JP5197171B2 - 給電装置 - Google Patents
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Description
を屈曲自在に収容する合成樹脂製のプロテクタ(ケース)50と、プロテクタ内でワイヤ
ハーネス43を上向きに付勢する金属製の板ばね44とを備え、プロテクタ50の垂直な
壁部53に沿って湾曲状の周壁54との間でワイヤハーネス43を板ばね44の力で持ち
上げてハーネス余長の吸収を行わせるものである。
車両ボディ47のステップ部48の近傍のハーネス固定具60に車両前後方向揺動自在に
配索され、一方の電線部分43aがプロテクタ50の前部からスライドドア側に導出され
て、スライドドア側の電装品や補機等(図示せず)に常時給電を行う。
プロテクタベース51とプロテクタカバー52とはワイヤハーネス43や板ばね44を内
側に組み付けた後、相互に係止固定される。
部を符号59で示す)、板ばね44の先端に合成樹脂製のキャップ49が固定され、キャ
ップ49でワイヤハーネス43を摺接自在に支持している。
bで覆って構成され、コルゲートチューブ43bの前端下部がプロテクタ50にテープ巻
き等で固定されている。コルゲートチューブ43bは凹溝と凸条とを蛇腹状に交互に有し
て良好な屈曲性を発揮する。渡り空間46においてワイヤハーネス43の各電線43aが
コルゲートチューブ43bによって外部との干渉や水滴や塵等から安全に保護される。
示せず)に常時給電を行うべく、細長のケース62と、ケース62の長形の第一のガイド
孔63に沿って進退するプーリ64と、ブロック部65を介してプーリ64を一方向に付
勢する長形の圧縮コイルばね66と、ケース62の長形の第二のガイド孔67に沿って進
退するスライダ68とを備え、ワイヤハーネス69の一方69aをケース62に固定しつ
つ外部に導出させ、ワイヤハーネス69の中間部をプーリ64に沿ってU字状に折り返し
、ワイヤハーネス69の他方69bをスライダ68から外部に導出させたものである。
ス69aがスライドドア側に配索され、スライダ側(可動側)のワイヤハーネス69bが
車両ボディ側に配索される。また、スライドシートに適用する場合は、給電装置61が車
両ボディのフロアに縦ないし横置きに配置され、固定側のワイヤハーネス69aが車両ボ
ディ側に配索され、スライダ側(可動側)のワイヤハーネス69bがスライドシート側に
配索される。
増加して、車両の商品価値が低下し兼ねないという懸念があった。また、これらの懸念を
解消するべく、圧縮ばね66のばね力の変化を小さくしようとすると、圧縮ばね66の全
長を長くせざるを得ず、この長い圧縮ばね66を収容するケース62が大型化して、車両
等への搭載が困難になるという問題を生じてしまう。
力の発生をなくして、押圧される側のワイヤハーネスの耐久性を高めると共に、スライド
構造体の操作性を高め、加えて、構造を小型化することができ、あるいは必要に応じたば
ね力を容易に得ることができ、それに加えて、ばねの万一の破損時におけるワイヤハーネスの傷付きを防止することのできる給電装置を提供することを目的とする。
長吸収方向に押圧するから、従来の圧縮ばねの圧縮に伴う力の増大がなく、ワイヤハーネ
スが過大な力で押圧されることがなくなり、ワイヤハーネスの変形や傷み等が防止される
。また、例えばスライド構造体に給電装置を配置し、給電装置から固定構造体にワイヤハ
ーネスを配索し、スライド構造体をばね力に抗して閉じ方向にスライド操作する場合に、
ばね力が一定であるから、スライド構造体の閉じ操作性が良好である。これはスライド構造体の開き操作においても同様である。「定荷重ばね」とは、伸縮ストローク量に対して荷重変動が少ない(ほぼない)ばねのことである。また、定荷重ばねをハーネス支持部材と同様にケースの基板部に沿って配置したことで、構造が省スペース化される。これは特に定荷重ばねをハーネス支持部材の移動軌跡に沿って(内外問わず)配置した場合に顕著となる。
且つ巻取方向の一定の復元力を発揮する。定荷重ばねを配置したハーネス支持部材が定荷
重ばねの復元力で定荷重ばねの先端(固定側)に向けて引っ張られてケース内を移動しつ
