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JP5110235B1 - 画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、およびプログラム Download PDF

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JP5110235B1 JP2012533807A JP2012533807A JP5110235B1 JP 5110235 B1 JP5110235 B1 JP 5110235B1 JP 2012533807 A JP2012533807 A JP 2012533807A JP 2012533807 A JP2012533807 A JP 2012533807A JP 5110235 B1 JP5110235 B1 JP 5110235B1
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Abstract

画像の状態に拘わらず、対応点の探索速度を向上させ得る技術を提供することを図る。この目的を達成するために、第1画像から生成された第1変換後基準画像の第1基準点を含む第1基準領域に係る各周波数成分の第1位相情報と、第2画像から生成された第1変換後参照画像の第1探索基準点を含む第1参照領域に係る各周波数成分の第2位相情報とに基づき第1基準点に対応する第1対応点が第1変換後参照画像で探索される。また、第1変換後参照画像における第1対応点の位置に基づき、第2画像上で第2探索基準点が決定される。更に、第1画像の第1基準点に対応する第2基準点を含む第2基準領域に係る各周波数成分の第3位相情報と、第2画像の第2探索基準点を含む第2参照領域に係る各周波数成分の第4位相情報とに基づき第2基準点に対応する第2対応点が第2画像で探索される。該2段の探索では他段の演算で得られた周波数成分に係る情報が再利用される。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像処理技術に関する。
2つの撮像装置によって同一対象物(被写体)を異なる視点から撮像することで得られた基準画像と参照画像とについて、両画像間における対応点を探索する技術が知られている。この技術では、例えば、SAD(Sum of Absolute Difference)演算法およびPOC(Phase-Only Correlation)演算法等といった相関演算によって得られる相関度に基づき、基準画像の基準点と同一対象物が捉えられた対応点が参照画像において探索される。
また、例えば、基準画像と参照画像とについて、解像度の異なる複数の画像がそれぞれ生成されて解像度別に階層化され、低解像度の上位層から高解像度の下位層に向かって相関演算を用いた対応点の探索が順次に繰り返される処理が知られている。この処理では、低解像度の上位層で得られた視差に基づいて次の階層における探索領域が設定されるため、最高解像度の最下層までの演算処理に要する時間が短縮され得る。
更に、各画素の対応点が探索される際、低解像度の上位層について相関演算で得られるSAD値およびPOC値等といった相関度を示す値が信頼度とされ、該信頼度に応じて、次に対応点の探索処理が行われる解像度の階層が決定される技術が提案されている(例えば、特許文献1等)。
特開2009−294733号公報
しかしながら、上記特許文献1の技術では、基準画像と参照画像の状態に応じて対応点の探索に要する演算量ならびに演算時間が左右される。このため、対応点の探索結果が利用される各種アプリケーションでは、対応点の探索に要する演算時間が最も長くなる場合が基準とされ、対応点の探索結果を利用した演算が行われるように設計される必要がある。また、対応点の探索に係る演算が、画一的ではなく、基準画像と参照画像の状態に応じて変化するため、該処理フローがパイプライン処理等で実現されるハードウェアを構成することは容易でない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、画像の状態に拘わらず、対応点の探索速度を向上させ得る技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、第1の態様に係る画像処理装置は、第1画像および第2画像を取得する取得部と、所定の変換倍率に従って、前記第1画像の解像度を低減して第1変換後基準画像を生成するとともに、前記第2画像の解像度を低減して第1変換後参照画像を生成する生成部と、前記第1変換後基準画像において第1基準点を基準として包含する第1基準領域についての第1周波数情報の各周波数成分に係る第1位相情報と、前記第1変換後参照画像において第1探索基準点を基準として包含する第1参照領域についての第2周波数情報の各周波数成分に係る第2位相情報とに基づき、前記第1基準点に対応する第1対応点を前記第1変換後参照画像で探索する第1探索処理、および前記第1画像において前記第1基準点に対応する第2基準点を基準として包含する第2基準領域についての第3周波数情報の各周波数成分に係る第3位相情報と、前記第2画像において第2探索基準点を基準として包含する第2参照領域についての第4周波数情報の各周波数成分に係る第4位相情報とに基づき、前記第2基準点に対応する第2対応点を前記第2画像で探索する第2探索処理を行う探索部と、前記第1変換後参照画像における前記第1対応点の位置に基づき、前記第2画像において前記第2探索基準点の位置を決定する決定部と、前記第1探索処理における演算で得られる前記第1および第2周波数情報、ならびに前記第2探索処理における演算で得られる前記第3周波数情報のうちの少なくとも一部に係る既演算情報を記憶する記憶部と、を備え、前記探索部が、前記第2探索処理において、前記第1探索処理の演算で得られる前記既演算情報を前記第3および第4周波数情報に係る演算用の情報のうちの一部の情報として用い、該前記演算用の情報のうちの残余の情報を、前記第1および第2画像に基づいて算出する処理、ならびに前記第1探索処理において、前記第2探索処理の演算で得られる前記既演算情報を前記第1周波数情報に係る演算用の情報のうちの一部の情報として用い、該演算用の情報のうちの残余の情報を、前記第1変換後基準画像に基づいて算出する処理のうちの少なくとも一方の処理を行う。
第2の態様に係る画像処理装置は、第1画像および第2画像を取得する取得部と、所定の変換倍率に従って、前記第1画像の解像度を低減して第1変換後基準画像と該第1変換後基準画像よりも解像度が低い第2変換後基準画像とを生成し、前記第2画像の解像度を低減して第1変換後参照画像と該第1変換後参照画像よりも解像度が低い第2変換後参照画像とを生成する生成部と、前記第2変換後基準画像において第1基準点を基準として包含する第1基準領域についての第1周波数情報の各周波数成分に係る第1位相情報と、前記第2変換後参照画像において第1探索基準点を基準として包含する第1参照領域についての第2周波数情報の各周波数成分に係る第2位相情報とに基づき、前記第1基準点に対応する第1対応点を前記第2変換後参照画像で探索する第1探索処理、および前記第1変換後基準画像において前記第1基準点に対応する第2基準点を基準として包含する第2基準領域についての第3周波数情報の各周波数成分に係る第3位相情報と、前記第1変換後参照画像において第2探索基準点を基準として包含する第2参照領域についての第4周波数情報の各周波数成分に係る第4位相情報とに基づき、前記第2基準点に対応する第2対応点を前記第1変換後参照画像で探索する第2探索処理を行う探索部と、前記第2変換後参照画像における前記第1対応点の位置に基づき、前記第1変換後参照画像において前記第2探索基準点の位置を決定する決定部と、前記第1探索処理における演算で得られる前記第1および第2周波数情報、ならびに前記第2探索処理における演算で得られる前記第3周波数情報のうちの少なくとも一部に係る既演算情報を記憶する記憶部と、を備え、前記探索部が、前記第2探索処理において、前記第1探索処理の演算で得られる前記既演算情報を前記第3および第4周波数情報に係る演算用の情報のうちの一部の情報として用い、該演算用の情報のうちの残余の情報を、前記第1変換後基準画像および前記第1変換後参照画像に基づいて算出する処理、ならびに前記第1探索処理において、前記第2探索処理の演算で得られる前記既演算情報を前記第1周波数情報に係る演算用の情報のうちの一部の情報として用い、該演算用の情報のうちの残余の情報を、前記第2変換後基準画像に基づいて算出する処理のうちの少なくとも一方の処理を行う。
第3の態様に係る画像処理装置は、第1または第2の態様に係る画像処理装置であって、前記探索部が、前記第1および第2探索処理において、位相限定相関演算を用いる。
第4の態様に係る画像処理装置は、第1から第3の何れか1つの態様に係る画像処理装置であって、前記既演算情報が、前記第1から第3周波数情報のうちの少なくとも一部の情報を含む。
第5の態様に係る画像処理装置は、第1から第4の何れか1つの態様に係る画像処理装置であって、前記既演算情報が、前記第1から第3位相情報のうちの少なくとも一部の情報を含む。
第6の態様に係る画像処理装置は、第1から第5の何れか1つの態様に係る画像処理装置であって、前記既演算情報が、前記第1位相情報と前記第2位相情報とに基づいて算出される位相差を示す情報を含む。
第7の態様に係る画像処理装置は、第1または第2の態様に係る画像処理装置であって、前記探索部が、前記第1探索処理において、各周波数成分について、前記第1位相情報と前記第2位相情報とに基づいて第1位相差を算出して該第1位相差を空間的なずれ量に変換し、該空間的なずれ量を第1投票空間に投票することで第1投票結果を得て、該第1投票結果に応じて前記第1対応点を探索し、前記第2探索処理において、各周波数成分について、前記第3位相情報と前記第4位相情報とに基づいて第2位相差を算出して該第2位相差を空間的なずれ量に変換し、該空間的なずれ量を第2投票空間に投票することで第2投票結果を得て、該第2投票結果に応じて前記第2対応点を探索し、前記既演算情報が、前記第1探索処理において、1以上の周波数成分について前記第1位相差が空間的なずれ量に変換された後に、該空間的なずれ量が前記第1投票空間に投票されることで得られる投票結果を示す情報を含む。
第8の態様に係る画像処理装置は、第1から第5の何れか1つの態様に係る画像処理装置であって、前記探索部が、前記第2探索処理において、前記第1探索処理で算出される前記既演算情報から前記第1位相情報を得て演算に用いる場合に、前記解像度の低減に応じた位相のずれ量によって前記第1位相情報を補正して演算に用い、前記第1探索処理で算出される前記既演算情報から前記第2位相情報を得て演算に用いる場合に、前記解像度の低減に応じた位相のずれ量によって前記第2位相情報を補正して演算に用い、前記第1探索処理において、前記第3探索処理で算出される前記既演算情報から前記第3位相情報を得て演算に用いる場合に、前記解像度の低減に応じた位相のずれ量によって前記第1位相情報を補正して演算に用いる。
第9の態様に係る画像処理装置は、第1から第8の何れか1つの態様に係る画像処理装置であって、前記所定の変換倍率が、1/n(nは1よりも大きな任意の数)であり、前記探索部が、前記第2探索処理において、前記第1探索処理で算出される前記既演算情報から第1周波数に係る前記第1周波数情報を得て演算に用いる場合に、前記第1周波数に係る前記第1周波数情報を、前記第1周波数に1/nを乗じて得られる第2周波数に係る前記第3周波数情報として用い、前記第1探索処理で算出される前記既演算情報から前記第1周波数に係る前記第2周波数情報を得て演算に用いる場合に、前記第1周波数に係る前記第2周波数情報を、前記第2周波数に係る前記第4周波数情報として用い、前記第1探索処理において、前記第2探索処理で算出される前記既演算情報から前記第2周波数に係る前記第3周波数情報を得て演算に用いる場合に、前記第2周波数に係る前記第3周波数情報を、前記第2周波数にnを乗じて得られる前記第1周波数に係る前記第1周波数情報として用いる。
第10の態様に係る画像処理装置は、第1から第9の何れか1つの態様に係る画像処理装置であって、前記探索部が、前記第2探索処理において、前記第1探索処理で算出される前記既演算情報から前記第2位相情報を得て演算に用いる場合に、前記第1探索基準点と前記第1対応点との間の空間的なずれ量に応じて、前記第2位相情報に係る位相のずれを補正して演算に用いる。
第11の態様に係る画像処理装置は、第1から第10の何れか1つの態様に係る画像処理装置であって、前記探索部が、前記第2探索処理において、前記第3および第4周波数情報に係る演算用の情報のうちの一部の情報として演算に用いられる前記既演算情報よりも、該演算用の情報のうちの前記残余の情報の方が、前記第2対応点の探索結果に与える影響が大きくなるように、情報の重み付けを行う。
第12の態様に係る画像処理方法は、(a)取得部によって、第1画像を取得するステップと、(b)前記取得部によって、第2画像を取得するステップと、(c)生成部によって、所定の変換倍率に従い、前記第1画像の解像度を低減して第1変換後基準画像を生成するとともに、前記第2画像の解像度を低減して第1変換後参照画像を生成するステップと、(d)探索部によって、前記第1変換後基準画像において第1基準点を基準として包含する第1基準領域についての第1周波数情報の各周波数成分に係る第1位相情報と、前記第1変換後参照画像において第1探索基準点を基準として包含する第1参照領域についての第2周波数情報の各周波数成分に係る第2位相情報とに基づき、前記第1基準点に対応する第1対応点を前記第1変換後参照画像で探索する第1探索処理を行うとともに、該第1探索処理における演算で得られる前記第1および第2周波数情報のうちの少なくとも一部に係る既演算情報を記憶部に記憶するステップと、(e)決定部によって、前記第1変換後参照画像における前記第1対応点の位置に基づき、前記第2画像において第2探索基準点の位置を決定するステップと、(f)前記探索部によって、前記第1画像において前記第1基準点に対応する第2基準点を基準として包含する第2基準領域についての第3周波数情報の各周波数成分に係る第3位相情報と、前記第2画像において前記第2探索基準点を基準として包含する第2参照領域についての第4周波数情報の各周波数成分に係る第4位相情報とに基づき、前記第2基準点に対応する第2対応点を前記第2画像で探索する第2探索処理を行うステップと、を備え、前記ステップ(f)において、前記探索部によって、前記既演算情報を前記第3および第4周波数情報に係る演算用の情報のうちの一部の情報として用い、前記演算用の情報のうちの残余の情報を、前記第1および第2画像に基づいて算出する。
第13の態様に係る画像処理方法は、(A)取得部によって、第1画像を取得するステップと、(B)前記取得部によって、第2画像を取得するステップと、(C)生成部によって、所定の変換倍率に従い、前記第1画像の解像度を低減して第1変換後基準画像と該第1変換後基準画像よりも解像度が低い第2変換後基準画像とを生成し、前記第2画像の解像度を低減して第1変換後参照画像と該第1変換後参照画像よりも解像度が低い第2変換後参照画像とを生成するステップと、(D)探索部によって、前記第2変換後基準画像において第1基準点を基準として包含する第1基準領域についての第1周波数情報の各周波数成分に係る第1位相情報と、前記第2変換後参照画像において第1探索基準点を基準として包含する第1参照領域についての第2周波数情報の各周波数成分に係る第2位相情報とに基づき、前記第1基準点に対応する第1対応点を前記第2変換後参照画像で探索する第1探索処理を行うとともに、該第1探索処理における演算で得られる前記第1および第2周波数情報のうちの少なくとも一部に係る既演算情報を記憶部に記憶するステップと、(E)決定部によって、前記第2変換後参照画像における前記第1対応点の位置に基づき、前記第1変換後参照画像において第2探索基準点の位置を決定するステップと、(F)前記探索部によって、前記第1変換後基準画像における前記第1基準点に対応する第2基準点を基準として包含する第2基準領域についての第3周波数情報の各周波数成分に係る第3位相情報と、前記第1変換後参照画像における前記第2探索基準点を基準として包含する第2参照領域についての第4周波数情報の各周波数成分に係る第4位相情報とに基づき、前記第2基準点に対応する第2対応点を前記第1変換後参照画像で探索する第2探索処理を行うステップと、を備え、前記ステップ(F)において、前記探索部によって、前記既演算情報を前記第3および第4周波数情報に係る演算用の情報のうちの一部の情報として用い、前記演算用の情報のうちの残余の情報を、前記第1変換後基準画像および前記第1変換後参照画像に基づいて算出する。
