JP5199540B2 - コンミテータにおける円筒体の製造方法 - Google Patents
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Description
ところで、コンミテータは、各セグメントの軸方向一端部から外径側に突出するライザ片にコイルを構成する巻き線が懸け回され(連結され)ており、アーマチュアが高速回転した場合に、コイルに作用する遠心力に基づいてライザ片に負荷が作用し、セグメントと樹脂部とのあいだに軸方向の負荷を発生させて、セグメントと樹脂部とを剥離して軸方向に位置ズレさせる惧れがある。そこで、セグメントの内周面に、軸方向に直行する方向の係止爪を形成し、セグメントと樹脂部との軸方向の一体化強度を高めて剥離を回避することが考えられる。そして、このようなコンミテータとして、各セグメントに対応して軸方向に長い軸方向係止爪と、周回り方向に長い周方向係止爪との両者を形成して、セグメントの樹脂部に対する軸方向の一体化強度を高めるようにしたものが提唱されている(特許文献2)。
請求項2の発明は、第一、第二金型の少なくとも一方の金型は、強制挿入を円筒状体の他端に達する前位置までとして、円筒状体の他端側内周に、一対の軸方向係止爪に続く状態で周回り方向を向いていて前記一対の軸方向係止爪同士を連結する状態で内径側に突出する周方向係止爪が形成されるものである請求項1に記載のコンミテータにおける円筒体の製造方法である。
請求項3の発明は、第一、第二係止爪形成工程は、第一、第二周方向係止爪を周回り方向にそれぞれ形成するものであり、該第一、第二周方向係止爪が円筒状体の筒内他端縁に沿って全周に亘って形成される請求項2に記載のコンミテータにおける円筒体の製造方法である。
請求項2、3の発明とすることにより、セグメントと樹脂部との軸方向および軸回り方向における一体化強度を一層高めることができる。
図面において、1は電動モータを構成するアーマチュアであって、該アーマチュア1は、アーマチュア軸(モータ軸)2と、該モータ軸2の外周に一体的に外嵌する複数枚の薄板状のコア材3aにより構成されるアーマチュアコア3と、該アーマチュアコア3の外周に巻装されるコイル4と、アーマチュア軸2の一端部に一体的に外嵌され、前記コイル4の端部が電気的に接続されるコンミテータ5とを備えて構成されている。一方、6は、アーマチュア1を回転自在に軸承するモータヨークであって、該モータヨーク6には、内周面に一対の永久磁石7が設けられるとともに、コンミテータ5に摺接するブラシ8が出没自在な状態で収容されるブラシホルダステー8aが内装されており、外部電源を、ブラシ8、コンミテータ5を介してコイル4に給電することでアーマチュア1がアーマチュア軸2とともに一体回転するように構成されており、これらの構成はいずれも従来通りである。
まず、コンミテータ5のセグメント10となる部位として、平板状の導電性板材からなる長板材(ブランク)11を図3(A)、(B)に示すように所定の形状に切断し、長板材11の一方の長辺(一側縁部)には、ライザ10aとなる12個のライザ相当部位11aが形成されている。そして、前記長板材11を、図3(C)、(D)、(E)に示すように順次折曲し円筒状とするが、このとき、ライザ相当部位11aは筒孔方向に延出したままの形状となっている。続いて、図4(A)、(B)に示すように、筒孔方向に延出するライザ相当部位11aを外径方向に向けて折曲し、これによって、図4(C)に示すように、平滑状の内周面12aを有し、外径方向にライザ10aが突出形成された円筒状体12が成形される。尚、ライザ相当部位11aを外径方向に折曲成形する工程において、円筒状体12の真円成形もなされるように設定され、この状態において、円筒状体12は、所定の内径R1、および、所定の外径R2となるように形成されている。
前記第一金型13は、外周面に爪形成用の溝を形成するべく、所定の周回り長さS1を有した第一突片13aが周回り方向に12個形成されている。前記各第一突片13aは、それぞれ放射方向に向けて突出し、軸方向に長く形成されているとともに、各第一突片13aの外径R3は、前記円筒状体12の内径R1よりも長く、円筒状体12の外径R2よりも短い寸法に設定(R2>R3>R1)に設定されている。さらに、各第一突片13aを形成する周回り方向に対向する一対の側辺13bは、突出先端側における対向間が、突出基端側における対向間よりも長く設定されている。また、各第一突片13aの軸方向一端部に相当する挿入方向先端部には第一尖鋭部13cが形成されているが、各第一尖鋭部13cは、外径R3を有し、突片13aの周回り方向中間部相当部における外径端を頂部13dとし、内径側ほど低位となる峰部13eを有した先端先鋭状に形成されており、これによって、円筒状体12に強制挿入する作業を容易に行うことができるように構成されている。
