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JP5128168B2 - 排気装置 - Google Patents

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JP5128168B2 JP2007110264A JP2007110264A JP5128168B2 JP 5128168 B2 JP5128168 B2 JP 5128168B2 JP 2007110264 A JP2007110264 A JP 2007110264A JP 2007110264 A JP2007110264 A JP 2007110264A JP 5128168 B2 JP5128168 B2 JP 5128168B2
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Description

本発明は、半導体ウェーハの処理装置の反応室などからの排気ガスを排出する排気装置に関し、特に排気ガス中の未反応ガスにより生成する固形物を捕集する排気トラップ装置の改良に関する。
一般に、半導体素子の製造時に、例えばCVD(化学的気相蒸着)法による成膜装置や、半導体ウェーハ表面を処理する酸化・拡散装置や、得られた薄膜に配線パターンを形成させるドライエッチング装置などの処理装置では、反応室内に反応性ガスを導入して所定の処理が行われる。例えば、Poly−Si,SiO,Siなどの成膜の場合にはSiH,Si,SiHCl,NH,PH,NO,TEOSなどの反応性ガスが反応室に導入され、熱処理により半導体基板上に各種膜が生成される。
ところで、これらの装置の処理では、反応性ガスの利用効率は数パーセント程度と低く、反応性ガスの大半が未反応ガスとして排出される。この未反応ガスを含む排気ガスが排気経路を通過する際に、温度の低下による未反応ガスの凝集作用により反応生成物や成膜ガスの液化物などからなる固形物(例えばNHCl,AlCl)が析出して、配管内などに付着する。そして、反応室内を減圧雰囲気から大気圧雰囲気に変化させるなどの反応室内の圧力変動によって、排気経路上の固形物が反応室内へ飛散(逆流)して、半導体ウェーハに付着してしまい半導体素子の歩留りが低下することになる。
そこで、上記のような排気装置においては、反応室と真空ポンプとの間に、真空排気による過剰圧力の低減などを行う排気圧力調整装置が設置されている。そして、ここから不活性ガスの導入による残留成膜成分の希釈や真空排気による過剰圧力の低減を行っている。この排気圧力調整装置には、ガスの導入・排気による調整に対応する他、不活性ガスの導入による残留成膜成分の希釈などを行うため、排気管に通常複数個(例えば3〜5個)の配管継手が接続されたものがあり、各配管継手には、導入配管,流量調節器,レギュレーター,ガスボンベなどから構成される不活性ガス供給装置や、真空ポンプなどが接続されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−17287号公報
上述の排気圧力調整装置は、処理装置の運転中には、排気ガスに含まれる残留成膜成分やそれにより生成される固形物が排気管の内壁面に付着しないように、排気管全体がテープヒーターなどで加熱されるが、図18に示すように、排気管(短管体)43の配管継手44の付設部分にはテープヒーターなどを巻設しにくく、特に、配管継手44と連通する排気管43のポート45やその近傍を十分に加熱することが難しい。そのため、排気管43内を通過する排気ガスに含まれる未反応ガスが、ポート45に接触して温度が低下し凝集作用を起こしてポート45やその近傍に固形物(デポジション)Dとして析出して付着し易く、この固形物Dが次第に堆積するとポート45が目詰まりを起こし、不活性ガスの導入や過剰圧力の排気が困難になる。したがって、洗浄作業(メンテナンス)のサイクルが短期化し、その結果、半導体素子の処理装置の稼働率が低下することになる。
そこで、本発明は、排気ガスが通過する管体の側周壁に少なくとも1つのポートを有し、排気ガスの圧力変動を緩和する排気圧力調整装置を具備する排気装置において、上記ポートが、排気ガスに含まれる残留成膜成分やそれにより生成される固形物により目詰まりするのを防止し、これによって排気圧力調整装置のメンテナンスのサイクルを長期化し、もって、半導体素子の処理装置などの稼働率の向上を実現することができる排気装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成すべく、本発明では、排気経路上に介設された管体と、該管体の側周壁に設けられた少なくとも1つのポートとを備えた排気圧力調整装置を具備する排気装置として、上記管体内に上流から流れてくる排気ガスを上記ポートおよびその近傍に直接接触せずに下流へ通り過ぎるように誘導するガス誘導壁を配設して該ガス誘導壁の一面と上記側周壁の内面との間に圧力調整用流路を形成し、上記ガス誘導壁の他面側を上記排気ガスが通り過ぎる排気ガス流路に対面させる一方、上記ポートを上記圧力調整用流路に開口連通するように配設し、上記ポートより下流にて上記圧力調整用流路を上記排気ガス流路に連通させるようにした。
また、排気圧力調整装置を、上記管体の上流端内縁に該管体に対し脱着自在に取着されたリング部材と、このリング部材の外周に装着されて上記管体の上流端部と該管体の上流に位置する排気管との間に介装される環状のシール材とを備えるものとし、上記ガス誘導壁の上流端部を上記リング部材に固着させるようにする。