第14の態様に係るプログラムは、画像処理装置に含まれる制御部において実行されることにより、前記画像処理装置を、第1から第11の何れか1つの態様に係る画像処理装置として機能させる。
第1から第11の何れの態様に係る画像処理装置によっても、2つの画像間における対応点の探索処理の演算で得られた周波数成分に係る情報が、解像度の異なる2つの画像間における対応点の探索処理の演算で再利用されることで、演算量が低減され得る。その結果、対応点の探索に用いられる画像の状態に拘わらず、対応点の探索速度が向上し得る。また、例えば、演算の画一化が図られるため、対応点の探索処理を行う部分を専用の電子回路等によってハードウェア化することも可能となる。
第3の態様に係る画像処理装置によれば、高精度の対応点探索における探索速度が向上し得る。
第5から第7の何れの態様に係る画像処理装置によっても、演算量の更なる低減によって、対応点の探索速度が更に向上し得る。また、再利用される情報における情報量の低減によって、記憶部の記憶容量の低減が可能となる。その結果、画像処理装置の小型化ならびに製造コストの低減が図られ得る。
第8の態様に係る画像処理装置によれば、解像度の低減に応じた位相のずれ量によって再利用される情報が補正されるため、対応点探索の精度が向上し得る。
第9の態様に係る画像処理装置によれば、解像度の低減に係る変換倍率に応じて再利用される情報の周波数の対応関係が決まるため、対応点の探索処理における演算の設計が容易となり得る。
第10の態様に係る画像処理装置によれば、相対的に低解像度の2つの画像についての対応点の探索処理における探索基準点と対応点との間における空間的なずれ量に応じて再利用される情報が補正されるため、対応点探索の精度が向上し得る。
第11の態様に係る画像処理装置によれば、相対的に高解像度の2つの画像についての対応点の探索処理において、再利用される情報よりもその他の情報の方が対応点の探索結果に与える影響が大きくなるように、情報の重み付けが行われることで、対応点探索の精度が向上し得る。
第12の態様に係る画像処理方法によれば、第1の態様に係る画像処理装置と同様な効果が得られる。
第13の態様に係るプログラムによれば、第1から第11の態様に係る画像処理装置と同様な効果が得られる。
図1は、一実施形態に係る情報処理システムの構成例を示す図である。 図2は、一実施形態に係る情報処理システムの機能的な構成を示すブロック図である。 図3は、第1および第2画像に係る複数段階の解像度を有する画像群を示す図である。 図4は、対応点探索動作の概要を例示する図である。 図5は、探索基準点の決定方法を説明するための図である。 図6は、第1階層の基準点の設定態様を例示する図である。 図7は、第2階層の基準点の設定態様を例示する図である。 図8は、第3階層の基準点の設定態様を例示する図である。 図9は、第4階層の基準点の設定態様を例示する図である。 図10は、第4階層の基準領域の設定態様を例示する図である。 図11は、第4階層の参照領域の設定態様を例示する図である。 図12は、POC演算法による対応点の探索処理を説明するための図である。 図13は、POC値の分布を例示する図である。 図14は、第3階層の基準領域の設定態様を例示する図である。 図15は、第3階層の参照領域の設定態様を例示する図である。 図16は、第2階層の基準領域の設定態様を例示する図である。 図17は、第2階層の参照領域の設定態様を例示する図である。 図18は、第1階層の基準領域の設定態様を例示する図である。 図19は、第1階層の参照領域の設定態様を例示する図である。 図20は、既演算情報の再利用方法について説明するための図である。 図21は、既演算情報の再利用方法について説明するための図である。 図22は、三角測量の原理を用いた測距方法を説明するための図である。 図23は、対応点探索動作に係る動作フローを例示するフローチャートである。 図24は、対応点探索動作に係る動作フローを例示するフローチャートである。 図25は、PSA法による対応点の探索処理を説明するための図である。 図26は、PSA法による対応点の探索処理を説明するための図である。 図27は、PSA法による対応点の探索処理を説明するための図である。 図28は、参照画像側における位相のずれの補正方法を説明するための図である。 図29は、参照画像側における位相のずれの補正方法を説明するための図である。 図30は、情報処理システムの一適用例を示す図である。 図31は、情報処理システムの一適用例を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、図面においては同様な構成および機能を有する部分については同じ符号が付されており、下記説明では重複説明が省略される。また、図面は模式的に示されたものであり、各図における各種構造のサイズおよび位置関係等は正確に図示されたものではない。
<(1)情報処理システムの概略構成>
図1は、一実施形態に係る情報処理システム100の概略構成を示す図である。情報処理システム100は、第1カメラ1と第2カメラ2と画像処理装置3とを備えている。第1カメラ1は通信回線L1を介して画像処理装置3に対してデータ伝送可能に接続され、第2カメラ2は通信回線L2を介して画像処理装置3に対してデータ伝送可能に接続されている。通信回線L1,L2は、有線回線および無線回線の何れであっても良い。
第1および第2カメラ1,2は、被写体を撮像することで画像をそれぞれ取得する撮像装置である。これらの第1および第2カメラ1,2は、一方向に並んで配置されている。一方向は、例えば、水平方向であれば良い。一方向が水平方向である場合、第1カメラ1の撮像レンズの光軸と第2カメラ2の撮像レンズの光軸とが水平方向に離隔されている。そして、第1カメラ1の撮像レンズの光軸と第2カメラ2の撮像レンズの光軸との離隔距離が、第1および第2カメラ1,2に係る基線長である。
また、第1および第2カメラ1,2は、例えば、撮像素子によって、カメラの正面に位置する被写体を、同じタイミングで相互に異なる視点から撮像することで、いわゆるステレオ画像を取得する。つまり、ステレオ画像は、第1カメラ1の撮像によって取得される画像(第1画像とも言う)と、第2カメラ2の撮像によって取得される画像(第2画像とも言う)とを含む。第1画像に係るデータM1と第2画像に係るデータM2は、第1および第2カメラ1,2から通信回線L1,L2を介して画像処理装置3に送信され得る。
画像処理装置3は、例えば、パーソナルコンピュータ(パソコン)であれば良く、操作部31、表示部32、インターフェース(I/F)部33、記憶部34、入出力(I/O)部35、および制御部36を備えている。
操作部31は、例えば、マウスおよびキーボードを含む。表示部32は、例えば、液晶ディスプレイを含む。I/F部33は、例えば、第1および第2カメラ1,2と画像処理装置3との間におけるデータの授受を行う。記憶部34は、例えば、ハードディスク等を含み、プログラムPGおよび各種データを格納する。I/O部35は、例えば、ディスクドライブを備え、光ディスク等の記憶媒体4を受け付けて該記憶媒体4と制御部36との間におけるデータの授受を行う。制御部36は、例えば、プロセッサーとして働くCPU36a、および情報を一時的に記憶するメモリー36b等を含む。なお、制御部36は、記憶部34内のプログラムPGを読み込んで実行することで、各種機能および情報処理等を実現する。そして、制御部36における各種情報処理によって一時的に得られる各種情報は、メモリー36b等に記憶される。
なお、本実施形態では、説明を簡素化するために、第1および第2カメラ1,2における収差が良好に補正されており、且つ第1および第2カメラ1,2は、略平行に設定されている。つまり、第1および第2カメラ1,2の光軸が略平行に設定され、第1および第2画像で捉えられた被写体は、第1および第2画像の外縁に対して略同一の角度関係を有する。但し、実際の第1および第2カメラ1,2が、このような条件にない場合は、画像処理によって同等の条件で撮像されたものと同視されるステレオ画像が得られれば良い。
<(2)情報処理システムの機能的な構成>
図2は、本実施形態に係る情報処理システム100の主要部の機能的な構成を示すブロック図である。図2では、対応点探索動作および該対応点探索処理における探索結果を用いた距離測定動作に係る機能的な構成が示されている。ここで、対応点探索処理は、第1および第2カメラ1,2で得られる第1画像と第2画像との間で同じ被写体の部分を捉えた画素の対応関係を探索する処理である。また、距離測定動作は、第1および第2カメラ1,2から被写体までの距離を測定する動作である。なお、対応点探索動作では、第1画像が基準となる画像(基準画像とも言う)Ga1として用いられ、第2画像が参照される画像(参照画像とも言う)Ga2として用いられる。
制御部36は、機能的な構成として、画像取得部361、画像生成部362、対応点探索部363、対応点探索制御部364、位置決定部365、既演算情報記憶部366、および距離算出部367を備えている。
画像取得部361は、第1カメラ1から第1画像に係るデータM1を取得し、第2カメラ2から第2画像に係るデータM2を取得する。第1画像と第2画像については、解像度が同一であることが好ましい。ここで、解像度は、画像において描かれている対象物がどこまで詳しく描写されているかを意味する。そして、ここでは、解像度が同一とは、画像における横方向の画素数が同じであり、縦方向の画素数が同じであることを意味する。
画像生成部362は、所定の変換倍率にしたがって、基準画像Ga1としての第1画像の解像度を順次に低減して第1変換後基準画像Gb1、第2変換後基準画像Gc1、および第3変換後基準画像Gd1を生成する。また、画像生成部362は、所定の変換倍率にしたがって、参照画像Ga2としての第2画像の解像度を順次に低減して第1変換後参照画像Gb2、第2変換後参照画像Gc2、および第3変換後参照画像Gd2を生成する。ここで、第1変換後基準画像Gb1は、基準画像Ga1よりも解像度が低く、第2変換後基準画像Gc1は、第1変換後基準画像Gb1よりも解像度が低く、第3変換後基準画像Gd1は、第2変換後基準画像Gc1よりも解像度が低い。一方、第1変換後参照画像Gb2は、参照画像Ga2よりも解像度が低く、第2変換後参照画像Gc2は、第1変換後参照画像Gb2よりも解像度が低く、第3変換後参照画像Gd2は、第2変換後参照画像Gc2よりも解像度が低い。
これにより、図3で示されるように、基準画像Ga1について、基準画像Ga1と第1〜3変換後基準画像Gb1〜Gd1とを含むM段階(Mは2以上の整数)の解像度の画像群GR1が生成される。また、参照画像Ga2について、参照画像Ga2と第1〜3変換後参照画像Gb2〜Gd2とを含むM段階(Mは2以上の整数)の解像度の画像群GR2が生成される。本実施形態では、Mが4であるものとして説明する。
別の観点から言えば、基準画像Ga1と参照画像Ga2とを含む第1階層の画像群1Hyから、第2階層の画像群2Hy、第3階層の画像群3Hy、および第4階層の画像群4Hyが生成される。そして、第2階層の画像群2Hyは、第1変換後基準画像Gb1と第1変換後参照画像Gb2とを含み、第3階層の画像群3Hyは、第2変換後基準画像Gc1と第2変換後参照画像Gc2とを含み、第4階層の画像群4Hyは、第3変換後基準画像Gd1と第3変換後参照画像Gd2とを含む。
対応点探索部363は、位相限定相関(Phase-Only Correlation:POC)演算法等といった相関演算によって、複数の画像の間において対応点を探索する。
具体的には、対応点探索部363では、第4階層の画像群4Hyに含まれる第3変換後基準画像Gd1と第3変換後参照画像Gd2との間で対応点が探索される処理(第4階層の探索処理とも言う)が行われる。また、第3階層の画像群3Hyに含まれる第2変換後基準画像Gc1と第2変換後参照画像Gc2との間で対応点が探索される処理(第3階層の探索処理とも言う)が行われる。また、第2階層の画像群2Hyに含まれる第1変換後基準画像Gb1と第1変換後参照画像Gb2との間で対応点が探索される処理(第2階層の探索処理とも言う)が行われる。また、第1階層の画像群1Hyに含まれる基準画像Ga1と参照画像Ga2との間で対応点が探索される処理(第1階層の探索処理とも言う)が行われる。
対応点探索制御部364は、画像生成部362および対応点探索部363の動作を制御する。これにより、対応点探索部363において、第4階層の探索処理、第3階層の探索処理、第2階層の探索処理、および第1階層の探索処理がこの順で実行される。そして、第4階層の探索処理における演算で得られた情報(第4階層の既演算情報とも言う)と第4階層の探索処理における探索結果とが、第3階層の探索処理において利用される。また、第3階層の探索処理における演算で得られた情報(第3階層の既演算情報とも言う)と第3階層の探索処理における探索結果とが、第2階層の探索処理において利用される。また、第2階層の探索処理における演算で得られた情報(第2階層の既演算情報とも言う)と第2階層の探索処理における探索結果とが、第1階層の探索処理において利用される。
例えば、基準画像Ga1の探索処理の基準となる画素(第1階層の基準点とも言う)Sa1に対応する参照画像Ga2における画素(第1階層の第1対応点とも言う)Ca2が探索される対応点の探索処理では、図4で示されるような4段階の探索処理が行われる。
具体的には、まず、対応点探索部363によって、基準画像Ga1において第1階層の基準点Sa1が設定される。また、第1変換後基準画像Gb1において第1階層の基準点Sa1と被写体の同一部分が捉えられている画素(第2階層の基準点とも言う)Sb1が設定される。また、第2変換後基準画像Gc1において第1および第2階層の基準点Sa1,Sb1と被写体の同一部分が捉えられている画素(第3階層の基準点とも言う)Sc1が設定される。更に、第3変換後基準画像Gd1において第1〜3階層の基準点Sa1〜Sc1と被写体の同一部分が捉えられている画素(第4階層の基準点とも言う)Sd1が設定される。
換言すれば、第1変換後基準画像Gb1において、基準画像Ga1における第1階層の基準点Sa1の位置に対応する位置に第2階層の基準点Sb1が設定される。また、第2変換後基準画像Gc1において、第1変換後基準画像Gb1における第2階層の基準点Sb1の位置に対応する位置に第3階層の基準点Sc1が設定される。更に、第3変換後基準画像Gd1において、第2変換後基準画像Gc1における第3階層の基準点Sc1の位置に対応する位置に第4階層の基準点Sd1が設定される。
そして、第4階層の探索処理では、第4階層の基準点Sd1に対応する画素(第4階層の対応点とも言う)Cd2が第3変換後参照画像Gd2において探索される。この探索では、第3変換後参照画像Gd2のうちの探索の基準となる画素(第4階層の探索基準点とも言う)を含む領域において第4階層の対応点Cd2が探索される。次に、第3階層の探索処理では、第3階層の基準点Sc1に対応する画素(第3階層の対応点とも言う)Cc2が第2変換後参照画像Gc2において探索される。この探索では、第2変換後参照画像Gc2のうちの探索の基準となる画素(第3階層の探索基準点とも言う)を含む領域において第3階層の対応点Cc2が探索される。
また、第2階層の探索処理では、第2階層の基準点Sb1に対応する画素(第2階層の対応点とも言う)Cb2が第1変換後参照画像Gb2において探索される。この探索では、第1変換後参照画像Gb2のうちの探索の基準となる画素(第2階層の探索基準点とも言う)を含む領域において第2階層の対応点Cb2が探索される。次に、第1階層の探索処理では、第1階層の基準点Sa1に対応する画素(第1階層の対応点とも言う)Ca2が参照画像Ga2において探索される。この探索では、参照画像Ga2のうちの探索の基準となる画素(第1階層の探索基準点とも言う)を含む領域において第1階層の対応点Ca2が探索される。