前記第二金型14は、外周面に爪形成用の溝を形成するべく、所定の周回り長さS2を有した第二突片14aが周回り方向に12個形成されている。前記各第二突片14aの周回り長さS2は、第一金型13を挿入することで形成される一対の第一軸方向突起12b同士のあいだであって、円筒状体12の前記内径R1を維持する部位の周回り長さよりも短い寸法であって、第一突片13aの周回り長さS1よりも短く設定(S2<S1)されている。さらに、前記各第二突片14aは、それぞれ放射方向に向けて突出し、軸方向に長く形成されているとともに、各第二突片14aの外径R4は、前記第一金型13の第一突片13aの外径R3よりも長く、円筒状体12の外径R2よりも短い寸法に設定(R2>R4>R3)に設定されている。また、各第二突片14aを形成する周回り方向に対向する一対の側辺14bは、突出先端側における対向間が、突出基端側における対向間よりも長く設定されている。また、各第二突片14aの軸方向一端部に相当する挿入方向先端部には第二尖鋭部14cが形成されているが、各第二尖鋭部14cは、外径R4を有し、突片13aの周回り方向中間部相当部における外径端を頂部14dとし、内径側ほど低位となる峰部14eを有した先端先鋭状に形成されており、これによって、円筒状体12に強制挿入する作業を容易に行うことができるように構成されている。
このとき、一対の第二軸方向突起12gは、セグメント10相当部位に形成される一対の第一軸方向突起12b同士の周方向に隣接する第一軸方向突起12bに隣接してそれぞれ形成されるが、これら第二軸方向突起12gを成形することにより、第一軸方向突起12bは、各セグメント10に相当する部位の一対の第一軸方向突起12bの内径側先端部同士が一層近接するように変形させるように設定されている。
そして、このように構成された円筒体15を樹脂部9に埋設したとき、周方向係止爪10cが樹脂部9に埋設されることにより、セグメント10の樹脂部9に対する軸方向の一体化強度を高めることができ、セグメント10が樹脂部9から剥離することなく、強固な一体化を保持できるように構成されるように設定されている。
さらに、前記第二軸方向突起12gと第二周方向突起12hを形成した状態において、円筒状体12(円筒体15)の内周面には、一対の軸方向係止爪10b同士のあいだ、即ち、隣接するライザ10aのあいだに位置して、第二金型14の第二突片14aにより第二軸方向突起12gを形成した分肉薄となった第二肉薄部12jが形成されているが、該第二肉薄部12jは、図2(B)、図8から明らかなように第一肉薄部12cよりも肉薄になっている。
このように、本発明が実施されたものにあっては、真円性を確保できるように円筒体15を形成することができるものでありながら、円筒体15の内周面に軸方向を向く軸方向係止爪10bだけでなく、周方向を向く周方向係止爪10cを形成することができ、もって、真円精度が高く、しかも、各セグメント10と樹脂部9との一体化強度が高められた信頼性の高いコンミテータを提供することができるものであるが、このものでは、第一、第二金型13、14を円筒状体12の他端部に達する手前で挿入をやめて、円筒状体12の他端部に非挿入部を設けるだけの簡単な構成、工程で周方向係止爪10cを形成することができ、コスト低下に寄与できる。
5 コンミテータ
9 樹脂部
10 セグメント
10a ライザ
10b 軸方向係止爪
10c 周方向係止爪
11 長板材
12 円筒状体
12a 筒内周面
12b 第一軸方向突起
12d 第一周方向突起
13 第一金型
13a 突片
13c 尖鋭部
14 第二金型
14e 峰部
15 円筒体
Claims (3)
- 係止爪が形成された円筒体の内周に絶縁性の樹脂部をモールド成形した後、前記円筒体を、外周面に対して樹脂部にまで至る軸方向に長い切削溝を形成することで複数のセグメントに切削すると共に、各セグメントに、コイルを構成する巻き線が懸け回されて電気的な接続がなされるライザが形成されてなるコンミテータにおける円筒体の製造方法において、該円筒体を、平板状の長板材を折曲成形して円筒状体とする円筒状体成形工程と、前記工程で成形された円筒状体の筒内に、外周に爪形成用溝が形成された円柱状の金型を円筒状体の一端から他端に向けて強制挿入して軸方向に長く内径側に突出する軸方向係止爪と円筒状体の内周面を切削して肉薄部とを形成する係止爪および肉薄部形成工程とを備えて製造するものであり、前記係止爪および肉薄部形成工程は、第一金型を強制挿入する第一の係止爪および肉薄部形成工程と、第二金型を強制挿入する第二の係止爪および肉薄部形成工程とからなり、第一の係止爪形成工程は、円筒状体の隣接するセグメント相当部位同士のあいだであって前記ライザが形成されるセグメント対応部位の内周に一対の第一軸方向係止爪を周回り方向に間隙を存して複数形成すると共に第一肉薄部を形成するものであり、第二の係止爪形成工程は、円筒状体の隣接するライザのあいだに位置して前記切削溝が形成される部位の内周に前記一対の第一軸方向係止爪の間隙にさらに一対の第二軸方向係止爪を形成すると共に前記第一肉薄部よりも肉薄となった第二肉薄部を形成するものであることを特徴とするコンミテータにおける円筒体の製造方法。
- 第一、第二金型の少なくとも一方の金型は、強制挿入を円筒状体の他端に達する前位置までとして、円筒状体の他端側内周に、一対の軸方向係止爪に続く状態で周回り方向を向いていて前記一対の軸方向係止爪同士を連結する状態で内径側に突出する周方向係止爪が形成されるものである請求項1に記載のコンミテータにおける円筒体の製造方法。
- 第一、第二係止爪形成工程は、第一、第二周方向係止爪を周回り方向にそれぞれ形成するものであり、該第一、第二周方向係止爪が円筒状体の筒内他端縁に沿って全周に亘って形成される請求項2に記載のコンミテータにおける円筒体の製造方法。
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