さらに、上記排気圧力調整装置に加え、該排気圧力調整装置の下流に配置された排気ガス中の未反応ガスを凝集させて捕捉する排気トラップ装置と、該排気トラップ装置の下流に配置された真空排気装置と、を具備し、その排気トラップ装置を、排気経路上に介設された凝集管を備えるものとした上で、その凝集管内に一対の第一凝着板を上記凝集管の軸心を含む縦断面を挟んで対向するように配設して、該一対の第一凝着板間に第一流路を形成し、さらに、上記凝集管内に帯状の第二凝着板を、上記軸心方向に見て上記第一流路に対応するように、かつ、上記凝集管の内面を橋絡するように、上記第一流路の下流に配設して、上記第二凝着板と上記凝集管の内面との間に上記縦断面を挟んで対向する一対の第二流路を形成し、上記一対の第一凝着板の上流面部および上記第二凝着板の上流面部に、それぞれ複数のフィンを立設するようにする。
また、上記第一凝着板の上流面部上において隣接するフィン同士の高さ寸法を互いに異ならせたり、上記凝集管の側周壁内に、冷却媒体が導入される冷却筒状空間部を設けたり、各フィンの表面をブラスト処理したり、凝集管を該凝集管の上流端部および下流端部においてそれぞれ上流側排気管および下流側排気管に脱着自在に設けたり、凝集管内において、上記第二凝着板の下流に上記一対の第一凝着板と略同一形状寸法をなす一対の第三凝着板を軸心方向に見て第二凝着板と重なり合うように配設し、さらに、上記第三凝着板の下流に第二凝着板と略同一形状寸法の第四凝着板を軸心方向から見て第二凝着板と交差するように配設したりすることができる。
さらに、上記排気圧力調整装置に加え、排気ガス通過方向において相隣る排気管同士の接続部に配設されたセンターリングを具備する場合には、そのセンターリングを、上記相隣る排気管の間に挟持された環状のリング部材と、このリング部材の外周に装着された環状のシール材と、上記リング部材に一体に設けられていて、上記相隣る2つの排気管のうちの少なくとも一方の排気管内に配置されたスリーブとを備え、上記スリーブ内に一対の第一凝着板を該スリーブの軸心を含む縦断面を挟んで対向するように配設して該一対の第一凝着板間に第一流路を形成し、さらに、上記スリーブ内における上記一対の第一凝着板の下流に上記軸心方向に見て上記第一流路に対応するように、かつ、上記スリーブの内面を橋絡するように第二凝着板を配設して該第二凝着板と上記スリーブの内面との間に上記縦断面を挟んで対向する一対の第二流路を形成し、上記一対の第一凝着板の上流面部と上記第二凝着板の上流面部のそれぞれに複数のフィンを立設したものとすることができる。
また、上記センターリングに加え、排気ガス中の未反応ガスを除去する排気ガス除害装置とを具備する場合には、上記センターリングを、上記排気ガス除害装置の上流に配置することができる。
本発明は、次のような著大な効果を奏する。
本発明に係る排気装置の排気圧力調整装置では、排気ガス中の未反応ガスによって生成される固形物がポートおよびその近傍に付着(凝着)するのを防止することができるので、そのような固形物が付着し堆積することによるポートの目詰まりを防止することができ、これにより、上記の固形物を除去するために行うメンテナンスのサイクルを長期化することができる。よって、例えば、半導体素子を製造する際の成膜工程,酸化・拡散工程,ドライエッチング工程などにおいて反応室の排気側に接続して使用される場合には、メンテナンスサイクルが長期化する分だけ、半導体素子の処理装置の稼働率の向上に寄与することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係る排気装置の全体構成を模式的に示す側面図であり、この排気装置は、半導体ウェーハ40の処理装置(例えば、縦型ホットウォール式の減圧CVD装置(LP−CVD))の反応室41に接続されている。本実施形態では、反応室41からの排気ガスを外部に導く排気経路上に、真空排気装置42と、排気ガスを無害化する排気ガス除害装置47とが介設されている他、反応室41と真空排気装置42との間には、排気ガスの圧力変動の緩和などを行う排気圧力調整装置30が配置されており、この排気圧力調整装置30と真空排気装置42との間には、排気ガスに含まれる未反応ガスを凝集させて回収する排気トラップ装置100が配置されている。また、真空排気装置42の下流側接続部42bに接続された排気管250と排気ガス除害装置47の上流側接続部47aとの間の継手部分には、トラップ機構付のセンターリング200が介装されている。なお、真空排気装置42は、一例として、メカニカルブースタポンプと油回転ポンプ(又は水封式ポンプ)とが組み合わされてなっている。
図2〜図4は、上記排気圧力調整装置30の全体構成を示しており、図2は縦断面図、図3は横断面図、図4は分解斜視図である。
図2において、この排気圧力調整装置30は、排気経路の途中に脱着自在に介設された円筒状の短管体1を備えている。具体的には、この短管体1は、反応室41に接続された短寸の排気管11と、後述する排気トラップ装置100の凝集管107との間に配設されている。また、短管体1の外周壁5には、給気用・排気用および/又は不活性ガス導入用のポート3が複数個(図示する例では、4個)配設されている。