つ、ワイヤハーネスの余長を吸収する。定荷重ばねは巻き部から繰り出した状態で省スペースに配索されるが、巻き部をハーネス支持部材の開口内に配設すれば、巻き部がハーネス支持部材内に吸収されて、ケース内の構造が一層省スペース化される。定荷重ばねの先端はケースに直接固定してもよく、プレート等の連結部材を介して固定してもよい。
また、ケースの内側にワイヤハーネスが位置し、ケースの外側に定荷重ばねが位置し、定荷重ばねがワイヤハーネスから隔離されるから、万一、定荷重ばねが亀裂や破断等を生じても、ワイヤハーネスと何ら干渉することがなく、ワイヤハーネスの傷付きが防止される。
一定なばね力を発揮し、そのばね力でハーネス支持部材が移動してワイヤハーネスの余長
を吸収する。
を1/nにし、各定荷重ばねの数をnとすることで、定荷重ばねの幅と、定荷重ばねを配
置するハーネス支持部材又はケースのばね収容部の幅と長さ(進退方向の長さ)とを略1/nにコンパクト化することができる。また、一枚の定荷重ばねを用いる場合に較べて、各定荷重ばねの幅とばね力を等しく設定した場合は、ハーネス支持部材又はケースのばね収容部の大きさはほぼそのままでばね力をn倍に高めることができる。
ネスを余長吸収方向に押圧することで、従来の圧縮ばねの圧縮に伴うような力の増大がな
く、ワイヤハーネスが過大な力で押圧されることがなくなり、ワイヤハーネスの変形や傷
み等が防止されて、ワイヤハーネスの耐久性が向上し、スライドドア等への常時給電の信
頼性が高まる。また、例えばスライドドアに給電装置を配置し、給電装置から車両ボディ
にワイヤハーネスを配索し、スライドドアをばね力に抗して閉じ方向にスライド操作する
場合に、ばね力が一定であるから、スライドドアの閉じ操作性が向上し、車両の商品価値
が高まる。また、定荷重ばねとハーネス支持部材とがケースの基板部に沿って配置されたことで、構造が省スペース化・小型化される。
また、万一、定荷重ばねが亀裂や破断を生じた場合でも、ワイヤハーネスと何ら干渉することがないので、ワイヤハーネスの傷付きが確実に防止され、ワイヤハーネスによる電気的接続に不具合を生じることが回避される。
ス3と、ワイヤハーネス2を沿わせる円弧面7を有して、ケース3内に水平方向進退自在
に配置されたハーネス支持部材6と、ハーネス支持部材6を一方向(ハーネス余長吸収方
向)に付勢する定荷重ばね22とを備えるものである。
溝17内に進入係合している。スライド部18の上下端にスライド用の薄型の滑車等(図
示せず)を設けることも可能である。スライド部18はハーネス支持部材6の裏面側に一
体又は別体に突設され、ハーネス支持部材6の裏面はベース部4の基板部16に摺接自在となっている。
状のものであり、ハーネス支持部材6の前端側に円弧面7が半円状に形成され、円弧面7
の上端はハーネス支持部材6の上側の水平な真直面8に続き、円弧面7の下端はハーネス
支持部材6の下側の上向き(後上がり)の傾斜面9に続き、真直面8と傾斜面9とは後端側で交差している。
わせるものであり、ワイヤハーネス2の上側部分19aは、ケース3の例えば後端側の狭
い開口(図示せず)にテープやバンド等の固定手段で固定されてドアインナパネル12に
沿って配索されて、スライドドア側の補機等(図示せず)にコネクタ接続される。
状に折り返し屈曲され、固定側の上側のワイヤハーネス部分19aがハーネス屈曲部19
bを経て下側のワイヤハーネス部分19cに続き、図1〜図2の如く、下側のワイヤハー
ネス部分19cが車両ボディ側のハーネス固定具15との間でケース3の下部開口14に
沿って前後に揺動自在となっている。ワイヤハーネス部分はハーネス固定具15を経て車
両ボディ側のワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ接続される。ハーネス支持部材6の
下側の傾斜面9はケース3の後端下部の上向き(後上がり)の傾斜形状20に沿ったものである。
れ、開口21内に定荷重ばねユニット10が配設され、ばねユニット10において定荷重ばね22の巻き部22bから前向きに繰り出された帯状の真直部(伸長部)22aがガイド溝17の底面(ベース部4の基板部16の内面)に沿って配置され、真直部22aの板厚方向は基板部16の板厚方向に一致し(真直部22aの板幅方向は垂直であり)、真直部22aの先端(一端)22a’がガイド溝17の前端側17bで底面(符号17で代用)にねじ止めや引っ掛けフック等の固定手段(図示せず)で固定され、真直部22aがハーネス支持部材6の移動軌跡に沿って配索されている。本実施形態の定荷重ばね22は、帯状の鋼体を巻いたばね(所謂渦巻きばね)である。「定荷重ばね」とは、伸縮ストロークに対して荷重変動の少ない(ほぼない)ばねであると定義される。「ハーネス支持部材」を「ハーネスガイド部材」と呼称することも可能である。