位置決定部365は、第4階層の探索基準点、第3階層の探索基準点、第2階層の探索基準点、および第1階層の探索基準点の位置を決定する。なお、基準画像Ga1、第1〜3変換後基準画像Gb1〜Gd1、参照画像Ga2、および第1〜3変換後参照画像Gb2〜Gd2では、左上の画素が原点とされ、右方がX方向とされ、下方がY方向とされる。つまり、各画像Ga1〜Gd1,Ga2〜Gd2における各画素は、XおよびYの座標によって表現され得る。
ここで、第4階層の探索基準点は、第3変換後基準画像Gd1における第4階層の基準点Sd1と所定の位置関係を有する。所定の位置関係は、例えば、第3変換後基準画像Gd1における第4階層の基準点Sd1の位置と、第3変換後参照画像Gd2における第4階層の探索基準点の位置とが同一である関係等であれば良い。換言すれば、所定の位置関係は、例えば、第3変換後基準画像Gd1における第4階層の基準点Sd1の座標と、第3変換後参照画像Gd2における第4階層の探索基準点の座標とが同一である関係等であれば良い。また、所定の位置関係は、例えば、第2カメラ2から第1カメラ1に至る基線長の延伸方向に対応する画像上の一方向において、所定数の画素ずれた関係等であっても良い。この一方向は、例えば、−X方向であれば良い。
また、第2変換後参照画像Gc2における第3階層の探索基準点の位置は、第3変換後参照画像Gd2における第4階層の対応点Cd2の位置に基づいて決定される。また、第1変換後参照画像Gb2における第2階層の探索基準点の位置は、第2変換後参照画像Gc2における第3階層の対応点Cc2の位置に基づいて決定される。更に、参照画像Ga2における第1階層の探索基準点の位置は、第1変換後参照画像Gb2における第2階層の対応点Cb2の位置に基づいて決定される。
図5は、第3階層の探索基準点、第2階層の探索基準点、および第1階層の探索基準点の決定方法を説明するための図である。第3階層の探索基準点、第2階層の探索基準点、および第1階層の探索基準点の決定方法は同様である。このため、図5では、一例として第3階層の探索基準点の決定方法が模式的に示されている。なお、ここでは、画像生成部362における所定の変換倍率が1/2である一例について説明する。
例えば、第4階層の第3変換後基準画像Gd1における座標(xd1,yd1)の画素の画素値は、第3階層の第2変換後基準画像Gc1における座標(xc1,yc1)、(xc1+1,yc1)、(xc1,yc1+1)、(xc1+1,yc1+1)の4画素の画素値の平均値とされる。ここで、第4階層の探索処理において、座標(xd1,yd1)の画素が第4階層の基準点Sd1に設定され、該第4階層の基準点Sd1に対応する第4階層の対応点Cd2の座標が(xd2,yd2)である場合、第3階層の探索基準点の座標(xc2,yc2)は、例えば、次式(1)で示される。
(xc2,yc2)=(xd2×2,yd2×2) ・・・(1)。
また、第3階層の探索基準点が座標(xc2,yc2)、(xc2+1,yc2)、(xc2,yc2+1)、(xc2+1,yc2+1)の4画素からなる場合は、例えば、該4画素の座標は、例えば、次式(2),(3),(4),(5)で示される。
(xc2,yc2)=(xd2×2,yd2×2) ・・・(2)
(xc2+1,yc2)=(xd2×2+1,yd2×2) ・・・(3)
(xc2,yc2+1)=(xd2×2,yd2×2+1) ・・・(4)
(xc2+1,yc2+1)=(xd2×2+1,yd2×2+1) ・・・(5)。
既演算情報記憶部366は、第4階層の探索処理における演算で得られる第4階層の既演算情報、第3階層の探索処理における演算で得られる第3階層の既演算情報、および第2階層の探索処理における演算で得られる第2階層の既演算情報を記憶する。この既演算情報記憶部366は、主にメモリー36bで実現され得るが、記憶部34で実現されても良い。
距離算出部367は、対応点探索部363による探索結果に基づいて、第1および第2カメラ1,2から被写体のうちの基準点Sa1で捉えられている部分までの距離を算出する。具体的には、該距離は、基準画像Ga1における基準点Sa1の位置と、参照画像Ga2における対応点Ca2の位置とのズレ量と、第1および第2カメラ1,2の内部パラメータおよび外部パラメータとに基づいて、三角測量の技術が用いられて算出される。ここで、内部パラメータには、例えば、第1および第2カメラ1,2に内蔵される光学系の焦点距離、画像中心、および撮像素子の傾き等を示すパラメータが含まれる。また、外部パラメータには、例えば、第1カメラ1と第2カメラ2との位置関係および姿勢の関係等を示すパラメータが含まれる。
<(3)画像生成部における第1〜4階層の画像群の生成>
画像生成部362では、例えば、基準画像Ga1の解像度が第1の所定の変換倍率で低減されることで第1変換後基準画像Gb1が生成され得る。また、第1変換後基準画像Gb1の解像度が第2の所定の変換倍率で低減されることで第2変換後基準画像Gc1が生成され得る。更に、第2変換後基準画像Gc1の解像度が第3の所定の変換倍率で低減されることで第3変換後基準画像Gd1が生成され得る。なお、基準画像Ga1の解像度が第2の所定の変換倍率で低減されることで第2変換後基準画像Gc1が生成され、基準画像Ga1の解像度が第3の所定の変換倍率で低減されることで第3変換後基準画像Gd1が生成されても良い。
また、画像生成部362では、例えば、参照画像Ga2の解像度が第4の所定の変換倍率で低減されることで第1変換後参照画像Gb2が生成され得る。また、第1変換後参照画像Gb2の解像度が第5の所定の変換倍率で低減されることで第2変換後参照画像Gc2が生成され得る。更に、第2変換後参照画像Gc2の解像度が第6の所定の変換倍率で低減されることで第3変換後参照画像Gd2が生成され得る。なお、参照画像Ga2の解像度が第5の所定の変換倍率で低減されることで第2変換後参照画像Gc2が生成され、参照画像Ga2の解像度が第6の所定の変換倍率で低減されることで第3変換後参照画像Gd2が生成されても良い。
ここで、解像度を低減することは、例えば、画像の横方向および縦方向の画素数を低減して、同一対象物を表す粗い画質の画像に変換することを意味する。また、第1〜6の所定の変換倍率は、変換後の画像の横方向における画素数を変換前の画像の横方向における画素数で除した数値、および変換後の画像の縦方向における画素数を変換前の画像の縦方向における画素数で除した数値を示す。例えば、この所定の変換倍率は、1/n(nは1よりも大きな任意の数)で表される。1/nは、例えば、1/2等であれば良い。なお、所定の変換倍率は、画像の横方向と縦方向との間で、同一であっても異なっていても良い。そして、第1の所定の変換倍率と第4の所定の変換倍率とが同一であり、第2の所定の変換倍率と第5の所定の変換倍率とが同一であり、第3の所定の変換倍率と第6の所定の変換倍率とが同一であることが好ましい。
第1〜6の所定の変換倍率が1/2である場合、基準画像Ga1、第1〜3変換後基準画像Gb1〜Gd1、参照画像Ga2、および第1〜3変換後参照画像Gb2〜Gd2は、例えば、次のような画像となり得る。
第1階層の基準画像Ga1および参照画像Ga2が、X方向に640個およびY方向に480個の画素が格子状に配列されている画像である。第2階層の第1変換後基準画像Gb1および第1変換後参照画像Gb2が、X方向に320個およびY方向に240個の画素が格子状に配列されている画像である。第3階層の第2変換後基準画像Gc1および第2変換後参照画像Gc2が、X方向に160個およびY方向に120個の画素が格子状に配列されている画像である。第4階層の第3変換後基準画像Gd1および第3変換後参照画像Gd2が、X方向に80個およびY方向に60個の画素が格子状に配列されている画像である。
この場合、第2階層の各画像Gb1,Gb2における座標(x,y)の画素の画素値は、例えば、第1階層の各画像Ga1,Ga2における座標(2x,2y),(2x+1,2y),(2x,2y+1),(2x+1,2y+1)の4画素の画素値の平均値とされ得る。また、第3階層の各画像Gc1,Gc2における座標(x,y)の画素の画素値は、例えば、第2階層の各画像Gb1,Gb2における座標(2x,2y),(2x+1,2y),(2x,2y+1),(2x+1,2y+1)の4画素の画素値の平均値とされ得る。なお、xは任意のX座標を示し、yは任意のY座標を示している。
なお、第1〜6の所定の変換倍率は、1/2に限られず、1/3等と小さい値に設定されても良い。この場合、画像生成部362で生成される画像群GR1,GR2に係るM段階(Mは2以上の整数)の低減が可能となり得る。これにより、探索処理の演算量の低減が可能となり、対応点探索動作の高速化が図られ得る。
また、第1〜6の所定の変換倍率は、1/1.5等のように、1/2よりも大きい値に設定されても良い。この場合、画像生成部362で生成される画像群GR1,GR2に係るM段階(Mは2以上の整数)が増大するが、対応点探索動作における対応点の探索精度が向上するため、対応点探索動作におけるロバスト性が向上し得る。
また、第1〜3の所定の変換倍率が異なり、第4〜6の所定の変換倍率が異なっていても良い。例えば、基準画像Ga1および参照画像Ga2の第1解像度が基準とされて、生成される画像の解像度が低くなれば低くなる程、変換倍率が増大するように設定されても良い。この場合、基準画像Ga1および参照画像Ga2で捉えられている被写体に遠景と近景とが含まれていても、低解像度の画像間については細かく対応点が探索されることでロバスト性が担保され、高解像度の画像間については高速で対応点が探索され得る。これにより、ロバスト性の担保と高速化との両立といったバランスの取れた対応点探索動作が実現され得る。
<(4)対応点の探索処理の内容>
ここで、対応点探索部363、対応点探索制御部364、および位置決定部365によって実現される対応点の探索処理における詳細な内容について説明する。
まず、図6で示されるように、基準画像Ga1において第1階層の基準点Sa1が設定される。また、図7で示されるように、第1変換後基準画像Gb1において第2階層の基準点Sb1が設定される。また、図8で示されるように、第2変換後基準画像Gc1において第3階層の基準点Sc1が設定される。更に、図9で示されるように、第3変換後基準画像Gd1において第4階層の基準点Sd1が設定される。そして、第4階層の探索処理、第3階層の探索処理、第2階層の探索処理、および第1階層の探索処理が順次に行われる。以下、第4階層の探索処理、第3階層の探索処理、第2階層の探索処理、および第1階層の探索処理の内容について順次に説明する。
<(4−1)第4階層の探索処理の内容>
第4階層の探索処理では、まず、図10で示されるように、第3変換後基準画像Gd1において、第4階層の基準点Sd1を基準として包含する探索ウインドウ(第4階層の基準領域とも言う)Wd1が設定される。第4階層の基準領域Wd1は、例えば、第4階層の基準点Sd1が中心または重心とされて設定されれば良い。また、位置決定部365により、図11で示されるように、第3変換後参照画像Gd2において、第4階層の探索基準点Sd2が設定される。そして、図11で示されるように、第3変換後参照画像Gd2において、第4階層の探索基準点Sd2を基準として包含する探索ウインドウ(第4階層の参照領域とも言う)Wd2が設定される。第4階層の参照領域Wd2は、例えば、第4階層の探索基準点Sd2が中心または重心とされて設定されれば良い。
次に、対応点探索部363によって、第3変換後参照画像Gd2のうちの第4階層の参照領域Wd2において第4階層の基準点Sd1に対応する第4階層の対応点Cd2が探索される。このとき、図12で示されるPOC演算法を用いた対応点の探索処理が行われる。
ここでは、第4階層の基準領域Wd1および第4階層の参照領域Wd2は、それぞれX方向に沿って所定数Nの画素が配列され、Y方向に沿って所定数Nの画素が配列される画像領域として取り扱われる。そして、これらの画像領域は、次の数1で表され得る。
Figure 0005110235
ここで、上記数1におけるf(x,y)は、第4階層の基準領域Wd1に含まれる領域画像(第4階層の基準領域画像とも言う)を示し、上記数1におけるg(x,y)は、第4階層の参照領域Wd2に含まれる領域画像(第4階層の参照領域画像とも言う)を示す。また、NおよびNは、例えば、N=2M+1、N=2M+1と設定され得る。
そして、まず、第4階層の基準領域画像と第4階層の参照領域画像とに対し、下記数2で示される演算式を用いた2次元のフーリエ変換処理C11,C21が行われる。
Figure 0005110235
上記数2の但し書におけるWの添字Nには、N,Nが代入され、uはX方向の周波数を示し、vはY方向の周波数を示す。このため、(u,v)は、2次元の空間周波数を示す。ここでは、2次元のフーリエ変換処理C11によって、第4階層の基準領域画像が周波数成分に分解され、2次元のフーリエ変換処理C21によって、第4階層の参照領域画像が周波数成分に分解される。これにより、第4階層の基準領域画像に係る複数の周波数成分の情報を含む周波数情報(第4階層の基準周波数情報とも言う)が得られ、第4階層の参照領域画像に係る複数の周波数成分の情報を含む周波数情報(第4階層の参照周波数情報とも言う)が得られる。
ここで、例えば、探索ウインドウがX方向に33個およびY方向に17個の画素がマトリックス状に配列される寸法を有する場合、X方向に係る周波数uの周波数成分の全域は、直流成分と、周波数が1〜16の16個の交流成分とで表される。また、この場合、Y方向に係る周波数vの周波数成分の全域は、直流成分と、周波数が1〜8の8個の交流成分とで表される。また、交流成分は、正弦波によって示され得る。
なお、第4階層の基準領域画像と第4階層の参照領域画像が、X方向およびY方向において2のべき乗の画素数からなる矩形状の寸法を有する場合、2次元のフーリエ変換処理C11,C21に、FFTが採用され得る。FFTは、バタフライ演算を特徴とする高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform)である。そして、例えば、探索ウインドウがX方向に32画素およびY方向に16画素の寸法を有する場合、X方向に係る周波数uの周波数成分の全域は、直流成分と、周波数が1〜15の15個の交流成分とで表される。また、この場合、Y方向に係る周波数vの周波数成分の全域は、直流成分と、周波数が1〜7の7個の交流成分とで表される。なお、2次元のフーリエ変換処理C11,C21による演算結果は、実部Re(u,v)と虚部Im(u,v)とを有する複素数の形式で出力され得る。
また、フーリエ変換処理C11,C21によって得られる第4階層の基準周波数情報と第4階層の参照周波数情報とに係る既演算情報が、既演算情報記憶部366に記憶される。この既演算情報には、第4階層の基準周波数情報および第4階層の参照周波数情報のうちの少なくとも一部の情報が含まれ得る。
上記フーリエ変換処理C11,C21で得られた第4階層の基準周波数情報と第4階層の参照周波数情報とに対しては、下記数3で示される演算式が用いられて、画像の振幅成分を除去するための規格化処理C12,C22が行われる。これにより、第4階層の基準周波数情報から各空間周波数に係る位相情報(第4階層の基準位相情報とも言う)が抽出され、第4階層の参照周波数情報から各空間周波数に係る位相情報(第4階層の参照位相情報とも言う)が抽出される。
Figure 0005110235
規格化処理C12,C22が完了すると、下記数4で示される演算式を用いた合成処理C3が行われる。これにより、各空間周波数について、第4階層の基準位相情報と第4階層の参照位相情報とに基づいて位相差(第4階層の位相差とも言う)が算出される。ここで、数4で示されるWt(u,v)は、必要に応じて乗ぜられる重み付け係数を示す。なお、本実施形態では、重み付け係数Wt(u,v)は、空間周波数(u,v)に拘わらず、1に設定されれば良い。
Figure 0005110235
その後、下記数5で示される演算式を用いた2次元の逆フーリエ変換処理C4が行われる。これにより、各画像間の相関演算が実施され、その結果(POC値)が出力される。
Figure 0005110235
以上の処理により、第4階層の基準領域画像と第4階層の参照領域画像との相関を示す演算結果(POC値)が得られ、例えば、図13で示されるような結果(POC値の分布)が得られる。
図13では、X方向に沿って所定数Nの画素が配列され、Y方向に沿って所定数Nの画素が配列される矩形の画像領域において相関が高い箇所のPOC値が大きくなる。そして、第4階層の参照領域画像内のうち、POC値のピークJcに対応する位置が、第3変換後参照画像Gd2において第4階層の基準点Sd1に対応する対応点Cd2である。