短管体1内には、上流から流れてくる排気ガスをポート3およびその近傍に接触せずに下流へ通り過ぎるように誘導するガス誘導壁2を備えている。具体的には、ガス誘導壁2の一面21と外周壁5の内面6との間には圧力調整用流路7が形成され、ガス誘導壁2の他面22側を排気ガスが通り過ぎる排気ガス流路4に対面させて配置している。図3に示すように、このガス誘導壁2は、(外側の)圧力調整用流路7と(内側の)排気ガス流路4とを仕切る円筒状の部材である。さらに、ポート3は圧力調整用流路7に開口連通するように配設されており、この圧力調整用流路7は、全てのポート3よりも下流において排気ガス流路4に連通するようになっている。一方、ガス誘導壁2の上流端部13と外周壁5の内面6との間は気密状に閉鎖されている。
具体的には、ガス誘導壁2の下流端部12と外周壁5の内面6との間は開口されている。また、排気圧力調整装置30は、短管体1の上流端内縁に脱着自在に取着された金属製のリング部材9と、このリング部材9の外周面に装着された環状の弾性シール材8とを備えており、弾性シール材8は短管体1の上流端部と上流側の排気管11との間に介装されている。そして、ガス誘導壁2の上流端部13は、リング部材9の内周面に固着されている。即ち、リング部材9がガス誘導壁2の上流端部13と外周壁5の内面6との間を閉鎖しており、このように、圧力調整用流路7は、リング部材9にて閉鎖された上流閉鎖端部19と、ガス誘導壁2の下流端部12と内面6との間に円環状に形成された下流開口端部20とを有している。
さらに、下流開口端部20の開口面積は、全てのポート3の開口面積に比べて非常に大きくされており、これにより、排気ガス中の未反応ガスから生成される固形物がガス誘導壁2などに付着した場合であっても、目詰まりしにくい。
なお、ガス誘導壁2はリング部材9(および弾性シール材8)と共に、短管体1に対し脱着自在に設けられている(図4参照)。また、排気ガス中の未反応ガスが析出した固形物が付着しないように、ガス誘導壁2の内周面はバフ研磨加工されている。その際には、ガス誘導壁2の内周面・外周面を共にバフ研磨加工することが好ましい。
また、外周壁5の外面14には、一端が図示省略の不活性ガスボンベや吸引ポンプなどに接続された配管の他端を各ポート3に繋ぐための複数の継手部材10が付設されている。さらに、外周壁5の外面14には、テープヒーターなどの発熱部材が付設(巻設)されているが、図示は省略する。
ここで、上述した排気圧力調整装置30の作用について説明する。図1に示すように、半導体ウェーハ40の処理装置の排気経路の途中に、短管体1が介設されており、短管体1の各ポート3には、それぞれ、一端に活性ガスボンベや吸引ポンプなどを接続された配管の他端が継手部材10により連結されている。半導体ウェーハ40の処理装置を稼動させると、反応室41から排出された排気ガスが、排気管11を経由して短管体1内に送られる。
図2において、上流から短管体1へ流れてくる排気ガスは、ガス誘導壁2の内方(排気ガス流路4)を流れ、ポート3およびその近傍に直接接触せずに下流へ通り過ぎる。つまり、上流から流れてくる排気ガスは、ガス誘導壁2の上流端部13において、ガス誘導壁2と内面6との間がリング部材9にて閉鎖されているため、圧力調整用流路7内には入り込まない。
この排気圧力調整装置30において排気ガスを希釈する場合は、図2において、例えば、左上の継手部材10の上流側に不活性ガスボンベが接続されているとすると、開閉弁を開いて左上のポート3から不活性ガスを圧力調整用流路7へ導入する。そして、不活性ガスは圧力調整用流路7内に充填されると共に、ガス誘導壁2に沿って下流へ流れ、圧力調整用流路7の下流開口端部20から流れ出て、上流から流れてくる排気ガスと合流して排気ガスは希釈され、下流側へと流れていく。
また、排気ガスの圧力を上昇させる場合は、希釈する場合と同様に下流開口端部20を経由して不活性ガスを供給し、一方、排気ガスの圧力を低下させる場合は、該排気ガスの一部を下流開口端部20から圧力調整用流路7およびポート3を経由して排出する。
そして、ガス誘導壁2の内面などに、排気ガス中の未反応ガスが析出した固形物が付着してメンテナンスが必要となったときは、まず、短管体1を上流の排気管11および下流の凝集管107から外し、次に、図4に示すように、短管体1内からガス誘導壁2をリング部材9(および弾性シール材8)と共に引き抜き、その後、超音波洗浄することとなる。
図5および図6は、上記排気圧力調整装置30の変形例を示しており、図5は縦断面図、図6は横断面図である。
図5において、短管体1内には、上流から流れてくる排気ガスをポート3およびその近傍に接触せずに下流へ通り過ぎるように誘導するガス誘導壁2が左右両側に2つ配置されている。
本実施形態の場合、図5の左側の1つのポート3に対応(対面)するガス誘導壁2aと、右側の3つのポート3に対応(対面)するガス誘導壁2bとを有している。即ち、各ガス誘導壁2a,2bの一面21と外周壁5の内面6との間には、圧力調整用流路7a,7bが形成され、左側のポート3は圧力調整用流路7aに開口連通するように配設され、右側のポート3は圧力調整用流路7bに開口連通するように配設されている。また、各ガス誘導壁2a,2bの他面22,22側は排気ガス流路4と対面している。さらに、左側の圧力調整用流路7aは、左側のポート3よりも下流において排気ガス流路4に連通し、一方、右側の圧力調整用流路7bは、右側の最下流のポート3よりも下流において排気ガス流路4に連通している。