糸巻き状のリール23と、リール23に巻かれた金属製の定荷重ばね22とで構成され、
リール23は上下の円板23aと、上下の円板23aを連結する垂直な中心の軸部(図示
せず)とで構成されている。
出した状態をそれぞれ示している。定荷重ばね22は引き出し長さによって弾性力が一定
(正確にはほぼ一定)であり、実線の如く長く引き出した状態でも、鎖線の如く短く引き
出した状態でも、復元力(又は引き出し力)が常に一定(正確にはほぼ一定)である。定荷重ばね22は自らのばね力でリール収容状態に復元する。
合は、ハーネス支持部材6の開口21からプロテクタ3のカバー部5側に向けて径方向
に少し突出してもよい。プロテクタ3のベース部4側においてばねユニット10のリー
ル23(図3)の外周面はガイド溝17内に位置してもよい。開口21の後側にスライド
部18が配置されている。スライド部18の前方で定荷重ばね22が伸ばされた状態でガ
イド溝17内に位置するから、定荷重ばね22の厚みが吸収されて構造が薄型化されると
共に、ハーネス支持部材6やそのスライド部18の摺動が何ら妨げられることなくスムー
ズに行われる。
円形又は断面円形のコルゲートチューブ19で覆って構成されている。ハーネス保護チュ
ーブとして、コルゲートチューブ19に代えて網状チューブ等(図示せず)を用いたり、
保護チューブを用いずに複数本の電線を部分的に結束して用いることも可能である。
であり、ハーネス支持部材6はガイド溝17の後端側に位置し、定荷重ばね22は帯状に
長く伸長している。ワイヤハーネス2はハーネス支持部材6の前端側の円弧面7に沿って
折り返されて車両ボディ側のハーネス固定具15に向けて弛みなく真直に伸びている。
、スライドドアの半開時に、図4の如く(実際には図4の状態になることはなく、図4は
説明のためのものである)、ワイヤハーネス2が大きく垂れ下がろうとするが、定荷重ば
ね22が伸びた状態から渦巻き状に復元しようとする力で、図2の如くハーネス支持部材
6がガイド溝17に沿って前方にスライド移動しつつ、ワイヤハーネス2を前端側の円弧
面7に沿って持ち上げることで、垂れ下がりが防止(吸収)される。図1の状態は、ケー
ス3に対してハーネス支持部材6を引張ばね(22)で前方に引っ張っている状態と見る
ことができる。
位置し(車両ボディ側のハーネス固定具15と最短の距離に位置し)、スライドドアが開
き方向に移動してもハーネス支持部材6の位置は定荷重ばね22の付勢力でほぼ一定に維
持されつつ、スライドドアの開き動作でハーネス余長が吸収される。このため、余長吸収
のためのばね力はほぼ一定でよく、定荷重ばね22の使用が好適となる。これは、スライ
ドドアを全開から全閉に移動させる場合においても同様である。
はガイド溝17の前端側に位置し、定荷重ばね22はリール23にほぼ巻き取られて短く
前方に突出している。定荷重ばね22の巻き取り動作は自らの復元力で自然に行われる。
定荷重ばね22は前端22a’をケース3に固定されているので、ワイヤハーネス2の自重に抗してハーネス支持部材6を前進させる力(弾性力)を有している。
定荷重ばね22の弾性力は一定であるから、スライドドアの開き操作力はほぼ一定で良好
な開き操作性が発揮される。自動で開く場合はドア駆動モータ(図示せず)の力が少なく
て済み、ドア駆動モータの小型化が可能となる。また、図1〜図2の間でハーネス支持部
材6の円弧面7が一定の力でワイヤハーネス2の屈曲部分19bを前方に押すから、ワイ
ヤハーネス2に過大な押し力が作用せず、ワイヤハーネス2の変形や傷みが防止される。
の間で、定荷重ばね22の弾性力は一定であるから、スライドドアの閉じ操作力はほぼ一
定で良好な閉じ操作性が発揮される。自動で閉じる場合はドア駆動モータの力が少なくて
済み、ドア駆動モータの小型化が可能となる。また、図2〜図1の間でワイヤハーネス2
の屈曲部分19bがハーネス支持部材6の前端側の円弧面7を一定の力で後向きに押すか