このようにして、対応点探索部363では、POC演算法を用いた第4階層の探索処理により、第3変換後参照画像Gd2において第4階層の対応点Cd2の位置が検出され得る。つまり、各周波数成分に係る第4階層の基準位相情報と、各周波数成分に係る第4階層の参照位相情報とに基づき、第4階層の基準点Sd1に対応する第4階層の対応点Cd2が検出され得る。
<(4−2)第3階層の探索処理の内容>
第3階層の探索処理では、まず、図14で示されるように、第2変換後基準画像Gc1において、第3階層の基準点Sc1を基準として包含する探索ウインドウ(第3階層の基準領域とも言う)Wc1が設定される。第3階層の基準領域Wc1は、例えば、第3階層の基準点Sc1が中心または重心とされて設定されれば良い。一方、位置決定部365により、図15で示されるように、第2変換後参照画像Gc2において、第3階層の探索基準点Sc2が設定される。そして、図15で示されるように、第2変換後参照画像Gc2において、第3階層の探索基準点Sc2を基準として包含する探索ウインドウ(第3階層の参照領域とも言う)Wc2が設定される。第3階層の参照領域Wc2は、例えば、第3階層の探索基準点Sc2が中心または重心とされて設定されれば良い。
次に、対応点探索部363によって、第2変換後参照画像Gc2のうちの第3階層の参照領域Wc2において第3階層の基準点Sc1に対応する第3階層の対応点Cc2が探索される。このとき、第4階層の探索処理と同様に、図12で示されるPOC演算法を用いた対応点の探索処理が行われる。なお、第3階層における対応点の探索処理では、第4階層における対応点の探索処理のうちの第4階層の基準領域Wd1および第4階層の参照領域Wd2の代わりに、第3階層の基準領域Wc1および第3階層の参照領域Wc2が採用される。以下、第3階層における対応点の探索処理のうち、第4階層における対応点の探索処理と異なる点について主に説明する。
ここでは、上記数1におけるf(x,y)は、第3階層の基準領域Wc1に含まれる領域画像(第3階層の基準領域画像とも言う)を示し、上記数1におけるg(x,y)は、第3階層の参照領域Wc2に含まれる領域画像(第3階層の参照領域画像とも言う)を示す。
そして、まず、第3階層の基準領域画像と第3階層の参照領域画像とに対し、上記数2で示される演算式を用いた2次元のフーリエ変換処理C11,C21が行われる。ここでは、第3階層の基準領域画像が周波数成分に分解され、第3階層の参照領域画像が周波数成分に分解される。これにより、第3階層の基準領域画像に係る複数の周波数成分の情報を含む周波数情報(第3階層の基準周波数情報とも言う)が得られ、第3階層の参照領域画像に係る複数の周波数成分の情報を含む周波数情報(第3階層の参照周波数情報とも言う)が得られる。
但し、2次元のフーリエ変換処理C11,C21では、既演算情報記憶部366に記憶されている第4階層の既演算情報が再利用されることで、一部の演算が省略される。これにより、演算量が低減され得る。
詳細には、第4階層の既演算情報に含まれる第4階層の基準周波数情報および第4階層の参照周波数情報のうちの少なくとも一部の情報が、規格化処理C12,C22以降の演算処理に用いられる第3階層の周波数情報に係る一部の情報として用いられる。なお、第3階層の周波数情報には、第3階層の基準周波数情報および第3階層の参照周波数情報が含まれる。つまり、第3階層の演算用の情報のうちの一部の情報は、第4階層の既演算情報から得られる。
一方、第3階層の演算用の情報のうちの残余の情報は、2次元のフーリエ変換処理C11,C21により、第3階層の基準領域画像と、第3階層の参照領域画像とに基づいて算出される。
また、再利用された既演算情報、ならびにフーリエ変換処理C11,C21によって得られた第3階層の基準周波数情報および第3階層の参照周波数情報についての既演算情報が、既演算情報記憶部366に記憶される。この既演算情報には、第3階層の基準周波数情報および第3階層の参照周波数情報のうちの少なくとも一部の情報が含まれ得る。
次に、第3階層の基準周波数情報と第3階層の参照周波数情報とに対しては、上記数3で示される演算式が用いられて、画像の振幅成分を除去するための規格化処理C12,C22が行われる。これにより、第3階層の基準周波数情報から各空間周波数に係る位相情報(第3階層の基準位相情報とも言う)が抽出され、第3階層の参照周波数情報から各空間周波数に係る位相情報(第3階層の参照位相情報とも言う)が抽出される。
規格化処理C12,C22が完了すると、上記数4で示される演算式を用いた合成処理C3が行われる。これにより、第3階層の基準位相情報と第3階層の参照位相情報とに基づいて各空間周波数に係る位相差(第3階層の位相差とも言う)が算出される。
その後、上記数5で示される演算式を用いた2次元の逆フーリエ変換処理C4が行われる。これにより、各画像間の相関演算が実施され、その結果(POC値)が出力される。
以上の処理により、第3階層の基準領域画像と第3階層の参照領域画像との相関を示す演算結果(POC値)が得られ、例えば、図13で示されるような結果(POC値の分布)が得られる。そして、第3階層の参照領域画像内のうち、POC値のピークJcに対応する位置が、第2変換後参照画像Gc2において第3階層の基準点Sc1に対応する対応点Cc2である。
このようにして、対応点探索部363では、POC演算法を用いた第3階層の探索処理により、第2変換後参照画像Gc2において第3階層の対応点Cc2の位置が検出され得る。つまり、各周波数成分に係る第3階層の基準位相情報と、各周波数成分に係る第3階層の参照位相情報とに基づき、第3階層の基準点Sc1に対応する第3階層の対応点Cc2が検出され得る。
<(4−3)第2階層の探索処理の内容>
第2階層の探索処理では、まず、図16で示されるように、第1変換後基準画像Gb1において、第2階層の基準点Sb1を基準として包含する探索ウインドウ(第2階層の基準領域とも言う)Wb1が設定される。第2階層の基準領域Wb1は、例えば、第2階層の基準点Sb1が中心または重心とされて設定されれば良い。一方、位置決定部365により、図17で示されるように、第1変換後参照画像Gb2において、第2階層の探索基準点Sb2が設定される。そして、図17で示されるように、第1変換後参照画像Gb2において、第2階層の探索基準点Sb2を基準として包含する探索ウインドウ(第2階層の参照領域とも言う)Wb2が設定される。第2階層の参照領域Wb2は、例えば、第2階層の探索基準点Sb2が中心または重心とされて設定されれば良い。
次に、対応点探索部363によって、第1変換後参照画像Gb2のうちの第2階層の参照領域Wb2において第2階層の基準点Sb1に対応する第2階層の対応点Cb2が探索される。このとき、第3階層の探索処理と同様に、図12で示されるPOC演算法を用いた対応点の探索処理が行われる。なお、第2階層における対応点の探索処理では、第3階層における対応点の探索処理のうちの第3階層の基準領域Wc1および第3階層の参照領域Wc2の代わりに、第2階層の基準領域Wb1および第2階層の参照領域Wb2が採用される。以下、第2階層における対応点の探索処理のうち、第3階層における対応点の探索処理と異なる点について主に説明する。
ここでは、上記数1におけるf(x,y)は、第2階層の基準領域Wb1に含まれる領域画像(第2階層の基準領域画像とも言う)を示し、上記数1におけるg(x,y)は、第2階層の参照領域Wb2に含まれる領域画像(第2階層の参照領域画像とも言う)を示す。
そして、まず、第2階層の基準領域画像と第2階層の参照領域画像とに対し、上記数2で示される演算式を用いた2次元のフーリエ変換処理C11,C21が行われる。ここでは、第2階層の基準領域画像が周波数成分に分解され、第2階層の参照領域画像が周波数成分に分解される。これにより、第2階層の基準領域画像に係る複数の周波数成分を含む周波数情報(第2階層の基準周波数情報とも言う)が得られ、第2階層の参照領域画像に係る複数の周波数成分を含む周波数情報(第2階層の参照周波数情報とも言う)が得られる。
但し、2次元のフーリエ変換処理C11,C21では、既演算情報記憶部366に記憶されている第3階層の既演算情報が再利用されることで、一部の演算が省略される。これにより、演算量が低減され得る。
詳細には、第3階層の既演算情報に含まれる第3階層の基準周波数情報および第3階層の参照周波数情報のうちの少なくとも一部の情報が、規格化処理C12,C22以降の演算処理に用いられる第2階層の周波数情報に係る一部の情報として用いられる。第2階層の周波数情報には、第2階層の基準周波数情報および第2階層の参照周波数情報が含まれる。つまり、第2階層の演算用の情報のうちの一部の情報は、第3階層の既演算情報から得られる。
一方、第2階層の演算用の情報のうちの残余の情報は、2次元のフーリエ変換処理C11,C21により、第2階層の基準領域画像と、第2階層の参照領域画像とに基づいて算出される。
また、再利用された既演算情報、ならびにフーリエ変換処理C11,C21によって得られた第2階層の基準周波数情報および第2階層の参照周波数情報についての既演算情報が、既演算情報記憶部366に記憶される。この既演算情報には、第2階層の基準周波数情報および第2階層の参照周波数情報のうちの少なくとも一部の情報が含まれ得る。
次に、第2階層の基準周波数情報と第2階層の参照周波数情報とに対しては、上記数3で示される演算式が用いられて、画像の振幅成分を除去するための規格化処理C12,C22が行われる。これにより、第2階層の基準周波数情報から各空間周波数に係る位相情報(第2階層の基準位相情報とも言う)が抽出され、第2階層の参照周波数情報から各空間周波数に係る位相情報(第2階層の参照位相情報とも言う)が抽出される。
規格化処理C12,C22が完了すると、上記数4で示される演算式を用いた合成処理C3が行われる。これにより、各空間周波数に係る第2階層の基準位相情報と各空間周波数に係る第2階層の参照位相情報とに基づいて各空間周波数に係る位相差(第2階層の位相差とも言う)が算出される。
その後、上記数5で示される演算式を用いた2次元の逆フーリエ変換処理C4が行われる。これにより、各画像間の相関演算が実施され、その結果(POC値)が出力される。
以上の処理により、第2階層の基準領域画像と第2階層の参照領域画像との相関を示す演算結果(POC値)が得られ、例えば、図13で示されるような結果(POC値の分布)が得られる。そして、第2階層の参照領域画像内のうち、POC値のピークJcに対応する位置が、第1変換後参照画像Gb2において第2階層の基準点Sb1に対応する対応点Cb2である。
このようにして、対応点探索部363では、POC演算法を用いた第2階層の探索処理により、第1変換後参照画像Gb2において第2階層の対応点Cb2の位置が検出され得る。つまり、各周波数成分に係る第2階層の基準位相情報と、各周波数成分に係る第2階層の参照位相情報とに基づき、第2階層の基準点Sb1に対応する第2階層の対応点Cb2が検出され得る。
<(4−4)第1階層の探索処理の内容>
第1階層の探索処理では、まず、図18で示されるように、基準画像Ga1において、第1階層の基準点Sa1を基準として包含する探索ウインドウ(第1階層の基準領域とも言う)Wa1が設定される。第1階層の基準領域Wa1は、例えば、第1階層の基準点Sa1が中心または重心とされて設定されれば良い。一方、位置決定部365により、図19で示されるように、参照画像Ga2において、第1階層の探索基準点Sa2が設定される。そして、図19で示されるように、参照画像Ga2において、第1階層の探索基準点Sa2を基準として包含する探索ウインドウ(第1階層の参照領域とも言う)Wa2が設定される。第1階層の参照領域Wa2は、例えば、第1階層の探索基準点Sa2が中心または重心とされて設定されれば良い。
次に、対応点探索部363によって、参照画像Ga2のうちの第1階層の参照領域Wa2において第1階層の基準点Sa1に対応する第1階層の対応点Ca2が探索される。このとき、第2階層の探索処理と同様に、図12で示されるPOC演算法を用いた対応点の探索処理が行われる。なお、第1階層における対応点の探索処理では、第2階層における対応点の探索処理のうちの第2階層の基準領域Wb1および第2階層の参照領域Wb2の代わりに、第1階層の基準領域Wa1および第1階層の参照領域Wa2が採用される。以下、第1階層における対応点の探索処理のうち、第2階層における対応点の探索処理と異なる点について主に説明する。
ここでは、上記数1におけるf(x,y)は、第1階層の基準領域Wa1に含まれる領域画像(第1階層の基準領域画像とも言う)を示し、上記数1におけるg(x,y)は、第1階層の参照領域Wa2に含まれる領域画像(第1階層の参照領域画像とも言う)を示す。
そして、まず、第1階層の基準領域画像と第1階層の参照領域画像とに対し、上記数2で示される演算式を用いた2次元のフーリエ変換処理C11,C21が行われる。ここでは、第1階層の基準領域画像が周波数成分に分解され、第1階層の参照領域画像が周波数成分に分解される。これにより、第1階層の基準領域画像に係る複数の周波数成分を含む周波数情報(第1階層の基準周波数情報とも言う)が得られ、第1階層の参照領域画像に係る複数の周波数成分を含む周波数情報(第1階層の参照周波数情報とも言う)が得られる。
但し、2次元のフーリエ変換処理C11,C21では、既演算情報記憶部366に記憶されている第2階層の既演算情報が再利用されることで、一部の演算が省略される。これにより、演算量が低減され得る。
詳細には、既演算情報に含まれる第2階層の基準周波数情報および第2階層の参照周波数情報のうちの少なくとも一部の情報が、規格化処理C12,C22以降の演算処理に用いられる第1階層の周波数情報に係る一部の情報として用いられる。第1階層の周波数情報には、第1階層の基準周波数情報および第1階層の参照周波数情報が含まれ得る。つまり、第1階層の演算用の情報のうちの一部の情報は、第2階層の既演算情報から得られる。
一方、第1階層の演算用の情報のうちの残余の情報は、2次元のフーリエ変換処理C11,C21により、第1階層の基準領域画像と、第1階層の参照領域画像とに基づいて算出される。
次に、第1階層の基準周波数情報と第1階層の参照周波数情報とに対しては、上記数3で示される演算式が用いられて、画像の振幅成分を除去するための規格化処理C12,C22が行われる。これにより、第1階層の基準周波数情報から各空間周波数に係る位相情報(第1階層の基準位相情報とも言う)が抽出され、第1階層の参照周波数情報から各空間周波数に係る位相情報(第1階層の参照位相情報とも言う)が抽出される。
規格化処理C12,C22が完了すると、上記数4で示される演算式を用いた合成処理C3が行われる。これにより、各空間周波数に係る第1階層の基準位相情報と各空間周波数に係る第1階層の参照位相情報とに基づいて各空間周波数に係る位相差(第1階層の位相差とも言う)が算出される。
その後、上記数5で示される演算式を用いた2次元の逆フーリエ変換処理C4が行われる。これにより、各画像間の相関演算が実施され、その結果(POC値)が出力される。
以上の処理により、第1階層の基準領域画像と第1階層の参照領域画像との相関を示す演算結果(POC値)が得られ、例えば、図13で示されるような結果(POC値の分布)が得られる。そして、第1階層の参照領域画像内のうち、POC値のピークJcに対応する位置が、参照画像Ga2において第1階層の基準点Sa1に対応する対応点Ca2である。
このようにして、対応点探索部363では、POC演算法を用いた第1階層の探索処理により、参照画像Ga2において第1階層の対応点Ca2の位置が検出され得る。つまり、各周波数成分に係る第1階層の基準位相情報と、各周波数成分に係る第1階層の参照位相情報とに基づき、第1階層の基準点Sa1に対応する第1階層の対応点Ca2が検出され得る。また、基準画像Ga1における第1階層の基準点Sa1の位置と参照画像Ga2における第1階層の対応点Ca2の位置とのズレ量(視差とも言う)が検出され得る。
<(5)探索処理における既演算情報の再利用方法>
第3階層の探索処理、第2階層の探索処理、および第1階層の探索処理における既演算情報の再利用方法は、同様なものとなる。このため、ここでは、第3階層の探索処理における既演算情報の再利用方法を例に挙げて説明する。