短管体1の上流端内縁には、外周面に環状の弾性シール材8を装着したリング部材9が脱着自在に取着されており、このリング部材9の内周面に、各ガス誘導壁2a,2bの上流端部13,13が固着されている。このように、圧力調整用流路7a,7bは、それぞれリング部材9にて閉鎖された上流閉鎖端部19と、各ガス誘導壁2a,2bの下流端部12と外周壁5の内面6との間に形成される下流開口端部20とを有している。
さらに、図6に示すように、各ガス誘導壁2a,2bの周方向両端部は半径方向外方に折り曲がっており、その先端面は、外周壁5の内面6に閉鎖状に当接する当接端面15,15となっている。詳しくは、ガス誘導壁2a,2bは、外周壁5の内面6に沿って配設された円弧部16と、この円弧部16の(短管体1の軸心方向に伸びる)両端から半径方向外方に向かって延伸したストレート短辺部17,17とから成っている。即ち、ガス誘導壁2a,2bと内面6との間に形成される圧力調整用流路7a,7bは、その上流側および周方向両端側において閉鎖状となっており、下流側のみ開口状となっている。なお、図5および図6において、図2および図3と同一の符号は図2および図3と同様の構成であるので説明を省略する。
本実施形態に係る排気圧力調整装置30は設計変更自由であり、例えば、図2において、ガス誘導壁2の上流端部13を半径方向外方に折り曲げて外鍔部を形成し、その外鍔部を外周壁5の内面6に直接溶接などで固着してもよい。さらに、ポート3の配設位置などに応じて、ガス誘導壁2の長さ寸法を延長・短縮するのも自由である。
また、ガス誘導壁2の形状を、多角形筒形のもの、截頭円錐又は截頭多角錘の略コーン形などの形状に形成してもよい。
また、図5および図6に示す変形例のガス誘導壁2を、ポート3の数や配設位置に応じて1個又は3個以上配設してもよく、周方向寸法(円弧部16の寸法)や長さ寸法を拡大又は縮小しても自由である。
さらに、短管体1の形状については、例えばL字形のパイプを用いてL字状とするなど、適宜設計することができる。
次に、上記の排気トラップ装置100について説明する。図7〜図10は、本実施形態における排気トラップ装置100の構成を示しており、図7は断面正面図、図8は断面平面図、図9は断面側面図、図10は説明用の簡略斜視図である。
図7に示すように、本実施形態の排気トラップ装置100は、排気ガス流路110を有する凝集管107を備えている。この凝集管107内には、凝集管107の軸心Lを含む縦断面Zに対して、略半円状の一対の第一凝着板101,101が対称に配設されている(図10参照)。そして、一対の第一凝着板101,101のストレート状の各内端縁117,117の間には、第一流路111が形成されている。
さらに、凝集管107内の第一流路111の下流には、帯状の第二凝着板102が配設されている。この第二凝着板102は、軸心Lの方向に見て第一流路111に対応する(重なる)ように(図8参照)、かつ、凝集管107の内面119を径方向に橋絡するように設けられている。そして、第二凝着板102の幅方向(図8の左右方向)の両端縁118,118と凝集管107の内面119との間に、一対の第二流路112,112が上記縦断面Zを挟んで対称に位置する状態に形成されている(図10参照)。なお、第二凝着板102の幅寸法は、第一流路111の幅寸法よりも大きく形成されている。
また、図7に示すように、各第一凝着板101の上流面部120上には、略L字状(エルボ状)の多数(図示する例では11)のフィン108が立設されており、第二凝着板102の上流面部121上には、長方形(帯状)の多数(図示する例では6)のフィン109が立設されている。
第一凝着板101のフィン108は、図9に示すように、高さ寸法(同図の上下方向寸法)の異なる2種類のフィン108a,108bからなっており、低いフィン108aと高いフィン108bとが交互に等ピッチで配設されている。これに対し、第二凝着板102のフィン109は全て同じ高さ寸法であり、第一凝着板101のフィン108a,108bよりも広いピッチでもって配設されている。また、第一凝着板101のフィン108a,108bと第二凝着板102のフィン109とは、互いに平行に配置されており、上記縦断面Zに対しては直交して配置されている。なお、第一凝着板101のフィン108a,108bの表面は、ブラスト処理(例えば、ガラスビーズブラスト処理)されていることが望ましい。
図7および図8に示すように、凝集管107は、外周壁部122内に冷却水などの冷却媒体を導入するための冷却筒状空間部123を有している。言い換えれば、外周壁部122は内壁部128と外壁部129とからなっており、これら内壁部128と外壁部129との間に冷却筒状空間部123が形成されている。そして、外壁部129には、給水チューブを取り付けるための給水チューブアダプター130と、排水チューブを取り付けるための排水チューブアダプター131とが、半径方向外方に向かって突出するように設けられている。
凝集管107は、その上流端部126および下流端部127において、それぞれ上流側の排気管(図示する例では、排気圧力調整装置30の短管体1)および下流側の排気管125に対し脱着自在となっている。図7に示すように、凝集管107は、上流端部126および下流端部127にそれぞれフランジ部132,133を有し、それらフランジ部132,133が短管体1および排気管125のフランジ部(端部)に接合されて(図示省略の)ビクトリックジョイントなどで締結されることで連通連結されている。また、凝集管107内の排気ガス流路110を十分確保するために、凝集管107の内面119の径寸法は、排気圧力調整装置30の短管体1および下流側の排気管25の内径寸法よりも大きく形成されている。
