されたワーカの座標から得られる二つの座標の組み合わせを指定して、指定した座標間における通信遅延を計算し、当該通信遅延を用いてどのワーカに処理を実行させるかを決定し、当該ワーカに処理の命令を送信するマスタ処理、および、
自装置以外のコンピュータから処理の命令を受けたときに、当該処理を実行するワーカ処理
を実行させるための分散データ処理用プログラム。 - コンピュータに、
マスタ処理で、通信遅延を計算したときに、通信遅延の計算対象としたコンピュータ間で送受信されるデータ量と、前記通信遅延とから、前記コンピュータ間でのネットワーク負荷を計算し、ネットワーク負荷に基づいて処理を実行させるワーカを決定させる
請求項10に記載の分散データ処理用プログラム。
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