また、第3階層の探索処理における既演算情報の再利用方法には、第3階層の基準周波数情報の一部の再利用方法(第3階層の基準再利用方法とも言う)と、第3階層の参照周波数情報の一部の再利用方法(第3階層の参照再利用方法とも言う)とが含まれる。そして、第3階層の基準再利用方法と第3階層の参照再利用方法とは、同様なものとなる。このため、ここでは、第3階層の基準再利用方法を例に挙げて説明する。つまり、第4階層の基準周波数情報の一部が第3階層の基準周波数情報の一部として再利用される方法を例に挙げて説明する。また、ここでは、所定の変換倍率が1/2であるものとする。
図20および図21は、第3階層の基準再利用方法について説明するための図である。第3階層の基準周波数情報には、2次元の空間周波数(u,v)に係る第3階層の振幅情報と第3階層の基準位相情報とが含まれる。但し、まずは、説明の簡略化を図るために、X方向の一次元の周波数情報に着目して説明する。
図20には、第4階層の基準周波数情報が模式的に示されている。ここでは、例えば、第4階層の基準領域Wd1および第3階層の基準領域Wc1が、X方向に33個およびY方向に17個の画素がマトリックス状に配列される寸法を有しているものとする。この場合、X方向に係る周波数uは、周波数が1〜16の16個の交流成分で表され得る。但し、図20では、図面の複雑化を回避する目的で、周波数が1〜4の4個の交流成分が示されている。なお、図20の矩形状の太枠の横幅は、第4階層の基準領域Wd1のX方向の幅Wo1を示し、該矩形状の太枠の縦方向は、周波数が1〜4の4個の交流成分の振幅を示す。
具体的には、図20では、周波数が1の交流成分が実線の曲線Ld1で描かれ、周波数が2の交流成分が一点鎖線の曲線Ld2で描かれ、周波数が3の交流成分が二点鎖線の曲線Ld3で描かれ、周波数が4の交流成分が破線の曲線Ld4で描かれている。
図21には、第4階層の基準周波数情報と、第3階層の基準周波数情報との関係が示されている。図21の上部には、図20で示された第4階層の基準周波数情報のうちの周波数が1〜4の4個の交流成分が示されている。また、図21の下部には、第3階層の基準周波数情報のうちの周波数が1,2の2つの交流成分が示されている。具体的には、図21の下部では、周波数が1の交流成分が一点鎖線の曲線Lc1で描かれ、周波数が2の交流成分が破線の曲線Lc2で描かれている。
ここで、第4階層の基準領域画像は、第3階層の第2変換後基準画像Gc1上においては、X方向およびY方向にそれぞれ2倍の画素数を有する領域画像に拡大される。このため、第3階層の基準周波数情報のうちの交流成分は、第4階層の基準周波数情報のうちの交流成分が、X方向に2倍拡大されたものとなる。
図21では、太い破線および太い一点鎖線が、第4階層の基準領域画像におけるX方向の範囲と、第3階層の基準領域画像におけるX方向の範囲との対応関係を示している。そして、図21の下部における矩形状の太枠の横幅は、第3階層の基準領域Wc1のX方向の幅Wo1を示し、該矩形状の太枠の縦方向は、周波数が1,2の2個の交流成分の振幅を示す。
図21で示されるように、第4階層の周波数が4の交流成分は、第3階層の周波数が2の交流成分に対応し、第4階層の周波数が2の交流成分は、第3階層の周波数が1の交流成分に対応し得る。
このように、第4階層の周波数が4の交流成分と、第3階層の周波数が2の交流成分とは完全には一致せず、第4階層の周波数が2の交流成分と、第3階層の周波数が1の交流成分とは完全には一致しなくても、それぞれ類似の関係にある。このため、第4階層の探索処理における演算で算出された第4階層の基準周波数情報の一部を、第3階層の探索処理において再利用することが可能となる。
具体的には、所定の変換倍率が1/nであれば、第4階層の周波数uと第3階層の周波数uとの間には、次の式(6)の関係が成立し得る。
=u/n ・・・(6)。
例えば、所定の変換倍率1/nが1/2であれば、第4階層の周波数uが2,4,6,8,10,12,14,16である場合についての交流成分の情報は、それぞれ第3階層の周波数uが1〜8である場合についての交流成分の情報として再利用され得る。換言すれば、第4階層の周波数uが偶数である場合についての交流成分の情報が、それぞれ1/2の周波数uに係る第3階層の交流成分の情報として再利用され得る。これに対し、第3階層の周波数uが9〜16である場合における交流成分の情報については、第4階層の基準周波数情報に、対応する交流成分の情報が存在していない。このため、第3階層の周波数uが9〜16である場合についての交流成分の情報については、第3階層の基準領域画像を対象としたフーリエ変換処理によって、新たに算出されれば良い。したがって、X方向については、第3階層の基準領域画像を対象としたフーリエ変換処理に要する演算量が約1/2に低減され得る。
但し、図21で示されるように、第4階層の基準領域画像に係る偶数の周波数の交流成分と、第3階層の基準領域画像に係るその1/2の周波数の交流成分との間では、位相がu×πずれる。このため、例えば、第4階層の周波数uの交流成分の情報が、その1/2の周波数uの交流成分の情報として再利用される際には、第4階層の周波数uの交流成分の位相uθがずれ量u×πで補正されれば良い。そして、その結果、第3階層の周波数uについての交流成分の位相が2×uθ−u×πとされれば良い。つまり、第3階層の探索処理では、第4階層の既演算情報から第4階層の基準位相情報が得られて演算に用いられる場合、解像度の低減に応じた位相のずれ量u×πによって第4階層の基準位相情報が補正されて得られる情報が演算に用いられる。これにより、探索処理における対応点探索の精度が向上し得る。
上述したX方向についての説明と同様に、Y方向の一次元の周波数情報に着目すると、Y方向に係る周波数vは、周波数が1〜8の8個の交流成分で表され得る。そして、第4階層の周波数vが2,4,6,8である場合についての交流成分の情報は、それぞれ第3階層の周波数vが1〜4である場合についての交流成分の情報として再利用され得る。換言すれば、第4階層の周波数vが偶数である場合についての交流成分の情報が、それぞれ1/2の周波数vに係る第3階層の交流成分の情報として再利用され得る。これに対し、第3階層の周波数vが5〜8である場合における交流成分の情報については、第4階層の基準周波数情報に、対応する交流成分の情報が存在していない。このため、第3階層の周波数vが5〜8である場合についての交流成分の情報については、第3階層の基準領域画像を対象としたフーリエ変換処理によって、新たに算出されれば良い。したがって、Y方向については、第3階層の基準領域画像を対象としたフーリエ変換処理に要する演算量が約1/2に低減され得る。
また、Y方向についても、第4階層の偶数の周波数の交流成分の情報が、その1/2の周波数の交流成分の情報として再利用される際には、第4階層の周波数vの交流成分の位相vθがずれ量v×πで補正されれば良い。この場合、第3階層の周波数vについての交流成分の位相が2×vθ−v×πとされれば良い。これにより、探索処理における対応点探索の精度が向上し得る。
ところで、X方向とY方向とを含む2次元の空間周波数(u,v)に係る周波数成分の情報は、X方向に係る周波数uの周波数成分と、Y方向に係る周波数vの周波数成分とが合成されたものに相当する。
このため、第3階層の探索処理では、第4階層の既演算情報から得られる空間周波数(u,v)に係る第4階層の基準周波数情報が、空間周波数(u,v)に所定の変換倍率が乗じられて得られる空間周波数(u,v)に係る基準周波数情報として用いられる。具体的には、所定の変換倍率が1/2であれば、周波数u,vが共に偶数である空間周波数(u,v)についての第4階層の基準領域画像に係る周波数成分の情報が、半分の空間周波数(u,v)についての第3階層の基準領域画像に係る周波数成分の情報として再利用され得る。このような情報の再利用により、第3階層の基準領域画像を対象としたフーリエ変換処理に要する演算量が約{1−(1/2)}に低減され得る。
但し、この再利用の際には、上述したように、X方向について、第4階層の周波数uの交流成分の位相uθがずれ量u×πで補正され、第3階層の周波数uについての交流成分の位相が2×uθ−u×πとされれば良い。また、Y方向について、第4階層の周波数vの交流成分の位相vθがずれ量v×πで補正され、第3階層の周波数vについての交流成分の位相が2×vθ−v×πとされれば良い。
つまり、第3階層の探索処理では、第4階層の既演算情報から第4階層の基準位相情報が得られて演算に用いられる場合、解像度の低減に応じた位相のずれ量(u×π,v×π)によって第4階層の基準位相情報が補正されて演算用の情報が得られる。このとき、第3階層の探索処理では、第4階層の既演算情報から得られる空間周波数(u,v)に係る第4階層の基準周波数情報が、周波数(u,v)に所定の変換倍率が乗じられて得られる周波数(u,v)に係る基準周波数情報として用いられる。これによって、解像度の低減に係る所定の変換倍率に応じて再利用される情報の周波数の対応関係が決まり、対応点の探索処理における演算の設計が容易となり得る。
なお、第4階層の探索処理において既演算情報記憶部366に記憶される第4階層の既演算情報には、第3階層の探索処理において再利用される情報が記憶されていれば良い。そして、既演算情報記憶部366に必要である記憶容量が極力低減される観点から言えば、第4階層の既演算情報には、第3階層の探索処理において再利用されない情報が含まれない方が好ましい。
<(6)三角測定の原理を用いた距離の測定>
図22は、基準画像Ga1と参照画像Ga2との間における画素の対応関係から三角測量の原理に基づいて、第1および第2カメラ1,2から被写体OB1までの距離を算出する方法を模式的に示す図である。
基準画像Ga1と参照画像Ga2との間で、第1階層の基準点Sa1と第1階層の対応点Ca2とのズレ量(視差)がΔdであった場合に、第1および第2カメラ1,2から被写体OB1までの距離Dは、次の式(7)から算出され得る。
D=fB/Δd ・・・(7)。
式(7)では、カメラの基線長がB、第1および第2カメラ1,2のレンズにおける焦点距離がfとされている。
<(7)対応点探索動作のフロー>
図23および図24は、本実施形態に係る対応点探索動作に係る動作フローを例示するフローチャートである。本フローは、例えば、制御部36の制御によって実現され得る。
まず、図23のステップSt1では、画像取得部361によって、第1カメラ1から第1画像に係るデータM1が取得される。
ステップSt2では、画像取得部361によって、第2カメラ2から第2画像に係るデータM2が取得される。
ステップSt3では、画像生成部362によって、所定の変換倍率に従い、基準画像Ga1としての第1画像の解像度が順次に低減されて第1変換後基準画像Gb1、第2変換後基準画像Gc1、および第3変換後基準画像Gd1が生成される。また、画像生成部362によって、所定の変換倍率に従い、参照画像Ga2としての第2画像の解像度が順次に低減されて第1変換後参照画像Gb2、第2変換後参照画像Gc2、および第3変換後参照画像Gd2が生成される。
ステップSt4では、対応点探索部363によって、基準画像Ga1に第1階層の基準点Sa1が設定される。また、対応点探索部363によって、第1変換後基準画像Gb1に第2階層の基準点Sb1が設定され、第2変換後基準画像Gc1に第3階層の基準点Sc1が設定され、第3変換後基準画像Gd1に第4階層の基準点Sd1が設定される。なお、上述したように、第2階層の基準点Sb1、第3階層の基準点Sc1、および第4階層の基準点Sd1では、第1階層の基準点Sa1と被写体の同一部分が捉えられている。なお、ステップSt4の処理が1回目の場合には、例えば、基準画像Ga1の左上の画素が第1階層の基準点Sa1として設定され得る。そして、例えば、ステップSt11からステップSt4に戻ってくる度に、基準画像Ga1に含まれる次の画素が第1階層の基準点Sa1として設定されば良い。これにより、基準画像Ga1に含まれる全画素が順次に第1階層の基準点Sa1として設定され得る。
ステップSt5では、対応点探索部363によって、第1〜4階層の画像群1Hy〜4Hyのうち、対応点の探索処理の対象となる階層の画像群を指定するための数値N(Nは1〜4の整数)が4に設定される。
ステップSt6では、対応点探索部363によって、第1〜4階層の画像群1Hy〜4Hyのうち、対応点の探索処理の対象となる第N階層の画像群NHyが指定される。
ステップSt7では、位置決定部365によって、第N階層の探索基準点が決定される。このステップSt7では、例えば、N=4であれば、第3変換後参照画像Gd2において第4階層の探索基準点Sd2が決定される。また、例えば、N=3であれば、第3変換後参照画像Gd2における第4階層の対応点Cd2の位置に基づき、第2変換後参照画像Gc2において第3階層の探索基準点Sc2が決定される。また、例えば、N=2であれば、第2変換後参照画像Gc2における第3階層の対応点Cc2の位置に基づき、第1変換後参照画像Gb2において第2階層の探索基準点Sb2が決定される。また、例えば、N=1であれば、第1変換後参照画像Gb2における第2階層の対応点Cb2の位置に基づき、参照画像Ga2において第1階層の探索基準点Sa2が決定される。
ステップSt8では、対応点探索部363によって、図24で示される対応点の探索処理の動作フローが実行され得る。ここで、図24で示される動作フローについて説明する。
図24のステップSt81では、ステップSt4で設定された第N階層の基準点が基準とされて第N階層の基準領域が設定される。例えば、N=4であれば、第3変換後基準画像Gd1において第4階層の基準点Sd1を基準として包含する第4階層の基準領域Wd1が設定される。また、N=3であれば、第2変換後基準画像Gc1において第3階層の基準点Sc1を基準として包含する第3階層の基準領域Wc1が設定される。また、N=2であれば、第1変換後基準画像Gb1において第2階層の基準点Sb1を基準として包含する第2階層の基準領域Wb1が設定される。また、N=1であれば、基準画像Ga1において第1階層の基準点Sa1を基準として包含する第1階層の基準領域Wa1が設定される。
ステップSt82では、ステップSt7で決定された第N階層の探索基準点が基準とされて第N階層の参照領域が設定される。例えば、N=4であれば、第3変換後参照画像Gd2において第4階層の探索基準点Sd2を基準として包含する第4階層の参照領域Wd2が設定される。また、N=3であれば、第2変換後参照画像Gc2において第3階層の探索基準点Sc2を基準として包含する第3階層の参照領域Wc2が設定される。また、N=2であれば、第1変換後参照画像Gb2において第2階層の探索基準点Sb2を基準として包含する第2階層の参照領域Wb2が設定される。また、N=1であれば、参照画像Ga2において第1階層の探索基準点Sa2を基準として包含する第1階層の参照領域Wa2が設定される。
ステップSt83では、数値Nが4であるか否かが判定される。ここで、数値Nが4であれば、ステップSt84に進み、数値Nが4でなければ、ステップSt86に進む。
ステップSt84では、第4階層の基準領域画像と第4階層の参照領域画像とに対して、2次元のフーリエ変換処理がそれぞれ行われる。これにより、第4階層の基準周波数情報と第4階層の参照周波数情報とが得られる。
ステップSt85では、第4階層の既演算情報が、既演算情報記憶部366に記憶される。
ステップSt86では、既演算情報記憶部366に記憶されている第N+1階層の既演算情報が、第N階層の演算用の情報の一部として再利用される。
ステップSt87では、第N階層の演算用の情報のうちの残余の情報が、第N階層の基準領域画像と第N階層の参照領域画像とに対する部分的な2次元のフーリエ変換処理によって算出される。これにより、第N階層の基準周波数情報と第N階層の参照周波数情報とが得られる。
ステップSt88では、第N階層の既演算情報が、既演算情報記憶部366に記憶される。
ステップSt89では、ステップSt84またはステップSt87で得られた第N階層の基準周波数情報と第N階層の参照周波数情報とに対して、画像の振幅成分を除去するための規格化処理が行われる。これにより、第N階層の基準位相情報と第N階層の参照位相情報が得られる。
ステップSt90では、ステップSt89で得られた第N階層の基準位相情報と第N階層の参照位相情報に対する合成処理が行われる。これにより、各空間周波数に係る第N階層の位相差が算出される。