ここで、上述した排気トラップ装置100の作用について説明する。半導体ウェーハ40の処理装置の作動に伴い、未反応ガスを含む排気ガスが反応室41から排出されて凝集管107内に送られてくる。一方、凝集管107の冷却筒状空間部123には、冷却水が注入され、凝集管107内の凝着板101,102や立設されたフィン108,109は冷却されている。上流の短管体1から凝集管107内に流れてきた排気ガスは、まず、第一凝着板101の上流面部120やその上流面部120上のフィン108と接触することで温度が低下し、排気ガス中の未反応ガスの一部が凝集作用により析出してその固形物が第一凝着板101の上流面部120やフィン108に付着(凝着)する。
そして、次に、排気ガスは第一凝着板101,101間の第一流路111を通って下流の第二凝着板102の上流面部121やその上流面部121上のフィン109と接触する。第二凝着板102やフィン109と接触した排気ガスはさらに冷却され、排気ガス中に残った未反応ガスの固形物が凝集作用により析出して第二凝着板102の上流面部121やフィン109に付着(凝着)する。その後、排気ガスは第二流路112を通って下流の排気管125へと流れていく。
このように、排気ガス中の未反応ガスは凝集管107内で凝集して固形物となり、その状態で回収される。また、凝集管107内の凝着板101,102やフィン108,109に、固形物が付着してメンテナンス(洗浄)が必要となったときは、凝集管107を排気圧力調整装置30の短管体1および排気管125から取り外し、超音波洗浄することとなる。
図11〜図13は、上記排気トラップ装置100の第1変形例を示しており、図11は断面正面図、図12は断面平面図、図13は断面側面図である。なお、上記構成の場合(図7〜図9)と同じ部分には同じ符号を付して示している。この排気トラップ装置100は、該排気トラップ装置100における排気ガス流路110がストレート状となるように形成されたものであるのに対し、第1変形例の排気トラップ装置100は、その排気ガス流路110がL字状となるように形成されているものである。
この第1変形例の排気トラップ装置100も、上記の排気トラップ装置100の場合と同様に、凝集管107内に上流側から略半円状の一対の第一凝着板101,101と帯状の第二凝着板102とが順に配設され(図13参照)ており、第一凝着板101の上流面部120および第二凝着板102の上流面部121には、それぞれ多数のフィン108,109が立設されている。また、第一凝着板101および第二凝着板102は、凝集管107の下流側開口部127よりも上流側(上側)に配設されており、このことで、凝集管107内を排気ガスが略確実に第一凝着板101および第二凝着板102に接触してから下流へ流れるようになっている。また、第一凝着板101上のフィン108は、図7〜図9に示す場合と同じく、略L字状(エルボ状)に形成されている(図13参照)と共に、高さ寸法の異なるフィン108a,108bが交互に配設されている(図11参照)。なお、その他の部分については、図7〜図9の場合と略同じであるので説明は省略する。
また、図14および図15は、それぞれ、上記排気トラップ装置100の第2変形例および第3変形例の説明の簡略斜視図である。
第2変形例(図14)では、凝集管107内には、上流から順に、一対の第一凝着板101,101および第二凝着板102が配設されていることに加え、一対の第三凝着板103,103および第四凝着板104が配設されている。第三凝着板103は、第一凝着板101と同一ないし略同一形状寸法に形成されており、第四凝着板104は、第二凝着板102と同一ないし略同一形状寸法に形成されている。さらに、凝集管107の軸心Lの方向に見て、両第三凝着板103,103はそれぞれ第二凝着板102の長さ方向両端部に重なり合うように配置されており、第四凝着板104は第二凝着板102の長さ方向に交差する方向に延びるように配置されている。言い換えれば、図10に示すように配設された一対の第一凝着板101,101と第二凝着板102とを1組の凝着板ユニットUとすると、第2変形例では、2組の凝着板ユニットUが、凝集管107内において軸心Lの周りに90°づつずれながら(回転しながら)、軸心Lに沿って連続するように配置されている。
第3変形例(図15)では、第四凝着板104の下流に、第一凝着板101と同一ないし略同一形状寸法をなす一対の第五凝着板105,105と、第二凝着板102と同一ないし略同一形状寸法をなす第六凝着板106とが順に配設されている。言い換えれば、各々、一対の第一凝着板101,101および第二凝着板102からなる3組の凝着板ユニットUが、軸心Lの周りに90°づつずれながら軸心Lに沿って連続するように配置されている。なお、第2および第3変形例における各凝着板101〜106上のフィンや、凝集管107の外周壁部の内外二重構造は、図10の場合と同様であるので図示も省略している。
本実施形態の排気トラップ装置100についても、設計変更は自由であり、例えば、図10に示す凝着板ユニットUを、凝集管107内に周方向に任意の角度ずつ回転させて4組以上連続して配設するようにしてもよい。
また、凝集管107内における固形物の付着状態などを外側から確認できるように、凝集管107の外周壁部122に覗き窓(ビューイングポート)を設けるようにしてもよい。このようにすれば、メンテナンス(洗浄)の時期の特定が容易となる。