ら、ワイヤハーネス2に過大な押し力が作用せず、ワイヤハーネス2の変形や傷みが防止
される。
リール23を用いずにケース3内に定荷重ばね22を渦巻き状に収容することも可能であ
る。また、リール23の円板部23aは排除して一本の軸部(24)を用い、軸部に定荷重ばね22の巻き部22bの基端を固定してもよい。
として、例えば線状に伸びるコイル巻きばね等(図示せず)を用いることも可能である。
この場合、線状のばねは形状記憶性を有してリール23等の軸部の外周に自らの弾性で巻き取られる。
用いたが、ハーネス支持部材6の形状はこれに限るものではなく、例えば、円形のものや
、半円形のものや、前半が半円で後半が矩形状のもの等を用いることも可能である。円形
の場合は外周側の図示しないリング部分(ハーネス受け面)をプーリ状に回動自在とする
ことも可能である。
明したが、上記給電装置1を自動車以外の車両のスライドドアや、車両以外の装置等のス
ライドドア等に適用することも可能である。また、上記給電装置1をスライドドア以外に
例えば自動車のスライドシート(図示せず)に適用することも可能である。スライドドア
やスライドシートをスライド構造体と総称し、車両ボディや上記装置の本体等を固定構造
体と総称する。
図示せず)に水平(横置き)に配置され、図1で上側(固定側)のワイヤハーネス部分1
9aが車両ボディ側のワイヤハーネス(図示せず)にコネクタ接続され、下側(可動側)
のワイヤハーネス部分19cがスライドシート側の補機等にコネクタ接続される。
例えば図12の従来例のように、長形の開口(長孔)67(図9)にスライダ68をスライド自在に係合させ、可動側のワイヤハーネス部分19cをスライダ68から外部に導出させる。ケース3を縦置き(垂直)に配置する場合は、図1の給電装置1を上下反転し、図12の従来例のように、長形の開口(長孔)67をケース3の上側の幅狭の壁部に設け、長形の開口(長孔)67にスライダ68をスライド自在に係合させ、可動側のワイヤハーネス部分19cをスライダ68から外部に導出させる。
、ばねユニット10をケース3の前端側に固定し、ばねユニット10から定荷重ばね22
を後方のハーネス支持部材6にかけて帯状に伸ばして、定荷重ばね22の先端22a’を
ハーネス支持部材6に固定することも可能である。この場合、ローラ(プーリ)状のハー
ネス支持部材(6)を中心の回転軸(図示せず)でケース3の長形のガイド孔(図示せず
)にスライド且つ回転自在に支持させ、回転軸に定荷重ばね22の先端22a’を貫通固
定させることも可能である。これらによっても上記図1〜図4と同様の作用が得られる。
但し、図1の形態においてハーネス支持部材6の内部のスペースを有効活用して、ばねユ
ニット10を省スペースで配置した効果は削減される。
22(ばねユニット10)の形態を種々に変化させた実施例を示すものである。これら定
荷重ばね221〜223はばねユニット101〜103の形でハーネス支持部材61〜63に装
着され、各ハーネス支持部材61〜63と各ばねユニット101〜103とで給電装置1の余
長吸収部261〜263が構成される。
状に形成し、定荷重ばね221の幅をハーネス支持部材61の幅H1よりも少し小さく設定
して構成されている。
1とで成り、半円状部271は、円弧状に湾曲した周壁27aと、周壁27aの一側端に直
交して続く背面壁27bとを有している。周壁27aと背面壁27bとは矩形状部281
の中間壁28aに続き、中間壁28aと周壁27aと背面壁27bとで囲まれた空間27
cを構成している。
1)がU字状に屈曲され、矩形状部281の上下の壁部28b,28cに沿ってワイヤハ
ーネス2(図1)の屈曲部19b(図1)に続く上下のハーネス部分19a,19c(図
1)が配索される。
とで囲まれた矩形状の貫通空間291を有し、この空間291内にばねユニット101が収
容されている。上下の壁部28b,28cは前後の壁部28a,28dよりも深く延長さ
れ、上下の壁部28b,28cの高さの範囲内でばねユニット101が配置されている。上下の壁部28b,28cに図1のケース3のガイド溝17に係合する鍔状のスライド部(図示せず)が形成されている。上下の壁部28b,28cの正面側にばねユニット101の上下の軸部241を挿入する溝部301が鈎状に前向きに屈曲して設けられている。