ステップSt91では、ステップSt90で得られた各空間周波数に係る第N階層の位相差に対する2次元の逆フーリエ変換処理が行われる。これにより、第N階層の画像群NHyに含まれる各画像間の相関演算が実施され、その結果(POC値)が出力される。
ステップSt92では、ステップSt91で得られたPOC値のピークの位置が検出される。これにより、第N階層の対応点の位置が検出される。例えば、N=4であれば、第4階層の対応点Cd2の位置が検出され、N=3であれば、第3階層の対応点Cc2の位置が検出され、N=2であれば、第2階層の対応点Cb2の位置が検出され、N=1であれば、第1階層の対応点Ca2の位置が検出される。検出後、図23のステップSt8に戻り、ステップSt9に進む。
次に、図23のステップSt9では、対応点探索部363によって、数値Nが1であるか否かが判定される。ここで、数値Nが1でなければ、ステップSt10に進み、数値Nが1であれば、ステップSt11に進む。
ステップSt10では、対応点探索部363によって、数値Nが1だけ減され、ステップSt6に進む。
ステップSt11では、対応点探索部363によって、基準画像Ga1において、対応点の探索処理の対象となる画素(被処理画素とも言う)が残っているか否か判定される。ここで、被処理画素が残っていれば、ステップSt4に戻る。そして、被処理画素がなくなるまで、ステップSt4〜St11の処理が繰り返される。一方、被処理画素が残っていなければ、本動作フローが終了される。
<(8)一実施形態のまとめ>
以上のように、一実施形態に係る画像処理装置3では、相対的に低解像度の画像群の画像間における対応点の探索処理の演算で得られた周波数成分に係る情報が、相対的に高解像度の画像群の画像間における対応点の探索処理の演算で再利用される。これにより、対応点の探索処理における演算量が低減され得る。その結果、対応点の探索処理に用いられる画像の状態に拘わらず、対応点の探索速度が向上し得る。また、例えば、画一的な演算によって対応点の探索速度が向上し得るため、対応点の探索処理を行う部分を専用の電子回路等によってハードウェア化することも可能となる。そして、例えば、POC演算法を用いた高精度の対応点の探索処理において、探索速度が向上し得る。
<(9)変形例>
なお、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良等が可能である。
<(9−1)第1変形例>
上記一実施形態では、第2〜4階層の既演算情報に、第2〜4階層の基準周波数情報および第2〜4階層の参照周波数情報のうちの少なくとも一部の情報が含まれたが、これに限られない。例えば、第2〜4階層の既演算情報に、規格化処理によって得られる第2〜4階層の基準位相情報および第2〜4階層の参照位相情報のうちの少なくとも一部の情報が含まれても良い。
この場合、例えば、第4階層の探索処理において既演算情報記憶部366に記憶された第4既演算情報としての第4階層の基準位相情報と第4階層の参照位相情報が、第3階層の探索処理において再利用され得る。なお、第4階層の既演算情報から第4階層の基準位相情報が得られて演算に用いられる場合、解像度の低減に応じた位相のずれ量によって、第4階層の基準位相情報が補正されて得られる情報が演算に用いられれば良い。また、第4階層の既演算情報から第4階層の参照位相情報が得られて演算に用いられる場合、解像度の低減に応じた位相のずれ量によって、第4階層の参照位相情報が補正されて得られる情報が演算に用いられれば良い。ここで、第3階層の空間周波数が(u,v)であれば、位相のずれ量が(u×π,v×π)になる。
また、第3階層の探索処理において既演算情報記憶部366に記憶された第3既演算情報としての第3階層の基準位相情報と第3階層の参照位相情報が、第2階層の探索処理において再利用され得る。なお、第3階層の既演算情報から第3階層の基準位相情報が得られて演算に用いられる場合、解像度の低減に応じた位相のずれ量によって、第3階層の基準位相情報が補正されて得られる情報が演算に用いられれば良い。また、第3階層の既演算情報から第3階層の参照位相情報が得られて演算に用いられる場合、解像度の低減に応じた位相のずれ量によって、第3階層の参照位相情報が補正されて得られる情報が演算に用いられれば良い。ここで、第2階層の空間周波数が(u,v)であれば、位相のずれ量が(u×π,v×π)になる。
また、第2階層の探索処理において既演算情報記憶部366に記憶された第2既演算情報としての第2階層の基準位相情報と第2階層の参照位相情報が、第1階層の探索処理において再利用され得る。なお、第2階層の既演算情報から第2階層の基準位相情報が得られて演算に用いられる場合、解像度の低減に応じた位相のずれ量によって、第2階層の基準位相情報が補正されて得られる情報が演算に用いられれば良い。また、第2階層の既演算情報から第2階層の参照位相情報が得られて演算に用いられる場合、解像度の低減に応じた位相のずれ量によって、第2階層の参照位相情報が補正されて得られる情報が演算に用いられれば良い。ここで、第1階層の空間周波数が(u,v)であれば、位相のずれ量が(u×π,v×π)になる。
このような構成が採用されることで、第3階層の探索処理、第2階層の探索処理、および第1階層の探索処理における2次元のフーリエ変換処理および規格化処理の一部が省略され得る。これにより、演算量の更なる低減によって、対応点の探索速度が更に向上し得る。また、再利用される情報における情報量の低減により、既演算情報記憶部366の記憶容量の低減が図られ得る。その結果、画像処理装置3の小型化ならびに製造コストの低減が図られ得る。
<(9−2)第2変形例>
例えば、第2〜4階層の既演算情報に、合成処理によって得られる各空間周波数に係る第2〜4階層の位相差を示す情報が含まれても良い。
この場合、例えば、第4階層の探索処理において既演算情報記憶部366に記憶された第4既演算情報としての各空間周波数に係る第4階層の位相差を示す情報が、第3階層の探索処理において再利用され得る。また、第3階層の探索処理において既演算情報記憶部366に記憶された第3既演算情報としての第3階層の各空間周波数に係る位相差を示す情報が、第2階層の探索処理において再利用され得る。また、第2階層の探索処理において既演算情報記憶部366に記憶された第2既演算情報としての第2階層の各空間周波数に係る位相差を示す情報が、第1階層の探索処理において再利用され得る。但し、位相差が再利用される際には、位相差に所定の変換倍率が乗ぜられた上で再利用されれば良い。
このような構成が採用されることで、第3階層の探索処理、第2階層の探索処理、および第1階層の探索処理における2次元のフーリエ変換処理および規格化処理の一部が省略され得る。これにより、演算量の更なる低減によって、対応点の探索速度が更に向上し得る。また、再利用される情報における情報量の低減により、既演算情報記憶部366の記憶容量の低減が図られ得る。その結果、画像処理装置3の小型化ならびに製造コストの低減が図られ得る。
<(9−3)第3変形例>
上記一実施形態に係る対応点探索部363では、対応点の探索処理においてPOC演算法を用いた相関演算が行われたが、これに限られない。対応点探索部363における相関演算の方法として、例えば、PSA(Phase-Difference Spectrum Analysis)法が採用されても良い。
以下、PSA法を用いた相関演算の方法のうち、上記一実施形態に係るPOC演算法を用いた相関演算の方法と異なる点について主に説明する。なお、第1〜4階層の探索処理は、相互に同様な方法が採用され得る。このため、第4階層の探索処理を例にとって説明する。
ここでは、上記一実施形態と同様に、第4階層の基準領域画像および第4階層の参照領域画像に対してフーリエ変換処理C11,C21と規格化処理C12,C22とが順次に行われ、更に合成処理C3が行われる。これにより、各空間周波数(u,v)に係る第4階層の位相差Δθ(u,v)が得られる。つまり、各空間周波数(u,v)について、第4階層の基準位相情報と第4階層の参照位相情報とに基づいて位相差Δθ(u,v)が得られる。
ここで、第4階層の基準領域Wd1における基準点Sd1の位置と第4階層の参照領域Wd2における対応点Cd2の位置との間におけるX方向およびY方向におけるズレ量(視差)がdxおよびdyとされる。そして、相関演算の対象となっている矩形状の基準領域Wd1と参照領域Wd2を構成するX方向およびY方向の画素数がそれぞれNおよびNとされると、次の式(8)の関係が成立する。
dy=−(N/N)×(u/v)×dx+(N/2π)×Δθ(u,v)/v ・・・(8)。
式(8)のうち、基準領域と参照領域のサイズを示す値N,Nは設計によって定まる。このため、式(8)に対して、設計値である値N,Nが代入され、空間周波数(u,v)毎に位相差Δθ(u,v)が代入されることで、各空間周波数(u,v)についての視差dxと視差dyとの関係を示す一次関数(視差一次関数とも言う)が得られる。
したがって、PSA法を用いた相関演算では、次の工程(I),(II)がこの順番で順次に行われることで、第4階層の基準領域Wd1と第4階層の参照領域Wd2との間における相関値の最大値(最大相関値とも言う)Cmaxが得られる。
(I)上式(8)に従って、空間周波数(u,v)毎に、位相差Δθ(u,v)が、第4階層の基準点Sd1と第4階層の対応点Cd2とに係る視差(dx,dy)に変換されて、視差一次関数が得られる。
(II)工程(I)で得られる各空間周波数(u,v)の視差一次関数に基づき、視差dxを横軸、視差dyを縦軸とする所定サイズの空間(投票空間とも言う)の各座標に対する投票が行われる。これにより、投票空間の各座標に対する投票数の積算値の分布が得られる。このとき、投票数の積算値の最大値が最大相関値Cmaxとして得られる。
ここで、投票空間の各座標に対する投票方法について説明する。
図25は、投票空間Dd1を例示する模式図である。
図25で示されるように、投票空間Dd1は、縦軸と横軸とが直交する2次元の空間座標系によって構成され、その横軸は視差dxを示し、縦軸は視差dyを示す。投票空間Dd1のサイズは、扱われる空間周波数(u,v)の数や対応点が探索される領域の大きさに応じて決められれば良い。
また、例えば、視差(dx,dy)を±1画素の範囲において0.1画素刻みで探索する場合、投票空間Dd1には、原点(0,0)を含む0.1画素刻みの投票が可能な座標のポイント(投票可能座標ポイントとも称する)が設定される。例えば、図25で示されるように、dy方向にあたる縦方向に21箇所およびdx方向であたる横方向に21箇所の投票可能座標ポイントがマトリックス状に設けられる。なお、図25では、各投票可能座標ポイントが、模式的に正方形の領域で示されている。
図26および図27は、投票空間Dd1への投票方法を説明するための図である。
図26で示されるように、各空間周波数(u,v)について、投票空間Dd1に、視差一次関数で示される直線(図中太線)が引かれる。そして、各空間周波数(u,v)について、投票空間Dd1を構成する多数の投票可能座標ポイントのうち、視差一次関数に係る直線が通る全ての投票可能座標ポイントに投票値が与えられる。例えば、図26で示される視差一次関数に係る直線に対しては、図27で示されるような複数の投票可能座標ポイントに対して投票値が与えられる。
各空間周波数(u,v)について、投票可能座標ポイントに投票値が与えられる際には、振幅の大小に応じた投票値が与えられれば良い。例えば、振幅の増大に応じて、投票値が大きくなれば良い。具体的には、各空間周波数(u,v)についての振幅成分が増大すれば増大するほど、投票値が大きくなっても良いし、振幅に対して1以上の閾値が設けられ、振幅が増大して閾値を超える度に、投票値が1、2、3、・・・と段階的に増加しても良い。
このような投票値の付与によって、投票空間Dd1における投票値の積算値(投票積算値とも言う)の分布が得られる。このようにして、各空間周波数(u,v)についての位相差が空間的なずれ量に変換された後に、投票空間Dd1に投票されることで、投票結果としての投票空間Dd1における投票積算値の分布が得られる。
ここで得られる投票積算値の分布が、第4階層の第3変換後基準画像Gd1と第4階層の第3変換後参照画像Gd2との間における相関を示しており、投票積算値の最大値が最大相関値Cmaxとなる。なお、ここでは、視差一次関数に係る直線が頻繁に交わる点の近傍に係る投票積算値が、最大相関値Cmaxとなり得る。
そして、投票空間Dd1において最大相関値Cmaxが付与されている投票可能座標ポイントに対応する視差(dx,dy)が検出される。これにより、第4階層の基準領域Wd1と第4階層の参照領域Wd2との間における視差(dx,dy)に基づき、第3変換後参照画像Gd2において第4階層の基準点Sd1に対応する第4階層の対応点Cd2が検出される。つまり、第4階層の探索処理では、投票空間Dd1における投票積算値の分布に基づき、第4階層の対応点Cd2が検索される。
また、第4階層の探索処理と同様な方法によって、第3階層の探索処理、第2階層の探索処理、および第1階層の探索処理がそれぞれ順次に行われることで、参照画像Ga2における第1階層の基準点Sa1に対応する第1階層の対応点Ca2が検出される。
例えば、第3階層の探索処理では、各空間周波数(u,v)について、第3階層の基準位相情報と第3階層の参照位相情報とに基づいて位相差Δθ(u,v)が得られ、空間周波数(u,v)毎に位相差Δθ(u,v)が空間的なずれ量に変換される。そして、この空間的なずれ量が、投票空間Dc1に投票されることで、投票結果としての投票空間Dc1における投票積算値の分布が得られ、この投票積算値の分布に基づき、第3階層の対応点Cc2が検索される。
また、第2階層の探索処理では、各空間周波数(u,v)について、第2階層の基準位相情報と第2階層の参照位相情報とに基づいて位相差Δθ(u,v)が得られ、空間周波数(u,v)毎に位相差Δθ(u,v)が空間的なずれ量に変換される。そして、この空間的なずれ量が、投票空間Db1に投票されることで、投票結果としての投票空間Db1における投票積算値の分布が得られ、この投票積算値の分布に基づき、第2階層の対応点Cb2が検索される。
更に、第1階層の探索処理では、各空間周波数(u,v)について、第1階層の基準位相情報と第1階層の参照位相情報とに基づいて位相差Δθ(u,v)が得られ、空間周波数(u,v)毎に位相差Δθ(u,v)が空間的なずれ量に変換される。そして、この空間的なずれ量が、投票空間Da1に投票されることで、投票結果としての投票空間Da1における投票積算値の分布が得られ、この投票積算値の分布に基づき、第1階層の対応点Ca2が検索される。
そして、このようなPSA法を用いた相関演算が採用される場合にも、上記一実施形態と同様に、第4階層の探索処理において第4階層の既演算情報が既演算情報記憶部366に記憶され、第3階層の探索処理において再利用されても良い。また、第3階層の探索処理において第3階層の既演算情報が既演算情報記憶部366に記憶され、第2階層の探索処理において再利用されても良い。第2階層の探索処理において第2階層の既演算情報が既演算情報記憶部366に記憶され、第1階層の探索処理において再利用されても良い。
ここで再利用される第2〜4階層の既演算情報には、上記一実施形態と同様に、第2〜4階層の基準周波数情報および第2〜4階層の参照周波数情報のうちの少なくとも一部の情報が含まれ得る。
また、上記第1変形例と同様に、再利用される第2〜4階層の既演算情報には、規格化処理によって得られる第2〜4階層の基準位相情報および第2〜4階層の参照位相情報のうちの少なくとも一部の情報が含まれても良い。更に、投票空間Da1〜Dd1における投票値が振幅成分に応じて変更される態様であれば、再利用される第2〜4階層の既演算情報に、第2〜4階層の振幅情報のうちの少なくとも一部の情報が含まれても良い。
なお、上述したように、第2〜4階層の探索処理における2次元のフーリエ変換処理による演算結果は、実部Re(u,v)と虚部Im(u,v)とを有する複素数の形式で出力され得る。そして、2次元のフーリエ変換処理で得られる振幅情報A(u,v)は、数6で示されるように、実部Re(u,v)と虚部Im(u,v)とから求められ得る。
Figure 0005110235
また、第2〜4階層の基準位相情報θ(u,v)および第2〜4階層の参照位相情報θ(u,v)は、数7で示されるように、実部Re(u,v)と虚部Im(u,v)とから求められ得る。