また、メンテナンス(洗浄作業)をし易くするために、各凝着板101,102,…を凝集管107の内面119に対し脱着自在に設けるようにすることも自由である。
また、本実施形態の排気トラップ装置100は、その凝集管107の軸心Lが水平方向に延びる状態や鉛直方向に延びる状態、さらには任意の角度でもって傾いた状態に配設するようにしても構わない。
図16および図17は、本実施形態に係る排気装置のセンターリング200を示しており、図16は縦断面図、図17は平面図である。
センターリング200は、環状をなすリング部材231を備える。このリング部材231の外周には溝232が形成されており、この溝232内には、シール材としてのOリング233が装着されている。また、リング部材231には、該リング部材231の上流に位置する排気管250および下流に位置する排気ガス除害装置47の上流側接続部47aのうちの少なくとも一方(図示する例では、排気管250)内に配置された断面円形状のスリーブ234が一体に設けられている。このスリーブ234は、排気ガス流路210を有する。
上記スリーブ234内には、該スリーブ234の軸心L′を含む縦断面Z′を挟んで対向するように一対の第一凝着板201,201が配設されており、これら第一凝着板201,201の両内端縁217,217間には、第一流路211が形成されている。さらに、スリーブ234内の第一流路211の下流には、上記軸心L′の方向に見て第一流路211に対応するように、かつ、スリーブ234の内面を橋絡するように第二凝着板202が配設されており、この第二凝着板202の幅方向両端縁218,218とスリーブ234の内面との間には、上記縦断面Z′を挟んで対向する一対の第二流路212,212が形成されている。また、各第一凝着板201の上流面部220および第二凝着板202の上流面部221のそれぞれには、複数のフィン208,209(図示する例では、各第一凝着板201の上流面部220上には3枚のフィン208、第二凝着板202の上流面部221上には2枚のフィン209)が上流に向かって突出するように立設されている。
なお、センターリング200の具体的な態様は必要に応じて適宜設定することができ、例えば、排気ガス除害装置47の上流側接続部47a(一般的には、リング部材231の下流側の接続部)がスリーブ234を収容可能な場合には、スリーブ234を上記の場合とは逆に下流側に配置するようにしてもよいし、上流側および下流側の両方に配置するようにしてもよい。
また、スリーブ234内の凝着板201,202の形状や個数も、排気トラップ装置100の場合と同様に設計変更自由である。
以上のように、本実施形態に係る排気装置の排気圧力調整装置30は、外周壁5に設けられた給気用・排気用および/又は不活性ガス導入用のポート3を有すると共に排気経路の途中に脱着自在に介設された短管体1を具備し、この短管体1内に上流から流れてくる排気ガスをポート3およびその近傍に直接接触せずに下流へ通り過ぎるように誘導するガス誘導壁2を配設してガス誘導壁2の一面21と外周壁5の内面6との間に圧力調整用流路7を形成する一方、ガス誘導壁2の他面22側を排気ガスが通り過ぎる排気ガス流路4に対面させてポート3を圧力調整用流路7に開口連通するように配設し、ポート3よりも下流において圧力調整用流路7を排気ガス流路4に連通させるようにしたので、排気ガス中の未反応ガスによって生成される固形物がポート3やその近傍に付着し堆積することによるポート3の目詰まりを防止することができる。よって、排気圧力調整装置30のメンテナンス(洗浄)のサイクルを長期化することができ、その分だけ半導体ウェーハ40の処理装置の稼働率の向上に寄与することができる。
また、排気圧力調整装置30を排気経路から取り外すことができるので、短管体1の内部を簡単に洗浄することができる。
また、ガス誘導壁2の上流端部13を短管体1の上流端内縁に脱着自在に取着されたリング部材9に固着するようにしたので、そのリング部材9と共に短管体1からガス誘導壁2を簡単に取り外すことができ、ガス誘導壁2および短管体1内の洗浄作業が容易である。
また、共通のリング部材9に、ガス誘導壁2と弾性シール材8とを一体化するようにしたので、メンテナンス終了後のガス誘導壁2、リング部材9および弾性シール材8の取付作業を簡単かつ迅速に行うことができる。
さらに、ガス誘導壁2を外周壁5の内面6に沿うように配置される形状に形成するようにしたので、簡単な構造でありながら、排気ガスのポート3およびその近傍への接触の防止を確実化することができる。
本実施形態に係る排気装置の排気トラップ装置100は、排気ガスに含まれる未反応ガスを凝集させて回収する排気トラップ装置において、排気ガス流路110を有する凝集管107内に一対の第一凝着板101,101を凝集管107の軸心Lを含む縦断面Zに対し対称に配設して両第一凝着板101,101間に第一流路111を形成し、さらに、その第一流路111の下流に帯状の第二凝着板102を、軸心Lの方向に見て第一流路111に対応するように、かつ、凝集管107の内面119を径方向に橋絡するように配設して第二凝着板102と凝集管107の内面119との間に縦断面Zに対し対称となる一対の第二流路112,112を形成し、さらに、第一凝着板101の上流面部120および第二凝着板102の上流面部121のそれぞれに多数のフィン108,109を立設するようにしたので、排気ガスに含まれる未反応ガスを凝集させてそれにより生じる固形物(デポジション)を効率よく回収することができる。