を連結する内側の軸部(図示せず)に定荷重ばね221の基端(図示せず)が固定されて
いる。この内側の軸部に代えて、あるいは内側の軸部を排除して、定荷重ばね221の基
端を上下に突出させて上下の壁部28b,28cの内面側に固定することも可能である。
長部分の前方に開口311が設けられ、定荷重ばね221は開口311から半円状部271の
背面壁27bに沿って前方に導出される(ばね付勢に抗して引き出される)。定荷重ばね
221の先端部にはプレート321がねじ締め等で固定され、定荷重ばね221の先端部は
プレート321の裏面側に位置している。プレート321は図1のケース3の基板部16の
ガイド溝17内の前端側に熱溶着等で固定される。図5では定荷重ばね221が巻き取ら
れ、プレート321が開口311から背面壁27bにかけて位置している。
図5のハーネス支持部材61の高さH1を減少させてコンパクト化するべく、図5の定荷重
ばね221の半分の幅の定荷重ばね222をそれぞれ一枚ずつ有する二本のばねユニット1
02を前後に近接して並列に配置し、二枚の定荷重ばね222を板厚方向に重ねて用いるこ
とで、図5の定荷重ばね221と同じ強さのばね力を発揮させている。
実施形態におけると同じである(前側のばねユニットの定荷重ばねの長さは後側のばねユ
ニットの定荷重ばねの長さよりもやや短い)。
2とで成り、半円状部272は周壁27aと背面壁27bとを有し(符号の小文字2は省略
する)、矩形状部282はばねユニット102を収容する貫通した空間292を有し、空間
292の前後の壁部28a,28dよりも上下両側の壁部28b,28cが延長されて、
延長側の前部開口312から二枚の定荷重ばね222が重なって前方に導出されている。ハ
ーネス支持部材62の基本構成は図5の実施形態と同様である。上下の壁部28b,28
cに各リール232の軸部242を挿入する鈎状の溝部302が設けられ、上下の壁部28
b,28cの深さの範囲で各ばねユニット102が空間292内に収容されている。
ヤハーネス2(図1参照)が半円状部272から小さな接触面積で矩形状部282の上下面
に沿って配索される。矩形状部282の前後部分に図1のガイド溝17に係合するスライ
ド部(図示せず)が形成されている。二枚の定荷重ばね222ばねの先端部にプレート3
22が固定され、各ばね222の先端部はプレート322の裏面側に位置し、半円状部272
の背面壁27bにはプレート322の孔部を仮止めする突起33が設けられている。ケー
ス3(図1)に余長吸収部262を組み付ける際に、突起33からプレート322を外して
各ばね222を重ねた状態で引き伸ばして基板部16(図1)に固定する。
方向長さL1と同程度かやや長いが、図7(a)(b)に示す余長吸収部263のハーネス
支持部材63は、図6のハーネス支持部材62よりも長さを短くして、図5のハーネス支持
部材61に較べて高さ及び長さ方向のコンパクト化を図るべく、二枚の定荷重ばね223を
板厚方向に重ねた状態で一本のリール233に巻き取っている。
半の矩形状部283とで構成され、矩形状部283に一つのばねユニット103を収容する
貫通した空間293を有している。矩形状部283の上下両側の壁部28b,28c(符号
の小文字3は省略する)にリール233の外側の中心軸部243を挿入する溝部303や、図
1のガイド溝17に係合するスライド部(図示せず)が設けられ、上下の壁部28b,2
8cの深さの範囲でばねユニット103が収容されている。
き、前後の壁部28a,28dは平行に対向し、前側の壁部28aと同一垂直面の開口3
13から定荷重ばね223が二枚重ねて導出される。二枚の定荷重ばね223の先端部はプ
レート323の裏面側に固定され、プレート323は背面壁27b側に仮固定され、その状
態からリール233に巻かれた定荷重ばね223が二枚重ねて開口313から前方にスムー
ズに導出される(ばね力による巻き込み時もスムーズに導入される)。
示せず)又はリール233の円板23aの内面側に固定されている。図7の実施形態によ
れば、図5の余長吸収部261に較べて高さと長さの両方をコンパクト化することができ
る。