Figure 0005110235
このため、第2〜4階層の既演算情報は、振幅情報と位相情報の形式で記憶されても良いし、実部Re(u,v)と虚部Im(u,v)の形式で記憶されても良い。
また、上記第2変形例と同様に、第2〜4階層の既演算情報には、合成処理によって得られる各空間周波数に係る第2〜4階層の位相差Δθ(u,v)を示す情報が含まれても良い。
更に、第4階層の既演算情報には、1以上の空間周波数(u,v)について、第4階層の基準位相情報と第4階層の参照位相情報とに基づいて算出される位相差Δθ(u,v)が空間的なずれ量に変換された後に、該空間的なずれ量が投票空間Dd1に投票されることで得られる結果を示す情報が含まれても良い。
ここで、例えば、所定の変換倍率が1/nであれば、同サイズの探索ウインドウについて、第4階層の空間周波数(u,v)と第3階層の空間周波数(u,v)との間には、次の式(9)の関係が成立し得る。
=u/n,v=v/n ・・・(9)。
例えば、所定の変換倍率1/nが1/2であれば、第4階層の空間周波数(u,v)が(2,2)、(4,4)、(6,6)、(8,8)、(10,10)、(12,12)、(14,14)、(16,16)である場合の交流成分の情報は、それぞれ第3階層の空間周波数(u,v)が(1,1)、(2,2)、(3,3)、(4,4)、(5,5)、(6,6)、(7,7)、(8,8)である場合の交流成分の情報と類似する。換言すれば、第4階層の空間周波数(u,v)がともに偶数である場合についての交流成分の情報が、それぞれ半分の空間周波数(u,v)に係る第3階層についての交流成分の情報と類似する。
このため、例えば、まず、第4階層の探索処理において、第4階層の偶数の空間周波数(u,v)についての基準位相情報と参照位相情報が、1/2倍の空間周波数(u,v)についての基準位相情報と参照位相情報に変換される。次に、該基準位相情報と参照位相情報がずれ量(u×π,v×π)で補正される。次に、補正後の基準位相情報と参照位相情報とに基づいて算出される位相差Δθ(u,v)が、空間的なずれ量に変換された後に、該空間的なずれ量が投票空間Dd1に投票される。そして、この投票結果を示す情報が第4階層の既演算情報とされれば良い。
また、第3階層の既演算情報には、1以上の空間周波数(u,v)について、第3階層の基準位相情報と第3階層の参照位相情報とに基づいて算出される位相差Δθ(u,v)が空間的なずれ量に変換された後に、該空間的なずれ量が投票空間Dc1に投票されることで得られる結果を示す情報が含まれても良い。更に、第2階層の既演算情報には、1以上の空間周波数(u,v)について、第2階層の基準位相情報と第2階層の参照位相情報とに基づいて算出される位相差Δθ(u,v)が空間的なずれ量に変換された後に、該空間的なずれ量が投票空間Db1に投票されることで得られる結果を示す情報が含まれても良い。
すなわち、第1〜3階層のうちの各階層の探索処理では、1階層前の探索処理において得られた1以上の空間周波数(u,v)についての投票空間Dd1〜Db1に対する投票結果を示す情報が再利用されても良い。なお、この場合、第3階層の既演算情報および第2階層の既演算情報は、第4階層の既演算情報と同様な方法で算出され得る。このような構成が採用されれば、再利用される情報における情報量の低減によって、既演算情報記憶部366の記憶容量の低減が図られ得る。その結果、画像処理装置3の小型化ならびに製造コストの低減が図られ得る。
<(9−4)第4変形例>
上記一実施形態では、第3階層の探索処理では、第4階層の既演算情報から第4階層の参照位相情報が得られて用いられる場合、解像度の低減に応じた位相のずれ量(u×π,v×π)によって第4階層の参照位相情報が補正されたが、これに限られない。
例えば、図28で示されるように、第4階層の探索処理において、探索基準点Sd2と対応点Cd2とが一致する場合、第3階層の探索基準点Sc2は、第4階層の探索基準点Sd2に対応する位置に設定される。このとき、上述したように、第4階層の周波数uの交流成分の情報が、1/2倍の周波数uの交流成分の情報として再利用される際には、第4階層の周波数uの交流成分の位相uθがずれ量u×πで補正されれば良い。
一方、例えば、図29で示されるように、第4階層の探索処理において、探索基準点Sd2と対応点Cd2とがX方向にm画素(mは自然数)ずれた場合、第3階層の探索処理において、探索基準点Sc2は探索基準点Sd2に対応する画素からX方向に2m画素ずれた位置に設定される。
この場合、探索ウインドウのX方向の画素数が33であれば、第4階層の参照領域画像に係る周波数uの交流成分と、第3階層の参照領域画像に係るその1/2の周波数uの交流成分との間では、周波数uに係る交流成分の位相が、2m×u×2π/33ずれる。ここでは、周波数1が2πに相当する。
このため、例えば、第4階層の周波数uの交流成分の情報がその1/2の周波数uの交流成分の情報として再利用される際、第4階層の周波数uの交流成分の位相uθが、ずれ量u×πとずれ量2m×u×2π/33とで補正されれば良い。したがって、この場合、第3階層の周波数uについての交流成分の位相が2×uθ−u×π−2m×u×2π/33とされれば良い。
つまり、第3階層の探索処理では、第4階層の既演算情報から第4階層の参照位相情報が得られて演算に用いられる場合、探索基準点Sd2と対応点Cd2との間の空間的なずれ量2m×u×2π/33に応じて、第4階層の参照位相情報に係る位相のずれが補正された上で演算に用いられることが好ましい。なお、第2階層の探索処理および第1階層の探索処理についても、同様な補正が行われることが好ましい。
これにより、探索処理における対応点探索の精度が向上し得る。また、このような位相のずれが生じる場合であっても、画一的な演算によって対処することが可能であるため、対応点の探索処理を行う部分を専用の電子回路等によってハードウェア化することも可能である。
<(9−5)第5変形例>
上記一実施形態では、上記数4で示される重み付け係数Wt(u,v)が、空間周波数(u,v)に拘わらず、1に設定されたが、これに限られない。例えば、第1〜3階層の探索処理において、既演算情報から1以上の空間周波数(u,v)に係る情報が再利用される場合には、該1以上の空間周波数(u,v)についての重み付け係数Wt(u,v)は、1未満の所定値に設定されても良い。所定値は、例えば、所定の変換倍率に応じた数値である1/n等に設定されれば良い。すなわち、再利用に係る1以上の空間周波数(u,v)についての重み付け係数Wt(u,v)が、残余の1以上の空間周波数(u,v)についての重み付け係数Wt(u,v)よりも相対的に小さくなれば良い。更に換言すれば、第1〜3階層の探索処理において、既演算情報に係る一部の情報よりも、残余の情報の方が、対応点の探索結果に与える影響が大きくなるように、情報の重み付けが行われても良い。これにより、対応点探索の精度が向上し得る。
この場合、例えば、第3階層の探索処理では、第4階層の既演算情報から得られる第3階層の演算用の情報における一部の情報よりも、第3階層の演算用の情報のうちの残余の情報の方が、第3対応点Cc2の探索結果に与える影響が大きくなるように、情報の重み付けが行われる。また、例えば、第2階層の探索処理では、第3階層の既演算情報から得られる第2階層の演算用の情報における一部の情報よりも、第2階層の演算用の情報のうちの残余の情報の方が、第2対応点Cb2の探索結果に与える影響が大きくなるように、情報の重み付けが行われる。更に、例えば、第1階層の探索処理では、第2階層の既演算情報から得られる第1階層の演算用の情報における一部の情報よりも、第1階層の演算用の情報のうちの残余の情報の方が、第1対応点Ca2の探索結果に与える影響が大きくなるように、情報の重み付けが行われる。
なお、例えば、所定の変換倍率が1/2である場合、第4階層で周波数が4である周波数成分については、第3階層の探索処理で周波数が2である周波数成分に対して再利用され、第2階層の探索処理で周波数が1である周波数成分に対して再利用され得る。このように、既演算情報のうちの2回以上再利用される情報については、例えば、再利用の回数に応じて、重み付け係数Wt(u,v)が順次に低減されても良い。具体的には、再利用の回数が1回目であれば、重み付け係数Wt(u,v)が0.8とされ、再利用の回数が2回目であれば、重み付け係数Wt(u,v)が0.6とされ、再利用の回数が3回目であれば、重み付け係数Wt(u,v)が0.4とされるような態様が考えられ得る。
なお、ある階層の探索処理では、ある情報が再利用される回数が多ければ多い程、その情報が探索処理の演算で用いられる情報を占める割合が低下する。この観点からも、再利用される回数が多い情報が探索処理の演算に与える影響が低減される。その結果、探索処理の高速化が図られつつ、探索精度が担保される。
また、例えば、第1〜4階層の探索処理にPSA法が採用され、第1〜3階層の探索処理において、1以上の空間周波数(u,v)に係る情報が再利用される場合、該1以上の空間周波数(u,v)についての投票値が振幅に応じた値よりも低減されても良い。つまり、1以上の空間周波数(u,v)に係る情報が再利用されて導出される視差一次関数に応じて、投票空間Da1〜Dc1に投票値が与えられる場合には、投票値が振幅に応じた値よりも低減されても良い。これにより、第1〜3階層の探索処理において、既演算情報から得られる演算用の情報における一部の情報よりも、残余の情報の方が、対応点の探索結果に与える影響が大きくなるように、情報の重み付けが行われる。
<(9−6)その他の変形例>
◎また、上記一実施形態および上記第1〜5変形例では、探索ウインドウ内の画像パターンの周波数情報を得て、各周波数成分の位相情報に基づいて対応点の探索処理を行う方法として、POC演算法およびPSA法が採用されたが、これに限られない。例えば、対応点の探索処理に、DCT符号相関(Discrete Cosine Transform Sign Correlation:DSC)演算等といったその他の演算が採用されても良い。なお、DCT符号相関演算は、画像の離散コサイン変換係数の正負符号が用いられて、鏡像拡張した画像のPOC演算が行われるものである。つまり、DCT符号相関は、対象拡張した信号の位相限定相関に相当する。
◎また、上記一実施形態および上記第1〜5変形例では、相対的に低解像度の画像から得られた情報が、相対的に高解像度の画像を対象とする演算に再利用されたが、これに限られない。例えば、相対的に高解像度の画像から得られた情報が、相対的に低解像度の画像を対象とする演算に再利用されても良い。
具体的には、第1〜4階層の探索処理では、まず、第1〜4階層の基準点Sa1〜Sd1が設定された時点で、第1〜4階層の基準領域Wa1〜Wd1の位置が一義的に決定され得る。このため、例えば、第1階層の基準領域画像について周波数情報が得られた後に、その周波数情報が再利用されて、第2〜4階層の基準領域画像についての周波数情報が得られるような態様が考えられる。
詳細には、例えば、第1階層の探索処理の演算で得られる第1階層の基準周波数情報に係る少なくとも一部の情報が既演算情報として既演算情報記憶部366に記憶され、第2階層の基準周波数情報に係る演算用の情報のうちの一部の情報として用いられても良い。この場合、第2の階層の基準周波数情報に係る演算用の情報のうちの残余の情報は、第1変換後基準画像Gb1に基づいて算出されれば良い。ここで再利用される情報には、周波数情報の一部の情報である位相情報等が含まれれば良い。
この場合、所定の変換倍率が1/2であれば、例えば、第1階層の基準領域画像に係る空間周波数(u,v)の交流成分は、u=2×u,v=2×vの関係を満たす第2階層の基準領域画像に係る空間周波数(u,v)の交流成分と類似する。例えば、第1階層の空間周波数(u,v)が(1,1)、(2,2)、(3,3)、(4,4)、(5,5)、(6,6)、(7,7)、(8,8)である交流成分の情報は、第2階層の空間周波数(u,v)が(2,2)、(4,4)、(6,6)、(8,8)、(10,10)、(12,12)、(14,14)、(16,16)である場合の交流成分の情報と類似する。このため、第2階層の探索処理では、第1階層の空間周波数(u,v)についての基準位相情報が、第2階層の所定の変換倍率に応じた2倍の空間周波数(u,v)についての基準位相情報に変換された後に再利用され得る。但し、第1階層の周波数uの交流成分の情報が、その2倍の第2階層の周波数uの交流成分の情報として再利用される際には、第1階層の周波数uの交流成分の位相uθが解像度の低減に応じたずれ量u×πで補正されることが好ましい。このような情報の再利用によっても、第2階層の基準領域画像を対象としたフーリエ変換処理に要する演算量が約{1−(1/2)}に低減され得る。
また、第1階層の探索処理の演算で得られる第1階層の基準周波数情報に係る少なくとも一部の情報が既演算情報として既演算情報記憶部366に記憶され、第3および第4階層の基準周波数情報に係る演算用の情報のうちの一部の情報として用いられても良い。この場合、第3および第4階層の基準周波数情報に係る演算用の情報のうちの残余の情報は、第2および第3変換後基準画像Gc1,Gd1に基づいて算出されれば良い。但し、例えば、第1階層の周波数uの交流成分の情報が、その4倍および8倍の第3および第4階層の周波数u,uに係る交流成分の情報として再利用される際には、第1階層の周波数uの交流成分の位相uθが解像度の低減に応じたずれ量u×π,u×πで補正されることが好ましい。
また、第2階層の探索処理の演算で得られる第2階層の基準周波数情報に係る少なくとも一部の情報が既演算情報として既演算情報記憶部366に記憶され、第3および第4階層の基準周波数情報に係る演算用の情報のうちの一部の情報として用いられても良い。この場合、第3および第4階層の基準周波数情報に係る演算用の情報のうちの残余の情報は、第2および第3変換後基準画像Gc1,Gd1に基づいて算出されれば良い。但し、例えば、第2階層の周波数uの交流成分の情報が、その2倍および4倍の第3および第4階層の周波数u,uに係る交流成分の情報として再利用される際には、第2階層の周波数uの交流成分の位相uθが解像度の低減に応じたずれ量u×π,u×πで補正されることが好ましい。
更に、第3階層の探索処理の演算で得られる第3階層の基準周波数情報に係る少なくとも一部の情報が既演算情報として既演算情報記憶部366に記憶され、第4階層の基準周波数情報に係る演算用の情報のうちの一部の情報として用いられても良い。この場合、第4階層の基準周波数情報に係る演算用の情報のうちの残余の情報は、第3変換後基準画像Gd1に基づいて算出されれば良い。但し、例えば、第3階層の周波数uの交流成分の情報が、その2倍の第4階層の周波数uに係る交流成分の情報として再利用される際には、第3階層の周波数uの交流成分の位相uθが解像度の低減に応じたずれ量u×πで補正されることが好ましい。
◎また、上記一実施形態および上記第1〜5変形例では、距離算出部367において、基準画像Ga1と参照画像Ga2との間における画素の対応関係から、第1および第2カメラ1,2から被写体OB1までの距離が算出されたが、これに限られない。例えば、被写体OB1の3次元位置(X,Y,Z)が、X=x×D/f、Y=y×D/f、Z=Dの3式によって算出されても良い。ここでは、x、yは、基準画像Ga1上の注目画素の座標を示す。
図30は、情報処理システム100の制御部36に、被写体OB1の3次元位置(X,Y,Z)を算出する3次元位置算出部368が付加された情報処理システム100Aの概略構成を例示する図である。この情報処理システム100Aでは、例えば、被写体OB1の3次元位置(X,Y,Z)に基づいて、表示部32において被写体OB1を3次元的に表す画像(3次元画像とも言う)が可視的に出力されても良い。
◎また、上記一実施形態および上記第1〜5変形例では、第1および第2カメラ1,2によって同じタイミングで撮像される2つの画像の間における画素の対応関係が探索されたが、これに限られない。例えば、1つのカメラC1によって被写体が時間順次に撮像され、画像処理装置3によって複数の画像のデータが通信回線Ln1を介して取得されて、複数の画像の間における画素の対応関係が探索され、該画素の対応関係から被写体の動きベクトルが算出されても良い。