つまり、反応室41から排出される排気ガス中の未反応ガスを、排気トラップ装置100において凝集させ、固形物にして回収するので、排気管11内や真空排気装置42内などにおける固形物の付着を抑えることができる。そして、例えば、特開2000−114185号公報,特開平9−72291号公報,特開2000−70664号公報などに記載されている従来の場合に比べると、固形物が反応室41へ飛散(逆流)して半導体ウェーハ40に付着するのを未然に防止し、歩留りを向上させることができる。また、固形物が付着することによる真空排気装置42の詰まりや故障などについても未然に防止することができる。
具体的には、第一凝着板101の上流面部120および第二凝着板102の上流面部121に多数のフィン108,109を立設しているので、多くの未反応ガスを固形物にしてフィン108,109に付着させることができる。そして、排気経路上における排気ガスの圧力変動による排気ガスの逆流に対しては、逆流した排気ガスの影響を受けにくい上流面部120,121にフィン108,109が配置されているので、フィン108,109に付着した固形物が剥落するのを防止することができる。
また、従来の場合とは異なり、小スペースに配設された多数のフィン108,109に多くの固形物を付着させることができるので、排気トラップ装置100の全体をコンパクト化することができると共に、蛇行した複雑な流路を有していないので、排気ガスを流れ易くして(排気容量を確保して)圧力変動自体を緩和することができると共に、メンテナンス(洗浄作業)もし易い。
また、本実施形態の排気トラップ装置100は、特に、排気ガス中の未反応ガスにより生成する固形物が付着し易いので、縦型ホットウォール式減圧CVD装置(LP−CVD)の他、半導体の基板表面にシリコン窒化膜を形成する場合などの処理装置の排気装置として使用すると上記効果を十分に発揮することができて望ましい。
また、第一凝着板101の上流面部120にそれぞれ高さ寸法の異なるフィン108a,108bを交互に立設するようにしたので、それら高さの異なるフィン108a,108bにより排気ガスに乱流を生じさせることができ、それにより、フィン108a,108bに固形物がさらに付着し易くなる。
また、凝集管107の外周壁部122内に、冷却媒体を導入する冷却筒状空間部123を有するので、凝集管107内の凝着板101,102やフィン108,109を冷却して、多くの固形物を付着させることができる。即ち、冷却された凝着板101,102やフィン108,109に排気ガスが接触すると、排気ガスの温度を速く低下させて、排気ガス中の未反応ガスの凝集作用を促進させることができ、凝着板101,102やフィン108,109に多くの固形物を付着させることができる。
また、多数のフィン108,109の表面をブラスト処理するようにしたので、フィン108,109の表面が粗くなり、固形物が付着し易くなる。また、付着した固形物が剥落しにくくなる。
また、凝集管107がその上流端部126および下流端部127において排気圧力調整装置30の短管体1および排気管125に対し脱着自在であるので、排気トラップ装置100全体を排気経路から取り外して洗浄することができ、簡単に洗浄作業を行えるようになりメンテナンス性が向上する。
さらに、凝集管107内において、第二凝着板102の下流に一対の第一凝着板101,101と同一ないし略同一形状寸法の第三凝着板103を軸心Lの方向に見て第二凝着板102と重なり合うように配設し、さらに、第三凝着板103の下流に第二凝着板102と同一ないし略同一形状寸法の第四凝着板104を軸心Lの方向に見て第二凝着板102と交差するように配設する場合には、凝集管107内で回収できる固形物の量を容易に増加させることができ、排気トラップ装置100よりも下流の排気管内や真空排気装置42などにおける固形物の付着防止を確実化することができる。
本実施形態に係る排気装置のセンターリング200は、真空排気装置42から排出された排気ガス中に残留するパーティクル成分を凝集させるので、該センターリング200の後段に位置する排気ガス除害装置47の劣化・故障を未然に防止するとともに、排気ガス除害装置47のメンテナンス頻度を激減させ、排気装置の稼働率の向上、延いては反応室41を用いて行われる半導体ウェーハ40の生産性の向上に寄与することができる。
なお、上記の実施形態では、半導体素子の処理装置の排気装置について説明しているが、本発明は、固形物の生成成分を含有する排気ガスを排出する種々の排気装置に適用することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る排気装置の全体構成図である。 図2は、排気装置が具備する排気圧力調整装置の構成を示す縦断面図である。 図3は、排気圧力調整装置の横断面図である。 図4は、排気圧力調整装置の分解斜視図である。 図5は、排気圧力調整装置の変形例を示す縦断面図である。 図6は、変形例の横断面図である。 図7は、排気装置が具備する排気トラップ装置の構成を示す断面正面図である。 図8は、排気トラップ装置の断面平面図である。 図9は、排気トラップ装置の断面側面図である。 図10は、排気トラップ装置の説明用の簡略斜視図である。 図11は、排気トラップ装置の第1変形例を示す断面正面図である。 図12は、第1変形例の断面平面図である。 図13は、第1変形例の断面側面図である。 図14は、排気トラップ装置の第2変形例を示す説明用の簡略斜視図である。 図15は、排気トラップ装置の第3変形例を示す説明用の簡略斜視図である。 図16は、排気装置が具備するセンターリングの構成を示す縦断面図である。 図17は、センターリングの平面図である。 図18は、従来の排気装置における排気圧力調整装置の縦断面図である。