ケース3のベース部4の基板部16に沿って位置し、定荷重ばね221〜223は基板部16と背面壁27bとの間を通り、定荷重ばね221〜223の先端側がベース部4(図1)の前端側に固定される。図1のハーネス支持部材6のスライド部18に対応する部分は、図5〜図7の各ハーネス支持部材61〜63の矩形状部281〜283に一体に設けられる。
とができ、図7の余長吸収部263を使用することで、図1のケース3を高さ方向と長さ
方向に小型化することができる。図5の余長吸収部261のハーネス支持部材61も図1の
ものに較べて傾斜面9を有する後方延長部分がないから、その分小型化されて、ケース3
の長さ方向の小型化が可能となる。
32を前後に並列に配置したが、定荷重ばね222を三枚ないしそれ以上用い、リール23
2を三つないしそれ以上の数で前後方向に並列に配置することも可能である。複数の定荷
重ばね222の数をnとすると、各定荷重ばね222の幅やばね力は図5の定荷重ばね22
1の1/nとなる。
ねて巻いて用いたが、三枚ないしそれ以上の定荷重ばね223を一つのリール233に重ね
て巻いて用いることも可能である。複数の定荷重ばね223の数をnとすると、各定荷重
ばね223の幅やばね力は図5の定荷重ばね221の1/nとなる。
に代えて、内側の軸部(図示せず)と外側の軸部241〜243のみを有するリール(図示
せず)を用いることも可能である。
態よりも定荷重ばね222,223の幅寸法を短くしたが、ばね力の強化を目的として、図
6,図7の実施形態において、図5の実施形態と同程度の幅の定荷重ばね222,223を
二枚ないしそれ以上の数で重ねて用いることも可能である。この場合、ハーネス支持部材
62,63の大きさも当然に図5の実施形態と同程度ないしそれ以上に大きくなる。
2 ワイヤハーネス
3,72 ケース
6,61〜63,77 ハーネス支持部材
10,101〜103 ばねユニット
16,75 基板部
22,221〜223 定荷重ばね
22a’ 先端
22b 巻き部
34,82 ハーネス収容空間
Claims (6)
- ケースの基板部の表面にハーネス支持部材が裏面を沿わせて進退自在に配置され、該ハーネス支持部材は一方の円弧状部と他方の矩形状部とを備え、該円弧状部に沿ってワイヤハーネスが屈曲して配索され、該ワイヤハーネスの余長を吸収する方向に該ハーネス支持部材が定荷重ばねで付勢され、該矩形状部に定荷重ばね収納用の開口が基板部板厚方向に貫通して設けられ、該開口内に該定荷重ばねの巻き部が配置され、該巻き部の中心の軸部が該開口の側端部において支持され、該巻き部から繰り出された該定荷重ばねの伸長部が該定荷重ばね収納用の開口の裏側から該円弧状部の裏面を通過して一方へ伸び、該伸長部の先端が該ケースに固定されたことを特徴とする給電装置。
- ケースの基板部の周囲に周壁と、ワイヤハーネスを導出させる開口とが設けられ、該基板部の表面にハーネス支持部材が裏面を沿わせて進退自在に配置され、該ハーネス支持部材の円弧面に沿って該ワイヤハーネスが屈曲して配索され、該ワイヤハーネスの余長を吸収する方向に該ハーネス支持部材が定荷重ばねで付勢され、該定荷重ばねの巻き部が該ケース内のハーネス収容空間とは分離して該円弧面に対向する方向のケース端部に配置され、該巻き部から繰り出された該定荷重ばねの伸長部が該基板部の裏面に沿って配置され、該伸長部に沿って該基板部にスリットが設けられ、該スリットに該ハーネス支持部材の脚部が移動自在に貫通し、該伸長部の先端が該基板部の裏面側において該脚部に連結固定されたことを特徴とする給電装置。
- 前記定荷重ばねが、帯状の鋼体を巻いたばねであることを特徴とする請求項1又は2記載の給電装置。
- 前記定荷重ばねの前記伸長部が複数枚重ねて配索され、各定荷重ばねが別々に巻かれて、各巻き部が前記進退方向に並列に配置されたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の給電装置。
- 前記定荷重ばねが複数枚重ねて配索され、各定荷重ばねが一つに巻かれて配置されたことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の給電装置。
- 請求項3記載の定荷重ばねに較べて各定荷重ばねの幅とばね力がそれぞれ1/nで、各定荷重ばねの数がn倍であることを特徴とする請求項4又は5記載の給電装置。
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