図31は、情報処理システム100の制御部36に、被写体の動きベクトルを算出する動き情報算出部369が付加された情報処理システム100Bの概略構成を例示する図である。また、情報処理システム100Bでは、情報処理システム100のうちの第1および第2カメラ1,2がカメラC1に置換され、通信回線L1,L2が通信回線Ln1に置換されている。この情報処理システム100Bでは、例えば、被写体の動きベクトルに基づいて、表示部32において被写体の動きベクトルを示す矢印等といった表示要素が、被写体を捉えた画像とともに可視的に出力されても良い。
◎また、上記一実施形態および上記第1〜5変形例では、第1〜4階層の探索処理が行われたが、2階層以上の探索処理が行われれば良い。
◎また、上記一実施形態および上記第1〜5変形例では、第1〜3階層の探索処理において、前の階層の探索処理における既演算情報が再利用されたが、これに限られない。例えば、第4階層の探索処理で得られた既演算情報の第3階層の探索処理における再利用、第3階層の探索処理で得られた既演算情報の第2階層の探索処理における再利用、および第2階層の探索処理で得られた既演算情報の第1階層の探索処理における再利用のうちの何れか1つが実行されれば良い。すなわち、2階層以上の探索処理の間で、一方の探索処理において、他方の探索処理で得られた既演算情報が再利用されれば良い。
◎また、上記一実施形態および上記第1〜5変形例では、基準画像Ga1側および参照画像Ga2側の双方の演算において、既演算情報が再利用されたが、これに限られない。例えば、基準画像Ga1側および参照画像Ga2側の演算のうちの少なくとも一方の演算において、既演算情報が再利用されれば良い。
◎なお、上記一実施形態および各種変形例をそれぞれ構成する全部または一部を、適宜、矛盾しない範囲で組み合わせ可能であることは、言うまでもない。
1 第1カメラ
2 第2カメラ
3 画像処理装置
4 記憶媒体
34 記憶部
36 制御部
36a CPU
36b メモリー
100,100A,100B 情報処理システム
361 画像取得部
362 画像生成部
363 対応点探索部
364 対応点探索制御部
365 位置決定部
366 既演算情報記憶部
367 距離算出部
368 3次元位置算出部
369 動き情報算出部
C1 カメラ
PG プログラム

Claims (14)

  1. 第1画像および第2画像を取得する取得部と、
    所定の変換倍率に従って、前記第1画像の解像度を低減して第1変換後基準画像を生成するとともに、前記第2画像の解像度を低減して第1変換後参照画像を生成する生成部と、
    前記第1変換後基準画像において第1基準点を基準として包含する第1基準領域についての第1周波数情報の各周波数成分に係る第1位相情報と、前記第1変換後参照画像において第1探索基準点を基準として包含する第1参照領域についての第2周波数情報の各周波数成分に係る第2位相情報とに基づき、前記第1基準点に対応する第1対応点を前記第1変換後参照画像で探索する第1探索処理、および前記第1画像において前記第1基準点に対応する第2基準点を基準として包含する第2基準領域についての第3周波数情報の各周波数成分に係る第3位相情報と、前記第2画像において第2探索基準点を基準として包含する第2参照領域についての第4周波数情報の各周波数成分に係る第4位相情報とに基づき、前記第2基準点に対応する第2対応点を前記第2画像で探索する第2探索処理を行う探索部と、
    前記第1変換後参照画像における前記第1対応点の位置に基づき、前記第2画像において前記第2探索基準点の位置を決定する決定部と、
    前記第1探索処理における演算で得られる前記第1および第2周波数情報、ならびに前記第2探索処理における演算で得られる前記第3周波数情報のうちの少なくとも一部に係る既演算情報を記憶する記憶部と、を備え、
    前記探索部が、
    前記第2探索処理において、前記第1探索処理の演算で得られる前記既演算情報を前記第3および第4周波数情報に係る演算用の情報のうちの一部の情報として用い、該演算用の情報のうちの残余の情報を、前記第1および第2画像に基づいて算出する処理、ならびに前記第1探索処理において、前記第2探索処理の演算で得られる前記既演算情報を前記第1周波数情報に係る演算用の情報のうちの一部の情報として用い、該演算用の情報のうちの残余の情報を、前記第1変換後基準画像に基づいて算出する処理のうちの少なくとも一方の処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  2. 第1画像および第2画像を取得する取得部と、
    所定の変換倍率に従って、前記第1画像の解像度を低減して第1変換後基準画像と該第1変換後基準画像よりも解像度が低い第2変換後基準画像とを生成し、前記第2画像の解像度を低減して第1変換後参照画像と該第1変換後参照画像よりも解像度が低い第2変換後参照画像とを生成する生成部と、
    前記第2変換後基準画像において第1基準点を基準として包含する第1基準領域についての第1周波数情報の各周波数成分に係る第1位相情報と、前記第2変換後参照画像において第1探索基準点を基準として包含する第1参照領域についての第2周波数情報の各周波数成分に係る第2位相情報とに基づき、前記第1基準点に対応する第1対応点を前記第2変換後参照画像で探索する第1探索処理、および前記第1変換後基準画像において前記第1基準点に対応する第2基準点を基準として包含する第2基準領域についての第3周波数情報の各周波数成分に係る第3位相情報と、前記第1変換後参照画像において第2探索基準点を基準として包含する第2参照領域についての第4周波数情報の各周波数成分に係る第4位相情報とに基づき、前記第2基準点に対応する第2対応点を前記第1変換後参照画像で探索する第2探索処理を行う探索部と、
    前記第2変換後参照画像における前記第1対応点の位置に基づき、前記第1変換後参照画像において前記第2探索基準点の位置を決定する決定部と、
    前記第1探索処理における演算で得られる前記第1および第2周波数情報、ならびに前記第2探索処理における演算で得られる前記第3周波数情報のうちの少なくとも一部に係る既演算情報を記憶する記憶部と、を備え、
    前記探索部が、
    前記第2探索処理において、前記第1探索処理の演算で得られる前記既演算情報を前記第3および第4周波数情報に係る演算用の情報のうちの一部の情報として用い、該演算用の情報のうちの残余の情報を、前記第1変換後基準画像および前記第1変換後参照画像に基づいて算出する処理、ならびに前記第1探索処理において、前記第2探索処理の演算で得られる前記既演算情報を前記第1周波数情報に係る演算用の情報のうちの一部の情報として用い、該演算用の情報のうちの残余の情報を、前記第2変換後基準画像に基づいて算出する処理のうちの少なくとも一方の処理を行うことを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記探索部が、
    前記第1および第2探索処理において、位相限定相関演算を用いることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1から請求項3の何れか1つの請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記既演算情報が、
    前記第1から第3周波数情報のうちの少なくとも一部の情報を含むことを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1から請求項4の何れか1つの請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記既演算情報が、
    前記第1から第3位相情報のうちの少なくとも一部の情報を含むことを特徴とする画像処理装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れか1つの請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記既演算情報が、
    前記第1位相情報と前記第2位相情報とに基づいて算出される位相差を示す情報を含むことを特徴とする画像処理装置。
  7. 請求項1または請求項2に記載の画像処理装置であって、
    前記探索部が、
    前記第1探索処理において、各周波数成分について、前記第1位相情報と前記第2位相情報とに基づいて第1位相差を算出して該第1位相差を空間的なずれ量に変換し、該空間的なずれ量を第1投票空間に投票することで第1投票結果を得て、該第1投票結果に応じて前記第1対応点を探索し、前記第2探索処理において、各周波数成分について、前記第3位相情報と前記第4位相情報とに基づいて第2位相差を算出して該第2位相差を空間的なずれ量に変換し、該空間的なずれ量を第2投票空間に投票することで第2投票結果を得て、該第2投票結果に応じて前記第2対応点を探索し、
    前記既演算情報が、
    前記第1探索処理において、1以上の周波数成分について前記第1位相差が空間的なずれ量に変換された後に、該空間的なずれ量が前記第1投票空間に投票されることで得られる投票結果を示す情報を含むことを特徴とする画像処理装置。
  8. 請求項1から請求項5の何れか1つの請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記探索部が、
    前記第2探索処理において、前記第1探索処理で算出される前記既演算情報から前記第1位相情報を得て演算に用いる場合に、前記解像度の低減に応じた位相のずれ量によって前記第1位相情報を補正して演算に用い、前記第1探索処理で算出される前記既演算情報から前記第2位相情報を得て演算に用いる場合に、前記解像度の低減に応じた位相のずれ量によって前記第2位相情報を補正して演算に用い、前記第1探索処理において、前記第3探索処理で算出される前記既演算情報から前記第3位相情報を得て演算に用いる場合に、前記解像度の低減に応じた位相のずれ量によって前記第1位相情報を補正して演算に用いることを特徴とする画像処理装置。
  9. 請求項1から請求項8の何れか1つの請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記所定の変換倍率が、
    1/n(nは1よりも大きな任意の数)であり、
    前記探索部が、
    前記第2探索処理において、前記第1探索処理で算出される前記既演算情報から第1周波数に係る前記第1周波数情報を得て演算に用いる場合に、前記第1周波数に係る前記第1周波数情報を、前記第1周波数に1/nを乗じて得られる第2周波数に係る前記第3周波数情報として用い、前記第1探索処理で算出される前記既演算情報から前記第1周波数に係る前記第2周波数情報を得て演算に用いる場合に、前記第1周波数に係る前記第2周波数情報を、前記第2周波数に係る前記第4周波数情報として用い、前記第1探索処理において、前記第2探索処理で算出される前記既演算情報から前記第2周波数に係る前記第3周波数情報を得て演算に用いる場合に、前記第2周波数に係る前記第3周波数情報を、前記第2周波数にnを乗じて得られる前記第1周波数に係る前記第1周波数情報として用いることを特徴とする画像処理装置。
  10. 請求項1から請求項9の何れか1つの請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記探索部が、
    前記第2探索処理において、前記第1探索処理で算出される前記既演算情報から前記第2位相情報を得て演算に用いる場合に、前記第1探索基準点と前記第1対応点との間の空間的なずれ量に応じて、前記第2位相情報に係る位相のずれを補正して演算に用いることを特徴とする画像処理装置。
  11. 請求項1から請求項10の何れか1つの請求項に記載の画像処理装置であって、
    前記探索部が、
    前記第2探索処理において、前記第3および第4周波数情報に係る演算用の情報のうちの一部の情報として演算に用いられる前記既演算情報よりも、該演算用の情報のうちの残余の情報の方が、前記第2対応点の探索結果に与える影響が大きくなるように、情報の重み付けを行うことを特徴とする画像処理装置。
  12. (a)取得部によって、第1画像を取得するステップと、
    (b)前記取得部によって、第2画像を取得するステップと、
    (c)生成部によって、所定の変換倍率に従い、前記第1画像の解像度を低減して第1変換後基準画像を生成するとともに、前記第2画像の解像度を低減して第1変換後参照画像を生成するステップと、
    (d)探索部によって、前記第1変換後基準画像において第1基準点を基準として包含する第1基準領域についての第1周波数情報の各周波数成分に係る第1位相情報と、前記第1変換後参照画像において第1探索基準点を基準として包含する第1参照領域についての第2周波数情報の各周波数成分に係る第2位相情報とに基づき、前記第1基準点に対応する第1対応点を前記第1変換後参照画像で探索する第1探索処理を行うとともに、該第1探索処理における演算で得られる前記第1および第2周波数情報のうちの少なくとも一部に係る既演算情報を記憶部に記憶するステップと、
    (e)決定部によって、前記第1変換後参照画像における前記第1対応点の位置に基づき、前記第2画像において第2探索基準点の位置を決定するステップと、
    (f)前記探索部によって、前記第1画像において前記第1基準点に対応する第2基準点を基準として包含する第2基準領域についての第3周波数情報の各周波数成分に係る第3位相情報と、前記第2画像において前記第2探索基準点を基準として包含する第2参照領域についての第4周波数情報の各周波数成分に係る第4位相情報とに基づき、前記第2基準点に対応する第2対応点を前記第2画像で探索する第2探索処理を行うステップと、を備え、
    前記ステップ(f)において、
    前記探索部によって、前記既演算情報を前記第3および第4周波数情報に係る演算用の情報のうちの一部の情報として用い、前記演算用の情報のうちの残余の情報を、前記第1および第2画像に基づいて算出することを特徴とする画像処理方法。
  13. (A)取得部によって、第1画像を取得するステップと、
    (B)前記取得部によって、第2画像を取得するステップと、
    (C)生成部によって、所定の変換倍率に従い、前記第1画像の解像度を低減して第1変換後基準画像と該第1変換後基準画像よりも解像度が低い第2変換後基準画像とを生成し、前記第2画像の解像度を低減して第1変換後参照画像と該第1変換後参照画像よりも解像度が低い第2変換後参照画像とを生成するステップと、
    (D)探索部によって、前記第2変換後基準画像において第1基準点を基準として包含する第1基準領域についての第1周波数情報の各周波数成分に係る第1位相情報と、前記第2変換後参照画像において第1探索基準点を基準として包含する第1参照領域についての第2周波数情報の各周波数成分に係る第2位相情報とに基づき、前記第1基準点に対応する第1対応点を前記第2変換後参照画像で探索する第1探索処理を行うとともに、該第1探索処理における演算で得られる前記第1および第2周波数情報のうちの少なくとも一部に係る既演算情報を記憶部に記憶するステップと、
    (E)決定部によって、前記第2変換後参照画像における前記第1対応点の位置に基づき、前記第1変換後参照画像において第2探索基準点の位置を決定するステップと、
    (F)前記探索部によって、前記第1変換後基準画像における前記第1基準点に対応する第2基準点を基準として包含する第2基準領域についての第3周波数情報の各周波数成分に係る第3位相情報と、前記第1変換後参照画像における前記第2探索基準点を基準として包含する第2参照領域についての第4周波数情報の各周波数成分に係る第4位相情報とに基づき、前記第2基準点に対応する第2対応点を前記第1変換後参照画像で探索する第2探索処理を行うステップと、を備え、
    前記ステップ(F)において、
    前記探索部によって、前記既演算情報を前記第3および第4周波数情報に係る演算用の情報のうちの一部の情報として用い、前記演算用の情報のうちの残余の情報を、前記第1変換後基準画像および前記第1変換後参照画像に基づいて算出することを特徴とする画像処理方法。
  14. 画像処理装置に含まれる制御部において実行されることにより、前記画像処理装置を、請求項1から請求項11の何れか1つの請求項に記載の画像処理装置として機能させるプログラム。
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