符号の説明
1 短管体(管体)
2 ガス誘導壁
3 ポート
4 排気ガス流路
5 外周壁(側周壁)
6 内面
7 圧力調整用流路
8 弾性シール材(シール材)
9 リング部材
11 排気管
12 下流端部
13 上流端部
21 一面
22 他面
30 排気圧力調整装置
100 排気トラップ装置
101 第一凝着板
102 第二凝着板
103 第三凝着板
104 第四凝着板
107 凝集管
108 (第一凝着板の)フィン
109 (第二凝着板の)フィン
111 第一流路
112 第二流路
119 内面
120 上流面部
121 上流面部
122 外周壁部(側周壁)
123 冷却筒状空間部
125 排気管
126 上流端部
127 下流端部
L 軸心
Z 縦断面
200 センターリング
201 第一凝着板
202 第二凝着板
208 フィン
209 フィン
210 排気ガス流路
211 第一流路
212 第二流路
220 上流面部
221 上流面部
231 リング部材
233 Oリング(シール材)
234 スリーブ
L′ 軸心
Z′ 縦断面

Claims (8)

  1. 排気経路上に介設された管体と、該管体の側周壁に設けられた少なくとも1つのポートとを備えた排気圧力調整装置を具備する排気装置であって、
    上記管体内に上流から流れてくる排気ガスを上記ポートおよびその近傍に直接接触せずに下流へ通り過ぎるように誘導するガス誘導壁を配設して、上記ガス誘導壁の一面と上記側周壁の内面との間に圧力調整用流路を形成し、上記ガス誘導壁の他面側を上記排気ガスが通り過ぎる排気ガス流路に対面させ、上記ポートを上記圧力調整用流路に開口連通するように配設し、上記ポートより下流において上記圧力調整用流路を上記排気ガス流路に連通し、
    上記排気圧力調整装置は、上記管体の上流端内縁に該管体に対し脱着自在に取着されたリング部材と、該リング部材の外周に装着されて上記管体の上流端部と該管体の上流に位置する排気管との間に介装される環状のシール材とを備え、上記ガス誘導壁の上流端部を上記リング部材に固着し、
    上記排気圧力調整装置に加え、該排気圧力調整装置の下流に配置された排気ガス中の未反応ガスを凝集させて捕捉する排気トラップ装置と、該排気トラップ装置の下流に配置された真空排気装置と、を具備し、
    上記排気トラップ装置は、排気経路上に介設された凝集管を備え、該凝集管内に一対の第一凝着板を上記凝集管の軸心を含む縦断面を挟んで対向するように配設して、該一対の第一凝着板間に第一流路を形成し、さらに、上記凝集管内に帯状の第二凝着板を、上記軸心方向に見て上記第一流路に対応するように、かつ、上記凝集管の内面を橋絡するように、上記第一流路の下流に配設して、上記第二凝着板と上記凝集管の内面との間に上記縦断面を挟んで対向する一対の第二流路を形成し、上記一対の第一凝着板の上流面部および上記第二凝着板の上流面部に、それぞれ複数のフィンを立設したことを特徴とする排気装置。
  2. 上記第一凝着板の上流面部上において隣接する上記フィン同士の高さ寸法を互いに異ならせた請求項1記載の排気装置。
  3. 上記凝集管の側周壁内に、冷却媒体が導入される冷却筒状空間部を有する請求項1記載
    の排気装置。
  4. 上記複数のフィンの表面をブラスト処理した請求項1記載の排気装置。
  5. 上記凝集管は、該凝集管の上流端部および下流端部においてそれぞれ上流側排気管および下流側排気管に脱着自在となっている請求項1記載の排気装置。
  6. 上記凝集管内において、上記第二凝着板の下流に上記一対の第一凝着板と略同一形状寸法をなす一対の第三凝着板を上記軸心方向に見て上記第二凝着板と重なり合うように配設し、さらに、上記第三凝着板の下流に上記第二凝着板と略同一形状寸法の第四凝着板を上記軸心方向から見て上記第二凝着板と交差するように配設した請求項1記載の排気装置。
  7. 上記排気圧力調整装置に加え、排気ガス通過方向において相隣る排気管同士の接続部に配設されたセンターリングを具備し、
    上記センターリングは、
    上記相隣る排気管の間に挟持された環状のリング部材と、上記リング部材の外周に装着された環状のシール材と、上記リング部材に一体に設けられ、上記相隣る2つの排気管のうちの少なくとも一方の排気管内に配置されたスリーブとを備え、上記スリーブ内に一対の第一凝着板を該スリーブの軸心を含む縦断面を挟んで対向するように配設して該一対の第一凝着板間に第一流路を形成し、さらに、上記スリーブ内における上記一対の第一凝着板の下流に上記軸心方向に見て上記第一流路に対応するように、かつ、上記スリーブの内面を橋絡するように第二凝着板を配設して該第二凝着板と上記スリーブの内面との間に上記縦断面を挟んで対向する一対の第二流路を形成し、上記一対の第一凝着板の上流面部と上記第二凝着板の上流面部のそれぞれに複数のフィンを立設した請求項1記載の排気装置。
  8. 上記排気圧力調整装置および上記センターリングに加え、排気ガス中の未反応ガスを除去する排気ガス除害装置とを具備し、
    上記センターリングを、上記排気ガス除害装置の上流に配置した請求項記載の排気装置。
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